JPH06125701A - バナナ入り包装体 - Google Patents
バナナ入り包装体Info
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- JPH06125701A JPH06125701A JP28164892A JP28164892A JPH06125701A JP H06125701 A JPH06125701 A JP H06125701A JP 28164892 A JP28164892 A JP 28164892A JP 28164892 A JP28164892 A JP 28164892A JP H06125701 A JPH06125701 A JP H06125701A
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- JP
- Japan
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- banana
- bag
- freshness
- synthetic resin
- bananas
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- Granted
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Landscapes
- Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
Abstract
であり、袋内表面積が、バナナ100gあたり100〜
600mm2 の有孔合成樹脂フィルムからなるバナナ用
袋および前記包装体に対応する量のバナナを封入密閉し
たバナナ入り包装体。 【効果】 本発明の包装袋を用いてバナナを包装するこ
とによって、嫌気呼吸に起因する臭気、および過剰の酸
素によるシュガースポットの発生を長期間にわたって防
ぐことが可能となる。
Description
ルムの包装袋により包装された後も、バナナが適正な酸
素雰囲気下で呼吸作用を継続させることによって、鮮度
保持をさせるための包装体に関するものである。さらに
詳しくはバナナの呼吸作用に起因する低酸素状態での嫌
気呼吸をさせないような酸素雰囲気を保持しつつ、しか
も酸素による酸化に起因する品質の劣化を抑えるような
条件を保持する包装体に関するものである。
する。このため収穫後の貯蔵・流通の間および食するま
では、バナナの品質劣化を防止することが必要である。
また、バナナは南方諸国で栽培され、輸入されている。
バナナはその性質上、品質の低下が早い為、未成熟の状
態で収穫され、日本に到着後アルコールで処理を施し、
熟成させる。その後の鮮度保持の為にポリエチレン性の
穴開き袋が使用されている。バナナは包装された後でも
空気中に保存しているものとほとんど変わらずバナナの
表面にシュガースポットが発生しやすい。
酸素を供給し、鮮度を保つ方法として有孔フィルムを用
いる方法が提案されている(特開昭62ー148247号公報、
特開昭63ー119647号公報等)が、これらのフイルムは開
孔面積比率が2×10-2〜2×10%と極めて大きく、
これらのフイルムで包装しても袋内の酸素は殆ど大気状
態と変わらず、オープン状態と同じである。バナナにつ
いても、このようなフィルムを用いて包装することが考
えられてきたが、これらのオープンに近い包装では、空
気中の酸素量と同等となってしまい、バナナが、酸素量
が多いためバナナの呼吸作用が活発となってしまい、バ
ナナがさらに生育して糖分が消費され、味が低下してし
まうという問題、さらには水分の蒸散により萎れやすい
といった問題がある。したがって、バナナ本来の味を残
し、新鮮な状態を保ったままで食卓に供せるような包装
材料や包装方法は、いまだ発見されていない。
ナの鮮度を長時間保つための望ましい酸素濃度雰囲気を
形成し、異臭が発生せず、糖度の低下、萎れもない商品
を供給するため、鋭意研究した結果なされたものであ
り、バナナの生存に必要な最低量の酸素を供給し、バナ
ナをいわば冬眠状態に保つことにより、高酸素量の障害
である糖度の低下と褐変を抑えて、鮮度の高いバナナを
供給するためのバナナ用包装袋およびバナナ入り包装体
を提供する点にある。
した有孔合成樹脂フィルムよりなるバナナ入り包装体に
おいて、有孔合成樹脂フィルムの開孔面積比率が5×1
0-5〜5×10-4%であり、バナナ100gあたりの袋
内表面積が100〜600cm2 であることを特徴とす
るバナナ入り包装体であり、とくに、その孔の平均孔径
が20μ〜150μであり、またその孔の個数が1包装
袋あたり複数個であることが好ましい。
ナナの包装に用いることのできるものであればどのよう
なものであっても差し支えはないが、一般には無延伸ポ
リプロピレン、延伸ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニール、等が用いられるが、これ等以外のポリ
アミド、ポリエステル、ポリカーボネート等のフイル
ム、さらにはこれらの複合フイルムであっても良く、さ
らには、これらのフイルム表面にシーラント層を設けた
ものでも、防曇処理したフイルムであっても何等差し支
えはない。また、これらのフイルムの厚さは通常20〜
40μのものが用いられる。さらに、これらのフイルム
は透明であっても、不透明であっても良く、また表面に
印刷を付したものであっても何等差し支えはない。
包装するバナナの量によってその開孔面積比率が決めら
れ、その開孔面積比率は5×10-5〜5×10-4%であ
ることが必要である。この理由は包装袋中の酸素量およ
び炭酸ガス量をバナナの鮮度保持に適した条件に保持す
るためのものであり、本発明者等の実験結果からは酸素
濃度が3%以上15%以下が望ましく、これらの条件を
満たすための開孔面積比率は5×10-5〜5×10-4%
となる。開孔面積比率が5×10-5%以下となればバナ
ナは包装後の呼吸作用により、流通過程中で無酸素状態
となり嫌気呼吸を始めてしまい、異臭を発生する。ま
た、開孔面積比率が5×10-4%以上となれば包装袋中
の酸素量が多くなりすぎ、この酸素の影響を受けて、バ
ナナの褐変現象を引き起こし、さらには酸素量が多いた
め、バナナの呼吸作用が活発化し、バナナが必要以上に
生育して糖分が消耗してしまうという問題が発生する。
従ってバナナの包装袋として用いられる有孔フイルムの
開孔面積比率としては5×10-5〜5×10-4%である
ことが必要であり、望ましくは7×10-5〜3×10-4
%にあることがさらに有効である。
は出来るだけ小さいことが望ましく、一般的には20〜
150μ程度、好ましくは30〜100μである。孔径
は出来るだけ小さいことが望ましいが、20μ以下では
有孔フイルムの生産性が低下する。また、平均孔径が1
50μ以上であれば、適正な開孔面積比率を得るに必要
な孔数が減少して、鮮度保持の品質精度に不安が生じ
る。また、孔の形状は、円形や四角または三角形など、
どのような形状であってもよく、長径方向の平均径が1
50μ以下であれば何等差し支えはないが、円形が開孔
作業性等の面より望ましい。
の袋当たりの孔の個数は開孔面積比率と平均孔径より算
出されるが、できる限り複数個とすることが望ましい。
内容物の付着や外的条件たとえば値段表の添付等で孔が
ふさがれてしまう場合があるので、鮮度を保証するには
複数個の孔が好ましく、さらに袋あたり5個以上の孔を
もち、孔1個あたりの影響度を20%以下にすることが
望ましい。また、バナナの包装袋としては、三方シール
袋、四方シール袋またはガゼット袋などの形態の袋であ
っても何等差し支えなく、さらには、トレー、カップ等
にバナナを充填し、これを包装袋で包装する形態のもの
であってもよい。
あたり袋内表面積が100〜600cm2 である必要が
あり、好ましくは200〜500cm2 である。袋の内
表面積で規定しているのは、シール部分すなわちとじ代
が計算に含まれないようにするためである。バナナ10
0gあたり袋内表面積が100cm2 以下であると、袋
内のバナナの密度が高くなり、バナナ同士での接触によ
り傷が付き、褐変しやすくなり、前記の開孔面積比率で
は酸素不足になり嫌気呼吸に陥り好ましくない。更に、
バナナ100gあたり袋内表面積が600cm2 以上に
なると、袋内のバナナの密度が低くなり、袋内の初期の
酸素量も多く、前記の開孔面積比率では酸素供給量も多
く、バナナの呼吸作用が活発になり褐変しやすくなり、
豆の糖分が消耗していまうことになる。またフィルムの
使用量が多いため袋のコストも高くなってしまう。
が、野菜等の鮮度保持には、当然ながら、その流通過
程、および店頭における温度管理が重要なポイントであ
り、バナナの呼吸量も当然これらの温度に依存し、これ
らの温度が高くなるにつれてその呼吸量も増加するが、
本発明はこれらの温度を10〜25℃を想定したもので
ある。
0μの延伸ナイロンと延伸ポリスチレンからなる包装袋
に、開孔面積比率が4.7×10-4%となるように平均
孔径80μの孔を75個あけた三方シール袋に、バナナ
を600g充填し(袋内表面積は200×200×2=
80000mm2 であるから、バナナ100gあたりの
袋内表面積は13300mm2 すなわち133cm2 で
ある)、20℃で保存し、その2日および5日後の鮮度
を臭気、シュガースポットの発生状況、糖度を観察した
結果を表1に示す。
0mm×200mmの、厚さ30μの延伸ナイロンと延
伸ポリスチレンを用い、開孔面積比率が5.3×10-5
%となるよう平均孔径が60μの孔を15個開けた包装
袋を用い、実施例1で用いたと同様のバナナを600g
充填し、実施例1と同様に2日および5日後の鮮度を調
べた結果を表1に示す。
0mm×200mmの、厚さ30μの延伸ナイロンと延
伸ポリスチレンを用い、開孔面積比率が3.1×10-4
%となるよう平均孔径が80μの孔を50個開けた包装
袋を用い、実施例1で用いたと同様のバナナを600g
充填し、実施例1と同様に2日および5日後の鮮度を調
べた結果を表1に示す。
mの、厚さ30μの延伸ナイロンと延伸ポリスチレンを
用い、無孔の包装袋を用い、実施例1で用いたと同様の
バナナを600g充填し、実施例1と同様に2日および
5日後の鮮度を調べた結果を表1に示す。
0mm×200mmの、厚さ30μの延伸ナイロンと延
伸ポリスチレンを用い、開孔面積比率が3.5×10-5
%となるよう平均孔径が60μの孔を10個開けた包装
袋を用い、実施例1で用いたと同様のバナナを600g
充填し、実施例1と同様に2日および5日後の鮮度を調
べた結果を表1に示す。
0mm×200mmの、厚さ30μの延伸ナイロンと延
伸ポリスチレンを用い、開孔面積比率が5.9×10-4
%となるよう平均孔径が100μの孔を60個開けた包
装袋を用い、実施例1で用いたと同様のバナナを600
g充填し、実施例1と同様に2日および5日後の鮮度を
調べた結果を表1に示す。
0mm×200mmの、厚さ30μの延伸ナイロンと延
伸ポリスチレンを用い、上部が解放されている包装袋を
用い、実施例1で用いたと同様のバナナを600g充填
し、実施例1と同様に2日および5日後の鮮度を調べた
結果を表1に示す。
て、バナナ豆の嫌気呼吸のため発生する臭気を防ぎ、し
かも嫌気呼吸による糖分の消化を防止し、一方、過剰の
酸素によるシュガースポットを防ぎ、バナナの鮮度を保
った状態で永く保存することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 バナナを密封した有孔合成樹脂フィルム
よりなるバナナ入り包装体において、有孔合成樹脂フィ
ルムの開孔面積比率が5×10-5〜5×10-4%であ
り、バナナ100gあたりの袋内表面積が100〜60
0cm2 であることを特徴とするバナナ入り包装体。 - 【請求項2】 有孔合成樹脂フイルムの有する孔の平均
孔径が20〜150μである請求項1記載のバナナ入り
包装体。 - 【請求項3】 1つの包装体に有する前記孔の数が複数
個である請求項1又は2記載のバナナ入り包装体。 - 【請求項4】 前記開孔面積比率が7×10-5〜3×1
0-4%である請求項1、2または3記載のバナナ入り包
装体。 - 【請求項5】 バナナ100gあたりの袋内表面積が2
00〜500cm2である請求項1、2、3または4記
載のバナナ入り包装体。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28164892A JP3154441B2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | バナナ入り包装体 |
AU52857/93A AU5285793A (en) | 1992-10-20 | 1993-10-20 | Vegetables and fruit preservation bag |
PCT/JP1993/001512 WO1994008463A1 (en) | 1992-10-20 | 1993-10-20 | Vegetables and fruit preservation bag |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28164892A JP3154441B2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | バナナ入り包装体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06125701A true JPH06125701A (ja) | 1994-05-10 |
JP3154441B2 JP3154441B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=17642034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28164892A Expired - Lifetime JP3154441B2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | バナナ入り包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3154441B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001106845A (ja) * | 1999-10-01 | 2001-04-17 | Chisso Corp | 気体透過性の改良されたフィルム、およびその製造方法 |
JP2002027908A (ja) * | 2000-05-08 | 2002-01-29 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | バナナ鮮度保持包装体 |
JP2016500617A (ja) * | 2012-10-25 | 2016-01-14 | ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company | 不均一有孔プラスチック袋 |
-
1992
- 1992-10-20 JP JP28164892A patent/JP3154441B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001106845A (ja) * | 1999-10-01 | 2001-04-17 | Chisso Corp | 気体透過性の改良されたフィルム、およびその製造方法 |
JP2002027908A (ja) * | 2000-05-08 | 2002-01-29 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | バナナ鮮度保持包装体 |
JP2016500617A (ja) * | 2012-10-25 | 2016-01-14 | ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company | 不均一有孔プラスチック袋 |
US9845188B2 (en) | 2012-10-25 | 2017-12-19 | Agrofresh Inc. | Non-uniformly perforated plastic bag |
US9868586B2 (en) | 2012-10-25 | 2018-01-16 | Agrofresh Inc. | Non-uniformly perforated plastic bag |
CN107985780A (zh) * | 2012-10-25 | 2018-05-04 | 罗姆及哈斯公司 | 非均匀穿孔的塑料袋 |
US10407237B2 (en) | 2012-10-25 | 2019-09-10 | Agrofresh Inc. | Non-uniformly perforated plastic bag |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3154441B2 (ja) | 2001-04-09 |
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