JP2001106845A - 気体透過性の改良されたフィルム、およびその製造方法 - Google Patents

気体透過性の改良されたフィルム、およびその製造方法

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JP2001106845A JP28160899A JP28160899A JP2001106845A JP 2001106845 A JP2001106845 A JP 2001106845A JP 28160899 A JP28160899 A JP 28160899A JP 28160899 A JP28160899 A JP 28160899A JP 2001106845 A JP2001106845 A JP 2001106845A
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propylene
film
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gas
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Shinji Nakada
伸二 中田
Yasuhiro Shiraishi
安弘 白石
Yuji Ando
勇二 安藤
Takanori Nakajima
隆則 中島
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 包装材料として内包物が確認できる透明性と
高級感を与える低光沢性及び機械的特性を有し特に青果
物包装材料として有利な気体透過性フィルムと、その製
造方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、プロピレン系樹脂組成物を加
工し、少なくとも一軸方向に延伸して得られたフィルム
を少なくとも1層として含むフィルムで、プロピレン系
樹脂組成物がエチレンとプロピレンとのコポリマ−成分
とプロピレンポリマー成分とからなり、コポリマ−成分
の含有量が、前記樹脂組成物の重量基準で、7〜70重
量%であり、フィルムの厚み[D1]が10〜100μ
mで、コポリマー成分の極限粘度[η]RCが2.1〜
6.8dl/gであり、プロピレンポリマー成分の極限
粘度[η]PPに対するコポリマー成分の極限粘度の比
([η] RC/[η]PP)が1.2より大きく3.5以下
であり、水蒸気、酸素ガス、エチレンガスの透過度を特
定の範囲に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は気体透過性の良好な
フィルム及びその製造方法に関する。更に詳しくは、水
蒸気、酸素及びエチレン等の気体を好適に透過する性能
が要求される、野菜や果実等の青果物の包装材として使
用できるフィルム、及びその製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】近年、プラスチックフィルムは食品包装や
繊維包装等に多く使用されている。特に、ポリオレフィ
ンフィルムの代表として、少なくとも一軸方向に延伸さ
れたポリプロピレンフィルム(以下延伸PPフィルムと
略記することがある。)は、外観が良好であり、さら
に、機械的強度が高いため印刷加工性や製袋加工性およ
び充填作業性に優れている点から、包装材料として多方
面に使用されている。一般に延伸PPフィルムは、延伸
により分子配向の規則性が高まり、フィルムの密度が高
くなることにより、水蒸気や酸素等の気体の透過性が低
くなる。このようなフィルムを、野菜や果実等の青果物
の包装に用いると、内包物への酸素の供給が不足して、
内包物の生鮮度が低下したりする。一方、青果物は通常
5%以上の水分が失われると商品価値を失うと言われて
おり、その瑞々しさを維持するには、適度に水分の蒸散
を抑制することも必要である。逆に過度の加湿や結露も
また包装された青果物の腐敗の原因となる。更に、エチ
レンガスの透過性が小さくなることは、青果物自身が発
生するエチレンガスの蓄積に伴う青果物の追熟・腐敗を
促進するという問題を生ずる。このエチレンガスの発生
に対処するために、活性炭や大谷石などの多孔質構造体
を練込んだフィルムが検討され、或いは一部使用されて
いる。これらは、青果物が発生するエチレンガスを多孔
質構造体に吸収させ、フィルム中に固定することによっ
て、青果物の鮮度を維持しようとするものである。しか
し、これら多孔質構造体は吸着能に限界があり、例えば
その構造体の吸着能の飽和近くにまで水分を吸着すれ
ば、エチレン除去能は大幅に低下してしまうし、また、
エチレンを一旦吸着した多孔質構造体は、水分過多の環
境では吸着したエチレンの一部を再放出してしまう。し
たがって、これらのフィルムも、高湿度条件で貯蔵・流
通されるのが一般的な青果物用の包装フイルムとして
は、充分満足できる鮮度保持能を有しているとはいえな
いものであった。また、青果物包装用フィルムでは、瑞
々しさ等の内包物の品質を購売者にアピールする上で外
観が重要であるところ、多孔質構造体を含有するフィル
ムは、この多孔質構造体を含有するゆえに外観の悪化を
免れない。現在、青果物の包装用に流通している延伸P
Pフィルムは、水蒸気の蒸散を適度に調整できぬままフ
ィルムに防滴剤を混合することによって結露を防止した
り、或いは、水蒸気、酸素、二酸化炭素などを透過させ
るために、包装に至る工程で、フィルムに物理的に穴を
開けたりして用いられているのが実状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記延伸P
Pフィルムの欠点を鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、青果物の生理作用に関連する気体の
制御と蒸散の適度の抑制が可能な、青果物の包装に適し
たフィルムと、その製造方法を提供することにある。さ
らに詳細には、水蒸気、酸素、及びエチレン等の気体の
透過性を、青果物の包装に適した値に制御することがで
き、内容物が確認できる程度の透明性と高級感を与える
低光沢性を有し、更に、本来延伸PPフィルムが有する
優秀な機械強度を保持し、かつ従来行われていた穴開け
工程を省略することにより生産性と採算性を改善するこ
とができる、特に青果物の包装に適したフィルムと、そ
の製造方法を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、特定のプロピレ
ン系樹脂組成物を用いて、特定の条件で製造されたフィ
ルムが、良好な気体透過性を有し、青果物包装用のフィ
ルムとして好適であることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0005】すなわち、本発明は、プロピレン系樹脂組
成物を加工し、少なくとも一軸方向に延伸して得られた
フィルムを、少なくとも1層として含む、厚み[D1
が10〜100μmの単層または多層フィルムであっ
て、プロピレン系樹脂組成物は、プロピレンポリマー成
分およびコポリマー成分を含み、プロピレンポリマー成
分は、実質的にプロピレン重合単位からなり、プロピレ
ン系樹脂組成物中のプロピレンポリマー成分の含有量
[WPP]が93〜30重量%であり、コポリマー成分
は、実質的にエチレン重合単位とプロピレン重合単位と
からなり、プロピレン系樹脂組成物中のコポリマー成分
の含有量[WRC]が7〜70重量%であり、コポリマー
成分の極限粘度[η]RCが2.1〜6.8dl/gであ
り、プロピレンポリマー成分の極限粘度[η]PPに対す
るコポリマー成分の極限粘度の比([η]RC
[η]PP)が1.2より大きく3.5以下であり、
(1)水蒸気の透過度[TH2O](JIS Z 0208
に準拠)、(2)酸素ガスの透過度[T02](JIS
K 7126−Aに準拠)、および(3)エチレンガス
の透過度[Tエチレン](JIS K 7126−Aに準
拠)が、それぞれ下記の範囲にある気体透過性フィルム
である。 1)[TH2O]=9〜50 (単位:g/m2・24h) (2)[T02] =600〜12500 (単位:nmol/m2・s・1 00kPa) (3)[Tエチレン]= 600〜22500(単位:nmol/m2・s・100k Pa)
【0006】また、別の本発明は、プロピレン系樹脂組
成物を加工し、少なくとも一軸方向に延伸して得られた
フィルムを、少なくとも1層として含む、厚み[D1
が10〜100μmの単層または多層の気体透過性フィ
ルムの製造方法であって、実質的にプロピレン重合単位
からなるプロピレンポリマー成分と、実質的にエチレン
重合単位とプロピレン重合単位とからなるコポリマー成
分を含むプロピレン系樹脂組成物であって、プロピレン
系樹脂組成物中のプロピレンポリマー成分の含有量[W
PP]が93〜30重量%であり、プロピレン系樹脂組成
物中のコポリマー成分の含有量[WRC]が7〜70重量
%であって、コポリマー成分の極限粘度[η]RCが2.
1〜6.8dl/gであり、プロピレンポリマー成分の
極限粘度[η]PPに対する前記コポリマー成分の極限粘
度の比([η]RC/[η]PP)が1.2より大きく3.
5以下の範囲であるプロピレン系樹脂組成物を用い、前
記フィルムの厚み[D1]とコポリマー成分の含有量
[WRC]が、0.1≦WRC /D1≦7.0なる関係を満
たすように製造することを特徴とする気体透過性フィル
ムの製造方法である。
【0007】本発明の気体透過性フィルムは、フィルム
の厚み[D1]が10〜100μmの範囲において、
(1)水蒸気の透過度[TH2O](JIS Z-0208)、(2)酸
素ガスの透過度[T02](JIS K-7126Aに準拠)、及び
(3)エチレンガスの透過度[Tエチ レン](JIS K-7126Aに
準拠)が、それぞれ下記の数値範囲を満たすものであ
る。 (1)[TH2O] = 9〜50 (単位:g/m2・24Hr) (2)[T02] = 600〜12500 (単位:nmol/m2・s・100kPa) (3)[Tエチレン] = 600〜22500 (単位:nmol/m2・s・100kPa) 本発明の気体透過性フィルムは、その厚みが、10〜1
00μmであるときに、フィルムの成形性、作業性(包
装性)等が良い。フィルムの厚みが10μmより薄い
と、均一な厚みに製膜することが困難であり、100μ
mより厚いと気体の透過度が小さくなる。フィルムの厚
みが15〜70μmであることが、青果物の鮮度を良好
に保持するうえで好ましい。フィルムの水蒸気の透過度
が、9g/m2・24Hrより小さいと、過剰の湿気により腐敗
が促進されやすく、また、50g/m2・24Hrより大きい
と、青果物、特に野菜等が乾燥して枯れやすくなる。水
蒸気の透過度は、好ましくは10〜45g/m2・24Hrの範
囲である。酸素ガスの透過度は、600nmol/m2・s・10
0kPaより小さいと、青果物の呼吸量が低下し、その鮮度
を失いやすく、12500nmol/m2・s・100kPaより大き
いと、付随して水蒸気の透過度が大きくなりすぎる。酸
素ガスの透過度は、600〜12500nmol/m2・s・10
0kPa 、好ましくは1000〜9000nmol/m2・s・100
kPaの範囲である。また、エチレンガスの透過度が、6
00nmol/m2・s・100kPaより小さいと、青果物の追熟・
腐敗が促進されやすく、22500nmol/m2・s・100kPa
より大きいと、付随して水蒸気の透過度が大きくなりす
ぎる。エチレンガスの透過度は、600〜22500nm
ol/m2・s・100kPa、好ましくは600〜15000nmol
/m2・s・100kPa 、より好ましくは600〜9000nmo
l/m2・s・100kPaの範囲である。
【0008】本発明に用いるプロピレン系樹脂組成物と
は、実質的にプロピレン重合単位から成るプロピレンポ
リマー成分と、実質的にエチレン重合単位とプロピレン
重合単位とからなるコポリマ−成分を含む組成物であっ
て、プロピレンポリマー成分の含有量[WPP]が93〜
30重量%であり、コポリマー成分の含有量[WRC]が
7〜70重量%である組成物である。該組成物の重量基
準で、コポリマー成分を7〜70重量%の範囲で含有し
ていることが、青果物の鮮度を良好に保持するうえで必
要である。このコポリマー成分の含有量が、7重量%よ
り少ないと気体の透過量が少なく、70重量%より大き
いと、得られるフィルムの剛性が低くなり、重い内包物
の包装材としては使用に耐えにくくなる。好ましくはコ
ポリマー成分を15〜50重量%、更に好ましくは20
〜50重量%の範囲で含有していることが、青果物の包
装材として適当である。
【0009】また、本発明に用いるプロピレン系樹脂組
成物は、135℃のテトラリン中で測定した該コポリマ
ー成分の極限粘度[η]RCが2.1〜6.8dl/gの
範囲にあり、かつ同一条件で測定したプロピレンポリマ
ー成分の極限粘度[η]PPとの極限粘度の比[η]RC
[η]PPが1.2より大きく3.5以下の範囲にある。
コポリマー成分の極限粘度[η]RCは、製膜性及びフィ
ルムの剛性や透明性などの機械的特性に影響し、コポリ
マー成分とプロピレンポリマー成分の極限粘度の比
[η]RC/[η]PPは、プロピレンポリマー成分中への
コポリマー成分の分散性に影響している。[η]RC
2.1dl/gより小さいと、得られるフィルムの機械
的特性が低下し、6.8dl/gより大きいと、フィル
ムが極端に不透明になり、内容物を確認できにくくな
る。[η]RC/[η]PPの上限値には臨界的制限はない
が、過大になるとフィッシュアイが増加するおそれがあ
るので、3.5以下が好ましく、また、[η]RC
[η]PPが1.2以下であると、高級感を与える低光沢
性が得られ難くなる。
【0010】本発明の気体透過性フィルムは、該フィル
ムの厚み[D1](μm)と、用いられるプロピレン系
樹脂組成物中のコポリマー成分の含有量[WRC](重量
%)との比(WRC/D1)が、0.1≦WRC/D1≦7.
0(単位:重量%/μm)なる関係を有するように製造
することによって、フィルムの厚薄によらず的確な気体
の透過度を有するフィルムが好適に製造される。この比
が0.1より小さいと、得られるフィルムにおける気体
透過度が小さく、7.0より大きいと、フィルムの透明
性が極端に損なわれる傾向が生じる。好ましくは、0.
30≦WRC/D 1≦3.0(単位:重量%/μm)、特
に好ましくは、1.0≦WRC/D1≦2.5 (単位:重
量%/μm)の範囲である。
【0011】本明細書において、実質的にプロピレン重
合単位からなるプロピレンポリマー成分とは、プロピレ
ンの単独重合体、又はプロピレン重合単位含有量が92
重量%以上であるプロピレンとオレフィンとの共重合体
のことをいう。プロピレンと共重合させるオレフィンと
しては、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘ
キセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、4
−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテンを
例示でき、これらの1種もしくは2種以上を用いること
ができる。なかでも、製造コストの点から、エチレン、
1−ブテン、及びその併用が好適である。本発明で使用
するプロピレン系樹脂組成物に含まれるプロピレンポリ
マー成分は、そのアイソタクチックペンタッド分率
[P]が0.85〜0.99の範囲であることが好まし
い。また、特に、プロピレンポリマー成分がプロピレン
単独重合体の場合には、そのアイソタクチックペンタッ
ド分率[P]が0.95以上であることが、また、前記
共重合体の場合には[P]が0.85以上であること
が、得られるフィルムの剛性などの機械的特性を向上さ
せ、青果物等を包装する工程での作業性や生産性を向上
させる上で好ましい。
【0012】本明細書において、実質的にエチレン重合
単位とプロピレン重合単位とからなるコポリマー成分と
は、コポリマー成分の重量基準で、エチレン重合単位の
含有量が20〜90重量%で、プロピレン重合単位の含
有量が80〜10重量%であるエチレンとプロピレンと
のコポリマーのことをいうが、エチレン、プロピレン以
外に、前記プロピレンポリマー成分について例示した共
重合可能なオレフィンを該コポリマー中に重合単位とし
て少量含んでいてもよい。コポリマー成分は、そのコポ
リマー成分を重量基準として、エチレン重合単位を20
〜90重量%含有していることが、適当な気体透過度を
得られる点で好ましい。エチレン重合単位の含有量が2
0重量%より小さいと、得られるフィルムの気体の透過
度が低下し、90重量%より大きいと、フィルムが不透
明となり、内容物が見え難くなる。特に、コポリマー成
分がエチレン重合単位を20〜55重量%、好ましくは
25〜55重量%含有しているときに、内容物が確認で
きる程度の透明性と高級感を与える低光沢を有し、外観
が良好な青果物包装材を得ることができる。また、コポ
リマー成分は、コポリマー成分の重量基準で80〜9
9.6重量%の20℃キシレン可溶成分を含有している
ことが、好適な気体の透過量を維持できる点で好まし
い。20℃キシレン可溶成分が80重量%より小さい
と、気体の透過量が小さくなりやすい。
【0013】 本発明のプロピレン系樹脂組成物は、フィ
ルム成形時の成形のしやすさの点からその極限粘度が
1.6〜3.6dl/gの範囲にあることが好ましく、
1.8〜2.5dl/gの範囲にあることがより好まし
い。
【0014】本発明で規定された構成を満たす組成物を
使用して得られた本発明の気体透過性フィルムは、単層
においてさえ、優れたフィルム強度、溶断シール強度等
を有するものであり、また、組成物中におけるコポリマ
ー成分の含有量、更にはフィルム厚み、延伸倍率を調節
することによって特に気体透過性の制御が可能である、
青果物包装用として極めて好適な性能を有するフィルム
である。ポリオレフィンフィルムに気体透過性を付与す
る手段として、極性基を有する化学種等をそのフィルム
を構成する組成物の一成分として含ませる方法等も過去
に提案されているが、それらの異種成分を含ませること
は、該ポリオレフィンフィルムを裁断しポリオレフィン
原料としてリサイクル使用しようとする際に制約を生じ
させる他、該フィルムを層成分として含む積層フィルム
を構成しようとする場合には、該異種成分中の極性基等
の化学種との関係において、該化学種と親和性を有する
成分で構成されたフィルムを他の積層成分として選択す
る必要が生じるなど、多層フイルムの設計上もその制約
を受けることとなる。本発明のフィルムは、オレフィン
重合単位で実質的に構成されたポリオレフィンフィルム
を使用し、しかも単層フィルムにおいてさえ、青果物包
装用フィルムとして優れた適性を有するという点におい
て、その工業的意義は極めて大きいのである。
【0015】本発明のフィルムは、本発明で用いるプロ
ピレン系樹脂組成物を、通常のT−ダイ法またはインフ
レーション法で成形してシ−トを得た後、このシートを
一軸或いは二軸方向に延伸することによって製造するこ
とができる。延伸方法としては、テンター方式による逐
次二軸延伸法、チューブラー方式による同時二軸延伸法
等が例示できる。延伸倍率は、3〜60倍であること
が、フィルムの透明性、強度、気体の通過量を保持する
上で好ましい。延伸倍率が3倍より小さいと、フィルム
の厚みが不均一となりやすく、60倍より大きいとフィ
ルムの成形自体が困難となりやすい。好ましい延伸倍率
は、10〜60倍、更に好ましくは、20〜50倍であ
る。
【0016】包装材として要求されるフィルム強度、更
にはストレートカット性を付与するため、ポリプロピレ
ンフィルムは特に延伸されて用いられるのであるが、一
般的にポリプロピレンフィルムは、延伸によって分子配
向の規則性が高まり、フィルムの密度が高くなることに
よって、水蒸気や酸素等の気体がフィルムを透過しにく
くなる性質がある。しかるに、本発明で好適に使用する
プロピレン系樹脂組成物を用いたフィルムは、延伸して
も気体透過性能の低下が少ないという特徴を有してお
り、更に内容物が確認できる程度の透明性と高級感を与
える低光沢性を有するため、使用環境の要求に応じて、
厚目のフィルムを設計することも可能となる。
【0017】また、本発明のフィルムにおいては、水蒸
気、酸素、及びエチレンの各気体の透過度は、本発明で
用いるプロピレン系樹脂組成物に含まれるコポリマ−成
分の含有量[WRC]に良く相関している。従って、対象
となる包装用途が設定され(即ち、フィルム厚み等が設
定され)、要求される気体透過性能が設定されれば、前
記の関係式によって、適するコポリマー成分の重量%を
予め知り、これに従い用いるプロピレン系樹脂組成物を
設計することで、得られるフィルムの気体透過性を所望
の値に制御することが可能である。具体的には、本発明
のフィルムでは、25μmの厚さに換算したそれぞれの
気体の透過度は、近似式(A)、(B)、(C)に表され
る関係を有する。したがって、これらの関係式から、包
装する青果物や包装形態によって、付与する各気体の透
過量をより具体的に知り、得ようとするフィルムに、気
体透過性能をより細かく反映させることも可能である。 式(A):TH2O ≒ 5.5+0.40・[WRC] 式(B):T02 ≒ 600+65.6・[WRC] 式(C):Tエチレン ≒ 350+21.2・[WRC]+
2.6・[WRC2
【0018】本発明の多層フィルムは、本発明で使用す
るプロピレン系樹脂組成物を用いて加工して得られたフ
ィルムと、他のフィルムとを含む、多層フィルムであ
り、前記他のフィルムとしては、本発明の諸特性を満足
するものであればいかなるものでもよい。例えば、P
P、LLDPE、EVAなどの、オレフィン系樹脂を用
いて得られたフィルムが好適に使用される。該多層フィ
ルムにおいて、多層フィルムの厚み基準で、本発明で規
定するプロピレン系樹脂組成物を用いて得られたフィル
ムの厚みが50%以上であることが、適当な気体の透過
量を保持する上で好ましい。その厚みが、50%より薄
いと、気体の透過量が不足する傾向にある。該多層フィ
ルムの製造方法としては、特に限定されないが、多層押
出し成形法、ドライラミネート法、押出ラミネート法等
が例示できる。一般に青果物を包装する際には、平らな
フィルムをヒートシール、溶断シール等の公知の方法を
用いて袋状に加工して使用する。上記のシール方法を好
適に行うためフィルム構成としては、以下のような構成
が好ましい。例えば、ヒートシールを行う場合には、用
いるフィルムはシール層に基材層よりも5℃以上、更に
好ましくは15℃以上低融点のポリマーを加工して得ら
れたフィルムを積層したフィルムを用いたり、ヒートシ
ール性を有するCPPフィルム等のシーラントフィルム
との張り合わせフイルムを用いることが好ましい。
【0019】本発明に用いるプロピレン系樹脂組成物
は、上記の諸特性を満足すればいかなる方法で製造して
もよい。例えば、別々に製造した実質的にプロピレン重
合単位から成るプロピレンポリマー成分と、実質的にエ
チレン重合単位とプロピレン重合単位とからなるコポリ
マ−成分とを、混合装置を用いて混合してプロピレン系
樹脂組成物を得てもよい。また、好適には、まず第一重
合工程で、プロピレンポリマー成分を製造し、引き続き
第二重合工程で、エチレンとプロピレンとのコポリマー
成分を製造する多段重合法によって、連続的にプロピレ
ン系樹脂組成物を得ることができる。このような多段重
合法で得た組成物について、プロピレンポリマー成分と
コポリマー成分が、プロピレン系樹脂組成物中に占める
含有重量%(WA,WB)は、それぞれ、触媒の構成要素
に着目することにより、例えば、下記式(1)〜(4)
によって計算することが可能である。 (1)CYA(g−パウダー/g−触媒)=10000×
触媒中のMg含有量(wt%)/第1重合工程で抜き出
したパウダー中のMg含有量(wtppm) (2)CYWHOLE(g−パウダー/g−触媒)=1000
0×触媒中のMg含有量(wt%)/最終工程で抜き出
したパウダー中のMg含有量(wtppm) (3)WB=(CYWHOLE−CYA)/ CYWHOLE (4)WA=1−WB また、コポリマー成分の極限粘度[η]RCは、プロピレ
ンポリマー成分の極限粘度[η]PPおよびプロピレン系
樹脂組成物の極限粘度[η]WHOLE、ならびに該組成物
中のコポリマー成分の含有量[WRC](重量%)とか
ら、下記式(5)により計算で求めて知ることが可能で
ある。 (5)[η]RC={[η]WHOLE−(1−WRC/100)
[η]PP}/(WRC/100) 更に、コポリマー成分中の20℃キシレン可溶成分の重
量%(CXSB)については、プロピレンポリマー成分
中の20℃キシレン可溶成分の重量%(CXSA)、及
びプロピレン系樹脂組成物中の20℃キシレン可溶成分
の重量%(CXS WHOLE)、並びにプロピレン系樹脂組
成物中のコポリマー成分の重量%(WB)から、下記式
(6)により求めることができる。 (6) CXSB={CXSWHOLE−(1−WB/10
0)CXSA}/(WB/100) 上記製造方法において、本発明で用いるポリオレフィン
重合触媒成分は特に限定されず、チタン系またはメタロ
セン系触媒等種々の触媒を用いて製造することができ
る。なかでもチタン系触媒成分はコストの面で好適であ
る。
【0020】本発明で用いるプロピレン系樹脂組成物に
は、本発明の効果を阻害しない範囲で、酸化防止剤、ブ
ロッキング防止剤、防曇剤、界面活性剤等の公知の添加
剤を配合することができる。プロピレン系樹脂組成物に
上記の添加剤を添加する方法としては、これらを均一に
混合できる方法であればいずれでも良いが、リボンブレ
ンダー、ヘンシェルミキサー(商品名)等で混合し、そ
の混合物を押出機等で溶融混練する方法が好ましい。
【0021】従来、フィルムを青果物の包装材として使
用する場合には、そのフィルムの気体透過性が不十分で
あるがゆえに、フィルムに気体透過用の穴を穴あけ加工
して用いる必要があった。しかし、このようなフィルム
だと、内包物が発するエチレンガスの発散、および、青
果物の呼吸に必要な酸素ガスの取り入れは十分に行われ
はするものの、同時に青果物からの水蒸気の蒸散が進行
する結果、青果物が乾燥し、瑞々しさが失われてしまう
という欠点がある。更に、細菌が穴より侵入する為、細
菌による内容物の腐敗を招くという重大な欠点がある。
これに対して、本発明のフィルムは、酸素ガスの取り込
み、エチレンガスの発散を十分に維持した上で、水蒸気
の蒸散を適度に抑制しうる結果、青果物の瑞々しさを長
く維持できるという効果を奏しうるのである。本発明の
フィルムは、青果物の包装用に好適な気体透過性を有す
るフィルムであり、主に、用いるポリプロピレン系樹脂
組成物中のコポリマ−成分の重量%を制御することで、
得られるフィルムの気体の通過量やフィルムの機械的特
性(剛性および透明性等)を調整することが可能であ
る。さらに、本発明のフィルムは、包装工程で物理的に
穴を開ける従来の工程を省略できることにより、高い生
産性と採算性をも提供することができる。
【0022】本明細書で、「青果物」とは、野菜、根
菜、果実、花卉、きのこ類を言う。そして、本発明のフ
ィルムを用いて包装するのに適した青果物としては、下
記のものが例示できる。例えば、アーティチョーク、浅
葱、小豆、アスパラガス、アボカド、アロエ、杏、苺、
無花果、いよかん、ウド、梅、エシャロット、枝豆、エ
ノキ茸、オクラ、オリーブ、オレンジ、カイワレダイコ
ン、柿、カブ、カボチャ、カリフラワー、キウイ、菊、
キクラゲ、キャベツ、キュウリ、金柑、銀杏、栗、グリ
ーンピース、胡桃、グレープフルーツ、クレソン、ゴギ
ョウ、コケモモ、ごぼう、小松菜、コリアンサ、サクラ
ンボ、ザクロ、さつまいも、里芋、ザボン、サヤインゲ
ン、サヤエンドウ、サラダナ、椎茸、シソ、シメジ、ジ
ャガイモ、シャンツァイ、春菊、生姜、スイカ、スウィ
ーティー、スズシロ、スズナ、スターフルーツ、ズッキ
ーニ、スモモ、セリ、セロリ、ゼンマイ、そら豆、ター
サイ、大根、大豆、タカノツメ、筍、玉葱、タラノメ、
チンゲンサイ、ツクシ、テコポン、冬瓜、トウモロコ
シ、トマト、ドリアン、トリュフ、ナガイモ、長ネギ、
ナス、ナズナ、夏ミカン、菜の花、なめこ、ナガウリ、
日本梨、ニラ、人参、大蒜、パイナップル、白菜、ハコ
ベ、パセリ、ハッサク、バナナ、パパイア、バンペイ
ユ、ピーマン、びわ、フキ、フキノトウ、フクロタケ、
ブドウ、プラム、ブルーベリー、プルーン、ブロッコリ
ー、ほうれん草、ホトケノザ、ポンカン、マイタケ、マ
スカット、マッシュルーム、マツタケ、マンゴー、マン
ゴスチン、ミカン、ミツバ、ミョウガ、メロン、桃、も
やし、モロヘイヤ、ヤマトイモ、ユズ、洋ナシ、ヨモ
ギ、ライチ、ラズベリー、ラディッシュ、リンゴ、レタ
ス、レモン、レンコン、ワケギ、ワサビ等が挙げられ
る。
【0023】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに具体的に説明するが、本発明はこれによって限定さ
れるものではない。実施例、比較例中に示す物性の測定
方法および評価の基準は下記の通りである。 (1)透明性:ヘイズ値(単位:%) ASTM D 1003記載の方法に準拠して測定し
た。数値が小さいものほど透明性は良い。 (2)光沢性:光沢度(単位:%) ASTM D 523記載の方法に準拠して測定した。
数値が小さいものほど低光沢で、高級感があることを示
す。 (3)剛性:ヤング率(単位:MPa) ASTM D 882記載の方法に準拠して測定した。
数値が大きなものほど、高い剛性を備えたフィルムであ
ることを示す。 (4)水蒸気の透過度:TH2O(単位:g/m2・24
h) JIS Z−0208に準拠して測定した。温度40
℃、湿度90%RHの測定条件下で、測定。 (5)酸素の透過度:T02(単位:nmol/m2・s
・100kPa) JIS K−7126Aに準拠して測定した。 (6)エチレンガスの透過度:Tエチレン(単位:nmol
/m2・s・100kPa) JIS K−7126Aに準拠して測定した。 尚、[D1]は、実施例に用いたフィルムの厚み(μ
m)を示す。 (7)極限粘度(単位:dl/g) 溶媒としてテトラリン(テトラヒドロナフタレン)を用
い、135℃の温度条件下、自動粘度測定装置(AVS
2型、三井東圧(株)製)を使用して測定した。 (8)エチレン重合単位含有量(単位:重量%) 赤外線吸収スペクトル法により測定した。 (9)20℃キシレン可溶成分量(単位:重量%) ISO/DIS1873−1に準拠して測定した。 (10)アイソタクチックペンタッド分率(P) エイ・ザンベリ(A.Zambelli)等により「Macromolecul
es 6 , 925(1975)」に提案された13C核磁気共鳴ス
ペクトルにより測定されるポリプロピレン分子鎖中のペ
ンタッド単位での、アイソタクチック分率であり、13
C核磁気共鳴スペクトルの測定におけるピークの帰属
は、エイ・ザンベリ(A.Zambelli)等により「Macromol
ecules 8 , 687(1975)」に提案された帰属に従った。
【0024】実施例および比較例で用いた各種のポリプ
ロピレン系樹脂組成物等(PP−1〜PP−8)の特性
を示す。 [PP−1]: プロピレンポリマー成分とコポリマー
成分とを含むポリプロピレン系樹脂組成物であって、極
限粘度[η]WHOLEが2.1dl/gであり、プロピレ
ンポリマー成分の極限粘度[η]PPが2.0dl/g、
アイソタクチックペンダット分率(P)が0.96であ
り、コポリマ−成分の重量%(WRC)が15.0で、該
コポリマー成分中のエチレン重合単位の含有量が30重
量%であり、キシレン可溶成分が90重量%であり、該
コポリマ−成分の極限粘度[η]RCが3.0dl/g、
プロピレンポリマー成分の極限粘度に対するコポリマ−
成分の極限粘度の比([η]RC/[η]PP)が1.5で
あるポリプロピレン系樹脂組成物。このPP−1は、後
記の製造方法で得た。
【0025】[PP−2]: プロピレンポリマー成分
とコポリマー成分とを含むポリプロピレン系樹脂組成物
であって、極限粘度[η]WHOLEが2.1dl/gであ
り、プロピレンポリマー成分の極限粘度[η]PPが1.
8dl/g、アイソタクチックペンダット分率(P)が
0.96であり、コポリマ−成分の重量%(WRC)が3
0.0で、該コポリマー成分中のエチレン重合単位の含
有量が30重量%であり、キシレン可溶成分が90重量
%であり、該コポリマ−成分の極限粘度[η]RCが3.
0dl/g、プロピレンポリマー成分の極限粘度に対す
るコポリマ−成分の極限粘度の比([η]RC
[η]PP)が1.7であるポリプロピレン系樹脂組成
物。このPP−2は、PP−1の製造方法に準じて製造
した。
【0026】[PP−3]: プロピレンポリマー成分
とコポリマー成分とを含む、ポリプロピレン系樹脂組成
物であって、極限粘度[η]WHOLEが2.1dl/gで
あり、プロピレンポリマー成分の極限粘度[η]PP
1.5dl/g、アイソタクチックペンダット分率
(P)が0.96であり、コポリマ−成分の重量%(W
RC)が30.0で、該コポリマー成分中のエチレン重合
単位の含有量が30重量%であり、キシレン可溶成分が
90重量%であり、該コポリマ−成分の極限粘度[η]
RCが5.0dl/g、プロピレンポリマー成分の極限粘
度に対するコポリマ−成分の極限粘度の比([η]RC
[η]PP)が3.3であるポリプロピレン系樹脂組成
物。このPP−3は、PP−1の製造方法に準じて製造
した。
【0027】[PP−4]: プロピレンポリマー成分
とコポリマー成分とを含む、ポリプロピレン系樹脂組成
物であって、極限粘度[η]WHOLEが2.1dl/gで
あり、プロピレンポリマー成分の極限粘度[η]PP
1.4dl/g、アイソタクチックペンダット分率
(P)が0.96であり、コポリマ−成分の重量%(W
RC)が55.0で、該コポリマー成分中のエチレン重合
単位の含有量が30重量%であり、キシレン可溶成分が
90重量%であり、該コポリマ−成分の極限粘度[η]
RCが3.0dl/g、プロピレンポリマー成分の極限粘
度に対するコポリマ−成分の極限粘度の比([η]RC
[η]PP)が2.1であるポリプロピレン系樹脂組成
物。このPP−4は、PP−1の製造方法に準じて製造
した。
【0028】[PP−5]: プロピレンポリマー成分
とコポリマー成分とを含むポリプロピレン系樹脂組成物
であって、極限粘度[η]WHOLEが2.1dl/gであ
り、プロピレンポリマー成分の極限粘度[η]PPが2.
0dl/g、アイソタクチックペンダット分率(P)が
0.96であり、コポリマ−成分の重量%(WRC)が
5.0で、該コポリマー成分中のエチレン重合単位の含
有量が30重量%であり、キシレン可溶成分が90重量
%であり、該コポリマ−成分の極限粘度[η]RCが3.
0dl/g、プロピレンポリマー成分の極限粘度に対す
るコポリマ−成分の極限粘度の比([η]RC
[η]PP)が1.4であるポリプロピレン系樹脂組成
物。このPP−5は、PP−1の製造方法に準じて製造
した。
【0029】[PP−6]: プロピレンポリマー成分
とコポリマー成分とを含む、ポリプロピレン系樹脂組成
物であって、極限粘度[η]WHOLEが2.1dl/gで
あり、プロピレンポリマー成分の極限粘度[η]PP
1.1dl/g、アイソタクチックペンダット分率
(P)が0.96であり、コポリマ−成分の重量%(W
RC)が85.0で、該コポリマー成分中のエチレン重合
単位の含有量が30重量%であり、キシレン可溶成分が
90重量%であり、該コポリマ−成分の極限粘度[η]
RCが2.5dl/g、プロピレンポリマー成分の極限粘
度に対するコポリマ−成分の極限粘度の比([η]RC
[η]PP)が2.3、であるポリプロピレン系樹脂組成
物。このPP−6は、PP−1の製造方法に準じて製造
した。
【0030】[PP−7]: エチレンとプロピレンと
の共重合体であって、極限粘度[η] WHOLEが1.9d
l/g、アイソタクチッドペンタッド分率(P)が0.
88であり、エチレン重合単位の含有量が5.0重量%
である、エチレン・プロピレンランダムコポリマー。
【0031】[PP−8]:極限粘度[η]WHOLE
2.1dl/g、アイソタクチックペンダット分率
(P)が0.96のプロピレンホモポリマー。
【0032】実施例1で使用したPP−1は、以下のよ
うにして製造した。 <1>チタン含有固体触媒成分(α)の調製 窒素置換したステンレス製オートクレーブに、無水Mg
Cl2を953g、乾燥EtOH3.52リットルを入
れ、この混合物を撹拌下に105℃に加熱して溶解させ
た。1時間撹拌後、105℃に加熱した加圧窒素(1.
1MPa)により、この溶液を2流体スプレーノズルか
らスプレー塔内に噴霧した。窒素ガスの流量は38リッ
トル/minであった。スプレー塔内は液体窒素を導入
して−15℃に保持した。塔内底部に導入した冷却ヘキ
サン中に集められた粉体(2730g)の組成はMgC
2・6EtOHであった。得られた粉体を篩い分け
て、粒径45〜212μmの球状の担体2180gを得
た。得られた担体を、30L/minの流量の窒素を用
いて室温で200時間通気乾燥を行い、組成がMgCl
2・1.7EtOHの乾燥担体を得た。ステンレス製反
応器中に、精製1,2−ジクロルエタン4.8リット
ル、乾燥担体400g、四塩化チタン3.2リットルを
入れ、撹拌下に100℃に加熱した後、フタル酸ジ−i
−ブチル0.136リットルを加え、更に100℃で2
時間加熱した後、熱濾過により液層部を除いた。残存す
る固体に再び精製1,2−ジクロルエタン6.4リット
ル、および四塩化チタン3.2リットルを加え、100
℃で1時間加熱した後、熱濾過により液層部を除いた。
得られた固体を、洗浄液中に遊離のチタンが検出されな
くなるまで精製ヘキサンにて洗浄し、乾燥して、平均粒
径115μm、チタン1.6重量%を含有するチタン含
有固体触媒成分(α)を得た。
【0033】<2>チタン含有固体触媒成分(α)の予
備重合 傾斜撹拌翼付きステンレス製反応器(内容積20リット
ル)を窒素ガスで置換した後、40℃での動粘度が7.
3センチストークの飽和炭化水素溶剤(エッソ石油
(株)製CRYSTOL−52)1.7リットル、n−
ヘキサン16リットル、トリエチルアルミニウム129
mmol、ジイソプロピルジメトキシシラン19mmo
l、および前項で調製したチタン含有固体触媒成分
(α)140gを室温で加えた後、40℃に加熱し、プ
ロピレン280gを7時間かけて供給して反応させ、予
備重合を行った。分析の結果、チタン含有固体触媒成分
(α)1g当たり1.8gのポリプロピレンが生成して
いた。
【0034】<3>プロピレン系樹脂組成物の製造 撹拌機を備えた連続式横型気相重合器(I)(長さ/直
径=6、内容積100リットル)を窒素置換した後、ポ
リプロピレンパウダーを25kg導入し、前項で予備重
合を行ったチタン含有固体触媒成分をチタン含有固体触
媒として0.5g/h、トリエチルアルミニウム(有機
アルミニウム(β))、ジイソプロピルジメトキシシラ
ン(有機ケイ素化合物(γ))をチタン含有固体触媒成
分中のチタン原子に対し、それぞれモル比が90および
30となるように連続的に供給した。ついで、重合温度
70℃の条件下、重合器内の圧力が2.5MPaの条件
を保持するようにプロピレンを連続的に供給し、さらに
ポリプロピレンの極限粘度を調整するため、プロピレン
に対する水素モル比を調整して、第1重合工程のプロピ
レンの気相重合を実施した。得られたポリマーの一部を
抜き出し、分析を行った。第1重合工程で得られたプロ
ピレンホモポリマー(プロピレンポリマー成分)は、極
限粘度[η]PPが1.8dl/gであった。
【0035】第1重合工程で得られたポリマーを、撹拌
機を備えた連続式横型気相重合器(II)(長さ/直径
=6、内容積100リットル)に連続的に供給し、重合
器内の圧力が2.1MPa、重合温度60℃の条件下、
第2重合工程のエチレンとプロピレンのランダム共重合
を実施した。プロピレンに対する水素のモル比、および
プロピレンに対するエチレンのモル比を調整することに
より、エチレン−プロピレンランダム共重合体の極限粘
度[η]RCおよびエチレン重合単位含有量を調整した。
また、ブロック共重合体中のエチレンープロピレンラン
ダム共重合体の含有割合を調整するために一酸化炭素を
供給した。重合期間中は重合器内の粉体の保有レベルを
50容積%に維持するように重合器から10.5kg/
hの速度で粉体を抜き出した。 抜き出した粉体を、水
蒸気を5容積%含む窒素ガスにより100℃にて30分
間接触処理行った。粉体は、極限粘度[η]WHOLE
2.1dl/g、エチレン重合単位含有量が4.5重量
%のプロピレン系樹脂組成物であった。
【0036】得られたプロピレン系樹脂組成物は、プロ
ピレンホモポリマー(ポリマー成分)の含有量が85重
量%、エチレン−プロピレンランダム共重合体(コポリ
マー成分)の含有量が15重量%および極限粘度[η]
RCが3.0dl/gのブロック共重合体であり、エチレ
ン−プロピレンランダム共重合体(コポリマー成分)中
のエチレン重合単位含有量は30重量%であった。尚、
第2重合工程で得られたエチレン−プロピレンランダム
共重合体(コポリマー成分)中のエチレン重合単位含有
量は、予めエチレン−プロピレンの反応量比を変化させ
た共重合体を調整し、これを標準サンプルとして作成し
た赤外吸収スペクトルによる検量線に基づいて求めた。
更にブロック共重合体(プロピレン系樹脂組成物)中の
エチレン重合単位含有量から、ブロック共重合体(プロ
ピレン系樹脂組成物)中に占めるエチレンープロピレン
ランダム共重合体(コポリマー成分)の含有量を算出し
た。
【0037】実施例1〜6、比較例1〜5 〈フィルムの製造〉PP−1〜PP−8のプロピレン系
樹脂組成物等のそれぞれ100重量部に対し、酸化防止
剤としてテトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−
ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネ−ト]メタンを0.15重量部、中和剤としてステア
リン酸カルシウムを0.10重量部の配合比で配合し、
ヘンシェルミキサ−(商品名)によって均一に混合し、
得られた混合物を押出機で溶融混練した後にペレット状
の組成物とした。得られた各組成物を口径65mmの押
出機に供給し、250℃で溶融した後、Tダイより押出
し、30℃の冷却ロ−ルで冷却して、シ−トを得た。次
に該シ−トを、パンタグラフ式二軸延伸試験機を用いて
逐次二軸延伸して、表1に示したような二軸延伸フィル
ムを得た。逐次二軸延伸は、PP−1〜PP−7の組成
物から得られたシ−トについては、まず155℃で12
0秒間予熱した後、3m/minの延伸速度で縦方向に
4.2倍、横方向に8.2倍逐次延伸し、PP−8の組
成物から得られたシ−トについては、158℃で120
秒間予熱した後、5m/minの延伸速度で縦方向に
4.2倍、横方向に8.2倍に逐次延伸した。このよう
にして得られた各フィルムから所定の試験片を調製し、
所定の試験方法に準拠して透明性、光沢性、剛性、各気
体の透過度を測定した。その結果を表1に示した。な
お、表1に示したように、PP−1〜PP−4は実施例
1〜4に対応し、PP−5〜PP−8はそれぞれ比較例
1〜4に対応する。また、実施例5及び6では、実施例
2で使用した組成物[PP−2]を使用した。
【0038】
【表1】
【0039】〈青果物の包装〉各フィルムを用いて調製
した30×30cmのサイド溶断シ−ル袋に、いずれも
150gのほうれん草を包装して、温度が10℃、湿度
が50%で保存したときの、保存状態の観察例を表2に
示した。また、各フィルムを用いて調製した20×30
cmのサイド溶断シ−ル袋に、いずれも200gのもや
しを包装して、温度が10℃、湿度が50%で保存した
ときの、保存状態の観察例を表3に示した。更に、各フ
ィルムを用いて調製した30×40cmのサイド溶断シ
−ル袋袋に、いずれも100gのカットレタスを包装し
て、温度10℃、湿度50%で保存したときの、保存状
態の観察例を表4にした。これに加えて、表2、表3、
表4には、比較例5として、比較例4のフィルムに、5
個/(30×30cm)の割合でで、直径3mmの穴を
穴開け加工したフィルムを用いた例を併記した。
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】表2〜4において、気体の透過度が良好で
ある本発明のフィルム(実施例1〜6)を用いた包装袋
は、穴あけ加工を施した包装袋(比較例5)に比べて、
青果物の瑞々しさが良好に維持された。また、穴あけ加
工をしていない従来のポリプロピレン包装袋(比較例
4)に比べ、3日以上鮮度の保持期間が延びた。
【0044】
【発明の効果】本発明のフィルムは、用いられるポリプ
ロピレン系樹脂組成物中のコポリマ−成分の重量%、フ
ィルムの延伸倍率を調整することで、得られるフィルム
の酸素ガスの取り込み、エチレンガスの発散を十分に維
持した上で、水蒸気の蒸散を適度に抑制しうる結果、青
果物の瑞々しさを長く維持できるという効果を奏し、更
に、フィルム外観(内容物が確認できる程度の透明性と
高級感を与える低光沢性)、機械的特性(剛性等)を制
御することが可能な、好適な気体透過性を有する延伸フ
ィルムまたはこれが積層されている多層フィルムであ
る。さらに、本発明の気体透過性フィルムは、包装工程
で物理的に穴を開ける工程を省略できる結果、その生産
性と採算性にも優れたフィルムである。このような点か
ら、本発明の気体透過性フィルムは青果物等の包装材料
として好適に使用できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 85/50 B65D 85/50 C 4F210 C08J 5/18 CES C08J 5/18 CES 4J002 C08L 23/16 C08L 23/16 // B29K 23:00 B29K 23:00 B29L 7:00 B29L 7:00 Fターム(参考) 3E035 AA11 BA08 BB02 BC02 BD01 CA07 3E067 AA11 AB08 AB09 BA12A BB14A BB25A CA03 CA24 EA06 GB03 3E086 AD01 BA02 BA04 BA15 BA33 BB01 BB47 BB51 CA17 CA18 4F071 AA15 AA20 AA88 AH04 BB07 BC01 4F100 AH02H AH08H AK01B AK07A AK64A AL02 AL03 AL05A BA01 BA02 CA06 CA19 EH172 EJ383 GB17 GB23 JA06A JA11A JB08A JD03 JD04 YY00 YY00A 4F210 AA09A AA11A AA11K AE10 AG01 AG03 AH81 QA02 QA03 QC06 QG01 QG15 QG18 4J002 BB12W BB15X GG02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロピレン系樹脂組成物を加工し、少な
    くとも一軸方向に延伸して得られたフィルムを、少なく
    とも1層として含む、厚み[D1]が10〜100μm
    の単層または多層フィルムであって、前記プロピレン系
    樹脂組成物として、プロピレンポリマー成分およびコポ
    リマー成分を含み、プロピレンポリマー成分は、実質的
    にプロピレン重合単位からなり、プロピレン系樹脂組成
    物中のプロピレンポリマー成分の含有量[WPP]が93
    〜30重量%であり、コポリマー成分は、実質的にエチ
    レン重合単位とプロピレン重合単位とからなり、プロピ
    レン系樹脂組成物中のコポリマー成分の含有量[WRC
    が7〜70重量%であり、コポリマー成分の極限粘度
    [η]RCが2.1〜6.8dl/gであり、プロピレン
    ポリマー成分の極限粘度[η]PPに対するコポリマー成
    分の極限粘度の比([η]RC/[η]PP)が1.2より
    大きく3.5以下の範囲であるプロピレン系樹脂組成物
    を用い、得られたフィルムが、(1)水蒸気の透過度
    [TH2O](JIS Z 0208に準拠)、(2)酸素
    ガスの透過度[T02](JIS K 7126−Aに準
    拠)、および(3)エチレンガスの透過度[Tエチレン
    (JIS K 7126−Aに準拠)が、それぞれ下記
    の範囲にある気体透過性フィルム。 (1)[TH2O]=9〜50 (単位:g/m2・24h) (2)[T02] =600〜12500 (単位:nmol/m2・s・1 00kPa) (3)[Tエチレン]= 600〜22500(単位:nmol/m2・s・100k Pa)
  2. 【請求項2】 プロピレン系樹脂組成物のコポリマー成
    分が、コポリマー成分の重量基準で20〜90重量%の
    エチレン重合単位を含有するコポリマーである、請求項
    1記載の気体透過性フィルム。
  3. 【請求項3】 プロピレン系樹脂組成物のコポリマー成
    分が、コポリマー成分の重量基準で80〜99.6重量
    %の20℃キシレン可溶成分を含有するコポリマーであ
    る、請求項1記載の気体透過性フィルム。
  4. 【請求項4】 プロピレン系樹脂組成物のプロピレンポ
    リマー成分が、そのアイソタクチックペンタッド分率
    [P]が、0.85〜0.99のプロピレンポリマーで
    ある、請求項1記載の気体透過性フィルム。
  5. 【請求項5】 プロピレン系樹脂組成物を加工し、少な
    くとも一軸方向に3〜60倍の延伸倍率で延伸されたフ
    ィルムを少なくとも1層として含むフィルムである、請
    求項1記載の気体透過性フィルム。
  6. 【請求項6】 プロピレン系樹脂組成物を加工し、少な
    くとも一軸方向に3〜60倍の延伸倍率で延伸された延
    伸フィルムを1層として含むフィルムであって、その厚
    み[D1]とコポリマー成分の含有量[WRC]が、0.1≦
    RC /D1≦7.0、なる関係を有する請求項1〜5のい
    ずれか1項記載の気体透過性フィルム。
  7. 【請求項7】 気体透過性フィルムが、青果物包装用フ
    ィルムである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の気
    体透過性フィルム。
  8. 【請求項8】 プロピレン系樹脂組成物を加工し、少な
    くとも一軸方向に延伸して得られたフィルムを、少なく
    とも1層として含む、厚み[D1]が10〜100μm
    の単層または多層の気体透過性フィルムの製造方法であ
    って、プロピレン系樹脂組成物として、実質的にプロピ
    レン重合単位からなるプロピレンポリマー成分と、実質
    的にエチレン重合単位とプロピレン重合単位とからなる
    コポリマー成分とを含むプロピレン系樹脂組成物であ
    り、プロピレン系樹脂組成物中のプロピレンポリマー成
    分の含有量[WPP]が93〜30重量%であり、プロピ
    レン系樹脂組成物中のコポリマー成分の含有量[WRC
    が7〜70重量%であり、コポリマー成分の極限粘度
    [η]RCが2.1〜6.8dl/gであり、プロピレン
    ポリマー成分の極限粘度[η]PPに対する前記コポリマ
    ー成分の極限粘度の比([η]RC/[η]PP)が1.2
    より大きく3.5以下の範囲であるプロピレン系樹脂組
    成物を用い、厚み[D1]とコポリマー成分の含有量
    [WRC]が、0.1≦WRC /D1≦7.0なる関係を満
    たすように製造することを特徴とする気体透過性フィル
    ムの製造方法。
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