JPH06123102A - ウレタントラックの弾性舗装材層および施工法 - Google Patents

ウレタントラックの弾性舗装材層および施工法

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JPH06123102A
JPH06123102A JP22583092A JP22583092A JPH06123102A JP H06123102 A JPH06123102 A JP H06123102A JP 22583092 A JP22583092 A JP 22583092A JP 22583092 A JP22583092 A JP 22583092A JP H06123102 A JPH06123102 A JP H06123102A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブリスタリング現象を生じず、かつポリウレ
タン層が長期間水と接触しても膨潤する等の不都合を招
くことなく、しかもポリウレタン層の中空部分が均一に
分布することにより、適正な弾力性および衝撃吸収性等
の各種性能が大きく向上したウレタントラックの舗装材
層およびその施工法を提供する。 【構成】 アスファルトコンクリート面上にポリマーセ
メント層が形成され、さらに中空単一粒子および発泡弾
性粒子の少なくとも中空単一粒子を含有するポリウレタ
ン層が積層形成され、上記ポリウレタン層は三次元架橋
構造を主体とし、その一部が尿素結合にもとづく架橋構
造になっているポリウレタンで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は全天候ウレタントラック
の舗装材層および施工法に係り、さらに詳細には下地材
からの剥離や膨れ等の障害を生じず、しかも適度な弾力
性および衝撃吸収性を有する改良された全天候ウレタン
トラックの舗装材層および施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セメントコンクリート,アスファルトコ
ンクリート等を下地とし、その表面をウレタン舗装する
と柔軟な弾力性を示し、この施工法は体育館の床をはじ
めテニスコート、陸上競技場のトラック等のスポーツ施
設に利用されている。これらの用途のうち、陸上競技場
のトラック等の施工下地としては、目地やクラック発生
等の問題のためセメントコンクリートは採用されず、ほ
とんどアスファルトコンクリート(以下「アスコン」と
略す)が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、アスコンは
熱や水に弱く、このためウレタントラックの剥離や膨れ
が生起しがちである。特に気温が高い夏期においては、
舗装面の表面温度が60℃にもおよび、アスコンが軟化
し強度が低下するため、ウレタン材の引張作用によりア
スコンとウレタンが剥離する。この剥離現象(ブリスタ
リング現象)は、アスコンが下地路盤からの水分を含有
していると、これが気化し水蒸気圧が作用するため一層
助長される。従来のウレタン舗装ではこの種のトラブル
が極めて多く、ウレタントラックの悩みの種となってい
る。そして、この剥離および膨れ現象を放置するとトラ
ック自体が不均一に隆起し、かつ、反発力が変化するた
め、競技者の転倒等、極めて危険な事故発生の原因とな
り、多くの競技場でこの修理に追われているのが実情で
ある。このため、アスコンとポリウレタン層との間に合
成ゴム入のセメントペースト層を介在させることが提案
された(特開昭57−130604)。この方法は、上
記ブリスタリング現象の発生の低減に多少効果はある
が、いまだ満足できる程度のものではない。
【0004】一方、ウレタントラック材そのものについ
ても、一般に弾力性はあるものの衝撃吸収性に乏しいた
め、競技者において筋肉疲労が著しいという欠点があ
る。そしてこの衝撃吸収性を高めるため、ウレタンの架
橋密度を疎にする、あるいは未反応の液状可塑剤を混入
または増量してウレタンの硬度を低くする方法等が提案
されている。しかしこれらの方法では、物性,耐久性お
よび反発弾性が著しく低下するため、反発力が不足する
等新たな問題を生じることとなる。また、ポリウレタン
層に発泡ポリウレタン粒子を混入させるという方法も提
案されている。(特開昭56−77407)。この方法
は、発泡ポリウレタン粒子をポリウレタン層に混入さ
せ、ポリウレタン層中に中空部分を形成させるものであ
り、上記欠点の改善にかなりの効果を奏する。ところ
が、この種のウレタントラック材はイソシアネート基を
2個有するポリウレタンプレポリマーからなる主剤とポ
リオールとジアミンからなる硬化剤とを用いてつくられ
ている。そして、上記両成分から生成するポリウレタン
は、線状高分子となることから、そのような線状高分子
からなる上記ウレタントラック材は、長期間水に接触す
ると膨潤する等の問題を有しており、その結果、寿命が
短いという難点を有している。
【0005】そこで、本発明者らは、アスコン上面にポ
リマーセメント層を形成し、さらに発泡弾性粒子を含有
するポリウレタン層を積層し、このポリウレタンの構造
が三次元架橋構造を主体とし、かつ、一部が尿素結合に
もとづく架橋構造になっているポリウレタンで構成する
ことを提案した(特公平3−26725)。この方法
は、上記問題の改善に多大な効果を奏するが、配合され
た発泡弾性粒子はポリウレタン層の硬化中に層上部へ浮
上するため、ポリウレタン層中において均一に分散され
ないという問題がある。このため、ポリウレタン層の中
空部分が均一に形成されず、上記ポリウレタン層の性能
が完全に発揮されているとは言い難い。したがって、上
記ポリウレタン層の中空部分の分布の均一性の改善が強
く要望されている。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、ブリスタリング現象が生じず、かつポリウレタ
ン層が長期間水と接触しても膨潤する等の不都合を招く
ことがなく、しかもポリウレタン層中の中空部分が均一
に分布することにより、適正な弾力性および衝撃吸収性
等の各種性能が大きく向上したウレタントラックの舗装
材層およびその施工法の提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、アスコン上面にポリマーセメント層が形
成され、さらに中空単一粒子および発泡弾性粒子の少な
くとも中空単一粒子を含有するポリウレタン層が積層さ
れ、上記ポリウレタン層におけるポリウレタンの構造
は、三次元架橋構造を主体とし、かつ一部が尿素結合に
もとづく架橋構造になっているポリウレタンで構成され
ていることを特徴とするウレタントラックの舗装材層を
第1の要旨とする。
【0008】また、上記ポリウレタン層の形成に、下記
の(A)および(B)を主成分とする二液硬化型の液状
ポリエーテルウレタン組成物であつて、中空単一粒子お
よび発泡弾性粒子の少なくとも中空単一粒子を含有する
ものを使用することを特徴とするウレタントラックの施
工法を第2の要旨とする。 (A)少なくとも2個の水酸基を有するポリアルキレン
エーテルポリオールと芳香族ポリイソシアネートとを付
加反応させてなるイソシアネート基を3個以上有するポ
リエーテルウレタンプレポリマーを主成分とする主剤。 (B)少なくとも2個の水酸基を有するポリアルキレン
エーテルポリオールおよび芳香族ジアミンの双方を主成
分とする硬化剤。
【0009】さらに、上記ポリウレタン層の形成に、下
記の(C)および(D)を主成分とするものを使用する
ことを特徴とするウレタントラックの施工法を第3の要
旨とする。 (C)(a)イソシアネート基を3個以上有するポリエ
ーテルウレタンプレポリマー。(b)イソシアネート基
を2個有するポリエーテルウレタンプレポリマー。の2
種の混合物を主成分とする主剤。〔ただし、重量%基準
で(a)/(b)=30/70〜80/20〕 (D)少なくとも2個の水酸基を有するポリアルキレン
エーテルポリオールおよび芳香族ジアミンの双方を主成
分とする硬化剤。
【0010】
【作用】すなわち、本発明者らは、ブリスタリング現象
が生じず、かつポリウレタン層が長期間水と接触しても
膨潤する等の不都合を招くことがなく、しかも、ポリウ
レタン層中の中空部分が均一に分布することにより、適
正な弾力性および衝撃吸収性等の各種性能が大きく向上
したウレタントラックの舗装材層について一連の研究を
重ねた。
【0011】まず、ポリウレタン層中に均一に分布した
中空部分を形成する方法について検討した。その結果、
中空部分を形成するために、平均粒径10〜500μm
の中空単一粒子をウレタン組成物に配合すると、ウレタ
ン組成物の粘度が上昇し、ウレタン組成物硬化途中にお
いてその中空単一粒子自身、または中空単一粒子と共に
発泡弾性粒子を配合した場合はその発泡弾性粒子も上方
に浮上せず、均一に分散することを見出した。
【0012】そして、上記のポリウレタン層中に中空単
一粒子および発泡弾性粒子の少なくとも中空単一粒子を
含有させる方法と、アスコン上面にポリマーセメント層
を形成し、その上にその構造が三次元架橋構造を主体と
し、かつ一部が尿素結合にもとづく架橋構造になってい
るポリウレタン層を積層する方法とを組み合わせること
により、本発明に到達した。
【0013】つぎに、本発明を詳しく説明する。
【0014】本発明は、アスコンと、ポリマーセメント
と、中空単一粒子および発泡弾性粒子の少なくとも中空
単一粒子を含有するポリウレタンと、必要に応じてプラ
イマーを用いてウレタントラックの舗装材層を形成す
る。
【0015】ウレタントラックの下地となる上記アスコ
ンは、砕石,砂等骨材の種類により粗粒式,密粒式,細
粒式等に分類され、またアスファルト等の結合材の種類
として、ストレートアスファルト,カットバックアスフ
ァルト等があるが、特に限定されるものではなく、目的
に応じて適宜選択して使用すればよい。通常、使用され
るアスコンは、砕石を厚み150〜450mmで敷設し
た後、粗粒式表層に密粒式アスコンを総厚み70〜90
mm、締固め度94%以上で敷設される。
【0016】アスコン面の上に形成される上記ポリマー
セメントからなる層(ポリマーセメント層)は、ポリマ
ーセメントペーストを用いて構成される。このようなポ
リマーセメントペーストは、合成樹脂エマルジョンとポ
ルトランドセメントとを主成分とし、必要に応じて硅砂
等を混合し、ペースト状にしたものである。そして、ア
スコンの表面をポリマーセメント層で被覆すると、熱に
弱いアスコン表層が強化されるとともに、下地から浸透
上昇する水分が遮断される。また、ポリマーセメントペ
ーストに混入されるポルトランドセメントは耐久性の向
上に寄与し、硅砂は舗装表面の凸凹を是正する効果があ
る。
【0017】上記合成樹脂エマルジョンとしては、公知
のラテックスまたはエマルジョンが用いられ、例えばス
チレン−ブタジエンゴム(SBR)ラテックス,天然ゴ
ム(NR)ラテックス,クロロプレン(CR)ラテック
ス,アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)ラテ
ックス,酢酸ビニルエマルジョン,ポリ塩化ビニルエマ
ルジョン,アクリル系合成樹脂エマルジョン,エポキシ
系合成樹脂エマルジョン,ポリウレタンエマルジョン等
あげられるが、スチレン−ブタジエンゴムラテックスお
よびアクリル系合成樹脂エマルジョンが好適である。こ
れらは単独または2種以上併せて使用される。
【0018】上記合成樹脂エマルジョンとポルトランド
セメントとの配合量は、用途,目的により相違し一概に
はいえないが、合成樹脂エマルジョンの固型分に対して
ポルトランドセメントを6重量倍から15重量倍程度配
合するのが一般的である。
【0019】上記プライマーは、上記ポリマーセメント
層と表面層となるポリウレタンからなる層との接着性を
向上させる目的で必要に応じて使用され、両層の間にプ
ライマー層を形成する。この種のプライマーとしては、
一般に水性プライマーが用いられる。すなわち、上記水
性プライマーは、上記ポリマーセメント層に密着すると
同時にポリウレタン層と密着し、両者を接合する作用を
奏する。この種のプライマーとしては、例えばポリウレ
タン,エポキシ樹脂,アクリル酸エステル共重合体,ス
チレン−ブタジエンゴム,エチレン酢酸ビニル共重合
体,ポリアミド,ポリエステル等のエマルジョンまたは
ラテックス等があげられるが、ポリウレタンが好まし
く、さらに好ましいものとしてエポキシ樹脂があげられ
る。これらのプライマーは、単独または2種以上併せて
使用される。
【0020】上記ポリウレタンは、上記プライマー層ま
たは上記ポリマーセメント層の上に層状に密着形成さ
れ、ポリウレタン層を形成する。上記ポリウレタン層を
構成するポリウレタンは、三次元架橋構造を主体とし、
その一部が尿素結合にもとづく架橋構造になっている。
ここで、上記一部の尿素結合は、主剤となるウレタンプ
レポリマー中のイソシアネート基1当量に対して、硬化
剤の一成分である芳香族ジアミンを0.2〜0.7当量
配合することにより生成するものであり、発明において
一部とはこのことを意味する。すなわち、このような構
造のポリウレタンによってポリウレタン層を形成するこ
とにより、表面層であるポリウレタン層が長期間水と接
触しても膨潤するということがなくなる。また、上記ポ
リウレタン層は、それ自体断熱性に富み、引張り応力に
対する復元性に富んでいることから、夏期の日中の加
熱,夜間の冷却を受けても伸び切った状態にならず剥離
しない。したがって、前記ポリマーセメント層の遮水性
と相俟ってブリスタリング現象の発生を有効に防止しう
るようになる。
【0021】このような、三次元架橋構造を主体とする
ポリウレタン層は、つぎの2種類の方法によって製造す
ることができる。
【0022】第1の方法は、下記の(A)および(B)
を主成分とする二液硬化型の液状ポリエーテルウレタン
組成物を用いる方法である。 (A)少なくとも2個の水酸基を有するポリアルキレン
エーテルポリオールと芳香族ポリイソシアネートとを附
加反応させてなるイソシアネート基を3個以上有するポ
リエーテルウレタンプレポリマーを主成分とする主剤。 (B)少なくとも2個の水酸基を有するポリアルキレン
エーテルポリオールおよび芳香族ジアミンの双方を主成
分とする硬化剤。
【0023】第2の方法は、下記の(C)および(D)
を主成分とする二液硬化型の液状ポリエーテルウレタン
組成物を使用する方法である。 (C)(a)イソシアネート基を3個以上有するポリエ
ーテルウレタンプレポリマー。(b)イソシアネート基
を2個有するポリエーテルウレタンプレポリマー。の2
種の混合物を主成分とする主剤。〔ただし、重量%基準
で(a)/(b)=30/70〜80/20〕 (D)少なくとも2個の水酸基を有するポリアルキレン
エーテルポリオールおよび芳香族ジアミンの双方を主成
分とする硬化剤。
【0024】上記両方法に使用するポリアルキレンエー
テルポリオールとしては、1分子中に2個以上の水酸基
を有し、かつ平均分子量400〜4000のもので、例
えばエチレングリコール,プロピレングリコール等のジ
オール、またはトリメチロールプロパン,グリセリン,
ヘキサントリオール等のトリオールに、エチレンオキサ
イド,プロピレンオキサイド,トリメチレンオキサイド
を開環附加重合したものをあげることができる。
【0025】このポリアルキレンエーテルポリオールの
平均分子量が小さ過ぎるとポリウレタントラックの分子
間架橋の網目が密になり過ぎて弾性舗装材としての柔軟
性,弾性が得られ難く、一方大き過ぎると分子間架橋が
疎になり過ぎて充分な強度が得られ難い傾向にある。
【0026】また、上記第1の方法において、上記ポリ
アルキレンエーテルポリオールと反応させる芳香族ポリ
イソシアネートとは、分子中に2個以上のイソシアネー
ト基を有するもので、例えば、1,4−フェニレンジイ
ソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレ
ンジイソシアネート、4,4′−メチレン−ビス(フェ
ニルイソシアネート)、クメン−2,4−ジイソシアネ
ートおよびこれらの2種以上の混合物等をあげることが
できる。
【0027】また、上記両方法において、主剤中の、イ
ソシアネート基を3個以上有するポリエーテルウレタン
プレポリマーは、水酸基を3個以上有するポリオールお
よびジオールとの混合物に、イソシアネート基を2個以
上有する芳香族ポリイソシアネートを、またはジオール
にイソシアネート基を3個以上有する芳香族ポリイソシ
アネートを附加させて得られるものである。その割合
は、ポリアルキレンエーテルポリオールの水酸基の1当
量に対して芳香族ポリイソシアネートを1.2〜2.5
当量に設定するのが好ましい。
【0028】つぎに、上記両方法において、硬化剤に使
用される芳香族ジアミンとしては、例えば、メチレンビ
スオルソクロロアニリン、2,2′−ジクロロベンチジ
ン等が好ましいものとしてあげられる。これらと混合使
用されるポリアルキレンエーテルポリオールとしては、
既に述べたプレポリマーの形成に使用するポリアルキレ
ンエーテルポリオールが用いられる。
【0029】芳香族ジアミンおよびポリアルキレンエー
テルポリオールの混合量は、前記のプレポリマー中のイ
ソシアネート基1当量に対して、その活性水素原子0.
7〜1.2当量の割合、すなわち、(NH2 +OH)/
NCO=0.7〜1.2に設定することが好ましい。
0.7当量よりも少ないと生成するウレタントラックは
発泡を生じ易く、かつ平滑性が低下し、また1.2当量
よりも多いと表面粘着が著しく、かつ物性の低下がみら
れる。
【0030】なお、この二液硬化型の液状ポリエーテル
ウレタン組成物には、必要に応じて通常使用される酸化
チタン,タルク,炭酸カルシウム等の無機質充填剤、酸
化防止剤(安定剤)、弁柄等の顔料あるいはスタナスオ
クトエート,ジブチルチンジラウレイト等の有機金属化
合物系触媒等を混合使用することができる。
【0031】上記第1および第2の方法で使用される二
液硬化型の液状ポリアルキレンエーテルウレタン組成物
は、上記主剤と硬化剤とを通常重量比で1:1または
1:2の割合で電動撹拌機で混合して反応させ硬化させ
る。
【0032】このウレタン組成物には、ポリウレタン層
中に中空部分を形成するために、中空単一粒子および発
泡弾性粒子の少なくとも中空単一粒子が含有させられ
る。
【0033】このような中空単一粒子としては、平均粒
径10〜500μmの下記の(m)または(n)があげ
られる。 (m)アルミノシリケート系フライアシュ。 (n)ビニリデンクロライド、またはビニリデンクロラ
イドとアクリロニトリルのコポリマーを殻とするマイク
ロスフェアー。
【0034】上記発泡弾性粒子としては、天然ゴム,ス
チレン−ブタジエンゴム,クロロプレンゴム,ブチルゴ
ム,ニトリルブタジエンゴムなどのジエン系合成ゴムの
他エチレン酢酸ビニル,塩化ビニル,ポリウレタンゴム
などの合成ゴム等の粒状ゴム発泡体やポリウレタン発泡
体粒子があげられる。なかでも、スチレン−ブタジエン
ゴムおよびポリウレタンゴムからなる発泡弾性ゴム粒子
が好適である。これらの発泡弾性粒子は、通常、粒径が
4〜50メッシュの範囲に設定される。
【0035】これらの粒子は、上記ウレタン組成物調製
の際に配合し混合される。そして、中空単一粒子(X)
および発泡弾性粒子(Y)の双方を用いる場合、両者の
混合割合(X/Y)は、X/Y=10/90〜90/1
0の範囲に設定することが望ましい。また、これらの粒
子の上記ウレタン組成物に対する配合量はウレタン組成
物100重量部(以下「部」と略す)に対して3〜30
部に設定することが望ましい。
【0036】このポリウレタン層に含有された中空単一
粒子および発泡弾性粒子によって形成された中空部分
は、断熱効果を奏し、ウレタン表面からアスコン層への
熱伝導およびアスコンの熱軟化を抑制するとともに、ウ
レタントラックの熱膨脹による引張力に拮抗する結果、
アスコンからの剥離や膨れ事故を防止する。さらに、ト
ラック表層からの衝撃を吸収する等の優れた作用効果を
発現する。
【0037】上記第1の方法は、上記のウレタンプレポ
リマーを主成分とする主剤と、ポリアルキレンエーテル
ポリオールおよび芳香族ジアミンの双方を主成分とする
硬化剤とを用いてポリウレタン層を形成するものであ
り、これによって三次元架橋構造を主体とし、その一部
が尿素結合にもとづく架橋構造になっているポリウレタ
ン層が容易に形成される。すなわち、上記主剤のイソシ
アネート基を3個以上有するポリエーテルウレタンプレ
ポリマーによって三次元架橋結合構造が誘導され、硬化
剤におけるジアミンおよび空気中の湿気(水分)によっ
て尿素結合にもとづく架橋構造が誘導される。
【0038】上記第2の方法は、イソシアネート基を3
個以上有するポリエーテルウレタンプレポリマーと、イ
ソシアネート基を2個有するポリエーテルプレポリマー
との混合物を主成分とする主剤と、ポリアルキレンエー
テルポリオールと芳香族ジアミンの双方を主成分とする
硬化剤とを用いてポリウレタン層を形成するものであ
り、これによって、三次元架橋構造を主体とし、その一
部が尿素結合にもとづく架橋構造になっているポリウレ
タン層が容易に形成される。
【0039】本発明において、三次元架橋構造を主体と
し、その一部が尿素結合にもとづく架橋構造になってい
るポリウレタンとは、上記第1の方法で得られるものだ
けでなく、第2の方法で得られるものも含むものであ
り、この範囲のものが本発明にかかるポリウレタンとな
る。このような構造のポリウレタンは、全体が三次元架
橋構造にならず、その一部が尿素結合にもとづく架橋構
造になっていることから適正な弾力性を有している。そ
して、そのポリウレタン中に混入されている中空単一粒
子および発泡弾性粒子の少なくとも中空単一粒子により
上記ポリウレタン層に中空部分を形成させることがで
き、しかも、これら中空部分は均一に分布しているの
で、すでに本発明者らが提案した方法(特公平3−26
725)より衝撃吸収性および耐熱性等の諸性能が大き
く向上し、剥離,膨れ,競技者の筋肉疲労が著しい等の
ウレタントラックの欠点が大幅に是正される。
【0040】本発明のウレタントラックの舗装材層は、
例えばつぎのようにして形成することができる。すなわ
ち、砕石層(厚み150〜300mm)の上に粗粒また
は密粒アスコンを厚み30〜90mmに敷設し、その上
にプライマーを塗布した後、ウレタンベース層として本
発明の中空単一粒子および発泡弾性ゴム粒子の少なくと
も中空単一粒子を含有するウレタン組成物を塗布(厚み
4〜23mm)し硬化した後、さらにウレタントッピン
グ施工を行う等により施工される。走路については、通
常、厚み13mmに仕上げる。また、施工後、必要に応
じコースライン塗装を行うことができる。
【0041】すなわち、本発明では上記原料を用い常温
で容易に混合および塗布することによって、上記のウレ
タントラックの舗装材層を形成することができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明のウレタントラッ
クの舗装材層は、アスコンの上面にポリマーセメント層
が形成され、さらに中空単一粒子および発泡弾性粒子の
少なくとも中空単一粒子を含有するポリウレタン層が積
層形成され、上記ポリウレタン層は三次元架橋構造を主
体とし、その一部が尿素結合にもとづく架橋構造になっ
ているポリウレタンで構成されている。したがって、上
記ポリウレタン層は、長期間水と接触しても膨潤するこ
とがなく、その結果、本発明のウレタントラックの舗装
材層は長寿命となる。また、上記ポリウレタン層は、三
次元架橋構造を主体としていて引張り応力に対する復元
性に富むことから、例えば夏期の日中の加熱,夜間の冷
却を繰り返し受けても伸び切った状態にならない。した
がって、アスコン上面に形成されたポリマーセメント層
の遮水効果と相俟って、ブリスタンリグ現象の発生を有
効に防止することができる。しかも、上記ポリウレタン
層は、全てが三次元架橋構造になっているのではなく、
その一部が尿素結合にもとづく架橋構造になっているこ
とから適正な弾力性を備えている。そして、その層中に
は中空単一粒子および発泡弾性粒子の少なくとも中空単
一粒子が含有され、これら粒子による微細な中空部分が
層内に均一に分布し形成されている。したがって、すで
に本発明者らが提案した方法(特公平3−26725)
に比べ、ポリウレタン層自体が有する衝撃吸収性および
断熱性等の諸性能が大きく向上する。さらに、上記粒子
をポリウレタン層中に含有させることにより、ウレタン
の使用量を抑制することができ、低コスト化が図れる。
このような効果を要約するとつぎのとおりである。 1)衝撃吸収性が豊かでランナーの筋肉疲労を大幅に軽
減する。 2)使用感に優れ走り易い。 3)キック反発力に富み記録が出易い。 4)断熱性の向上により、下地アスコンへの熱伝導が少
なく、アスコンの軟化およびフラッシュ現象が抑えら
れ、ウレタントラックの膨れ事故を防止する。 5)トラック材施工時の流動性を抑制するため、勾配が
あっても不必要に流動せず、1〜9コースまで均一な厚
みを保持する。 6)ウレタンの使用量を抑制することにより低コスト化
が図れる。
【0043】また、本発明に係わるウレタントラック
は、長期試験(1年間)の結果、従来のウレタントラッ
クの舗装材層はもちろん、本発明者らがすでに提案した
方法(特公平3−26725)に比しても明らかに物性
および耐久性に富み、かつ衝撃吸収性,耐熱性,記録向
上性に優れ、さらにアスコン下地からの膨れや剥離事故
を全く生じないことが確認された。
【0044】後者については、特に本国の如く降雨量が
多く気温の高い国では発生率の高い事故であり、この問
題が解消される事は極めて有用である。
【0045】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0046】
【実施例1】実施例1は本発明の第2の方法に従った。
すなわち、二液硬化型の液状ポリエーテルウレタン組成
物の(A)成分として、平均分子量1000のポリオキ
シプロピレングリコール43部と、分子量3000のポ
リオキシプロピレントリオール57部と、トリレンジイ
ソシアネート(2,4体/2,6体=80/20)26
部とを常法により反応させて末端イソシアネート基含有
率4.2%の分枝状ポリエーテル型ウレタンプレポリマ
ーを得た。一方、(B)成分としてメチレンビスオルソ
クロロアニリン8部(0.6当量),平均分子量200
0のポリオキシプロピレングリコール30部(0.3当
量),ジブチルフタレート30部,ジブチルチンジラウ
レート2部,弁柄10部,紫外線吸収剤2部および無機
質充填剤118部からなるものを調製した。
【0047】上記(A),(B)両成分を重量比1:2
で撹拌混合した。この際、中空単一粒子として、平均粒
径300μmのアルミノシリケート系フライアッシュを
上記ウレタン組成物100部に対し20部配合した。こ
れを予め下地処理剤としてアクリルエマルジョンにポル
トランドセメントを1:3で配合したセメントペースト
を塗布後、さらにウレタン系水性プライマーを塗布した
アスコン上に厚み11mmになるよう均一に塗布した。
【0048】このウレタンベース層は、翌日には歩行可
能となるまで硬化した。引続きトッピング1として、前
記の液状ポリエーテルウレタン組成物を厚み2mmに塗
布し、これがゲル化する前にウレタントッピング材(直
径3〜6mm)を均一に、かつ過剰に散布した。翌日過
剰のトッピング材を除去し、総厚み13mmのウレタン
トラックを完成した。
【0049】
【実施例2】二液硬化型の液状ポリエーテルウレタン組
成物として、実施例1と同一のウレタンプレポリマーを
使用し、中空単一粒子としてビニリデンクロライドとア
クリロニトリルのコポリマーを殻としたマイクロスフェ
アー(平均粒径50μm)を上記ウレタン組成部100
部に対し3部配合した。その他は実施例1と同様の施工
を実施し、総厚み13mmのウレタントラックを完成し
た。
【0050】
【実施例3】二液硬化型の液状ポリエーテルウレタン組
成物として、実施例1と同一のウレタンプレポリマーを
使用し、中空単一粒子として平均粒径300μmのアル
ミノシリケート系フライアッシュを上記ウレタン組成部
100部に対し30部配合した。その他は実施例1と同
様の施工を実施し、総厚み13mmのウレタントラック
を完成した。
【0051】
【実施例4】二液硬化型の液状ポリエーテルウレタン組
成物として、実施例1と同一のウレタンプレポリマーを
使用した。そして上記ウレタン組成物100部に対し、
中空単一粒子として平均粒径300μmのアルミノシリ
ケート系フライアッシュを20部、発泡弾性粒子として
粒径2〜3mmの発泡ポリウレタンゴム粒子を10部、
それぞれ配合した。その他は実施例1と同様の施工を実
施し、総厚み13mmのウレタントラックを完成した。
【0052】
【実施例5】実施例5は本発明の第1の方法に従った。
すなわち、二液硬化型の液状ポリエーテルウレタン組成
物のA成分として平均分子量3000のポリオキシプロ
ピレントリオール100部に対し、トリレンジイソシア
ネート(2,4体/2,6体=80/20)18部を常
法により反応させて末端イソシアネート基含有率3.7
%の分枝状ポリエーテル型ウレタンプレポリマーを完成
した。
【0053】一方、(B)成分としてメチレンビスオル
ソクロロアニリン3.5部(0.3当量),平均分子量
1000のポリオキシプロピレングリコール26.4部
(0.6当量),ジブチルフタレート30部,ジブチル
チンジラウレート2部,弁柄10部,紫外線吸収剤2部
および無機質充填剤126.1部からなるものを調製し
た。
【0054】上記(A),(B)成分を重量比1:2で
撹拌混合した。この際、中空単一粒子として平均粒径3
00μmのアルミノシリケート系フライアッシュを上記
ウレタン組成物100部に対し20部配合した。その他
は実施例1と同様の施工を実施して、総厚み13mmの
ウレタントラックを完成した。
【0055】
【実施例6】二液硬化型の液状ポリエーテルウレタン組
成物として、実施例1と同一のウレタン組成物を使用し
た。そして上記ウレタン組成物100部に対し、中空単
一粒子として、平均粒径50μmのビニリデンクロライ
ドのマイクロスフェアーを2部、発泡弾性粒子として粒
径2〜3mmの発泡ポリウレタンゴム粒子を3部それぞ
れ配合した。その他は、実施例1と同様の施工を実施し
て、総厚み13mmのウレタントラックを完成した。
【0056】
【実施例7】二液硬化型の液状ポリエーテルウレタン組
成物として、実施例1と同一のウレタン組成物を使用し
た。そして上記ウレタン組成物100部に対し、中空単
一粒子として、平均粒径300μmのアルミノシリケー
ト系フライアッシュを上記ウレタン組成物100部に対
し3部配合した。その他は実施例1と同様の施工を実施
して、総厚み13mmのウレタントラックを完成した。
【0057】
【比較例1】中空単一粒子は使用せず、発泡弾性粒子と
して粒径2〜3mmの発泡ポリウレタンゴム粒子のみを
実施例6のウレタン組成物100部に対して6部配合し
た。その他は実施例6と同様の施工を実施して、総厚み
13mmのウレタントラックを完成した。
【0058】
【比較例2】中空単一粒子は使用せず、発泡弾性粒子と
して粒径2〜3mmの発泡ポリウレタンゴム粒子のみを
実施例5のウレタン組成物100部に対して8部配合し
た。その他は実施例5と同様の施工を実施して、総厚み
13mmのウレタントラックを完成した。
【0059】このようにして得られた実施例1〜8およ
び比較例1,2のウレタントラックについてウレタンの
物性,ウレタン層中の中空部分の分布の均一性,耐久
性,使用感,キック反発性,剥離および膨れについて測
定、評価した。その結果を表1〜表8に示す。なお、上
記特性は下記の方法にしたがって測定、評価した。
【0060】〔ウレタンの物性〕JIS−K6301に
準じ、引っ張り強さ,伸び,引き裂き強さ,硬度を測定
し、評価した。
【0061】〔ウレタン層中の中空部分の分布〕目視に
より観察、評価した。
【0062】〔耐久性〕耐熱性は、熱処理(温度80
℃,時間168時間)した後の引っ張り強さ保持率を測
定し、評価した。耐水性は、セメント飽和水溶液中で8
時間煮沸した後の硬度保持率を測定し、評価した。
【0063】〔使用感〕JIS−A6519付属書1に
準じ、舗装材の変形が最大に達するまでの変形エネルギ
ーを測定し、衝撃吸収値として評価した。またそれと同
時に、舗装材の振動の最大振幅および舗装材の振動の最
大振幅時の見掛けの半周期を測定し、それらより弾力性
値を算出し、使用感として評価した。
【0064】〔キック反発性〕舗装材底部にフォースプ
レートを埋設し、舗装材上を人が走った時の接地時間,
着地してから最大反発力が得られるまでの時間(最大反
発時間)および最大反発力を測定し、評価した。
【0065】〔剥離および膨れ〕JIS−A1413に
準じ、熱伝導率を測定し、評価した。またJIS−K6
854に準じ、温度50℃における90°剥離接着強度
を測定し、剥離強さとして評価した。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】
【表6】
【0072】
【表7】
【0073】
【表8】
【0074】上記表1〜表8の結果から、実施例1〜8
のウレタントラックは、ウレタン層中の中空部分が均一
に分布しており、ウレタンの物性,耐久性,運動性に富
み、しかも50℃での剥離強度が高く、1年後も剥離事
故は観察されなかった。これに対し、比較例1,2のウ
レタントラックは中空部分がウレタン層上部に偏って分
布しており、ウレタンの物性,耐久性.運動性は実施例
より劣っていた。特に50℃での剥離強度においては比
較例1は27%、比較例2は18%も実施例と比較して
低くかった。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルトコンクリート面にポリマー
    セメント層が形成され、さらに中空単一粒子および発泡
    弾性粒子の少なくとも中空単一粒子を含有するポリウレ
    タン層が積層され、上記ポリウレタン層におけるポリウ
    レタンの構造は、三次元架橋構造を主体とし、かつ一部
    は尿素結合にもとづく架橋構造になっているポリウレタ
    ンで構成されていることを特徴とするウレタントラック
    の舗装材層。
  2. 【請求項2】 中空単一粒子が平均粒径10〜500μ
    mであって、下記の(m)または(n)である請求項1
    記載のウレタントラックの舗装材層。 (m)アルミノシリケート系フライアシュ。 (n)ビニリデンクロライド、またはビニリデンクロラ
    イドとアクリロニトリルのコポリマーを殻とするマイク
    ロスフェアー。
  3. 【請求項3】 発泡弾性粒子が平均粒径4〜50メッシ
    ュのスチレン−ブタジエンゴムまたはポリウレタンゴム
    を発泡したものである請求項1記載のウレタントラック
    の舗装材層。
  4. 【請求項4】 アスファルトコンクリート面にポリマー
    セメント層を形成し、さらに中空単一粒子および発泡弾
    性粒子の少なくとも中空単一粒子を含有するポリウレタ
    ン層を積層形成してウレタントラックの舗装材層を形成
    する施工法であって、上記ポリウレタン層の形成に下記
    (A)および(B)を主成分とする二液硬化型の液状ポ
    リエーテルウレタン組成物であって、中空単一粒子およ
    び発泡弾性粒子の少なくとも中空単一粒子を含有するも
    のを使用することを特徴とするウレタントラックの施工
    法。 (A)少なくとも2個の水酸基を有するポリアルキレン
    エーテルポリオールと芳香族ポリイソシアネートとを付
    加反応させてなるイソシアネート基を3個以上有するポ
    リエーテルウレタンプレポリマーを主成分とする主剤。 (B)少なくとも2個の水酸基を有するポリアルキレン
    エーテルポリオールおよび芳香族ジアミンの双方を主成
    分とする硬化剤。
  5. 【請求項5】 中空単一粒子が平均粒径10〜500μ
    mであって、下記の(m)または(n)である請求項4
    記載のウレタントラックの施工法。 (m)アルミノシリケート系フライアシュ。 (n)ビニリデンクロライド、またはビニリデンクロラ
    イドとアクリロニトリルのコポリマーを殻とするマイク
    ロスフェアー。
  6. 【請求項6】 発泡弾性粒子が平均粒径4〜50メッシ
    ュのスチレン−ブタジエンゴムまたはポリウレタンゴム
    を発泡したものである請求項4記載のウレタントラック
    の施工法。
  7. 【請求項7】 ポリアルキレンエーテルポリオールが、
    平均分子量400〜4000のものである請求項4記載
    のウレタントラックの施工法。
  8. 【請求項8】 ポリマーセメント層が合成樹脂エマルジ
    ョンとポルトランドセメントからなるものである請求項
    4記載のウレタントラックの施工法。
  9. 【請求項9】 合成樹脂エマルジョンがスチレン−ブタ
    ジエンゴムラテックスまたはアクリル酸系合成樹脂エマ
    ルジョンである請求項8記載のウレタントラックの施工
    法。
  10. 【請求項10】 アスファルトコンクリート面にポリマ
    ーセメント層を形成し、さらに中空単一粒子および発泡
    弾性粒子の少なくとも中空単一粒子を含有するポリウレ
    タン層を積層形成してウレタントラックの舗装材層を形
    成する施工法であって、上記ポリウレタン層の形成に下
    記の(C)および(D)を主成分とする二液硬化型の液
    状ポリエーテルウレタン組成物であって、中空単一粒子
    および発泡弾性粒子の少なくとも中空単一粒子を含有す
    るものを使用することを特徴とするウレタントラックの
    施工法。 (C)(a)イソシアネート基を3個以上有するポリエ
    ーテルウレタンプレポリマー。(b)イソシアネート基
    を2個有するポリエーテルウレタンプレポリマー。の2
    種の混合物を主成分とする主剤。〔ただし、重量%基準
    で(a)/(b)=30/70〜80/20〕 (D)少なくとも2個の水酸基を有するポリアルキレン
    エーテルポリオールおよび芳香族ジアミンの双方を主成
    分とする硬化剤。
  11. 【請求項11】 中空単一粒子が平均粒径10〜500
    μmであって、下記の(m)または(n)である請求項
    10記載のウレタントラックの施工法。 (m)アルミノシリケート系フライアッシュ。 (n)ビニリデンクロライド、またはビニリデンクロラ
    イドとアクリロニトリルのコポリマーを殻とするマイク
    ロスフェアー。
  12. 【請求項12】 発泡弾性粒子が平均粒径4〜50メッ
    シュのスチレン−ブタジエンゴムまたはポリウレタンゴ
    ムを発泡したものである請求項10記載のウレタントラ
    ックの舗装材層。
  13. 【請求項13】 ポリアルキレンエーテルポリオール
    が、平均分子量400〜4000のものである請求項1
    0記載のウレタントラックの施工法。
  14. 【請求項14】 ポリマーセメント層が合成樹脂エマル
    ジョンとポルトランドセメントからなるものである請求
    項10記載のウレタントラックの施工法。
  15. 【請求項15】 合成樹脂エマルジョンがスチレン−ブ
    タジエンゴムラテックスまたはアクリル酸系合成樹脂エ
    マルジョンである請求項14記載のウレタントラックの
    施工法。
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