JP2669946B2 - 弾性舗装方法 - Google Patents

弾性舗装方法

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JP2669946B2
JP2669946B2 JP3040299A JP4029991A JP2669946B2 JP 2669946 B2 JP2669946 B2 JP 2669946B2 JP 3040299 A JP3040299 A JP 3040299A JP 4029991 A JP4029991 A JP 4029991A JP 2669946 B2 JP2669946 B2 JP 2669946B2
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jis
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正義 尾崎
敏治 柴原
裕之 奥
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三井東圧化学株式会社
日本体育施設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陸上競技場用のグランド
の舗装方法に関し、特にポリウレタンによって舗装され
たグランドの舗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の高分子舗装材が知られてお
り、グランド、ジョギング走路などに使用されている。
特に上記舗装材を屋外施設に用いる場合、全天候型の特
徴が生かされるので、近年、その需要は高まっている。
なかでもポリウレタン弾性舗装材は物性が卓越している
上に施工が容易なため、特にすぐれたものである。しか
るに、これらの弾性舗装材は、アスファルトコンクリー
ト又はコンクリート基盤の上に下地処理あるいはプライ
マーを塗布した後、硬度(JISA)45 〜60Aのポリウレタ
ンを所定の厚さに塗布する。この場合EVA(エチレン
・酢酸ビニル共重合体)チップ、EPT(エチレン・プ
ロピレンゴム)チップ等を配合する事もある。このポリ
ウレタン層が硬化したのちさらに前記のポリウレタンを
塗布し、ただちにポリウレタンチップ又はEPTチップ
等を過剰に散布する。ポリウレタンが硬化したのち余剰
のチップを取り除き弾性舗装面を得る。又表面仕上げ方
法としてチップを散布する方法(トッピング仕上げ法)
の他に揺変性ポリウレタンをスプレーして凹凸面をつく
る方法(スプレー仕上げ法)も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、これらの弾
性舗装材は長距離競技には適度の硬度と反発性があるた
め好評を得ているが、短距離競技には高硬度が要求され
るため前記記載の構造ではいずれの方法においても軟ら
か過ぎ、好記録が出ずらいという欠点を有する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは特に短距離
競技において走行感が良く、より硬く、十分な反発弾性
をもち、好記録を生みやすく、かつ経済性の良い弾性舗
装方法を得る方法について鋭意検討した結果、弾性舗装
材の下層にポリウレタンバンパーの廃材および/または
各種ゴム製品の廃材よりなるチップをポリウレタンに配
合することにより下層の硬度を高め、長距離走に適した
軟らかい表面層との組み合わせで、短距離走にも適した
硬い走行感と十分な反発弾性を有する弾性舗装材を見出
して本発明を完成するに至った。尚、ポリウレタン自体
の硬度を上げて施工する事は可能であるが、この場合材
料費が高くなるという欠点を有する。
【0005】本発明ではポリウレタン自体は従来のもの
と同一のものが使用でき、高硬度、高コストの材料を使
うことが不要であり、特に廃材であるポリウレタンバン
パーや各種ゴム製品のチップを使用した場合、経済性に
も富む弾性舗装材が得られる。
【0006】すなわち、本発明は次の通りである。アス
ファルトコンクリート又はコンクリート基盤の上に下地
処理あるいはプライマーを塗布した後、マイクロセルラ
ーウレタンであるポリウレタンバンパーの廃材および/
または各種ゴム製品を粉砕し、粒径 0.5ないし5mm好ま
しくは 0.7ないし 3.0mmのチップをポリウレタン 100重
量部に対し5ないし70重量部、好ましくは20ないし40重
量部を配合したものを通常厚さ10mm前後塗布する。これ
によって得られるポリウレタン下層の硬度は70〜95A
(JIS A)となる。
【0007】ここでいうポリウレタンとは一般にいわれ
る2液型システムすなわちポリイソシアナートまたはポ
リイソシアナートのイソシアナート基の一部をポリオー
ルとあらかじめ反応させて得られるプレポリマーとウレ
タン化学において用いられる公知のポリオール、ポリア
ミン、充填剤、可塑剤、触媒、顔料、安定剤などからな
る成分とを常温で混合したものをいう。硬度70A (JIS
A)〜80D(Shore D:ASTM) の樹脂としては、各種高分子
材料(ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリアミド、ポ
リエステル、ポリ塩化ビニール、ポリスチレン、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、ゴムなど)が知られている
が、特に廃材のリサイクルの困難な架橋型樹脂ならびに
ゴムを用いることが産業廃棄物の有効利用という点から
も好ましく、経済性、接着性の点でポリウレタンバンパ
ーの廃材が好ましい。ポリウレタンバンパーはポリオー
ルおよび/またはポリアミンとポリイソシアナート化合
物の反応による樹脂組成物をベースとし、硬度90A (JI
S A)〜80D(Shore D:ASTM) 、比重 0.9ないし1.20のマ
イクロセルラーウレタンであり、高硬度、高弾性であ
る。さらに廃タイヤなどのゴム製品の内、硬度75A(JIS
A) 〜95A(JIS A)のものも経済性の点で好ましい。こ
のウレタンバンパーあるいはゴムタイヤの廃材を粉砕
し、粒径 0.5ないし5mm好ましくは 0.7ないし 3.0mmの
チップとしたものが用いられる。ポリウレタンバンパー
あるいはゴムタイヤのチップを配合したポリウレタン層
が硬化したのち、前記のポリウレタンを約2mm塗布し、
ただちにポリウレタンチップ又はEPTチップを過剰に
散布する。この場合のチップの粒径は1ないし7mm好ま
しくは2ないし5mmが効果的に使用される。ポリウレタ
ンが硬化したのち余剰のチップを取り除き、弾性舗装材
を得る。
【0008】又表面仕上げ方法として、チップを散布す
る方法の他に揺変性ポリウレタンをスプレーして凹凸面
をつくる方法も効果的に使用される。
【0009】本発明によれば、弾性舗装材の下層部分に
従来公知のポリウレタンにポリウレタンバンパーの廃材
及び/又はゴム製品の廃材をチップ化したものを混入す
るだけの簡単で経済的な方法により、高弾性、高硬度の
弾性舗装路面が得られるので、その効果は極めて顕著で
ある。
【0010】
【実施例】以下、本発明の方法を比較例と実施例を挙げ
て説明する。〔比較例1〕密粒度アスファルトコンクリ
ート基盤上に下地処理としてポルトランドセメント40kg
と三井東圧化学 (株) 製ストラクトボンド 2031(MB
Rラテックス)18kgとを良く混合攪拌し、ゴムレーキに
て1m2当たり 0.7kg塗布した。ポリウレタンのA成分と
して、平均分子量2000のポリオキシプロピレングリコー
ルと過剰のトリレンジイソシアナート(2.4-体/2.6-体
=80/20)とを常法により反応させて末端イソシアナート
基含有 2.9%のプレポリマーを製造した。また、B成分
としてメチレンビス(0−クロロアニリン)を含む液状
ポリアミン28kg、トーナー20kg、重質炭酸カルシウム44
kg、液状添加剤(フタル酸ジオクチル)5kg、オクチル
酸鉛触媒2kg、イルガノックス1010を 0.5kg及びチヌビ
ン328を 0.5kg調合した。上記のA、B両成分を重量比
1対1で攪拌混合したもの 100重量部に粒径 0.6〜 1.2
mmのEVAチップ14重量部を混入し、さらに攪拌混合
し、前記下地処理の上に流して厚さ10mmに塗装施工し下
層とした。ポットライフは約50分であった。約16時間経
過後、上記下層の表面にややベタツキが残っている時点
で上記A、B両成分を重量比1対1で攪拌混合したもの
を厚さ2mm流し、ただちに粒径 1.0ないし 3.5mmの硬度
65A(JIS A) のポリウレタンチップを過剰に散布し、硬
化後、余剰のチップを取り除き、弾性舗装面を得た。
尚、EVAチップを混入したウレタン下層の硬化後の硬
度は47A(JIS A) であった。しかし、表1に示す如く、
この弾性舗装面は走行感が軟らかく、長距離走には適す
るが、記録を争う短距離走には不向きであった。
【表1】
【0011】〔実施例1〕 比較例1において、EVAチップ14重量部のかわりに粒
径 0.7ないし 3.0mmのウレタンバンパーの廃材のチップ
(JIS A 硬度95A)30重量部を混入したものを下地処理
の上に流して厚さ10mmに舗装施工し下層とした。ポット
ライフは約50分であった。約16時間経過後、下層の表面
にベタツキが残っている時点で上記A、B両成分を重量
比1対1で攪拌混合したものを厚さ2mm流し、この上に
ただちに粒径 1.0ないし 3.5mm、硬度65A(JIS A) のポ
リウレタンチップを過剰に散布し、硬化後、余剰のチッ
プを取り除き、弾性舗装面を得た。尚、ウレタンバンパ
ーチップを混入したウレタン下層の硬化後の硬度は76A
(JIS A) であった。そして、表1に示す如く、この弾性
舗装面は従来(比較例1)の弾性舗装面よりも走行感が
硬く弾性に富み走行性能に富んだ路面であった。
【0012】〔実施例2〕 実施例1において、ウレタンバンパーの廃材のチップ
(JIS A 硬度95A)25重量部を混入したものを下地処理
の上に流して厚さ11mmに舗装施工し下層とした。約16時
間経過後、下層の表面にややベタツキが残っている時点
で上記実施例1に述べたA成分 100重量部、B成分 100
重量部、エロジール#200を7重量部、ポリエチレングリ
コール(分子量3000) 1重量部、トルエン35重量部を攪
拌混合した材料を口径5mmのチップを装着したタイルガ
ンを用い、5Kgf/cm2 の空気圧で吹付けて、高さ1ない
し2mm直径2ないし6mmの凸部が均一に塗布された表面
層を得た。尚、ウレタンバンパーチップを混入したウレ
タン下層の硬化後の硬度は72A(JIS A)であった。そし
て、表1に示す如く、この弾性舗装面も実施例1と同様
の性能を有していた。
【0013】〔実施例3〕 実施例2において、粒径0.7 ないし3.0mm のウレタンバ
ンパーの廃材のチップ(JIS A 硬度95A)25重量部の代
わりに粒径0.7 ないし3.0mm の廃タイヤのゴムチップ(J
IS A 硬度80A)40重量部を混入したものを下地処理の
上に流して厚さ11mmに舗装施工し下層とした。表面層
は、実施例2と同様の方法で表面層を得た。尚、廃タイ
ヤのゴムチップを混入したウレタン下層の硬化後の硬度
は71A(JISA) であった。そして、表1に示す如く、こ
の弾性舗装面も実施例1と同様の性能を有していた。
【0014】
【発明の効果】本発明による弾性舗装面は,従来のもの
よりも硬く、本発明の目的に適した弾性を持ち、特に短
距離競技用走路面として好ましい走行感を与える。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基盤上に、硬度70A(JIS A)〜8
    0D(Shore D:ASTM)の樹脂(X)のチッ
    プをポリウレタン100重量部に対して5〜70重量部
    配合した2液型ポリウレタン層を下層とし、その上に無
    気泡性の硬度45〜70A(JIS A)のポリウレタ
    ンのチップと該2液型ポリウレタンからなる表面層又は
    該2液型ポリウレタンのみからなる表面層をもつことを
    特徴とする弾性舗装方法。
  2. 【請求項2】該下層の硬度を70〜95A(JIS
    A)とすることを特徴とする請求項(1)記載の弾性舗
    装方法。
  3. 【請求項3】該樹脂(X)のチップとして粒径0.5〜
    5mmのポリウレタンバンパーの廃材を用いることを特
    徴とする請求項(1)又は(2)記載の弾性舗装方法。
  4. 【請求項4】該樹脂(X)のチップとして粒径0.5〜
    5mmのゴム製品の廃材を用いることを特徴とする請求
    項(1)又は(2)記載の弾性舗装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6029703A (ja) * 1983-07-29 1985-02-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> マイクロレンズアレイおよびその製造方法
JPS61286403A (ja) * 1985-06-11 1986-12-17 奥 昭 舗装方法

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