JP2669946B2 - 弾性舗装方法 - Google Patents
弾性舗装方法Info
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Description
の舗装方法に関し、特にポリウレタンによって舗装され
たグランドの舗装方法に関する。
り、グランド、ジョギング走路などに使用されている。
特に上記舗装材を屋外施設に用いる場合、全天候型の特
徴が生かされるので、近年、その需要は高まっている。
なかでもポリウレタン弾性舗装材は物性が卓越している
上に施工が容易なため、特にすぐれたものである。しか
るに、これらの弾性舗装材は、アスファルトコンクリー
ト又はコンクリート基盤の上に下地処理あるいはプライ
マーを塗布した後、硬度(JISA)45 〜60Aのポリウレタ
ンを所定の厚さに塗布する。この場合EVA(エチレン
・酢酸ビニル共重合体)チップ、EPT(エチレン・プ
ロピレンゴム)チップ等を配合する事もある。このポリ
ウレタン層が硬化したのちさらに前記のポリウレタンを
塗布し、ただちにポリウレタンチップ又はEPTチップ
等を過剰に散布する。ポリウレタンが硬化したのち余剰
のチップを取り除き弾性舗装面を得る。又表面仕上げ方
法としてチップを散布する方法(トッピング仕上げ法)
の他に揺変性ポリウレタンをスプレーして凹凸面をつく
る方法(スプレー仕上げ法)も知られている。
性舗装材は長距離競技には適度の硬度と反発性があるた
め好評を得ているが、短距離競技には高硬度が要求され
るため前記記載の構造ではいずれの方法においても軟ら
か過ぎ、好記録が出ずらいという欠点を有する。
競技において走行感が良く、より硬く、十分な反発弾性
をもち、好記録を生みやすく、かつ経済性の良い弾性舗
装方法を得る方法について鋭意検討した結果、弾性舗装
材の下層にポリウレタンバンパーの廃材および/または
各種ゴム製品の廃材よりなるチップをポリウレタンに配
合することにより下層の硬度を高め、長距離走に適した
軟らかい表面層との組み合わせで、短距離走にも適した
硬い走行感と十分な反発弾性を有する弾性舗装材を見出
して本発明を完成するに至った。尚、ポリウレタン自体
の硬度を上げて施工する事は可能であるが、この場合材
料費が高くなるという欠点を有する。
と同一のものが使用でき、高硬度、高コストの材料を使
うことが不要であり、特に廃材であるポリウレタンバン
パーや各種ゴム製品のチップを使用した場合、経済性に
も富む弾性舗装材が得られる。
ファルトコンクリート又はコンクリート基盤の上に下地
処理あるいはプライマーを塗布した後、マイクロセルラ
ーウレタンであるポリウレタンバンパーの廃材および/
または各種ゴム製品を粉砕し、粒径 0.5ないし5mm好ま
しくは 0.7ないし 3.0mmのチップをポリウレタン 100重
量部に対し5ないし70重量部、好ましくは20ないし40重
量部を配合したものを通常厚さ10mm前後塗布する。これ
によって得られるポリウレタン下層の硬度は70〜95A
(JIS A)となる。
る2液型システムすなわちポリイソシアナートまたはポ
リイソシアナートのイソシアナート基の一部をポリオー
ルとあらかじめ反応させて得られるプレポリマーとウレ
タン化学において用いられる公知のポリオール、ポリア
ミン、充填剤、可塑剤、触媒、顔料、安定剤などからな
る成分とを常温で混合したものをいう。硬度70A (JIS
A)〜80D(Shore D:ASTM) の樹脂としては、各種高分子
材料(ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリアミド、ポ
リエステル、ポリ塩化ビニール、ポリスチレン、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、ゴムなど)が知られている
が、特に廃材のリサイクルの困難な架橋型樹脂ならびに
ゴムを用いることが産業廃棄物の有効利用という点から
も好ましく、経済性、接着性の点でポリウレタンバンパ
ーの廃材が好ましい。ポリウレタンバンパーはポリオー
ルおよび/またはポリアミンとポリイソシアナート化合
物の反応による樹脂組成物をベースとし、硬度90A (JI
S A)〜80D(Shore D:ASTM) 、比重 0.9ないし1.20のマ
イクロセルラーウレタンであり、高硬度、高弾性であ
る。さらに廃タイヤなどのゴム製品の内、硬度75A(JIS
A) 〜95A(JIS A)のものも経済性の点で好ましい。こ
のウレタンバンパーあるいはゴムタイヤの廃材を粉砕
し、粒径 0.5ないし5mm好ましくは 0.7ないし 3.0mmの
チップとしたものが用いられる。ポリウレタンバンパー
あるいはゴムタイヤのチップを配合したポリウレタン層
が硬化したのち、前記のポリウレタンを約2mm塗布し、
ただちにポリウレタンチップ又はEPTチップを過剰に
散布する。この場合のチップの粒径は1ないし7mm好ま
しくは2ないし5mmが効果的に使用される。ポリウレタ
ンが硬化したのち余剰のチップを取り除き、弾性舗装材
を得る。
る方法の他に揺変性ポリウレタンをスプレーして凹凸面
をつくる方法も効果的に使用される。
従来公知のポリウレタンにポリウレタンバンパーの廃材
及び/又はゴム製品の廃材をチップ化したものを混入す
るだけの簡単で経済的な方法により、高弾性、高硬度の
弾性舗装路面が得られるので、その効果は極めて顕著で
ある。
て説明する。〔比較例1〕密粒度アスファルトコンクリ
ート基盤上に下地処理としてポルトランドセメント40kg
と三井東圧化学 (株) 製ストラクトボンド 2031(MB
Rラテックス)18kgとを良く混合攪拌し、ゴムレーキに
て1m2当たり 0.7kg塗布した。ポリウレタンのA成分と
して、平均分子量2000のポリオキシプロピレングリコー
ルと過剰のトリレンジイソシアナート(2.4-体/2.6-体
=80/20)とを常法により反応させて末端イソシアナート
基含有 2.9%のプレポリマーを製造した。また、B成分
としてメチレンビス(0−クロロアニリン)を含む液状
ポリアミン28kg、トーナー20kg、重質炭酸カルシウム44
kg、液状添加剤(フタル酸ジオクチル)5kg、オクチル
酸鉛触媒2kg、イルガノックス1010を 0.5kg及びチヌビ
ン328を 0.5kg調合した。上記のA、B両成分を重量比
1対1で攪拌混合したもの 100重量部に粒径 0.6〜 1.2
mmのEVAチップ14重量部を混入し、さらに攪拌混合
し、前記下地処理の上に流して厚さ10mmに塗装施工し下
層とした。ポットライフは約50分であった。約16時間経
過後、上記下層の表面にややベタツキが残っている時点
で上記A、B両成分を重量比1対1で攪拌混合したもの
を厚さ2mm流し、ただちに粒径 1.0ないし 3.5mmの硬度
65A(JIS A) のポリウレタンチップを過剰に散布し、硬
化後、余剰のチップを取り除き、弾性舗装面を得た。
尚、EVAチップを混入したウレタン下層の硬化後の硬
度は47A(JIS A) であった。しかし、表1に示す如く、
この弾性舗装面は走行感が軟らかく、長距離走には適す
るが、記録を争う短距離走には不向きであった。
径 0.7ないし 3.0mmのウレタンバンパーの廃材のチップ
(JIS A 硬度95A)30重量部を混入したものを下地処理
の上に流して厚さ10mmに舗装施工し下層とした。ポット
ライフは約50分であった。約16時間経過後、下層の表面
にベタツキが残っている時点で上記A、B両成分を重量
比1対1で攪拌混合したものを厚さ2mm流し、この上に
ただちに粒径 1.0ないし 3.5mm、硬度65A(JIS A) のポ
リウレタンチップを過剰に散布し、硬化後、余剰のチッ
プを取り除き、弾性舗装面を得た。尚、ウレタンバンパ
ーチップを混入したウレタン下層の硬化後の硬度は76A
(JIS A) であった。そして、表1に示す如く、この弾性
舗装面は従来(比較例1)の弾性舗装面よりも走行感が
硬く弾性に富み走行性能に富んだ路面であった。
(JIS A 硬度95A)25重量部を混入したものを下地処理
の上に流して厚さ11mmに舗装施工し下層とした。約16時
間経過後、下層の表面にややベタツキが残っている時点
で上記実施例1に述べたA成分 100重量部、B成分 100
重量部、エロジール#200を7重量部、ポリエチレングリ
コール(分子量3000) 1重量部、トルエン35重量部を攪
拌混合した材料を口径5mmのチップを装着したタイルガ
ンを用い、5Kgf/cm2 の空気圧で吹付けて、高さ1ない
し2mm直径2ないし6mmの凸部が均一に塗布された表面
層を得た。尚、ウレタンバンパーチップを混入したウレ
タン下層の硬化後の硬度は72A(JIS A)であった。そし
て、表1に示す如く、この弾性舗装面も実施例1と同様
の性能を有していた。
ンパーの廃材のチップ(JIS A 硬度95A)25重量部の代
わりに粒径0.7 ないし3.0mm の廃タイヤのゴムチップ(J
IS A 硬度80A)40重量部を混入したものを下地処理の
上に流して厚さ11mmに舗装施工し下層とした。表面層
は、実施例2と同様の方法で表面層を得た。尚、廃タイ
ヤのゴムチップを混入したウレタン下層の硬化後の硬度
は71A(JISA) であった。そして、表1に示す如く、こ
の弾性舗装面も実施例1と同様の性能を有していた。
よりも硬く、本発明の目的に適した弾性を持ち、特に短
距離競技用走路面として好ましい走行感を与える。
Claims (4)
- 【請求項1】基盤上に、硬度70A(JIS A)〜8
0D(Shore D:ASTM)の樹脂(X)のチッ
プをポリウレタン100重量部に対して5〜70重量部
配合した2液型ポリウレタン層を下層とし、その上に無
気泡性の硬度45〜70A(JIS A)のポリウレタ
ンのチップと該2液型ポリウレタンからなる表面層又は
該2液型ポリウレタンのみからなる表面層をもつことを
特徴とする弾性舗装方法。 - 【請求項2】該下層の硬度を70〜95A(JIS
A)とすることを特徴とする請求項(1)記載の弾性舗
装方法。 - 【請求項3】該樹脂(X)のチップとして粒径0.5〜
5mmのポリウレタンバンパーの廃材を用いることを特
徴とする請求項(1)又は(2)記載の弾性舗装方法。 - 【請求項4】該樹脂(X)のチップとして粒径0.5〜
5mmのゴム製品の廃材を用いることを特徴とする請求
項(1)又は(2)記載の弾性舗装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3040299A JP2669946B2 (ja) | 1990-03-07 | 1991-03-06 | 弾性舗装方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP5378390 | 1990-03-07 | ||
JP3040299A JP2669946B2 (ja) | 1990-03-07 | 1991-03-06 | 弾性舗装方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04213604A JPH04213604A (ja) | 1992-08-04 |
JP2669946B2 true JP2669946B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=26379749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3040299A Expired - Lifetime JP2669946B2 (ja) | 1990-03-07 | 1991-03-06 | 弾性舗装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2669946B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5666398B2 (ja) * | 2011-08-05 | 2015-02-12 | 日本体育施設株式会社 | 弾性舗装構造 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6029703A (ja) * | 1983-07-29 | 1985-02-15 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | マイクロレンズアレイおよびその製造方法 |
JPS61286403A (ja) * | 1985-06-11 | 1986-12-17 | 奥 昭 | 舗装方法 |
-
1991
- 1991-03-06 JP JP3040299A patent/JP2669946B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6029703A (ja) * | 1983-07-29 | 1985-02-15 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | マイクロレンズアレイおよびその製造方法 |
JPS61286403A (ja) * | 1985-06-11 | 1986-12-17 | 奥 昭 | 舗装方法 |
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JPH04213604A (ja) | 1992-08-04 |
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