JP3474831B2 - ポリウレタン弾性舗装材 - Google Patents

ポリウレタン弾性舗装材

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JP3474831B2
JP3474831B2 JP2000181417A JP2000181417A JP3474831B2 JP 3474831 B2 JP3474831 B2 JP 3474831B2 JP 2000181417 A JP2000181417 A JP 2000181417A JP 2000181417 A JP2000181417 A JP 2000181417A JP 3474831 B2 JP3474831 B2 JP 3474831B2
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茂晴 前田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、陸上競技
場及び多目的運動場等の全天候型グランドに使用され、
適度な弾力性及び滑り抵抗性を有する弾性舗装材に関
し、特に、弾性舗装材の表面層の応力に対する耐久性及
び耐摩耗性に優れたポリウレタン弾性舗装材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から陸上競技場及び多目的運動場等
の全天候型グラウンドに使用される舗装材の表面には、
競技者等が滑って転倒することを防止するために、通
常、凹凸仕上げ加工が施され、適度の弾力性(弾性)及
び滑り抵抗性が付与されている。このような表面を有す
る舗装材として、既に、種々の舗装材が提案されている
(特公昭52−6,540号公報、特開昭57−165,
505号公報、特公昭57−55,846号公報、特公
昭56−40,205号公報、特開平2−27,003号
公報、及び特許第2,512,560号等参照)。
【0003】例えば、特公昭56−40,205号公報
は、ポリウレタン樹脂から成る平滑なポリウレタン弾性
舗装層の表面に、揺変性付与剤を添加した多成分型の硬
化性ウレタンプレポリマー組成物を噴射することによっ
て、平滑な弾性舗装層の表面上に粒状に存在する凸部を
形成する方法及びそのような方法を用いて形成された凸
部を有するポリウレタン樹脂舗装材を開示している。し
かし、この舗装材では、噴射された多成分型の硬化性ウ
レタンプレポリマー組成物が硬化して形成する粒状に存
在する凸部から成る表面層と弾性舗装層の表面の付着力
が低いので、粒状の凸部と弾性舗装層の表面の間で剥離
等を生じ易い、即ち、応力に対する表面層の耐久性が低
いという問題がある。
【0004】この応力に対する表面層の耐久性が低いと
いう問題は、噴射された多成分型の硬化性ウレタンプレ
ポリマー組成物の粘度が高いことに起因すると考えられ
る。即ち、多成分型の硬化性ウレタンプレポリマー組成
物の粘度が高いと、弾性舗装層の表面に付着した粒状の
凸部は、その粒の形状を保持したままで硬化し易い。従
って、粒と弾性舗装層の表面の接触面積が小さくなると
共に両者間の接触角が大きくなる。その結果、付着力が
小さくなり、小さな力で剥離し易くなる、即ち、応力に
対する表面層の耐久性が低くなると考えられる。
【0005】また例えば、特許第2,512,560号
は、平均粒子径が0.1〜1.0mmである微細なゴムチ
ップ及び未硬化性ウレタンプレポリマー組成物を含んで
成る混合物を、ポリウレタン樹脂から成る弾性舗装層に
吹き付けて得られる、凹凸層(表面層)を有する弾性舗
装材を開示している。この弾性舗装材では、形成された
表面層と弾性舗装層の付着力を向上することは可能であ
る。しかし、使用するゴムチップの形状の変化に起因し
て、表面層の仕上げ状態を一定に保つことが困難となり
得るという問題がある。これは、ゴムチップは、板状の
成形ゴムを粉砕することによって製造されるから、得ら
れるゴムチップの形状を一定の形状とすることが困難と
なり得ることに起因する。
【0006】ゴムチップに繊維状の形状のゴムチップが
多く含まれる場合、表面層を形成する混合物の粘度は高
くなる。また、ゴムチップに球状もしくは角状の形状の
ゴムチップが多く含まれる場合、表面層を形成する混合
物の粘度は小さくなる。このような混合物の粘度の変化
とともに、表面層の突起の高さが変化し得る。従って、
ゴムチップの形状の制御が困難で有り得ることから、一
定の高さを有する所望の突起を有する表面層を得ること
が困難となり得、所望の適度の弾力性及び滑り抵抗性を
有する弾性舗装材を得ることが困難となり得る。尚、ゴ
ムチップとポリウレタン樹脂の接着力は、必ずしも強く
はないので、ゴムチップは表面層から脱離し得るという
問題も有る。
【0007】上述の従来技術に開示されている代表的な
弾性舗装材について、図面を参照しながら更に説明す
る。図4は、従来の弾性舗装材の模式的な断面図であ
る。ポリウレタン弾性舗装材60は、表面層30及び弾
性舗装層10から成る。弾性舗装材60は、プライマー
層50を介して基盤40の上に施工されている。表面層
30は、所望の数の凸部36を含んで成る。従来の弾性
舗装材の表面層30に形成されているその凸部36には
裾野がほとんどないという特徴が有る。このような表面
層30は、表面層を形成する(硬化性ウレタンプレポリ
マー組成物を含んで成る)混合物を、直接、弾性舗装層
10に吹き付けて形成される。吹き付けられた混合物
は、粒状の形態で弾性舗装層10の表面に固着して、凸
部36を形成する。
【0008】以上説明したように従来の弾性舗装材で
は、弾性舗装材の表面に形成された凸部の剥離を生じ得
るから、応力に対する表面層の耐久性が高くない(弾性
舗装層表面への表面層の付着力が低い)、更に表面層を
形成する混合物にゴムチップを加える場合、粒の形状を
制御することに困難が有り得るので、得られる表面層の
仕上状態を一定に保つことが困難となり得るという問題
がある。
【0009】更に、表面層を形成する混合物は、硬化性
ウレタンプレポリマー組成物を含んで成る混合物である
から、作業中においても混合物の硬化は進行し、混合物
の粘度は増加する。作業中に混合物の粘度が増加し得る
から、これによって形成される表面層の仕上り状態が影
響を受け、作業性の低下を生じ得るという問題もある。
この粘度上昇を抑制し、作業性を向上する為に、例え
ば、硬化性ウレタンプレポリマー組成物が通常含み得る
促進剤の量を減らすことが考えられる。しかし、促進剤
の量を減らすと、一般的に硬化して得られるポリウレタ
ン樹脂の強度は低下する傾向があるから、形成される表
面層の強度が低下するという問題を生じ得る。また、硬
化性ウレタンプレポリマー組成物を含んで成る表面層を
形成する混合物の可使時間が必ずしも長くないという問
題もある。
【発明が解決しようとする課題】
【0010】本発明は、かかる問題を解決するためにな
されたもので、その課題は、従来のポリウレタン弾性舗
装材と比較して、弾性舗装材の表面に形成されている層
(表面層)が剥離し易い、応力に対する表面層の耐久性
が低い、表面層の仕上げを一定に保つことが困難であ
る、表面層を形成する混合物の作業性が低い及びその混
合物の可使時間が短いという問題の少なくとも一つが緩
和され、好ましくは実質的に解消される弾性舗装材を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述した課
題について種々検討した結果、後述するある特定の(C
−1)無機繊維と(C−2)ポリウレタン樹脂を含んで
成る表面層を有して成るポリウレタン弾性舗装材が、上
述の課題を解決し得ることを見出して本発明を完成した
ものである。
【0012】本発明の1つの要旨によれば、新たなポリ
ウレタン弾性舗装材が提供され、それは、 (A)ポリウレタン弾性舗装層、(B)ポリウレタンプ
ライマー層、並びに(C)表面層を有して成るポリウレ
タン弾性舗装材であって、(B)ポリウレタンプライマー層は、一成分型の湿気硬
化型ポリウレタン系プライマーによって形成されてお
り、 (C)表面層は、 (C−1)含水珪酸マグネシウムを主成分とし、断面が
矩形の積層形態の結晶を、その結晶断面の対角線上に配
置した断面構造を有する無機繊維、及び (C−2)ポリウレタン樹脂を含んで成ることを特徴と
するポリウレタン弾性舗装材である。
【0013】本発明のポリウレタン弾性舗装材は、
(B)ポリウレタンプライマー層及び(C)表面層の両
者が一体となっている上述のポリウレタン弾性舗装材が
より好ましい。更に、(A)ポリウレタン弾性舗装層、
(B)ポリウレタンプライマー層及び(C)表面層の三
者が一体となっている上述のポリウレタン弾性舗装材が
特に好ましい。一体となっていることで、各層の間に化
学的な結合が得られるから、本発明の弾性舗装材の表面
層の剥離を抑制し、応力に対する耐久性が向上される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において「(A)ポリウレ
タン弾性舗装層」とは、いわゆるポリウレタン樹脂を含
んで成る層であって、本発明の目的であるポリウレタン
弾性舗装材を得ることができるものであれば、特に制限
されるものではない。そのようなポリウレタン弾性舗装
層として、例えば、陸上競技場及び多目的運動場等の全
天候型グランドに用いられるポリウレタン弾性舗装層と
して使用されるポリウレタン樹脂から成る層を例示でき
る。
【0015】そのような「ポリウレタン樹脂」として、
例えば、イソシアネート基を2個以上有するプレポリマ
ーと、水酸基を2個以上有する分子量2,000〜4,0
00の高分子を有する硬化剤を混合し、硬化させた樹脂
等を例示できる。更に、例えば、特公昭52−6,54
0号公報、特開昭57−165,505号公報、特公昭
57−55,846号公報、特公昭56−40,205号
公報、特開平2−27,003号公報、及び特許第2,5
12,560号に記載されたポリウレタン樹脂を例示で
きる。尚、本引用によりこれらの文献の内容は本明細書
の内容をなす。(A)ポリウレタン弾性舗装層は、通
常、ポリウレタン樹脂に添加される、各種添加剤を含ん
でも良い。
【0016】(A)ポリウレタン弾性舗装層の厚さは、
5〜20mmが好ましく、8〜15mmがより好まし
く、10〜13mmが特に好ましい。
【0017】そのような「(A)ポリウレタン弾性舗装
層」は、ポリウレタン弾性舗装層を形成する混合物を適
用し、硬化して基盤上に形成することができる。ここで
「ポリウレタン弾性舗装層を形成する混合物」とは、硬
化して上述したいわゆるポリウレタン樹脂を与えるもの
であって、目的とする(A)ポリウレタン弾性舗装層を
形成するものであれば、特に限定されるものではない。
【0018】そのような「ポリウレタン弾性舗装層を形
成する混合物」として、上述した(A)ポリウレタン弾
性舗装層が含み得るポリウレタン樹脂の形成に使用され
る混合物を例示でき、そのような混合物として、いわゆ
る硬化性ウレタンプレポリマー組成物を含んで成る組成
物を例示できる。尚、「ポリウレタン弾性舗装層を形成
する混合物」として、後述する「(C−3)硬化性ウレ
タンプレポリマー組成物」を用いることができる。
【0019】ポリウレタン弾性舗装層を形成する混合物
の「適用」方法として、通常、硬化性ウレタンプレポリ
マー組成物を、基盤に適用するために従来から用いられ
ている方法が用いられる。そのような適用方法として、
例えば、レーキ又は鏝等を使用して、一定厚みに仕上げ
る施工方法などを例示できる。
【0020】ここで「基盤」とは、ポリウレタン弾性舗
装材が形成されるための基盤であれば、特に制限される
ものではないが、例えば、陸上競技場及び多目的運動場
等の全天候型グランドに使用される基盤を例示できる。
そのような「基盤」として、例えば、密粒アスファルト
コンクリート及びコンクリート等を例示できる。
【0021】尚、「(A)ポリウレタン弾性舗装層」は
上述したように、「基盤」上に直接形成してもよいが、
「基盤」に行われる追加の処理によって形成される追加
の層を介して、「基盤」上に形成してもよい。このよう
な追加の処理によって形成される「追加の層」は、通
常、基盤とポリウレタン弾性舗装層の間に形成される層
であれば、特に制限されることはない。
【0022】このような追加の層として、例えば、アク
リル系エマルション、ポルトランドセメント及び硅砂を
混合して得られるポリマーセメント等を用いる下地処理
の為に形成される下地処理層、エポキシ樹脂系の水性プ
ライマーもしくはポリウレタン樹脂系一液型プライマー
等を用いるプライマー処理の為に形成されるプライマー
層、並びにゴムチップとポリウレタン樹脂バインダーの
混合物等を用いて形成される透水弾性層等から選択され
る少なくとも一種の層を例示できる。追加の層として、
アクリル系エマルション及びポルトランドセメントの混
合物を用いて形成される下地処理層、並びにエポキシ樹
脂系の水性プライマーを用いて形成されるプライマー層
が好ましい。
【0023】適用されて形成されたポリウレタン弾性舗
装層を形成する混合物の層は、硬化して、目的とする
(A)ポリウレタン弾性舗装層となるが、後述するよう
に、ポリウレタン弾性舗装層を形成する混合物が完全に
硬化する前に、後述するポリウレタン系プライマーを適
用するのが、得られるポリウレタン弾性舗装材の特性と
いう観点から好ましい。
【0024】本発明において「(B)ポリウレタンプラ
イマー層」とは、いわゆるウレタン骨格を有する層であ
れば、特に限定されるものではないが、(C)表面層と
化学的な結合を得られるものが好ましく、(A)ポリウ
レタン弾性舗装層及び(C)表面層と化学的な結合を得
られるものがより好ましい。ここで「ポリウレタン系プ
ライマー」とは、通常、ポリウレタン樹脂のプライマー
として用いられる液体であって、硬化して上述の(B)
ポリウレタンプライマー層を得ることができるものであ
れば、特に限定されるものではない。
【0025】「ポリウレタン系プライマー」として、例
えば、一成分型の湿気硬化型ポリウレタン系プライマ
ー、二成分型のポリウレタン系プライマー等を例示でき
る。ポリウレタン系プライマーを適用する際の作業性及
び得られる(B)ポリウレタンプライマー層の接着性の
観点から、ポリウレタン系プライマーとして、一成分型
の湿気硬化型ポリウレタン系プライマーが好ましい。そ
のような一成分型の湿気硬化型ポリウレタン系プライマ
ーとして、例えば、トルエンジイソシアネート系のプレ
ポリマー、ジフェニルメタンジイソシアネート系のプレ
ポリマー、ヘキサメチレンジイソシアネート系プレポリ
マー、及びイソフォロンジイソシアネート系プレポリマ
ーを例示できる。
【0026】ポリウレタンプライマー層の塗付量は、
0.02〜0.30kg/m2が好ましく、0.05〜0.
25kg/m2がより好ましく、0.10〜0.20kg
/m2が特に好ましい。
【0027】本発明において「(B)ポリウレタンプラ
イマー層」は、上述のポリウレタン系プライマーを適用
し、硬化して上述の(A)ポリウレタン弾性舗装層上に
形成することができる。ポリウレタン系プライマーの
「適用」方法としては、通常、ポリウレタン系プライマ
ーの適用方法として使用されている方法を用いることが
でき、例えば、ローラー刷毛を用いる塗布方法及びエア
レス式スプレー装置を用いる塗付方法を例示できる。
【0028】上述のポリウレタン系プライマーを適用す
る際、必要に応じて溶剤を用いてポリウレタン系プライ
マーを希釈してもよい。ポリウレタン系プライマーは、
20〜80重量%の溶剤を含むのが好ましく、30〜7
0重量%の溶剤を含むのがより好ましく、40〜60重
量%の溶剤を含むのが特に好ましい。
【0029】ここで「溶剤」とは、ポリウレタン系プラ
イマーに従来から使用され、目的とする本発明の弾性舗
装材に悪影響を与えないものであれば、特に限定される
ものではない。このような「溶剤」として、例えば、キ
シレン、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエ
チルケトン、及びこれらの混合溶剤等を例示できる。
【0030】適用されたポリウレタン系プライマーは、
硬化して、目的とする(B)ポリウレタンプライマー層
を与える。尚、後述するように、ポリウレタン系プライ
マーが完全に硬化する前に、後述する表面層を形成する
混合物を適用するのが、得られるポリウレタン弾性舗装
材の特性から好ましい。
【0031】本発明において「(C)表面層」とは、
(C−1)含水珪酸マグネシウムを主成分とし、断面が
矩形の積層形態の結晶を、その結晶断面の対角線上に配
置した断面構造を有する無機繊維、及び(C−2)ポリ
ウレタン樹脂を含んで成る層である。
【0032】図1は、「(C−1)含水珪酸マグネシウ
ムを主成分とし、断面が矩形の積層形態の結晶をその結
晶断面の対角線上に配置した断面構造を有する無機繊
維」(「(C−1)無機繊維」ともいう)の概念図であ
る。(C−1)無機繊維80の「断面が矩形の積層形態
の結晶」とは、いくつかの層が積層された形態の結晶で
あってその断面が矩形である結晶を意味し、図1におい
て積層形態の結晶82で示されている。更に、(C−
1)無機繊維の「その結晶断面の対角線上に配置した断
面構造」とは、(C−1)無機繊維80は、結晶82と
空隙84から成り、結晶82がその結晶断面の対角線の
方向の四方向に連続的に配列されている構造を意味す
る。従って、(C−1)無機繊維80の断面の構造は、
結晶82と空隙84がいわゆる市松模様の形態を形成す
るように配置されている構造であることを意味する。こ
の(C−1)無機結晶80の構造は、結晶82が互い違
いに積み重なったような構造ともいえる。
【0033】このような(C−1)無機繊維として、例
えば、鉱物名をセピオライトという天然の繊維状粘土鉱
物を用いることができ、この鉱物を加工した工業用無機
原料として市販されているものを使用するのが好まし
い。セピオライトの主成分である含水珪酸マグネシウム
の化学構造は、Mg8Si1230(OH)4(OH24
2Oである。セピオライトは、不純物として石灰岩、
石英、スメクタイト、苦灰岩、及びタルク等を含んでも
よい。このセピオライトは、天然鉱物であるが、品質は
安定しており、本発明に使用するにあたり不都合は認め
られていない。
【0034】従って、本発明のポリウレタン弾性舗装材
は、(C−1)無機繊維がセピオライトであるのが好ま
しい。更に、本発明のポリウレタン弾性舗装材は、(C
−1)無機繊維の主成分の含水珪酸マグネシウムの化学
構造が、Mg8Si1230(OH)4(OH248H2
であるのが好ましい。
【0035】(C−1)無機繊維として、より具体的に
は、例えば、昭和鉱業社製のミルコン(商品名)、水沢
化学(株)社製のエードプラス(商品名)、及び近江工
業(株)社製のミラクレー(商品名)等を好適に使用で
きる。ミルコン、エードプラス、及びミラクレー等は、
天然鉱物であるセピオライトの産地等の相違によって種
々の種類がある。(C−1)無機繊維は、単独で又は組
み合せて使用できる。
【0036】尚、外観上類似しているアスベスト(クリ
ソタイル等)は蛇紋岩、角閃岩等を母岩として発達した
ものであるが、アスベストの結晶構造は板状結晶が円柱
状(ロール状)に巻かれた形状になっているので、明ら
かに(C−1)無機繊維の結晶構造と異なる。
【0037】「(C−2)ポリウレタン樹脂」とは、い
わゆるポリウレタン樹脂であって、本発明が目的とする
ポリウレタン弾性舗装材を得ることができるものであれ
ば、特に限定されるものではない。そのような「ポリウ
レタン樹脂」として、(A)ポリウレタン弾性舗装層に
ついて説明した上述のポリウレタン樹脂を例示できる。
【0038】本発明において「(C)表面層」は、無数
の凸部を有し、その凸部はなだらかな裾野を有し、従来
知られている表面層の凸部の裾野と比較して長い。ま
た、(C)表面層は、従来知られている表面層と比較し
て均一性も良好なものである。
【0039】(C−1)無機繊維及び(C−2)ポリウ
レタン樹脂の比(C−1)/(C−2)(重量比)は、
5/100〜20/100が好ましく、10/100〜
15/100が特に好ましい。
【0040】(C−1)無機繊維/(C−2)ポリウレ
タン樹脂の比(重量比)が5/100よりも小さい
((C−1)無機繊維の量が少ない)場合、凸部の高さ
が低くなって滑り易くなるという問題を生じ得る。(C
−1)無機繊維/(C−2)ポリウレタン樹脂の比(重
量比)が20/100よりも大きい((C−1)無機繊
維の量が多い)場合、凸部の裾野が少なくなって、凸部
が剥離し易くなるという問題を生じ得る。
【0041】(C)表面層の凸部の(B)ポリウレタン
プライマー層の表面からの高さは、0.5〜3.0mmが
好ましく、0.8〜2.5mmがより好ましく、1.0〜
2.0mmが特に好ましい。(C)表面層の塗付量は、
0.6〜1.6kg/m2が好ましく、0.8〜1.4kg
/m2がより好ましく、1.0〜1.2kg/m2が特に好
ましい。
【0042】本発明に係る(C)表面層及びポリウレタ
ン弾性舗装材の性能として以下のものを例示できる。
(C)表面層の硬度は、70〜90が好ましく、70〜
85がより好ましく、75〜80が特に好ましい。但
し、本明細書において「硬度」とは、JIS K630
1に記載された硬さ試験であるスプリング式硬さ試験
(A形)を用いて測定された硬度をいう。従って、本明
細書においては、「硬度」を、「硬度(スプリング硬さ
Hs(JIS A))」ともいう。
【0043】(C)表面層の耐摩耗性として、JIS
K7204に基づく磨耗輪による摩耗試験(磨耗輪とし
てテイバー(Taber)社製のH−18を使用し、荷
重として500gを加え、回転数として500回転を用
いた。)による(C)表面層の磨耗量は、0.6g以下
が好ましく、0.3g以下がより好ましく、0.1g以下
が特に好ましい。
【0044】(A)ポリウレタン弾性舗装層と(C)表
面層の間の剥離強度は、50N/25mm以上が好まし
く、100N/25mm以上がより好ましく、140N
/25mm以上が特に好ましい。
【0045】上述の(C)表面層は、 (C−1)無機繊維 (C−3)硬化性ウレタンプレポリマー組成物、及び (C−4)希釈剤 を含んで成る表面層を形成する混合物を吹き付けて乾燥
し、(B)ウレタンプライマー層上に形成することがで
きる。
【0046】ここで「(C−1)無機繊維」は、上述し
た通りである。尚、(C−1)無機繊維は、硬化性ウレ
タンプレポリマー組成物の温度変化又は経時変化等に伴
う、粘度変化を緩和する働きを有する。表面層を形成す
る混合物は、後述する(C−3)硬化性ウレタンプレポ
リマー組成物を含んで成るので、表面層を形成する混合
物の粘度は(C−1)無機繊維によって制御され得る。
従って、表面層を形成する混合物の作業性は、(C−
1)無機繊維を含むことで向上され、その結果、得られ
る表面層の均一性も向上し得る。また、(C−1)無機
繊維」は、後述する(C−2)ポリウレタン樹脂に物理
的になじみ易いので、(C−2)ポリウレタン樹脂を補
強する効果も得られる。
【0047】「(C−3)硬化性ウレタンプレポリマー
組成物」は、上述した(C−2)ポリウレタン樹脂を形
成し得るものであって、本発明が目的とするポリウレタ
ン弾性舗装材を得ることができるものであれば、特に限
定されるものではない。このような(C−3)硬化性ウ
レタンプレポリマー組成物として、例えば、多成分型の
硬化性ウレタンプレポリマー組成物及び一成分型の硬化
性ウレタンプレポリマー組成物等を例示できる。
【0048】「一成分型の硬化性ウレタンプレポリマー
組成物」として、例えば、末端にイソシアネート基を2
個以上有するウレタンプレポリマー及び水分の反応によ
って1級又は2級アミノ基を生成するブロックアミン化
合物から成る一液硬化型ウレタン樹脂組成物を例示でき
る。
【0049】「多成分型の硬化性ウレタンプレポリマー
組成物」として、例えば、主剤と硬化剤から成る組み合
せ並びに主剤と硬化剤を含んで成る混合物を例示でき
る。「主剤」として、例えば、高分子ポリオール及び有
機ポリイソシアネートから形成されるウレタンプレポリ
マーであって、遊離のイソシアネート基を2個以上有す
るウレタンプレポリマーを例示できる。「硬化剤」とし
て、例えば、高分子ポリオール、芳香族ジアミン、及び
脂肪族ジアミンから選択される少なくとも1種を例示で
きる。
【0050】ここで「高分子ポリオール」とは、2個以
上の遊離水酸基を有する化合物であって、後述する有機
ポリイソシアネートと付加反応し得る高分子化合物をい
う。そのような「高分子ポリオール」として、例えば、
エチレングリコール及びプロピレングリコール等のジオ
ール化合物、並びにトリメチロールプロパン、グリセリ
ン、及びヘキサントリオール等のトリオール化合物にエ
チレンオキサイド等のアルキレンオキサイド化合物を付
加重合して得られるポリアルキレンエーテルポリオール
類を例示できる。
【0051】また「芳香族ジアミン」として、例えば、
メチレンビスオルソクロロアニリン、2,2’−ジクロ
ロベンチジン、1,3−ビスアミノメチルベンゼン、及
びm−トリレンジアミン等を例示できる。更に「脂肪族
ジアミン」として、例えば、エチレンジアミン、プロピ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、及び1,2−
プロピレンジアミン等を例示できる。
【0052】尚、(C−3)硬化性ウレタンプレポリマ
ー組成物に用いられる硬化剤は、充填材、反応促進剤、
顔料、及び耐候性安定剤等を適宜含むことができる。更
に、(C−3)硬化性ウレタンプレポリマー組成物は、
後述する(C−4)希釈剤に該当する成分を含むことが
できる。
【0053】「(C−4)希釈剤」とは、上述の(C−
3)硬化性ウレタンプレポリマー組成物と反応しないも
のであって、更に(C−3)硬化性ウレタンプレポリマ
ー組成物の粘度を低減できるものであれば、特に限定さ
れるものではない。そのような「(C−4)希釈剤」
は、可塑剤及び溶剤から選択される少なくとも1種を含
んで成る。
【0054】「可塑剤」として、例えば、有機酸とアル
コールのエステル化反応により得られる低分子量の化合
物で、沸点が200℃以上のエステル化合物を例示でき
る。このような「可塑剤」として、具体的には、ジオク
チルフタレート、コハク酸ジメチル、グルタミン酸ジメ
チル、及びアジピン酸ジメチル等を例示できる。「溶
剤」として、例えば、沸点が200℃未満であって、通
常溶剤と呼ばれる有機化合物を例示でき、より具体的に
は、例えば、トルエン及びキシレン等の芳香族系の溶
剤、並びに酢酸エチル及び酢酸ブチル等の沸点が200
℃未満の脂肪族系のエステル溶剤等を例示することがで
きる。
【0055】「表面層を形成する混合物」は、上述した
(C−1)無機繊維、(C−3)硬化性ウレタンプレポ
リマー組成物、及び(C−4)希釈剤を混合することに
よって得ることができる。尚、(C−3)硬化性ウレタ
ンプレポリマー組成物として、多成分型硬化性ウレタン
プレポリマー組成物が好ましく、主剤と硬化剤から成る
ものがより好ましい。その硬化剤は必要に応じて、可塑
剤等の(C−4)希釈剤に該当する成分を含んでもよ
い。
【0056】(C−1)無機繊維、(C−3)硬化性ウ
レタンプレポリマー組成物、及び(C−4)希釈剤を混
合する順序は、特に限定されるものではないが、(C−
3)硬化性ウレタンプレポリマー組成物が、多成分型で
ある場合、(C−3)と(C−1)を混合する順序は、
(C−3)硬化性ウレタンプレポリマー組成物、(C−
1)無機繊維の順序が好ましい。更に、(C−4)希釈
剤を(C−3)硬化性ウレタンプレポリマー組成物に加
えた後、(C−1)無機繊維を加えるのが好ましい。
【0057】(C−1)無機繊維及び(C−3)硬化性
ウレタンプレポリマー組成物の比(C−1)/(C−
3)(重量比)は、5/100〜20/100が好まし
く、10/100〜15/100が特に好ましい。
【0058】(C−1)無機繊維/(C−3)硬化性ウ
レタンプレポリマー組成物の比(重量比)が5/100
よりも小さい((C−1)無機繊維の量が少ない)場
合、凸部の高さが低くなって滑り易くなるという問題を
生じ得る。(C−1)無機繊維/(C−3)硬化性ウレ
タンプレポリマー組成物の比(重量比)が20/100
よりも大きい((C−1)無機繊維の量が多い)場合、
凸部の裾野が少なくなって、凸部が剥離し易くなるとい
う問題を生じ得る。
【0059】(C−1)無機繊維及び(C−4)希釈剤
の比(C−1)/(C−4)(重量比)は、5/25〜
20/5が好ましく、10/15〜15/10が特に好
ましい。尚、(C−4)希釈剤に該当する成分、例え
ば、可塑剤等が(C−3)硬化性ウレタンプレポリマー
組成物に含まれている場合、その(C−3)硬化性ウレ
タンプレポリマー組成物に含まれている(C−4)希釈
剤に該当する成分の重量は、(C−3)の重量に含め
ず、(C−4)希釈剤の重量に含める。
【0060】(C−1)無機繊維/(C−4)希釈剤
(重量比)が20/5よりも大きい((C−4)希釈剤
の量が少ない)場合、粘度が高くなり過ぎるので、吹き
付けられる混合物の形態が粒状と成り得る。後ほど図3
を参照して説明するが、吹き付けられる混合物の形態は
糸曳き状であるのが好ましい。粒状の形態の混合物が吹
き付けられて硬化すると、従来技術で説明したように、
形成される凸部と舗装表面の接触面積は小さくなるの
で、凸部と舗装表面の間に十分な接着力を得ることが困
難となり得る。
【0061】(C−1)無機繊維/(C−4)希釈剤
(重量比)が5/25よりも小さい((C−4)希釈剤
の量が多い)場合、粘度が低くなり過ぎて、目的とする
弾性舗装材に所望の滑り抵抗性を付与することが困難と
なり得る。
【0062】更に、(C−1)無機繊維/(C−3)硬
化性ウレタンプレポリマー組成物/(C−4)希釈剤
(重量比)は、5〜20/100/5〜25が好まし
く、10〜15/100/10〜15がより好ましい。
【0063】尚、弾性舗装材の特性(表面層の剥離性及
び耐久性等)並びに表面層を形成する混合物の作業性及
び可使時間等は、弾性舗装材が使用される温度に大きな
影響を受けるので、(C−1)/(C−3)(重量比)
及び(C−1)/(C−4)(重量比)は、その温度に
適した値に調整する必要があることはいうまでもない。
【0064】上述の「表面層を形成する混合物」を吹き
付け、硬化することで、(B)ポリウレタンプライマー
層上に、目的とする(C)表面層を形成できる。ここで
「吹き付け」方法には、一般的に高粘性の組成物を吹き
付ける方法として用いられている方法であれば、特に制
限されることなく用いることができる。吹き付け方法と
して、例えば、スプレーガン又はリシンガンなど圧縮空
気を使って組成物を液滴状に分散できる噴霧装置等を例
示できる。
【0065】「表面層を形成する混合物」の吹き付け
は、(B)ポリウレタンプライマー層を形成するポリウ
レタン系プライマーが完全に硬化する前に行うと、
(B)ポリウレタンプライマー層と(C)表面層の両者
が一体となるように硬化させることができる。。従っ
て、(A)ポリウレタン弾性舗装層と(C)表面層との
間に境目等を生じないようにすることができるので、本
発明の弾性舗装材について(C)表面層の剥離を抑制
し、応力に対する耐久性が向上される。
【0066】更に、(A)ポリウレタン弾性舗装層を形
成する混合物が完全に硬化する前に、(B)ポリウレタ
ンプライマー層を形成するポリウレタン系プライマーを
適用し、ポリウレタン系プライマーが完全に硬化する前
に、表面層を形成する混合物を吹き付けるのが特に好ま
しい。
【0067】このように形成された(C)表面層は、適
度な弾性及び滑り抵抗性に加え、(B)ポリウレタンプ
ライマー層を介して(A)弾性舗装層と強固に接着する
ので、優れた耐摩耗性及び応力に対する耐久性を示すこ
ととなる。
【0068】従って、本発明は、(A)ポリウレタン弾
性舗装層は、ポリウレタン弾性舗装層を形成する混合物
が適用され、硬化して基盤上に形成され、(B)ポリウ
レタンプライマー層は、ポリウレタン系プライマーが適
用され、硬化して(A)ポリウレタン弾性舗装層上に形
成され、(C)表面層は、(C−1)含水珪酸マグネシ
ウムを主成分とし、断面が矩形の積層形態の結晶を、そ
の結晶断面の対角線上に配置した断面構造を有する無機
繊維、(C−3)硬化性ウレタンプレポリマー組成物、
及び(C−4)希釈剤を含んで成る、表面層を形成する
混合物が吹付けられて、硬化して(B)ポリウレタンプ
ライマー層上に形成されることを特徴とする上述のポリ
ウレタン弾性舗装材並びにそのようなポリウレタン弾性
舗装材の製造方法を提供する。
【0069】更に、本発明は、(B)ポリウレタンプラ
イマー層を形成するポリウレタン系プライマーを適用
し、ポリウレタン系プライマーが完全に硬化する前に、
表面層を形成する混合物を吹き付ける上述のポリウレタ
ン弾性舗装材並びにそのようなポリウレタン弾性舗装材
の製造方法を提供する。
【0070】また、本発明は(A)ポリウレタン弾性舗
装層を形成する混合物が完全に硬化する前に、(B)ポ
リウレタンプライマー層を形成するポリウレタン系プラ
イマーを適用し、ポリウレタン系プライマーが完全に硬
化する前に、表面層を形成する混合物を吹き付ける上述
のポリウレタン弾性舗装材並びにそのようなポリウレタ
ン弾性舗装材の製造方法を提供する。
【0071】本発明のポリウレタン弾性舗装材につい
て、添付した図面を参照しながら更に詳細に説明する。
図2は、本発明のポリウレタン弾性舗装材の模式的な断
面図である。ポリウレタン弾性舗装材1は、(A)ポリ
ウレタン弾性舗装層10、(B)ポリウレタンプライマ
ー層20、及び(C)表面層30から成り、基盤40の
上に追加の層50を介して施工されている。(C)表面
層30の凸部36は、なだらかな裾野を有する。この凸
部36がなだらかな裾野を有することは、従来技術で説
明した凸部と対照的である。
【0072】凸部36がなだらかな裾野を有するから、
(C)表面層30は(A)ポリウレタン弾性舗装層10
に、より強固に付着することが出来る。尚、この凸部3
6は、表面層を形成する混合物を吹き付けることによっ
て、混合物が糸曳き状となり、そのいくつかが積重なっ
て形成され得る。
【0073】図3は、上述した本発明のポリウレタン弾
性舗装材の表面層の製造方法を用いて、本発明のポリウ
レタン弾性舗装材の表面層が形成される過程の模式図で
ある。(A)ポリウレタン弾性舗装層10は、基盤40
の上に形成されるが、上述のように必要に応じて基盤4
0と(A)ポリウレタン弾性舗装層10の間に追加の層
50を有しても良い。
【0074】本発明のポリウレタン弾性舗装材の表面層
を形成する混合物は、上述の図1に示した(C−1)無
機繊維80、(C−3)硬化性ウレタンプレポリマー組
成物、及び(C−4)希釈剤を含んで成る。その混合物
は、吹き付けられると糸曳き状の形態となる。混合物は
吹き付けられて、弾性舗装層10上の(B)ポリウレタ
ンプライマー層20の上に、糸曳き状の形態32で付着
する。
【0075】その混合物は引き続き吹き付けられること
によって、糸曳き状の形態で積み重なり、突起34を形
成する。更に糸曳き状の形態の混合物は、突起34に積
み重なり、突起34は徐々に高くなる。その混合物を所
定量吹き付けることによって、(B)ポリウレタンプラ
イマー層20の上に所望のなだらかな裾野を有する凸部
36が形成されて(C)表面層30が得られる。
【0076】尚、更に高い耐摩耗性及び滑り抵抗性を得
ることを目的として、必要に応じて高強度のポリウレタ
ン系のトップコートを(C)表面層の上に吹付けること
も可能である。本発明はそのような(D)高強度のポリ
ウレタン系のトップコートを(C)表面層の上に有する
弾性舗装材を提供する。(D)高強度のポリウレタン系
のトップコートとして、例えば、アクリルポリオールに
必要な体質顔料と溶剤を加えた硬化剤とヘキサメチレン
ジイソシアネートを主成分とする主剤の組合せを例示で
きる。
【0077】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により具体
的かつ詳細に説明するが、これらの実施例は本発明の一
態様にすぎず、本発明はこれらの例によって何ら限定さ
れるものではない。尚、実施例中の部は重量部を表わ
す。
【0078】実施例1 (1)ポリウレタン弾性舗装材の製造 (i)基盤の製造 アクリル系樹脂エマルションとポルトランドセメントを
1:3の重量比で配合して得られたポリマーセメントを
得た。これを厚さが1mmとなるように、陸上競技用の
基盤として敷設された密粒アスファルトコンクリートの
上に塗工後、約10時間放置して、基盤上に下地処理層
を形成した。次に、エポキシ樹脂系の水性プライマーを
0.3kg/m2となるように上述の下地処理層上に塗布
して、更に約10時間放置してプライマー層を形成し
た。
【0079】(ii)ポリウレタン弾性舗装層の製造 100部のポリプロピレンエーテルグリコール(分子量
は2,000)及び10部のポリプロピレンエーテルグ
リコール(分子量は400)の混合物に、17部のトリ
レンジイソシアネート(2−4体と2−6体の比(2−
4体/2−6体)は80/20である)を加え、常法に
従って反応させて、ポリウレタン弾性舗装層を形成する
混合物に用いる硬化性ウレタンプレポリマーを得た。こ
の硬化性ウレタンプレポリマーのイソシアネート基(N
CO)の含有率は、3.0重量%であった。
【0080】3.5部のメチレンビスオルソクロロアニ
リン、20部のポリプロピレングリコール(平均分子量
は2,000)、25部のポリプロピレントリオール
(平均分子量は4,000)、30部のジオクチルフタ
レート、110部の重質炭酸カルシウム、6.5部のベ
ンガラ、0.5部のオクチル酸鉛、及び2.5部の耐候安
定剤を混合し、攪拌することによって、ポリウレタン弾
性舗装層を形成する混合物に用いる硬化剤を得た。
【0081】上述した硬化性ウレタンプレポリマー及び
硬化剤を重量比で1:2で混合して、ポリウレタン弾性
舗装層を形成する混合物を得た。この混合物を、上述の
プライマー層上に塗工した。約1時間放置して自然硬化
させ、厚さが約10mmのポリウレタン弾性舗装層を得
た。
【0082】(iii)表面層の形成によるポリウレタ
ン弾性舗装材の製造 湿気硬化型硬化性ウレタンプレポリマーであって、イソ
シアネート基の含有率が7.0重量%で、キシレンを6
0重量%含むトルエンジイソシアネート系のプレポリマ
ーを、ポリウレタン系プライマーとして使用した。ポリ
ウレタンプライマー層を形成するために、このポリウレ
タン系プライマーをスプレーした。尚、このポリウレタ
ン系プライマーは、プライマーをスプレーした後、10
分後に強いタックを生じた。
【0083】下記の(C−1)、(C−3)及び(C−
4)を混合攪拌して、表面層を形成する混合物を得た。
(C−1)含水珪酸マグネシウムを主成分とする結晶で
あって、断面が矩形の積層形態の結晶を、その結晶断面
の対角線上に配置した断面構造を有する無機繊維とし
て、昭和鉱業株式会社製のミルコンSS−2(商品名)
を用いた。この無機繊維の平均の長さは約30μmで、
繊維の直径は約0.2μmである。
【0084】下記の硬化性ウレタンプレポリマー及び下
記の硬化剤を混合して、(C−3)硬化性ウレタンプレ
ポリマー組成物として用いた。100部のポリプロピレ
ンエーテルグリコール(分子量2,000)及び10部
のポリプロピレンエーテルグリコール(分子量400)
の混合物に、26.7部のトリレンジイソシアネート
(2−4体と2−6体の比(2−4体/2−6体)は8
0/20である)を加えた後、常法により反応させるこ
とによって、(C−3)硬化性ウレタンプレポリマー組
成物に用いる硬化性ウレタンプレポリマーを得た。この
硬化性ウレタンプレポリマーのイソシアネート基の含有
率は4.7重量%である。
【0085】9部のメチレンビスオルソクロロアニリ
ン、24部のポリオキシプロピレントリオール(平均分
子量4,000)、10部のジオクチルフタレート、5
4部の重質炭酸カルシウム、4部のベンガラ、0.5部
のオクチル酸鉛、及び2.5部の耐候性安定剤を混合す
ることによって、(C−3)硬化性ウレタンプレポリマ
ー組成物に用いる硬化剤を得た。上述の硬化性ウレタン
プレポリマー及び上述の硬化剤を、1:1(重量比)で
混合して、(C−3)硬化性ウレタンプレポリマー組成
物を得た。(C−4)希釈剤としてキシレンを用いた。
【0086】表面層を形成する混合物は、上述の(C−
1)無機繊維、(C−3)硬化性ウレタンプレポリマー
組成物、及び(C−4)希釈剤を混合して得た。この場
合、(C−1)/(C−3)/(C−4)(重量比)
は、11.1/100/22.2であった。尚、(C−
3)硬化性ウレタンプレポリマーに可塑剤が含まれてい
るので、その可塑剤も、(C−4)希釈剤の重量に含め
て重量比を計算した。
【0087】上述したポリウレタン弾性舗装層の上に、
上述したポリウレタン系プライマーを約0.1kg/m2
となるようにエアレス式噴霧器によりスプレーし、続い
て(ポリウレタンプライマー層が完全に硬化する前に)
上述した表面層を形成する混合物を、専用の吹付け機械
(アレナ・エラストバウ社(ドイツ国)製のストラクチ
ャー・マチック(Structure Matic)S100E(商品
名))を用いて、ポリウレタンプライマー層の上に吹付
けた。
【0088】表面層を形成する混合物に、エアコンプレ
ッサーから送られる圧縮空気によって、強いせん断力が
与えられ、吹き付けられる混合物は無数の糸曳き状の形
態となって、ポリウレタン弾性舗装層の上に吹き付けら
れた。糸曳き状に吹付けられた混合物の長さは5〜10
mm、直径は0.5〜1.5mm程度であった。この糸曳
き状の混合物は、同じ場所に、例えば、3〜5本づつ吹
きつけられ、それらが積み重なることによって、ポリウ
レタンプライマー層の表面から平均約1mmの高さの突
起が形成され、そのような突起を有するエンボス状の表
面層が形成された。尚、吹き付けられた混合物の量は約
1.0〜1.5kg/m2であった。
【0089】(2)ポリウレタン弾性舗装材の評価 (i)表面層の付着力の評価 表面層が完全に硬化した後、上述のポリウレタン弾性舗
装層を形成する混合物を、表面層の上に平均約1mmの
厚みとなるように塗付した。塗布後直ちに幅25mm長
さ20cmの帆布を塗付した面に浸し、ポリウレタン弾
性舗装層を形成する混合物に帆布を十分含浸させた。更
に、ポリウレタン弾性舗装層を形成する混合物を、厚さ
が1mm程度となるように積層した後、2日間、室温で
放置して硬化させた。その後、ポータブル引張試験機を
用いて、90°剥離試験を行った。剥離強度は149N
/25mmであった。また、破断は表面層の上に塗付し
たポリウレタン弾性舗装層を形成する混合物が硬化した
層において生じたが、表面層とポリウレタン弾性舗装層
の間では生じなかった。
【0090】(ii)表面層の耐摩耗性の評価 予め、アルミ板の上に離型剤を塗付し、その上に上述し
たポリウレタン弾性舗装層を形成する混合物を厚さが2
mmとなるように塗付した。その混合物が完全に硬化し
た後、上述した方法を用いてポリウレタン弾性舗装層の
上に、上述の表面層を形成する混合物をスプレーして表
面層を形成した。表面層が完全に硬化した後、JIS
K7204に基づいて、磨耗試験を行った。磨耗輪とし
てテイバー(Taber)社製のH−18を使用し、荷
重として500gを加え、回転数として500回転を用
いた。摩耗量は、0.15gであった。
【0091】(iii)表面層の硬度の評価 離型剤を塗付したアルミ板の上に、表面層の形成に使用
した混合物を厚みが約10mmとなるように塗付した。
得られた表面層が完全に硬化した後、裏面の硬度をJI
S K6301(スプリング式硬さ試験(A形))に準
じて測定した。その結果、硬度(スプリング硬さ Hs
(JIS A))は84であった。
【0092】実施例2 実施例1において、(C−1)無機繊維としてミルコン
SS−2の代わりに昭和鉱業株式会社製のミルコンMS
−2(商品名)を使用した以外は、実施例1に記載の方
法と同様の方法を用いて、実施例2のポリウレタン系弾
性舗装材を得た。尚、ミルコンMS−2の繊維長さは5
μmで、繊維径は0.2μmである。付着力、耐摩耗
性、及び硬度を実施例1に記載の方法と同様の方法を用
いて評価した。付着力は149N/25mm、耐摩耗性
は0.14g、及び硬度(スプリング硬さ Hs(JI
S A))は84であった。尚、実施例2においても破
断は表面層の上に塗付したポリウレタン弾性舗装層を形
成する混合物が硬化した層において生じたが、表面層と
ポリウレタン弾性舗装層の間では生じなかった。
【0093】比較例1 実施例1において、ポリウレタン弾性舗装層の上に、ポ
リウレタン系プライマーを塗付しなかった以外は、実施
例1に記載の方法と同様の方法を用いて、比較例1の弾
性舗装材を得た。付着力、耐摩耗性、及び硬度は実施例
1に記載の方法と同様の方法を用いて評価した。付着力
は111N/25mm、耐摩耗性は0.17g、及び硬
度(スプリング硬さ Hs(JIS A))は84であ
った。 尚、破断は表面層と弾性舗装層との間で生じ
た。
【0094】比較例2 実施例1において、ミルコンSS−2の代わりに、外観
は類似するが結晶構造が異なるタルクを使用し、更に、
キシレンの使用量を減らして、(C−1)/(C−3)
/(C−4)(重量比)を、11.1/100/18.9
とした以外は実施例1と同様の方法を用いて、比較例2
の弾性舗装材を得た。比較例2においては、表面層を形
成する混合物を吹き付けるとき、混合物は繊維状ではな
く粒状で吹き付けられ、直径が1〜3mmで高さが1〜
2mmである多くの凸部を有する表面層が得られた。付
着力、耐摩耗性、及び硬度は実施例1に記載の方法と同
様の方法を用いて評価した。付着力は65.7N/25
mm、耐摩耗性は0.36g、及び硬度(スプリング硬
さ Hs(JIS A))は82であった。 尚、破断
は、ほとんど表面層と弾性舗装層の界面で生じた。
【0095】実施例1及び2のポリウレタン弾性舗装材
は比較例1及び2のポリウレタン弾性舗装材と比較し
て、いずれも耐摩耗性及び硬度を保ちつつ、付着力は向
上した。特に付着力の試験において、破断は表面層と弾
性舗装層の間で生じなかったので、応力に対する表面層
の耐久性が向上した。
【0096】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。本発明の
ポリウレタン弾性舗装材は、(C)表面層が、(C−
1)含水珪酸マグネシウムを主成分とし、断面が矩形の
積層形態の結晶を、その結晶断面の対角線上に配置した
断面構造を有する無機繊維、及び(C−2)ポリウレタ
ン樹脂を含んで成ることを特徴とするので、表面層が剥
離し易い、応力に対する表面層の耐久性が低い、表面層
の仕上げを一定に保つことが困難である、表面層を形成
する混合物の作業性が低い及びそのような混合物の可使
時間が短いという問題の少なくとも一つが改良される。
【0097】更に、本発明のポリウレタン弾性舗装材
は、(C)表面層の(C−1)/(C−2)(重量比)
が5/100〜20/100であることを特徴とするの
で、耐久性、仕上げの形状の均一性が改良される。ま
た、本発明のポリウレタン弾性舗装材は、(C)表面層
の硬度が70〜90であることを特徴とするので、 耐
久性、耐摩耗性が改良される。
【0098】更にまた、本発明のポリウレタン弾性舗装
材は、(C)表面層は、(C−1)含水珪酸マグネシウ
ムを主成分とし、断面が矩形の積層形態の結晶を、その
結晶断面の対角線上に配置した断面構造を有する無機繊
維、(C−3)硬化性ウレタンプレポリマー組成物、及
び(C−4)希釈剤を含んで成る、表面層を形成する混
合物が吹付けられて、硬化して(B)ポリウレタンプラ
イマー層上に形成されることを特徴とするので、表面層
が剥離し易いという問題が解決される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、含水珪酸マグネシウムを主成分と
し、板状結晶を対角線上に配置した断面構造を有する無
機繊維の構造の概念図である。
【図2】 図2は、本発明のポリウレタン弾性舗装材の
模式的な断面図である。
【図3】 図3は、本発明のポリウレタン弾性舗装材の
表面層が形成される過程の模式図である。
【図4】 図4は、従来の弾性舗装材の模式的な断面図
である。
【符号の説明】
1 ポリウレタン弾性舗装材、 10 ポリウレタン弾
性舗装層、 20 ポリウレタンプライマー層、 30
表面層、 32 表面層を形成する混合物、34 突
起、 36 凸部、 40 基盤、 50 追加の層、
60 ポリウレタン弾性舗装材、 80 含水珪酸マ
グネシウムを主成分とし、断面が矩形の積層形態の結晶
を、その結晶断面の対角線上に配置した断面構造を有す
る無機繊維、 82 積層形態の結晶、 84 空隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−33409(JP,A) 特開 平9−241435(JP,A) 特開 平10−1911(JP,A) 特開 平10−216657(JP,A) 特開 平8−109603(JP,A) 特開 昭62−33903(JP,A) 特許2512560(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01C 13/00 C08J 5/04 C08K 7/10 C08L 75/04 E01C 7/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリウレタン弾性舗装層、(B)ポ
    リウレタンプライマー層、並びに(C)表面層を有して
    成るポリウレタン弾性舗装材であって、(B)ポリウレタンプライマー層は、一成分型の湿気硬
    化型ポリウレタン系プライマーによって形成されてお
    り、 (C)表面層は、 (C−1)含水珪酸マグネシウムを主成分とし、断面が
    矩形の積層形態の結晶を、その結晶断面の対角線上に配
    置した断面構造を有する無機繊維、及び (C−2)ポリウレタン樹脂を含んで成ることを特徴と
    するポリウレタン弾性舗装材。
  2. 【請求項2】 (C)表面層の(C−1)/(C−2)
    (重量比)が、5/100〜20/100であることを
    特徴とする請求項1に記載の弾性舗装材。
  3. 【請求項3】 (C)表面層の硬度が、70〜90であ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾性舗装
    材。
  4. 【請求項4】(A)ポリウレタン弾性舗装層は、ポリウ
    レタン弾性舗装層を形成する混合物が適用され、硬化し
    て基盤上に形成され、 (B)ポリウレタンプライマー層は、ポリウレタン系プ
    ライマーが適用され、硬化して(A)ポリウレタン弾性
    舗装層上に形成され、 (C)表面層は、 (C−1)含水珪酸マグネシウムを主成分とし、断面が
    矩形の積層形態の結晶を、その結晶断面の対角線上に配
    置した断面構造を有する無機繊維、 (C−3)硬化性ウレタンプレポリマー組成物、及び (C−4)希釈剤を含んで成る、表面層を形成する混合
    物が吹付けられて、硬化して(B)ポリウレタンプライ
    マー層上に形成されることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の弾性舗装材。
  5. 【請求項5】 ポリウレタン系プライマーが、20〜8
    0重量%の溶剤を含むことを特徴とする請求項4に記載
    の弾性舗装材。
  6. 【請求項6】 (C−3)硬化性ウレタンプレポリマー
    組成物が、多成分型であり、(C−3)、(C−1)の
    順に、表面層を形成する混合物に加えることを特徴とす
    る請求項4又は5に記載の弾性舗装材。
  7. 【請求項7】 表面層を形成する混合物の(C−1)/
    (C−4)(重量比)が、1/5〜4/1であることを
    特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の弾性舗装
    材。
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