JPH11350408A - 高弾性舗装方法 - Google Patents

高弾性舗装方法

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JPH11350408A
JPH11350408A JP16076698A JP16076698A JPH11350408A JP H11350408 A JPH11350408 A JP H11350408A JP 16076698 A JP16076698 A JP 16076698A JP 16076698 A JP16076698 A JP 16076698A JP H11350408 A JPH11350408 A JP H11350408A
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JP
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cement
polyol
rubber
coarse
layer
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JP16076698A
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Toshiharu Shibahara
敏治 柴原
Hiroshi Honda
浩 本多
Masayuki Nishimura
正幸 西村
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 基盤上に粗粒ゴムと合成樹脂バインダー
とからなる内部に空隙を有する粗粒ゴム下地層を施工
し、次いで高分子ポリオール、有機ポリイソシアネー
ト、セメントおよび/または芳香族ポリアミンとの混合
物を塗布して該粗粒ゴム下地層に目止めを施し、更に液
状樹脂を塗り重ねることを特徴とする高弾性舗装方法。 【効果】 高弾性舗装方法において、内部に空隙を有す
る下地層の目止めを、安価でかつ効果的に行う施工方法
を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は体育施設用舗装材の
舗装方法に関し、特に高い弾性を要求される各種の運動
場等に適した弾性舗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の運動場、遊園地、その他公園の歩
道等においては危険防止などのために弾性が求められ
る。その結果、コンクリート、アスファルトコンクリー
ト等の硬い基盤の上にポリウレタン等の常温硬化型液状
エラストマーを一定の厚さに塗布し硬化させる方法が行
われている。また粒状ゴム、発泡EVAの粒状樹脂等の
粒状弾性材料をエラストマーに添加し塗布する方法も行
われている。
【0003】更に体育館、競技場等の体育施設において
は特に高弾性が要求され、この目的の為には、ゴムのよ
うな弾性体の比較的大型粒子の表面を接着剤としてポリ
ウレタン等の合成樹脂バインダーで被覆し、基盤上に一
定の厚さに敷きバインダーを硬化させて下地層を形成す
る。この下地層の上に常温硬化型液状エラストマーを塗
り重ねて耐摩耗性の表層を形成させれば、下地層の粗粒
子間に生成した空隙の効果により高弾性を得ることが出
来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
造を有する高弾性舗装面を施工する場合には、表層を形
成する液状エラストマーが下地層の空隙内に流入して空
隙を埋めるため、舗装の弾性が著しく低下する。この対
策として特開昭49−126777号公報においては、
下地層に用いる粒子のバインダーとして発泡性液状樹脂
を使用し、空隙の一部を埋めることにより目止めを行っ
ている。また特公昭57−43709号公報、特公昭5
7−34424号公報等においては、珪砂、細粒ゴム等
の細かい粒状物下地層の表面に散布し目止めを行ってい
る。さらに特公昭56−24043号公報においては目
止めに使用する細粒ゴム等を液状バインダーで被覆し施
工している。
【0005】上記したこのような目止め施工方法は、材
料費が高く、経済的に問題が有るばかりか、施工方法は
作業が煩雑であって、均一に目止めすることが困難なこ
と等の、多くの問題があった。また目止めを行った後の
下地層の表面に凹凸が残る結果、表層を厚くしないと平
坦な表面が得られないことも大きな問題であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本研究者らは、上記した
ような各種の問題点を解決する方法について、種々検討
を行った。その結果、表層の形成に使用する材料とし
て、高分子ポリオール、有機ポリイソシアネート、セメ
ント(特にポルトランドセメント)および/または芳香
族ポリアミンとの混合物を下地層の上に塗布すれば、該
混合物が下地層の空隙内に流入することなく硬化するこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は以下の(1)〜(5)を提
供するものである。 (1) 基盤上に粗粒ゴムと合成樹脂バインダーとから
なる内部に空隙を有する粗粒ゴム下地層を施工し、次い
で高分子ポリオール、有機ポリイソシアネート、セメン
トおよび/または芳香族ポリアミンとの混合物を塗布し
て該粗粒ゴム下地層に目止めを施し、更に液状樹脂を塗
り重ねることを特徴とする高弾性舗装方法。
【0008】(2) 高分子ポリオールが、平均分子量
400〜5000のポリエーテルポリエーテル、ポリエ
ステルポリオールまたはアクリルポリオールであること
を特徴とする(1)記載の高弾性舗装方法。
【0009】(3) 有機ポリイソシアネートが、ポリ
メリックMDIであることを特徴とする(1)又は
(2)記載の高弾性舗装方法。
【0010】(4) 芳香族ポリアミンが、3、3’−
ジクロロ−4、4’−ジアミノジフェニルメタンである
ことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の高
弾性舗装方法。
【0011】(5) セメントが、ポルトランドセメン
トであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに
記載の高弾性舗装方法。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の方法についてさら
に詳細に説明する。本発明の高弾性舗装方法とは、基盤
上に粗粒ゴムと合成樹脂バインダーとからなる内部に空
隙を有する粗粒ゴム下地層、高分子ポリオール、有機ポ
リイソシアネート、セメントおよび/または芳香族ポリ
アミンとの混合物を塗布して該粗粒ゴム下地層に目止め
を施す目止め層、更に液状樹脂からなる表層の3層(以
上の)構造を有し、順次積層して舗装する方法である。
以下、本発明の方法について、上記した積層順に従って
説明する。
【0013】本発明において用いられる基盤とは、具体
的には、例えばコンクリート、モルタル、アスファル
ト、アスファルトコンクリート等が挙げられる。
【0014】本発明の粗粒ゴム下地層とは、基盤上に粗
粒ゴムと合成樹脂バインダーとからなる内部に空隙を有
する粗粒ゴム下地層のことをいう。
【0015】本発明の粗粒ゴム下地層に用いる粗粒ゴム
としては、具体的には、例えば天然ゴム、スチレンブタ
ジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、エチレ
ンプロピレンゴム、EPTゴム、ポリウレタンゴム等の
チップが用いられ、特に廃タイヤを粉砕して得たゴムチ
ツプが経済性から最も好ましい。その粒径は下地層内に
生成する空隙の点より粒径1〜5mmが好ましい。
【0016】まず、粗粒ゴムを用いて粗粒ゴム下地層を
形成するには、粗粒ゴムを合成樹脂バインダーにより被
覆し、基盤上に敷き詰めた後バインダーが硬化すること
により粗粒ゴムを基盤上に固定する。
【0017】本発明で用いる合成樹脂バインダーとして
は、具体的には、例えばポリウレタン、アクリル酸エス
テル共重合体、スチレンブタジエン共重合体、エチレン
酢酸ビニル共重合体、エチレンブタジエン共重合体など
が挙げられるが、施工性を考慮するとこれらの樹脂は通
常水性エマルジョンタイプであり、下地である基盤の乾
燥状態が悪いと硬化するまで長時間(数日間)を要した
り、硬化後の物性強度が小さくなったりしやすい。従っ
て、それ故に湿気硬化型一液ポリウレタン樹脂、常温硬
化型二液ポリウレタン樹脂等がより好ましいものとして
挙げられる。
【0018】本発明の施工方法では、上記基盤の上に粗
粒ゴム下地層を形成した後、高分子ポリオール、有機ポ
リイソシアネート、セメントおよび/または芳香族ポリ
アミンとの混合物を塗布して該粗粒ゴム下地層に目止め
を施す目止め層を形成する。
【0019】本発明において使用する目止め材料のう
ち、高分子ポリオールとしては、1分子中に2個以上の
水酸基を有し、かつ平均分子量が400〜5000であ
るポリエーテルポリエーテル、ポリエステルポリオール
またはアクリルポリオールであることが好ましい。
【0020】上記のポリエーテルポリオールとしては、
開始剤である活性水素を2個以上有する低分子化合物に
酸化エチレン、酸化プロピレン、酸化ブチレン、酸化ス
チレン等の分子内にエポキシ基を有するアルキレンオキ
シドを無触媒、あるいはアルカリ金属の水酸化物、第3
級アミン等を触媒にして通常のポリオールの製造として
公知の方法で付加して製造する。
【0021】上記の開始剤としては、アミン系開始剤と
して、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン等のエタノールアミン類、エチレン
ジアミン、ジエチレントリアミン、オルソトリレンジア
ミン、メタトリレンジアミン、4,4’−ジフェニルメ
タンジアミン、2,4’−ジフェニルメタンジアミン、
ポリメチルポリフェニルポリアミン等のアミン類が挙げ
られ、これらは単独、あるいは混合して用いることもで
きる。また、非アミン系開始剤、すなわち、グリセリ
ン、ショ糖、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ト
リメチロールプロパン、ジグリセリン、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,2−ブタンジオール等のアルコール類、ハイドロキ
ノン、ビスフェノールA、ノボラック等のフェノール類
等と混合して用いてもよい。本発明においては、上記の
アミン系開始剤に非アミン系開始剤を併用して使用して
も何等差し支えない。
【0022】上記した中でも、水、プロピレングリコー
ル等にプロピレンオキサイド又はプロピレンオキサイド
及びエチレンキサイドを付加したポリオキシアルキレン
ジオール、並びにグリセリン、トリメチロールプロパン
等にプロピレンオキサイド又はプロピレンオキサイド及
びエチレンキサイドを付加したポリオキシアルキレント
リオール等が、より好ましい。
【0023】また、ポリエステルポリオールについて
は、酸無水物とアルコールとの付加反応、ポリカルボン
酸とアルコールとの重縮合反応またはポリカルボン酸へ
のアルキレンオキシドの付加により得られる。酸無水物
として例えば、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水ト
リメリット酸、無水ピロメリット酸、無水イタコン酸、
無水フタル酸、無水グルタル酸、無水グルタコン酸、無
水ジグリコール酸、無水シトラコン酸、無水ジフェン
酸、無水トルイル酸等が挙げられ、ポリカルボン酸とし
ては、例えば、マレイン酸、テレフタル酸、ジメチルテ
レフタル酸、イソフタル酸、フマル酸、シュウ酸、マロ
ン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン
酸、アセライン酸、セバシン酸、クエン酸、トリメリッ
ト酸等が挙げられる。また、アルコールとしては、上記
開始剤で挙げたアルコール類、フェノール類、あるい
は、上記開始剤のアルキレンオキシド付加物が使用でき
る。中でもポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポ
リカプロラクトンポリオール、ポリエチレンアジペート
の様なポリエステルポリオールが好ましい。
【0024】さらにアクリルポリオールとしては、遊離
水酸基を2個以上有するアクリル系共重合体であるアク
リルポリオールが好ましい。上記したアクリルポリオー
ルとは、その合成・製造方法の例は特開平4−1327
06号公報や特開平5−262808号公報等によって
すでに明らかにされており、公知の方法で得てよく、特
に制約はない。一般的なアクリルポリオールは、1分子
中にヒドロキシル基が平均2ケ以上導入されてなるもの
が挙げられる。その分子量は重量平均分子量またはヒド
ロシキル価から算出される重量平均分子量で400〜5
0,000の範囲であり、好ましくは1,000〜1
0,000の範囲である。
【0025】本発明において使用する有機ポリイソシア
ネートとしては、イソシアナート基を有する物質であれ
ば良く、何ら制限無く使用できるが、具体的には、たと
えば、トリレンジイソシアナート(2,4−トリレンジ
イソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート及
びその混合物等)、4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、キシレ
ンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、ノ
ルボルネンジイソシアナート、ポリメチレンポリフェニ
ルポリイソシアナート(ポリメリックMDI)、あるい
は上記イソシアナート化合物を活性水素を1個以上有す
る化合物で変性した変性イソシアナート等が挙げられ
る。この中では、経済性の面からポリメリックMDIが
好ましい。
【0026】本発明で使用するセメントとしては、無機
質の膠着剤、所謂セメントであれば何等制限無く使用で
きる。セメントとしては、水硬性セメント、気硬性セメ
ントの両方とも使用できる。具体的には、例えば、水硬
性セメントとしては、珪酸カルシウムを主成分とするポ
ルトランドセメントが挙げられ、これに混合材を混ぜた
混合セメントとして、高炉水砕スラグを混ぜた高炉セメ
ント、フライアッシュを混ぜたフライアッシュセメン
ト、火山灰や白土等のシリカ物質を混ぜたシリカセメン
ト等が挙げられる。その他、スラグセメントや、膨張セ
メント等も使用できる。また、気硬性セメントとして
は、キーンスセメントやマグネシウムセメント等が挙げ
られる。本発明においては、上記の中でもポルトランド
セメントが好ましい。
【0027】本発明において使用する芳香族ポリアミン
としては、具体的には、例えば3、3’−ジクロロ−
4、4’−ジアミノジフェニルメタン、メチレンビス−
O−クロルアニリンのほか、アニリンと2−クロルアニ
リンとの混合物をホルムアルデヒドと縮合反応させて得
た芳香族ポリアミン類等が挙げられるが、特に3、3’
−ジクロロ−4、4’−ジアミノジフェニルメタンが好
ましい。
【0028】次に、粗粒ゴム下地層に上記に説明した高
分子ポリオール、有機ポリイソシアネート、セメントお
よび/または芳香族ポリアミンとの混合物を、金ゴテま
たはゴムレーキ等で塗布し、表面の目止めを施したの
ち、硬化させる。
【0029】本発明において目止め材料として使用す
る、高分子ポリオール、有機ポリイソシアネート、セメ
ントおよび/または芳香族ポリアミンとの混合物は、揺
変性が大きいため、金ゴテやゴムレーキを使用して粗粒
ゴム下地層に塗布した場合、該混合物が空隙部に流入す
ることなく表面を効果的に目止めすることができる。
【0030】さらに、この目止め層の上に、液状樹脂か
らなる表層を形成させる。
【0031】この時に使用する表層の液状樹脂として
は、セルフレベリング性の常温硬化型樹脂を塗り重ねる
のが好ましく、このような特性を有する液状樹脂であれ
ば、特に制限なく使用できる。これに使用する樹脂とし
ては、具体的には常温硬化型二液ポリウレタン樹脂が、
樹脂の弾力性から見た運動特性及び耐久性の観点から最
も好ましい。
【0032】上記したように、粗粒ゴム下地層に用いる
合成樹脂バインダー及び表層の液状樹脂として使用す
る、常温硬化型一液ポリウレタン樹脂、常温硬化型二液
ポリウレタン樹脂としては、例えば一液型ではポリウレ
タンのプレポリマーのみを使用し、二液型では主剤であ
るプレポリマーに硬化剤を組み合わせて使用するもので
ある。以下、詳細に説明する。
【0033】まず、使用する一液型、二液型(主剤)の
プレポリマーについて説明する。具体的には、ポリオー
ルとしては、前記した高分子ポリオールで例示したもの
が使用でき、中でも水、プロピレングリコール等にプロ
ピレンオキサイド又はプロピレンオキサイド及びエチレ
ンキサイドを付加したポリオキシアルキレンジオール、
並びにグリセリン、トリメチロールプロパン等にプロピ
レンオキサイド又はプロピレンオキサイド及びエチレン
キサイドを付加したポリオキシアルキレントリオール等
が好ましく用いられる。
【0034】また有機ポリイソシアネートとしては、一
液型のプレポリマーには、ジフェニルメタンジイソシア
ネート(MDI)又はそのカルボジイミド誘導体(液状
MDI)等が好ましく用いられ、二液型のプレポリマー
には、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−ト
リレンジイソシアネート及びその混合物、特に2,4−
異性体と2,6−異性体が80:20〜65:35(重
量比)の混合物等が好ましく用いられる。
【0035】プレポリマーはポリイソシアネートとポリ
オールとを窒素気流中、70〜100℃で数時間反応さ
せて製造する。得られたプレポリマーは一液型では末端
NCO基含有率5〜15重量%、粘度1000〜600
0CPS/25℃であり、二液型では末端NCO基含有
率2.5〜8重量%、粘度2000〜15000CPS
/25℃である。
【0036】次に硬化剤は、ポリオールに鎖延長剤、触
媒、可塑剤、難燃剤、安定剤、着色剤、溶剤、充填材等
を添加し、均一に混練することにより製造する。上記に
使用する各種添加剤としては特に制限はなく、公知のも
のが使用できる。具体的には、鎖延長剤としては、例え
ば、メチレンビス(−O−クロルアニリン)(MOC
A)のほか、アニリンと2−クロルアニリンとの混合物
をホルムアルデヒドと縮合して得た芳香族アミン類が挙
げられる。
【0037】触媒としては、有機金属触媒が好ましく、
例えば、鉛2−エチルヘキソエート、鉛オクトエート
(オクチル酸鉛)、鉛ナフチネート等が挙げられる。可
塑剤としては、例えば、フタル酸ジオクチル(DO
P)、フタル酸ジブチル(DBP)、アジピン酸ジオク
チル(DOA)、リン酸トリクレジル(TCP)、塩素
化パラフィン等が挙げられる。着色剤としては、例え
ば、酸化クロム、ベンガラ等の無機顔料、及びフタロシ
アニン顔料、アゾ顔料等の有機顔料が挙げられる。
【0038】耐候安定剤としては、例えば、ノクラック
1300、NS−6、イルガノックス1010及び10
76、ヨシノックスBHT及びBB、GSY−930等
の位置障害型フェノール類;チヌビンP及び327及び
328等のベンゾトリアゾール類;トミソープ800等
のベンゾフェノン類;サノールLS−770及び74
4、チヌビン144等の位置障害型アミン類等が挙げら
れる(いずれも商品名)。
【0039】溶剤としては、例えば、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素アイソパーH,M等の脂肪族系炭
化水素、酢酸エチル等のエステル類、メチルエチルケト
ン等のケトン類が挙げられる。充填剤としては、例え
ば、炭酸カルシウム、タルク、クレー、無定形シリカ等
が挙げられる。
【0040】以上述べたように、一液型ポリウレタン樹
脂では、一液型プレポリマーをそのまま使用するが、二
液型ポリウレタン樹脂では、上記した原料を配合して得
られた硬化剤と、前記した二液型プレポリマーを混合し
て使用するが、この時プレポリマー中に含有するNCO
基と硬化剤中に存在する活性水素との当量比(NCO/
H)が、0.9〜1.5となるようにプレポリマーと硬
化剤の量を調節して使用する。
【0041】また、本発明においては、更にこの上に適
度な凹凸を有し、光反射の少ない、耐スリップ性、かつ
耐久性のある表面層を形成するために、揺変性を有する
常温硬化型二液または一液のポリウレタン樹脂を、公知
のスプレーやローラーを用いて塗布することも出来る。
また、耐候性を更に向上する目的で、表面をトップコー
ト処理することも可能である。
【0042】
【作用】本発明の目止め材料は、揺変性を有するため、
上面に開口した空隙部を有する粗粒ゴム下地層の上に直
接塗布しても空隙部に流入することなくそのまま硬化す
る。
【0043】
【実施例】次に本発明の製造例及び実施例によりさらに
詳細に説明するが、本発明は何等これらに限定されるも
のではない。また以下において部は重量部を示す。
【0044】[ポリウレタンバインダーの製造] 製造例1 精製メチレンジイソシアネート(以下、MDIと略称す
る) 292部、液状MDI(三井化学(株)製、商品
名:MDI−LK) 73部と、ポリエーテルポリオー
ルとしてポリプロピレングリコール(以下、PPGと略
称する)(商品名:DIOL−2000、三井化学
(株)製) 535部を均一に混合した後、80℃で2
時間反応させ、末端イソシアネート含有量9.0%、粘
度(CPS/25℃)3000のポリウレタンバインダ
ーを製造した。
【0045】[2液型ポリウレタンの製造] 製造例2 (1)主剤 トリレンジイソシアネート(商品名:TDI−65/3
5、三井化学(株)製) 129部、PPG(商品名:
DIOL−2000、三井化学(株)製) 522部及
びPPG(商品名:MN−4000、三井化学(株)
製) 348部を均一に混合した後、80℃で2時間、
その後100℃で2時間反応させ、末端イソシアネート
含有率2.8%、粘度(CPS/25℃)7000の主
剤を製造した。
【0046】(2)硬化剤 メチレンビス−O−クロルアニリンを含む液状ポリアミ
ン 245部、PPG(商品名:DIOL−3000、
三井化学(株)製) 200部、無機フィラー465
部、鉛触媒 20部、顔料 60部及び耐候安定剤 1
0部を均一に攪拌し、粘度(CPS/25℃)4000
0の硬化剤を製造した。
【0047】実施例1 [粗粒ゴム下地層の施工]廃タイヤを粉砕して得た平均
粒径3mmのゴムチツプ 80部と製造例1にて製造し
たポリウレタンバインダー 20部を均一に混合した
後、アスファルトコンクリート基盤上に均一に敷きなら
し、厚さ10mmの粗粒ゴム層を施工した。
【0048】[目止め層の施工]粗MDI(三井化学
(株)製) 100部、PPG(商品名:DIOL−1
000、三井化学(株)製) 333部、ポルトランド
セメント 938部及びハイプレンBC(三井化学
(株)製の触媒) 2.4部を均一に混合した。得られ
た混合物を1m2当たり1.2kg、金ゴテを用いて粗
粒ゴム下地層の表面に均一に塗布した。この時、目止め
層の施工により粗粒ゴム下地層の表面の凹凸は埋められ
るが、目止め層自体がゴム層内部の空隙部に流れ込むこ
とはなく、良好な弾力性を有する目止め層が得られた。
【0049】[表層(ポリウレタン層)の施工]製造例
2で得た主剤 100部、硬化剤 100部を均一に混
合した後、混合液を1m2当たり2.5kg、金ゴテを
用いて目止め層の上に均一に塗布した。
【0050】得られた舗装体は、非常に平滑性が良好
で、かつ耐摩耗性の表層を有する高弾性舗装体が得られ
た。
【0051】実施例2 [粗粒ゴム下地層の施工]実施例1と同様の施工をし
た。
【0052】[目止め層の施工]粗MDI(三井化学
(株)製) 100部、PPG(商品名:DIOL−1
500、三井化学(株)製) 502部、ポルトランド
セメント 1304部及びハイプレンBC(三井化学
(株)製の触媒) 3.3部を均一に混合した。得られ
た混合物を1m2当たり1.2kg、金ゴテを用いて粗
粒ゴム下地層の表面に均一に塗布した。この時、目止め
層の施工により粗粒ゴム下地層の表面の凹凸は埋められ
るが、目止め層自体がゴム層内部の空隙部に流れ込むこ
とはなく、良好な弾力性を有する目止め層が得られた。
【0053】[ポリウレタン層の施工]実施例1と同様
の施工をした。
【0054】比較例1 [粗粒ゴム下地層の施工]実施例1と同様の施工をし
た。
【0055】[目止め層の施工]製造例2で得た主剤
100部、硬化剤 100部を均一に混合した後、混合
液を1m2当たり1.5kg、金ゴテを用いて粗粒ゴム
下地層の表面に均一に塗布した。ところが、比較例1で
施工した目止め剤は、粗粒ゴム下地層の表面の凹凸を埋
めることなく、硬化しないうちにゴム層内部の空隙部に
流れ込んだため、良好な目止め層は得られなかった。
【0056】
【発明の効果】本発明を実施することにより、内部に空
隙を有する下地層に、目止め層が下地層の空隙内に流入
することなく硬化させることが可能となり、きわめて安
価な材料で煩雑な作業が不要であり、容易にかつ均一に
目止めを施すことが出来る。また目止めを行った後、下
地層の表面の凹凸が残らないので、表層を厚くしなくて
も簡単かつ容易に平坦な表面が得られる。従って、本発
明方法によれば、高弾性を有する舗装方法として著しく
簡略化することができ、経済的にも極めて有効である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基盤上に粗粒ゴムと合成樹脂バインダー
    とからなる内部に空隙を有する粗粒ゴム下地層を施工
    し、次いで高分子ポリオール、有機ポリイソシアネー
    ト、セメントおよび/または芳香族ポリアミンとの混合
    物を塗布して該粗粒ゴム下地層に目止めを施し、更に液
    状樹脂を塗り重ねることを特徴とする高弾性舗装方法。
  2. 【請求項2】 高分子ポリオールが、平均分子量400
    〜5000のポリエーテルポリエーテル、ポリエステル
    ポリオールまたはアクリルポリオールであることを特徴
    とする請求項1記載の高弾性舗装方法。
  3. 【請求項3】 有機ポリイソシアネートが、ポリメリッ
    クMDIであることを特徴とする請求項1又は2記載の
    高弾性舗装方法。
  4. 【請求項4】 芳香族ポリアミンが、3、3’−ジクロ
    ロ−4、4’−ジアミノジフェニルメタンであることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高弾性舗装
    方法。
  5. 【請求項5】 セメントが、セメントであることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の高弾性舗装方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011032458A (ja) * 2009-07-06 2011-02-17 F Consultant:Kk 硬化性組成物
JP2011190422A (ja) * 2010-02-22 2011-09-29 F Consultant:Kk 硬化性組成物
JP2017053114A (ja) * 2015-09-08 2017-03-16 日本特殊塗料株式会社 道路の補修剤及び道路の補修方法

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