JP3494475B2 - 弾性舗装体 - Google Patents

弾性舗装体

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JP3494475B2 JP17431394A JP17431394A JP3494475B2 JP 3494475 B2 JP3494475 B2 JP 3494475B2 JP 17431394 A JP17431394 A JP 17431394A JP 17431394 A JP17431394 A JP 17431394A JP 3494475 B2 JP3494475 B2 JP 3494475B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテニスコート、陸上競技
場等の体育施設、ジョギング走路等の公園施設、ゴルフ
場の歩径路、学校校庭等に使用する弾性舗装体等に関す
る。さらに詳しくは、ゴム系の粉砕物を前処理剤で被覆
した後、ポリウレタンバインダーと結合させることによ
り耐久性を向上させる弾性舗装体の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴム系の粉砕物をポリウレタンバ
インダーにより結合させる場合、予めゴム粉砕物をトル
エン、キシレン等の溶剤或いはポリプロピレンポリオー
ルと混練し、ゴム表面を粗面とする方法或いはゴム表面
を活性化させる方法等の前処理を行うことにより、硬化
後の弾性舗装体の結合強度を向上させることが一般的に
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術におい
ては、すなわち溶剤やポリプロピレンポリオールの前処
理剤の方法では、弾性舗装体としては実用上としての引
張り強度と伸び率が低いため、すなわちゴム粉砕物とポ
リウレタンバインダーとの接着力がまだ不充分であるた
め、硬化後の弾性舗装体表面のゴム粉砕物が取れ易く、
損傷しやすい等いわゆる耐久性において問題を有してい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の問
題点を解決するためゴム粉砕物とウレタン系バインダー
間の接着力を向上させるべく前処理剤の改良研究を鋭意
検討した結果、ゴム粉砕物に、芳香族ポリアミン、ポリ
オール、触媒、顔料、耐候安定剤を必須成分とし、必要
に応じて無機充填剤等を混練してなる前処理剤を混練し
て得られる、前処理剤で被覆したゴム粉砕物とポリウレ
タンバインダーを撹拌混合して得られた弾性舗装体はゴ
ム粉砕物間の接着力が大巾に向上する、すなわち弾性舗
装体の引張り強度と伸び率が大きく向上することによ
り、弾性舗装体表面のゴム粉砕物が取れ難く、損傷しに
くい等の耐久性が大巾に向上することを見い出し本発明
を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明は次の(1)〜(5)の通り
である。 (1)ゴム系の粉砕物に、芳香族ポリアミン、ポリオー
ル触媒、顔料及び耐候安定剤を必須成分とし、必要に応
じて無機充填剤等を撹拌混合してなる前処理剤、を混練
して得られる、前処理剤で被覆したゴム系の粉砕物とポ
リウレタンバインダーとを撹拌混合してなる舗装材をプ
ライマーで処理された基盤上にシート状に敷き均し、硬
化して得られる弾性舗装体。 (2)ゴム系の粉砕物が加硫ゴムからなり、平均粒子径
が7mm〜0.5mmである(1)記載の弾性舗装体。 (3)芳香族ポリアミンが3,3’−ジクロル−4,
4’−ジアミノジフェニルメタン(以下、MOCAと略
称する。)及び/又は鉱酸の存在下でアニリンと2−ク
ロルアニリンとをホルムアルデヒドと縮合させることに
より得られた芳香族ポリアミン(以下、CAと略称す
る。)で、ポリオールが活性水素1個当たりの平均分子
量75〜10,000の2価もしくは3価のポリエーテ
ルポリオールであり、芳香族アミン/ポリオールの当量
比が5/5〜9/1である(1)記載の弾性舗装体。 (4)前処理剤の粘度が20℃で10,000cps以
下である(1)記載の弾性舗装体。 (5)ゴム系の粉砕物、前処理剤及びポリウレタンバイ
ンダーの割合が、ゴム粉砕物100重量部に対し前処理
剤が0.5〜7重量部、ポリウレタンバインダーが5〜
30重量部である(1)記載の弾性舗装体。
【0006】基盤としてはアスファルトコンクリート
(以下、アスコンと略称する)、コンクリート、モルタ
ル等の公知の基盤が用いられるが、通常はアスコンが最
も一般的に用いられる。アスコンの被着体には、通常適
切なプライマーが塗布されるが、一般的には1液湿気硬
化型のウレタン系プライマーが使用される。なおプライ
マー中の溶剤はアスコンを侵さないものが使用される。
また場合によってはポリマーセメント層としての下地調
整剤も使用され、その上にプライマー処理したものもで
きる。
【0007】本発明に用いられるゴム系の粉砕物として
は、通常加硫ゴムからなるものが適当であるが、経済性
の点からは、産業廃棄物としての廃タイヤを粉砕して粒
調して得られるものが好適である。また、ゴム粉砕物の
形状としては、ヒジキ状や粒状のものがあるが特に粒状
のものが好ましく、粒状物の平均粒子径は7mm〜0.5
mmであり、より好ましくは5〜1mmである。
【0008】本発明に用いられる前処理剤は、芳香族ポ
リアミンとしてMOCA、CA並びにポリエーテルポリ
オールを主成分とし、他に触媒、顔料及び耐候安定剤を
必須とし、必要に応じて無機充填剤等を含有してなる。
芳香族ポリアミンとしては、MOCA、CAの他に液状
アミン(エタキュア#300:エチルコーポレーション
製)が用いられる。 ポリエーテルポリオールは平均分
子量75〜10,000、好ましくは400〜8,00
0のものが用いられる。ポリエーテルポリオールとして
は、特にポリオキシアルキレンジオール、ポリオキシア
ルキレントリオール或いは混合物が好ましい。芳香族ポ
リアミン/ポリオールの当量比は5/5〜9/1が有効
である。
【0009】すなわちゴム粉砕物に被覆する前処理剤が
ポリオールの他に芳香族ポリアミンを併用することによ
り、ウレタン系バインダーの末端イソシアネート基との
反応においてポリオールによるウレタン結合と更に芳香
族ポリアミンによるウレア結合がゴム粉砕物表面の界面
において生成することによりゴム粉砕物とウレタンバイ
ンダーとの接着力が大巾に向上し、すなわち弾性舗装体
の引張り強度と伸び率が大巾に向上する作用がある。
【0010】触媒としては、公知のウレタン化触媒が用
いられるが、特に有機金属化合物が適当で、中でも有機
鉛化合物、例えば鉛オクトエート、鉛ナフトエート等の
ような有機酸の鉛塩が好適に用いられる。その使用量は
前処理剤組成中の総量に対し0.1〜5重量%が好まし
い。
【0011】顔料の例としては、酸化クロム、ベンガラ
等の無機顔料、フタロシアニン顔料、アゾ顔料等の有機
顔料やカーボンブラックが挙げられる。その使用量は前
処理剤組成中の総量に対し0.1〜5重量%が好まし
い。
【0012】耐候安定剤の例としては、商品名ノクラッ
クNBCのジチオカルバミン酸類、ノクラック#300
及びノクラックNS−6(大内新興化学社製)商品名イ
ルガノックス1010及び1076(チバガイギー社
製)などの位置障害型フェノール類、チヌビンP、32
7及び328(チバガイギー社製)等のベンゾトリアゾ
ール類、トミソーブ800(吉富製薬社製)などのベン
ゾフェノン類、サノールLS−770及び744(三共
社製)、チヌビン144(チバガイギー社製)などの位
置障害型アミン類等があるが、中でもノクラックNBC
のジチオカルバミン酸ニッケルが特に好ましい。その使
用量は前処理剤組成中の総量に対し0.5〜2.0重量
%が好ましい。
【0013】無機充填剤としては、例えば炭酸カルシウ
ム、タルク、クレー、無水ケイ酸(ホワイトカーボ
ン)、カーボンブラック、ゼオライト、二酸化チタン等
が好ましい。これらの充填剤は単独で又は混合して使用
することができる。その使用量は前処理剤組成中の総量
に対し2〜30重量%が好ましい。
【0014】前処理剤の粘度は、20℃で10,000
cps以下であるのが好ましい。これ以上粘度が高くな
るとゴム粉砕物表面に均一に被覆するのが困難であり塊
状となりやすく、均一に被覆するには混合に長時間を要
する。
【0015】前処理剤は、ゴム粉砕物100重量部に対
し0.5〜7重量部を添加するのが好ましい。0.5重
量部以下であるとゴム粉砕物の表面全体を均一に被覆す
るのが困難であり、又ムラになりやすく好ましくない。
7重量部以上添加するとバインダーの添加量に関係する
が、バインダーの添加量が多くなると硬化後の弾性舗装
体にフクレが発生しやすくなる。
【0016】本発明に使用するポリウレタンバインダー
は常温硬化型のものが用いられるが、1液性湿気硬化型
や2液性常温硬化型の中では1液性湿気硬化型が好適で
ある。1液性湿気硬化型ポリウレタンバインダーは、有
機ポリイソシアネートとポリオールとを常法に従って、
窒素気流中80〜100℃で数時間加熱する方法により
製造することができる。ポリウレタンバインダーの配合
量は、ゴム粉砕物の形状、弾性舗装体の物性、施工性等
を勘案して決定すべきものであるが、ゴム粉砕物100
重量部に対して5〜30重量部が好ましい。
【0017】なお、本発明には弾性舗装体に種々の色づ
けをするために、通常顔料を添加することが行われる。
その場合は前処理剤中の顔料の色と同じにしておく必要
がある。顔料の添加量としては、ゴム粉砕物100重量
部に対し通常3〜10重量部が使用される。添加方法と
しては、まずゴム粉砕物に前処理剤を均一に被覆した後
に顔料を添加し均一に混合し被覆する。その後にポリウ
レタンバインダーを所定量添加し均一に混合する。
【0018】弾性舗装は通常常温で施工されるが、特に
硬化を速くするためには季節の温度、湿度に応じて硬化
促進剤としてジブチルチンジラウレート(DBTDL)
を添加することができる。又は施工器具(フィニッシャ
ー、転圧ローラー)等を使用し、加熱体に約70〜80
℃の温度をつけて硬化を促進することもできる。
【0019】
【作用】本発明の前処理剤は、粘度を20℃で10,0
00cps以下にしているため、ゴム粉砕物との良好な
馴染み性を有し、且つ均一な表面被覆性を保持する。故
に、ゴム粉砕物表面に均一に被覆された界面にて、ウレ
タンバインダーと反応して強固な結合(ウレア結合、ウ
レタン結合)を生成するので、ゴム粉砕物とウレタンバ
インダーとの接着力が大巾に向上し、すなわち弾性舗装
体の引張り強度と伸び率が大巾に向上する作用があり、
従来の弾性舗装体には得られなかった耐久性の向上した
強靭な弾性舗装体が得られる。
【0020】
【実施例】次に本発明の製造例及び実施例を具体的に説
明する。例中の部は重量部を表わす。また、耐久性の試
験方法及び評価方法は次のとおりである。 (1) 硬化後のフクレ 硬化試験は25℃(室温)で行い、硬化後に弾性舗装体
のフクレを目視観察した。評価はフクレの有無で表示し
た。 (2) 弾性舗装体の物性 JIS K6301(加硫ゴムの物理試験方法)に準じ
て行い、引張り強さと伸び率の試験片はJISダンベル
2号、引裂き強さの試験片はJIS引裂き(B)型を使
用し、測定条件は23℃、50%RHの恒温恒湿室で、
引張り速度は300mm/min で行った。評価は、比較例
の物性値に対するup率で表示した。 (3) ゴムチップ間の接着性 弾性舗装体の折り曲げ試験で評価した。試験片は長さ2
10mm×巾50mm×厚さ15mmのものを長さ方向に二つ
に折り曲げて端末をガムテープで固定した。測定条件は
25℃(室温)で行った。評価は、折り曲げ開始より折
れる迄に要した時間を測定した。
【0021】製造例1 (ポリウレタンバインダーの製造)精製MDI(三井東
圧製、MDI−PH)292部、液状MDI(三井東圧
製、MDI−LK)73部とPPG DIOL−200
0の(三井東圧製、エチレングリコールにプロピレンオ
キサイドを付加した分子量2000のポリオール)53
5部とを均一に混合した後、窒素気流中80℃で2時間
反応させて、末端ィソシアネート含有量9.0重量%、
粘度 3,000cps/25℃のポリウレタンバイン
ダーを製造した。
【0022】製造例2 (前処理剤) レッド用 MOCA 7.1部と、PPG、Diol−3000
(三井東圧社製) 56.8部、炭酸カルシウム 2
4.1部、顔料(弁柄) 5.7部、オクチル酸鉛触媒
4.8部、耐候安定剤(ノクラックNBC)1.5部
をディゾルバーにより均一に撹拌、混練し、粘度(cp
s/20℃)7,000の前処理剤を製造した。
【0023】実施例1 廃タイヤを粉砕して得た平均粒子径3mm(最小粒子径1
mm以上)のゴムチップ800H(日成産業(株)品)10
0部に製造例2で製造した前処理剤(レッド用)0.5
部を添加してミキサーで均一に混合し、ゴムチップ表面
に前処理剤を均一に被覆した。次に製造例1にて製造し
たポリウレタンバインダー20部を加えミキサーで均一
に混合した混合物をPP板に15mm厚になるように枠を
作り、この枠の中に均一に敷きならし、表面を金属ロー
ラーにて転圧し、厚さ15mmの弾性舗装体を作製した。
7日間養生した後、厚さ15mmの弾性舗装体をハムスラ
イサーにて約5mm厚になるように上面から3分割して、
その真ん中の5mm厚の弾性舗装体について物性を測定し
た。又ゴムチップ間の接着力の評価として、同じ弾性舗
装体(15mm厚)を用いて折り曲げ試験を行った。
【0024】実施例2 実施例1において、前処理剤(レッド用)0.5部を
1.0部に増量し、その他は同様に行った。
【0025】実施例3 実施例1において、前処理剤(レッド用)0.5部を
3.0部に増量し、その他は同様に行った。
【0026】実施例4 実施例1において、前処理剤(レッド用)0.5部を
5.0部に増量し、その他は同様に行った。
【0027】実施例5 実施例1において、前処理剤(レッド用)0.5部を
7.0部に増量し、その他は同様に行った。
【0028】実施例6 実施例3において、ポリウレタンバインダー20部を1
0部に減量し、その他は同様に行った。
【0029】比較例1 実施例1において、前処理剤を削除して同様に行った。
【0030】比較例2 実施例1において、前処理剤の代わりにトルエン2.0
部を使用し、その他は同様に行った。
【0031】比較例3 実施例1において、前処理剤の代わりにPPG、Dio
l−2000を2.0部を使用し、その他は同様に行っ
た。
【0032】実施例7 廃タイヤを粉砕して得た平均粒子径3mm(最小粒子径1
mm以上)のゴムチップ800H(日成産業(株)品)10
0部に製造例2で製造した前処理剤(レッド用)1.0
部を添加してミキサーで均一に混合し、次に顔料NSR
−300(弁柄:森下弁柄(株)品)5.0部を均一に混
合してゴムチップ表面に均一に被覆した。次に製造例1
にて製造したポリウレタンバインダー20部を加えミキ
サーで均一に混合した混合物をPP板に15mm厚になる
ように枠を作り、この枠の中に均一に敷きならし、表面
を金属ローラーにて転圧し、厚さ15mmの弾性舗装体を
作製した。7日間養生した後、厚さ15mmの弾性舗装体
をハムスライサーにて約5mm厚になるように上面から3
分割して、その真ん中の5mm厚の弾性舗装体について物
性を測定した。又ゴムチップ間の接着性の評価として、
同じ弾性舗装体(15mm厚)を用いて折り曲げ試験を行
った。
【0033】実施例8 実施例7において、前処理剤(レッド用)1.0部を
3.0部に増量し、その他は同様に行った。
【0034】実施例9 実施例7において、前処理剤(レッド用)1.0部を
5.0部に増量し、その他は同様に行った。
【0035】比較例4 実施例6において、前処理剤を削除して同様に行った。
【0036】以上の結果をまとめて表1及び表2に示
す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】この発明の弾性舗装体は、表1の比較例に
示す通り、前処理剤をしない比較例1と、従来例の比較
例2のトルエンによる前処理、比較例3のPPGによる
前処理とを比較すると、比較例1に対して比較例2〜3
の引張り強度は40%、27%のup率、伸び率は42
%、25%のup率と低い値に対し、実施例1〜5では
引張り強度が70%〜207%のup率、伸び率につい
ては53%〜150%のup率と大きく増加しているこ
とがわかる。実施例6は前処理剤は3部としウレタンバ
インダー量を10部と減少させたが、引張り強度が77
%のup率、伸び率については67%のup率であり前
処理剤としての効果が認められた。更に顔料を添加した
場合については表2に示したが、前処理剤をしない比較
例4と前処理剤を使用した実施例6〜8では引張り強度
で74%〜156%のup率、伸び率については57%
〜114%のup率と大きく増加していることがわか
る。
【0040】また、ゴムチップ間の接着力の評価方法と
して折り曲げ試験で評価したが、表1の結果に示す通
り、比較例1は0秒で折れ、比較例2と3は4秒と短時
間で折れるのに対し、実施例1は10秒で折れ、実施例
2は26秒で折れ、実施例3は表面より1/3折れたま
まで固定され、実施例4〜5では24時間以上経過して
も折れないままの結果を示し前処理剤の添加量が増加す
るに従い接着力が良くなる傾向があり前処理剤の効果が
認められた。実施例6は20秒で折れたが前処理剤の効
果が認められた。又表2の結果においては、比較例4は
4秒で折れるのに対し、実施例7は4時間後に折れる、
実施例8は4日後に折れる、実施例9は折れずの結果で
あった。これはゴムチップ間の接着力が大巾向上したこ
とを意味する。すなわち弾性舗装体表面のゴムチップが
取れ難く、損傷が少なく耐久性が大巾に向上しているこ
とがわかる。
【0041】
【発明の効果】本発明の前処理剤の作用によりゴムチッ
プとウレタンバインダーとの接着力が大巾に向上し、す
なわち弾性舗装体の引張り強度、伸び率が大巾に向上す
る作用があり、弾性舗装体表面のゴムチップが取れ難
く、損傷が少なく耐久性が大巾に改良される弾性舗装体
を提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−41501(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 75/04 - 75/12 C08G 18/65 - 18/66 C08L 7/00 - 21/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム系の粉砕物に、芳香族ポリアミン、ポ
    リオール、触媒、顔料及び耐候安定剤を必須成分とし、
    必要に応じて無機充填剤等を撹拌混合してなる前処理
    剤、を混錬して得られる、前処理剤で被覆したゴム系の
    粉砕物とポリウレタンバインダーとを撹拌混合してなる
    舗装材において、ゴム系の粉砕物、前処理剤及びポリウ
    レタンバインダーの割合が、ゴム粉砕物100重量部に
    対し前処理剤が0.5〜7重量部、ポリウレタンバイン
    ダーが5〜30重量部である舗装材をプライマーで処理
    された基盤上にシート状に敷き均し、硬化して得られる
    弾性舗装体。
  2. 【請求項2】ゴム系の粉砕物が加硫ゴムからなり、平均
    粒子径が7mm〜0.5mmである請求項1記載の弾性
    舗装体。
  3. 【請求項3】芳香族ポリアミンが3、3’−ジクロル−
    4、4’−ジアミノジフェニルメタン及び/又は鉱酸の
    存在下でアニリンと2−クロルアニリンとをホルムアル
    デヒドと縮合させることにより得られた芳香族ポリアミ
    ンで、ポリオールが活性水素1個当たりの平均分子量7
    5〜10,000の2価もしくは3価のポリエーテルポ
    リオールであり、芳香族アミン/ポリオールの当量比が
    5/5〜9/1である請求項1記載の弾性舗装体。
  4. 【請求項4】前処理剤の粘度が20℃で10,000cp
    s以下である請求項1記載の弾性舗装体。
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