JP4604130B2 - 非透水性袋状物 - Google Patents

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Description

本発明は、非透水性袋状物に関する。更に詳しくは、結合材マトリックスと、結合材マトリックス中に分散された加硫ゴム粒子と、を含有する袋状物用樹脂ゴム混合スライスシートを加工して製造されるバッグ等の非透水性袋状物に関する。
従来、高分子マトリックスと、高分子マトリックス中に分散された加硫ゴムチップとを含有する樹脂ゴム混合製品が知られている。また、加硫ゴムチップとして廃タイヤ等を粉砕してなるチップを再利用した場合は、資源保護及び環境保護という面で好ましい。例えば、ゴムチップ、アクリル樹脂チップ及びバインダーよりなる配合物を成形してなる舗装用弾性ブロックが知られている(例えば、特許文献1参照。)。更に、石目調模様の外装材及び内装材が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平7−207607号公報 特開平6−329835号公報
しかし、特許文献1に記載された舗装用弾性ブロック及び特許文献2に記載された外装材及び内装材ともに、道路及び住居等に用いられ、相当な厚さを有する製品としての利用である。一方、加硫ゴムチップは架橋されているため溶解させることはできず、薄層シートに成形して製品化するのは困難であり、加硫ゴムチップを含有する樹脂を用いて成形した薄層シート、又はより厚いシートをスライスして薄層シートとし、これらを利用して身の回り用品等の日用品を製造することは知られていない。また、近年、皮、ナイロン及びポリエステル等の合成樹脂などがバッグ等の身の回り用品の素材として利用されることが多いが、外観、デザインといった観点から斬新な素材の開発が求められており、実用面からも、非透水性であり、且つ弾力性に富む素材が望まれている。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、非透水性及び弾力性等を併せて有し、且つ外観も良好であって利用価値の高い樹脂ゴム混合スライスシート及び樹脂ゴム混合シート、並びにこれらのシートを加工して製造され、優れた非透水性及び弾力性等を有し、且つ斬新な外観等を備えるバッグ等の袋状物を提供することを課題とする。
本発明は以下のとおりである。
1.結合材マトリックスと、該結合材マトリックス中に分散された加硫ゴム粒子と、を含有する袋状物用樹脂ゴム混合スライスシートを加工して製造された、非透水性袋状物であって、
上記袋状物用樹脂ゴム混合スライスシートは、上記結合材マトリックスを構成することになる粒子結合材と、上記加硫ゴム粒子とを、攪拌羽根を具備するミキシング装置に投入して攪拌し、その後、該攪拌により得られたゲル状混合物を加圧成形し、次いで、該樹脂ゴム混合シートを平面方向にスライスすることにより得られ、
上記結合材マトリックスは、熱可塑性樹脂、又は、熱可塑性樹脂と熱可塑性エラストマー及びゴムの少なくとも一方との混合物であり、
上記加圧成形は、箱型の金型又は木型により行われ、
上記加圧成形における圧力及び温度は、各々、6〜10MPa及び160〜200℃であり、
上記樹脂ゴム混合シートの厚さは、3〜7mmであり、上記樹脂ゴム混合スライスシートの厚さは0.5〜2mmであり、
上記スライスされたシートは、スライスされたスライス面と、上記型と接触された加圧面とを備え、該加圧面にはスキン層が形成され
上記加硫ゴム粒子の寸法は、最大幅が2〜5mmであり、
上記加硫ゴム粒子は、廃タイヤの粉粒物であり、
上記袋状物用樹脂ゴム混合スライスシートの加圧面が、上記非透水性袋状物の外表面であり、
上記外表面は、上記スキン層が形成されているとともに、上記加硫ゴム粒子による凹凸面が形成され、
上記袋状物用樹脂ゴム混合スライスシートは、非透水性であり、
上記非透水性袋状物は、バッグ、鞄、買い物袋、ポーチ、小物入れ、名刺入れ、定期入れ、財布又は携帯電話ケースであることを特徴とする非透水性袋状物
2.上記加硫ゴム粒子は、上記廃タイヤの上記粉粒物に着色料が付着した加硫ゴム粒子であり、
上記加硫ゴム粒子は、該加硫ゴム粒子全体を100質量%とした場合に、一の色の加硫ゴム粒子70〜98質量%と、該一の色の加硫ゴム粒子を除く他の色の加硫ゴム粒子2〜30質量%とからなる上記1.に記載の非透水性袋状物
3.上記1.記載の非透水性袋状物からなることを特徴とするバッグ又は鞄
4.上記2.記載の非透水性袋状物からなることを特徴とするバッグ又は鞄
本発明における袋状物用樹脂ゴム混合スライスシートは、優れた非透水性及び弾力性等を併せて有し、且つ外観も良好であって、加硫ゴム粒子による凹凸感のある斬新なデザインの各種の身の回り用品の製造に用いることができ、利用価値が高い。
また、樹脂ゴム混合シートの厚さが3〜7mmであり、樹脂ゴム混合スライスシートの厚さが0.5〜2mmである場合は、各種の身の回り用品の製造に用いるシート材料としてより利用価値が高い。
更に、加硫ゴム粒子が廃タイヤの粉粒物である場合は、焼却又は埋め立て処分される廃物を再利用することができ、資源の有効利用及び環境保全の観点でも好ましい。
また、加硫ゴム粒子が、廃タイヤの粉粒物に着色料が付着した加硫ゴム粒子である場合は、より良好な外観、及びより斬新なデザインの各種製品の製造に用いることができ、より利用価値が高い。
更に、加硫ゴム粒子が、加硫ゴム粒子全体を100質量%とした場合に、一の色の加硫ゴム粒子70〜98質量%と、一の色の加硫ゴム粒子を除く他の色の加硫ゴム粒子2〜30質量%とからなる場合は、加硫ゴム粒子として廃タイヤからなるチップを用いることができ、資源の再利用という観点でも好ましく、且つ色調の異なる粒子が適量点在することで、独特の外観を有する製品とすることができる。
また、一の色の加硫ゴム粒子が黒色の加硫ゴム粒子であり、他の色の加硫ゴム粒子が、白色加硫ゴム粒子、赤色加硫ゴム粒子、青色加硫ゴム粒子、桃色加硫ゴム粒子及び黄色加硫ゴム粒子のうちの少なくとも1種である場合は、加硫ゴム粒子として廃タイヤの粉粒物を用いることができ、資源の再利用という観点でも好ましく、黒色をベースとする落ち着きある外観の製品とすることができる。
更に、樹脂ゴム混合シートの一表面側及び/又は他表面側からスライスされた表層側樹脂ゴム混合スライスシートである場合は、スライス面とその反対面とを選択して袋状物の表面側とすることができ、容易に趣の異なる袋状物とすることができる。
また、表層側樹脂ゴム混合スライスシートのスライス面とは反対面に図柄、文字及び数字のうちの少なくとも1種が設けられている場合は、表面が比較的滑らかであり、且つ艶消となり、より優れた落ち着いた外観、及びより斬新なデザインの各種製品の製造に用いることができ、より利用価値が高い。
更に、図柄がシボ加工により設けられている場合は、この図柄を容易に設けることができ、落ち着いた外観の製品とすることができる。
本発明の非透水性袋状物は、樹脂ゴム混合スライスシートを加工して製造されるものであり、優れた非透水性と弾力性とを有するため実用面での価値が高く、且つ優れた外観を有するとともに、加硫ゴム粒子による凹凸等のデザイン面でも特徴のあるバッグ等の袋状物とすることができる。
樹脂ゴム混合シートは、優れた非透水性及び弾力性等を併せて有し、且つ外観も良好であって、デザイン的にも斬新な各種の身の回り用品の製造に用いることができ、利用価値が高い。
また、厚さが0.5〜2mmである場合は、特にスライスすることなく、各種の身の回り用品の製造に用いることができ、加硫ゴム粒子として粉末状粒子を用いることで、平滑な表面の袋状物等とすることができ、利用価値が高い。
更に、加硫ゴム粒子が廃タイヤの粉粒物である場合は、焼却又は埋め立て処分される廃物を再利用することができ、資源の有効利用及び環境保全の観点でも好ましい。
また、両表面のうちの少なくとも一方の面に図柄、文字及び数字のうちの少なくとも1種が設けられている場合は、表面が比較的滑らかであり、且つ艶消となり、より優れた落ち着いた外観の各種製品の製造に用いることができ、より利用価値が高い。
また、その他の袋状物としては、樹脂ゴム混合シートを、特にスライスすることなく、そのまま用いて、優れた非透水性と弾力性とを有し、実用面での価値が高く、且つ優れた外観を有するとともにデザインの面でも特徴のあるバッグ等の袋状物とすることができる。
実施例に係る樹脂ゴム混合シートの模式的な斜視図である。 実施例に係る樹脂ゴム混合スライスシートの模式的な斜視図である。 実施例に係るバッグの正面部用に、樹脂ゴム混合スライスシートを裁断した状態の模式的な斜視図である。 実施例に係るバッグの側面部用に、樹脂ゴム混合スライスシートを裁断した状態の模式的な斜視図である。 実施例に係るバッグの模式的な斜視図である。 実施例で用いたミキシング機の縦断面図である。 図6のミキシング機が備える羽根の拡大図である。
符号の説明
10;樹脂ゴム混合シート、20、30、40、50、60;樹脂ゴム混合スライスシート、21、61;反対面、22、31、62;スライス面、20、60;表層側樹脂ゴム混合スライスシート、80;バッグ(袋状物)、85、86;外表面。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の非透水性袋状物(以下、単に「袋状物」ともいう)は、結合材マトリックスと、該結合材マトリックス中に分散された加硫ゴム粒子と、を含有する袋状物用樹脂ゴム混合スライスシートを加工して製造された、非透水性袋状物であって、
上記袋状物用樹脂ゴム混合スライスシートは、上記結合材マトリックスを構成することになる粒子結合材と、上記加硫ゴム粒子とを、攪拌羽根を具備するミキシング装置に投入して攪拌し、その後、該攪拌により得られたゲル状混合物を加圧成形し、次いで、該樹脂ゴム混合シートを平面方向にスライスすることにより得られ、
上記結合材マトリックスは、熱可塑性樹脂、又は、熱可塑性樹脂と熱可塑性エラストマー及びゴムの少なくとも一方との混合物であり、
上記加圧成形は、箱型の金型又は木型により行われ、
上記加圧成形における圧力及び温度は、各々、6〜10MPa及び160〜200℃であり、
上記樹脂ゴム混合シートの厚さは、3〜7mmであり、上記樹脂ゴム混合スライスシートの厚さは0.5〜2mmであり、
上記スライスされたシートは、スライスされたスライス面と、上記型と接触された加圧面とを備え、該加圧面にはスキン層が形成され
上記加硫ゴム粒子の寸法は、最大幅が2〜5mmであり、
上記加硫ゴム粒子は、廃タイヤの粉粒物であり、
上記袋状物用樹脂ゴム混合スライスシートの加圧面が、上記非透水性袋状物の外表面であり、
上記外表面は、上記スキン層が形成されているとともに、上記加硫ゴム粒子による凹凸面が形成され、
上記袋状物用樹脂ゴム混合スライスシートは、非透水性であり、
上記非透水性袋状物は、バッグ、鞄、買い物袋、ポーチ、小物入れ、名刺入れ、定期入れ、財布又は携帯電話ケースである
[1]結合材マトリックス
上記「結合材マトリックス」は、加硫ゴム粒子間を接合し、及び/又は加硫ゴム粒子間の間隙を充填して、結合材マトリックス中で加硫ゴム粒子を固定し、樹脂ゴム混合スライスシート及び樹脂ゴム混合シート全体の形態を保持するためのものである。この結合材マトリックスを構成することになる粒子結合材は、加硫ゴム粒子間を十分な強度で接合させることができ、加硫ゴム粒子間の間隙を十分に充填することができればよく、加硫ゴム粒子の材質等により適宜選択して用いることが好ましい。
上記「粒子結合材」としては、熱可塑性樹脂、又は、熱可塑性樹脂と熱可塑性エラストマー及びゴムの少なくとも一方との混合物である。熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系熱可塑性エラストマー、ジエン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー及びポリアミド系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。また、ゴムとしては、α、β−不飽和ニトリル−アクリル酸エステル−不飽和ジエン共重合ゴム、ウレタンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム及びスチレン−ブタジエンゴム等の各種の未加硫ゴム、再生ゴム、シリコンゴム等が挙げられる。
更に、熱可塑性樹脂としては、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)[エチレン−1−ブテン共重合体(EBM)、エチレン−オクテン共重合体(EOM)等]、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)及び高密度ポリエチレン(HDPE)等のポリエチレン樹脂、ランダムタイプ、ブロックタイプ又はホモタイプ等のポリプロピレン樹脂(PP)、ポリブタジエン樹脂(PBD)、ポリ1−ブテン樹脂(PB)、ポリメチルペンテン樹脂(PMP)、ポリスチレン(GPPS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、アイソタクチックポリスチレン(iPS)、シンジオタクチックポリスチレン(sPS)及びポリα−メチルスチレン(PαMS)等のポリスチレン樹脂、エチレン−プロピレン共重合体(EPM)、プロピレン−1−ブテン共重合体(PBM)、エチレン−プロピレン−1−ブテン共重合体(EPBM)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)などが挙げられる。
また、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、ナイロン4,6(PA46)、ナイロン6(PA6)、ナイロン6,6(PA66)、ナイロン6,10(PA610)、ナイロン6,12(PA612)、ナイロン12(PA12)、強化ポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)及びポリラクトン等のポリエステル樹脂、ポリ−2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)プロパンカーボネート等のポリカーボネート樹脂(PC)などが挙げられる。
更に、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリメタクリル酸エチル(PEMA)、メタクリル−スチレン共重合体(MS Resin)等のアクリル系重合体、ポリアセタール(POM)、ABS樹脂、AES樹脂、ASA樹脂、ジアリルフタレート樹脂(DAP)、EVA樹脂、EEA樹脂、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリアリレート(PAR)、ノルボルネン樹脂、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニル−1,4−フェニレンエーテル)及びポリ(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレンエーテル)等のポリフェニレンエーテル樹脂(PPE)、変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)、ポリエチレンオキサイド、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリスルホン(PSU)などが挙げられる。
粒子結合材は1種のみ用いてもよいし、十分な相溶性があれば2種以上を併用してもよい。また、熱可塑性エラストマー、各種ゴム、熱可塑性樹脂及び各種オリゴマーの各々を併用することもできる。更に、粒子結合材としては、熱可塑性樹脂に、前記の各種のゴムを配合して用いることもできる。例えば、硬質のPPと軟質のブタジエンゴムとを組み合わせて用いることもできる。
[2]加硫ゴム粒子
上記「加硫ゴム粒子」は、加硫ゴムからなる粒子である。その形状は、チップ状、細長い棒状又は枝分かれを有するひじき状、及び粒状、粉末状等の任意の形状(粉粒物)とすることができる。これらのうちでは、チップ状及び粉末状の粒子が用いられることが多い。また、加硫ゴム粒子の材質としては、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム及びスチレン−ブタジエンゴム等が挙げられる。加硫ゴム粒子としては、これらの各種のゴムのうちの1種のゴムの粒子を用いることもでき、2種以上のゴムの粒子の混合物を用いることもできる。
加硫ゴム粒子は、未使用のゴムを加硫し、この加硫ゴムを破砕、粉砕する等により粒子化したものでもよく、廃ゴムを粒子化したものでもよいが、廃ゴム粒子であっても十分な非透水性及び弾力性等を併せて有し、且つ外観も良好な樹脂ゴム混合スライスシート及び樹脂ゴム混合シートとすることができる。更に、廃ゴム粒子であれば、資源保護及び環境保護の観点でも好ましい。廃ゴム粒子は、どのような廃ゴムの粒子でもよいが、廃タイヤ、窓枠及びドア等に用いられるゴムパッキン、及びゴム製品製造時に発生する端材等の廃ゴムの粒子を用いることができ、特に大量に廃棄される廃タイヤの粒子(粉粒物)を用いることが好ましい。また、廃ゴムには加硫ゴム以外の少量の不純物が含有されていてもよい。
更に、用いる廃タイヤの種類も特に限定されず、例えば、乗用車用タイヤ(PCタイヤ)、小形トラック用タイヤ(LTタイヤ)、トラック・バス用タイヤ(TBタイヤ)及びモーターサイクル用タイヤ(MCタイヤ)等が挙げられ、これらの廃タイヤのうちの少なくとも1種を用いることができる。また、台車用キャスタ等の車輪用タイヤ及びその製造時の端材等を用いることもできる。これらの廃タイヤのうち、トラック・バス用タイヤ(TBタイヤ)のトレッド部位から得られる廃ゴムは、ワイヤ及び繊維等が含有されていないか、又は少量であるため、これらが抜け落ちて形成される空孔が発生しないか、又は少ないため、美観に優れた加硫ゴム粒子とすることができる。
加硫ゴム粒子の寸法は特に限定されないが、チップ状粒子である場合、例えば、最大幅が0.5mm〜15mm、特に1mm〜10mm、更に2〜5mmであることが好ましい。この寸法範囲の加硫ゴムチップは、作製が容易であり、且つ樹脂ゴム混合シートに成形したときに、シートから大きく突き出したり、容易に脱落したりすることがない。更に、用いる廃ゴムの寸法が上記の最大幅より大きい場合は、破砕、切削等の適宜の手段で細片化し、上記の最大幅以下の寸法にすることができる。また、粉末状粒子の寸法も特に限定されないが、例えば、平均粒径が、50μmから500μm未満、特に50〜300μmであることが好ましい。この粉末状粒子は、特に、スライスしないで用いられる樹脂ゴム混合シートの場合に好ましく、シートが薄層であっても、粒子がシート表面から大きく突出することがなく、平滑な優れた外観等を有する各種製品を容易に製造することができる。尚、加硫ゴム粒子は略均一な寸法でもよいし、大小の粒子が入り交じった不均一な寸法の粒子、例えば、上記のチップ状粒子と粉末状粒子との混合物でもよい。
加硫ゴム粒子は2種以上の色の異なる加硫ゴム粒子を混合したものであってもよい。例えば、黒色と白色の加硫ゴム粒子を混合したもの、黒色と桃色と黄色の加硫ゴム粒子を混合したもの等、適宜の色の加硫ゴム粒子を組み合わせて用いることができる。また、色の異なる加硫ゴム粒子の混合割合も特に限定されず、樹脂ゴム混合スライスシート及び樹脂ゴム混合シートの用途等によって適宜設定することができる。
2種以上の色の異なる加硫ゴムチップを用いる場合、加硫ゴムチップ全体を100質量%としたときに、70〜98質量%、特に85〜98質量%の一の色の加硫ゴム粒子と、2〜30質量%、特に2〜15質量%の他の色の加硫ゴム粒子とを用いることが好ましい。更に、一の色の加硫ゴム粒子は黒色の加硫ゴム粒子であり、他の色の加硫ゴム粒子は、例えば、白色着色加硫ゴムチップ、赤色着色加硫ゴムチップ、青色着色加硫ゴムチップ、桃色着色加硫ゴムチップ及び黄色着色加硫ゴムチップのうち少なくとも1種であることが好ましい。黒色加硫ゴム粒子は、車両等のタイヤなどのように大量に廃棄される製品から容易に、且つ安価に入手することができ、この廃タイヤの再利用は廃ゴムを利用することの意味が特に大きい。また、黒を基調とする樹脂ゴム混合スライスシート及び樹脂ゴム混合シートとすることにより、このシートを用いた製品に落ち着きのある外観を付与することもできる。
着色加硫ゴム粒子は、廃ゴムを破砕、粉末する等によりチップ化又は粉末化等したものでもよく、未使用のゴムを加硫し、破砕、粉末等したものでもよいが、可能な限り廃ゴムを用いることが好ましい。この着色加硫ゴム粒子としては、上記の各種の色の着色加硫ゴム粒子のうち少なくとも1種を用いることができ、黒色に対して見栄えのする明色の着色加硫ゴム粒子が特に好ましい。着色加硫ゴム粒子のうち、例えば、白色着色加硫ゴム粒子は、廃タイヤ等の廃ゴム製品などの色白部分を破砕して容易に得ることができる。
[3]攪拌羽根を具備するミキシング装置
上記「攪拌羽根を具備するミキシング装置」は、このミキシング装置に設けられたチャンバ内にモータによって高速回転する攪拌羽根が備えられ、チャンバ内に投入された原材料を、攪拌羽根を先端速度20〜60m/秒程度の高速で回転させることにより発生する摩擦熱により、ゲル状混合物とすることができる装置である。本発明の樹脂ゴム混合スライスシート及び樹脂ゴム混合シートの製造においては、チャンバ内に前記の粒子結合材と加硫ゴム粒子とを投入し、撹拌することにより、ゲル状混合物を得ることができる。このミキシング装置としては、例えば、図6、図7のミキシング装置(商品名;Kミキシング機、コーハン社製)を用いることができる。
粒子結合材と加硫ゴム粒子との質量割合は特に限定されないが、粒子結合材と加硫ゴム粒子との合計を100質量%とした場合に、粒子結合材を10〜95質量%、加硫ゴム粒子結合材を5〜90質量%とすることができる。この質量割合は、粒子結合材を15〜90質量%、加硫ゴム粒子結合材を10〜85質量%、特に粒子結合材を20〜90質量%、加硫ゴム粒子結合材を10〜80質量%とすることもできる。この質量割合は、粒子結合材及び加硫ゴム粒子の各々の種類等により適宜設定することが好ましい。
[4]加圧成形
上記「加圧成形」は、ゲル状混合物を箱型の金型(又は木型)に投入し、加圧することにより実施される。箱型金型(又は木型)の寸法及び形状は特に限定されず、樹脂ゴム混合シートの所要の寸法及び形状に応じて設定することができる。例えば、垂直方向投影面で一辺を40〜60cmとした長方形又は正方形とすることができる。また、加圧の際の圧力は、6〜10MPaであ、7〜9MPaであることが好ましい。このように大きな圧力で加圧成形することにより、加硫ゴム粒子を含有するゲル状混合物を容易に所定厚さのシートに成形することができる。更に、加圧時の温度、160〜200℃であ、170〜190℃であることが好ましい。
[5]樹脂ゴム混合シート
上記「樹脂ゴム混合シート」は、ゲル状混合物を加圧成形して得られる。シート状であれば形状は特に限定されず、例えば、図1のように、垂直方向の投影面が長方形又は正方形のシートとすることができる。寸法も特に限定されないが、例えば、投影面の一辺が40〜60cmの長方形又は正方形とすることができる。厚さは、スライスして用いる場合は、3〜7mmであ、4〜6mmであることが好ましい。厚さが3mm未満であると、加圧しても、加硫ゴム粒子の弾性により所定形状のシートに圧延し難く、7mmを超えて厚くする必要はない。また、スライスせずに用いる場合は、厚さは0.5〜2mmであ、0.7〜1.5mmであることが好ましい。厚さが0.5〜2mmであれば、そのまま用いて、袋状物等の各種製品を容易に製造することができる。また、スライスしないときは、加硫ゴム粒子として、前記の粉末状粒子を用いることが好ましい。
[6]樹脂ゴム混合スライスシート
上記「樹脂ゴム混合スライスシート」は、樹脂ゴム混合シートを平面方向にスライスして得られる。スライスする方向が平面方向であれば、その厚さは特に限定はないが、0.5〜2mmであ、0.7〜1.5mmであることが好ましい。厚さが0.5mm未満にスライスすることは困難であり、2mmを超えると、薄手の素材としての利用価値が限定されてしまうため好ましくない。更に、スライスするときは、加硫ゴム粒子として、前記のチップ状粒子を用いてもよく、粉末状粒子を用いてもよい。
[7]樹脂ゴム混合スライスシート及び樹脂ゴム混合シート
樹脂ゴム混合スライスシート及びスライスせずに用いる樹脂ゴム混合シートは、そのままシートとして用いることができる他、所定の寸法及び形状に裁断し、縫製する、及び接着剤により接合する等の方法により、種々の製品に利用することができる。例えば、バッグ、手提げ鞄等の鞄及び買い物袋などの大きいサイズの袋状物、化粧品を収納するポーチ、小物入れ、宝石入れ、印鑑入れ、名刺入れ、定期入れ、財布及び携帯電話ケース等の小さいサイズの袋状物、文字、図柄等が施され、ジーンズ等の後ポケットの外面に縫い付けられる装飾シートなどの衣服又は服飾品、スニーカー等の履き物、手帳カバー、ブックカバー等のカバー類、筆箱等の文房具、シート、ドアトリム等の車両用内装材、壁紙、天井材等の建築用内装材など幅広い用途において利用することができる。
また、これらの製品に用いる場合、樹脂ゴム混合スライスシートでは、このスライスシートうちの表層側のシートを使用し、且つこの表層側のシートのスライス面と反対面である加圧面が表側となるようにして用いることが好ましい。この加圧面にはスキン層が形成され、美麗であり、下記の袋状物のように優れた外観を有する各種の製品を製造することができる。一方、樹脂ゴム混合シートの場合は、両面が加圧面であり、両面にスキン層が形成されるため、いずれの面が表側となるようにして用いても、同様に、優れた外観を有する各種の製品を製造することができる。
[8]袋状物
上記「袋状物」は、樹脂ゴム混合スライスシートを加工して製造される。上記「加工」は主として、裁断、縫製等の機械的な加工、及び接着剤による接合などを意味する。この加工は、裁断のみでもよく、縫製のみでもよく、裁断と縫製の両方のいずれであってもよく、これらに接着剤による接合を適宜組み合わせてもよい。また、樹脂ゴム混合スライスシートに、これらのシートを除く他の部材を縫製、接合等によって付加することもできる。例えば、バッグ等の袋状物に、皮革製、樹脂製等の強化部材、樹脂製、金属製のファスナー、樹脂製、金属製等の取っ手などを取り付けることもできる。
バッグ等の袋状物の製造に用いる樹脂ゴム混合スライスシートとしては、例えば、図2の、樹脂ゴム混合スライスシート20、30、40、50、60のいずれも用いることもできるが、樹脂ゴム混合シートの一表面側及び/又は他表面側からスライスされた表層側樹脂ゴム混合スライスシート20、60を用いることが好ましい。この表層側樹脂ゴム混合スライスシート20、60では、スライス面と反対面である加圧面(成形型に接する面)にスキン層が形成され、美麗であり、下記のように優れた外観を有する袋状物とすることができる。
即ち、表層側樹脂ゴム混合スライスシート20は、スライス面22とスライス面とは反対面21とを有しており、表層側樹脂ゴム混合スライスシート60は、スライス面62とスライス面とは反対面61とを有している。一方、表層側ではない樹脂ゴム混合スライスシート30、40、50はスライス面のみ有している。スライス面と反対面とでは、その表面状態がそれぞれ異なっており、その外観の相違を生かして袋状物を製造することができる。例えば、バッグ等の袋状物の外表面が、表層側樹脂ゴム混合スライスシートのスライス面とは反対面により構成されているようにすることができる。このようにすれば、スライス面のような切削痕がなく、且つ美麗で見栄えのよい袋状物とすることができる。
一方、樹脂ゴム混合シートは、一表面及び/又は他表面のいずれも加圧面であり、両表面にスキン層が形成されている。従って、この樹脂ゴム混合シートをバッグ等の袋状物の製造に用いる場合、いずれの面をバッグ等の袋状物の外表面としても、美麗であり、優れた外観を有する袋状物とすることができる。
また、表層側樹脂ゴム混合スライスシートのスライス面とは反対面、及び樹脂ゴム混合シートの両表面のうちの少なくとも一方の面に図柄が設けられていることが好ましい。これによって、より優れた外観、及びより斬新なデザインを有する各種の身の回り用品の製造に用いることができる。図柄は特に限定されず、自然、動植物、建造物等の具象的な図柄でもよく、抽象的な図柄でもよく、文字、数字でもよい(判読し難い程度に抽象化されていてもよい。)。文字、数字も特に限定されず、どのような言語の文字(例えば、ギリシャ文字等)でもよく、どのような種類の数字(例えば、アラビア数字等)でもよい。更に、図柄の寸法等も特に限定されず、袋状物等の製品とした場合に、製品の側面等の全表面に図柄が配設されるようにしてもよく、所定位置にシンボルマークのように図柄が配設されるようにしてもよい。
図柄を設ける方法も特に限定されず、樹脂ゴム混合シートの成形時に、成形型の成形面に図柄に対応する凹凸を設けることにより、樹脂ゴム混合シートの両表面に図柄を設けることができる。例えば、成形面がシボ加工された成形型を用いることにより、皮革、木目、岩目、砂目、梨地、幾何学模様等の図柄を有する樹脂ゴム混合シートとすることができる。また、成形後の樹脂ゴム混合シートを表面を、エッチング、サンドブラスト、切削等により加工して図柄を設けることもできる。これらの方法のうちでは、成形面に図柄に対応する凹凸が設けられた成形型、例えば、シボ加工された成形型を使用する方法が、工程が簡易であって、且つ所定の図柄を容易、且つ正確に設けることができるため好ましい。
以下、本発明を図1〜4を用いて実施例により具体的に説明する。
図1の樹脂ゴム混合シート10は、以下のようにして作製した。
先ず、廃タイヤからなる黒色加硫ゴムチップと、白色のバージンゴムチップ(白色加硫ゴムチップ)と、ポリプロピレン(熱可塑性樹脂)とを、質量比で9:1:2.5の割合でドライブレンドした混合物を、ミキシング装置(商品名;Kミキシング機、コーハン社製)に投入し、高速攪拌してゲル状混合物を得た。尚、加硫ゴムチップとしては、いずれも最大幅1mm〜3mmのものを用いた。
その後、ゲル状混合物を圧力8MPa、温度180℃で加圧成形し、一辺の長さ500mm、厚さ5mmの樹脂ゴム混合シート10を得た。図1のように、樹脂ゴム混合シート10は黒色加硫ゴムチップによる黒色部10aの中に白色部10bが散在して形成された模様を有している。即ち、黒色加硫ゴムチップ及び白色加硫ゴムチップの各々のチップ間がポリプロピレンにより一体に接合され、結合されてシートが形成されている。
次いで、図2のように、厚さ5mmの樹脂ゴム混合シート10を平面方向に1mm厚さにスライスして、5枚の樹脂ゴム混合スライスシート20、30、40、50、60を得た。また、これらの樹脂ゴム混合スライスシートのうちの表層側樹脂ゴム混合スライスシート20及び60を使用し、それぞれのスライス面とは反対面が表側になるようにして袋状物の1種であるバッグを製造した。
バッグは以下のようにして製造した。
先ず、図3のように、樹脂ゴム混合スライスシート20の裁断部25aを裁断し、切り出すことにより、バッグの正面部用のシート25を作製した。また、図4のように、樹脂ゴム混合スライスシート60の裁断部68aを裁断し、切り出すことにより、バッグの側面部用シート68を作製した。
その後、図5のように、バッグの正面部用のシート25を折り曲げ、その両端部に、2枚のバッグの側面部用シート68を、縫い目81cとなるようにで縫い合わせ、バッグの形状とした。そして、上部開口部の周縁に、ファスナー83を取り付けた厚手の布地を縫い合わせて物品の出し入れ部を形成した。更に、出し入れ部の側部に取っ手82と、肩掛けベルト用金具84とを取り付けた。
上記のようにして製造したバッグでは、その外表面85、86は、黒色部81aと、この黒色部に散在する白色部81bとを有し、斬新な美観を有している。この黒色部81aは黒色加硫ゴムチップに由来するものであり、白色部81bは白色着色加硫ゴムチップに由来するものである。また、このバッグでは、その外表面85は、表層側樹脂ゴム混合スライスシート20のスライス面22とは反対面21で構成され、外表面88は、表層側樹脂ゴム混合スライスシート60のスライス面62とは反対面61により構成されているため、各々の反対面21、61に形成されたスキン層により、美麗で見栄えのよい外観を有している。
本発明は、加硫ゴム粒子を含有する樹脂ゴム混合スライスシート及び樹脂ゴム混合シート、並びにこれらのシートを加工して得られる製品、特に身の回り品、例えば、バッグ等の袋状物の分野で利用可能である。

Claims (4)

  1. 結合材マトリックスと、該結合材マトリックス中に分散された加硫ゴム粒子と、を含有する袋状物用樹脂ゴム混合スライスシートを加工して製造された、非透水性袋状物であって、
    上記袋状物用樹脂ゴム混合スライスシートは、上記結合材マトリックスを構成することになる粒子結合材と、上記加硫ゴム粒子とを、攪拌羽根を具備するミキシング装置に投入して攪拌し、その後、該攪拌により得られたゲル状混合物を加圧成形し、次いで、該樹脂ゴム混合シートを平面方向にスライスすることにより得られ、
    上記結合材マトリックスは、熱可塑性樹脂、又は、熱可塑性樹脂と熱可塑性エラストマー及びゴムの少なくとも一方との混合物であり、
    上記加圧成形は、箱型の金型又は木型により行われ、
    上記加圧成形における圧力及び温度は、各々、6〜10MPa及び160〜200℃であり、
    上記樹脂ゴム混合シートの厚さは、3〜7mmであり、上記樹脂ゴム混合スライスシートの厚さは0.5〜2mmであり、
    上記スライスされたシートは、スライスされたスライス面と、上記型と接触された加圧面とを備え、該加圧面にはスキン層が形成され
    上記加硫ゴム粒子の寸法は、最大幅が2〜5mmであり、
    上記加硫ゴム粒子は、廃タイヤの粉粒物であり、
    上記袋状物用樹脂ゴム混合スライスシートの加圧面が、上記非透水性袋状物の外表面であり、
    上記外表面は、上記スキン層が形成されているとともに、上記加硫ゴム粒子による凹凸面が形成され、
    上記袋状物用樹脂ゴム混合スライスシートは、非透水性であり、
    上記非透水性袋状物は、バッグ、鞄、買い物袋、ポーチ、小物入れ、名刺入れ、定期入れ、財布又は携帯電話ケースであることを特徴とする非透水性袋状物
  2. 上記加硫ゴム粒子は、上記廃タイヤの上記粉粒物に着色料が付着した加硫ゴム粒子であり、
    上記加硫ゴム粒子は、該加硫ゴム粒子全体を100質量%とした場合に、一の色の加硫ゴム粒子70〜98質量%と、該一の色の加硫ゴム粒子を除く他の色の加硫ゴム粒子2〜30質量%とからなる請求項1に記載の非透水性袋状物
  3. 請求項1記載の非透水性袋状物からなることを特徴とするバッグ又は鞄
  4. 請求項2記載の非透水性袋状物からなることを特徴とするバッグ又は鞄
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