JPH0673870A - 弾性床材層および施工法 - Google Patents

弾性床材層および施工法

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JPH0673870A
JPH0673870A JP22583192A JP22583192A JPH0673870A JP H0673870 A JPH0673870 A JP H0673870A JP 22583192 A JP22583192 A JP 22583192A JP 22583192 A JP22583192 A JP 22583192A JP H0673870 A JPH0673870 A JP H0673870A
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JP22583192A
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Masaaki Uryu
雅昭 瓜生
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Kanebo NSC KK
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Kanebo NSC KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮強度が充分に高く耐荷重性に優れ、床材
としての基本的な機能を損なうことなく、かつ遮音性,
弾力性,断熱性,衝撃吸収性等の各種機能に優れた床材
層および施工法の提供する。 【構成】 基盤面上に中空単一粒子および発泡弾性粒子
の少なくとも中空単一粒子を含有するポリウレタンベー
ス層が形成され、さらにその上にポリウレタン床材層が
積層形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性床材層およびその
施工法に係わり、さらに詳細には、遮音性に優れた、し
かも適度な弾力性を有する改良された床材層およびその
施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物等の床仕上げにおける塗り床仕上
げの分野では、ウレタン塗り床材が物理的・化学的耐久
性に優れ、遮音性,弾力性,断熱性,衝撃吸収性等の機
能も備えているので、弾性シームレス床材としてその用
途は多岐にわたり、各種各様の製品が市販,施工されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようする課題】上記ウレタン塗り床材
は、特に弾力性や遮音性が要求される体育館の床や、断
熱性が要求される寒冷地で汎用されている。そこでは、
通常より膜厚の厚い床仕上げが望まれているが、ウレタ
ン塗り床材は比較的高価なため、ウレタン塗り床材の種
々のコストダウン策および機能の向上の試みがなされて
いる。
【0004】例えば、衝撃吸収性,断熱性,遮音性等の
機能を有するシート状物質を床基盤面上に貼り、これを
下層としてその上に通常のウレタン塗り床を施工する方
法が行われている。しかし、この方法は、シート状物質
間に貼り付け継ぎ目が生じ、その上に塗装するウレタン
塗り床面に悪影響を与えるという欠点を有している。さ
らに、床全体の、基盤に対する接着力はシートの接着剤
に依存するため、接着力が小さい部分は剥離しやすいと
いう欠点も有している。
【0005】一方、塗布工法のみで上記各種機能を付与
する方法が提案され、一部で施工されている。例えば、
発泡性ウレタンの液中に直径1mm以上,比重0.2〜
1.4の粒状物を加えることにより、均一な厚さの発泡
硬化物を得る方法が提案されている(特開昭60−10
9464号)。この方法により形成される発泡ウレタン
塗り床材層では、充分な衝撃吸収性,断熱性,遮音性等
の各種機能を得るためには、ある程度発泡倍率を上げ密
度を小さくする必要がある。しかし、発泡倍率を上げる
と圧縮強度が下がり、耐荷重性に欠け、床材としての基
本的な機能が損なわれるという問題が生じる。
【0006】さらに、上記方法の改良方法として、発泡
ウレタン液中に粒径3〜200メッシュの粒状粉末ゴム
であって、そのうち20〜200メッシュのものが全体
の30〜80重量%を占める粒状粉末ゴムを、発泡ウレ
タンの液中に加える方法が提案されている(特開昭62
−125157号)。しかし、この方法でも圧縮強度の
大幅な改善効果は得られず、さらなる改良が望まれてい
る。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、圧縮強度に優れ、床材としての基本的な機能を
損なうことなく、かつ遮音性,弾力性,断熱性,衝撃吸
収性等の各種機能に優れた床材層およびその施工法の提
供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決する手段】上記の目的を達成するために、
本発明は、基盤面上に中空単一粒子および発泡弾性粒子
の少なくとも中空単一粒子を含有するポリウレタンベー
ス層が形成され、その上に、ポリウレタン床材層が積層
されている弾性床材層を第1の要旨とし、基盤面上に中
空単一粒子および発泡弾性粒子の少なくとも中空単一粒
子を含有するポリウレタンベース層を形成し、その上に
ポリウレタン床材層を積層形成して弾性床材層を形成す
る施工法であって、上記ポリウレタンベース層の形成
に、中空単一粒子および発泡弾性粒子の少なくとも中空
単一粒子を含有する液状ポリエーテルウレタン組成物を
使用する弾性床材層の施工法を第2の要旨とする。
【0009】
【作用】すなわち、この発明者は、圧縮強度が充分に高
く耐荷重性に優れ、床材としての基本的な機能を損なう
ことなく、かつ遮音性,弾力性,断熱性,衝撃吸収性等
の各種機能に優れた床材層を得るために一連の研究を重
ねた。その研究の過程で、まず、遮音性,断熱性,弾力
性,衝撃吸収性等を付与するために、基盤面とウレタン
塗り床材との間に、微細で分布が均一な中空部分が形成
された特殊なポリウレタンベース層を設けることを想起
した。そして、中空単一粒子および発泡弾性粒子の少な
くとも中空単一粒子をポリウレタンベース層に含有させ
ると、微細で分布が均一な中空部分がポリウレタンベー
ス層中に形成されることを突き止めた。さらに研究を重
ねた結果、基盤面上に上記中空単一粒子および発泡弾性
粒子の少なくとも中空単一粒子を含有する特殊なポリウ
レタンベース層を設け、その上にウレタン塗り床材とし
てポリウレタン床材層を積層すれば、圧縮強度が向上
し、しかも優れた遮音性も付与されることを見出し、本
発明に到達した。
【0010】つぎに、本発明を詳しく説明する。
【0011】本発明は、基盤面上に中空単一粒子および
発泡弾性粒子の少なくとも中空単一粒子を含有するポリ
ウレタンベース層を形成し、さらにその上にポリウレタ
ン床材層を積層し、必要に応じてプライマーを用いて基
盤面とポリウレタンベース層の間にプライマー層を形成
して弾性床材層を形成する。
【0012】上記弾性床材層の下地となる基盤として
は、コンクリート,モルタル,アスファルトコンクリー
ト等があげられるが、特に限定されるものではなく、目
的に応じて適宜選択される。
【0013】上記プライマーは、上記基盤とポリウレタ
ンベース層との接着性を向上させる目的で必要に応じて
使用され、両層の間にプライマー層を形成する。この種
のプライマーとしては、溶剤系および水系のプライマー
が用いられる。すなわち、上記プライマーは、基盤に密
着すると同時にポリウレタンベース層とも密着し、両者
を接合する作用を奏する。この種のプライマーとして
は、例えば、ポリウレタン,エポキシ樹脂等の溶剤系プ
ライマーと、ポリウレタン,エポキシ樹脂,アクリル酸
エステル共重合体,スチレン−ブタジエンゴム,エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体,ポリエステル等のエマルジョ
ンまたはラテックスがあげられる。これらのなかで、溶
剤系のポリウレタンや、ポリウレタン,エポキシ樹脂等
のエマルジョンまたはラテックスを用いることが好まし
い。これらのプライマーは、単独あるいは2種以上併せ
て使用される。
【0014】上記ポリウレタンベース層は、上記プライ
マー層または上記基盤面上にポリウレタンを層状に密着
され形成される。そして、上記ポリウレタンベース層の
上にポリウレタン床材層を積層する。上記ポリウレタン
ベース層およびポリウレタン床材層の少なくとも一層を
構成するものとしては、三次元架橋構造を主体とし、そ
の一部が尿素結合にもとづく架橋構造になっているポリ
ウタンが好ましい。
【0015】このような三次元架橋構造を主体とし、そ
の一部が尿素結合にもとづく架橋構造になっているポリ
ウレタン層は、つぎの2種類の方法によって製造するこ
とができる。
【0016】第一の方法は、下記の(A)および(B)
を主成分とする二液硬化型の液状ポリエーテルウレタン
組成物を用いる方法である。 (A)少なくとも2個の水酸基を有するポリアルキレン
エーテルポリオールと芳香族ポリイソシアネートとを付
加反応させてなるイソシアネート基を3個以上有するポ
リエーテルウレタンプレポリマーを主成分とする主剤。 (B)少なくとも2個の水酸基を有するポリアルキレン
エーテルポリオールおよび芳香族ジアミンの少なくとも
一方を主成分とする硬化剤。
【0017】第2の方法は、下記の(C)および(D)
を主成分とする二液硬化型の液状ポリエーテルウレタン
組成物を使用する方法である。 (C)(a)イソシアネート基を3個以上有するポリエ
ーテルウレタンプレポリマー。 (b)イソシアネート基を2個有するポリエーテルウレ
タンプレポリマーの2種の混合物を主成分とする主
剤。。 (D)少なくとも2個の水酸基を有するポリアルキレン
エーテルポリオールおよび芳香族ジアミンの少なくとも
一方を主成分とする硬化剤。
【0018】上記両方法に使用するポリアルキレンエー
テルポリオールとしては、1分子中に2個以上の水酸基
を有し、かつ平均分子量400〜4000のもので、例
えばエチレングリコール,プロピレングリコール等のジ
オール、またはトリメチロールプロパン,グリセリン,
ヘキサントリオール等のトリオールに、エチレンオキサ
イド,プロピレンオキサイド,トリメチレンオキサイド
を開環付加重合したものをあげることができる。
【0019】このポリアルキレンエーテルポリオールの
平均分子量が小さ過ぎるとポリウレタンの分子架橋の網
目が密になり過ぎて弾性床材としての柔軟性,弾力性が
得られ難く、一方大き過ぎると分子架橋の網目が疎にな
り過ぎて充分な強度が得られ難い傾向にある。
【0020】また、上記第1の方法において、上記ポリ
アルキレンエーテルポリオールと反応させる芳香族ポリ
イソシアネートとは、分子中に2個以上のイソシアネー
ト基を有するもので、例えば、1,4−フェニレンジイ
ソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレ
ンジイソシアネート、4,4′−メチレン−ビス(フェ
ニルイソシアネート)、クメン−2,4−ジイソシアネ
ートおよびこれらの2種以上の混合物等をあげることが
できる。
【0021】また、上記両方法において、主剤中の、イ
ソシアネート基を3個以上有するポリエーテルウレタン
プレポリマーは、水酸基を3個以上有するポリオールお
よびジオールとの混合物に、イソシアネート基を2個以
上有する芳香族ポリイソシアネートを、またはジオール
にイソシアネート基を3個以上有する芳香族ポリイソシ
アネートを付加させて得られるものである。その割合
は、ポリアルキレンエーテルポリオールの水酸基の1当
量に対して芳香族ポリイソシアネートを1.2〜2.5
当量に設定するのが好ましい。
【0022】つぎに、上記両方法において、硬化剤に使
用される芳香族ジアミンとしては、例えば、メチレンビ
スオルソクロロアニリン、2,2′−ジクロロベンチジ
ン等が好ましいものとしてあげられる。これらと混合使
用されるポリアルキレンエーテルポリオールとしては、
既に述べたプレポリマーの形成に使用するポリアルキレ
ンエーテルポリオールが用いられる。
【0023】上記芳香族ジアミンおよびポリアルキレン
エーテルポリオールの双方を使用する場合の混合量は、
前記のプレポリマー中のイソシアネート基1当量に対し
て、その活性水素原子0.7〜1.2当量の割合、すな
わち、(NH2 +OH/NCO)=0.7〜1.2に設
定することが好ましい。0.7当量よりも少ないと生成
するポリウレタンは発泡を生じ易く、平滑性が低下し、
また1.2当量よりも多いと表面粘着性が著しく、かつ
物性の低下がみられる。
【0024】なお、この二液硬化型の液状ポリエーテル
ウレタン組成物には、必要に応じて通常使用される酸化
チタン,タルク,炭酸カルシウム等の無機質充填剤、酸
化防止剤(安定剤)、弁柄等の顔料あるいはスタナスオ
クトエート,ジブチルチンジラウレート等の有機金属化
合物系触媒等を混合使用することができる。
【0025】上記第1および第2の方法で使用される二
液硬化型の液状ポリアルキレンエーテルウレタン組成物
は、上記主剤と硬化剤とを通常重量比で1:1または
1:2の割合で電動撹拌機で混合して反応させ硬化させ
る。
【0026】そして、上記ポリウレタンベース層を形成
するウレタン組成物は、そのポリウレタンベース層中に
微細で分布が均一な中空部分を形成するために、中空単
一粒子および発泡弾性粒子の少なくとも中空単一粒子を
含有する。
【0027】このような中空単一粒子としては、平均粒
径10〜500μmの下記の(m)または(n)があげ
られる。 (m)アルミノシリケート系フライアッシュ。 (n)ビニリデンクロライド,またはビニリデンクロラ
イドとアクリロニトリルのコポリマーを殻とするマイク
ロスフェアー。
【0028】上記発泡弾性粒子としては、天然ゴム、お
よびスチレン−ブタジエンゴム,クロロプレンゴム,ブ
チルゴム,ニトリルブタジエンゴム等のジエン系合成ゴ
ム、エチレン酢酸ビニル,塩化ビニル,ポリウレタンゴ
ム等の合成ゴムのこれらの粒状ゴム発泡体やポリウレタ
ン発泡体粒子があげられる。なかでも、スチレン−ブタ
ジエンゴムおよびポリウレタンゴムからなる発泡弾性ゴ
ム粒子が好適である。これらの発泡弾性粒子は、通常、
粒径が4〜50メッシュの範囲に設定される。
【0029】これらの粒子は、上記ウレタン組成物調製
の際に配合し混合される。そして、中空単一粒子(X)
および発泡弾性粒子(Y)の双方を用いる場合、両者の
混合割合(X/Y)は、X/Y=10/90〜90/1
0の範囲に設定することが望ましい。また、これら粒子
の上記ウレタン組成物に対する配合量はウレタン組成物
100重量部(以下「部」と略す)に対して3〜30部
に設定することが望ましい。
【0030】ポリウレタンベース層に中空部分を形成さ
せるために、上記中空単一粒子をウレタン組成物に配合
すると、ウレタン組成物の粘度が上昇し、ウレタン組成
物の硬化途中において中空単一粒子自身、または中空単
一粒子と共に発泡弾性粒子を配合した場合はその発泡弾
性粒子も上方への浮上を抑制するので、ポリウレタンベ
ース層に均一に分布した微細な中空部分を形成させるこ
とが可能となる。しかし、発泡弾性粒子を単独で用いた
場合は、ウレタン組成物の粘度は上昇しないので、ウレ
タン組成物の硬化途中で発泡弾性粒子は層上方へ浮上す
る。したがって、ポリウレタンベース層の中空部分は上
方へ偏って分布し、中空部分の効果は充分に発揮されな
い。そこで、ポリウレタンベース層に微細で均一に分布
した中空部分を形成させるためには、ウレタン組成物に
中空単一粒子および発泡弾性粒子の少なくとも中空単一
粒子を配合する必要がある。
【0031】このポリウレタンベース層に形成された中
空部分は、微細でしかも均一に層中に分布しているの
で、遮音性,断熱性,弾力性,衝撃吸収性等の各種機能
において優れた性能を示す。すなわち、床表面から基盤
への熱伝動を抑制するとともに床衝撃音等の他の階への
伝達を防止する他、表面からの衝撃を吸収するので転倒
事故等から人を保護する等の優れた作用効果を発現す
る。
【0032】上記第1の方法は、上記のウレタンプレポ
リマーを主成分とする主剤と、ポリアルキレンエーテル
ポリオールおよび芳香族ジアミンの少なくとも一方を主
成分とする硬化剤とを用いてポリウレタンベース層およ
びポリウレタン床材層を形成するものであり、これによ
って三次元架橋構造を主体とし、その一部が尿素結合に
もとづく架橋構造になっているポリウレタンベース層お
よびポリウレタン床材層が容易に形成される。すなわ
ち、上記主剤のイソシアネート基を3個以上有するポリ
エーテルウレタンプレポリマーによって三次元架橋構造
が誘導され、硬化剤におけるジアミンあるいは空気中の
湿気(水分)によって尿素結合にもとづく架橋構造が誘
導される。
【0033】上記第2の方法は、イソシアネート基を3
個以上有するポリエーテルウレタンプレポリマーと、イ
ソシアネート基を2個有するポリエーテルプレポリマー
との混合物を主成分とする主剤と、ポリアルキレンエー
テルポリオールと芳香族ジアミンの少なくとも一方を主
成分とする硬化剤とを用いてポリウレタンベース層およ
びポリウレタン床材層を形成するものであり、これによ
って、三次元架橋構造を主体とし、その一部が尿素結合
にもとづく架橋構造になっているポリウレタンベース層
およびポリウレタン床材層が容易に形成される。
【0034】このように、三次元架橋構造を主体とし、
その一部が尿素結合にもとづく架橋構造になっているポ
リウレタンとは、上記第1の方法で得られるものだけで
なく、第2の方法で得られるものも含み、この範囲のも
のが本発明にかかるポリウレタンとして特に好ましい。
このような構造のポリウレタンは、三次元構造を主体と
しているので圧縮強度が高く耐荷重性に優れている。ま
た、水分と長期間あるいは頻繁に接触しても膨潤しない
ので、耐水性にも優れている。さらに、全体が三次元構
造にならず、その一部が尿素結合にもとづく架橋構造に
なっていることから適度な弾力性も有している。
【0035】本発明の弾性床材層は、例えば、つぎのよ
うにして形成することができる。すなわち、基盤面であ
る鉄筋コンクリート(厚み120mm)の上に、モルタ
ルを厚み30mmに敷設し、その上にプライマーを塗布
する。ついで、ポリウレタンベース層として本発明の中
空単一粒子および発泡弾性粒子の少なくとも中空単一粒
子を含有する液状ポリエーテルウレタン組成物を厚み3
〜15mmに塗布し硬化させ、さらにポリウレタン床材
層としてウレタン組成物を厚み2〜4mmに塗布するこ
とにより施工される。また、施工後必要に応じてライン
塗装,トップコート塗装,ノンスリップ塗装等をおこな
うことができる。
【0036】すなわち、本発明では上記原料を用いて常
温で容易に混合および塗布することによって、上記の弾
性床材層を形成することができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明の弾性床材層は、
基盤面上に中空単一粒子および発泡弾性粒子の少なくと
も中空単一粒子を含有するポリウレタンベース層が形成
され、さらにその上にポリウレタン床材層が積層されて
いる。したがって、本発明の弾性床材層は、遮音性,断
熱性,弾力性,衝撃吸収性,耐水性を備えている。すな
わち、床表面から基盤への熱伝動を抑制するとともに遮
音効果を奏する結果、断熱性を必要とする寒冷地におい
ては、暖房のためのエネルギー節減になり、また、床表
面の結露を防止する他、一階が一般教室で二階が体育館
や音楽教室等の学校施設、あるいは病院等の消音,遮音
を必要とする所では、床衝撃音等の他の階への伝達を抑
制する。また適度な弾力性および優れた衝撃吸収性を備
えているので上記体育館等のスポーツ施設に使用した場
合はその使用感も良く、競技者の筋肉疲労を大幅に軽減
することができ、表面からの衝撃を吸収するので転倒事
故等から人を保護する等の優れた作用効果を発現する。
そして、耐水性にも優れているので、水分と長期間ある
いは頻繁に接触するような場所に使用しても、膨潤する
ことがないため基盤面から剥離する等の劣化現象が発生
せず寿命が長い。さらに、上記粒子をポリウレタンベー
ス層に含有させることにより、ウレタンの使用量を抑制
することができ、低コスト化が図れる。このような効果
を要約するとつぎのとおりである。 (1)遮音性に優れ床衝撃音等の伝達を抑制する。 (2)適度な弾力性を有し、また衝撃吸収性に優れてい
るので、体育館等に使用した場合、運動者の筋肉疲労を
大幅に軽減する。 (3)断熱効果により、基盤への熱伝導が少なく、暖房
エネルギーの節減並びに床表面の結露を防止する。 (4)耐水性に優れているので寿命が長い。 (5)ウレタンの使用量を抑制することにより低コスト
化が図れる。
【0038】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0039】
【実施例1】ウレタンベース層は本発明第1の方法に従
った。すなわち、二液硬化型の液状ポリエーテルウレタ
ン組成物の(A)成分として、平均分子量2000のポ
リオキシプロピレングリコール100部に対し、トリレ
ンジイソシアネート(2,4体/2,6体=80/2
0)17部を加え、常法により反応させて、末端イソシ
アネート基含有率3.0%の分枝状ポリエーテル型ウレ
タンプレポリマーを得た。一方、(B)成分として平均
分子量2000のポリオキシプロピレングリコール20
部,平均分子量4000のポリオキシプロピレントリオ
ール40部,ジオクチルスタレート10部,オクチル酸
鉛(38%)2.5部,顔料2.0部,安定剤2.5部
および無機質充填剤123部からなるものを調製した。
【0040】上記(A),(B)両成分を重量比1:2
で撹拌混合した。この際、中空単一粒子として、平均粒
径300μmのアルミノシリケート系フライアッシュを
上記ウレタン組成物100部に対して20部配合した。
この混合物を、予めウレタン溶剤系プライマーを塗布し
たモルタル基盤面上に厚み3mmになるように均一に塗
布した。このポリウレタンベース層は、翌日には歩行可
能となるまで硬化した。
【0041】つぎに、本発明第2の方法に従い、ポリウ
レタン床材層を上記ポリウレタンベース層上に作製し
た。すなわち、二液硬化型の液状ポリエーテルウレタン
の組成物の(C)成分として、平均分子量1000のポ
リオキシプロピレングリコール43部と分子量3000
のポリオキシプロピレントリオール57部に、トリレン
ジイソシアネート(2,4体/2,6体=80/20)
27部を加え、常法により反応させて末端イソシアネー
ト基含有率5.0%の分枝状ポリエーテル型ウレタンレ
ポリマーを得た。一方(D)成分として、平均分子量2
000のポリオキシプロピレングリコール30部,メチ
レンビスオルソクロロアニリン9部,ジオクチルフタレ
ート10部,オクチル酸鉛(38%)2部,顔料10
部,安定剤3部および無機質充填剤36部からなるもの
を調製した。
【0042】上記(C),(D)両成分を重量比1:1
で撹拌混合した。この混合物を上記ポリウレタンベース
層上に厚み2mmに塗布し硬化させて、総厚み5mmの
弾性床材層を得た。
【0043】
【実施例2】ポリウレタンベース層の形成材料として、
実施例1のポリウレタンベース層の形成材料と同一の二
液硬化型の液状ポリエーテルウレタン組成物を使用し
た。また、ポリウレタン床材層の形成材料も実施例1の
ポリウレタン床材層の形成材料と同一の二液硬化型の液
状ポリエーテルウレタン組成物を使用した。ウレタンベ
ース層に含有する中空単一粒子として、ビニリデンクロ
ライドとアクリロニトリルのコポリマーを殻とした平均
粒径50μmのマイクロスフェアーを上記ウレタン組成
物100部に対し3部配合した。他は実施例1と同様な
施工を実施して、総厚み5mmの弾性床材層を得た。
【0044】
【実施例3】ポリウレタンベース層の形成材料として、
実施例1のポリウレタンベース層の形成材料と同一の二
液硬化型の液状ポリエーテルウレタン組成物を使用し
た。また、ポリウレタン床材層の形成材料も実施例1の
ポリウレタン床材層の形成材料と同一の二液硬化型の液
状ポリエーテルウレタン組成物を使用した。ポリウレタ
ンベース層に含有する中空単一粒子として、ビニリデン
クロライドとアクリロニトリルのコポリマーを殻とした
平均粒径50μmのマイクロスフェアーを上記ウレタン
組成物100部に対し3部、発泡弾性粒子として粒径1
〜2mmの発泡ポリウレタンゴム粒子をウレタン組成物
100部に対して4部それぞれ配合した。他は実施例1
と同様な施工を実施して、総厚み5mmの弾性床材層を
得た。
【0045】
【実施例4】ポリウレタンベース層の形成材料として、
実施例1のポリウレタンベース層の形成材料と同一の二
液硬化型の液状ポリエーテルウレタン組成物を使用し
た。また、ポリウレタン床材層の形成材料も実施例1の
ポリウレタン床材層の形成材料と同一の二液硬化型の液
状ポリエーテルウレタン組成物を使用した。ポリウレタ
ンベース層に含有する中空単一粒子として、平均粒径3
00μmのアルミノシリケート系フライアッシュを上記
ウレタン組成物100部に対し30部配合した。他は実
施例1と同様な施工を実施して、総厚み5mmの弾性床
材層を得た。
【0046】
【実施例5】ウレタンベース層は本発明第1の方法に従
った。すなわち、二液硬化型の液状ポリエーテルウレタ
ン組成物の(A)成分として、平均分子量2000のポ
リオキシプロピレングリコール100部に対し、トリレ
ンジイソシアネート(2,4体/2,6体=80/2
0)17部を加え、常法により反応させて、末端イソシ
アネート基含有率3.0%の分枝状ポリエーテル型ウレ
タンプレポリマーを得た。一方、(B)成分として平均
分子量2000のポリオキシプロピレングリコール20
部,平均分子量4000のポリオキシプロピレントリオ
ール40部,ジオクチルスタレート10部,オクチル酸
鉛(38%)2.5部,顔料2.0部,安定剤2.5部
および無機質充填剤123部からなるものを調製した。
【0047】上記(A),(B)両成分を重量比1:2
で撹拌混合した。この際、中空単一粒子として、平均粒
径300μmのアルミノシリケート系フライアッシュを
上記ウレタン組成物100部に対し30部配合した。こ
の混合物を、予めウレタン溶剤系プライマーを塗布した
モルタル基盤面上に厚み3mmになるように均一に塗布
した。このポリウレタンベース層は、翌日には歩行可能
となるまで硬化した。
【0048】つぎに、ポリウレタン床材層も上記ポリウ
レタンベース層と同様に本発明第1の方法に従った。す
なわち、二液硬化型の液状ポリエールウレタン組成物の
(A)成分として平均分子量3000のポリオキシプロ
ピレントリオール100部に対し、トリレンジイソシア
ネート(2,4体/2,6体=80/20)18部を加
え、常法により反応させて末端イソシアネート基含有率
3.7%の分枝状ポリエーテル型ウレタンプレポリマー
を得た。一方、(B)成分としてメチレンビスオルソク
ロロアニリン3.5部(0.3当量),平均分子量10
00のポリオキシプロピレングリコール26.4部
(0.6当量),ジブチルフタレート30部,ジブチル
チンジラウレート2部,弁柄10部,紫外線吸収剤2部
および無機質充填剤126.1部からなものを調製し
た。
【0049】上記(A),(B)成分を重量比1:2で
混合撹拌した。この混合を上記ポリウレタンベース層上
に厚み2mmに塗布し硬化させて、総厚み5mmの弾性
床材層を得た。
【0050】
【実施例6】ポリウレタンベース層の形成材料として、
実施例7のポリウレタンベース層の形成材料と同一の二
液硬化型の液状ポリエーテルウレタン組成物を使用し
た。また、ポリウレタン床材層の形成材料も実施例7の
ポリウレタンベース層の形成材料と同一の二液硬化型の
液状ポリエーテルウレタン組成物を使用した。ポリウレ
タンベース層に含有する中空単一粒子として、平均粒径
300μmのアルミノシリケート系フライアッシュを上
記ウレタン組成物100部に対し3部配合した。他は実
施例1と同様な施工を実施して、総厚み5mmの弾性床
材層を得た。
【0051】
【実施例7】ウレタンベース層は本発明第2の方法に従
った。すなわち、二液硬化型の液状ポリエーテルウレタ
ンの組成物の(a)成分として、平均分子量1000の
ポリオキシプロピレングリコール43部と分子量300
0のポリオキシプロピレントリオール57部に、トリレ
ンジイソシアネート(2,4体/2,6体=80/2
0)26部を加え、常法により反応させて末端イソシア
ネート基含有率4.2%の分枝状ポリエーテル型ウレタ
ンレポリマーを得た。一方(b)成分として、平均分子
量2000のポリオキシプロピレングリコール30部,
メチレンビスオルソクロロアニリン8部,ジオクチルフ
タレート30部,オクチル酸鉛(38%)2部,顔料1
0部,安定剤3部および無機質充填剤117部からなる
ものを調製した。
【0052】上記(a),(b)両成分を重量比1:2
で撹拌混合した。この際、中空単一粒子として、平均粒
径300μmのアルミノシリケート系フライアッシュを
上記ウレタン組成物100部に対し30部配合した。こ
の混合物を予めウレタン溶剤系プライマーを塗布したモ
ルタル基盤面上に厚み3mmになるように均一に塗布し
た。このポリウレタンベース層は、翌日には歩行可能と
なるまで硬化した。
【0053】つぎに、ポリウレタン床材層も上記ポリウ
レタンベース層と同様に本発明第2の方法に従った。す
なわち、二液硬化型の液状ポリエーテルウレタンの組成
物の(c)成分として、平均分子量1000のポリオキ
シプロピレングリコール43部と分子量3000のポリ
オキシプロピレントリオール57部に、トリレンジイソ
シアネート(2,4体/2,6体=80/20)27部
を加え、常法により反応させて末端イソシアネート基含
有率5.0%の分枝状ポリエーテル型ウレタンレポリマ
ーを得た。一方(d)成分として、平均分子量2000
のポリオキシプロピレングリコール30部,メチレンビ
スオルソクロロアニリン9部,ジオクチルフタレート1
0部,オクチル酸鉛(38%)2部,顔料10部,安定
剤3部および無機質充填剤36部からなるものを調製し
た。
【0054】上記(c),(d)成分を1:1の割合で
撹拌混合した。この混合物を上記ポリウレタンベース層
上に厚み2mmに塗布し硬化させて、総厚み5mmの弾
性床材層を得た。
【0055】
【実施例8】ポリウレタンベース層の形成材料として、
実施例9のポリウレタンベース層の形成材料と同一の二
液硬化型の液状ポリエーテルウレタン組成物を使用し
た。また、ポリウレタン床材層の形成材料も実施例9の
ポリウレタンベース層の形成材料と同一の二液硬化型の
液状ポリエーテルウレタン組成物を使用した。ポリウレ
タンベース層に含有する中空単一粒子として、平均粒径
300μmのアルミノシリケート系フライアッシュを上
記ウレタン組成物100部に対し3部配合した。他は実
施例1と同様な施工を実施して、総厚み5mmの弾性床
材層を得た。
【0056】
【比較例1】ポリウレタンベース層中に中空単一粒子お
よび発泡弾性粒子を含有させない他は、実施例1と同様
の施工を実施して、総厚み5mmの弾性床材層を得た。
【0057】
【比較例2】20℃で可使時間30分,硬化時間5時
間,発泡倍率1.7倍,混合比重1.25の2成分系発
泡ウレタンに、自動車の廃タイヤを粉砕した、粒度分布
5〜20メッシュのゴム60重量%、20〜100メッ
シュのゴム40重量%からなる粒状粉末ゴムを上記2成
分系発泡ウレタン100部に対し30部配合し、均一に
混合撹拌した。この混合物をウレタン溶剤系プライマー
を塗布したモルタル基盤面上に、厚み2mmで塗布し
た。5時間後に完全硬化し、厚み3mmの平坦な発泡ウ
レタン層を得た。
【0058】つぎに、上記発泡ウレタン層上に実施例1
と同一の厚み2mmポリウレタン床材層を積層し、総厚
み5mmの弾性床材層を得た。
【0059】このようにして得られた実施例1〜10お
よび比較例1,2の弾性床材層について物性,耐久性,
使用感,遮音性,断熱性について測定、評価した。その
結果を表1〜表3に示す。なお、上記特性は下記の方法
にしたがって測定、評価した。
【0060】〔物性〕JIS−K6301に準じ、引っ
張り強さ,伸び,引き裂き強さ,硬度を測定し、評価し
た。
【0061】〔耐久性〕耐熱性は、熱処理(温度80
℃,時間168時間)した後、引っ張り強さ保持率を測
定し、評価した。耐水性はセメント飽和水溶液中で8時
間煮沸した後の硬度保持率を測定し、評価した。
【0062】〔使用感〕JIS−A6519付属書1に
準じ、舗装材の変形が最大に達するまでの変形エネルギ
ーを測定し、衝撃吸収値として評価した。またそれと同
時に、舗装材の振動の最大振幅および舗装材の振動の最
大振幅時の見掛けの半周期を測定し、それらより弾力性
値を算出し、使用感として評価した。
【0063】〔遮音性〕JIS−A1418に準じ、床
衝撃音レベルを測定し、許容レベルとして評価した。
【0064】〔断熱性〕JIS−A1413に準じ、熱
伝導率を測定し評価した。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】上記の表1〜表3の結果から、実施例1〜
10の弾性床材層は、圧縮強度が充分高く、その他の物
性,耐久性,遮音性,断熱性に富み、使用感も優れてい
ることがわかる。これに対し、比較例1は圧縮強度やそ
の他の物性は優れているが、使用感,衝撃吸収性,遮音
性,断熱性等はは実施例より劣っていた。また、比較例
2は圧縮強度が低く耐荷重性に劣り、床材としての基本
的機能に欠けていた。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基盤面上に中空単一粒子および発泡弾性
    粒子の少なくとも中空単一粒子を含有するポリウレタン
    ベース層が形成され、その上に、ポリウタン床材層が積
    層されていることを特徴とする弾性床材層。
  2. 【請求項2】 上記ポリウレタンベース層およびポリウ
    レタン床材層における少なくとも一層のポリウレタンの
    構造が、三次元架橋構造を主体とし、かつ一部は尿素結
    合にもとづく架橋構造になっている請求項1記載の弾性
    床材層。
  3. 【請求項3】 中空単一粒子が平均粒径10〜500μ
    mであって、下記の(m)または(n)である請求項1
    または2記載の弾性床材層。 (m)アルミノシリケート系フライアッシュ。 (n)ビニリデンクロライド,またはビニリデンクロラ
    イドとアクリロニトリルのコポリマーを殻とするマイク
    ロスフェアー。
  4. 【請求項4】 発泡弾性粒子が平均粒径4〜50メッシ
    ュのスチレン−ブタジエンゴムまたはポリウレタンゴム
    を発泡したものである請求項1〜3のいずれか一項に記
    載の弾性床材層。
  5. 【請求項5】 基盤面上に中空単一粒子および発泡弾性
    粒子の少なくとも中空単一粒子を含有するポリウレタン
    ベース層を形成し、その上にポリウレタン床材層を積層
    形成して弾性床材層を形成する施工法であって、上記ポ
    リウレタンベース層の形成に、中空単一粒子および発泡
    弾性粒子の少なくとも中空単一粒子を含有する液状ポリ
    エーテルウレタン組成物を使用することを特徴とする弾
    性床材層の施工法。
  6. 【請求項6】 上記ポリウレタンベース層の形成に、中
    空単一粒子および発泡弾性粒子の少なくとも中空単一粒
    子を含有する下記(A)および(B)を主成分とする二
    液硬化型の液状ポリエーテルウレタン組成物、もしくは
    中空単一粒子および発泡弾性粒子の少なくとも中空単一
    粒子を含有する下記(C)および(D)を主成分とする
    二液硬化型の液状ポリエーテルウレタン組成物を使用
    し、ポリウレタン床材層の形成に、下記(A)および
    (B)を主成分とする二液硬化型の液状ポリエーテルウ
    レタン組成物、もしくは下記(C)および(D)を主成
    分とする二液硬化型の液状ポリエーテルウレタン組成物
    を使用する請求項5記載の弾性床材層の施工法。 (A)少なくとも2個の水酸基を有するポリアルキレン
    エーテルポリオールと芳香族ポリイソシアネートとを付
    加反応させてなるイソシアネート基を3個以上有するポ
    リエーテルウレタンプレポリマーを主成分とする主剤。 (B)少なくとも2個の水酸基を有するポリアルキレン
    エーテルポリオールおよび芳香族ジアミンの少なくとも
    一方を主成分とする硬化剤。 (C)(a)イソシアネート基を3個以上有するポリエ
    ーテルウレタンプレポリマー。 (b)イソシアネート基を2個有するポリエーテルウレ
    タンプレポリマー。 の2種の混合物を主成分とする主剤。 〔ただし、重量%基準で(a)/(b)=30/70〜
    80/20〕 (D)少なくとも2個の水酸基を有するポリアルキレン
    エーテルポリオールおよび芳香族ジアミンの少なくとも
    一方を主成分とする硬化剤。
  7. 【請求項7】 中空単一粒子が平均粒径10〜500μ
    mであって、下記の(m)または(n)である請求項5
    または6記載の弾性床材層。 (m)アルミノシリケート系フライアッシュ。 (n)ビニリデンクロライド,またはビニリデンクロラ
    イドとアクリロニトリルのコポリマーを殻とするマイク
    ロスフェアー。
  8. 【請求項8】 発泡弾性粒子が平均粒径4〜50メッシ
    ュのスチレン−ブタジエンゴムまたはポリウレタンゴム
    を発泡したものである請求項5〜7のいずれか一項に記
    載の弾性床材層の施工法。
  9. 【請求項9】 ポリアルキレンエーテルポリオールが、
    平均分子量400〜4000のものである請求項5〜8
    のいずれか一項に記載の弾性床材層の施工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1007764C2 (nl) * 1997-12-10 1999-06-11 Descol Kunststof Chem Bv Samenstelling geschikt voor een vloer, vloersystemen omvattende deze samenstelling en een werkwijze voor het maken van deze vloersystemen.
WO2008111852A1 (en) * 2007-03-13 2008-09-18 Acma Industries Limited Impact absorbing product
US11174331B2 (en) 2017-09-28 2021-11-16 Sekisui Chemical Co., Ltd. Shock-absorbing sheet

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