JPH08170302A - 弾性舗装方法 - Google Patents

弾性舗装方法

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JPH08170302A
JPH08170302A JP31688194A JP31688194A JPH08170302A JP H08170302 A JPH08170302 A JP H08170302A JP 31688194 A JP31688194 A JP 31688194A JP 31688194 A JP31688194 A JP 31688194A JP H08170302 A JPH08170302 A JP H08170302A
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JP
Japan
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resin
chips
mixed
polyurethane
urethane
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Application number
JP31688194A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Ozaki
正義 尾崎
Michio Sekine
道夫 関根
Hiroshi Honda
浩 本多
Takahiro Nakai
隆宏 中居
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 末端にイソシアネート基を有するウレタンプ
レポリマーを主成分とする主剤と、活性水素化合物、無
機充填剤、触媒及びその他の助剤よりなる硬化剤とを混
合する際に、シリコーン整泡剤の存在下に該混合物に機
械的に不活性ガスを均一に混合分散させて得られる、大
部分が独立気泡で、発泡倍率が1.2〜3.0倍、密度
0.4〜1.05g/cm3 の発泡ポリウレタン樹脂中
に、硬度70A(JIS A)〜80D(Shore
D)の樹脂(X)のチップを含有せしめて得られる弾性
舗装材を、基盤上に塗布して下層とし、その上に非発泡
のポリウレタン弾性舗装材を積層することを特徴とする
弾性舗装方法。 【効果】 圧縮強度が充分高く耐荷重性に優れ、適度な
弾力性と走行感(走り易さ)に優れ、品質的にも安定
し、経済的が良く、且つ衝撃吸収性、断熱性の各種機能
性に優れた弾性舗装面が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタンによる弾
性舗装方法に関し、詳しくはグランドやテニスコート、
ジョギング走路、学校のグランドや校庭等において、圧
縮強度が充分に高く耐荷重性に優れ、適度な弾力性と走
行感に優れ、品質的に安定した、経済性が良く、且つ衝
撃吸収性、断熱性等の各種機能性に優れた舗装材の舗装
方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】従来、グランドやテニスコート、ジョギ
ング走路、学校グランドや校庭等に使用されている弾性
舗装材には、ポリウレタン系、ゴムアスファルト系、S
BR(スチレン・ブタジェン・ラバー)系等の材料が用
いられてきたが、なかでもポリウレタン系舗装材は物性
が卓越している上に施工が容易なため、特にすぐれてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、グランドやテニ
スコート、ジョギング走路、学校グランドや校庭等にお
いてポリウレタン舗装材が使用される場合、一般的に硬
さ(Shore A)が40〜75のものが使用され
る。しかるに、これらのポリウレタン弾性舗装材は、用
途によっては競技者の筋肉疲労を軽減する、或いは競技
者が転倒しても怪我をしないようなクッション性(衝撃
吸収性)と適度な弾力性を有するものが望まれている。
【0004】しかるに、舗装材自体にクッション性を高
める方法としては、ウレタンの架橋密度を大きくする、
或いはウレタン樹脂中に可塑材を入れて硬度を低くする
方法があるが、これらの方法では、物性、反発弾性が低
下し更に耐久性が劣るという問題が発生する。又、別法
としてポリウレタンを発泡させる方法がある。例えば、
発泡ウレタンの液中に直径1mm以上で比重0.2〜1.
4の粒状物を加えることにより、均一な厚さの発泡硬化
物を得る方法が提案されている(特開昭60−1094
64号)。さらに、上記改良として、発泡ウレタン液中
に粒径3〜200メッシュの粒状粉末ゴムであって、そ
のうち20〜200メッシュのものが全体の30〜80
重量%を占める粒状粉末ゴムを、発泡ウレタンの液中に
加える方法が提案されている(特開昭62−12515
7号)。
【0005】いずれも、この方法における発泡ウレタン
は、分子末端にイソシアネート基を有する成分と、分子
末端に活性水素を有する成分を主成分とする2成分系ウ
レタンで、発泡に必要な水あるいは低沸点溶剤、発泡調
整に必要な整泡剤、ウレタン化反応促進に必要な触媒な
どを添加する方法である。これらの発泡ウレタンは、分
子末端にイソシアネート基を有する成分と分子末端に活
性水素を有する成分を主成分とし、発泡に必要な水ある
いは低沸点溶剤と記載されている通り、例えば水との反
応による場合は生成する炭酸ガスにより発泡させる方法
(ケミカル反応)によるものであり、これを基盤に塗布
した場合、下地温度(日向や日陰)により発泡倍率が著
しく異なるので、施工厚さの調節が非常に困難である。
又、液温や気温により発泡倍率が変化するので、設定す
る密度のコントロールが難しいという欠点がある。
【0006】特公平2−10180号公報には、末端に
イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを主成
分とする主剤と、活性水素化合物、無機充填剤、触媒及
びシリコーン整泡剤を含有する硬化剤とを混合時、発泡
倍率が1.5〜3倍(密度0.4〜0.9g/cm3 )に
なるよう、該混合物に機械的に不活性ガスを均一に混合
分散せしめたのち常温硬化する下地材の製造法及び該下
地材の表面にウレタン塗床材、又はウレタン弾性舗装材
を塗布したのち、硬化させる積層体の製法が提案されて
いる。この方法により形成される下地材及びそれを用い
た積層体は、前述の特開昭60−109464号や特開
昭62−125157号の化学反応による発泡ウレタン
とは異なり、メカニカルな方法により大部分が独立気泡
を有するもので、クッション性、遮音性、断熱性に優れ
た性能を有するが、これらを弾性舗装材の要求性能にあ
うように更に追求すると、発泡倍率が1.5〜3倍(密
度0.4〜0.9)のものは圧縮強度が低いので、これ
から得られた弾性舗装材は軟らかすぎることから耐荷重
性に欠け、走行感も劣るという欠点を有する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、発泡ウレタ
ン樹脂が有する優れた特徴を生かしながら圧縮強度が充
分に高く耐荷重性に優れ、適度な弾力性と走行感に優れ
た弾性舗装材の弾性舗装方法について鋭意研究を行った
結果、上記特公平2−10180号公報記載のいわゆる
メカニカル発泡ポリウレタン樹脂中に、硬度70A(J
IS A)〜80D(Shore D)の樹脂(X)の
チップを含有せしめて得られる弾性舗装材を基盤上に塗
布して下層とし、その上に非発泡ウレタン弾性舗装材を
積層することにより、圧縮強度が充分に高く耐荷重性に
優れ、適度な弾力性と走行感に優れ、品質的に安定し
た、経済性が良く、且つ衝撃吸収性、断熱性の各種機能
性に優れた舗装材が得られることを見い出し本発明を完
成するに至った。
【0008】即ち、本発明は次の(1)〜(4)の通り
である。 (1)末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポ
リマーを主成分とする主剤と、活性水素化合物、無機充
填剤、触媒及びその他の助剤よりなる硬化剤とを混合す
る際に、シリコーン整泡剤の存在下に該混合物に機械的
に不活性ガスを均一に混合分散させて得られる、大部分
が独立気泡で、発泡倍率が1.2〜3.0倍、密度0.
4〜1.05g/cm3 の発泡ポリウレタン樹脂中に、硬
度70A(JIS A)〜80D(Shore D)の
樹脂(X)のチップを含有せしめて得られる弾性舗装材
を、基盤上に塗布して下層とし、その上に非発泡のポリ
ウレタン弾性舗装材を積層することを特徴とする弾性舗
装方法。 (2)樹脂(X)として比重0.9〜1.2、粒径0.
5〜5mmのポリウレタンバンパーを用いることを特徴と
する(1)記載の弾性舗装方法。 (3)樹脂(X)として粒径0.5〜5mmのゴムタイヤ
を用いることを特徴とする(1)記載の弾性舗装方法。 (4)発泡ポリウレタン樹脂100重量部中、樹脂
(X)のチップを5〜70重量部含有せしめることを特
徴とする(1)記載の弾性舗装方法。
【0009】基盤は、アスファルトコンクリート(アス
コンと略称する)、コンクリート、モルタル等の公知の
基盤である。基盤には、通常適切なプライマーが塗布さ
れるが、一般的には一液湿気硬化型のウレタン系プライ
マーが使用される。なお基盤がアスコンの場合、使用す
るプライマーはプライマー中の溶剤がアスコンを侵さな
いものが使用される。また場合によっては、ポリマーセ
メント層としての下地調整剤も使用され、その上にプラ
イマー処理することもできる。
【0010】本発明で使用される末端にイソシアネート
基を有するウレタンプレポリマー用の原料有機ポリイソ
シアネートは2,4−トリレンジイソシアネート、2,
6−トリレンジイソシアネート及びその混合物(以下、
TDIと略称する。)、特に2,4−異性体/2,6−
異性体が重量比80/20のもの(以下、TDI−80
と略称する。)及び65/35のもの(以下、TDI−
65と略称する。 )、粗トリレンジイソシアネート、
メタフェニレンジイソシアネート、4.4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニル
ポリイソシアネート(粗ジフェニルメタンジイソシアネ
ート)、ヘキサメチレンジイソシアネート、4.4’−
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート等であり、これらを単独でまたは混合
して用いる。
【0011】ポリオールとしては、各種ポリエーテルポ
リオール、ポリエステルポリオール、ポリブタジエンポ
リオール、ひまし油、ポリテトラメチレンエーテルグリ
コールが使用できるが、水、プロピレングリコールなど
にプロピレンオキサイド叉はプロピレンオキサイド及び
エチレンオキサイドを付加したポリオキシアルキレング
リコール、グリセリン、トリメチロールプロパンなどに
プロピレンオキサイド叉はプロピレンオキサイド及びエ
チレンオキサイドを付加したポリオキシアルキレントリ
オールが好ましい。このほか、低分子のグリコールが使
用できる。低分子グリコールとしては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコ
ールが使用できる。これらポリオールは単独又は2種以
上混合して使用されるがポリオールの平均分子量は75
〜10000が好ましい。
【0012】ウレタンプレポリマーは有機ポリイソシア
ネートとポリオールとを常法に従って、窒素気流中80
〜100℃で数時間加熱する方法により製造することが
できる。本発明に使用されるウレタンプレポリマー中の
イソシアネート基とポリエーテルまたはポリエステルポ
リオール中のヒドロキシル基の当量比(NCO/OH)
は通常2〜20でウレタンプレポリマー中に含まれる遊
離イソシアネート基は1〜15重量%(以下%は重量を
示す。)である。
【0013】本発明に用いられる硬化剤は、活性水素化
合物としてポリアミンおよび/またはポリオールであ
り、ポリアミンとしてはエチレンジアミン、テトラメチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、p−フェニレ
ンジアミン、3,3’−ジクロル−4,4’−ジアミノ
ジフェニルメタン(MOCA)、3,3’−ジメチル−
4,4’−ジアミノジフェニルメタン等が用いられる。
またポリオールは公知のポリエーテルポリオール、ポリ
エステルポリオールまたはポリマーポリオール等を用い
る。活性水素化合物の使用量(当量比)はNCO/H
(活性水素)=0.95〜2.0になる量である。
【0014】触媒としては、例えば公知のアミン類、有
機金属化合物(錫、鉛)が適当で、例えば錫オクトエー
ト、ジブチル錫ジラウレートや鉛オクトエート、鉛ナフ
テネート等を単独又は混合して用いられる。その使用量
は硬化剤の総量に対し0.1〜5重量%が好ましく、後
述の不活性ガスの混入と施工時間を考慮して、バッチ混
合の場合は可使時間が60分以上になるよう調節する。
一方有機ポリイソシアネートと活性水素化合物および他
の助剤の混合、不活性ガスの混入および吐出をほぼ同時
に行う機械混合の場合、可使時間が15分程度の速硬化
型のものも使用できる。
【0015】無機充填剤としては、例えば炭酸カルシウ
ム、タルク、クレー、カーボンブラック、無水ケイ酸
(ホワイトカーボン)、ゼオライト、二酸化チタンが好
ましい。これらの充填剤は単独で、又は混合して使用す
ることができる。その使用量は硬化剤の総量に対し2〜
50重量%が好ましい。
【0016】その他助剤としては、可塑剤、顔料等が用
いられる。可塑剤としては、例えば、フタル酸ジオクチ
ル(DOP)、フタル酸ジブチル(DBP)、アジピン
酸ジオクチル(DOA)、リン酸トリクレジル(TC
P)、塩素化パラフィン、U−レックス(脂環族重合体
変性天然樹脂エステル、東京樹脂工業社製)等である。
顔料の例としては酸化クロム、ベンガラ等の無機顔料、
フタロシアニン顔料、アゾ顔料等の有機顔料が挙げられ
る。
【0017】不活性ガスは空気、窒素などであるが、特
に空気が好ましい。不活性ガスのフロス(泡体)が安定
であるように公知の整泡剤(例えばシリコン系化合物)
を用いるのが好ましく、その使用量はウレタンプレポリ
マーと硬化剤の総和100重量部(以下部は重量部を示
す。)当たり0.1〜10部であり好ましくは0.3〜
5部である。本発明の不活性ガスの使用量は、発泡倍率
が1.2〜3.0倍に、密度が0.4〜1.05g/cm3
になる量である。発泡倍率が1.2倍以下だとクッショ
ン性(衝撃吸収率)が悪くなり、3.0倍以上になると
荷重負担能力が悪くなるため急速走行の際に足元の凹み
が大きくなる等走行感が劣り、競技施設には不適当とな
る。
【0018】樹脂(X)としては、硬度70A(JIS
A)〜80D(Shore D)の各種の樹脂、例え
ばポリウレタン、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエ
ステル、ポリ塩化ビニール、ポリスチレン、フェノール
樹脂、エポキシ樹脂などが使用できるが、特に廃材のリ
サイクルの困難な架橋型樹脂やゴム等を用いることが産
業廃棄物の有効利用という点からも好ましく、経済性、
接着性の点でポリウレタンバンパーの廃材が特に好まし
い。
【0019】ポリウレタンバンパーは、ポリオールおよ
び/またはポリアミンとポリイソシアネート化合物の反
応による樹脂組成物をベースとし、硬度90A(JIS
A)〜80D(Shore D)、比重0.9ないし
1.20のマイクロセルラーウレタンであり、高硬度、
高弾性である。また、廃タイヤなどのゴム製品のうち、
硬度75〜95A(JIS A)のものも経済性の点で
好ましい。このウレタンバンパーや廃タイヤ等を粉砕
し、粒径0.5〜5mm、より好ましくは0.7〜3.0
mmのチップとしたものが特に好適に用いられる。
【0020】これらのチップの配合量は、発泡ポリウレ
タン樹脂100重量部に対して5〜70重量部、好まし
くは10〜40重量部である。10重量部以下では、圧
縮強度が劣ることから耐荷重性が劣り、40重量部以上
では圧縮強度が高く耐荷重性は良くなるが、反面衝撃吸
収性が小さくなり、施工性が悪くなる。
【0021】本発明において、発泡ポリウレタン樹脂は
発泡倍率1.2〜3.0倍にした場合、密度が約0.4
〜1.05g/cm3 となる。また発泡ポリウレタン樹脂
に含有させるウレタンバンパーチップの比重は0.9〜
1.20であり、樹脂とチップの密度か極端に差がない
こと、それと発泡ポリウレタン樹脂自体が気泡を混入し
ているためチクソ性を有するので、形成された下層にお
いては全体にチップが均一に分布されることから、品質
的にも安定し、圧縮強度のバラツキもなく耐荷重性が安
定したものとなり、走行感の良い弾性舗装面が得られ
る。本発明の発泡ウレタン樹脂の気泡は、機械的に気泡
を混入しているため大部分が独立気泡であり、ケミカル
反応による発泡ウレタンフォームのようにフォームが連
通気泡を有し、収縮したり、反発弾性が不良になった
り、圧縮永久歪が大きくなるといった欠点がない。
【0022】チップを含有する発泡ウレタン樹脂の弾性
舗装材を下層とし、その上に積層する非発泡のウレタン
弾性材は、公知の2液の常温硬化型の材料が使用され、
例えば硬さ(Shore A)45〜70のものを厚み
2〜4mmで使用することができる。
【0023】本発明の弾性舗装方法の一例を説明する。
まず、アスコン、コンクリート、モルタルなどの基盤上
に、下地調整剤を塗布する。必要に応じてプライマーを
塗布する。次に、実公平4−35466号公報記載の撹
拌発泡装置(泡立て羽根付き:ミキスタ工業社製)或い
は泡立て機ハードミキサー(自社製)を用いて、主剤と
活性水素化合物、無機充填剤、触媒及びその他助剤より
なる硬化剤との混合時に、シリコーン整泡剤を撹拌混合
することにより空気による気泡を均一に混入せしめた発
泡ウレタン樹脂を得る。次いで発泡ウレタン樹脂中にポ
リウレタンバンパーの廃材および/または各種ゴム製品
の廃材よりなるチップを均一に混合する。この混合液を
下地調整剤を塗布した基盤上にコテ、櫛目コテ、レーキ
等を用いて厚み5〜15mmになるように塗布し下層とす
る。1夜常温で硬化させ、この上に非発泡のウレタン弾
性材が厚み2〜4mmに塗布される。又、表面仕上げをす
る場合は、トップコートの塗布、チップ仕上げ或いは凹
凸仕上げを行う。尚、機械混合の場合、Oakesミキ
サー等を用いて二液の混合及びエアーローディング(ai
rloading)により気泡の均一な混入を同時に行うが、そ
の後に通常の混合機を用いてチップを均一に混合分散さ
せて、そのあとはバッチ混合と同様に行うことができ
る。
【0024】
【実施例】以下に実施例により本発明を具体的に説明す
る。例中の部は重量部を表わす。 [ウレタンプレポリマーの製造]平均分子量2000の
ポリオキシプロピレンジオール430部、平均分子量5
000のポリオキシプロピレントリオール400部、T
DI−65 123部を均一に混合したのち、窒素気流
中で80℃で2時間、ついで100℃2時間反応させ
た。NCO基含有量2.9重量%、粘度 6,000c
ps/25℃のウレタンプレポリマーを得た。
【0025】[硬化剤の製造]MOCA7.5部、平均
分子量3000のポリオキシプロピレンジオール20
部、平均分子量5000のポリオキシプロピレントリオ
ール20部、DOP 6部、炭酸カルシウム39.5
部、触媒オクチル酸鉛(pb含有量25% )2部、顔
料ベンガラ5.0部を加え、ディゾルバーで均一に混練
して硬化剤を得た。
【0026】実施例1 主剤100部と硬化剤100部及びL−5420(日本
ユニカー社製整泡剤)4部を泡立て機付きハードミキサ
ー(自社製)を用いて、約3分間機械的に混合し、空気
を混入して発泡ウレタン樹脂を得た。この発泡ウレタン
樹脂の発泡倍率は1.5倍で密度は0.80g/cm3
あった。この発泡ウレタン樹脂に粒径0.7〜3mmのウ
レタンバンパー廃材のチップ(JIS A硬度95A)
20部を加え、泡立て機をはずしてハードミキサーだけ
で1分間均一に撹拌混合した。ポットライフは約50分
であった。この混合液をアスファルトコンクリートの基
盤上に8mm厚になるようレーキを用い表面を平滑に仕上
げて下層を得た。常温で1夜放置後、この下層の上にウ
レタン弾性舗装材(上記の主剤と硬化剤が1:1のもの
を混合する時に消泡剤を添加した)を4mm厚になるよう
に塗布し、更にこの上に約1mm厚の凹凸仕上げを行い、
全体の厚さを13mmとした。
【0027】実施例2 実施例1において、粒径0.7〜3mmのウレタンバンパ
ー廃材のチップ(JIS A硬度95A)20部を60
部に代えた以外は同様とした。
【0028】実施例3 実施例1において、L−5420を4部を6部を替えて
発泡ウレタン樹脂の発泡倍率は2.0倍で密度0.65
g/cm3 を得た。他は同様とした。
【0029】実施例4 実施例3において、粒径0.7〜3mmのウレタンバンパ
ー廃材のチップ(JIS A硬度95A)20部を60
部に代えた以外は同様とした。
【0030】実施例5 実施例1において、粒径0.7〜3mmのウレタンバンパ
ーの廃材のチップ(JIS A硬度95A)10部の代
わりに粒径0.7〜3mmの廃タイヤのチップ(JIS
A硬度80A)20部に替えた以外は同様とした。
【0031】実施例6 実施例5において、粒径0.7〜3mmの廃タイヤのチッ
プ(JIS A硬度80A)20部を60部に代えた以
外は同様とした。
【0032】比較例1 実施例1、実施例2、実施例5、実施例6において、粒
径0.7〜3mmのウレタンバンパーの廃材のチップ(J
IS A硬度95A)並びに廃タイヤのゴムチップ(J
IS A硬度80A)を削除した以外は同様に行った。
【0033】比較例2 実施例3、実施例4において、粒径0.7〜3mmのウレ
タンバンパーの廃材のチップを削除した以外は同様に行
った。
【0034】このようにして得られた実施例1〜6及び
比較例1〜2について、耐荷重性の評価として圧縮強
度、反発弾性率、走行感(走り易さ)、クッション性
(衝撃吸収率)、断熱性について評価した。 [耐荷重性]JIS−K6301に準じて、圧縮強度を
測定し評価した。 [反発弾性]JIS−K6301に準じて、反発弾性を
測定し評価した。 [走行感] サンプルを作製し、実際に人が走って走行
感(走り易さ)を評価した。 ○:走りやすい ×:
ふわっとして走りにくい [クッション性]落下衝撃試験機を用いて衝撃吸収率
(%)を測定し評価した。 (測定装置)緩衝材用落下衝撃試験機:CST−320
(MVSS型)(吉田精機(株)製) ・インパクトブロックヘッドの形状:128φ ・落下重錘の重量:17Kg ・高さ:24mm ・サンプルの大きさ:260mm×260mm [断熱性] JIS−A1413に準じて、熱伝導率を
測定して評価した。 以上の結果をまとめて表1〜2に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】上記の表1〜表3の結果から、実施例1〜
6の積層体は、圧縮強度が充分高くなっていることから
耐荷重性が向上すると同時に走行感(走り易さ)にも優
れ、品質的に安定し、経済性も良好であり、その他クッ
ション性(衝撃吸収性)、断熱性の各種機能にも優れて
いるのがわかる。これに対し、比較例1〜2はクッショ
ン性(衝撃吸収性)、断熱性の各種機能には優れている
が、圧縮強度が低く耐荷重性に劣り、走行感(走り易
さ)については走行時に凹みが大きい為に走りずらく競
技施設用としての弾性舗装の基本的機能に欠けていた。
【0038】
【発明の効果】本発明により、圧縮強度が充分に高く耐
荷重性に優れ、適度な弾力性と走行感に優れ、品質的に
安定し、経済性が良く、且つ衝撃吸収性、断熱性の各種
機能性に優れた弾性舗装面が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中居 隆宏 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】末端にイソシアネート基を有するウレタン
    プレポリマーを主成分とする主剤と、活性水素化合物、
    無機充填剤、触媒及びその他の助剤よりなる硬化剤とを
    混合する際に、シリコーン整泡剤の存在下に該混合物に
    機械的に不活性ガスを均一に混合分散させて得られる、
    大部分が独立気泡で、発泡倍率が1.2〜3.0倍、密
    度0.4〜1.05g/cm3 の発泡ポリウレタン樹脂中
    に、硬度70A(JIS A)〜80D(Shore
    D)の樹脂(X)のチップを含有せしめて得られる弾性
    舗装材を、基盤上に塗布して下層とし、その上に非発泡
    のポリウレタン弾性舗装材を積層することを特徴とする
    弾性舗装方法。
  2. 【請求項2】樹脂(X)として比重0.9〜1.2、粒
    径0.5〜5mmのポリウレタンバンパーを用いることを
    特徴とする請求項1記載の弾性舗装方法。
  3. 【請求項3】樹脂(X)として粒径0.5〜5mmのゴム
    タイヤを用いることを特徴とする請求項1記載の弾性舗
    装方法。
  4. 【請求項4】発泡ポリウレタン樹脂100重量部中、樹
    脂(X)のチップを5〜70重量部含有せしめることを
    特徴とする請求項1記載の弾性舗装方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1332095C (zh) * 2004-02-06 2007-08-15 姜成顺 含废聚氨酯屑的现有道路用弹性排水路面及其铺筑方法

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