JPH0612128Y2 - トラス状支保梁のサポートジャッキ式荷重解除装置 - Google Patents
トラス状支保梁のサポートジャッキ式荷重解除装置Info
- Publication number
- JPH0612128Y2 JPH0612128Y2 JP4918088U JP4918088U JPH0612128Y2 JP H0612128 Y2 JPH0612128 Y2 JP H0612128Y2 JP 4918088 U JP4918088 U JP 4918088U JP 4918088 U JP4918088 U JP 4918088U JP H0612128 Y2 JPH0612128 Y2 JP H0612128Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support jack
- bundle
- truss
- support
- upper chord
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、特殊建築物に用いるトラス状支保梁のサポー
トジャッキ式荷重解除装置に係るものである。
トジャッキ式荷重解除装置に係るものである。
「従来の技術と考案が解決しようとする課題」 従来、特殊建築物における断面の大きな梁や厚さの大き
なスラブ、例えば、600〜2000mmのせいを有するものを
構築する場合、その支保工に、施工性、作業性、安全性
等において多々難点があった。
なスラブ、例えば、600〜2000mmのせいを有するものを
構築する場合、その支保工に、施工性、作業性、安全性
等において多々難点があった。
斯る点に鑑み、本出願人は、先に、下記の埋込み支保梁
工法を提案した。
工法を提案した。
この埋込み支保梁工法は、下フランジを有する鋼材から
成る上弦材と、該上弦材の下面に取外し可能に装着した
束材及び下弦材とで形成したトラス状支保梁を用いるも
のであり、該トラス状支保梁を複数所定箇所に配置し、
各上弦材の下フランジに梁底、スラブ型等の適宜打込み
型枠を取り付け、該型枠上に所要の配筋、埋込み配管を
施して、コンクリートを打設し、該コンクリートの所要
強度発現後、それらのトラス状支保工において、上弦材
を残し、束材及び下弦材を撤去するものである。
成る上弦材と、該上弦材の下面に取外し可能に装着した
束材及び下弦材とで形成したトラス状支保梁を用いるも
のであり、該トラス状支保梁を複数所定箇所に配置し、
各上弦材の下フランジに梁底、スラブ型等の適宜打込み
型枠を取り付け、該型枠上に所要の配筋、埋込み配管を
施して、コンクリートを打設し、該コンクリートの所要
強度発現後、それらのトラス状支保工において、上弦材
を残し、束材及び下弦材を撤去するものである。
この埋込み支保梁工法によれば、上述の難点を解消する
ことができる。
ことができる。
本考案は、その一環として、上述トラス状支保梁におい
て、施工後の解体作業を容易にしようとするものであ
る。
て、施工後の解体作業を容易にしようとするものであ
る。
つまり、束材及び下弦材の解体撤去に当たっては、解体
箇所が高所でかつ十分な足場を確保できない所とか、解
体に反力を取れない所では、荷重の解除が困難であり、
また、甚大な乗載荷重により束材や下弦材に大きな弾性
変形を伴い、これが零になるまで荷重の解除を要して、
解体作業が容易でない。本考案は、これを容易ならしめ
ようとするものである。
箇所が高所でかつ十分な足場を確保できない所とか、解
体に反力を取れない所では、荷重の解除が困難であり、
また、甚大な乗載荷重により束材や下弦材に大きな弾性
変形を伴い、これが零になるまで荷重の解除を要して、
解体作業が容易でない。本考案は、これを容易ならしめ
ようとするものである。
「課題を解決するための手段」 本考案は、下フランジを有する鋼材から成る上弦材と該
上弦材の下面に取外し可能に装着した束材及び下弦材と
で形成したトラス状支保梁において、上記束材として、
一側が開口する中空材とロッドとを螺旋伸縮手段を介し
て連係させた束材を用い、その中空材内に上記開口を通
じてサポートジャッキの挿入を可能ならしめ、挿入した
該サポートジャッキに中空材からロッドへと加わる荷重
を負担させるよう構成して成る。
上弦材の下面に取外し可能に装着した束材及び下弦材と
で形成したトラス状支保梁において、上記束材として、
一側が開口する中空材とロッドとを螺旋伸縮手段を介し
て連係させた束材を用い、その中空材内に上記開口を通
じてサポートジャッキの挿入を可能ならしめ、挿入した
該サポートジャッキに中空材からロッドへと加わる荷重
を負担させるよう構成して成る。
「作用」 如上の構成であるから、束材及び下弦材の解体撤去に当
たっては、中空材の中へ開口を通じてサポートジャッキ
を挿入し、作動させると、該サポートジャッキが螺旋伸
縮手段に加わる荷重を負担し、螺旋伸縮手段に加わる荷
重を解除する。したがって、螺旋伸縮手段は軽く操作で
きることとなる。
たっては、中空材の中へ開口を通じてサポートジャッキ
を挿入し、作動させると、該サポートジャッキが螺旋伸
縮手段に加わる荷重を負担し、螺旋伸縮手段に加わる荷
重を解除する。したがって、螺旋伸縮手段は軽く操作で
きることとなる。
そこで、螺旋伸縮手段を十分に縮小態勢にし、サポート
ジャッキを逆作動させて引き抜き、束材及び下弦材を取
り外せばよい。
ジャッキを逆作動させて引き抜き、束材及び下弦材を取
り外せばよい。
「実施例」 図面は、本考案の実施例を示している。
この場合、トラス状支保梁Aは、H形鋼による上弦材1
と、該上弦材の下面中央から取外し可能に垂設した束材
2と、上弦材の両端部近傍及び束材の下端に設けた接合
金物3,3,4と、該接合金物間の下弦材5,5とから
成る。
と、該上弦材の下面中央から取外し可能に垂設した束材
2と、上弦材の両端部近傍及び束材の下端に設けた接合
金物3,3,4と、該接合金物間の下弦材5,5とから
成る。
束材2は、一側を開口する中空材21の下端に螺旋伸縮手
段22を介してロッド23を連ね、該ロッドの下端に上記接
合金物4を設け、また、中空材21の上端はH形鋼による
高さ調整材24を連ね、該高さ調整材を上弦材1の下面に
連結している。
段22を介してロッド23を連ね、該ロッドの下端に上記接
合金物4を設け、また、中空材21の上端はH形鋼による
高さ調整材24を連ね、該高さ調整材を上弦材1の下面に
連結している。
而して、中空材21は、四隅にアングル材211…を配し
て、上下両端に厚肉の水平プレート212,213を設け、周
面の一面を開口させると共に、他の三面の中間部にてア
ングル材相互に複数の連結片214…を溶接し、下端の水
平プレート212に、中央にて大きな透孔215を、上端の水
平プレート213に、四隅にて4つの小透孔216…を穿設し
ている。
て、上下両端に厚肉の水平プレート212,213を設け、周
面の一面を開口させると共に、他の三面の中間部にてア
ングル材相互に複数の連結片214…を溶接し、下端の水
平プレート212に、中央にて大きな透孔215を、上端の水
平プレート213に、四隅にて4つの小透孔216…を穿設し
ている。
螺旋伸縮手段22は、ロッド23にねじ切231して、これを
中空材下端の水平プレート212にある透孔215に通し、ま
た、ロッド23に2つのナット232,233を螺合させて、こ
れらのナットで水平プレート212を上下から挟むように
しており、これらのナットを螺動させることにより伸縮
を得るようにしている。
中空材下端の水平プレート212にある透孔215に通し、ま
た、ロッド23に2つのナット232,233を螺合させて、こ
れらのナットで水平プレート212を上下から挟むように
しており、これらのナットを螺動させることにより伸縮
を得るようにしている。
高さ調整材24は、適宜長さのH形鋼241の両端に、取付
け用の水平プレート242,243を設け、これらの水平プレ
ートに、四隅にて4つの小透孔244…,245…を穿設して
いる。
け用の水平プレート242,243を設け、これらの水平プレ
ートに、四隅にて4つの小透孔244…,245…を穿設して
いる。
中空材21の上端と高さ調整材24の下端との接合は、各水
平プレート213,242を突き合わせ、各小透孔216…,244
…にてボルト・ナットにより取外し可能に接合する。
平プレート213,242を突き合わせ、各小透孔216…,244
…にてボルト・ナットにより取外し可能に接合する。
高さ調整材24の上弦材1への接合は、上端の水平プレー
ト243を上弦材1の下面すなわち下フランジ11に突き当
て、各小透孔245…と上弦材の下フランジ11に穿設した
小透孔(図示せず)にてボルト・ナットにより取外し可
能に接合する。
ト243を上弦材1の下面すなわち下フランジ11に突き当
て、各小透孔245…と上弦材の下フランジ11に穿設した
小透孔(図示せず)にてボルト・ナットにより取外し可
能に接合する。
中空材21の中には、一面の開口をもってサポートジャッ
キ6を挿入できるようにしており、挿入したサポートジ
ャッキは、基端を中空材上端の水平プレート213に、ま
た、先端をロッド23の上端に当接させるようにしてい
る。したがって、サポートジャッキ6を伸長させること
により、中空材21からロッド23へと加わる荷重をサポー
トジャッキ6に負担させることができる。
キ6を挿入できるようにしており、挿入したサポートジ
ャッキは、基端を中空材上端の水平プレート213に、ま
た、先端をロッド23の上端に当接させるようにしてい
る。したがって、サポートジャッキ6を伸長させること
により、中空材21からロッド23へと加わる荷重をサポー
トジャッキ6に負担させることができる。
下弦材5,5は、両端を接合金物3,3,4に取外し可
能にピン結合51,52している。ボルト・ナットで結合し
てもよい。
能にピン結合51,52している。ボルト・ナットで結合し
てもよい。
上弦材1の接合金物3,3は、上弦材に対し溶接により
接合しても、ボルト・ナットにより取外し可能に接合し
てもよい。
接合しても、ボルト・ナットにより取外し可能に接合し
てもよい。
なお、上弦材1には、むくりを与えるとよい。
如上の構成であり、使用に当たっては、あらかじめ螺旋
伸縮手段22においてナット232,233を調整しておき、こ
うしたトラス状支保梁Aを複数所定箇所に配置し、各上
弦材1の下フランジ11にデッキプレート、薄肉コンクリ
ート板等の打込み型枠Bを取り付け、該型枠上に所要の
配筋C、埋込み配管等を施して、コンクリートDを打設
する。
伸縮手段22においてナット232,233を調整しておき、こ
うしたトラス状支保梁Aを複数所定箇所に配置し、各上
弦材1の下フランジ11にデッキプレート、薄肉コンクリ
ート板等の打込み型枠Bを取り付け、該型枠上に所要の
配筋C、埋込み配管等を施して、コンクリートDを打設
する。
打設コンクリートDに所要強度発現後、束材2及び下弦
材5,5を解体撤去するが、その際には、束材2におい
て、中空材21の中にサポートジャッキ6を挿入し、伸長
させる。
材5,5を解体撤去するが、その際には、束材2におい
て、中空材21の中にサポートジャッキ6を挿入し、伸長
させる。
伸長状態になったサポートジャッキ6は、中空材21から
ロッド23へと加わっていた荷重を負担し、螺旋伸縮手段
22が負担していた荷重を解除する。
ロッド23へと加わっていた荷重を負担し、螺旋伸縮手段
22が負担していた荷重を解除する。
そこで、螺旋伸縮手段22において、ナット232,233を螺
動させて縮小させ、而して、束材2及び下弦材5,5を
解体撤去すればよい。
動させて縮小させ、而して、束材2及び下弦材5,5を
解体撤去すればよい。
「考案の効果」 本考案によれば、束材及び下弦材の解体撤去に当たり、
螺旋伸縮手段に加わる荷重をサポートジャッキに負担さ
せることができ、したがって、螺旋伸縮手段に加わる荷
重をきわめて容易に解除でき、高所でがっちりとした足
場が確保できない所や解体に反力を取れない所であって
も何ら支障なく行え、束材や下弦材に大きな弾性変形を
伴っていても、これを速やかに解消できる。
螺旋伸縮手段に加わる荷重をサポートジャッキに負担さ
せることができ、したがって、螺旋伸縮手段に加わる荷
重をきわめて容易に解除でき、高所でがっちりとした足
場が確保できない所や解体に反力を取れない所であって
も何ら支障なく行え、束材や下弦材に大きな弾性変形を
伴っていても、これを速やかに解消できる。
図面は、本考案の実施例で、第1図は、側面図、第2図
Aは,サポートジャッキ装着状態の要部の拡大側面図、
第2図Bは、サポートジャッキ離脱状態の要部の拡大側
面図、第3図は、同底面図、第4図は、同平面図、第5
図は、使用部材の拡大側面図、第6図は、同平面図であ
る。 A……トラス状支保梁、B……打込み型枠 C……配筋、D……コンクリート 1……上弦材、2……束材 3,4……接合金物、5……下弦材 6……サポートジャッキ 11……下フランジ 21……中空材、22……螺旋伸縮手段 23……ロッド、24……高さ調整材 51,52……ピン結合 211……アングル材 212,213……水平プレート 214……連結片、215……大きな透孔 216……小透孔 231……ねじ切、232,233……ナット 241……H形鋼 242,243……水平プレート 244,245……小透孔
Aは,サポートジャッキ装着状態の要部の拡大側面図、
第2図Bは、サポートジャッキ離脱状態の要部の拡大側
面図、第3図は、同底面図、第4図は、同平面図、第5
図は、使用部材の拡大側面図、第6図は、同平面図であ
る。 A……トラス状支保梁、B……打込み型枠 C……配筋、D……コンクリート 1……上弦材、2……束材 3,4……接合金物、5……下弦材 6……サポートジャッキ 11……下フランジ 21……中空材、22……螺旋伸縮手段 23……ロッド、24……高さ調整材 51,52……ピン結合 211……アングル材 212,213……水平プレート 214……連結片、215……大きな透孔 216……小透孔 231……ねじ切、232,233……ナット 241……H形鋼 242,243……水平プレート 244,245……小透孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 鶴岡 孝輔 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)考案者 北島 裕 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内
Claims (1)
- 【請求項1】下フランジを有する鋼材から成る上弦材と
該上弦材の下面に取外し可能に装着した束材及び下弦材
とで形成したトラス状支保梁において、上記束材とし
て、一側が開口する中空材とロッドとを螺旋伸縮手段を
介して連係させた束材を用い、その中空材内に上記開口
を通じてサポートジャッキの挿入を可能ならしめ、挿入
した該サポートジャッキに中空材からロッドへと加わる
荷重を負担させるよう構成したことを特徴とするトラス
状支保梁のサポートジャッキ式荷重解除装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4918088U JPH0612128Y2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | トラス状支保梁のサポートジャッキ式荷重解除装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4918088U JPH0612128Y2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | トラス状支保梁のサポートジャッキ式荷重解除装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01153057U JPH01153057U (ja) | 1989-10-23 |
JPH0612128Y2 true JPH0612128Y2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=31275296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4918088U Expired - Lifetime JPH0612128Y2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | トラス状支保梁のサポートジャッキ式荷重解除装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0612128Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-04-12 JP JP4918088U patent/JPH0612128Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01153057U (ja) | 1989-10-23 |
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