JPH0611986Y2 - 画像読取装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、用紙搬送型の画像読取装置に関する。

〔従来の技術〕

用紙搬送型の画像読取装置においては、通常、用紙は、
機体の前方に設けた用紙挿入口から挿入され、機体の後
方に設けた用紙排出口から取り出される構成が一般的で
ある。また、機体の前方の上部に用紙挿入口を設け、そ
の下部に用紙排出口を設けて、用紙挿入口から挿入した
用紙を機体内でＵターンさせて用紙排出口に戻す構成の
ものが存する。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来装置の前者の構成のものは、用紙を機体の後方に回
って取り出さなければならず、極めて不便であり、また
機体の後方に用紙取り出しのためのスペースが必要であ
るという欠陥が存した。また、後者の構成のものは、厚
い用紙の画像情報読み取りの場合、用紙が曲がらないの
で、厚い用紙に対応できないという欠陥が存した。本考
案は上記欠陥を除去することを目的とするものである。

〔問題点を解決する手段〕

上記目的を達成するため、本考案は、機体２に、イメー
ジセンサ８の読取面に原稿用紙２６を案内するペーパー
ガイド４，６を設け、駆動ローラ１０，１２と、ピンチ
ローラ２０，２２とで原稿用紙２６をペーパーガイド
４，６に沿って送り、前記イメージセンサ８で原稿用紙
２６の画像情報を読み取るようにした装置において、前
記ペーパーガイド４，６の前方に位置して前記機体２に
形成された用紙挿入口２ａと、この用紙挿入口２ａか
ら、前記ペーパーガイド４，６内に送った原稿用紙２６
を、一度後方に送りつつ、前記イメージセンサ８で原稿
用紙の正規読取のための予備情報を読み取り、その後前
記駆動ローラ１０，１２を逆回転させ前記予備情報を用
いて原稿用紙２６の画像情報を正規に読み取りこの読み
取った原稿用紙２６を前記用紙挿入口２ａに戻すように
前記駆動ローラ１０，１２及びイメージセンサ８を制御
するコントローラ１６とを備えたものである。

〔作用〕

上記した構成において、用紙２６を、用紙挿入口２ａか
らペーパーガイド４，６内に挿入すると、１度用紙２６
は機体２の後方に、用紙２６端近傍がイメージセンサ８
の手前に位置するまで一杯に予備送りされ、このときイ
メージセンサ８は原稿用紙の正規読取のための予備情報
を読み取る。しかる後に用紙の後方より正規の読み取り
を行いつつ、機体２の前方に用紙２６が戻り、用紙２６
が用紙挿入口２ａに送られたところで、用紙２６の読み
取りが終了する。

〔実施例〕

以下に本考案の構成を添付図面に示す実施例を参照して
詳細に説明する。

２は画像読取装置の機体であり、これに上部ペーパーガ
イド４が固設され、該ペーパーガイド４の中間部に形成
された読取窓の直上には、イメージセンサ８が固設配置
されている。前記機体２には、イメージセンサ８の前後
に位置して、用紙送り用の駆動ローラ１０，１２がモー
タドライバ１４を介してコントローラ１６に接続するモ
ータ１８に連係して配置されている。６は前記上部ペー
パーガイド４に対して平行な状態を保持したまま昇降自
在に前記機体２に配設された下部ペーパーガイドであ
り、これに、表面がペーパーガイドの上面と同一平面内
に位置するように、ピンチローラ２０，２２が回転自在
に支承されている。前記下部ペーパーガイド６は、ばね
によって上方向に付勢されている。前記機体２の前方に
は、用紙挿入口２ａが設けられている。２４は駆動ロー
ラ１０の前方に設けられた用紙端検出センサである。次
に本実施例の動作について説明する。

用紙挿入口２ａから、用紙２６を駆動ローラ１０とピン
チローラ２０間に挿入すると、用紙２６は、上下部ペー
パーガイド４，６間を第３図ｂに示す如く、イメージセ
ンサ８を通って用紙送り経路の後方に、用紙２６の終端
近傍がイメージセンサ８の直下に位置するまで送られ
る。このとき、イメージセンサ８は、用紙２６上の画像
情報から、画像情報の濃淡の度合、データ量、及び用紙
の横幅等の予備情報を読み取って、コントローラ１６に
出力し、コントローラ１６は、イメージセンサ８からの
読み取り情報及び用紙端検出信号に基いて、用紙のサイ
ズ、画像の濃淡の度合、データ量を認識し、ＲＡＭに記
憶する。この認識データは、次の正規の画像読み取り時
に利用する。次に、コントローラ１６は、モータ１８を
逆回転し、用紙２６を、挿入口２ａ方向に送り、このと
き、イメージセンサ８は、用紙２６上の画像情報を読み
取り、コントローラ１６に出力し、コントローラ１６
は、この正規の読取情報をレーザーディスク、フロッピ
ーディスク等の記憶装置２８に記憶する。画像情報が読
み取られた用紙２６は用紙挿入口２ａに戻る。

〔効果〕

本考案は、上述の如く、用紙は、その画像情報が読み取
られると、用紙挿入口に戻ってくるので、その取り出し
が容易であり、しかも、機体の後方に用紙取り出しのた
めのスペースが不要となるとともに、用紙を順送りする
とき、用紙の正規読み取りに先立って、予備情報が読み
取られるので、正確な読み取りを正規に行うことができ
る等の効果が存する。

【図面の簡単な説明】

第１図は側面説明図、第２図は外観図、第３図は動作説
明図、第４図はブロック説明図である。 ２……機体、４，６……ペーパーガイド、８……イメー
ジセンサ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】機体２に、イメージセンサ８の読取面に原
   稿用紙２６を案内するペーパーガイド４，６を設け、駆
   動ローラ１０，１２と、ピンチローラ２０，２２とで原
   稿用紙２６をペーパーガイド４，６に沿って送り、前記
   イメージセンサ８で原稿用紙２６の画像情報を読み取る
   ようにした装置において、前記ペーパーガイド４，６の
   前方に位置して前記機体２に形成された用紙挿入口２ａ
   と、この用紙挿入口２ａから、前記ペーパーガイド４，
   ６内に送った原稿用紙２６を、一度後方に送りつつ、前
   記イメージセンサ８で原稿用紙の正規読取のための予備
   情報を読み取り、その後前記駆動ローラ１０，１２を逆
   回転させ前記予備情報を用いて原稿用紙２６の画像情報
   を正規に読み取りこの読み取った原稿用紙２６を前記用
   紙挿入口２ａに戻すように前記駆動ローラ１０，１２及
   びイメージセンサ８を制御するコントローラ１６とを備
   えた画像読取装置。