JPH06118596A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH06118596A
JPH06118596A JP4286818A JP28681892A JPH06118596A JP H06118596 A JPH06118596 A JP H06118596A JP 4286818 A JP4286818 A JP 4286818A JP 28681892 A JP28681892 A JP 28681892A JP H06118596 A JPH06118596 A JP H06118596A
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JP
Japan
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water
tank
gas
drying
processing
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JP4286818A
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English (en)
Inventor
Masao Ishikawa
政雄 石川
Kenji Ishida
賢治 石田
Hiroki Kawashima
宏毅 川嶋
Shigeharu Koboshi
重治 小星
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理槽部や乾燥部から排出される廃熱や蒸気
を有効利用し、作業環境を著しく改善する。 【構成】 感光材料処理装置1は、露光されたハロゲン
化銀写真感光材料を処理する少なくとも現像液を収容す
る現像槽を有する処理槽部21と、この処理槽部21で
処理されたハロゲン化銀写真感光材料を乾燥する乾燥部
22とを備え、気体中の水分を分離する気体中水分分離
装置30と、乾燥部22及び処理槽部21と気体中水分
分離装置30とを接続し、処理槽部21内及び乾燥部2
2内の気体を気体中水分分離装置30に導く排出配管3
1と、気体中水分分離装置30と乾燥部22とを接続
し、気体中水分分離装置30により水分を除去した低湿
度の空気を乾燥部22に導入する供給配管35とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、感光材料処理装置に
関し、詳しくは処理槽部や乾燥部の気体を有効に再利用
することができるようにした感光材料処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料は、露光後、
現像、脱銀、洗浄、安定化等の工程により処理される。
この現像には黒白現像液、カラー現像液、また脱銀には
漂白液、漂白定着液、定着液、さらに洗浄には水道水又
はイオン交換水、また安定化には安定液がそれぞれ使用
される。
【0003】このような処理は、通常、自動現像機等の
感光材料処理装置により行なわれ、この感光材料処理装
置は、露光されたハロゲン化銀写真感光材料を処理する
少なくとも現像液を収容する現像槽を有する処理槽部
と、この処理槽部で処理されたハロゲン化銀写真感光材
料を乾燥する乾燥部とを備えている。
【0004】このハロゲン化銀写真感光材料の処理は、
処理槽部で処理液を収納した処理槽内を順次搬送させる
ことによって行われ、この処理槽内を順次搬送させたハ
ロゲン化銀写真感光材料(以下単に感光材料とも呼ぶ)
は次に乾燥部に搬送される。この乾燥部では外気を取り
入れ加熱して熱風を発生させ、乾燥部に搬送された感光
材料に吹きつける等して乾燥される。この乾燥部で使用
された熱風の一部は、排気用のファン等により感光材料
処理装置外に排出され、一部は再利用されている。
【0005】一方処理槽部では、通常ヒータ等の温調手
段により加熱され30℃〜45℃に保たれているため
に、処理槽から多量の水分や揮発成分が蒸発する。この
蒸発した気体は乾燥部と同様ほとんどが感光材料処理装
置外にそのまま排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、感光材料処理
装置が設置されている部屋は、乾燥部や処理槽部から排
出された温風や湿度を多量に含んだ空気により、高温高
湿の環境となり、作業者に不快感を与えている。また、
処理槽部や乾燥部からの排気は、処理液の揮発成分が多
量に含まれているため、作業環境を悪くしている。
【0007】一方、最近のミニラボは増加の一途をたど
っている反面、ミニラボが設置されている場所は一般的
に店内が狭く、感光材料処理装置がやっと設置できると
か、あるいは人で不足から専任オペレーターマンではな
く、主婦や学生のアルバイト等が感光材料処理装置を扱
うことになり、特に作業環境をよくしていかなければ成
らない等の問題がある。さらに、最近の環境問題に対す
る意識の高まり等から作業環境の改善は切実な問題にな
っている。
【0008】この発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、処理槽部や乾燥部から排出される廃熱や蒸気を有効
利用し、作業環境を著しく改善する感光材料処理装置を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、露光されたハロゲン化銀写
真感光材料を処理する少なくとも現像液を収容する現像
槽を有する処理槽部と、この処理槽部で処理されたハロ
ゲン化銀写真感光材料を乾燥する乾燥部とを備える感光
材料処理装置において、気体中の水分を分離する気体中
水分分離装置と、前記処理槽部及び乾燥部の気体を気体
中水分分離装置に導く排出手段と、前記気体中水分分離
装置により水分を除去した低湿度の空気を前記乾燥部に
導入する供給手段とを備えることを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明は、前記気体中水分分
離装置により分離された水分を、前記処理槽部の補水ま
たは前記補充タンクの補充液の溶解水として供給する供
給手段を備えることを特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明は、前記気体中水分分
離装置により分離された水分を、前記現像槽以外の処理
槽部の補水または前記補充タンクの補充液の溶解水とし
て供給する供給手段を備えることを特徴としている。
【0012】請求項4記載の発明は、前記気体中水分分
離装置に導入される乾燥部及び処理槽部の気体が実質的
に酢酸を含有しないことを特徴としている。
【0013】以下、この発明についてさらに詳細に説明
すると、この発明における気体中水分分離装置として
は、一般に市販されている除湿器を用いることができ、
さらにはヒートポンプ又は電子冷却素子、特にペルチェ
素子により気体の凝縮を行う部品により構成される装置
を用いることもできる。また、気体中から水蒸気を分離
する半透膜により水分を分離する部品により構成される
装置を用いることもでき、この装置については化学工学
第53頁第1号(1989)51〜53頁を参照するこ
とができる。
【0014】気体中水分分離装置の稼働タイミングとし
ては、感光材料処理装置の近傍、あるいは処理槽部の上
部及び乾燥部が高湿度となるとき、つまり感光材料処理
装置の運転中の時が最も効率よく水を得ることができる
ため、感光材料処理装置の運転と連動させて稼働させる
ことが好ましく、そのように制御することが可能であ
る。また、感光材料処理装置の非稼働時であっても、夏
季のごとく感光材料処理装置近傍の湿度が高い場合にお
いては、気体中水分分離装置を稼働させることが好まし
い。
【0015】また、気体中水分分離装置は処理層上部及
び乾燥部から直接気体を導入するように配置されても良
いが、気体中水分分離装置の効率を上げるために60℃
以下の温度、好ましくは50℃以下の温度に前もって設
定されていることが、この発明を実施する上で好ましい
態様である。
【0016】また、気体中水分分離装置により分離され
た低湿度の空気は、そのまま乾燥部に導入して再利用す
ることも可能であるが、乾燥効率を上げるために低湿度
の空気を一旦加熱して乾燥部に導入することが好まし
い。その際、30℃〜60℃に、好ましくは35℃〜5
5℃に設定されていることである。
【0017】この発明における気体中水分分離装置によ
り分離された水は、処理槽の補水ないしは補充液の溶解
水として用いることが可能であるが、タンク槽に一旦貯
留した後、ベローズポンプ等で補水したりすることが好
ましい。その際、水のくさり防止のため公知の防バイ
剤、例えばイソチアゾリン系、ベンズトリアゾール類、
塩素系無機化合物、フェノール系等を用いることができ
る。
【0018】また、気体中水分分離装置により分離され
た水は、好ましくは現像槽以外の処理槽に使用すること
である。すなわち、処理液にはさまざまな揮発成分が含
まれており、多くの場合現像性に大きく影響を与えるた
めである。例えば写真用処理剤にはバッファー剤として
酢酸が使用されているが、気体中水分分離装置により分
離された水は少なからず酢酸が含有しており、発色現像
液に使用されるとpH低下に伴う写真特性の変動や安定
液にバクテリアが発生する等の問題が生じる。そのた
め、この発明においては処理槽の気体が実質的に酢酸を
含有しないことが、この発明を実施する上で好ましい態
様である。
【0019】実質的とは、100ppm以下、好ましく
は50ppm以下、特に好ましくは10ppm以下のこ
とをいう。
【0020】
【作用】請求項1記載の発明では、露光されたハロゲン
化銀写真感光材料を、少なくとも現像槽を有する処理槽
部内の処理液に浸漬して現像処理し、この処理槽部で処
理されたハロゲン化銀写真感光材料を乾燥部へ搬送して
乾燥する。この処理槽部内及び乾燥部内の気体が、気体
中水分分離装置に排出されて水分が除去され、これによ
り低湿度となった空気が乾燥部に導入される。
【0021】請求項2記載の発明では、気体中水分分離
装置により分離された水分を、処理槽部の補水ないしは
補充液の溶解水として用いる。
【0022】請求項3記載の発明では、気体中水分分離
装置により分離された水分を、現像槽以外の処理槽部の
補水ないしは補充液の溶解水として用いる。
【0023】請求項3記載の発明では、気体中水分分離
装置に導入される乾燥部及び処理槽部の気体が実質的に
酢酸を含有しない。
【0024】
【実施例】以下、この発明の感光材料処理装置を実施例
に従い、さらに具体的に説明するが、この発明の実施の
態様が下記に限定されるものではない。
【0025】次に、この発明を適用できる感光材料処理
装置の一例を図面に基づいて説明する。図1は感光材料
処理装置と写真焼付装置とを一体的に構成したプリンタ
プロセッサの概略図である。
【0026】図1において、プリンタプロセッサ1の右
側に感光材料処理装置2を、左側に写真焼付装置3を位
置させて、感光材料処理装置2と写真焼付装置3とを一
体的に構成している。この写真焼付装置3の左下部に
は、未露光のハロゲン化銀写真感光材料である印画紙P
をロール状に収納したマガジン4がセットされる。この
マガジン4から引き出された印画紙Pは、送りローラ5
で送り出されて、カッター部6を介して所定のサイズに
切断されて、シート状の印画紙Pとなる。このシート状
の印画紙Pは、ベルト搬送手段7によって搬送される。
【0027】光源8及びレンズ9によって、原画10の
画像が露光部11において、シート状の印画紙Pに露光
される。露光されたシート状の印画紙Pは、さらに複数
対の送りローラ12により搬送され、感光材料処理装置
2内に導入される。
【0028】感光材料処理装置2には、処理槽部21と
乾燥部22とが備えられ、シート状の印画紙Pは、処理
槽部21に配置された実質的に3槽構成の発色現像槽2
3、漂白定着槽24、安定槽25,26,27内をロー
ラ搬送手段28により順次搬送され、それぞれ発色現像
処理、漂白定着処理、安定化処理がなされる。この処理
槽部21で各処理がなされたシート状の印画紙Pは、乾
燥部22において乾燥されて感光材料処理装置2外に排
出される。
【0029】乾燥部22の下方には、気体中の水分を分
離する気体中水分分離装置30が配置されており、この
気体中水分分離装置30と、処理槽部21及び乾燥部2
2とは排出配管31で接続されている。処理槽部21の
上部に排出配管31の排出口部32が設けられ、また乾
燥部22の上部に排出口部33が設けられ、さらに排出
配管31には排気ファン34が設けられ、この排出配管
31が排出手段を構成しており、これによって処理槽部
21内及び乾燥部22内の気体を気体中水分分離装置3
0に導く。
【0030】気体中水分分離装置30と乾燥部22とは
供給配管35で接続され、この乾燥部22の下部に供給
配管35の供給口部36が設けられ、この供給配管35
が供給手段を構成しており、これによって気体中水分分
離装置30により水分を除去した低湿度の空気を乾燥部
22に導入する。
【0031】気体中水分分離装置30により分離された
水分は、排出配管37を介して貯留タンク38に貯留さ
れる。
【0032】この処理槽部21と乾燥部22の気体は、
処理槽部21の各処理槽及び乾燥部22の蒸気を含んで
おり、これらの蒸気は気体中水分分離装置30に導入さ
れ、水分及び又は低湿の空気に分離される。この分離さ
れた低湿の空気は、供給配管35を介して乾燥部22に
導入されるため、乾燥部22の乾燥効率が向上し、乾燥
温度を下げることが可能となる。このように、乾燥温度
が下がることで廃熱量が大幅に減少し、不快感が少なく
てすみ、かつ電気消費量も大幅に削減できる。また、処
理槽の蒸気も同様に気体中水分分離装置30により水分
が取り除かれるので、作業環境が大幅に改善される。
【0033】なお、気体中水分分離装置30に処理槽部
21の上部の空気及び乾燥部22の空気が導入される時
に、図示されていないコンプレッサファン等により空気
を効率よく供給することが好ましく、また図示されてい
ない冷却機を設けることもできる。この場合、気体中水
分分離装置30自身の耐久性や効率を上げることでき好
ましい。
【0034】また、気体中水分分離装置30としては、
この実施例ではヒートポンプ式除湿機(東芝製RAD−
50SD)、ペルチェ素子(新日鉄製TECF40)、
ポリイミド中空糸膜(宇部興産製UBEメンブランドラ
イヤー)が好ましく用いられるが、ポリイミド中空糸膜
を使用した場合に、低湿度の空気が得られ易いという利
点がある。
【0035】さらに、気体中水分分離装置30から排出
された低湿度の空気を、供給配管35通して乾燥部22
に導入する際、ヒータを用いて低湿度の空気を暖めた後
に乾燥部22に導入することも好ましい実施態様であ
る。
【0036】さらに、気体中水分分離装置30から排出
配管37を通して分離された水分が貯留タンク38に貯
留されるが、図示されていない定量ポンプ等により蒸発
補正用の水又は補充液をキットから作成する場合の溶解
水として使用される。
【0037】なお、図中の一点鎖線はハロゲン化銀写真
感光材料の印画紙Pの搬送経路を示す。また、この実施
例においては印画紙Pがカットされた状態で、感光材料
処理装置2内に導かれるものであるが、帯状で感光材料
処理装置2内に導かれるものであっても良い。その場
合、感光材料処理装置2と写真焼付装置3との間に、ハ
ロゲン化銀写真感光材料を一時的に貯留させるアキュー
ムレータを設けると処理効率が上がる。また、この発明
に係る感光材料処理装置は、写真焼付装置3と一体的に
構成しても、感光材料処理装置単体だけでも良いことは
いうまでもない。
【0038】また、この発明に係る感光材料処理装置に
よって処理されるハロゲン化銀写真感光材料は、露光済
の印画紙に限られるものではなく、露光済のネガフィル
ム等でも良いことはいうまでもない。また、この発明の
説明として、発色現像槽、漂白定着槽、安定槽を有する
実質的に3槽構成の感光材料処理装置について行うが、
これに限られるものではなく、発色現像槽、漂白槽、定
着槽、安定槽を有する実質的4槽構成の感光材料処理装
置であっても、この発明は適用できるものである。
【0039】次に、気体中水分分離装置の具体的な実施
例について説明する。図2は気体中水分分離装置の1例
であるポリイミド中空糸膜を図示したものである。
【0040】処理槽部21の上部の排出口部32及び乾
燥部22の排出口部33からでた湿潤した空気は、排出
配管31を介してポリイミド中空糸膜入口100を通り
ケーシング101内部に入り、乾燥空気出口102より
低湿度の空気が排出される。
【0041】湿潤した空気はケーシング101内部の中
空糸群103により水分と低湿の空気に分離される。即
ち、水分は低湿の空気の一部をパージ液量調整弁104
を介してパージ空気入口105に戻し、このパージ空気
入口105より入った低湿度の空気を中空糸群103に
流し、水分を取り除きパージ空気出口106より排出す
ることでケーシング101内の除湿効果が上がる。この
パージ空気出口106よりでた湿潤空気は、そのまま排
気しても、あるいは図示されていない冷却機により水分
を取り除き、この水分を前記下補充水又は溶解水として
用いることができる。
【0042】また、ポリイミド中空糸膜入口100から
ケーシング101内に導入される湿潤空気は、処理槽部
21や乾燥部22の空気であるために、処理液の揮発成
分が多量に混入しており、例えばイーストマンコダック
社製RA−4タイプのカラーペーパー処理剤やC−41
RAタイプのカラーフィルム処理剤には、アンモニア、
酢酸、ジエチルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩等がある
が、特にこの発明においては酢酸が問題となり、実質的
にゼロにすることが必要である。酢酸の代替物としては
マレイン酸、コハク酸等の公知の有機酸が好ましく用い
られる。
【0043】図3は図2のポリイミド中空糸膜を使用し
た場合の簡単なフローシートである。湿潤空気はコンプ
レッサ116により圧縮され、圧力調整弁117を通っ
てクーラ118に送られ、その後ポリイミド中空糸膜1
19により分離された低湿の空気を圧力調整弁120に
より調整され、乾燥部22に導入される。ポリイミド中
空糸膜119によって分離された水は、排出弁122よ
り排出される。
【0044】分離された低湿の空気は、全部乾燥部22
に導入しても良いが、一部を固形処理剤(顆粒、錠剤)
の除湿用に用いることができる。
【0045】次に、この発明を適用できる感光材料処理
装置の他の一例を図面に基づいて説明する。図4は感光
材料処理装置の概略図である。
【0046】この感光材料処理装置200には、処理槽
部201と乾燥部202が備えられ、この処理槽部20
1は、発色現像槽203、漂白槽204、定着槽20
5、安定槽206によって構成されている。この感光材
料処理装置200において、カラーネガティブフィルム
Fを感光材料挿入部207から挿入し、感光材料面積検
出センサ208を通過する。この感光材料面積検出セン
サ208によって、一定量の面積が検出されると、補充
タンク209〜212から定量ポンプ213〜216に
より補充液が、各処理槽の補充液口217に補充される
ようになっている。
【0047】また、処理槽部201の各処理槽の排出口
部218からでた空気と、乾燥部202の排出口部21
9からでた空気は、排出手段を構成する排出配管220
に配置されたクーラ221で冷やされ、流量弁222ま
たはコンプレッサ等流量調整し、気体中水分分離装置2
23に送られる。
【0048】気体中水分分離装置223によって分離さ
れた低湿度の空気は、ヒータ224により暖められ、流
量調整弁225で流量調整された後、供給手段を構成す
る供給配管226を介して乾燥部202に戻される。こ
のヒータ224及び流量調整弁225は必要に応じて省
いても良い。気体中水分分離装置223によって分離さ
れた水分は、貯留タンク227に集められる。
【0049】処理槽部201の各処理槽内では処理液の
蒸発が起こり、液面が低下するために液面検出センサ2
28を設けている。各処理槽内では処理液の蒸発が起こ
り液面が低下すると、この液面検出センサ228の検出
機構が働くまで水分を、ポンプ229の作動で各処理槽
に供給手段を構成する供給配管240により補水する。
【0050】気体中水分分離装置223により分離され
た水分は、補水としても使用されるが、貯留タンク22
7より供給手段を構成する供給配管230により補充タ
ンク209〜212と接続し、定量ポンプ又は手動によ
り補充液の溶解水として使用することもできる。また、
その際公知の防バイ剤を貯留タンク227に一定量添加
することもでき、この場合液の保存性が良くなる。
【0051】このように、気体中水分分離装置223に
より分離された水は、例えば渡りラックや蒸発した水分
の補充等に使用されたり、補充液を作成する時の溶解水
として使用することによって、水をわざわざくみに行っ
たりすることもなく、また水道水の使用量もほとんどな
くなるため、水の供給を心配する必要がなくランニング
コストも低くなる。
【0052】次に、気体中水分分離装置に導入される乾
燥部及び処理槽部の気体が実質的に酢酸を含有しないよ
うに構成されている。処理液にはさまざまな揮発成分が
含まれており、多くの場合現像性に大きく影響を与え
る。例えば、写真用処理剤にはバッファー剤として酢酸
が使用されているが、気体中水分分離装置により分離さ
れた水は少なからず酢酸が含有しており、発色現像液に
使用されるとpH低下に伴う写真特性の変動や安定液に
バクテリアが発生する等の問題が生じる。そのため、こ
の発明においては処理槽の気体が実質的に酢酸を含有し
ないことが、この発明を実施する上で好ましい態様であ
る。
【0053】以下、この実施例を説明する。
【0054】図1に示す感光材料処理装置を用いて、下
記の処理条件に調整した。
【0055】 処理工程 処理温度 処理時間(秒) 補充量(mリットル/m2) 発色現像 38.0±0.3℃ 25 116 漂白定着 36.0±0.5℃ 25 200 安定 30℃ 〜35℃ 78 249 (3槽カスケード) 乾燥 40℃ 〜50℃ 30 なお、気体中水分分離装置は、図2の宇部興産製UBE
メンブランドライヤーを用いて図3に示す配置を行なっ
た。なお、このときのコンプレッサーの圧縮度は、2K
g/cm2とした。
【0056】使用された処理液は、下記のものである。 発色現像 発色現像タンク液(g/リットル) 発色現像補充液(g/リットル) トリエタノールアミン 10 10 ジエチレングリコール 15 15 ジスルホン酸エチルヒドロキシルアミン 5 7 ヒドラジノジ酢酸 5 7 臭化カリウム 20mg 10mg 塩化カリウム 3.0g 0.5g ジエチレントリアミン五酢酸 5g 5g 亜硫酸カリウム 0.3g 0.3g 発色現像主薬 (3−メチル−4アミ)−NエチルN− (β−メタンスルホンサンアミドエチル) −アニリン硫酸塩 7.0g 10.0 炭酸カリウム 30g 30g PH 10.10 10.60 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウムまたは硫酸
でPHを調整する。 漂白定着 漂白定着タンク液/補充液(g/リットル) エチレンジアミン四酢酸第2鉄アンモニウム 60 チオ硫酸アンモニウム 90 亜硫酸アンモニウム 30 マレイン酸 15 PH 5.40 水を加えて1リットルとし、アンモニウムまたはマレイ
ン酸でPHを調整する。 定着液 安定液及び安定補充液(g/リットル) オルトフェニルフェノール 0.2 ユビテックスSFP(チバガイギ−社製) 1.5 ZnSO4・7H2O 0.2 亜硫酸アンモニウム 3.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 3.0g エチレンジアミン四酢酸 2.0g 水を加えて1リットルとし、アンモニア水または硫酸で
PHを調整する。
【0057】作成した処理液を用いて、カラーペーパー
としてコニカカラーペーパータイプA−5を用いてラン
ニング処理した。また、ランニング処理時、漂白定着補
充液及び安定補充液の溶解水は、気体中水分分離装置に
より分離された水を用いた。その結果、乾燥部の温度を
従来の60℃から40〜50℃に低下させ、しかも酢酸
臭いがしなかった。また、気体中水分分離装置より分離
された高湿空気を冷却した水分は、酢酸を含有しないた
め、水の腐りもなく良好であった。
【0058】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明
は、処理槽部内及び乾燥部内の気体が、気体中水分分離
装置に排出されて水分が除去され、これにより低湿度と
なった空気が乾燥部に導入されるため、分離された低湿
の空気で乾燥部の乾燥効率が向上し、乾燥温度を下げる
ことが可能となる。また、乾燥温度が下がることで、廃
熱量が大幅に減少し、不快感が少なくてすみかつ電気消
費量も大幅に削減できる。また、処理槽の蒸気も同様に
気体中水分分離装置により水分が取り除かれるので、作
業環境が大幅に改善される。
【0059】請求項2記載の発明は、気体中水分分離装
置により分離された水分を、処理槽部の補水ないしは補
充液の溶解水として用い、また請求項3記載の発明は、
気体中水分分離装置により分離された水分を、現像槽以
外の処理槽部の補水ないしは補充液の溶解水として用い
るので、例えば渡りラックや蒸発した水分の補充等に使
用したり、補充液を作成する時の溶解水として使用する
ことができ、水をわざわざくみに行ったりすることもな
く、また水道水の使用量もほとんどなくなるため、水の
供給を心配する必要がなくランニングコストも低くな
る。
【0060】請求項4記載の発明は、気体中水分分離装
置に導入される乾燥部及び処理槽部の気体が実質的に酢
酸を含有しないので、気体中水分分離装置により分離さ
れた水に酢酸が含まれることはなく、そのために酢酸臭
などせず、また溶解水が補充水として使用した場合でも
pHの変動や水のくさり等も少ない等の効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光材料処理装置と写真焼付装置とを一体的に
構成したプリンタプロセッサの概略図である。
【図2】気体中水分分離装置の1例であるポリイミド中
空糸膜を図示したものである。
【図3】図2のポリイミド中空糸膜を使用した場合の簡
単なフローシートである。
【図4】感光材料処理装置の概略図である。
【符号の説明】
1 感光材料処理装置 21 処理槽部 22 乾燥部 30 気体中水分分離装置 31 排出配管 35 供給配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小星 重治 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光されたハロゲン化銀写真感光材料を
    処理する少なくとも現像液を収容する現像槽を有する処
    理槽部と、この処理槽部で処理されたハロゲン化銀写真
    感光材料を乾燥する乾燥部とを備える感光材料処理装置
    において、気体中の水分を分離する気体中水分分離装置
    と、前記処理槽部及び乾燥部の気体を気体中水分分離装
    置に導く排出手段と、前記気体中水分分離装置により水
    分を除去した低湿度の空気を前記乾燥部に導入する供給
    手段とを備えることを特徴とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記気体中水分分離装置により分離され
    た水分を、前記処理槽部の補水または前記補充タンクの
    補充液の溶解水として供給する供給手段を備えることを
    特徴とする請求項1記載の感光材料処理装置。
  3. 【請求項3】 前記気体中水分分離装置により分離され
    た水分を、前記現像槽以外の処理槽部の補水または前記
    補充タンクの補充液の溶解水として供給する供給手段を
    備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    感光材料処理装置。
  4. 【請求項4】 前記気体中水分分離装置に導入される乾
    燥部及び処理槽部の気体が実質的に酢酸を含有しないこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の感光材料処
    理装置。
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