JPH06117873A - センサの零点ドリフト補正装置 - Google Patents

センサの零点ドリフト補正装置

Info

Publication number
JPH06117873A
JPH06117873A JP4289380A JP28938092A JPH06117873A JP H06117873 A JPH06117873 A JP H06117873A JP 4289380 A JP4289380 A JP 4289380A JP 28938092 A JP28938092 A JP 28938092A JP H06117873 A JPH06117873 A JP H06117873A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
sensor
signal
zero
point drift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4289380A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Fujiwara
幸広 藤原
Makoto Murata
真 村田
Osamu Tsurumiya
修 鶴宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP4289380A priority Critical patent/JPH06117873A/ja
Publication of JPH06117873A publication Critical patent/JPH06117873A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御対象の状態により長時間に亘る微小な検
出状態が続く場合に、その状態検出信号とセンサのドリ
フトによる信号成分とを判別する。 【構成】 自動車のヨーレイトセンサ1の検出信号の一
部を、第1〜第3フィルタ5〜7を3段直列結合して構
成してなるフィルタ回路4を介して、減算器2に減算信
号として入力して、検出信号のオフセット補正を行う。
第2フィルタ6及び第3フィルタ7の出力信号を監視す
ることにより、両出力信号間に差が生じる検出信号が出
力されたら、センサの零点ドリフトによるものではなく
正常な状態検出信号であると判別でき、第3フィルタ7
の機能を停止して、間違った零点ドリフト補正を行わな
いようにする。 【効果】 簡単な構成により零点ドリフト補正を的確に
行い得るため、低廉化されたセンサの零点ドリフト補正
装置を提供し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御対象の状態を検出
するためのセンサの検出信号の零点ドリフトなどのノイ
ズをキャンセルするのに適するセンサの零点ドリフト補
正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、制御対象の状態を検出して、その
検出値に基づいて所定の制御を行うようにしたものが種
々あり、そのセンサとしては、例えば自動車に於けるヨ
ーレイトを検出するためのヨーレイトセンサがある。こ
のヨーレイトセンサによるヨーレイト検出信号に基づい
て、例えば自動車のナビゲーション装置の制御を行うこ
とができる。
【0003】ところで、センサには零点ドリフトが生じ
る虞があり、そのドリフト成分をキャンセルする必要が
ある。従来のキャンセル方法としては、例えばセンサ信
号にフィルタをかけて、ドリフト成分をキャンセルする
などの方法が知られている。
【0004】しかしながら、例えば高速道路などで曲率
の大きいカーブを走行する場合には、一定の微小なヨー
レイトが長時間発生することになり、上記従来の方法に
よるセンサ信号に単純にフィルターをかけるだけでは、
センサのドリフト成分なのか車両運動による成分なのか
区別できず、最適な補正が困難であった。そのため、ヨ
ーレイトの長時間発生成分をドリフトとしてキャンセル
すると、制御特性の劣化及び誤信号の履歴の保持による
制御不良を引き起こすという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、制御対象の状態に
より長時間に亘る微小な検出状態が続く場合に、その状
態検出信号とセンサのドリフトによる信号成分とを判別
し得るセンサの零点ドリフト補正装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、制御対象の状態を検出するためのセンサ
と、前記センサからの検出信号の一部を所定の周期毎に
フィルタ処理するためのローパスフィルタと、前記検出
信号から前記ローパスフィルタのフィルタ出力信号を減
算して制御用信号を取出す補正手段と、前記ローパスフ
ィルタへのフィルタ入力信号と前記フィルタ出力信号と
の間に所定値以上の出力差が生じた場合には前記ローパ
スフィルタの機能を停止する手段とを有することを特徴
とするセンサの零点ドリフト補正装置を提供することに
より達成される。
【0007】
【作用】このようにすれば、センサの検出信号の一部を
所定の周期毎に処理するためのローパスフィルタのフィ
ルタ入力信号とフィルタ出力信号とを比較し、制御対象
の何らかの状態変化による信号が生じた場合にはフィル
タ出力信号が飽和状態になるまでの間にあっては両信号
間に差が生じ、センサの零点ドリフトによる場合には両
信号が一致していることから、両状態を判別可能であ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0009】図1は、本発明が適用された例えば自動車
のナビゲーション装置に用いられるヨーレイト信号を処
理するセンサの零点ドリフト補正装置の要部ブロック図
である。図1に於いて、図示されない自動車の適所に配
設されたヨーレイトセンサ1による検出信号が、減算器
2を介して制御用ヨーレイト信号となって図示されない
制御回路に入力されるようになっている。
【0010】また、ヨーレイトセンサ1による検出信号
の一部は、ヨーレイトセンサ1と減算器2とのノードか
ら分岐して取出され、リミッタ3及びフィルタ回路4を
この順に介して上記減算器2に減算信号として入力する
ようにされている。このフィルタ回路4は、図に良く示
されるように、第1〜第3フィルタ5〜7をこの順に互
いに直列に接続されて構成されている。そして、第2フ
ィルタ6及び第3フィルタ7の出力信号を監視するため
の信号監視部8と、その信号監視部8から出力される監
視結果信号に基づいて第3フィルタ7を制御することに
より、ローパスフィルタの機能を停止する手段としての
第3フィルタ制御部9とがそれぞれ設けられている。
【0011】上記各フィルタ5〜7は、ローパスフィル
タであって、それぞれデジタル2次バタワース型からな
る。カットオフ周波数は、例えば、第1フィルタ5を5
Hzにし、第2フィルタ6を0.25Hzにし、第3フィル
タ7を0.0125Hzにしている。サンプリング周波数
は、例えば、第1フィルタ5を200Hzにし、第2フィ
ルタ6を10Hzにし、第3フィルタ7を0.5Hzにして
いる。
【0012】このようにして構成されたセンサの零点ド
リフト補正装置のヨーレイトセンサ1から例えばステッ
プ信号が出力された場合を、図2のタイミングチャート
に示す。図2には、上段から、フィルタ回路4への入力
信号である第1フィルタ5の入力信号、第1フィルタ5
の出力信号、第2フィルタ6の出力信号、フィルタ回路
4の出力信号である第3フィルタ出力信号の各信号の時
間変化が示されている。
【0013】次に、図3のフロー図を参照して本発明の
制御を以下に示す。なお、本実施例に於いてはヨーレイ
ト信号をデジタル化して行うものである。図3のステッ
プST1では、ヨーレイト信号が上下限値を越える過大
な周波数か否かを判別する。この判別は、前記したリミ
ッタ3により行うものであり、所定の上限値及び下限値
を設定しておくことにより可能である。リミッタ3を通
った信号は、その上下限値内の信号のみをフィルタ回路
4に入力する。ステップST1で、例えば5m秒毎にサ
ンプリングし、ヨーレイト信号が過大であった場合には
図3のフロー処理を行わずに次のルーチンに進む。
【0014】ステップST1でヨーレイト信号がリミッ
タ3の上下限値内であった場合には、次のステップST
2に進み、ステップST2に於いて第1フィルタ5によ
る演算処理を行ってステップST3に進む。ステップS
T3では、次のステップST4での第2フィルタ6によ
る演算・遅延処理を行うタイミングを0.1秒周期で行
うべく、前回の処理時から0.1秒経過したか否かを判
別し、0.1秒周期目であればステップST4に進み、
0.1秒経過前であればステップST5に進む。ステッ
プST4では、第2フィルタ6による演算・遅延処理を
行ってステップST5に進む。
【0015】ステップST5では、第1フィルタ5と第
2フィルタ6との各出力値の差を信号監視部8にて演算
し、その差が所定の判別値ΔVF以上であるか否かを判
別する。例えば、ステップST5による演算を行う時が
図2に示されるタイミングT1の時であれば、両フィル
タ5・6の出力信号が飽和状態前であることから、図に
示されるように第2フィルタ6の出力信号の方が第3フ
ィルタ7の出力信号の方よりも高レベルであり、その差
(VF2−VF)が判別値ΔVFよりも小さければステ
ップST6に進む。
【0016】ステップST6では、次のステップST7
での第3フィルタ7による演算・遅延処理を行うタイミ
ングを2秒周期で行うべく、前回の処理時から2秒経過
したか否かを判別し、2秒周期目であればステップST
7に進み、2秒経過前であればステップST8に進む。
ステップST7では、第3フィルタ7による演算・遅延
処理を行ってステップST8に進む。ステップST8で
は、第1フィルタ5による遅延処理を行って、本サブル
ーチンを終了する。
【0017】また、上記ステップST5で、第2フィル
タ6と第3フィルタ7との出力信号差(VF2−VF)
が判別値ΔVF以上であった場合には、ステップST8
に進む。本実施例では第2フィルタ6及び第3フィルタ
7が直列結合されていることから、上記判別値以上であ
ることを信号監視部8にて判別したら、その判別信号を
第3フィルタ制御部9に出力し、その出力信号に基づい
て第3フィルタ制御部から第3フィルタ7に機能停止信
号が出力される。従って、第3フィルタ7を信号が通過
することができず、ヨーレイトセンサ1からの検出信号
が制御用ヨーレイト信号となって図示されない制御回路
に出力されることになる。
【0018】このように、自動車のヨーレイトセンサの
検出信号の補正に本発明を適用した場合には、例えば高
曲率の道路、即ち緩やかなカーブを高速走行すると、微
小なヨーレイト検出信号が長時間連続的に発生すること
になるが、そのようにして発生した信号を前記フロー図
のステップST5で判別でき、零点ドリフト補正処理を
行わないように処理できる。また、センサの零点ドリフ
トが生じた場合には、ヨーレイトセンサ1からの信号が
徐々に全体的にオフセットしていくため、前記判別値Δ
VF以上の差が生じることがなく、その場合には、減算
器2に減算値として入力され、零点ドリフトの補正が適
切に行われる。
【0019】また、各フィルタ5〜7のナイキスト周波
数は、第1フィルタ5を100Hzに、第2フィルタ6を
5Hzに、第3フィルタ7を0.25Hzにすると良い。本
実施例では、デジタルフィルタを3段直結型にて構成し
たが、前段の2段のものは、エイリアジング防止のため
であり、ヨーレイトセンサ1のf特を100Hzにして、
十分な減衰をもたせことができる。なお、本発明では、
少なくとも1段のローパスフィルタを用いることで、前
記零点ドリフト補正を行うことができる。
【0020】
【発明の効果】このように本発明によれば、センサから
微小な検出信号が連続的に発生する場合に、制御対象の
動作中の状態によるものなのか零点ドリフトによるもの
なのかを、ローパスフィルタの入出力信号のレベル差を
監視して判別することから、簡単な構成でセンサの検出
信号のドリフト補正を的確に行うことができ、例えば比
較的性能の劣る廉価なセンサを用いても上記判別可能で
あり、センサ装置を低コスト化し得るなど、その効果は
極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動車のヨーレイトセンサ
の零点ドリフト補正装置の概略ブロック図。
【図2】図1のブロック図に基づくフィルタ回路4に於
ける信号のタイミングチャート。
【図3】本発明に基づく零点ドリフト補正の概略フロー
図。
【符号の説明】
1 ヨーレイトセンサ 2 減算器 3 リミッタ 4 フィルタ回路 5 第1フィルタ 6 第2フィルタ 7 第3フィルタ 8 信号監視部 9 第3フィルタ制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象の状態を検出するためのセンサ
    と、前記センサからの検出信号の一部を所定の周期毎に
    フィルタ処理するためのローパスフィルタと、前記検出
    信号から前記ローパスフィルタのフィルタ出力信号を減
    算して制御用信号を取出す補正手段と、前記ローパスフ
    ィルタへのフィルタ入力信号と前記フィルタ出力信号と
    の間に所定値以上の出力差が生じた場合には前記ローパ
    スフィルタの機能を停止する手段とを有することを特徴
    とするセンサの零点ドリフト補正装置。
JP4289380A 1992-10-02 1992-10-02 センサの零点ドリフト補正装置 Pending JPH06117873A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4289380A JPH06117873A (ja) 1992-10-02 1992-10-02 センサの零点ドリフト補正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4289380A JPH06117873A (ja) 1992-10-02 1992-10-02 センサの零点ドリフト補正装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06117873A true JPH06117873A (ja) 1994-04-28

Family

ID=17742470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4289380A Pending JPH06117873A (ja) 1992-10-02 1992-10-02 センサの零点ドリフト補正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06117873A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19837905B4 (de) * 1997-09-04 2006-09-28 Clarion Co., Ltd. Vorrichtung zum Korrigieren der Fahrzeugrichtung
JP2012179960A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Yanmar Co Ltd 作業車両
CN111006691A (zh) * 2019-11-22 2020-04-14 普宙飞行器科技(深圳)有限公司 传感器校漂方法、装置、可读存储介质、电子设备及无人机
CN112394411A (zh) * 2020-10-30 2021-02-23 中国石油天然气集团有限公司 直流漂移压制方法及装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19837905B4 (de) * 1997-09-04 2006-09-28 Clarion Co., Ltd. Vorrichtung zum Korrigieren der Fahrzeugrichtung
JP2012179960A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Yanmar Co Ltd 作業車両
CN111006691A (zh) * 2019-11-22 2020-04-14 普宙飞行器科技(深圳)有限公司 传感器校漂方法、装置、可读存储介质、电子设备及无人机
CN112394411A (zh) * 2020-10-30 2021-02-23 中国石油天然气集团有限公司 直流漂移压制方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4841446A (en) Method for monitoring the operations of an electromechanical control system that ensures the adhesion of wheels of a motor vehicle
US7233847B2 (en) Sensor system
US9771103B2 (en) Active disturbance rejection for electrical power steering system
US5172318A (en) Method for the detection of curves and the determination of the transverse acceleration in a vehicle
US5583773A (en) Method for filtering a wheel speed signal
JPH06117873A (ja) センサの零点ドリフト補正装置
JPS62218873A (ja) 車輪速度判定処理方式
JPH11227490A (ja) 車両の危険運転判定装置
JPH04159164A (ja) 車両用盗難防止装置
JPH07122639B2 (ja) 速度の演算制御方法
JPH0238974A (ja) 車両用加速度検出装置
JP4376735B2 (ja) 計測信号の積分処理装置
JP3562619B2 (ja) 臭気測定装置
JP3445458B2 (ja) 二輪車用アンチスキッド制御方法
JPS6264921A (ja) エンジンのノツキング検出装置
JP2793778B2 (ja) 角速度センサ
JP3880899B2 (ja) スロットル弁駆動装置の制御装置
JP3695215B2 (ja) ヨーレートセンサの異常検出装置
JP4308624B2 (ja) エンジン制御装置
JPH11227489A (ja) 車両の危険運転判定装置
JPH11324785A (ja) 内燃機関用ノック制御装置
JP3198968B2 (ja) 加速度センサの出力信号の処理方法
KR100715697B1 (ko) 차량의 주행방향 감지방법
JPH1182142A (ja) 車載センサの出力電圧誤検出防止装置
JPWO2008096486A1 (ja) 乗員保護装置