JPH0611584B2 - 同時複写用感熱感圧記録体 - Google Patents

同時複写用感熱感圧記録体

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JPH0611584B2
JPH0611584B2 JP62334134A JP33413487A JPH0611584B2 JP H0611584 B2 JPH0611584 B2 JP H0611584B2 JP 62334134 A JP62334134 A JP 62334134A JP 33413487 A JP33413487 A JP 33413487A JP H0611584 B2 JPH0611584 B2 JP H0611584B2
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克彦 福地
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は少なくとも上葉紙と下葉紙を含む複数枚の記録
体を重ねて成り、上葉紙上部より熱ヘッドで熱印字する
ことにより同時に2枚もしくはそれ以上の感熱記録を得
ることができ、筆記によっても同時に2枚もしくはそれ
以上の記録を得ることができる同時複写用感熱感圧記録
体に関するものであり、時に下葉紙白紙部保存性の改善
された同時複写用感熱感圧記録体に関する。
<従来の技術> 上記のような同時複写用感熱感圧記録体は感熱ファクシ
ミリや感熱プリンタ等の熱記録装置によって同時に複数
枚の感熱記録を得る分野に使用されるものであり、例え
ばハンディターミナルといわれる伝票作成機能を持つフ
ァクシミリ等に最近多く使用されるようになってきてい
る。前記感熱感圧記録体は感熱記録により同時に複数枚
の記録が得られるばかりでなく、得られた複数枚の記録
像に対し、筆記により同時に書き加えることや修正する
ことが可能であり、非常に使い易くなっている。こうし
た同時複写用感熱感圧記録体を作る技術として、上葉紙
表面に感熱発色層を設け、他面に染料あるいは顕色剤の
いずれか一方を内包するマイクロカプセル層を設け、更
に下葉紙表面に感熱発色層を設けること(実公昭59−
41110号)や、下葉紙表面の感熱発色層中に感圧顕
色剤を含有させることが考えられている。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、下葉紙表面の感熱発色層中の感熱用の染
料あるいは顕色剤を感圧用に使用しようとすると、加熱
時ほどの記録濃度が得られないという問題があり、ま
た、記録濃度を得るために安価な顕色剤として酸性白土
等の無機酸性顔料を使おうとすると、下葉紙表面白紙部
が保存中に熱、湿度あるいは光等にさらされることによ
り僅かに発色して地黒感を生じ、品質が低下するという
問題がある。
<問題点を解決するための手段> 本発明は上記した状況に鑑みて創案されたものであり、
下葉紙白紙部保存性が改善されしかも感圧筆記発色性の
良好な同時複写用感熱感圧記録体を提供しようとするも
のである。
そして本発明者らは上記従来技術における問題点を解決
すべく鋭意研究の結果、下葉紙表面の感熱発色層中に、
炭酸カルシウム等の被覆物質を表面に被覆形成させた無
機酸性顔料を感圧顕色剤として含有させることにより、
白紙部保存性が顕著に向上し、しかも感圧筆記発色性も
良好な同時複写用感熱感圧記録体を提供できることを見
い出し、かかる知見に基づいて更に研究を重ねて本発明
に到達したものである。
即ち、本発明による同時複写用感熱感圧記録体は、上葉
紙と下葉紙とを含む複数枚の記録体を重ねて成る同時複
写用感熱感圧記録体において、上記上葉紙が、上葉紙基
紙と該上葉紙基紙の表面に形成され第1の感熱物質と該
第1の感熱物質を加熱時に発色させる第1の感熱顕色剤
とを含んで成る感熱発色層と、該上葉紙基紙の裏面に形
成され感圧物質と不揮発性油とを内包するマイクロカプ
セルに含んで成るマイクロカプセル層とより成り、上記
下葉紙が、下葉紙基紙と、該下葉紙基紙の表面に形成さ
れ第2の感熱物質と該第2の感熱物質を加熱時に発色さ
せる第2の感熱顕色剤と、上記マイクロカプセル内の上
記感圧物質を加圧時に発色させる感圧顕色剤とを含んで
成る感熱感圧発色層とより成り、かつ該感圧顕色剤が炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム及
びケイ酸マグネシウムより成る群より選ばれる被覆物質
により被覆されていることを特徴とする、同時複写用感
熱感圧記録体である。
<作用> 上記したような構成を有する本発明の同時複写用感熱感
圧記録体は、下葉紙白紙部保存性が良好でありしかも感
圧筆記発色性が良好である。これは以下の理由によるも
のと考えられる。
即ち、本発明では、感熱用と感圧用とにそれぞれ好適な
条件と顕色剤を使用しているので、感熱記録、感圧記録
の両者共に十分な発色濃度が得られる。しかも、下葉紙
表面に形成する感熱感圧発色性に含有させる感圧顕色剤
としての無機酸性顔料はその表面に炭酸カルシウム等の
被覆物質が被覆形成されているので、白紙部においては
該感熱感圧発色層に含まれる感圧顕色剤(無機酸性顔
料)と感熱物質即ち染料との接触が該被覆物によって防
止され、更にアルカリ性の被覆物質を用いることによっ
て感熱顕色剤と感熱物質即ち染料とによる発色も有効に
防止されるため、長期保存の場合にもこれら染料と顕色
剤とが反応して発色することがなく、記録紙表面に地黒
感を生ずることがない。更に、筆記により上葉紙裏面の
マイクロカプセル中の感圧染料と下葉紙表面の感圧顕色
剤とが十分に接触し得るため、感圧筆記発色性が良好と
なる。
<実施例> 第1図に示すように、本発明の同時複写用感熱感圧記録
体1は上葉紙2と下葉紙3とを重ねて成るものであり、
上葉紙2は上葉紙基紙2aと、その表面に形成した感熱
発色層2bと、基紙2aの裏面に形成したマイクロカプ
セル層2cとより構成されている。
上葉紙基紙2aとしては、グラシン紙、コンデンサペー
パー、トレーシングペーパー、セロハン紙あるいはこれ
らにポリエチレン、ポリプロピレン等をエクストルージ
ョンラミネートしたもの、あるいはポリ塩化ビニルやア
クリル樹脂等を溶剤塗工したもの等を使用することがで
きる。更に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス
テル等のポリフィルムをも使用できる。上葉紙基紙の厚
さは、下葉紙表面への熱伝達性を考慮すると、40μm
以下であることが好ましい。
上葉紙基紙2aの表面に形成される感熱発色層2bは、
通常無色ないし淡色の電子供与性発色物質即ち染料(以
下第1の感熱物質と言う)と、該第1の感熱物質と加熱
時反応してこれを発色させる有機酸性物質(以下第1の
感熱顕色剤と言う)とを少なくとも含有して成る。
第1の感熱物質としては、3−N−シクロヘキシル−N
−メチル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ジ−N−ブチルアミノ−7−(2′−クロロアニリノ)
フルオラン、3−N−エチル−N−イソペンチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−N−メチル−(P−トリル)アミノ−7−アニリノフ
ルオラン、クリスタルバイオレットラクトン等が例示さ
れるが、特にこれらに限定されるものではない。
上記第1の感熱顕色剤を構成する有機酸性物質として
は、4,4′−イソプロピリデンジフェノール、2,
2′−ジヒドロキシジフェニル、パラオキシ安息香酸ベ
ンジルエステル、β−ナフトール、ノボラック型フェノ
ール樹脂等が用いられ得る。
これらの第1の感熱物質と第1の感熱顕色剤とをボール
ミル、アトライター、サンドグラインダー等の磨砕機に
より、2μm以下の粒子径になるまで粉砕し、更に結合
剤としてポリビニールアルコール、デンプン、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、アクリル酸エ
ステル重合体、スチレン無水マレイン酸共重合体、酢酸
ビニル無水マレイン酸共重合体、スチレンブタジエン共
重合体、カゼイン、ゼラチン、アラビアゴム等から選ば
れる1種以上の水性バインダーを配合して感熱液を調製
して、上葉紙基紙上に塗布する。熱ヘッドの汚れ防止、
筆記性改良等の目的で、感熱発色層中にタルク、炭酸カ
ルシウム、焼成クレー、微粒子状無水シリカ、ケイ酸ア
ルミニウム、水酸化アルミニウム等の無機顔料や尿素ホ
ルムアルデヒド樹脂その他の有機顔料を添加することが
できる。更に、脂肪酸金属塩、脂肪酸アミド、脂肪酸エ
ステル等の滑剤、トリアゾール系又はベンゾフェノン系
の紫外線吸収剤、グリオキザール等の耐水化剤を添加す
ることもできる。これらの材料を用い、常法に従って第
1の感熱物質を含む第1の液と第1の感熱顕色剤を含む
第2の液とを調製し、それらを混合した後、上葉紙基紙
2aの表面に塗布して感熱発色層2bを形成する。
上葉紙基紙2aの裏面に塗布するマイクロカプセルはコ
アセルベーション法によって得られるが、それに限定さ
れているものではない。マイクロカプセルには通常無色
又は淡色の電子供与性発色物質即ち染料(以下感圧物質
と言う)とその溶剤として不揮発性油とが内包されなけ
ればならない。
マイクロカプセル中に封入する感圧物質としては、3−
N−シクロヘキシル−N−メチル−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジ−N−ブチルアミノ−7−
(2′−クロロアニリノ)フルオラン、3−N−エチル
−N−イソペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−N−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−N−メチル−(p−トリ
ル)アミノ−7−アニリノフルオラン、クリスタルバイ
オレットラクトン等が例示されるが、これらに限定され
るものではない。
カプセルオイル即ち溶剤としては不揮発性油が使用され
る。例えばアルキルナフタレン、ジアリルエタン、アル
キルビフェニル、水素化ターフェニル、トリアリルジメ
タン等が用いられる。
カプセル化の技術は、化学的方法としては界面重合法、
インサイチュー(in situ)重合法、液中硬化被
膜法(オリフィス法)等が、また物理化学的方法として
は、水溶液からの層分離法、有機溶液系からの層分離
法、液中乾燥法、融解分散冷却法、内包物交換法、粉末
法等が、また機械的方法としては気中懸濁被膜法(Wu
rster法)、スプレードライング法、真空蒸着被覆
法、静電的合体法等があり、いずれの方法を採用しても
よいが、一般には層分離法特にコアセルベーション法が
用いられる。
上記のようにして製造されたマイクロカプセルは既述し
た上葉紙2における感熱発色層2aのための感熱発色液
の調製に使用される如き結合剤と混合し、常法により基
板2aの裏面に塗布して、マイクロカプセル層2cを形
成する。
一方、下葉紙3は、その基紙3a上に感熱感圧発色層3
bを形成して成るものである。
下葉紙3においては熱伝達性を考慮する必要がないの
で、その基紙3aとしては、上葉紙と同様の支持体の他
に、一般上質紙等も使用することができる。
下葉紙基紙3aの表面に形成する感熱感圧発色層3bは
上葉紙表面に形成する感熱発色層2bとほぼ同様に、第
1の感熱物質と同様の無色又は淡色の電子供与性物質な
いし染料(以下第2の感熱物質と言う)と、第1の感熱
顕色剤と同様の有機酸性物質より成る第2の感熱顕色剤
とを、同様の手法にて混合して下葉紙基紙3a上に形成
するものであるが、該感熱感圧発色層3bは更に、表面
が炭酸カルシウムで被覆された無機酸性顔料(以下場合
によって感圧顕色剤と言う)を含有して形成されなけれ
ばならない。感圧顕色剤は、上葉紙裏面のマイクロカプ
セル層2c中のマイクロカプセルが加圧時に破壊されて
内部から流出される感圧物質と反応して発色する感圧顕
色能を有するものであればいかなる物質であってもよい
が、一般に酸性白土、活性白土等が好ましいものと例示
される。
無機酸性顔料の表面を被覆する物質として本実施例にお
いては炭酸カルシウムが用いられているが、その他炭酸
マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム
等が好適に用いられ得る。
無機酸性顔料表面に炭酸カルシウムを形成させる方法と
しては、(1)無機酸性顔料を塩化カルシウム水溶液に
混合、撹拌後、炭酸ナトリウム水溶液中に混合、撹拌し
て、無機酸性顔料表面に炭酸カルシウムを形成する方
法、(2)無機酸性顔料を水酸化カルシウム液中に混
合、撹拌後、炭酸ナトリウム水溶液中に混合、撹拌し
て、無機酸性顔料表面に炭酸カルシウムを形成する方
法、(3)無機酸性顔料塩化カルシウム液中に混合、撹
拌後、炭酸ガス飽和水中に混合、撹拌して、更に炭酸ガ
スを吹き込んで、無機酸性顔料表面に炭酸カルシウムを
形成する方法、(4)無機酸性顔料を水酸化カルシウム
液中に混合、撹拌後、炭酸ガス飽和水中に混合、撹拌
し、更に炭酸ガスを吹き込んで、無機酸性顔料の表面に
炭酸カルシウムを形成する方法、等が例示されるが、限
定的ではない。無機酸性顔料の表面に被覆形成される炭
酸カルシウム量は製品品質に影響を及ぼすため無機酸性
顔料に対し1〜70重量%であることが必要であり、1
0〜40重量%であることがより好ましい。1重量%未
満では所望の下葉紙白紙部保存性が得られず、70重量
%を越えると感圧筆記発色性が劣ってくるためである。
該無機酸性顔料は、一般的には、第2の感熱顕色剤の液
中に混合し、又は第2の感熱物質と第2の感熱顕色剤と
の混合時に同時に混合させればよい。
該無機酸性顔料の使用量は第2の感熱物質と第2の感熱
顕色剤とより成る感熱液固形分に対し1〜70重量%で
あることが必要であり、4〜20重量%であることがよ
り好ましい。1重量%未満では下葉紙の感圧筆記発色性
が劣り、70重量%を越えると所望の白紙部保存性が得
られないためである。
第2図は3枚の同時複写を行う場合に適用される本発明
の別の実施例による感熱感圧記録体5の構成を示すもの
であり、第1図に示す感熱感圧記録体1の上葉紙2と下
葉紙3との間に、中葉紙4を介在せしめて成るものであ
る。該中葉紙4は、上葉紙2とほぼ同様の構成を有する
ものであり、同様の基紙4aと、その表面に形成した感
熱感圧発色層4bと、その裏面に形成したマイクロカプ
セル層4cとより成り、該感熱感圧発色層4bは感熱物
質と感熱顕色剤とを含むと共に、更に下葉紙3の感熱感
圧発色層3bにおけると同様に、表面に炭酸カルシウム
を被覆形成させた無機酸性顔料(感圧顕色剤)を含有し
て成るものである。
なお3枚以上の同時複写を行うためには、第2図におけ
る中葉紙4を複数枚用意して上葉紙2と下葉紙3との間
に介在させればよい。
以下に本発明の具体的な実施例と若干の比較例を挙げて
更に詳細に説明する。なお以下の例において%は特に断
りのない限り重量%を意味する。
実施例1 (上葉紙の作成) (1)感熱発色層の形成 クリスタルバイオレットラクトン 60部 カルボキシメチルセルロース 10%水溶液 150部 水 472部 より成る組成物をサンドグラインダーで平均粒子径が2
μmとなるまで粉砕してA液11%分散液を得た。
4,4′−イソプロピリデンジフェノ ール 25部 カルボキシメチルセルロース 10%水溶液 50部 水 61.4部 より成る組成物をサンドグラインダーで平均粒子径が2
μmとなるまで粉砕してB液22%分散液を得た。
A液 10部 B液 15部 カルボキシメチルセルロース 10%水溶液 7.4部 ステアリン酸亜鉛 20%分散液 7.4部 炭酸カルシウム 50%分散液 2部 水 21.4部 上記の割合で混合した感熱液を米坪30g/m2のグラシ
ン紙に乾燥後の重量が3g/m2となるように塗布し、ス
ーパーキャレンダー処理した。
(2)マイクロカプセルの製造 マイクロカプセルの製造はホモミキサーを用い乳化撹拌
により行った。
まず、ゼラチン16gを128mlの水に膨潤させ、50
℃の恒温槽に入れて撹拌し、20分間で溶解する。
次に、このゼラチン溶液中に芯油(クレハ化学社製 K
MC−A 100部、クリスタルバイオレットラクトン
7部を溶解したもの)170gを徐々に加えて乳化す
る。撹拌はホモミキサーで10分間、強く行う。その
後、撹拌を弱めて、アラビアゴム16gと水128mlを
加え、続いて10%苛性ソーダ溶液1.8mlを加える。
この溶液を21のビーカーに移して、50℃の希釈水6
50mlを加えて混合する(pH7前後となる)。その後
撹拌を弱くし、5%酢酸をゆっくりと15.5ml添加す
る(pH約4.5〜4.6となる)。該添加終了後、撹
拌をやや強め、液温が10℃以下となるまで徐々に冷却
する。撹拌を弱め、カルボキシメチルセルロース溶液
(カルボキシメチルセルロース3.6gを水200mlに
溶解したもの、10℃以下)を加える。次に、ゆっくり
とホルマリン37%液12mlを添加し、液温を7℃以下
に保つ。その後、10%苛性ソーダ溶液7.2mlを添加
し、液温を5℃以下に保つ。以後、15時間撹拌機によ
る撹拌下、室温にて保持し、カプセルスラリーを製造し
た。
(3)マイクロカプセル層の形成 マイクロカプセルスラリー 10部 カルボキシメチルセルロース 10%水溶液 1部 水 89部 上記の割合で混合したマイクロカプセル液を前記グラシ
ン紙の感熱発色層を形成した面と反対面に液重量で30
g/m2となるよう塗布し、上葉紙を得た。
(下葉紙の作成) (1)表面に炭酸カルシウムを形成した酸性白土の調製 平均粒径5μmの酸性白土100gを濃度2.5%の水
酸化カルシウム液300ml中に添加、混合し、該混合物
を濃度10.7%の炭酸ナトリウム水溶液100ml中に
添加し、60分間撹拌後、瀘紙にて濾過し、水洗後、水
に再分散し、20%スラリーとした。酸性白土に対する
炭酸カルシウムの比率は10%であった。
(2)感熱発色層の形成 上葉紙の感熱液調製用に調製したA,B液を用い、以下
の配合で下葉紙用感熱液を調製した。
A液 11%分散液 10部 B液 22%分散液 15部 カルボキシメチルセルロース 10%水溶液 7.4部 ステアリン酸亜鉛 20%分散液 7.4部 炭酸カルシウムを表面に形成した酸性 白土スラリー20%液 1部 炭酸カルシウム 50%スラリー 2部 水 20.4部 上記の割合で混合した感熱液を米坪50g/m2の上質紙
に乾燥後の重量が3g/m2となるように塗布し、スーパ
ーキャレンダー処理して下葉紙を得た。
実施例2 実施例1の下葉紙作成において、表面に炭酸カルシウム
を形成させた酸性白土スラリーの使用量を1部としたの
に代えて、2部、4部及び8部にそれぞれ増量して2
A,2B,2Cの感熱液を調製した他は、実施例1と同
様にして上葉紙及び下葉紙を得た。
実施例3 実施例1の上葉紙作成において米坪30g/m2のグラシ
ン紙を調製したのに代えて、米坪20g/m2のグラシン
紙表面に低密度ポリエチレンと酸化チタンを混合比9:
1で混練し、厚さ7μmとなるようエクストルージョン
ラミネートしたものを用いた他は、実施例1と同様にし
て上葉紙及び下葉紙を得た。
実施例4 実施例1の表面に炭酸カルシウムを形成した酸性白土の
作成において、炭酸化カルシウム液、炭酸ナトリウム液
使用量をそれぞれ1200ml、400mlとし最終スラリ
ー濃度を28%として、酸性白土に対する炭酸カルシウ
ムの比率が40%の粒子を調製使用した以外は、実施例
1と同様にして上葉紙及び下葉紙を得た。
実施例5 炭酸ナトリウム水溶液の変わりに炭酸ガス飽和水を用
い、60分間の撹拌中、炭酸ガスを吹き込んで、酸性白
土表面に炭酸カルシウムを形成した以外は、実施例1と
同様にして上葉紙及び下葉紙を得た。
実施例6 酸性白土の変わりに活性白土を用いた他は実施例1と同
様にして上葉紙及び下葉紙を得た。
比較例1 下葉紙の作成において、感熱液中に、表面に炭酸カルシ
ウムを形成した酸性白土を使用しないものとした以外は
実施例1と同様にして上葉紙及び下葉紙を得た。
比較例2 下葉紙の作成において、表面に炭酸カルシウムを形成さ
せた酸性白土に代えて、処理しない酸性白土20%スラ
リーを用いた以外は実施例1と同様にして上葉紙及び下
葉紙を得た。
上記により得た実施例1〜6及び比較例1〜2の上葉紙
及び下葉紙をそれぞれ重ね合わせ、ボールペンで筆記
し、下葉紙の感圧筆記発生性を視感評価した。更に、下
葉紙について、熱処理(60℃乾燥機中に24時間保
持)、湿度処理(40℃,90%RH恒温恒湿器中に2
4時間保持)、光処理(5000ルクス蛍光灯下に10
0時間保持)の各処理後の反射濃度を大日本スクリーン
製造社製反射濃度計(DM−273型)により測定して
白紙部保存性を評価した。
これらの結果を第1表に示す。この表中の感圧筆記発色
性における◎は最良、○は良、△はやや不足、×は発色
不良をそれぞれ示すものである。
第1表の結果より、本発明による同時複写用感熱感圧記
録体は、感圧筆記発色性が良好であると共に、下葉紙白
紙部保存性も保存想定処理後の白紙部反射濃度が実用レ
ベルと考えられる0.20以下であって良好であった。
<発明の効果> 以上述べたように本発明による同時複写葉感熱感圧記録
体は、下葉紙表面に感熱物質及び感熱顕色剤と共に無機
酸性顔料等より成る感圧用顕色剤を含有させているため
感圧筆記発色性が良好であり、しかも該感圧顕色剤の表
面には炭酸カルシウム等の被覆物質が被覆形成されてい
るため、感熱物質との反応が抑制され、下葉紙白紙部保
存性が改善される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による同時複写用感熱感圧記
録体の構成を示す断面図、第2図は本発明の他の実施例
による同時複写用感熱感圧記録体の構成を示す断面図で
ある。 符号の説明 1:同時複写用感熱感圧記録体(第1実施例) 2:上葉紙、2a:上葉紙基紙、2b:感熱発色層、2
c:マイクロカプセル層 3:下葉紙、3a:下葉紙基紙、3b:感熱感圧発色層 4:中葉紙、4a:中葉紙基紙、4b:感熱感圧発色
層、4c:マイクロカプセル層
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 6956−2H B41M 5/18 112

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上葉紙と下葉紙とを含む複数枚の記録体を
    重ねて成る同時複写用感熱感圧記録体において、 上記上葉紙が、上葉紙基紙と、該上葉紙基紙の表面に形
    成され第1の感熱物質と該第1の感熱物質を加熱時に発
    色させる第1の感熱顕色剤とを含んで成る感熱発色層
    と、該上葉紙基紙の裏面に形成され感圧物質と不揮発性
    油とを内包するマイクロカプセルを含んで成るマイクロ
    カプセル層とより成り、 上記下葉紙が、下葉紙基紙と、該下葉紙基紙の表面に形
    成され第2の感熱物質と該第2の感熱物質を加熱時に発
    色させる第2の感熱顕色剤と、上記マイクロカプセル内
    の上記感圧物質を加圧時に発色させる感圧顕色剤とを含
    んで成る感熱感圧発色層とより成り、かつ、該感圧顕色
    剤が炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシ
    ウム及びケイ酸マグネシウムより成る群から選ばれる一
    又は二以上の被覆物質により被覆されていることを特徴
    とする、同時複写用感熱感圧記録体。
  2. 【請求項2】上記第1及び/又は第2の感熱物質が通常
    無色又は淡色の電子供与性発色物質より成ることを特徴
    とする、特許請求の範囲第1項に記載の同時複写用感熱
    感圧記録体。
  3. 【請求項3】上記第1及び/又は第2の感熱顕色剤が有
    機酸性物質より成ることを特徴とする、特許請求の範囲
    第1項又は第2項に記載の同時複写用感熱感圧記録体。
  4. 【請求項4】上記マイクロカプセルに内包された上記感
    圧物質が通常無色又は淡色の電子供与性発色物質より成
    ることを特徴とする、特許請求の範囲第1項ないし第3
    項のいずれかに記載の同時複写用感熱感圧記録体。
  5. 【請求項5】上記感圧顕色剤が無機酸性顔料により成る
    ことを特徴とする、特許請求の範囲第1項ないし第4項
    のいずれかに記載の同時複写用感熱感圧記録体。
  6. 【請求項6】上記被覆物質が、上記感圧顕色剤に対し1
    〜70重量%を占めるものであることを特徴とする、特
    許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記載の同
    時複写用感熱感圧記録体。
  7. 【請求項7】上記被覆物質が、上記感圧顕色剤に対し1
    〜40重量%を占めるものであることを特徴とする、特
    許請求の範囲第6項に記載の同時複写用感熱感圧記録
    体。
  8. 【請求項8】上記感圧顕色剤が、上記第2の感熱物質及
    び上記第2の感熱顕色剤より成る感熱液固形分に対し1
    〜70重量%を占めるものであることを特徴とする、特
    許請求の範囲第1項ないし第7項のいずれかに記載の同
    時複写用感熱感圧記録体。
  9. 【請求項9】上記感圧顕色剤が、上記第2の感熱物質及
    び上記第2の感熱顕色剤より成る感熱液固形分に対し4
    〜20重量%を占めるものであることを特徴とする、特
    許請求の範囲第8項に記載の同時複写用感熱感圧記録
    体。
  10. 【請求項10】上記上葉紙基紙が40μm以下の厚さを
    有することを特徴とする、特許請求の範囲第1項ないし
    第9項のいずれかに記載の同時複写用感熱感圧記録体。
  11. 【請求項11】上記上葉紙と下葉紙との間に1又は2以
    上の中葉紙を介在して成り、該中葉紙が中葉紙基紙と、
    該中葉紙基紙の表面に形成され第3の感熱物質と該第3
    の感熱物質を加熱時に発色させる第3の顕色剤と上記マ
    イクロカプセルに内包された上記感圧物質を加圧時に発
    色させる第2の感圧顕色剤とを含んで成る中葉紙感熱感
    圧発色層と、該中葉紙の裏面に形成され第2の感圧物質
    と不揮発性油とを内包して成るマイクロカプセルを含ん
    で成る第2のマイクロカプセル層とより成るものであっ
    て、同時に3枚又はそれ以上の複写を可能にするよう構
    成されていることを特徴とする、特許請求の範囲第1項
    に記載の同時複写用感熱感圧記録体。
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