JPH0796661A - 感圧記録用顕色シート - Google Patents

感圧記録用顕色シート

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JPH0796661A
JPH0796661A JP5244155A JP24415593A JPH0796661A JP H0796661 A JPH0796661 A JP H0796661A JP 5244155 A JP5244155 A JP 5244155A JP 24415593 A JP24415593 A JP 24415593A JP H0796661 A JPH0796661 A JP H0796661A
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JP
Japan
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group
isononyl
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acid
salicylic acid
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JP5244155A
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English (en)
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Masahito Tanaka
雅人 田中
Toshio Kimura
年男 木村
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】発色性および保存性に優れた感圧記録用顕色シ
ートを提供する。 【構成】下記一般式〔化1〕で表されるサリチル酸誘導
体の金属塩の少なくとも一種、及び下記一般式〔化2〕
で表される化合物の少なくとも一種を含有せしめたこと
を特徴とする感圧記録用顕色シート。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感圧記録体に関し、特に
発色性と保存性を向上させた感圧記録用顕色シートに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】感圧複写シート(所謂ノーカーボンシー
ト)は、クリスタルバイオレットラクトン、ベンゾイル
ロイコメチレンブルー等の電子供与性発色剤(以下、発
色剤という)と活性白土、ベントナイト、フェノール樹
脂、芳香族カルボン酸の多価金属塩等の電子受容性顕色
剤(以下、顕色剤という)の発色反応を利用した複写シ
ートであり、相分離法、界面重合法、in-situ 法等の方
法で作られた発色剤含有マイクロカプセルを支持体の裏
面に塗布した上用シートと、顕色剤を支持体の表面に塗
布した下用シートとを各々の塗布面が対向するように重
ね、上用シートの表面を筆記、タイプライター等で加圧
印字して下用シートに発色画像を形成する複写シ−トで
ある。
【0003】そして多数枚の複写を望む場合には、支持
体の表面に前記顕色剤を塗布し、裏面にマイクロカプセ
ルを塗布した中用シートが、上用シートと下用シートと
の間に必要な枚数だけ挿入される。また上記マイクロカ
プセルと顕色剤を、積層又は混合層として支持体の同一
面上に形成した所謂自己発色シートも感圧複写シートの
一形態としてよく知られている。そして感圧複写シート
の需要は、その用途拡大に伴い、例えば一般伝票,配送
用伝票,統一伝票,契約書類,コンピューター用シート
等を中心に多岐にわたり著しく伸びている。
【0004】ところで、近年、発色濃度および発色速度
の改善、発色画像の耐光性の改良、さらには種々の使用
条件下における各種の耐性の向上等を目的として、感圧
記録体に使用する顕色剤について検討が行われており、
種々の提案がなされている。例えば、特開平4−267
186号公報には、3,5−ビス(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸亜鉛などのアラルキルサリチル酸誘導体
の発色濃度および発色速度の改善を目的として、ビスフ
ェノールスルホンモノアルキルエーテルを併用する方法
が提案されている。しかし、かかる併用によって得られ
る発色濃度や発色速度は、必ずしも充分に満足しうるも
のではなく、また、白紙部の耐水性や、白紙部および発
色画像の耐光性も充分ではなく、さらに改善が要請され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み本発
明者らは、発色濃度や発色速度のみならず、耐水性や耐
光性の点でも充分に満足しうる感圧記録用顕色シートに
ついて鋭意検討を重ねた結果、特定のサリチル酸誘導体
の金属塩に特定のヒドロキシジフェニルスルホン誘導体
を併用すると、目的とする顕色シートが得られることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
〔化1〕で表されるサリチル酸誘導体の金属塩の少なく
とも一種、及び下記一般式〔化2〕で表される化合物の
少なくとも一種を含有せしめたことを特徴とする感圧記
録用顕色シートである。
【0007】
【化1】
【0008】〔式中、R1 はイソノニル基またはイソド
デシル基を示し、R2 は置換基を有してもよいアルキル
基またはシクロアルキル基を示す。〕
【0009】
【化2】
【0010】〔式中、R3 はハロゲン原子,C1 〜C14
のアルコキシル基,アリル基,フェニル基またはフェノ
キシ基で置換されてもよいC1 〜C20のアルキル基を示
す。但し、フェニル基およびフェノキシ基はさらに核置
換基としてハロゲン原子, 1〜C8 のアルキル基また
はC1 〜C8 のアルコキシル基を有してもよい。また、
1 およびX2 はそれぞれ水素原子, ハロゲン原子,
1 〜C8 のアルキル基,アリル基またはC1 〜C8 のア
ルコキシル基を示す。〕
【0011】
【作用】上記一般式〔化1〕において、R1 はイソノニ
ル基またはイソドデシル基を示すが、かかるイソノニル
基はプロピレン三量体(イソノネン) が核置換して生成
したとみなせる基であり、イソドデシル基はプロピレン
四量体(イソドデセン)が核置換して生成したとみなせ
る基であると定義する。
【0012】また、R2 は置換基を有してもよいアルキ
ル基またはシクロアルキル基を示すが、そのアルキル基
等が置換基を持つ場合の置換基の好ましい例としては、
置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有しても
よいアリールオキシ基、置換基を有してもよいアリール
スルホニル基、および置換基を有してもよいアリール基
等が挙げられる。R2 の好ましい具体例としては、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、セカンダリブチル基、アミル基、イ
ソアミル基、ヘキシル基、オクチル基、イソオクチル
基、2−エチルヘキシル基、2−メトキシエチル基、2
−エトキシエチル基、2−イソプロポキシエチル基、2
−ブチルオキシエチル基、2−イソブチルオキシエチル
基、2−フェノキシエチル基、2−(4−メトキシフェ
ノキシ) エチル基、1−メチル−2−メトキシエチル
基、1−メチル−2−エトキシエチル基、1−メチル−
2−フェノキシエチル基、3−フェノキシプロピル基、
3−(4−メトキシフェノキシ) プロピル基、3−フェ
ニルスルホニルプロピル基、3−(4−メチルフェニ
ル) スルホニルプロピル基、3−メトキシブチル基、4
−メトキシブチル基、4−エトキシブチル基、2−(2
−メトキシエトキシ) エチル基、2−(2−エトキシエ
トキシ) エチル基、ベンジル基、4−メチルベンジル
基、2−フェニルエチル基、およびシクロヘキシル基等
が挙げられる。
【0013】一般式〔化1〕で表される核置換サリチル
酸の好ましい具体例としては、R1とR2 の好ましい例
の組合せの全てを挙げることができるが、より好ましい
具体例としては、3−イソノニル−5−メトキシサリチ
ル酸、3−イソノニル−5−エトキシサリチル酸、3−
イソノニル−5−イソプロポキシサリチル酸、3−イソ
ノニル−5−(2−メトキシエトキシ) サリチル酸、3
−イソノニル−5−(2−エトキシエトキシ) サリチル
酸、3−イソノニル−5−(2−フェノキシエトキシ)
サリチル酸、3−イソノニル−5−〔2−(4−メトキ
シフェノキシ)エトキシ〕サリチル酸、3−イソノニル
−5−シクロヘキシルオキシサリチル酸、3−イソドデ
シル−5−メトキシサリチル酸、3−イソドデシル−5
−エトキシサリチル酸、および3−イソドデシル−5−
シクロヘキシルオキシサリチル酸が挙げられる
【0014】本発明において、上記サリチル酸誘導体の
金属塩としては亜鉛塩、アルミニウム塩、マグネシウム
塩、カルシウム塩、ナトリウム塩、ニッケル塩等が好ま
しく、特には亜鉛塩が好ましい。
【0015】本発明において、前記一般式〔化2〕で表
されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体の具体例と
しては、例えば4−ヒドロキシ−4′−デシルオキシジ
フェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−ドデシルオ
キシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−テト
ラデシルオキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4′−ヘキサデシルオキシジフェニルスルホン、4−ヒ
ドロキシ−4′−オクタデシルオキシジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4′−エイコシルオキシジフェニ
ルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−(2−p−tert−
アミルフェノキシプロピルオキシ)ジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4′−(2−デシルオキシエトキ
シ)ジフェニルスルホン等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。これらのヒドロキシジフェニル
スルホン誘導体のうちでも、分子量が300以上である
ものが好ましく、特に350以上の分子量を有する化合
物が好ましい。また、かかるヒドロキシジフェニルスル
ホン誘導体としては、常温で液体または融点が120℃
以下の化合物が好ましい。
【0016】なお、前記一般式〔化2〕で表されるヒド
ロキシジフェニルスルホン誘導体の使用量については特
に限定するものではないが、前記一般式〔化1〕で表さ
れるサリチル酸誘導体の金属塩に対して5〜200重量
%、好ましくは10〜150重量%の範囲となるように
調節するのが望ましい。
【0017】本発明では、顕色剤として前記特定のサリ
チル酸誘導体の金属塩を使用するものであるが、必要に
応じて他の公知の顕色剤、例えばフェノール誘導体、サ
リチル酸誘導体、芳香族カルボン酸の金属塩、酸性白
土、ベントナイト、ノボラック樹脂、金属処理ノボラッ
ク樹脂、金属錯体等を併用することもできる。なお、本
発明の感圧記録用顕色シートにおいて、顕色剤の使用量
は、電子供与性無色染料の50〜3000重量%、好ま
しくは100〜2000重量%の範囲で用いるのが望ま
しい。
【0018】本発明において、顕色剤と前記特定のヒド
ロキシジフェニルスルホン誘導体との混合方法について
は特に限定するものではなく、例えば、両者を有機溶剤
に溶解し水溶性高分子等を含有する水性媒体中に乳化分
散する方法、両者を別々に水溶性高分子等を含有する水
性媒体中に乳化分散したのち混合する方法、さらには、
両者を別々に固体状態で分散したのち混合する方法があ
る。これらのうちでも、両者を有機溶剤に溶解し水溶性
高分子等を含有する水性媒体中に乳化分散する方法が好
ましく、特に、調製した顕色剤の水分散液を加熱処理し
て有機溶剤を蒸留除去し、真球状の粒子からなる顕色剤
組成物水分散液として調製し、必要に応じてサンドミル
等による微粒化処理を施す方法がより好ましい。
【0019】なお、顕色剤とヒドロキシジフェニルスル
ホン誘導体の乳化分散に使用する有機溶媒としては、沸
点200℃以下のハロゲン化炭化水素、芳香族炭化水
素、エステル類、ケトン類、エーテル類、アミド類、ニ
トリル類が好ましい。これらのなかでも常温での水への
溶解度が5以下のものがより好ましい。有機溶媒の具体
例としては、クロロホルム、メチルクロロホルム、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、ジメチルアセトアミドが
挙げられる。また、乳化に際して使用する水溶性高分子
としては、ポリビニルアルコール、無水マレイン酸−イ
ソブチレン共重合体、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリ
アクリル酸、アクリルアミド−アルキルアクリレート共
重合体、エーテル変性ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、デンプン、カゼイン、アラビアゴム、ゼ
ラチン等の合成又は天然高分子が挙げられる。
【0020】かくして得られた顕色剤組成物水分散液
は、通常さらに接着剤として、例えば澱粉、カゼイン、
アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニ
ルアルコール、スチレン−ブタジエン共重合体ラテック
ス、酢酸ビニル系ラテックス等が配合されて顕色剤層用
塗液とされるが、かかる塗液中には、必要に応じて酸化
亜鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、水酸化アルミニ
ウム、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシ
ウム等の無機顔料や感圧記録体の製造分野で公知の各種
助剤を適宜添加することができる。
【0021】塗液の塗布方法については特に限定され
ず、例えばエアーナイフコータ、ロールコータ、ブレー
ドコータ、ロッドコータ、カーテンコータ等の適当な塗
布装置を備えたオンマシンやオフマシンコータで、紙,
プラスチックシート,合成紙,樹脂コーテッド紙等の支
持体上に乾燥重量が2〜10g/m2 程度となるように
塗布乾燥される。
【0022】本発明の顕色シートと組み合わせて使用さ
れる発色剤シートは、一般には、電子供与性無色染料を
単独又は混合して、溶媒(アルキル化ナフタレン、アル
キル化ジフェニル、アルキル化ジフェニルメタン、アル
キル化ターフェニル、塩素化パラフィン等の合成油:木
綿油、ヒマシ油等の植物油:動物油:鉱物油:さらには
これらの混合物等)に溶解し、これをマイクロカプセル
中に内包させ、紙,プラスチックシート,合成紙,樹脂
コーテッド紙等の支持体に塗布乾燥する方法で調製され
る。
【0023】かかる電子供与性無色染料としてはトリフ
ェニルメタンフタリド系化合物、フルオラン系化合物、
フェノチアジン系化合物、インドリルフタリド系、ロイ
コオーラミン系化合物、ローダミンラクタム系化合物、
トリフェニルメタン系化合物、トリアゼン系化合物、ス
ピロピラン系化合物、フルオレン系化合物等の各種公知
の化合物を使用することができる。また、マイクロカプ
セル化法についても、コアセルベーション法、界面重合
法、in-situ 法等のうちから適宜選択することができ
る。
【0024】なお、本発明の顕色シートは、所謂上用シ
ートに限らず、中用シートの顕色剤層、さらには混合層
タイプあるいは積層タイプの自己発色シートの顕色剤あ
るいは顕色剤層をも包含するものである。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お例中の部及び%は、特に断らない限り各々重量部及び
重量%を示す。
【0026】実施例1 〔顕色剤分散液の調製〕3−イソドデシル−5−メトキ
シサリチル酸の亜鉛塩100gと4−ヒドロキシ−4′
−オクタデシルオキシジフェニルスルホン25gをトル
エン100gに70℃で混合溶解してトルエン溶液を調
製した。別に、重合度1700,鹸化度98%のポリビ
ニルアルコール6gを含む水300gを内容積1000
ccのステンレススチール製のビーカーに入れ、T.K.ホモ
ミキサー(特殊機化工業株式会社製)を毎分3000回
転で攪拌しながら上記トルエン溶液をこれに加えた。ト
ルエン溶液を加え終った時点で回転数を毎分10000
回転に上げて2分間攪拌した後、この分散液を攪拌機、
温度計及び蒸留口のついた内容積1000ccの硬質ガラ
ス製三つ口フラスコに移した。攪拌機をゆっくり回転さ
せながらフラスコを加熱して蒸留口からトルエンと水が
留出するようにした。100℃で約1時間この操作を続
けると分散液は殆どトルエンを含まなくなった。これを
冷却して顕色剤約32%を含有する水分散液を得た。得
られた顕色剤分散粒子の平均粒子径は0.9μであっ
た。次に、この水分散液をサンドグラインダー(五十嵐
機械株式会社製,MODEL NO.OSG-8G) で毎分2Kgの条件
で処理し、平均粒径が0.87μの顕色剤水分散液を調
製した。
【0027】〔顕色剤塗液の調製〕上記で得た32%の
顕色剤水分散液16部、炭酸カルシウム85部、酸化亜
鉛10部、水100部を混合分散し、さらにバインダー
として10%のポリビニルアルコール水溶液100部お
よび50%のカルボキシ変性SBRラテックス(商品
名:SN-307, 住友ダウ社製)20部、水200部を混合
分散して顕色剤塗液を調製した。
【0028】〔下用紙の製造〕上記顕色剤塗液を40g
/m2 の原紙の片面に乾燥重量が5g/m2 となるよう
にエアーナイフコータで塗布乾燥し、更にキャレンダー
処理して感圧記録用下用紙を作成した。
【0029】〔マイクロカプセル分散液の調製〕加熱装
置を備えた攪拌混合容器中に、ポリビニルアルコール
(商品名:PVA-117,クラレ社製)の3%水溶液150部
を加えてカプセル調製用水性媒体とした。別に、アルキ
ルジフェニルエタン100部に、発色剤として3−(4
−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1
−エチル−2−メチルインド−ル−3−イル)フタリド
2部と3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−
6−ジメチルアミノフタリド3部を溶解し、更にヘキサ
メチレンジイソシアネートの三量体(商品名:スミジュ
ールN-3200,住友バイエル社製)2部とポリメチレンポ
リフェニルイソシアネート(商品名:ミリオネートMR40
0,日本ポリウレタン工業社製)5部を溶解して得た溶液
を、カプセル芯物質として上記カプセル調製用水性媒体
中にT.K.ホモミキサーを用いて毎分10000回転で1
分間乳化分散した。この乳化分散液にジエチレントリア
ミン1部を加え、室温下で30分間攪拌した後、系の温
度を70℃まで昇温して攪拌を続けながら3時間反応さ
せた。室温まで温度を下げて平均粒子径が5.5μのポ
リウレア樹脂/ポリウレタン樹脂壁膜カプセルを調製し
た。
【0030】〔マイクロカプセル塗液の調製〕上記マイ
クロカプセル分散液100部(固形分)に、小麦デンプ
ン粒80部とカルボキシ変性SBRラテックス15部
(固形分)を加え、固形分濃度が20%になるように調
製してマイクロカプセル塗液を得た。
【0031】〔中用紙の製造〕上記マイクロカプセル塗
液を前記の下用紙の反対面に乾燥重量が3g/m2 とな
るようにエアーナイフコータで塗布乾燥し感圧記録用中
用紙を得た。
【0032】実施例2 実施例1において、4−ヒドロキシ−4′−オクタデシ
ルオキシジフェニルスルホン25部の代わりに4−ヒド
ロキシ−4′−ドデシルオキシジフェニルスルホン25
部を使用した以外は、実施例1と同様にして顕色剤約3
2%を含有する水分散液を得た。サンドグラインダー処
理後の顕色剤分散粒子の平均粒子径は1.0μであっ
た。以下、実施例1と同様にして感圧記録用中用紙を得
た。
【0033】比較例1 実施例1において、4−ヒドロキシ−4′−オクタデシ
ルオキシジフェニルスルホン25部の代わりにトルエン
25部を使用した以外は実施例1と同様にして、顕色剤
約32%を含有する水分散液を得た。サンドグラインダ
ー処理後の顕色剤分散粒子の平均粒子径は1.1μであ
った。以下、実施例1と同様にして感圧記録用中用紙を
得た。
【0034】比較例2 実施例1において、4−ヒドロキシ−4′−オクタデシ
ルオキシジフェニルスルホン25部の代わりに2,2′
−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノ
ール)25部を使用した以外は実施例1と同様にして、
顕色剤約32%を含有する水分散液を得た。サンドグラ
インダー処理後の顕色剤分散粒子の平均粒子径は0.9
μであった。以下、実施例1と同様にして感圧記録用中
用紙を得た。
【0035】比較例3 実施例1において、4−ヒドロキシ−4′−オクタデシ
ルオキシジフェニルスルホンの代わりにトリエチレング
リコール−ビス〔3−(3−tert−ブチル−5−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕25部を
使用した以外は実施例1と同様にして、顕色剤約32%
を含有する水分散液を得た。サンドグラインダー処理後
の顕色剤分散粒子の平均粒子径は1.0μであった。以
下、実施例1と同様にして感圧記録用中用紙を得た。
【0036】比較例4 実施例1において、3−イソドデシル−5−メトキシサ
リチル酸の亜鉛塩100gの代わりに3,5−ビス(α
−メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩100gを使用
した以外は実施例1と同様にして、顕色剤約32%を含
有する水分散液を得た。サンドグラインダー処理後の顕
色剤分散粒子の平均粒子径は0.9μであった。以下、
実施例1と同様にして感圧記録用中用紙を得た。
【0037】得られた6種類の感圧記録用中用紙につい
て、以下の品質比較テストを行い、その結果を表1に記
載した。 〔発色性〕感圧記録用中用紙を各々2枚用意し、顕色面
とカプセル面を対向するようにセットし、落下式発色試
験機(重り:150g,高さ:20cm)により発色さ
せ、打圧から1時間後の発色濃度をマクベス反射濃度計
にて測定した。(数値が大きい程発色性が良好であ
る。)
【0038】〔低温発色性〕温度0℃の雰囲気下に、各
々2枚宛用意した感圧記録用中用紙を10時間放置し
た。その条件下にて顕色面とカプセル面を対向するよう
にセットし、落下式発色試験機(重り:200g,高
さ:20cm)により発色させ、打圧から10秒後および
3分後の発色濃度をマクベス反射濃度計にて測定した。
(数値が大きい程低温発色性が良好である。)
【0039】〔耐光性(発色部)〕感圧記録用中用紙を
各々2枚用意し、顕色面とカプセル面を対向するように
セットし、落下式発色試験機(重り:150g,高さ:
20cm)により発色させ、打圧から1時間後の発色濃度
をマクベス反射濃度計にて測定し(D1 )、次いで顕色
面を太陽光に5時間曝露した後、再び発色濃度を測定し
(D2 )、次式によって耐光性(発色部)を求めた。
(数値が100に近い程耐光性(発色部)が良好であ
る。) 耐光性(発色部)=(D2 /D1 )×100
【0040】〔耐光性(白紙部)〕感圧記録用中用紙の
顕色面を太陽光に5時間曝露した後、顕色面とカプセル
面を対向するようにセットし、落下式発色試験機(重
り:150g,高さ:20cm)により発色させ、打圧か
ら1時間後の発色濃度をマクベス反射濃度計にて測定し
(D3 )、次式によって耐光性(白紙部)を求めた。
(数値が100に近い程耐光性(白紙部)が良好であ
る。) 耐光性(白紙部)=(D3 /D1 )×100
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】表1から明らかなように、本発明の感圧
記録用顕色シートは、室温および低温の何れにおいても
発色濃度および発色速度が優れており、しかも耐光性に
も優れた顕色シートであった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】ところで、近年、発色濃度および発色速度
の改善、発色画像の耐光性の改良、さらには種々の使用
条件下における各種の耐性の向上等を目的として、感圧
記録体に使用する顕色剤について検討が行われており、
種々の提案がなされている。例えば、特開平4−267
186号公報には、3,5−ビス(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸亜鉛などのアラルキルサリチル酸誘導体
の発色濃度および発色速度の改善を目的として、ビスフ
ェノールスルホンモノアルキルエーテルを併用する方法
が提案されている。しかし、かかる併用によって得られ
る発色濃度や発色速度は、必ずしも充分に満足しうるも
のではなく、また、発色画像の耐水性や、白紙部および
発色画像の耐光性も充分ではなく、さらに改善が要請さ
れている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔化1〕で表されるサリチル酸
    誘導体の金属塩の少なくとも一種、及び下記一般式〔化
    2〕で表される化合物の少なくとも一種を含有せしめた
    ことを特徴とする感圧記録用顕色シート。 【化1】 〔式中、R1 はイソノニル基またはイソドデシル基を示
    し、R2 は置換基を有してもよいアルキル基またはシク
    ロアルキル基を示す。〕 【化2】 〔式中、R3 はハロゲン原子,C1 〜C14のアルコキシ
    ル基,アリル基,フェニル基またはフェノキシ基で置換
    されてもよいC1 〜C20のアルキル基を示す。但し、フ
    ェニル基およびフェノキシ基はさらに核置換基としてハ
    ロゲン原子, 1〜C8 のアルキル基またはC1 〜C8
    のアルコキシル基を有してもよい。また、X1 およびX
    2 はそれぞれ水素原子, ハロゲン原子, 1 〜C8 のア
    ルキル基,アリル基またはC1 〜C8 のアルコキシル基
    を示す。〕
  2. 【請求項2】一般式〔化1〕で表されるサリチル酸誘導
    体が、3−イソノニル−5−メトキシサリチル酸、3−
    イソノニル−5−エトキシサリチル酸、3−イソノニル
    −5−イソプロポキシサリチル酸、3−イソノニル−5
    −(2−メトキシエトキシ)サリチル酸、3−イソノニ
    ル−5−(2−エトキシエトキシ) サリチル酸、3−イ
    ソノニル−5−(2−フェノキシエトキシ) サリチル
    酸、3−イソノニル−5−〔2−(4−メトキシフェノ
    キシ)エトキシ〕サリチル酸、3−イソノニル−5−シ
    クロヘキシルオキシサリチル酸、3−イソドデシル−5
    −メトキシサリチル酸、3−イソドデシル−5−エトキ
    シサリチル酸、及び3−イソドデシル−5−シクロヘキ
    シルオキシサリチル酸からなる群から選ばれる少なくと
    も一種である請求項1記載の感圧記録用顕色シート。
  3. 【請求項3】一般式〔化2〕で表される化合物の分子量
    が300以上である請求項1記載の感圧記録用顕色シー
    ト。
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