JPH06113997A - 医療器具ホルダ装置 - Google Patents

医療器具ホルダ装置

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JPH06113997A
JPH06113997A JP5180116A JP18011693A JPH06113997A JP H06113997 A JPH06113997 A JP H06113997A JP 5180116 A JP5180116 A JP 5180116A JP 18011693 A JP18011693 A JP 18011693A JP H06113997 A JPH06113997 A JP H06113997A
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達也 久保田
Takashi Fukaya
孝 深谷
Koji Yasunaga
浩二 安永
Masahiro Kaneda
正煕 金田
Hitoshi Karasawa
均 唐沢
Hibiki Imagawa
響 今川
Tetsumaru Kubota
哲丸 窪田
Hideyuki Adachi
英之 安達
Yoshinao Ooaki
義直 大明
Kenji Yoshino
謙二 吉野
Masaya Yoshihara
雅也 吉原
Hitoshi Mizuno
均 水野
Akihiro Taguchi
晶弘 田口
Yoshihiro Kosaka
芳広 小坂
Masaaki Hayashi
正明 林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スコープホルダのアームを固定解除した際で
も、体腔の挿入孔に無理な力が働かないように内視鏡を
保持できる医療器具ホルダ装置を提供することを目的と
する。 【構成】 処置具1を支持する支持アーム2と、この支
持アーム2に平行なアーム部8と、支持アーム2とアー
ム部8の上下端部に連結され互いに平行な上アーム部4
と下アーム部5とで平行四節リンク機構Xを構成し、こ
の平行四節リンク機構Xのアーム部8を上下左右に回動
可能に支持する支持機構13を設け、体腔壁の挿入孔に
挿入される処置具1の中心線と、挿入孔の中心との交点
Pとアーム部8の球面軸受11,12とを結ぶ直線Cを
上下アーム部4,5と平行にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、患者の腹腔内
に挿入された処置具や内視鏡を術者に代わって保持する
医療器具ホルダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】腹腔鏡などの医療器具を使用した腹腔鏡
下手術では、一度に複数の処置具や腹腔鏡を使用する場
合が多い。この手術中、それらの医療器具は繁雑な配置
状況にあり、さらに手で直接に腹腔鏡などの各器具を保
持して作業を行うものであるため、かなり使用しずらい
ものであった。
【0003】例えば、腹腔鏡で腹腔内の患部を観察して
いる間は、操作者が手で、その腹腔鏡を保持し続け、腹
腔鏡で見る方向を変えたいときには、同じく手で、その
腹腔鏡の向きを変えるようにしている。
【0004】また、手術時には、腹腔鏡等を保持するた
めのスタッフが常にベッドサイドにおり、狭い手術室に
おいて多くの人数を必要とし、操作する医療機器の操作
性を悪くする場合があった。
【0005】そこで、患者の体腔内に挿入された処置具
や腹腔鏡等を術者に代って保持するスコープホルダの例
が、実開平1−130304号公報に提案されている。
このスコープホルダは、複数本のアームを有し、その一
つに被係合部材を形成したホルダ部を取り付ける。この
ホルダ部の被係合部材には、内視鏡に取り付けた係合部
材を、前記内視鏡の挿入方向に略直交する面内で移動し
て、前記被係合部材に係合して固定的に保持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のスコープホルダは、アームをロックして内視鏡
を固定的に保持するが、内視鏡を動かすため、そのロッ
ク状態を解除すると、アームの位置が定まらない。この
ことから、トラカールを刺通した腹壁の挿入孔に無理な
力が働いたり、内視鏡が重力で下がり落ち始める等の不
具合があった。また、一旦、ロック状態を解除すると、
その適切な位置に調節する複雑な作業を再度、行わなけ
ればならない。
【0007】本発明は前記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、医療器具を動かした際で
も、腹壁等の挿入孔に無理な力が働かず、適切な位置に
医療器具を保持できる医療器具ホルダ装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は体腔壁の挿入孔
に挿入される医療器具を保持する医療器具ホルダ装置に
おいて、前記医療器具を保持する保持具と、この保持具
で保持する医療器具の中心線と前記挿入孔の中心との交
点をほぼ中心とした運動を前記医療器具に与える機構を
具備した。
【0009】他の発明では、前記機構が、前記保持具で
保持する医療器具の中心線と前記挿入孔の中心との交点
をほぼ中心とする傾き運動を前記医療器具に与える第1
の機構と、この第1の機構を支え、前記交点をほぼ通
り、医療器具の中心線に交差する直線の回りに回動する
運動を前記医療器具に与える第2の機構とからなる医療
器具ホルダ装置である。
【0010】
【作用】前述した医療器具ホルダ装置によれば、このセ
ッティング状態では、処置具や内視鏡などの医療器具
が、これを挿入する体壁の挿入孔の付近を中心として動
き、医療器具の挿入角度に関係なく、常に前記挿入孔の
中心を離れることはないので、その生体の挿入孔に無理
な力を与えない。
【0011】
【実施例】図1乃至図3は本発明の第1の実施例を示
す。この実施例の医療器具ホルダ装置は腹腔鏡下手術で
使用する腹腔鏡や処置具などの医療器具を保持するもの
である。そして、このホルダ装置は特にリンク機構で構
成される。
【0012】すなわち、鉗子などの処置具1を保持する
保持具はパイプ製の支持アーム2からなっている。この
支持アーム2の上下各端部にはそれぞれ枢支軸3a,3
bを介して上アーム部4および下アーム部5のそれぞれ
の対応する一端が、上下方向(支持アーム2の中心軸線
を含む面に沿った方向)に回動可能に連結されている。
この上下両アーム部4,5の他端部寄りには、それぞれ
枢支軸7a,7bを介してアーム部8が同じく上下方向
に回動可能に取り付けられている。
【0013】前記支持アーム2は処置具1の直管部を進
退自在に保持している。例えば、支持アーム2のパイプ
内面に弾性Oリング(図示しない。)を設け、その弾性
Oリングの弾性力で処置具1の直管部2aを押さえる。
処置具1の軸方向に力を加えれば、支持アーム2に対し
てその直管部を進退できる。この保持する仕方は限定さ
れない。
【0014】そして、前記支持アーム2と、上下両アー
ム部4,5と、アーム部8とで、平行四節リンク機構X
を構成している。前記上下両アーム部4,5の他端部に
はそれぞれ枢支軸9,10を介して、前記アーム部8と
平行な補助アーム6が取り付けられている。つまり、上
下両アーム部4,5と、前記アーム部8と、平行な補助
アーム6とでも、前記平行四節リンク機構Xに連繋す
る、別の平行四節リンク機構を構成する。
【0015】前記アーム部8と前記補助アーム6の下端
側は、前記支持アーム2に平行に延出される。この各ア
ーム2,6の延出先端のそれぞれは、支持機構13の回
動アーム14に設けた球面軸受11,12に対して枢着
されている。すなわち、前記平行四節リンク機構Xは別
の平行四節リンク機構を介して支持機構13の回動アー
ム14に支持されている。そして、支持機構13の球面
軸受11,12は、平行四節リンク機構Xを直線Cの回
りに回動する機構を構成する。したがって、回転中心と
して前記アーム部8と前記補助アーム6と一体的な前記
平行四節リンク機構Xを全体として全方向に回動可能に
支持する機構を構成している。
【0016】前記支持機構13は、前記回動アーム14
と、この回動アーム14を上下方向に回動可能に支持す
る第2の回動アーム15と、スタンド16とから構成さ
れている。前記スタンド16は、止めねじ17によりベ
ッド18等に固定される基台19と、この基台19に立
設された丸棒形状の支柱20とを有して構成されてい
る。
【0017】このスタンド16の支柱20の上端部に
は、前記第2の回動アーム15の他端部が、その支柱2
0の軸回りに回動可能に取り付けられている。この回動
アーム15はこれに設けた止めねじ21を締め付けるこ
とにより、回動アーム15を支柱20に対して固定し、
その回動アーム15の回動を制限する。
【0018】この回動アーム15には前記回動アーム1
4が枢支軸22を介して上下方向に回動可能に支持され
ている。この回動アーム14には止めねじ23が設けら
れ、この止めねじ23をねじ込んで締め付けることによ
り回動アーム14の、回動アーム15に対しての回動を
制限するようになっている。そして、この回動アーム1
4の上面に前述した球面軸受11,12がその回動アー
ム14の長手方向へ離れて設けられている。
【0019】前記アーム部8の下端にはこれに対応する
球面軸受11を貫通して下方へ延出する延出部8aが設
けられている。この延出部8aは丸棒形状であり、その
下端寄り部分にはバランスとしてのウエイト24が移動
自在に嵌合され、止めねじ25により任意位置に固定さ
れる。
【0020】一方、ベット18に寝た患者の腹腔壁26
には、トラカール27を穿刺する挿入孔28が形成され
ている。トラカール27には前記処置具1が挿通され、
その処置具1の先端は腹腔29内に達している。ここ
で、処置具1の中心線Zと挿入孔28の中心との交点を
Pとする。また、前記球面軸受11,12とを結ぶ直線
をCとする。
【0021】この医療器具ホルダ装置を使用する場合、
この交点Pに前記直線Cが一致するように前記支持機構
13の上下両アーム部4,5の回動位置をセッティング
する。ここで、前述したように前記支持アーム部2と前
記アーム部8は長さが同一で平行であるから、上アーム
部4または下アーム部5と、直線Cとからも、平行四節
リンク機構Xに連繋する仮想の平行四辺形Yを常に形成
する。しかして、平行四節リンク機構Xを変形すると
き、処置具1は前記交点Pを中心として平行四辺形Yの
面内において回動する。
【0022】図3で示すように前記球面軸受11,12
は電磁クラッチ式ブレーキ30を具備する。この電磁ク
ラッチ式ブレーキ30は、回動アーム14にそれぞれ取
付け固定される電磁コイル31と軸受支持板32とを有
し、軸受支持板32にはアーム部6,8の下端に設けら
れた球状の軸部33を受ける球面状の軸受け面部34を
有する。電磁コイル31と軸受支持板32との間には磁
性体からなるクラッチ板35が上下動可能に配置されて
いる。クラッチ板35には球状の軸部33の表面に当た
る球面状の軸受け面部36が孔状に形成されている。
【0023】さらに、クラッチ板35はスプリング37
により下方へ向けて付勢されている。通常、電磁コイル
31は消磁されているため、図3(a)に示すように、
下方へ押し下げられ、クラッチ板35の軸受け面部36
を軸部33の表面に押し当り、アーム部6,8の回動が
抑制される。
【0024】この電磁コイル31を励磁することによ
り、図3(b)に示すように、スプリング37により下
方に付勢されたクラッチ板35が引き上げられる。する
と、クラッチ板35と軸受け面部36とのロック状態が
解除され、アーム部6,8は、球面軸受11,12を中
心として全方向へ自由に回動することができるようにな
る。この電磁クラッチ式ブレーキ30への通電ON、O
FFにより、球面軸受11,12のブレーキ解放とブレ
ーキ固定が容易に切り換えられる。
【0025】この方式の電磁クラッチ式ブレーキ30に
おいては、クラッチ板35と軸部33との直接の係合に
よりロック状態となるが、次のように構成してもよい。
つまり、クラッチ板35を軸部33に直接に係合させる
ことなく、軸部33を挟むチャックなどを締め付けるよ
うにしてもよい。
【0026】前記ウエイト24は、電磁クラッチ式ブレ
ーキ30が解放状態にあるとき、処置具1の重さによ
り、平行四節リンクXの姿勢が崩れたり倒れたすること
がないように、バランスをとるためのものである。そし
て、平行四節リンク機構Xを変形させたとき、どの位置
でも重力的にバランスする。図2で、その関係を説明す
る。
【0027】この図2において、上下両アーム部4,5
の重心をm1 、補助アーム部6とアーム部8との重心の
位置をm2 、処置具1の重心の位置をm3 、ウエイト2
4の重心の位置をMで示し、それぞれの重量を同じく、
1 、m2 、m3 、Mで表す。また、各重心の位置から
前記直線Cへの垂線の足の長さをL1 ,L2 ,L3 ,L
とすると、次の(1)式を満たすように、ウエイト24
の重量Mを変更するか、またはウエイト24の止めねじ
25を緩めて、ウエイト24の固定位置を調整して長さ
Lを変更することによって、平行四節リンク機構Xの重
力のバランスを取る調節を行う。
【0028】 L1 ・m1 +L2 ・m2 +L3 ・m3 =L・M … (1) 次に、この医療器具ホルダ装置の作用について説明す
る。止めねじ21,23を緩め、支持機構13の回動ア
ーム14および回動アーム15を回動して、平行四節リ
ンク機構Xの支持アーム2に支持された処置具1を体腔
壁の挿入孔28に挿通されたトラカール27に挿入す
る。また、処置具1の中心線Zと挿入孔28の中心との
交点Pと、前記回動アーム14の球面軸受11,12と
を結ぶ直線Cとが一致するように支持機構13を回動操
作して、平行四節リンク機構Xの位置をセッティングす
る。
【0029】このセッティング状態では、処置具1を水
平面に対して傾けても、またその平行四辺形Yの面内で
の2次元方向に操作しても、常に平行四辺形が形成され
るので、処置具1の挿入角度に関係なく、P点は常に前
記挿入孔28の中心を離れることはない。つまり、その
ポイントが定まり、いわゆるポイントロック状態とな
る。このため、平行四節リンク機構Xを利用して処置具
1を動かしても、挿入孔28に無理な力が働くことがな
い。
【0030】また、アーム部8の延出部8aにウエイト
24を設け、平行四節リンク機構Xをバランスさせてい
るので、電磁クラッチ式ブレーキ30が解放状態にある
とき、すなわち、アーム部6,8の固定を解除した場合
でも、処置具1の重さによりバランスを崩すことなく、
平行四節リンク機構Xのバランスは保たれ、安定する。
また、処置具1が自重により保持位置から下がり落ちる
ことがない。
【0031】図4ないし図10は本発明の第2の実施例
を示すものである。この実施例は次に述べる点を除き、
前述した第1の実施例とほぼ同様の構成である。この第
2の実施例では処置具1を保持する支持アーム2に代
え、硬性鏡(スコープ)40を保持するスコープ保持部
41とし、このスコープ保持部41にはアーム42を介
してその左右位置に配設された一対の指標投影装置43
を有する。
【0032】図9および図10で示すように、スコープ
保持部41は、硬性鏡40の直管部44を挿入する第1
の孔45と硬性鏡40の手元部46の先端部分を嵌め込
む比較的太径の第2の孔47を有し、両孔45,47は
同軸的に配置されている。スコープ保持部41にはこれ
に差し込んだ硬性鏡40の手元部46を締付け固定する
止めねじ48が設けられている。なお、硬性鏡40の手
元部46の側面には図示しないライトガイドケーブルを
接続するコネクタ49が突設されている。
【0033】一方、指標投影装置43は図6で示すよう
に構成されている。すなわち、前記接続アーム42の延
出先端に接続されるハウジング51を有し、このハウジ
ング51の内部には、可視領域の赤色光を出射する半導
体レーザ52、ビームエキスパンダ53および遮光板5
4が配設されている。遮光板54には図7で示すような
半円環形状の光線透過領域55を有する。各指標投影装
置43の光線透過領域55の形状の向きは互いに逆であ
る。各指標投影装置43において、半導体レーザ52か
ら出射する光は、ビームエキスパンダ53で光束が拡大
して遮光板54の光線透過領域55を透過し、その光線
透過領域55の形状に対応した指標57が平行な光とし
て投影される。
【0034】図5はトラカール27に挿通した硬性鏡4
0と左右の指標投影装置43との位置関係を示してい
る。前記左右の指標投影装置43の投影光軸D1 ,D2
は、硬性鏡40の観察光軸58に対して左右線対称に配
設され、その取付け角度はそれぞれの投影光軸D1 ,D
2 の交点が硬性鏡40の前述したと同様の中心点Pに一
致するように配置されている。
【0035】そこで、観察光軸58に対して対称に取り
付けられた2つの前記指標投影装置43を所定の角度で
接続アーム42に取り付けると、遮光板54を通して投
影される指標57が、前記点Pを含むほぼ水平面に投影
されたときには、図8(b)に示すようになる。つま
り、遮光板54の光線透過領域55の投影としての指標
57の両端が対向一致し、かつ、その投影像が点Pを中
心とする真円になる。それ以外では図8(a)または図
8(c)で示すようになる。
【0036】しかして、トラカール27を腹壁26に刺
した後、硬性鏡40をスコープ保持部41に取り付け、
硬性鏡40の直管部44をトラカール27に挿入する。
次に、図示しないスイッチをオンにすると、指標投影装
置43内の半導体レーザ52から出射されたレーザー光
は、ビームエキスパンダ53により光束が拡大され、遮
光板54の光線透過領域55を通過することにより、点
Pに向けて光線透過領域55の形状に対応した指標57
として投影される。
【0037】この場合、点Pに対しての、物体、すなわ
ち、投影面の位置による投影像の関係は図8で示すいず
れかになる。図8の(a)は物体が点Pより近点側に存
在する場合、(b)は物体が中心点Pと一致する場合、
(c)は傾斜中心点Pより遠点側に存在する場合を示
す。そこで、術者は、左右の指標投影装置43から投影
される左右の指標57が円形となり、かつ、その円の中
心が、腹壁26の、トラカール27を刺通する挿入孔2
8の中心点Pと一致する図8の(b)の状態になる位置
に支持機構13のアーム全体を移動し、位置決め後、各
止めねじ17,21,23を締め付けることにより、そ
の位置に、支持機構13の各アーム14,15を固定す
る。
【0038】このように2つの指標57の相対関係によ
り、硬性鏡40の傾斜中心点Pがどちらにずれているか
が分かり、この調整操作を素早く行える。また、円形の
指標57の円中心位置にトラカール27の挿入点を一致
させればよいので、トラカール27により指標57がけ
られることがない。
【0039】図11は本発明の第3の実施例を示すもの
である。この実施例は前述した第1の実施例の変形例で
あって、医療器具ホルダ装置における平行四節リンク機
構Xを構成するアームに操作ハンドル61を設ける。こ
の実施例では補助アーム6を上方へ延出してこの延出部
分を操作ハンドル61とした。操作ハンドル61の長さ
は前記P点を通るべき直線Cから『OL』とする。この
長さ『OL』は前記傾斜中心点Pから処置具1または内
視鏡等の医療器具の先端までの長さ『WL』よりも長く
設定する。
【0040】このような操作ハンドル61を設けると、
処置具1や内視鏡等の医療器具の位置の調節が楽に行う
ことができる。特に、『WL』の長さよりも『OL』の
長さを長く設定したから、より操作が楽で、微細な調節
を正確かつ容易に行うことができる。
【0041】図12は本発明の第4の実施例を示すもの
である。この実施例は前述した第1の実施例の変形例で
あって、医療器具ホルダ装置における平行四節リンク機
構Xの平行四辺形の対角線の長さを調節する手段を設け
た。この実施例では、上下両アーム部4,5、補助アー
ム6およびアーム部8で作る平行四辺形の対角線間に棒
状のねじ部材65を架設してなり、このねじ部材65の
一端を下アーム部5とアーム部8の交差角部に枢着する
一方、ねじ部材65の他端側を上アーム部4と補助アー
ム6との交差角部を貫通させて突出する。ねじ部材65
の貫通突出端部分には調節用ナット66を螺挿してあ
る。
【0042】そして、この調節用ナット66の螺挿位置
を変えることにより、上下両アーム部4,5、補助アー
ム6およびアーム部8で作る平行四辺形の対角線間の長
さが変わるから、これを調節して平行四節リンク機構X
の平行四辺形の形を変え、その調節位置に固定すること
ができる。つまり、ねじ部材65に対するナット66の
位置を変えることにより平行四節リンク機構Xの平行四
辺形の対角線の長さを変えるから、前述した処置具1や
内視鏡等の医療器具の位置の微細な調節を楽に行うこと
ができる。
【0043】図13は本発明の第5の実施例を示すもの
である。この実施例は次に述べる点を除き、前述した第
1の実施例とほぼ同様の構成である。すなわち、この実
施例では処置具1を保持する支持アーム2に代え、硬性
鏡(スコープ)40を保持するスコープ保持部41と
し、このスコープ保持部41にはトラカール27を保持
するためのL字形のトラカール保持アーム71を設け、
そのトラカール保持アーム71で、トラカール27を保
持する。トラカール保持アーム71は傾斜中心点Pに位
置させる球部72を有すると同時に硬性鏡40と同軸上
でそのトラカール27を保持している。ここでは平行四
辺形リンクの1つの支点がほぼ傾斜中心点Pとなる。
【0044】この構成によれば、硬性鏡40を保持する
スコープ保持部41が傾斜すると、保持アーム71も同
じく追従して傾斜中心点Pを中心として傾斜する。すな
わち、トラカール27も硬性鏡40も連動して同時に傾
く。
【0045】術者はトラカール27を腹壁26に突き刺
した後、スコープ保持部41と共にトラカール保持アー
ム71を降下し、その球部72を患者の腹壁の表面に当
てるようにして、トラカール27を保持する。その後、
スコープ保持部41からトラカール27にわたり硬性鏡
40を挿入する。その他の作用については前述した第1
の実施例の場合と同様である。
【0046】しかして、この構成によれば、トラカール
保持アーム71の球部72が患者の腹壁の表面に接する
点が、硬性鏡40の傾斜中心点Pとなるため、セッティ
ングが容易である。スコープ保持部41に連結したトラ
カール保持アーム71でトラカール27を保持するた
め、一般に重量のあるトラカール27を使用しても、そ
のトラカール27が自然に腹腔内に移動することがな
い。さらに、患者の腹部上面付近のアーム部がすっきり
しているので、手術時に邪魔になるものがない。
【0047】図14は本発明の第6の実施例を示すもの
である。この実施例では前記平行四節リンク機構Xの下
アーム5が前述した第5の実施例におけるトラカール保
持アーム71の、球部72を有する下端部と、支持機構
13の回動アーム14との間に架設する下アーム部75
に置き換えている。スコープ保持部41とトラカール保
持アーム71は一体に形成されている。
【0048】また、スコープ保持部41にはこれに係着
した硬性鏡40の固定するクランプノブ76が設けら
れ、トラカール保持アーム71の下端部にはトラカール
27を固定するクランプノブ77が設けられている。平
行四節リンク機構Xの下アーム部75は、その中間部を
上アーム部4側に退避するように屈曲してある。このた
め、作業中、邪魔にならない。また、平行四節リンク機
構Xには前述した補助アーム6を設けていない。
【0049】さらに、平行四節リンク機構Xを支持する
支持機構13の回動アーム14の途中部分には軸受78
を介装しており、これにより平行四節リンク機構Xを前
記直線Cの回りに回転させる運動を医療器具に与える支
持機構を構成した。平行四節リンク機構Xは、その平行
四辺形の面での前記中心P点を中心とした傾動の他、直
線Cの回りの回動による傾斜もできる。つまり、医療器
具は、前記中心点Pを中心とした2方向の傾斜の組み合
わせが自由に可能となる。また、この動きのときも、ウ
エイト24によって平行四節リンク機構X全体のバラン
スが保たれる。
【0050】この構成によれば、1点を中心とした医療
器具の旋回動を、1つの平行四節リンク機構X(4本の
アーム)と、軸受78とにより可能としたので、その機
構全体の構造がシンプルである。
【0051】なお、平行四節リンク機構Xを支持する機
構を上下に変形する別の平行四節リンク機構で受け、こ
の別の平行四節リンク機構を垂直な軸回りで回動する軸
を介してベッドなどに固定する支持機構を構成してもよ
い。
【0052】図15は本発明の第7の実施例を示すもの
である。この実施例では前述した第1の実施例の構成に
おいて、前記支持機構13の回動アーム14にトラカー
ル支持アーム81を設けたものである。トラカール支持
アーム81はその先端部で前記傾斜中心点Pを通る貫通
孔82を有したボール83を支持する。ボール83はト
ラカール支持アーム81に対して全方向へ回転自在に保
持される。ボール83の貫通孔82にはトラカール27
の直管部を嵌挿して保持している。
【0053】トラカール支持アーム81は回動アーム1
4側の第1のアーム部84とボール83を支持する第2
のアーム部85とからなり、この第1のアーム部84と
第2のアーム部85との間は、軸86によって平行四節
リンク機構Xの平行四辺形の面に垂直な方向へ回動する
が、止めねじ87を締めることによってその両アーム部
84,85の相対的な回動を固定する。ボール83の部
分を患者の腹壁に当て位置決めする。
【0054】しかして、トラカール27をボール83の
貫通孔82に挿入した後、腹壁に刺し、第1のアーム8
4と第2のアーム85が一直線上、すなわち、ボール8
3の中心が傾斜中心点Pと一致する様にし、止めねじ8
7を締め、トラカール支持アーム81の移動を防止す
る。ついで、硬性鏡40をスコープ保持部41からトラ
カール27に挿入する。これにより硬性鏡40とトラカ
ール27は、傾斜中心P点を中心に回動し、傾斜可能と
なる。
【0055】この構成によれば、トラカール支持アーム
81は第1のアーム部84と第2のアーム部85の2体
で構成されているから、前記第1の実施例の作用効果に
加えて、軸86に関して折り曲げ可能なので、必要に応
じてトラカール27や硬性鏡40などが退避可能であ
り、退避させれば、邪魔にならない。
【0056】図16および図17は本発明の第8の実施
例を示すものである。この実施例では前述した第1の実
施例の構成において、平行四節リンク機構Xの少なくと
も1辺のアームの長さを変更調節する機構を設け、その
アームの長さを選択できるようにしたものである。ここ
ではその一例として特に上アーム部4の長さを調節でき
るようにした。その他は第1の実施例と同様である。
【0057】すなわち、図17で示すように、外パイプ
91と内棒92からなり、外パイプ91内に内棒92を
差し込み、その差込み量を調節できる構成で連結されて
いる。内棒92の外周にはねじ部93を形成してなり、
このねじ部93にはナット94を螺合してある。このナ
ット94には、外パイプ91の先端縁に形成した突縁部
からなる係止部95に係止する鍔96が設けられてい
る。
【0058】しかして、内棒92のねじ部93に螺合す
るナット94を回転すれば、外パイプ91と一緒に内棒
92の軸方向に移動し、外パイプ91内への内棒92の
差込み量を調節する。この結果、上アーム部4の全長の
長さを調節できる。平行四節リンク機構Xのアームの長
さを調節することが可能である。
【0059】図18は本発明の第9の実施例に係る医療
器具ホルダ装置を示すものである。同図中101は患者
を載せるベットであり、このベット101の左右のそれ
ぞれの端縁には、支持調整機構102が設けられてい
る。支持調整機構102はベット101の縁部に挟み込
んで固定する固定具103を有する。固定具103には
これをベット101に固定する止めねじ104を有す
る。そして、固定具103の固定位置を選択したところ
で、止めねじ104を締めて、その選択した位置に固定
具103を固定する。
【0060】固定具103には、第1の調整軸105が
立設されている。この第1の調整軸105には第2の調
整軸106が同軸方向へスライド自在に連結されてい
る。つまり、第1の調整軸105は、同軸的に孔107
を有し、この孔107に対して第2の調整軸106の下
端部分を挿入する。第1の調整軸105の孔107に対
する第2の調整軸106の挿入量を調節することによ
り、第2の調整軸106の高さを調節する。第1の調整
軸105にはその孔107に挿入した第2の調整軸10
6を固定する止めねじ108を有する。
【0061】支持調整機構102には医療器具の保持機
構110が取り付けられている。この保持機構110は
第2の調整軸106の先端間に架設したガイドアーム1
11を有している。ガイドアーム111の両端は第2の
調整軸106の先端に軸支され、その枢支点を結ぶ線を
中心として回転できる。この回転中心線Aは、通常、ほ
ぼ水平である。ガイドアーム111の両端を枢着する軸
部を止めねじ112で締め付ければ、そのガイドアーム
111の回動を制限できる。
【0062】ガイドアーム111はその回転中心の両端
を直径両端とする半円弧状に形成されている。このガイ
ドアーム111には、これに沿って移動自在なスライド
部材113が設けられている。スライド部材113は、
医療器具として例えば硬性鏡114を保持している。
【0063】ガイドアーム111の円弧中心位置には、
規制具115が設置されている。この規制具115は硬
性鏡114の直管部を貫通する挿通孔116を有した球
状の回動部材117を有している。回動部材117は、
受け部材118に軸支され、回転できるようになってい
る。受け部材118は軸部材119によってガイドアー
ム111に連結されている。
【0064】しかして、これを使用する場合、まず、ベ
ット101から患者の体壁120の穿刺位置までの高さ
を支持調整機構102の第1の調整軸105と第2の調
整軸106で調節し、水平方向の位置を固定具103
で、それぞれ調節することにより、患者の体壁120の
穿刺位置に規制具115を位置させる。そして、硬性鏡
114をスライド部材113に取り付けるとともに、規
制具115における回動部材117の挿通孔116に硬
性鏡114の直管部を挿通する。なお、トラカールを使
用する場合にはそのトラカールに硬性鏡114の直管部
を挿通する。
【0065】そこで、ガイドアーム111に沿ってスラ
イド部材113を移動しても、回動部材117の中心点
Pは変わらない。ガイドアーム111を傾けても、その
回転中心線Aは中心点Pを通るから、その中心点Pの位
置を変えない。したがって、中心点Pを中心としての硬
性鏡114の直管部を種々の方向へ傾け、観察する向き
を変更することができる。しかし、傾斜する際の中心点
Pの位置が変わらないので、体壁120の挿入孔に無理
な力を与えない。
【0066】図19は本発明の第10の実施例に係る医
療器具ホルダ装置を示すものである。同図中101は前
記同様、患者を載せるベットであり、このベット101
の片側位置には支持機構121が設けられている。支持
機構121はベット101の縁部に挟み込んで固定する
固定具123を有する。固定具123にはこれをベット
101に固定する止めねじ124を有する。そして、固
定具123の固定位置を選択したところで、止めねじ1
24を締めて、その位置に固定具123を固定する。
【0067】固定具123には半硬性の支持アーム12
5を立設している。半硬性とは手等である程度大きな外
力を加えると変形し、医療器具などを通常に支える場合
は変形しないでその形を維持することである。この支持
アーム125の先端には、医療器具を保持するための保
持具126が取り付けられている。保持具126には、
例えば硬性鏡127を保持している。
【0068】また、患者の体壁128の穿刺位置には、
規制具130が設けられる。この規制具130は、硬性
鏡127の直管部を挿通するトラカール133を挿通す
る挿通孔134を形成した球状の回動部材135を有し
ている。この回動部材135は受け部材136に軸支さ
れ、全方向へ回転できるようになっている。受け部材1
36は患者の体壁128に形成した挿入孔129にねじ
込む筒体137からなり、筒体137の外周にはねじ部
138が形成されている。筒体137の外端には体壁1
28の外面に当たるつば部139が形成されている。
【0069】受け部材136と球状の回動部材135と
の間にはこの間の気密を保持し、かつある程度の移動を
制限する機構が設けられている。この機構としては摩擦
部材でもよいし、送気送水等のガス圧によるバルーンの
膨脹を利用したものでもよいし、あるいは電磁クラッチ
等の電気的に駆動するものでもよい。
【0070】しかして、これを使用する場合、まず、患
者の体壁128に形成した挿入孔129に受け部材13
6の筒体137をねじ込む。支持アーム125の保持具
126に硬性鏡127を保持し、硬性鏡127の直管部
を、受け部材136の挿入孔134に差し入れているト
ラカール133に差し込む。支持アーム125は半硬性
であるため、保持具126で保持する硬性鏡127の傾
きをトラカール133とともに自由に変えることができ
る。
【0071】このとき、球状の回動部材135の中心を
傾斜中心点Pとして回動する。したがって、中心点Pを
中心としての硬性鏡114の直管部を種々の方向へ傾
け、観察する向きを変更することができる。しかし、体
壁128に形成した挿入孔134の近くが傾斜中心点P
であるため、その体壁128に無理な力が働くことがな
い。
【0072】図20乃至図25は腹腔鏡手術の使用例を
示すものである。図20に示すように、体腔に開けた挿
通孔140aにトラカール141が挿入され、このトラ
カール141に処置具142が挿通され、患部Kを治療
する。また、体腔の他の挿通孔140bにはトラカール
143が挿入され、このトラカール143に内視鏡14
4が挿通されている。この内視鏡144はスコープホル
ダ145に保持部146を介して支持されている。この
スコープホルダ145はフリクションを有する蛇腹等で
形成されている。
【0073】この内視鏡144の先端周面には内視鏡1
44をX,Y軸方向へ駆動するアクチュエータとして積
層型圧電素子150が設けられている。この積層型圧電
素子150は互いに90度の間隔で2つ(あるいは3以
上)内視鏡144の先端周面に取付けられている。この
積層型圧電素子150に電圧を印加することにより、X
Y軸方向へ内視鏡144の先端が移動する。なお、この
積層型圧電素子150は図示しないが電圧印加手段とリ
ード線で接続されている。
【0074】さらに、内視鏡144に光学ズーム、電子
ズーム等を付加することにより、例えば事実上スコープ
ホルダのXYZ軸方向への動きが可能となる。次に、こ
の積層型圧電素子150について説明する。図22にお
いて、(a)の(1)〜(5)は積層型圧電素子150
が左方に移動するときの様子を順に示しており、(b)
の(1)〜(5)は積層型圧電素子150が右方に移動
するときの様子を順に示している。
【0075】ここで、(1)はスタートの状態で、積層
型圧電素子150の移動サイクルの開始状態が示されて
いる。(2)は急速変形の状態が示されている。(3)
には引き戻しの状態または押し戻しの状態が示されてい
る。(4)には急速停止の状態が示されている。(5)
には終了の状態、すなわち、積層型圧電素子150の移
動サイクル終了状態が示されている。
【0076】質量の大きな移動体としての内視鏡144
をM、質量の小さな慣性体として積層型圧電素子150
の表面に設けられたおもり151をm、両者を連結する
積層型圧電素子150をP、トラカール143をベース
Bとする。
【0077】まず、図23(a)に示すような波形の駆
動電圧を圧電素子Pに印加して、装置全体を前進つまり
左方へ移動させる時の動作について説明する。図22
(a)(1)に示すように動作スタート前において移動
体Mは、ベースB上に置かれて静止摩擦力で保持され、
圧電素子Pは縮んだ状態にある。このため、慣性体mは
前方の移動体Mに引き寄せられて待機している。
【0078】この状態から図22(a)(2)に示すよ
うに圧電素子Pに高圧の駆動電圧を瞬時に印加して圧電
素子Pを急激に伸ばすと、移動体Mと慣性体mが互いに
逆方向へ同時に移動する。このとき、移動体Mは動摩擦
力を受けながら前方へ距離△m1移動する。
【0079】ついで、図22(a)(3)に示すように
圧電素子Pに対する印加電圧を比較的ゆっくりと低減さ
せて圧電素子Pを縮め、慣性体mを移動体M側へ一定の
加速度で引き戻す。このとき、移動体MがベースBとの
静止摩擦力で保持されて静止するように、慣性体mの引
き戻しによる慣性力が移動体Mの摩擦力より小さくなる
印加電圧に調整しておく。
【0080】図22(a)(4)(5)に示すように圧
電素子Pが充分に縮んだところで、通電を急に止めて慣
性体mの動きを急速に停止させると、慣性体mが移動体
Mに衝突する作用となり、この衝突作用によって装置全
体が静止摩擦力に打ち勝って前進を始め、その運動エネ
ルギが移動体Mの動摩擦力によって失われるまで移動し
て停止する。
【0081】この動作によって前記移動体Mは前方へ距
離△m2移動し、この1サイクルの動作で距離(△m1
+△m2)を前進することができ、この微動前進を繰り
返すことにより大きく前進させることができる。
【0082】一方、前記移動体Mを後退つまり右方向へ
移動させる時には、前記動作パターンの逆動作を行なわ
せる。まず、図23(b)に示すような波形の駆動電圧
を圧電素子Pに印加して、装置全体を後退つまり右方へ
移動させる時の動作について説明する。
【0083】すなわち、図22(b)(1)に示すよう
に動作スタート前において移動体MはベースB上に置か
れて静止摩擦力で保持され、圧電素子Pは伸びた状態に
ある。このため、慣性体mは前方の移動体Mから離れて
いる。この状態から図6(b)(2)に示すように圧電
素子Pに対する高電圧の印加を瞬時に消去し、圧電素子
Pを急激に縮小させる。
【0084】そうすると、移動体Mの静止摩擦力に比べ
て慣性体mの慣性力が相対的に大きくなり、移動体Mと
慣性体mが互いに逆方向へ同時に移動する。このとき、
移動体Mは後方へ距離△m1移動する。
【0085】ついで、図22(b)(3)に示すように
圧電素子Pに対する印加電圧を次第に増加させて圧電素
子Pを伸ばし、移動体M側から慣性体mを一定の加速度
で後退させる。そして、図22(b)(4)(5)に示
すように圧電素子Pが十分に伸びたところで、慣性体m
の動きを急に止める。これによって、大きな慣性力が生
じて装置全体が移動体Mの静止摩擦力に打ち勝って後退
を始め、装置全体の運動エネルギが移動体Mの動摩擦力
によって失われるまで移動して停止し、この動作によっ
て後方へ距離△m2移動するようになり、この1サイク
ルの動作で距離(△m1+△m2)を後退させることが
でき、この微動後退を繰り返すことにより大きく後退さ
せることができる。
【0086】このように構成された第2の実施例によれ
ば、スコープホルダ145はフリクションを有する蛇腹
等で支持され、内視鏡144の先端が積層型圧電素子1
50によりXY軸方向に微動駆動させることができるの
で、内視鏡144を処置具の動きに追従することができ
る。
【0087】また、図24に示すように、内視鏡160
の先端周縁部に互いに90度になるようにレーザーファ
イバ161を組み込み、先端で周方向へ偏光するように
構成する。このレーザーファイバ161のレーザーの衝
撃波により内視鏡160の先端をX,Y軸方向へ移動さ
せる。前記レーザは例えばパルスレーザーが用いられ、
このレーザーファイバ161先端は液体で満たされてい
る。このように構成しても前述したものと略同様の作用
・効果が得られる。
【0088】さらに、図25に示すように、スコープホ
ルダ170のスコープ保持部にボールジョイント部17
1が組み込まれている。このボールジョイント部171
により内視鏡144は軸方向(Z軸方向)の動きが可能
となる。
【0089】また、図26に示すように、トラカール1
80にスコープホルダ181が垂直状態で一体に形成さ
れている。このトラカール付きスコープホルダ181は
枢支軸183を介して回動可能に構成されている。
【0090】したがって、スコープとスコープ保持部の
取付け部の構造を簡素化することができる。また、図2
7に示すように、トラカール190には垂直状態でスコ
ープホルダとのジョイント部191が一体に形成されて
いる。このジョイント部191の先端は略球形状になっ
ており、図示しないがスコープホルダのアームの先端に
設けられた凹部に嵌合する。つまり、トラカール190
はスコープホルダに回動可能に支持される。このように
構成しても、スコープとスコープ保持部の取付け部の構
造を簡素化することができる。
【0091】また、図28に示すように、スコープホル
ダ193は枢支軸193aを介して環状のトラカール保
持部194が設けられている。このトラカール保持部1
94の内周縁部にはボールベアリング195が設けら
れ、トラカール196を上下方向に摺動可能に支持して
いる。また、このトラカール保持部194の外周縁寄り
部にはトラカールの挿入箇所を照光する複数の発光ダイ
オード197が設けられている。これらの発光ダイオー
ド197の光軸はトラカールの挿入予定軸線と適当な位
置で交差するように設定されている。
【0092】この発光ダイオード197の光源は平行に
照射するものでも良く、さらに光ファイバを用いてトラ
カールの挿入予定軸線と適当な位置で交差するように構
成してもよい。このように構成することにより、トラカ
ールを体腔の挿入孔に正確に穿刺することができる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明の医療器具ホ
ルダ装置によれば、医療器具を動かした際でも、腹壁等
の挿入孔に無理な力が働かない状態で、医療器具を保持
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の医療器具ホルダ装置を
示す斜視図。
【図2】同上実施例の平行四節リンク機構の斜視図。
【図3】同上実施例の(a)は球面軸受のロック解除状
態の断面図、(b)は球面軸受のロック状態の断面図。
【図4】本発明の第2の実施例の医療器具ホルダ装置を
示す斜視図。
【図5】同上実施例のスコープ保持部付近の正面側から
見た図。
【図6】同上実施例の指標投影装置の断面図。
【図7】同上実施例の指標投影装置の遮光板の平面図。
【図8】同上実施例の指標の投影状態の説明図。
【図9】同上実施例のスコープ保持部の正面図。
【図10】同上実施例のスコープ保持部の断面図。
【図11】本発明の第3の実施例の医療器具ホルダ装置
を示す斜視図。
【図12】本発明の第4の実施例の医療器具ホルダ装置
を示す斜視図。
【図13】本発明の第5の実施例の医療器具ホルダ装置
を示す側面図。
【図14】本発明の第6の実施例の医療器具ホルダ装置
を示す側面図。
【図15】本発明の第7の実施例の医療器具ホルダ装置
を示す側面図。
【図16】本発明の第8の実施例の医療器具ホルダ装置
を示す斜視図。
【図17】同上実施例における上アーム部の長さ調節部
の断面図。
【図18】本発明の第9の実施例に係る医療器具ホルダ
装置の説明図。
【図19】本発明の第10の実施例に係る医療器具ホル
ダ装置の説明図。
【図20】腹腔鏡手術の状況を示す説明図。
【図21】同上例の内視鏡の先端部の拡大側面図。
【図22】同上例の積層型圧電素子の作用説明図。
【図23】同上例の(a)は内視鏡の左方移動時の波形
図、(b)は内視鏡の右方移動時の波形図。
【図24】同上例の光ファイバを用いた内視鏡の先端部
を拡大した断面図。
【図25】同上例の処置具及び内視鏡を体腔内に挿入し
た状態を示す一部断面した側面図。
【図26】他のスコープホルダの例を示す斜視図。
【図27】同上例のスコープホルダの斜視図。
【図28】他の例を示すスコープホルダの保持部を拡大
した断面図。
【符号の説明】
1…処置具、2…支持アーム、4…上アーム部、5…下
アーム部、8…アーム部、11,12…球面軸受、13
…支持機構、28…挿入孔、Z…中心線、P…中心点、
X…平行四節リンク機構、C…直線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金田 正煕 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 唐沢 均 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 今川 響 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 窪田 哲丸 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 安達 英之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大明 義直 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 吉野 謙二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 吉原 雅也 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 水野 均 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 田口 晶弘 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小坂 芳広 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 林 正明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体腔壁の挿入孔に挿入される医療器具を保
    持する医療器具ホルダ装置において、前記医療器具を保
    持する保持具と、この保持具で保持する医療器具の中心
    線と前記挿入孔の中心との交点をほぼ中心とした運動を
    前記医療器具に与える機構を具備したことを特徴とする
    医療器具ホルダ装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の医療器具ホルダ装置にお
    いて、前記機構は、前記保持具で保持する医療器具の中
    心線と前記挿入孔の中心との交点をほぼ中心とする傾き
    運動を前記医療器具に与える第1の機構と、この第1の
    機構を支え、前記交点をほぼ通り、医療器具の中心線に
    交差する直線の回りに回動する運動を前記医療器具に与
    える第2の機構とを有することを特徴とする医療器具ホ
    ルダ装置。
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