JPH06111686A - ピアノハンドル式スイッチ - Google Patents

ピアノハンドル式スイッチ

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JPH06111686A
JPH06111686A JP4255211A JP25521192A JPH06111686A JP H06111686 A JPH06111686 A JP H06111686A JP 4255211 A JP4255211 A JP 4255211A JP 25521192 A JP25521192 A JP 25521192A JP H06111686 A JPH06111686 A JP H06111686A
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  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来に比べてピアノハンドルの操作ストロー
クを短くする。 【構成】 ピアノハンドルスイッチにおいて、スライド
カム33の両側にそれぞれ復帰用のばね片33a,33
aを設けると共に両ばね片33a,33a間のスライド
カム33中央部の下面部に一対の掛合カム体38を突設
する。スライドカム33を押釦ハンドルの下面部のスラ
イドカム摺動溝120内に摺動自在にはめ込む。反転回
動する反転ハンドル31の上部にスライドカム33に設
けた一対の掛合カム体38に対応する一対の掛合突起3
4を設ける。押釦ハンドル32の押し下げ時に、一方の
掛合突起34に該掛合突起34に対応する方の掛合カム
体38の内面を当ててばね片33a,33aに抗して掛
合カム体38を摺動させながら掛合突起34を押し下げ
て反転ハンドル31を反転回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操作ハンドル部分をピ
アノハンドル式としたスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、従来のピアノハンドル式のスイッ
チ全体の構成について説明する。図21〜図23に示す
押釦スイッチ5は合成樹脂製のボディ5aと、合成樹脂
製のカバー5bとで器体が形成され、カバー5bの対向
する一対の側面から垂下したボディ係止脚10に設けた
ボディ係止孔10aをボディ5aの係止突起9に係止さ
せて結合するようになっている。
【0003】カバー5bには更に両側面に、図25に示
す取付枠2の両側片2b, 2bの縦辺に穿設してある一
対の係止孔8に夫々対応した係止爪11a, 11bを夫
々一体に突設し、一方の係止爪11bの背部にはカバー
5bの外壁を上下に貫通した孔よりなるたわみ代を得る
ための空間12を形成して、係止爪11bが内側へ弾性
的にたわむことができるようになっている。
【0004】また、ボディ5aの両側に接続端子収納部
13, 14を形成し、一方の接続端子収納部13には共
通端子板15、鎖錠ばね16、解除釦17からなる速結
端子を収納し、他方の接続端子収納部14には第1の接
続端子部を構成する端子板18、鎖錠ばね19と、第2
の接続端子部を構成する端子板20、鎖錠ばね21とを
収納し、また第1、第2の接続端子部に共通の解除釦2
2を収納している。
【0005】共通端子板15の端部から延出した支持板
15aの上には開閉体24が接触接続されて、配置され
ている。端子板18には延設片18aが設けてあって、
この延設片18aは隔壁14aを乗り越えて中央収納部
23内に延出してあり、更に壁壁14a側に近接してお
り、この延設片18aには固定接点25aを設けてい
る。
【0006】また端子板20はボディ5aの内壁に沿わ
せて中央収納部23内に延設し、その先端を接続端子収
納部13の隔壁に沿うように折り曲げ、その折り曲げ片
20aの先端に上記固定接点25aに対応する固定接点
25bを設けている。上記開閉体24は導電板により形
成してあり、中央収納部23内に入れられ、両端下部に
設けた突部28を中央収納部23の側壁に設けたV状凹
部27にはめ込んで下端縁が上記支持板15aに接した
状態でV状凹部27の下部を中心に回動自在となってい
る。
【0007】そして、開閉体24の上部両面に設けてあ
る可動接点29を回動に応じて固定接点25a, 25b
に接触、開離して、共通接続端子部と、第1, 又は第2
の接続端子部との間をオン、オフするようになってい
る。この開閉体24を反転駆動するのがコイルスプリン
グ30と、反転ハンドル31と、図24に示す押釦ハン
ドル32及びスライドカム33等とから構成される反転
機構である。
【0008】コイルスプリング30は上記開閉体24の
横片の上縁に設けたばね座24aに下部を係止させ、上
部を反転ハンドル31の下部に一体に突設させている筒
部31a内に挿入させて反転ハンドル31の両側方向へ
の動きに応じて開閉体24を反転駆動するようになって
いる。反転ハンドル31はカバー5bの凹部51の底部
に開口した孔52に下方から凹部51内に挿入され、反
転ハンドル31の下部の筒部31aの両側に設けた逆三
角形状の軸31cをカバー5bの内壁の軸受け50に回
動自在に枢支してあり、反転ハンドル31の上部の直方
体部31bの両側上部には上記スライドカム33に掛合
する掛合突起34, 34を突設している。
【0009】押釦ハンドル32は上記カバー5bの凹部
51の両側内壁面に形成された上下方向の係止溝35に
係止突起36, 36を係止して上下動自在に凹部51内
に収納されており、平片37bから下向きに開拡した2
つの復帰ばね片37a,37aを下方に向けて一体延設
して構成した復帰ばね37を平片37bに穿設した孔に
押釦ハンドル32の下面に突設した突起(図示せず) を
挿入することにより、押釦ハンドル32下面に取り付
け、この復帰ばね37の復帰ばね片37a、37a先端
を凹部51の底面に弾接することにより上方に常時付勢
されている。この場合、後述の押釦ハンドル32の下面
部のスライドカム摺動溝内に摺動自在にはめ込んだスラ
イドカム33の下面側に平片37bを位置させるように
取付けてスライドカム33が落下しないようにし、ま
た、平片37bに形成した孔37dに後述のスライドカ
ム33の掛合カム体38を突出させるようになってい
る。
【0010】スライドカム33は図24に示すようにポ
リアセタールのような弾性に富む熱可塑性樹脂により略
ロ状に成形されたもので、押釦ハンドル32の下面部の
スライドカム摺動溝内に摺動自在にはめ込まれる。そし
てスライドカム33の両側端部の下面部にそれぞれ上記
反転ハンドル31の掛合突起34に対応する掛合カム体
38を突設し、更に略中央部には一辺部よりハ状に一体
突設した一対のばね片33a, 33aを備え、このばね
片33a, 33aの先端間に押釦ハンドル32の下面に
形成している突起32A(図26(a))を挿入して押
釦ハンドル32の下面においてスライドカム33を摺動
自在に装着し且つばね片33a, 33aの弾性によって
反摺動方向への復帰力を与えるようになっている。
【0011】このように構成した押釦スイッチ5は図2
5に示す金属製の取付枠2の窓孔6に下方からカバー5
bを嵌めるようにして、取付枠2の一方の側片2bの縦
辺下端をカバー5bの周辺上面に当接した状態でこの当
接点を支点として回動させれば支点側の係止爪11aが
係止孔8に係入し、他方の側片2bの縦辺の下端は係止
爪11bを空間12のたわみ代と、カバー5bの材質の
弾性力によって内方向に押圧させて係止爪11bを乗り
越え、係止爪11bを係止孔8に係入させる。係止爪1
1a, 11bを係止孔8, 8に夫々係入させて係止固定
された押釦スイッチ5は押釦ハンドル32を取付枠2の
窓孔6より突出させる。
【0012】このようにして取付枠2に取り付けた押釦
スイッチ5にはピアノハンドル43が付設される。この
ピアノハンドル43は図24に示すように一側縁に設け
た支点リブ43aをカバー5aの一側部の凹部54に回
動自在に係止し、また、ピアノハンドル43の他側縁に
形成した係止足43bをカバー5aの他側部の係止空間
47に上下動自在に係止して装着されている。
【0013】このピアノハンドル43の他側部を押操作
することで、支点リブ43aの部分を支点として回動自
在となっており、該ピアノハンドル43を押し回動させ
ることにより押釦ハンドル32を押し駆動できるように
なっている。次に、図21、図22、図26〜図29に
基づいてピアノハンドル式スイッチの動作を説明する。
【0014】まず、図29の状態からピアノハンドル4
3を押し下げると、図26から図28に示すように、押
釦ハンドル32を復帰ばね片37aに抗して押し下げ、
押釦ハンドル32の押し下げによりスライドカム33が
下降してスライドカム33の一方(図27(b)におい
て左側) の端部の掛合カム体38の内側傾斜面の基部付
近が傾いた状態にある反転ハンドル31の上側(図27
(b)において左側)の掛合突起34に当たり、更に押
釦ハンドル32を押すと掛合カム体38の内側傾斜面に
沿うように掛合突起34が押し下げられて反転ハンドル
31が反転回動する。
【0015】この場合、押釦ハンドル32の押し下げに
よる反転ハンドル31の反転に伴い掛合突起34が図2
7と図28(b)のように反時計回りに回動し、この回
動に伴って掛合突起34により掛合カム体38がばね片
33aに抗して図28(b)に示すように左側にスライ
ドし、反転ハンドル32の反転の途中で反転ハンドル3
2が水平を越える位置以上に回動して他方の掛合突起3
4が上昇してもスライドカム33が左側にスライドして
いることで他方の端部(図28(b)において右側) の
掛合カム体38が右側の掛合突起34よりも左側に位置
することとなって反転ハンドル31の反転回動の支障と
ならないようになっている。
【0016】ここで、反転ハンドル31の掛合突起34
の内側に内側傾斜面を形成しておくと、掛合突起34が
上昇回動する際に内側に位置する掛合カム体38が干渉
しないように内側傾斜面で逃げることができる。また、
上記のように押釦ハンドル32の押し下げにより反転ハ
ンドル31を反転回動するに当たり、スライドカム33
のばね片33aに抗してスライドカム33をスライドし
ながら反転ハンドル31を反転することで反転ハンドル
31とスライドカム33とが摺動摩擦抵抗を受けずスム
ーズに反転ハンドル31を反転回動させることができ
る。
【0017】上記のようにして反転ハンドル31を反転
回動させるとコイルスプリング30が反転揺動して開閉
体24が反転し、可動接点29が接触している一方の固
定接点25aから開離して、他方の固定接点25bに接
触するのである。この反転後ピアノハンドル43の押し
下げ力を解除すると、復帰ばね37の復帰ばね片37a
で押釦ハンドル32が押し上げられて、ピアノハンドル
43も元の状態に戻ることになる。同時にスライドカム
33もばね片33aのばね力で中央部位に摺動復帰して
図29に示すようになる。この状態でピアノハンドル4
3を押し下げれば上述と同様な操作によって開閉体24
を反転することができるのである。この反転後において
ピアノハンドル43の押し下げ力を解除すれば図26の
状態に戻ることになる。
【0018】すなわち、図30はピアノハンドル43を
操作する前の状態を示し、開閉体22の可動接点29は
固定接点25b側に傾いて接触している。そして、ピア
ノハンドル43を押操作して開閉体24が中立の位置に
ある図31を通り過ぎて、図32に示すように、開閉体
24が反転して固定接点25aと接触する。次に、ピア
ノハンドル43への押操作を解除すると上述のようにピ
アノハンドル43は図33に示すように復帰することに
なる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構成のピアノハンドル式スイッチにおいては、電子式
スイッチの操作スイッチ等に比べてピアノハンドルスイ
ッチの操作ストロークが大きく、操作時に違和感がある
という問題があった。ちなみに、電子式スイッチの操作
ストロークは約1mmであるが、図21に示す従来のピ
アノハンドルスイッチの操作ストロークは約3.5mm
ある。特に、従来にあっては、スライドカム33が両側
部の掛合カム体38間に復帰用の一対のばね片33a,
33aを位置させているので、どうしても掛合カム体3
8間の距離を短くするのに制約があり、このため、この
一対の掛合カム体38に対応する一対の掛合突起34間
の距離Lも長くなり、この結果、図20(a)に示すよ
うに反転回動する反転ハンドル31の反転に必要な上下
方向のストロークSは、S=Lsinθ(ここでθは反
転ハンドルの傾き角度)であるから、ストロークSが長
くなってしまうのである。
【0020】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、従来に
比べてピアノハンドルの操作ストロークを短くすること
ができるピアノハンドル式スイッチを提供するにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の従来例の問題点を
解決して本発明の目的を達成するため、本発明のピアノ
ハンドル式スイッチは、押操作の力を受ける押釦ハンド
ル32と、この押釦ハンドル32の直線方向の動きに応
じて反転する反転ハンドル31と、押釦ハンドル32と
反転ハンドル31との間に介在されて押釦ハンドル32
の直線方向の動きを反転ハンドル31の反転運動に変換
させるスライドカム33と、上記押釦ハンドル32を押
操作の方向とは反対方向に付勢する復帰ばね37等で反
転機構を構成し、この反転機構により駆動されて上記反
転動作にて接点を開閉する開閉体24を設け、一端がカ
バー5bに支持されて上記反転機構の押釦ハンドル32
を押操作するピアノハンドル43を設けたスイッチにお
いて、スライドカム33の両側にそれぞれ復帰用のばね
片33a,33aを設けると共に両ばね片33a,33
a間のスライドカム33中央部の下面部に一対の掛合カ
ム体38を突設し、スライドカム33を押釦ハンドルの
下面部のスライドカム摺動溝120内に摺動自在にはめ
込むと共にスライドカム33の両側のばね片33a,3
3aをスライドカム摺動溝120の摺動方向の両側壁に
当接して外力を加えない状態でスライドカム33の中心
がスライドカム摺動溝120の中心と一致するように位
置させ、反転回動する反転ハンドル31の上部にスライ
ドカム33に設けた一対の掛合カム体38に対応する一
対の掛合突起34を設け、押釦ハンドル32の押し下げ
時に、反転回動のいずれか一方に傾いた状態にある反転
ハンドル31の上に位置する掛合突起34に該掛合突起
34に対応する方の掛合カム体38の内面が当たってば
ね片33a,33aに抗して掛合カム体38を摺動させ
ながら掛合突起34を押し下げて反転ハンドル31を反
転回動するように一対の掛合カム体38と一対の掛合突
起34との位置関係を設定して成ることを特徴とするも
のである。
【0022】また、ピアノハンドル43による押釦ハン
ドル32の押圧位置を反転ハンドル31の軸支位置より
もピアノハンドル43の枢支位置から離れた位置とする
ことも好ましい。
【0023】
【作用】しかして、上記のような構成の本発明によれ
ば、スライドカム33の両側にそれぞれ復帰用のばね片
33a,33aを設けると共に両ばね片33a,33a
間のスライドカム33中央部の下面部に一対の掛合カム
体38を突設し、スライドカム33を押釦ハンドルの下
面部のスライドカム摺動溝120内に摺動自在にはめ込
むと共にスライドカム33の両側のばね片33a,33
aをスライドカム摺動溝120の摺動方向の両側壁に当
接して外力を加えない状態でスライドカム33の中心が
スライドカム摺動溝120の中心と一致するように位置
させ、反転回動する反転ハンドル31の上部にスライド
カム33に設けた一対の掛合カム体38に対応する一対
の掛合突起34を設け、押釦ハンドル32の押し下げ時
に、反転回動のいずれか一方に傾いた状態にある反転ハ
ンドル31の上に位置する掛合突起34に該掛合突起3
4に対応する方の掛合カム体38の内面が当たってばね
片33a,33aに抗して掛合カム体38を摺動させな
がら掛合突起34を押し下げて反転ハンドル31を反転
回動するように一対の掛合カム体38と一対の掛合突起
34との位置関係を設定してあることで、ばね片33
a,33aの制約を受けることなく一対の掛合カム体3
8の距離も短くできて、その分、この一対の掛合カム体
38に対応する一対の掛合突起34間の距離を短くで
き、この結果反転ハンドル31の上下方向のストローク
を短くでき、ピアノハンドル43の操作ストロークを短
くできるようになったものである。
【0024】また、ピアノハンドル43による押釦ハン
ドル32の押圧位置を反転ハンドル31の軸支位置より
もピアノハンドル43の枢支位置から離れた位置とする
ことで、更に、ピアノハンドル43の操作ストロークを
短くできるものである。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。尚、スイッチ全体の構成は従来例と同じなので、
本発明の要旨の部分について詳述する。まず、本発明の
特徴をなすスライドカム33につき説明すると、図15
に示すようにスライドカム33は本体部分が略H字状を
しており、両横片33aの中央部間を一体に連続する中
央片33bの下部両側にそれぞれ掛合カム体38が下方
に突設してあり、各掛合カム体38の内面部は傾斜面と
なっている。一方の横片33aの両端部からそれぞれ傾
斜した復帰用のばね片33a,33aが一体に連出して
ある。ここで、一対の掛合カム体38は両ばね片33
a,33a間に配置されており、したがって、両ばね片
33a,33aに規制されることなく、一対の掛合カム
体38間の距離を短く設定できることになる。他方の横
片32aには弾性ガイド片33cが設けてある。
【0026】押釦ハンドル32の下面部には図18に示
すようにスライドカム摺動溝120が凹設してあり、こ
のスライドカム摺動溝120にスライドカム33を摺動
自在にはめ込んである。この場合、スライドカム33の
両側のばね片33a,33aがスライドカム摺動溝12
0の摺動方向の両側壁に当接し、外力を加えない状態で
はスライドカム33の中心がスライドカム摺動溝120
の中心と一致するようになっている。また、弾性ガイド
片33aがスライドカム摺動溝120の摺動方向に沿っ
た内壁に弾接してスライドカム33ががたつきなくスム
ーズにスライドカム摺動溝120内を摺動方向に摺動で
きるようにしてある。
【0027】復帰ばね37は図17に示すように、平片
37bと、下向きに開拡した復帰ばね片37a,37a
とを一体に形成したもので、平片37bに孔37dが設
けてある。そして、復帰ばね37を平片37bに穿設し
た取付け孔に押釦ハンドル32の下面に突設した突起3
2bを挿入することにより、押釦ハンドル32下面に取
り付け、この復帰ばね37の復帰ばね片37a、37a
先端を凹部51の底面に弾接することにより上方に常時
付勢されている。この場合、図19に示すように、押釦
ハンドル32の下面部のスライドカム摺動溝120内に
摺動自在にはめ込んだスライドカム33の下面側に平片
37bを位置させるように取付けるものであって、この
ことによりスライドカム33が落下しないようになって
いる。そして、平片37に設けた孔37dに一対の掛合
カム体38が対向して下方に突出している。
【0028】反転ハンドル31の上部にはスライドカム
33に設けた一対の掛合カム体38に対応する一対の掛
合突起34を設けてあり、押釦ハンドル32の押し下げ
時に、反転回動のいずれか一方に傾いた状態にある反転
ハンドル31の上に位置する掛合突起34に該掛合突起
34に対応する方の掛合カム体38の内面が当たってば
ね片33a,33aに抗して掛合カム体38を摺動させ
ながら掛合突起34を押し下げて反転ハンドル31を反
転回動するように一対の掛合カム体38と一対の掛合突
起34との位置関係を設定してある。そして、上記のよ
うに、一対の掛合カム体38が両ばね片33a,33a
間に配置されていることで、両ばね片33a,33aに
規制されることなく、一対の掛合カム体38間の距離を
短く設定できるようにしてあるので、この一対の掛合カ
ム体38に対応する一対の掛合突起34間の距離を短く
することができるものである。ちなみに、従来において
は図20(a)に示すLが10、4mm、θが6°3
0′であったので、反転ハンドルのストロークSは1.
18mmであったが、本発明のものはLが4.4mm、
θが4°にでき、反転ハンドルのストロークSは0.3
1mmにできることになる。また、Lが短くなるという
ことはスライドカム33のスライド量を小さくできると
いうことであり、このため、スライドカム33の掛合カ
ム体38の傾斜面の高さ成分の長さを短くできる(例え
ば、従来はこの高さが0.35mmであったのが0.2
5mmにできる)ことになる。したがって、スライドカ
ム33の復帰用のギャプを0.1mm取り、またスライ
ドカム33、押釦ハンドル32間のギャップを0.1m
m取ると押釦ハンドル32のストロークS2 は0.31
+0.25+0.1+0.1=0.76mmとなり、従
来の押釦ハンドル32のストロークである1.18+
0.35+0.2(従来のスライドカム復帰用ギャッ
プ)+0.1=1.83mmに比べて短くできるもので
ある。
【0029】また、図20(b)に示す、ピアノハンド
ル43の押釦ハンドル32への押圧位置と,ピアノハン
ドル43のストロークS1 と、押釦ハンドル32のスト
ロークS2 との関係は、S1 =S2 ×(L1 /L2 )と
なる(L1 はピアノハンドル43の全長であり、L2
ピアノハンドル43に軸支位置からピアノハンドル43
による押釦ハンドル32の押圧位置までの距離であ
る)。したがって、L2 を大きくすれば、S1 は小さく
なることがわかる。このため、本発明においては、図
1、図2に示すようにピアノハンドル43による押釦ハ
ンドル32の押圧位置を反転ハンドル31の軸支位置よ
りもピアノハンドル43の枢支位置から離れた位置とし
てある。すなわち、従来はL2 が21mmであったが、
本発明においてはL2 を23mmとした。したがって、
本発明の実施例におけるピアノハンドル43のストロー
クS1 は0.76×(39.5/23)=1.31mm
となり、従来例のピアノハンドル43のストロークS1
が1.83×(39.5/21)=3.44mmとなる
ため、本発明の方がはるかにピアノハンドル43のスト
ロークを短くできることが理解できる。
【0030】なお、図3乃至図8には本発明のピアノハ
ンドル式スイッチにおけるスイッチ切換動作を示す動作
説明図が示してあるが、このスイッチ切換動作は従来と
同じであり、図3が従来例の図30に相当し、図4が従
来例の図31に相当し、図5が従来例の図32に相当
し、図6が従来例の図33に相当する。図7、図8は、
図6の状態から図3の状態に接点切換を行う際の途中の
状態を示している。そして、この接点切換の動作はすで
に説明した従来例と同じなので省略する。また、図9乃
至図14には本発明における上記図3乃至図8の各段階
におけるスライドカム33の位置を示す図面であり、図
9が図3の動作に対応し、図10が図4の動作に対応
し、図11が図5の動作に対応し、図12が図6の動作
に対応し、図13が図7の動作に対応し、図14が図8
の動作に対応する。ここで、ピアノハンドル43の押圧
により押釦ハンドル32を押し下げ、一方の掛合カム体
38の傾斜した内面により傾いている反転ハンドル31
の上に位置している方の掛合突起34の外面の傾斜面を
押し下げながら反転ハンドル31を回動するものであ
り、この動作はすでに説明した従来例と同じであるの
で、詳細な説明は重複するため省略する。そして、図9
乃至図14で明らかなように、スライドカム33がスラ
イドカム摺動用溝120のセンター位置に一致する位置
から右又は左に摺動すると、両側のばね片33a,33
aのいずれか一方がスライドカム摺動溝120の摺動方
向の側壁に弾接してばね力が蓄積されるので、押釦ハン
ドル32の押圧が解除されて押釦ハンドル32が上昇
し、掛合カム体38が掛合突起34から離れると、上記
ばね片33aのばね力により元の位置(すなわち図9、
図12に示す位置)に復帰するのである。
【0031】
【発明の効果】本発明は上述のように、スライドカムの
両側にそれぞれ復帰用のばね片を設けると共に両ばね片
間のスライドカム中央部の下面部に一対の掛合カム体を
突設し、スライドカムを押釦ハンドルの下面部のスライ
ドカム摺動溝内に摺動自在にはめ込むと共にスライドカ
ムの両側のばね片をスライドカム摺動溝の摺動方向の両
側壁に当接して外力を加えない状態でスライドカムの中
心がスライドカム摺動溝の中心と一致するように位置さ
せ、反転回動する反転ハンドルの上部にスライドカムに
設けた一対の掛合カム体に対応する一対の掛合突起を設
け、押釦ハンドルの押し下げ時に、反転回動のいずれか
一方に傾いた状態にある反転ハンドルの上に位置する掛
合突起に該掛合突起に対応する方の掛合カム体の内面が
当たってばね片に抗して掛合カム体を摺動させながら掛
合突起を押し下げて反転ハンドルを反転回動するように
一対の掛合カム体と一対の掛合突起との位置関係を設定
してあるので、ばね片の制約を受けることなく一対の掛
合カム体の距離も短くできるものであり、その分、この
一対の掛合カム体に対応する一対の掛合突起間の距離を
短くでき、この結果反転ハンドルの上下方向のストロー
クを短くでき、ピアノハンドルの操作ストロークを短く
でき、電子スイッチ等の操作ストロークに近づけること
が可能で、操作の違和感がないようにできるものであ
る。
【0032】また、ピアノハンドルによる押釦ハンドル
の押圧位置を反転ハンドルの軸支位置よりもピアノハン
ドルの枢支位置から離れた位置とすることで、更に、ピ
アノハンドルの操作ストロークを短くできるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のピアノハンドル式スイッチ
の全体の断面図である。
【図2】同上のピアノハンドルを押圧した場合の全体の
断面図である。
【図3】同上の接点切換動作を示す動作説明図である。
【図4】同上の接点切換動作を示す動作説明図である。
【図5】同上の接点切換動作を示す動作説明図である。
【図6】同上の接点切換動作を示す動作説明図である。
【図7】同上の接点切換動作を示す動作説明図である。
【図8】同上の接点切換動作を示す動作説明図である。
【図9】同上のスライドカムの摺動動作を示す動作説明
図である。
【図10】同上のスライドカムの摺動動作を示す動作説
明図である。
【図11】同上のスライドカムの摺動動作を示す動作説
明図である。
【図12】同上のスライドカムの摺動動作を示す動作説
明図である。
【図13】同上のスライドカムの摺動動作を示す動作説
明図である。
【図14】同上のスライドカムの摺動動作を示す動作説
明図である。
【図15】同上に用いるスライドカムを示し、(a)は
平面図であり、(b)は正面断面図であり、(c)は断
面断面図であり、(d)は側面図である。
【図16】同上に用いる反転ハンドルを示し、(a)は
平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図
である。
【図17】同上に用いる復帰ばねを示し、(a)は平面
図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であ
る。
【図18】同上の押釦ハンドルを示し、(a)は平面図
であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であ
る。
【図19】同上の復帰ばねを押釦ハンドルに取付けた状
態を示し、(a)は正面図であり、(b)は下面図であ
る。
【図20】(a)は同上の反転ハンドルのストロークを
示す説明図であり、(b)はピアノハンドルのストロー
クを示す説明図である。
【図21】従来例の押釦スイッチの断面図である。
【図22】従来例の押釦スイッチの断面図である。
【図23】従来例の一部の分解斜視図である。
【図24】従来例の他の部分の分解斜視図である。
【図25】同上の取付枠の斜視図である。
【図26】(a)(b)は従来例の動作説明図である。
【図27】(a)(b)は従来例の動作説明図である。
【図28】(a)(b)は従来例の動作説明図である。
【図29】(a)(b)は従来例の動作説明図である。
【図30】従来例の説明図である。
【図31】従来例の説明図である。
【図32】従来例の説明図である。
【図33】従来例の説明図である。
【符号の説明】 5 押釦スイッチ 5b カバー 24 開閉体 31 反転ハンドル 32 押釦ハンドル 33 スライドカム 33a ばね片 34 掛合突起 37 復帰ばね 38 掛合カム体 43 ピアノハンドル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押操作の力を受ける押釦ハンドルと、こ
    の押釦ハンドルの直線方向の動きに応じて反転する反転
    ハンドルと、押釦ハンドルと反転ハンドルとの間に介在
    されて押釦ハンドルの直線方向の動きを反転ハンドルの
    反転運動に変換させるスライドカムと、上記押釦ハンド
    ルを押操作の方向とは反対方向に付勢する復帰ばね等で
    反転機構を構成し、この反転機構により駆動されて上記
    反転動作にて接点を開閉する開閉体を設け、一端がカバ
    ーに支持されて上記反転機構の押釦ハンドルを押操作す
    るピアノハンドルを設けたスイッチにおいて、スライド
    カムの両側にそれぞれ復帰用のばね片を設けると共に両
    ばね片間のスライドカム中央部の下面部に一対の掛合カ
    ム体を突設し、スライドカムを押釦ハンドルの下面部の
    スライドカム摺動溝内に摺動自在にはめ込むと共にスラ
    イドカムの両側のばね片をスライドカム摺動溝の摺動方
    向の両側壁に当接して外力を加えない状態でスライドカ
    ムの中心がスライドカム摺動溝の中心と一致するように
    位置させ、反転回動する反転ハンドルの上部にスライド
    カムに設けた一対の掛合カム体に対応する一対の掛合突
    起を設け、押釦ハンドルの押し下げ時に、反転回動のい
    ずれか一方に傾いた状態にある反転ハンドルの上に位置
    する掛合突起に該掛合突起に対応する方の掛合カム体の
    内面が当たってばね片に抗して掛合カム体を摺動させな
    がら掛合突起を押し下げて反転ハンドルを反転回動する
    ように一対の掛合カム体と一対の掛合突起との位置関係
    を設定して成ることを特徴とするピアノハンドル式スイ
    ッチ。
  2. 【請求項2】 ピアノハンドルによる押釦ハンドルの押
    圧位置を反転ハンドルの軸支位置よりもピアノハンドル
    の枢支位置から離れた位置として成ることを特徴とする
    請求項1記載のピアノハンドル式スイッチ。
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