JPH06111386A - 光ディスク用スタンパの複製方法 - Google Patents

光ディスク用スタンパの複製方法

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Publication number
JPH06111386A
JPH06111386A JP25505192A JP25505192A JPH06111386A JP H06111386 A JPH06111386 A JP H06111386A JP 25505192 A JP25505192 A JP 25505192A JP 25505192 A JP25505192 A JP 25505192A JP H06111386 A JPH06111386 A JP H06111386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stamper
treatment
optical disk
master
nickel
Prior art date
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Pending
Application number
JP25505192A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Sunamoto
辰也 砂本
Hirokazu Igarashi
宏和 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP25505192A priority Critical patent/JPH06111386A/ja
Publication of JPH06111386A publication Critical patent/JPH06111386A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃液処理が不要で環境問題がなく、また電気
メッキ液の汚染もなく、しかも高い転写性で欠陥の少な
いスタンパが得られる光ディスク用スタンパの複製方法
を提供すること。 【構成】 UV−O3処理により形成された酸化膜から
なる剥離皮膜1a,2aを有するスタンパを用いること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスクの製造に使用
するスタンパを複製する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスク用スタンパの製造方法
およびその複製方法を図3を用いて説明する。光学研磨
されたガラス盤11(図3(a))を洗浄した後、この
ガラス盤11上にフォトレジスト膜11b(厚さ150
nm程度)を塗布する(図3(b))。このフォトレジ
スト上に、記録する信号に応じて変調されたレーザー光
を照射し露光する。露光された部分を現像除去すること
により、微小凹凸を形成し(図3(c))、ガラスマス
ター12の表面に電気メッキに際して必要となる導電膜
12aを付ける(図3(d))。通常導電膜はAgまた
はNiからなり、スパッタリング法または無電解メッキ
法により付けられる。この後、これを電極としてニッケ
ル電鋳を行い、ガラス原盤を剥離するとマスタースタン
パ13(以下、スタンパを複製するために用いるスタン
パをマスタースタンパという。)が得られる(図3
(e),(f))。そのマスタースタンパ13を用いて
光ディスク用スタンパを複製する場合、マスタースタン
パ13の表面を電解脱脂法により洗浄した後、剥離皮膜
13aをマスタースタンパ上に形成する(図3
(g))。さらに、マスタースタンパ13を電極として
ニッケル電鋳を行い、所定の厚さまでニッケルを付着さ
せた後、剥離することによってマスタースタンパ13と
逆の凹凸パターンを有するマザースタンパ14(以下、
マスタースタンパから複製されたスタンパをマザースタ
ンパという。)を得る(図3(h))。マザースタンパ
14の表面を電解脱脂法により洗浄した後、マザースタ
ンパ14上に剥離皮膜14aを形成する。このマザース
タンパ14を電極として、ニッケル電鋳を行うと、マス
タースタンパ13と同じ凹凸パターンを有するサンスタ
ンパ15(以下、マザースタンパから複製されたスタン
パをサンスタンパという。)が得られる(図3(i〜
1))。上記光ディスク用スタンパの複製工程におい
て、剥離皮膜13aおよび14aとしては、一般に重ク
ロム酸溶液を用いて形成されたクロム酸化物膜が用いら
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】重クロム酸溶液により
光ディスク用スタンパの表面に剥離皮膜を形成する従来
の方法においては、使用した重クロム酸溶液が公害物質
であるため、廃液をそのまま捨てることができず、何ら
かの廃液処理を施す必要があり、廃液処理のコストがか
かること、また環境問題に関する規制の強化から重クロ
ム酸溶液の使用が難しくなってきている等の問題が存在
する。また、重クロム酸溶液には、電気メッキ液を激し
く疲労させ、電気メッキ液を汚染することから、使用に
際して注意を要するという欠点が存在する。さらに、上
記従来の方法は、基本的にウエットプロセスであるため
に、光ディスク用スタンパのように微細な凹凸パターン
に剥離皮膜を付ける方法としては不適当である。また、
重クロム酸溶液により光ディスク用スタンパ表面が汚染
され欠陥が増える可能性がある。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、廃液処理が不要で環境問題がなく、また、電気メッ
キ液の汚染もなく、しかも高い転写性で欠陥の少ないス
タンパが得られる光ディスク用スタンパの複製方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の光ディスク用スタンパの複製方法は、U
V−O3処理により形成された剥離皮膜を有するスタン
パを用いることを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、本発明の光ディスク用スタンパの複製
方法の実施例について、図1を用いて説明する。ニッケ
ル電鋳により作られたマスタースタンパ1(図1
(a))の表面にUV−O3処理を行い、マスタースタ
ンパ1の表面洗浄を行うとともにマスタースタンパ1の
表面に酸化膜からなる剥離皮膜1aを形成する(図1
(b))。マスタースタンパ1のUV−O3処理は、マ
スタースタンパ1が完全に純水に濡れる(接触角で5度
以下)まで行うことが望ましい。また、UV−O3処理
のみでは、清浄な光ディスク用スタンパ表面が得られな
い場合には、湿式の化学洗浄をUV−O3処理後行うの
が望ましい。マスタースタンパ1の表面にUV−O3
理した後、このマスタースタンパ1を電極としてニッケ
ル電鋳を行い、所定の厚さまでニッケルを付着させた
後、剥離することによって、マスタースタンパ1と逆の
凹凸パターンを有するマザースタンパ2を得る(図1
(c),(d))。マスタースタンパ1と同様に、マザ
ースタンパ2の表面にUV−O3処理を施し、マザース
タンパ2上に剥離皮膜2aを形成する(図1(e))。
このマザースタンパ2を電極として、所定の厚さまでニ
ッケル電鋳を行い、マザースタンパ2から剥離すること
により、マスタースタンパ1と同じ凹凸パターンを有す
るサンスタンパ3が得られる(図1(f),(g))。
【0007】本発明におけるUV−O3処理の条件とし
ては、UV強度200〜350W、時間5〜10分の範
囲が好ましく、この範囲でUV−O3処理することによ
り、重クロム酸溶液により得られた膜と略等しい0/N
iモル比と深さとの関係を有する剥離皮膜が得られる。
【0008】本発明に用いられるUV−O3処理装置の
概略構成図を図2に示す。紫外線ランプ4で紫外線(例
えば、波長:254nm)を空気中の酸素O2に放射
し、酸素O2に吸収させてオゾンO3を発生させる。さら
に、生成したO3が紫外線を吸収しO3を分解する。この
過程で化学的に非常に活性の強い原子状酸素6が発生す
る。原子状酸素6は非常に強力な酸化剤であり、有機化
合物の汚染物質が揮発性の物質(CO2、H2O、N2
ど)に分解除去され、光ディスク用スタンパ5の表面が
洗浄されるともに、光ディスク用スタンパ5の表面に酸
化膜からなる剥離皮膜が形成される。なお、UV−O3
処理は、図2に示すような簡単で比較的安価な装置で行
える特徴がある。
【0009】
【発明の効果】以上記述したように、本発明によれば、
重クロム酸溶液を用いて光ディスク用スタンパ上に剥離
皮膜を設けることがないため、重クロム酸溶液の廃液処
理にコストがかからず、環境への影響を問題とする必要
がなく、さらに電気メッキ液への汚染もない。また、本
発明では、微細な凹凸パターンを持つ光ディスク用スタ
ンパ上にUV−O3処理により剥離皮膜を設けているた
め、転写性に優れ、かつ欠陥の少ないスタンパが複製さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク用スタンパの複製方法につ
いての説明図である。
【図2】UV−O3処理装置の概略構成図である。
【図3】従来の光ディスク用スタンパの製造方法および
その複製方法についての説明図である。
【符号の説明】
1 マスタースタンパ 2 マザースタンパ 3 サンスタンパ 1a,2a 剥離皮膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 UV−O3処理により形成された剥離皮
    膜を有するスタンパを用いることを特徴とする光ディス
    ク用スタンパの複製方法。
JP25505192A 1992-09-24 1992-09-24 光ディスク用スタンパの複製方法 Pending JPH06111386A (ja)

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JP25505192A JPH06111386A (ja) 1992-09-24 1992-09-24 光ディスク用スタンパの複製方法

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JPH06111386A true JPH06111386A (ja) 1994-04-22

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ID=17273478

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25505192A Pending JPH06111386A (ja) 1992-09-24 1992-09-24 光ディスク用スタンパの複製方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108249390A (zh) * 2018-01-17 2018-07-06 高世雄 一种在聚酰亚胺薄膜表面制作微纳结构的方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108249390A (zh) * 2018-01-17 2018-07-06 高世雄 一种在聚酰亚胺薄膜表面制作微纳结构的方法

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