JPH0610837B2 - 火災感知装置 - Google Patents

火災感知装置

Info

Publication number
JPH0610837B2
JPH0610837B2 JP58053900A JP5390083A JPH0610837B2 JP H0610837 B2 JPH0610837 B2 JP H0610837B2 JP 58053900 A JP58053900 A JP 58053900A JP 5390083 A JP5390083 A JP 5390083A JP H0610837 B2 JPH0610837 B2 JP H0610837B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
physical quantity
fire
time zone
value
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58053900A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59180694A (ja
Inventor
義昭 岡山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nohmi Bosai Ltd filed Critical Nohmi Bosai Ltd
Priority to JP58053900A priority Critical patent/JPH0610837B2/ja
Priority to DE8484901398T priority patent/DE3484620D1/de
Priority to PCT/JP1984/000146 priority patent/WO1984003976A1/ja
Priority to EP19840901398 priority patent/EP0148949B1/en
Publication of JPS59180694A publication Critical patent/JPS59180694A/ja
Publication of JPH0610837B2 publication Critical patent/JPH0610837B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B17/00Fire alarms; Alarms responsive to explosion

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は火災感知装置に係り特に火災感知装置にマイ
クロコンピュータを設けて設置場所の環境条件に変化に
対応して火災検出レベルが変化し常に一定の火災検出感
度で火災を検出できるようにしたものである。
火災感知器が設置される場所の環境条件は時間帯、曜日
あるいは季節によって異なる。これを或る事務所の部屋
で考えてみると、日中は人の出入りがあって室内には塵
埃が浮遊しているのに対し、夜間は人が不在であるので
室内には塵埃はほとんど浮遊していないし、同じ一日で
も出勤、退社、昼食時等人の出入りの多い時間はそれ以
外の時間に比べて当然浮遊塵埃の量もより多くなる。ま
た、月曜日から土曜日に至る勤務時間帯は通勤領域では
浮遊塵埃が多く存在するのに対し、日曜日は行楽地を除
いて人の出入りが少ないので浮遊塵埃の量は大幅に減少
する。このような通勤領域の場所に従来のように例えば
10%の煙濃度で動作するイオン化式あるいは散乱光式
などの煙式火災感知器を設置すると、この火災感知器は
夜間あるいは日曜日には浮遊塵歩埃がほとんど存在しな
いのでほぼ10%の濃度の煙で動作するのに対し、月曜
日から土曜日にかけての日中では浮遊塵埃が大量に存在
し、この浮遊塵埃の量は数%の煙濃度に相当するので、
火災感知器は10%−数%の濃度の煙で実際に動作する
こととなり、日中と夜間とでは火災感知器が動作する煙
濃度が異なることとなる。
また室温を季節的に考えると、夏期では日中は冷房装置
の運転で室温は25℃前後であるのに対し、夜間には冷
房装置が停止され室温は30℃前後に高まり、冬期では
日中は暖房装置の運転で室温は20℃前後であるのに対
し、夜間には暖房装置の停止により0℃近くまで低下す
る。このような室に70℃で動作する定温式火災感知器
を設置した場合、この火災感知器が動作するまでに夏期
の夜間では室温が40℃前後上昇すればよいのに対し、
冬期の夜間では70℃前後の上昇を要する。
このように、従来の火災検出感度が固定されている火災
感知器は、その設置場所の時間帯、曜日、季節によって
変化する環境条件のため、その相対的な火災検出感度は
時々刻々変化し常に一定の感度で火災を検出することが
できず、その結果、誤報や遅報あるいは失報を生じるこ
ととなる。なお、煙や熱以外の火災時生じる光やガスな
どを捕捉する火災感知器についても同様である。又従来
の火災感知器では2乃至3程度の測定レベルをもち切換
え使用するものもあるが、この場合受信機にタイマ装置
をつけておいて例えば日中と夜間のように予めスケジュ
ールされた時間帯にあわせておき、受信機からの指令信
号により感度を自動的に切り換えて常に同じ感度をもた
せようとするものもあるが、火災感知器の設置される環
境は種々雑多で予め感度を設定してもその感度レベルが
最良とはかならずしもならず、設置場所の使用目的の変
更や室の区隔の変更等或は季節等環境の大きな変化が行
われれば、そのつど感度レベルの設定の修正を行う等問
題は非常に多い。このような点を考慮して、この発明
は、設置場所の環境条件の変化に対応してCPUで計算
して火災検出レベルが変化し、常に一定の火災感度で火
災を検出できる火災感知装置をえようとするものであ
る。
このため、この発明の火災感知装置はマイクロコンピュ
ータを有し、このマイクロコンピュータによって定期的
にノイズ成分である火災現象に類似した現象の物理量を
測定して累積データとして記憶し、この過去の記憶デー
タにもとづいて時間帯別あるいは曜日の時間帯別に現在
の予想される環境ノイズ量、すなわち、ノイズ成分の平
均を求め、このノイズ成分の平均値に見合う設定感度を
決定して時間帯別に火災検出レベルを変化させ、火災検
出感度の変動をなくすようにしたものである。
具体的には、この発明によれば、煙・熱・光・ガス等の
火災現象の物理量を検出し、電気的な物理量信号に変換
して出力する物理量測定手段と、時計手段と、前記物理
量測定手段から出力された物理量信号を、時間帯別の、
各時間帯ごとに直前の複数日間分に渡って記憶する電気
的に書込み読出し自在な記憶手段と、前記特許手段の出
力が前記各時間帯ごとに定められた読み込み時刻に達し
たときに、そのときに前記物理量測定手段から出力され
る物理量信号を読み込んで、前記記憶手段の該当時間帯
に更新記憶させる物理量記憶更新手段と、前記記憶手段
に記憶されている各時間帯の複数の物理量信号を読出
し、読み出した時間帯の複数の物理量信号からその時間
帯の平均値を計算する演算手段と、前記演算手段によっ
て計算された平均値を用いて、現時点に対応する時間帯
の火災判別用基準値を決定する基準値設定手段と、現時
点の前記物理量測定手段の物理量信号出力と、前記基準
値設定手段によって決定された現時点に対応する時間帯
の基準値とを比較判別して、火災の発生の有無を判別す
る火災判別手段と、前記火災判別手段の判別結果を出力
する出力手段と、を備えたことを特徴とする火災感知装
置が提供される。
次にこの発明を図の実施例について具体的に説明する。
先ず第1図はこの発明による火災感知装置の1例である
火災感知器の基本的な構成を示すブロック図で火災感知
器そのものの構成については既に市販のものを任意に使
用できるので図では省略しそのセンサ部1ならびに出力
を適宜増幅する増幅器1′を記載するものとする。図で
は1は熱、煙、光あるいはガスなどの火災現象或は火災
現象と類似の温度変化や塵埃変化を検出してアナログ出
力を生じるセンサ部、1′はセンサの出力を適宜増幅す
る増幅器、2は増幅器1′の出力値であるアナログ出力
を所定時間間隔毎、例えば2秒毎にサンプルホールドす
るサンプルホールド回路、3はサンプルホールドしたア
ナログ信号をデジタル信号に変換してCPU5に読みと
らせるA−DB変換器、4は時計部、5はマイクロコン
ピュータの心臓部であるCPU、6〜9は第1〜第4メ
モリ、10はCPU5よりの制御により火災信号を出力
する信号送出回路である。ここで一実施例としての4つ
のメモリの割り当てについて説明すると第1メモリ6と
第2メモリ7はROMで構成し、第1メモリ6には制御
プログラムを記載させ、第2メモリ7にはノイズ成分が
存在しない時の火災判別レベルつまりスタート時の仮の
基準レベルを標準値として記憶させるとともにデータ記
憶時刻や基準値変更時刻を記憶させるものとする。又第
3メモリ8と第4メモリ9とはRAMで構成し夫々一時
的なストア用メモリとして用い、第3メモリ8は火災判
別レベルである基準値格納用メモリとして用い、第4メ
モリ9は第3図で夫々の格納位置を示すように曜日別、
時間別のデータ格納用メモリとして使用するものとす
る。
なお、この実施例では、センサ部1と増幅器1′とサン
プルホールド回路2とA−D変換器3とが物理量測定手
段を構成し、時計部4が時計手段を構成し、第4メモリ
9が記憶手段を構成し、CPU5と第2メモリ7とが物
理量記憶更新手段を構成し、CPU5が演算手段を構成
し、CPU5と第2メモリ7と第3メモリ8とが基準値
設定手段を構成し、CPU5と第3メモリ8とが火災判
別手段を構成し、信号送出回路10が出力手段を構成し
ている。また、基準値設定手段において、第2メモリ7
が標準値記憶部を、CPU5が基準値設定部をそれぞれ
構成している。
次に、第2図は第1図の動作説明を示すフローチャート
で、火災感知器に電源線あるいは信号兼電源線を通じて
受信機や中継器などから電源電圧が供給されると、マイ
クロコンピュータを内蔵する火災感知器はその機能を開
始する。
CPU5は第1メモリ6の制御プログラムにより第2図
のステップで動作を開始するもので、CPU5は第1の
ステップS1で、第3メモリ8と第4メモリ9の内容を
クリアするとともに、CPU5内のレジスタなどの初期
値を設定する。
次に、第2のステップS2で、第2メモリ7から標準値
を読み出し、この標準値を基準値用の第3メモリ8に格
納して基準値にする。これにより火災感知器の初期の基
準値つまり初期の火災検出レベルが定まる。なお、この
火災感知器が煙式でそのセンサ部1がイオン化式あるい
は散乱光式で構成されている場合には、例えば塵埃が0
%の状態で煙が10%となった時に火災感知器が火災と
判断するように標準値は、10%に設定されている。
更に、第3のステップS3で、CPU5はセンサ部1の
出力データの読込みを行うもので、このためCPU5は
サンプルホールド回路2に保持命令を出力し、サンプル
ホールド回路2はこの保持命令によりセンサ部1の出力
をサンプリングしてホールドし、ホールドが完了すると
保持信号をCPU5に出力する。ついで、CPU5はA
−D変換器3に変換命令を出力し、これによりA−D変
換器3は、サンプルホールド回路2がホールドしている
センサ部1のアナログ出力信号をデジタル信号に変換
し、変換が終了するとCPU5に変換終了信号を出力す
る。変換終了信号の入力によりCPU5はA−D変換器
3からデジタル信号に変換されたセンサ部1の出力デー
タを読込む。
更に進んで第4ステップS4で、CPU5は第3メモリ
8より基準値を読込み、この基準値と先の第3ステップ
S3で読込んだ出力データとの比較を行い火災かどうか
を判断し、データ≧基準値であれば火災状態として第5
のステップS5に移行し、データ<基準値であれば正常
状態と判断して第6のステップS6に移行する。
かくて第5のステップに移行する場合はCPU5は信号
送出回路10に火災信号送出命令を出力し、信号送出回
路10は火災信号や受信機や中継器などに出力する。
又第6のステップS6に移行する場合は、CPU5は時
計部4より曜日、時刻等を読込み、その時刻が第2メモ
リ7に記憶されているデータ記憶時刻と一致するか否か
を判別する。たまたまその時刻と一致すれば第7ステッ
プS7で、CPU5は第6のステップS6で読込んだ曜
日ならびに時刻のデータにより、第3のステップS3で
読込んだセンサ部1の出力データを第4メモリ9の所定
位置に格納する。なお第4メモリ9への記憶例は第3図
に示す通りで、この第4メモリ9は各曜日の2時間毎に
4週間分のデータが格納できるように構成されていて、
現時点が月曜日の3時であるとすると、センサ部1のデ
ータは月曜日の3時の記憶領域の1週目の部分に格納さ
れ、この時にこの記憶領域の1週目から4週目まで全部
がうまっていると4週目のデータがクリアされて1週目
から3週目のデータが1週ずつシフトされ最新データが
1週目の部分に格納されてデータの更新が行われる。こ
のように、第4メモリ9の各曜日の各時間帯には常に最
新の4週間分である4日分、すなわち複数日分のセンサ
部1の出力データが格納されている。
引き続き第8のステップS8で、CPU5は時計部4か
ら曜日、時刻を読み込み、その時刻が第2メモリ7に記
憶されている基準値変更時刻に達しているか否かを判別
する。なお第2メモリ7には基準値変更時刻として例え
ば2時間毎の偶数時刻が記憶されている。つまり感度の
切換えを偶数時間で行い0〜2時は1時のデータをもと
にして計算し、2〜4時は3時のデータをもとにして計
算している。
かくして基準値変更時刻に達していれば第9のステップ
S9で、CPU5は第8のステップS8で読込んだ曜
日、時刻に対応する過去の累積データを第4メモリ9か
ら読出し新しい基準値を計算する。例えば月曜日の4時
であれば第4メモリ9の月曜日の5時の記憶領域から過
去の4週間分のデータを読出し、次に読出した4週間分
のデータから4週間の平均値を計算する。この平均値は
必要に応じ単純平均計算や加重平均計算で求めることが
でき、この計算結果が過去4週間のノイズ成分の平均値
となる。次に第2メモリ7より標準値を読込み、この標
準値に平均値を加えてその時間帯の火災を判別すべき基
準値を求める。
最後に第10のステップS10で、CPU5は、先の第
9のステップS9で求めた前述の基準値を第3メモリ8
に格納して新しい基準値として先の第3ステップS3に
もどしてやる。こういうループで作動させるのである。
なおこの火災感知器は、電源線あるいは信号兼電源線か
らの電源供給が停止した時にはCPU5が作動を停止し
て機能が停止する。
また前述の説明において、基準値として第3メモリ8に
最初に格納する値をノイズ分が0の時の火災検出レベル
である標準値(例えば10%)としたが、標準値とは異
なるあらかじめノイズ分を見込んだ初期設定値(例えば
12%)を定めておき、この初期設定値を第3メモリ8
に格納するようにしてもよい。またセンサ部1が温度セ
ンサである場合には、初期設定値として例えば70℃、
標準値として例えば50℃を選ぶことができる。
又、データの記憶時刻と標準値変更時刻は同時刻として
もよい。
更に、平均値としては、単純平均、加重平均のほか、平
均値を求めるための累積データのうち最小値と最大値の
データを除外したデータによって平均値を求めてもよ
く、ま単純平均または加重平均の値に最大値から最小値
を引いた値のα倍の値を加えて平均値としてもよい(α
は定数でα>0)。
又、火災判別用基準値を定めるのに、後述のように基準
値の上限設定値と下限設定値を定めて例えば第2メモリ
7に記憶させておき、ステップS9で求めた基準値が上
限設定値を上回った時、もしくは下限設定値を下回った
時は、上限設定値もしくは下限設定値を第3メモリ8に
格納してその時間帯の基準値とするようにしてもよい。
次に第4図は他の実施例構成図で第1図相当部分は同一
符号で示す。この場合火災感知器は電源が投入されると
ROM1に記憶されている制御プログラムにより動作を
開始し、まず火災感知器としての設定感度をRAMにメ
モリする。すなわち、上限設定値、初期基準設定値、下
限設定値は抵抗15の分割電圧によって作られているた
め、CPU5はマルチプレクサ16の入力を順次切換
え、このアナログ信号をA−D変換器3によってデジタ
ル信号に変換し各々RAM1、RAM2、RAM3にメ
モリする。もう少し詳しく説明すれば、センサ部1が例
えば散乱光式の場合には、上限設置値は、例えば消防法
で定められた2種感度の減光率換算で10%/mの煙に
加えてノイズ成分として減光率換算で5%/mの塵埃
(合成減光率で15%/m)を検出した時のセンサ部1
の出力に相当する電圧値(例えば7.5V)となるよう
に、抵抗15によって設定されます。また、初期基準設
定値は、減光率換算で10%/mの煙に加えてノイズ成
分として減光率換算で2%/mの塵埃(合成減光率で1
2%/m)を検出した時のセンサ部1の出力に相当する
電圧値(例えば6V)となるように、抵抗15によって
設定されます。更に、下限設定値は、減光率換算で1%
/mのノイズ成分を加えた煙(合成減光率で11%/
m)を検出した時のセンサ部1の出力に相当する電圧値
(例えば5.5V)となるように、抵抗15によって設
定されます。
又、過去の累積データが入っているRAM8のメモリを
すべてクリアし過去の累積データの最大値、最小値並び
に平均値の入っているRAM4、RAM5、RAM6の
メモリもクリアする。
メモリのセットとクリアが終了したら感知器は所定のイ
ンターバルでセンサ部1よりの出力読み取りを開始する
のである。更に説明を続けるとセンサ部1より出力は増
幅器を通して増幅されサンプルホールド回路2で出力値
が保持される。この出力を前述の設定値を切換えるマル
チプレクサ16を介してA−D変換器3によりアナログ
信号からデジタル信号に変換する。変換が終了したらC
PU5に変換終了信号を出す。CPU5はA−D変換器
3のデジタル信号をデータとして受け取り、一時保存用
のメモリRAM9に入れる。尚、この場合はCPU5は
RAM1〜RAM9のRAM9個と1個のROM1の1
0メモリを使うものとする。CPU5は現時刻、曜日を
時計部4から読み取り、累積データ用のメモリRAM8
の現時刻、曜日に対応するアドレスよりデータをデータ
8として読み取る。データ8に累積データのない場合は
RAM2より初期基準設定値をデジタルコンパレータ1
2へ信号として送る。データ8に累積データがある場
合、RAM1、RAM3より動作レベルの上限設定値、
下限設定値を各々データ1、データ3として読み取る。
また、RAM4、RAM5より環境のノイズレベルの最
大値と最小値を各々データ4、データ5として読み取
る。そしてデータ4=データ5の場合はRAM2より初
期基準設定値を現在の、すなわち初期の火災判別用設定
動作レベルとして、デジタルコンパレータ12へ信号と
して送る。またデータ4=データ5の場合は、まず累積
し環境ノイズの最大値(データ4)と最小値(データ
5)とによる最大ノイズ幅に対する動作レベルの上限設
定値(データ1)と下限設定値(データ3)とによって
決まる動作レベル許容幅との比を(データ1−データ
3)/(データ4−データ5)により計算する。この結
果をデータ10とする。次にRAM2、RAM6により
初期基準設定値と過去累積データの平均値を各々データ
2とデータ6として読み取り、データ2+β×データ1
0×(データ8−データ6)の計算式で現在の設定動作
レベルを求める。この結果をデータ11とする。なおβ
は定数(0<β≦1)である。これにより過去の累積デ
ータより予想される環境ノイズによって現在の動作レベ
ルが得られる。
そこで、CPU5よりデータ11をデジタルコンパレー
タ12へ信号として与える。一方A−D変換器3の出力
はラッチされてCPU5が処理している間も一定値を保
持するため、ここでデジタルコンパレータ12が数の大
小を比較する。A−D変換器3のデータの方がCPU5
より計算出力であるデータ11より大の場合、デジタル
コンパレータ12の出力はレベルHよりレベルLとな
り、それによりラッチ回路13が働きレベルLを保持す
る。尚、ラッチ回路13はスイッチング回路、ブザー1
4は受信機として考えてもよく、ここではブザー14を
鳴らしてその異常を知らせる。CPU5はデジタルコン
パレータ12の出力がレベルHよりレベルLに変わった
ため、動作レベルを超えたものと判断し、データ平均化
や累積データの処理は行わないがセンサ部1よりのデー
タの読み取りは継続する。リセットスイッチRSWがオ
ンになるとラッチ回路13をリセットしてラッチを解除
する。なお、A−D変換器3の出力が感度レベル以下と
なると復帰するため、CPU5は通常のメモリ内の処理
を開始する。
デジタルコンパレータ12がレベルHのまま変化しない
場合、CPU5は動作レベルに達していないと判断し、
現在のデータが入っているRAM9のデータを平均用バ
ッファRAM7に入れ、時計部4よりもらったデータか
らCPU5は時間帯のデータの集計をする時刻かを判断
する。集計時刻であると、RAM7のその時間帯の例え
ば10分毎に収集された複数のデータを平均してデータ
7とし、今の曜日、時刻に相当する過去の累積データの
入っているRAM8の所定のアドレスのデータを読み取
り、この過去の累積データ8と現在の平均データ7か
ら、特に季節的要因例えば温度の影響を受け易い定温式
火災感知器の場合にはその動作温度差が30℃もあるこ
とに鑑み、過去のデータに比べて現在のデータを重要視
して例えばデータ8に重み1をかけかつデータ7に重み
2をかける加重平均を行い、加えうるこの加重平均結果
がRAM3(又はRAM1)にメモリされている下限設
定値(又は上限設定値)を超えていない場合のみ、加重
平均結果をRAM8の該当するアドレスに新しい累積デ
ータとしてメモリするが、逆に超えている場合はRAM
3(又はRAM1)のデータをRAM8にメモリする。
これは、下限設定値(又は上限設定値)を超える極端に
大きい加重平均結果はデータとして使用しないというこ
とである。
そして、RAM8の全データを調べて、最大値、最小値
をRAM4、RAM5に各々メモリする。尚、ROM1
は制御プログラムや初期設定値、データ集計時刻等を記
憶している。この様にすれば時間が経過するごとに過去
の累積データの内容が変わり、環境ノイズの最大値、最
小値が変動するために感知器の設置されている環境に応
じ、曜日、時間帯ごとに感度レベルを適切に変更するこ
とが可能となる。尚、第5図は第4図におけるCPU5
のメモリマップを示している。又、第6図はソフトメイ
ンフローチャート、第7図a〜gはサブルーチンのフロ
ーチャートで、同図aは初期設定プログラム例、図bは
センサ入力読込プログラム例、図cは時刻読込プログラ
ム、図dは火災動作プログラム例、図eは火災復旧プロ
グラム例、図fは設定感度計算プログラム例、図gは過
去累積データ書換えプログラム例である。最後に、第8
図は設定レベルの時間経過例で図aは従来感知器、図b
は第4図の実施例の場合を示している。
ところで、平均用バッファRAM7のその時間帯におけ
る複数のデータの平均値を求める際に、前述のように、
最大値と最小値を除いたデータから平均値を求めるよう
にしてもよい。
更に、現在の設定動作レベル、すなわち基準値を求める
のに、前述のように、例えば煙濃度10%、温度50℃
のような標準値を定めて例えばROM1にあらかじめ記
憶させておき、この標準値にその時間帯の累積データで
あるRAM8を加えて設定動作レベルとするようにして
もよい。
又、その時間帯の新たな累積データを作成するのに、そ
の時間帯で新たな検出した複数のデータの平均値と過去
の累積データとで平均値を得るようにしているが、その
時間帯で複数のデータを収集せずに、前述のように、そ
の時間帯の特定時刻でのみデータを読込み、その1つの
データと過去の累積データとで平均値を得るようにして
もよい。
なお、この実施例では、センサ部1とサンプルホールド
回路2とA−D変換器3とが物理量測定手段を構成し、
時計部4が時計手段を構成し、RAM8が記憶手段を構
成し、CPU5とRAM7とが演算手段を構成し、CP
U5が記憶更新手段を構成し、CPUと抵抗15(RA
M1〜RAM3)とが基準値設定手段を構成し、デジタ
ルコンパレータ12が火災判別手段を構成し、ラッチ1
3(スイッチング回路)が出力手段を構成している。ま
た、演算手段において、CPU5とRAM7とが第1の
平均手段を構成し、CPU5が第2の平均手段を構成、
基準設定手段において、抵抗15(RAM1〜RAM
3)が上限設定値と下限設定値と基準設定値とを与える
手段を構成し、CPU5が最大値と最小値と平均値を求
める手段ならびに基準値を求める手段を構成し、ROM
1が標準値記憶手段を構成し、CPU5が基準設定手段
を構成している。
以上、この発明によれば、物理量測定手段から出力され
た煙・熱・光・ガス等の火災現象の物理量を、物理量記
憶更新手段により、予め設定された時間帯別(または曜
日別でかつ時間帯別)の、各時間帯ごとに直前すなわち
最新の数日間分(曜日別の場合は曜日ごとに数日間すな
わち数週間分)に渡って記憶手段を記憶させておき、現
時点の火災判別のために、演算手段が記憶手段から現時
点に対応する時間帯の数日間分の記憶物理量を読出して
単純平均、加重平均、最大値と最小値を除いた平均値等
の平均値を計算し、この平均値から基準値設定手段が現
時点の時間帯の火災判別用基準値を設定し、この基準値
設定手段によって決定された現時間帯の基準値と、物理
量測定手段から刻々出力される火災現象の物理量と火災
判別手段が比較判別して、火災の発生の有無を判別する
ようにしているので、例えば、人のいる昼間と不在の夜
間、人の動きの激しい出社、食事、退社時間帯とそれ以
外の時間帯、というように、火災の検出感度に影響のあ
る空気中の浮遊塵埃の量の多寡、室温の高低等の環境条
件、すなわち環境ノイズが時刻により増減した場合、環
境ノイズレベルが高くなれば感度を鈍くして環境ノイズ
による高感度化を防止するように、環境ノズルレベルが
低くなれば感度を高くして低感度化するのを防止するよ
うに、感度を環境条件の変動に合わせて自動調整して常
に適切な火災検出感度を維持することができる火災感知
装置が得られる効果がある。
また、時間帯別、または曜日別で時間帯別に、各時間帯
ごとにそれぞれ最近の数日間分の物理量を記憶手段に記
憶しておき、現時間帯の火災判別用基準値を決定すると
きに、現時間帯に対応する記憶手段の数日間分の物理
量、すなわち複数の物理量から平均値を求めて基準値を
決定するので、季節的な環境条件の変動にも充分に対応
できると共に、例えば大掃除のような一時的に生じる環
境条件の大きな変動の影響を除去できる効果がある。
以上によりこの発明による火災感知装置ではセンサ部が
設置された環境ノイズの過去の累積データを記憶させて
おいてこれにもとづいて現時点の火災判別用基準値を決
定するので環境ノイズが時刻により変動した場合、ノイ
ズレベルが高ければ感度を鈍くしノイズレベルが低けれ
ば感度を高くして自己感度を自動調整するため季節や周
囲温度による影響を除去して常に適切な火災検出感度を
維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の火災感知装置の基本的な構成を示
すブロック図、第2図は第1図の動作説明用フローチャ
ート、第3図は第1図の第4メモリ9の格納位置を示す
簡略図、第4図は他の実施例構成図、第5図は第4図に
おけるCPU5のメモリマップ、第6図はソフトのメイ
ンフローチャート図、第7図a〜gは夫々サブルーチン
フローチャート例、第8図a,bは従来とこの発明にお
ける設定レベルの時間経過例を示す線図である。 図で1はセンサ部、2はサンプルホールド回路、3はA
−D変換器、4は時計部、5はCPU、6,7はRO
M、8,9はRAM、10は信号送出回路、15は分割
電圧用抵抗、16はマルチプレクサ、12はデジタルコ
ンパレータ、13はラッチ、RAM1〜RAM9、RO
M1はメモリである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】煙・熱・光・ガス等の火災現象の物理量を
    検出し、電気的な物理量信号に変換して出力する物理量
    測定手段と、 時計手段と、 前記物理量測定手段から出力された物理量信号を、時間
    帯別の、各時間帯ごとに直前の複数日間分に渡って記憶
    する電気的に書込み読出し自在な記憶手段と、 前記時計手段の出力が前記各時間帯とに定められた読み
    込み時刻に達したときに、そのときに前記物理量測定手
    段から出力される物理量信号を読み込んで、前記記憶手
    段の該当時間帯に更新記憶させる物理量記憶更新手段
    と、 前記記憶手段に記憶されている各時間帯の複数の物理量
    信号を読出し、読み出した時間帯の複数の物理量信号か
    らその時間帯の平均値を計算する演算手段と、 前記演算手段によって計算された平均値を用いて、現時
    点に対応する時間帯の火災判別用基準値を決定する基準
    値設定手段と、 現時点の前記物理量測定手段の物理量信号出力と、前記
    基準値設定手段によって決定された現時点に対応する時
    間帯の基準値とを比較判別して、火災の発生の有無を判
    別する火災判別手段と、 前記火災判別手段の判別結果を出力する出力手段と、 を備えたことを特徴とする火災感知装置。
  2. 【請求項2】前記電気的に書込み読出し自在な記憶手段
    は、前記物理量測定手段から出力された物理量信号を、
    曜日別でかつ時間帯別の、各時間帯ごとに直前の複数日
    間分に渡って記憶する特許請求の範囲第1項記載の火災
    感知装置。
  3. 【請求項3】前記物理量記憶更新手段の前記読み込み時
    刻は、複数の各時間帯ごとに、各時間帯の異なる時刻の
    複数の時刻である特許請求の範囲第1項記載の火災感知
    装置。
  4. 【請求項4】前記基準値設定手段は、火災現象でのみ生
    じる物理量の変化量を火災判別レベルの標準値として記
    憶している標準値記憶部と、前記標準記憶部に記憶され
    ている標準値に、前記演算手段から得られる平均値を加
    えてその時間帯の火災を判別すべき基準値を決定する基
    準値設定部とを有している特許請求の範囲第1項記載の
    火災感知装置。
  5. 【請求項5】前記演算手段は、前記記憶手段から読み出
    した該当時間帯の複数の物理量信号のうち最大値と最小
    値の物理量信号を除いた複数の物理量信号から該当時間
    帯の平均値を計算するものである特許請求の範囲第1項
    または第4項記載の火災感知装置。
  6. 【請求項6】前記演算手段は、前記記憶手段から読み出
    した該当時間帯の複数の物理量信号から単純平均や加重
    平均によって平均値を計算する特許請求の範囲第1項、
    第4項または第5項記載の火災感知装置。
JP58053900A 1983-03-31 1983-03-31 火災感知装置 Expired - Lifetime JPH0610837B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58053900A JPH0610837B2 (ja) 1983-03-31 1983-03-31 火災感知装置
DE8484901398T DE3484620D1 (de) 1983-03-31 1984-03-29 Feuermeldegeraet.
PCT/JP1984/000146 WO1984003976A1 (en) 1983-03-31 1984-03-29 Fire sensor apparatus
EP19840901398 EP0148949B1 (en) 1983-03-31 1984-03-29 Fire sensor apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58053900A JPH0610837B2 (ja) 1983-03-31 1983-03-31 火災感知装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4990992A Division JPH0792873B2 (ja) 1992-03-06 1992-03-06 火災感知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59180694A JPS59180694A (ja) 1984-10-13
JPH0610837B2 true JPH0610837B2 (ja) 1994-02-09

Family

ID=12955591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58053900A Expired - Lifetime JPH0610837B2 (ja) 1983-03-31 1983-03-31 火災感知装置

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0148949B1 (ja)
JP (1) JPH0610837B2 (ja)
DE (1) DE3484620D1 (ja)
WO (1) WO1984003976A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61109196A (ja) * 1984-11-02 1986-05-27 ニツタン株式会社 防災用検出装置
JPS62295199A (ja) * 1986-06-13 1987-12-22 日本フエンオ−ル株式会社 感知器
JPS63159484U (ja) * 1987-04-03 1988-10-19
JPS647198A (en) * 1987-06-30 1989-01-11 Nittan Co Ltd Environmental abnormality warning device
JPH0195395A (ja) * 1987-10-08 1989-04-13 Nohmi Bosai Kogyo Co Ltd 火災警報装置
JP2577009B2 (ja) * 1987-10-22 1997-01-29 能美防災株式会社 火災警報装置
JP2690317B2 (ja) * 1988-03-18 1997-12-10 能美防災株式会社 火災警報装置
JP2831655B2 (ja) * 1988-07-14 1998-12-02 能美防災株式会社 差動式火災警報装置
US5734335A (en) * 1989-12-20 1998-03-31 Finmeccanica S.P.A. Forest surveillance and monitoring system for the early detection and reporting of forest fires
IT1237262B (it) * 1989-12-20 1993-05-27 Selenia Ind Elettroniche Sistema antincendio prevalentemente concepito per la salvaguardia dei boschi.
FR2708121B1 (fr) * 1993-07-21 1995-10-13 Sicli Automatismes Dispositif de détection d'une caractéristique liée directement ou indirectement à l'incendie.
US5868729A (en) * 1994-04-29 1999-02-09 Pelfrey; Robert J. Surgical prosthesis insertion device
JP3184429B2 (ja) * 1995-06-30 2001-07-09 ホーチキ株式会社 防災監視システムの端末感知装置
JP4676253B2 (ja) * 2005-05-31 2011-04-27 理研計器株式会社 ガス検知器
JP2012074086A (ja) * 2012-01-16 2012-04-12 Osaka Gas Co Ltd 警報装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50123299A (ja) * 1974-03-15 1975-09-27
JPS586996B2 (ja) * 1977-02-15 1983-02-07 国際技術開発株式会社 炎感知方式
JPS5631625A (en) * 1979-08-24 1981-03-31 Hochiki Corp Smoke detector of photoelectronic type
JPS56132690A (en) * 1980-03-19 1981-10-17 Hochiki Co Fire detector
JPS56133548A (en) * 1980-03-25 1981-10-19 Shigeo Kobayashi Fan device for air exhaust
JPS5927395A (ja) * 1982-08-05 1984-02-13 ニツタン株式会社 警報装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO1984003976A1 (en) 1984-10-11
EP0148949A1 (en) 1985-07-24
EP0148949B1 (en) 1991-05-22
JPS59180694A (ja) 1984-10-13
DE3484620D1 (de) 1991-06-27
EP0148949A4 (en) 1988-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0610837B2 (ja) 火災感知装置
EP0419668B1 (en) Fire alarm system
US5798701A (en) Self-adjusting smoke detector with self-diagnostic capabilities
EP0342513B1 (en) Gas detecting method and system
US4388616A (en) Fire detection system with programmed sensitivity changes
ES2121560B1 (es) Avisador programable de consumo electrico.
US5347474A (en) Self-calibration of an NDIR gas sensor
JPH0573781A (ja) 火災感知装置
JP2000315285A (ja) 火災検知器および防災システム
JP4597040B2 (ja) 侵入検知方法および侵入検知システム
EP0143976B1 (en) Fire detector equipped with sensor
GB2246006A (en) Method and system for detecting underground mine fires
US4893506A (en) Method for estimating rainfall and a sensing device therefor
KR101447718B1 (ko) 강우 강도와 기간 강우량 분석을 통한 강우 경보 장치 및 강우 경보 생성 방법
JP3081028B2 (ja) 火災警報システム
JPH06314384A (ja) 火災警報システム
JPH055150B2 (ja)
JPH07200960A (ja) 偽アラーム予防方法及び火災報知設備
JP2735567B2 (ja) 汚れ度合表示装置
JP3093867B2 (ja) 火災警報システム
JP2505220B2 (ja) 火災警報装置
JP2583271B2 (ja) 火災警報装置
JP2566242B2 (ja) 火災警報装置
JP2003067861A (ja) トンネル用防災受信盤
JPH0353350Y2 (ja)