JP2831655B2 - 差動式火災警報装置 - Google Patents

差動式火災警報装置

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JP2831655B2 JP63173962A JP17396288A JP2831655B2 JP 2831655 B2 JP2831655 B2 JP 2831655B2 JP 63173962 A JP63173962 A JP 63173962A JP 17396288 A JP17396288 A JP 17396288A JP 2831655 B2 JP2831655 B2 JP 2831655B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱、煙、あるいはガス等の火災現象の変化
度合が所定レベル以上となったときに火災と判断する差
動式火災警報装置に関するものである。
[従来の技術] 例えば、実公昭59−28333号公報、並びに実公昭58−4
4465号公報には、温度の変化の度合すなわち温度変化率
を監視し、該温度変化率が一定の上昇率に達するか、あ
るいは一定の値以上の上昇率で一定時間以上継続したと
きに受信機に火災信号を出力するようにした、いわゆる
差動式火災感知器を電気回路で構成したものが示されて
いる。
このような従来の差動式火災感知器では、火災判別の
ための一定の温度上昇率、あるいは一定の温度上昇率が
継続すべき一定時間は、熱検出部の周囲の環境温度に関
係無く常に一定に設定されている。このため、冬期に室
温が例えば0℃位まで低下している状態で暖房を入れる
と、天井に設定されている感知器は急激に温度が上昇し
て、設定された温度上昇率を超え、さらに設定された一
定時間をも経過してしまい、誤動作してしまうという欠
点がある。また逆に、ボイラ室のように常に40〜50℃も
ある環境では、たとえ火災発生の場所でも、所定の上昇
率並びに一定時間の経過を得るのが困難であり、従って
火災の検出が遅れるという欠点がある、このように環境
温度の条件によっては差動式熱感知器を用いることがで
きず、代わりに定温式熱感知器を設置するということが
余儀なくされていた。
このような問題を解決するものとして昭和63年3月18
日に本件出願人によって出願された「火災警報装置」と
いう名称の特願昭63−63431号では、火災現象検出手段
によって検出される熱、ガスあるいは光等の火災現象の
物理量の検出レベルが基準レベルに対して所定の差もし
くは幅となったときに火災と判断する火災警報装置にお
いて、環境条件(汚れ、温度、湿度等)の日常的な変動
に起因する誤動作を防止するため、基準レベルを火災現
象検出手段から出力される検出レベルの平均値(単純平
均値、移動平均値、加重平均値等)とすることが提案さ
れている。
上記特許出願のものにおいては、読込まれた検出レベ
ルの平均値を基準レベルとしているので、平均を行うべ
き検出レベルの数に依存して、基準レベルの検出レベル
の追随態様は当然変化してくる。平均を行うべき検出レ
ベルの数が大きいと基準レベルはゆっくりとした変化と
なり、基準レベルより所定幅だけ大きくなったことを検
出する火災判断は、検出レベル或る定常的な値から所定
幅だけ変化したときに動作するもの(いわゆる熱式火災
警報装置における定温式的な火災判別)となり、この場
合には基準レベルは汚れや昼夜間の温度変化等、長い期
間の環境変化により生じる影響を吸収する。また、平均
を行うべき検出レベルの数が小さいと基準レベルは速い
変化すなわち火災現象の変動に遅れて追従する形の変化
を示し、このときの火災判別動作は検出レベルの変化が
所定の上昇率に達しているか否かによる火災判別(いわ
ゆる熱式火災警報装置における差動式的な火災判別)と
なる。この場合には長い期間の環境変化により生じる影
響を吸収すると共に、火災現像の変動に遅れて追従する
ので、一過性の現象に対する誤動作を阻止する機能をも
果たす。
[発明が解決しようとする問題点] 従って、本発明の目的は、上記特願昭のものにおい
て、火災現象検出手段から出力される火災現象の、平均
を行うべき検出レベルの数、もしくは加重平均を行う場
合はその重み値を設定変更可能とする設定手段を設け、
状況に応じて設定手段により設定変更を行って種々の環
境に対応可能な差動式火災警報装置を提供することであ
る。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成するため、本発明によれば、火災現象
検出手段からの火災現象の物理量の検出レベルと基準レ
ベルとの差が所定値に達しているか否かにより火災判別
を行う差動式火災警報装置において、重み値を可変設定
する重み値設定手段と、重み値を判別する重み値判別手
段と、重み値判別手段により判別された重み値に基づ
き、火災現象検出手段から出力される検出レベルの加重
平均値を演算する演算手段と、加重平均値を基準レベル
として火災判別を行う火災判別手段と、を備えたことを
特徴とする差動式火災警報装置が提供される。
また、本発明のもう1つの態様によれば、重み値設定
手段は、重み値の設定を変更する時刻を入力する入力手
段を有すしている。
さらに、本発明のもう1つの態様によれば、火災現象
検出手段からの火災現象の物理量の検出レベルと基準レ
ベルとの差が所定値に達しているか否かにより火災判別
を行う差動式火災警報装置において、火災現象検出手段
から出力される最新の検出レベルを所定時間分記億する
記億手段と、記億手段に記億されている検出レベルの平
均値を演算する演算手段と、記億手段に記億されている
所定時間分の検出レベルのうちの、演算手段で演算対象
となる検出レベルの記億手段における記億領域を可変設
定する演算対象領域設定手段と、演算手段により得られ
た平均値を基準レベルとして火災判別を行う火災判別手
段と、を備え、演算対象領域設定手段は、設定を変更す
る時刻を入力する入力手段を有することを特徴とする差
動式火災警報装置が提供される。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。
第1図は時間t(横軸)に対する検出レベルすなわち
センサ・レベルSLV(縦軸)の変化を示すもので、図
中、実線CURは現在の実際のセンサ・レベルSLVの値を示
しており、点線τはセンサ・レベルSLVを長い期間に
渡って平均した場合、すなわち平均すべきセンサ・レベ
ルの数を大きくとった場合のプロットを示しており、そ
して点線τはセンサ・レベルSLVを短い期間に渡って
平均した場合、すなわち平均すべきセンサ・レベルの数
を小さくとった場合のプロットを示している。
差動式の火災警報装置の火災判別動作としては、この
ようにして計算された平均値を基準レベルとし、現在の
実際のセンサ・レベルCURと基準レベルとの差が所定幅
A以上となったときに火災と判断するものである。
ここで、平均を行う方法としては種々のものを挙げる
ことができ、それらのいずれも本発明を実施するために
採用し得るが、以下では実施例として加重平均及び移動
平均を採用した場合について説明する。
加重平均は、一般に、重み値をNとし、現在までの平
均値をV1とし、現在の検出レベルもしくはセンサ・レベ
ルをSLVとすれば以下の式で表わされる。
この(式1)に従って、新しいセンサ・レベルが検出
されるごとに加重平均値が演算されて、第1図に示すよ
うな点線τまたはτがプロットされる。
また、移動平均は、検出された最新のセンサ・レベル
を数N分だけ常に保持し、新しいセンサ・レベルが検出
されると一番古いセンサ・レベルを捨て該新しいセンサ
・レベルを数Nに加え、このようにして保持された常に
新しいN個分のセンサ・レベルを単純平均することによ
り行う。新しいセンサ・レベルが検出されるごとに移動
平均値が演算されて、加重平均値の場合と同様に、第1
図に示すような点線τまたはτがプロットされる。
どのような平均法を用いる場合においても、平均を行
うために用いられるセンサ・レベルの数Nもしくは加重
平均値における重み値Nを変えることにより、第1図に
示すように、検出方法の異なる火災警報装置が得られ
る。すなわち、数Nを大に選んだ場合には(例えば、読
込まれるセンサ・レベルの1時間分相当の数に選んだ場
合)、平均によって得られる基準レベル(点線τ)は
環境条件の変動によるゆるやかな変化を示し、このとき
の動作は、熱式の場合を例にとればセンサ・レベルが或
る定常的な値から所定幅Aだけ変化したときに動作する
いわゆる常温式的なものとなる。この場合には基準レベ
ルは汚れや昼夜間の温度変化等、長い期間の環状変化に
より生じる影響を吸収する。また、数Nを小に選んだ場
合には(例えば、読込まれるセンサ・レベルの10分間分
相当の数に選んだ場合)、平均によって得られる基準レ
ベル(点線τ)は、火災現象検出手段によって検出さ
れる火災現象の変動に遅れて追従する形の変化を示し、
このときの動作はセンサ・レベルが或る定常的な値から
所定の上昇率でもって所定幅Aだけ変化したときに動作
するいわゆる差動式的なものとなる。この場合も長い期
間の環境変化により生じる影響を吸収すると共に、火災
現象の変動に遅れて追従するので一過性の現象に対する
誤動作を阻止する機能をも果たす。
従って、平均すべきセンサ・レベルの数N(加重平均
を行う場合の重み値Nも含む)を設定変更可能とする設
定手段を設ければ、状況に応じて該設定手段により設定
変更を行って種々の環境に対応可能となる。
第2図は、本発明の一実施例を適用した火災警報装置
の一例を示すブロック回路図であり、図において、REは
火災受信機、DE11〜DE1n・・DEn1〜DEnnは、それぞれ各
火災警報地区ごとの1対の電気兼信号線L1〜Lnによって
火災受信機REに接続される火災感知器である。なお、火
災感知器DE11についてのみ内部を詳細に示しているが他
の火災感知器についても同様である。
火災感知器DE11において、 MPUは、マイクロプロセッサ、 ROM1は、マイクロプロセッサMPUと関連した主メモリ
内のプログラム記憶領域であり、第3図以降のフローチ
ャートにより後述するプログラムを固定記憶している。
ROM2は、火災判別基準としての所定の差動幅A等の各
種定数を固定記憶している、主メモリ内の各種定数記憶
領域に、 RAM1は、主メモリ内の作業領域、 点線で示されているRAM2は、所定時間ごとに読み込ま
れるセンサ・レベルを所定数格納するためのセンサ・レ
ベル記憶領域であり、第4図に示される第2の実施例の
場合に用いられる。
FSは、火災に関係した物理量を検出する火災現象検出
手段であり、熱式、煙式(イオン化式、散乱光式、また
は減光式等)、ガス式、または輻射式等の検出部や、サ
ンプルホールド回路、そしてアナログ・ディジタル変換
器等を有している。
DIPは、平均すべきセンサ・レベルの数Nや重み値N
を設定するためのディップ・スイッチ(設定手段)、 CLは、時計部、 TRXは、火災信号及び/またはアドレス信号を送出す
る火災信号送出部(なお、ポーリング方式の場合は、送
受信部となる)、 IF1〜IF4は、インターフェイス、 である。
以下、動作を説明する。
第3図は、平均として加重平均を用いた場合の本発明
の第1の実施例を示すもので、加重平均の重み値Nをデ
ィップ・スイッチDIPで設定変更できるようにしたプロ
グラムの一例のフローチャートである。
加重平均のための重み値Nは、ディップ・スイッチDI
Pでの設定値Kを読込み、このKに対応するNを各種定
数記憶領域ROM2から読取って作業領域RAM1に格納し、加
重平均値、すなわち基準レベルの計算に供される。
初期設定において作業領域RAM1や各インターフェイス
等をクリアした(ステップ101)後、設定部すなわちデ
ィップ・スイッチDIPから設定値Kを作業領域RAM1に読
込み(ステップ102)、次に、該設定値Kに対応する重
み値Nを各種定数記憶領域ROM2から読込んで作業領域RA
M1に格納する(ステップ103)。
次に、火災現象検出手段FSからアナログ・ディジタル
変換器でディシタル信号に変換された検出レベルすなち
センサ・レベルSLVが、インターフェイスIF1を介して作
業領域RAM1に数秒ごと、例えば2秒ごとに読込まれる
(ステップ104)。センサ・レベルSLVが読込まれるごと
に、作業領域RAM1に格納されている前回までのセンサ・
レベルの加重平均値V1と今読込んだセンサ・レベルSLV
とを、前述の(式1)に従ってN:1の比で加重平均し、
結果の加重平均値でもって、作業領域RAM1内の前回まで
のV1を更新する(ステップ105)。なお、除算により生
じた少数点以下は切り捨てるようにしても良い。
次に、センサ・レベルSLVから、更新された基準レベ
ルとしての加重平均値V1を差し引き、その差が、記憶領
域ROM2に格納されている所定の差動幅A以上か否かを判
定する(ステップ106)。
差が所定の差動幅Aより小さいならば(ステップ106
のNO)、ディップ・スイッチDIPが変更操作されたか否
か、すなわちKに変更が有ったか否かが判定される(ス
テップ107)。
Kの値に変更が有る場合とは、感知器が天井面等に取
り付けたままディップ・スイッチDIPの設定変更が可能
な場合であり、例えばディップ・スイッチDIPや火災判
別部、演算部等が受信機RE側に設けられていて受信機RE
で設定変更を行なう場合等もある。
Kに変更が無ければ(ステップ107のNO)、ステップ1
04にて次のセンサ・レベルSLVが読込まれて同様の動作
が続けられる。もしKに変換が有ったならば(ステップ
107のYES)、ステップ102に戻って新たなKを読込むと
共にステップ103で新たなKに対応する重み値Nを読み
込んで、その後はこの新しいNの値でもってステップ10
4からの火災監視動作を続けていく。
もし、ステップ106において、センサ・レベルSLVか
ら、更新された加重平均値V1を差し引いた差が、記憶領
域ROM2に格納されている所定の差動幅A以上と判定され
たならば(ステップ106のYES)、インターフェイスIF2
を介して火災信号送出部TRXを動作させ火災受信機REに
火災信号を送出する等の適当な火災動作が取られる(ス
テップ108)。このとき火災信号送出部TRXは、火災信号
と共に自己アドレスを送出するようにしても良い。
火災感知器からの火災信号が火災受信機REで受信され
ると、受信機REはいずれの回線L1〜Lnから該火災信号を
受信したかを判別し、火災の発生した火災警戒地区を表
示する。また火災感知器が自己アドレスをも送出する場
合には、受信したアドレス信号から火災の発生場所ある
いは動作した火災感知器をも判別して一緒に表示する。
なお、ステップ105における加重平均の演算を、ステ
ップ106での火災判別を行う前に行うようにしたものを
示したが、ステップ106における火災判別の後、「NO」
の場合に行うようにしても良い。
第4図は、平均値の計算範囲を変更可能な本発明の第
2の実施例を示すもので、平均を、センサ・レベル記憶
領域RAM2に格納されたセンサ・レベルに基づいて移動平
均で行うと共に、平均値の計算範囲すなわち平均すべき
検出レベルの数Nを時刻によって自動的に変更するよう
にしたプログラムの一例を示すフローチャートである。
この第2の実施例の場合には、各種定数記憶領域ROM2
には、平均値の計算範囲を変更すべき時刻が格納される
と共に、該時刻に対応する計算範囲(平均すべき検出レ
ベルの数N)、すなわちセンサ・レベル記憶領域RAM2に
おけるアドレスADxが格納される。
センサ・レベル記憶領域RAM2の一例が第5図に示され
ており、先頭アドレスAD0と最終アドレスADpとの間の各
アドレス位置に、読込まれたセンサ・レベルすなわち検
出レベルSLVが格納される。新しいセンサ・レベルが読
込まれると該最新のセンサ・レベルは先頭アドレスAD0
に格納され、それまでに格納されていたセンサ・レベル
SLVは1つづつ下方にずらされ、そして最終アドレスADp
にある一番古いセンサ・レベルは捨てられ、このように
してアドレスAD0〜ADpの常時最新のセンサ・レベルが記
憶領域RAM2に格納される。
アドレスADxの例としてアドレスADk及びADmが示され
ており、アドレスAD0〜ADkの間には、一例として5分間
分の最新のセンサ・レベルSLVが格納されるものとして
おり、また、アドレスAD0〜ADmの間には、例えば30分間
分の最新のセンサ・レベルが格納されるものとしてい
る。そして各種定数記憶領域ROM2には、一例として、時
刻として午前8時及び該時刻に対応のアドレスADkと、
午後10時及び該時刻に対応のアドレスADmが記憶され
る。これにより、午前8時〜午後10時の人の多い時間帯
にはアドレスAD0〜ADkの5分間の平均値を基準レベルと
し、午後10時〜午前8時の人の少ない時間帯には30分間
の平均値を基準レベルとした火災監視が可能となる。
第4図に戻って、最初に、初期設定において作業領域
RAM1や各インターフェイス等をクリアし、センサ・レベ
ル記憶領域RAM2にダミー値を格納し、そして初期のADx
を読込む(ステップ201)。その後、時計部CLから時刻
データTを作業領域RAM1に読込み(ステップ202)、該
時刻データTを記憶領域ROM2内の時刻データと比較する
ことにより、平均すべきセンサ・レベルの数N、すなわ
ち記憶領域RAM2におけるアドレスADxを変更すべき時刻
であるか否かを判定する(ステップ203)。
もし、変更すべき時刻でなければ(ステップ203のN
O)、ステップ205に行って検出レベルの読込みを行う
が、もし変更すべき時刻であれば(ステップ203のYE
S)、該変更時刻に対応する、記憶領域RAMのアドレスAD
xを記憶領域ROM2から読込んだ(ステップ204)後、ステ
ップ205に行く。
ステップ205においては、検出レベルSLVが読込まれ、
作業領域RAM1に格納される。読込まれた該検出レベルSL
Vはセンサ・レベル記憶領域RAM2の先頭アドレスにも格
納される(ステップ206)。次に、ステップ204で読込ま
れたADxに基づいてセンサ・レベル記憶領域RAM2のアド
レスAD0〜ADx間にあるセンサ・レベルが平均され、該平
均値が基準レベルV1として作業領域RAM1に格納される
(ステップ207)。そして、作業領域RAM1に格納されて
いる検出レベルSLVから基準レベルV1が差し引かれ、そ
の差が各種定数記憶領域ROM2に格納されている所定の差
動幅Aと比較される(ステップ208)。差が所定の差動
幅Aより小さければ(ステップ208のNO)、最初に戻っ
てステップ202からの動作を繰り返す。もし差が所定の
差動幅A以上であれば(ステップ208のYES)、火災信号
を火災信号送出部TRXに書込んで火災受信機REに送出す
る等の適当な火災動作が取られる(ステップ209)。
なお、第4図における第2実施例において、初期設定
時のアドレスADxをディップ・スイッチで指定するよう
にしても良く、また、時計部CLから時刻データを読込ん
で現在刻がどの時間帯に属するかを判別し、対応するア
ドレスADxを読込むようにしても良い。さらに、平均の
計算範囲の変更時刻を記憶領域ROM2に格納するようにし
たものを示したが、この変更時刻をディップ・スイッチ
で設定するようにしても良い。
また、第3図における第1実施例においても、重み値
の変更を自動的に行うようにすることができる。この場
合には、第4図において、ステップ204で記憶領域ROM2
から変更時刻に対応する重み値Nを読込み、ステップ20
6を省略し、ステップ207においてステップ204で読込ん
だN値を基に加重平均値V1を求めるようにすれば良い。
そのようにしたフローチャートが第6図に示されてお
り、ステップ304において記憶領域ROM2から、例えば午
前8時には小のN値が、午後10時には大のN値が選ばれ
る。
逆に、第4図に示される第2実施例において、計算範
囲をディップ・スイッチ等で手動で設定するようにする
こともできる。この場合には第3図において、ステップ
103でKに対応する設定アドレスADxを記憶領域ROM2から
読込み、ステップ104でSLVを読込むと共に、記憶領域RA
M2に記憶させ、ステップ105で記憶領域RAM2のアドレスA
D0〜ADxの範囲に記憶されているセンサ・レベルSLVの平
均値V1を計算するようにすれば良い。
また、第4図の第2実施例において、センサ・レベル
を常時、記憶領域RAM2の最終アドレスADpまで記憶させ
るようにしたものを示したが、例えば、ステップ204で
読込まれたADxに基づいてステップ205では記憶領域RAM2
の指定されたアドレスADxにまでのみセンサ・レベルを
記憶させるようにすることもできる。この場合には、ス
テップ207では記憶領域RAM2内のセンサ・レベルのすべ
てを用いて平均が行われる。
なお、上記実施例では、火災感知器が火災判別を行っ
て火災信号及び/またはアドレス信号を火災受信機に送
出するようにした火災警報装置に本発明を適用した場合
を示したが、火災感知器を、検出した火災現象の物理量
信号を送出するアナログ式火災感知器とし、火災受信機
または中継器等で該アナログ式火災感知器から送出され
た物理量信号により火災判別を行う、いわゆるアナログ
式の火災警報装置に本発明を適用することも可能であ
る。
このように、火災判別を火災受信機あるいは中継器側
で行う火災警報装置の場合には、設定手段、演算手段、
火災判別手段、記憶手段等を火災受信機であるいは中継
器側に設け、火災受信機または中継器はポーリング等に
よって感知器から火災現象検出手段の検出レベルを収集
するようにすれば良い。
具体的には、火災判別を受信機または中継器で行う火
災警報装置に本発明を適用する場合には、第1図におい
て火災感知器DE11〜DEnnはアナログ式火災感知器(火災
センサ)となり、各火災センサにおいては、各種定数記
憶領域ROM2、センサ・レベル記憶領域RAM2及びディップ
・スイッチDIPは省略され、火災信号送出部TRXは受信機
REとの信号の送受を行う送受信部となる。そして、プロ
グラム記憶用ROM1には、受信機REからポーリングによっ
て呼び出しを受けたときに、火災現象検出手段FSの検出
レベルのデータを送受信部TRXを介して火災受信機REに
送出するプログラムが記憶される。
一方、受信機REまたは中継器には、第2図に示された
火災感知器DE11内のマイクロプロセッサMPU、プログラ
ム記憶用ROM1、各種定数記憶用ROM2、作業用RAM1、セン
サ・レベル記憶用RAM2、ディップ・スイッチDIP、時計
部CL及び送受信部TRX等が設けられる。そして、プログ
ラム記憶用ROM1には、接続された複数の火災センサを順
次ポーリングしてそれぞれのセンサ・レベルSLVを読込
み、センサ・レベルSLVを読込むごとに第3図または第
4図と同様のフローチャートで火災センサごとに火災判
別を行い、その結果を表示部等に表示させるプログラム
を記憶させる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、火災現象検出手段から
検出レベルが出力されるごとにあるいは読込むごとに該
検出レベルの平均値を求めて基準レベルとし、検出レベ
ルと基準レベルとの差が所定幅に達したときに火災と判
断するようにした火災警報装置において、前記基準レベ
ルを求めるために平均されるセンサ・レベルの数、もし
くは加重平均を行う場合は重み値を変更可能としたの
で、基準レベルを環境条件に最適となるように設定する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の作用を説明するための図、第2図
は、本発明の一実施例による火災警報装置を示すブロッ
ク回路図、第3図は、本発明の第1の実施例に従って第
2図の動作を説明するためのフローチャート、第4図及
び第5図は、本発明の第2の実施例に従って第2図の動
作を説明するためのフローチャート、第6図は、本発明
のさらに別の実施例に従って第2図の動作を説明するた
めのフローチャートである。図において、REは火災受信
機、DE11〜DEnnは火災感知機、MPUはマイクロプロセッ
サ、FSは火災現象検出手段、ROM1はプログラム記憶領
域、ROM2は各種定数記憶領域、RAM1は作業領域、RAM2は
センサ・レベル記憶領域、DIPはディップ・スイッチ、C
Lは時計部、である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災現象検出手段からの火災現象の物理量
    の検出レベルと基準レベルとの差が所定値に達している
    か否かにより火災判別を行う差動式火災警報装置におい
    て、 重み値を可変設定する重み値設定手段と、 前記重み値を判別する重み値判別手段と、 前記重み値判別手段により判別された重み値に基づき、
    前記火災現象検出手段から出力される検出レベルの加重
    平均値を演算する演算手段と、 前記加重平均値を基準レベルとして火災判別を行う火災
    判別手段と、 を備えたことを特徴とする差動式火災警報装置。
  2. 【請求項2】前記重み値設定手段は、前記重み値の設定
    を変更する時刻を入力する入力手段を有する特許請求の
    範囲第1項記載の差動式火災警報装置。
  3. 【請求項3】火災現象検出手段からの火災現象の物理量
    の検出レベルと基準レベルとの差が所定値に達している
    か否かにより火災判別を行う差動式火災警報装置におい
    て、 前記火災現象検出手段から出力される最新の検出レベル
    を所定時間分記億する記億手段と、 前記記億手段に記億されている検出レベルの平均値を演
    算する演算手段と、 前記記億手段に記億されている所定時間分の検出レベル
    のうちの、前記演算手段での演算対象となる検出レベル
    の前記記億手段における記億領域を可変設定する演算対
    象領域設定手段と、 前記演算手段により得られた平均値を基準レベルとして
    火災判別を行う火災判別手段と、 を備え、 前記演算対象領域設定手段は、設定を変更する時刻を入
    力する入力手段を有することを特徴とする差動式火災警
    報装置。
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