JP2892402B2 - 差動式火災警報装置 - Google Patents
差動式火災警報装置Info
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- JP2892402B2 JP2892402B2 JP27489589A JP27489589A JP2892402B2 JP 2892402 B2 JP2892402 B2 JP 2892402B2 JP 27489589 A JP27489589 A JP 27489589A JP 27489589 A JP27489589 A JP 27489589A JP 2892402 B2 JP2892402 B2 JP 2892402B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、火災現象検出手段により検出された検出値
の火災発生側の変化率により火災監視を行う差動式の火
災警報装置に関するものである。
の火災発生側の変化率により火災監視を行う差動式の火
災警報装置に関するものである。
[従来技術] 火災発生時には、火災現象に基づく物理量の検出値す
なわちセンサ・レベルは時間的に変化していくため、こ
の変化量が或る一定値を超えると火災動作をさせるよう
にした、いわゆる差動式の火災警報装置は知られてい
る。
なわちセンサ・レベルは時間的に変化していくため、こ
の変化量が或る一定値を超えると火災動作をさせるよう
にした、いわゆる差動式の火災警報装置は知られてい
る。
このような差動式の火災警報装置において、例えば温
度を検出する差動式熱感知器の場合を例にとると、周囲
温度が上昇している場合、日常的な暖房等によるもの
か、あるいは火災によるものかは、過去の温度値を基準
とした温度上昇率により判定することが必要である。
度を検出する差動式熱感知器の場合を例にとると、周囲
温度が上昇している場合、日常的な暖房等によるもの
か、あるいは火災によるものかは、過去の温度値を基準
とした温度上昇率により判定することが必要である。
一方、周囲温度の低下は、例えば冷房による日常的要
因によるもので火災現象とは無関係と考えられる。しか
しながら、この周囲温度の低下時に火災が発生した場合
を考えると、その温度上昇を求める際の基準値として、
過去のまだ温度低下に追随していない温度値を使用した
場合、該過去の温度値は、火災が発生する直前の周囲温
度値より高く、結果的に火災の温度上昇率は実際の値よ
り小さくなり、火災検出が大幅に遅れることとなる。
因によるもので火災現象とは無関係と考えられる。しか
しながら、この周囲温度の低下時に火災が発生した場合
を考えると、その温度上昇を求める際の基準値として、
過去のまだ温度低下に追随していない温度値を使用した
場合、該過去の温度値は、火災が発生する直前の周囲温
度値より高く、結果的に火災の温度上昇率は実際の値よ
り小さくなり、火災検出が大幅に遅れることとなる。
[発明が解決しようとする問題点] 従って、本発明の目的は、差動式において、基準値を
設定するための記憶されている過去のセンサ・レベルも
しくは検出値を、火災発生側とは反対方向に変化した検
出値でもって書き換えることにより、火災による検出値
変化を的確に捕らえることにある。
設定するための記憶されている過去のセンサ・レベルも
しくは検出値を、火災発生側とは反対方向に変化した検
出値でもって書き換えることにより、火災による検出値
変化を的確に捕らえることにある。
[問題を解決するための手段] この目的を実現するため、本発明によれば、火災現象
検出手段から検出される火災現象に基づく物理量の検出
値の、火災発生側への変化率により火災を検出する差動
式の火災警報装置において、 前記火災現象検出手段により検出される検出値を周期
的に記憶していくための記憶手段と、 該記憶手段により記憶された検出値の内の火災発生側
から最も離れた側の値を有する検出値を基準値として設
定する基準値設定手段と、 前記火災現象検出手段により検出された検出値と、前
記基準値設定手段により設定された基準値との差が火災
発生側の所定値に達したときに火災信号を出力する火災
判別手段と、 を備えたことを特徴とする差動式火災警報装置が提供さ
れる。
検出手段から検出される火災現象に基づく物理量の検出
値の、火災発生側への変化率により火災を検出する差動
式の火災警報装置において、 前記火災現象検出手段により検出される検出値を周期
的に記憶していくための記憶手段と、 該記憶手段により記憶された検出値の内の火災発生側
から最も離れた側の値を有する検出値を基準値として設
定する基準値設定手段と、 前記火災現象検出手段により検出された検出値と、前
記基準値設定手段により設定された基準値との差が火災
発生側の所定値に達したときに火災信号を出力する火災
判別手段と、 を備えたことを特徴とする差動式火災警報装置が提供さ
れる。
具体的な態様によれば、前記基準値設定手段は、前記
火災現象検出手段により検出された検出値を前記記憶手
段により記憶させる際、該記憶させようとしている検出
値が、前記記憶手段内の一定時間前の検出値より火災発
生側から離れた方の値であった場合に、前記記憶手段に
より記憶されている現時点から前記一定時間前までの検
出値をすべて、該記憶させようとしている検出値に書き
換えるための検出値書き換え手段を含み、これにより前
記基準値設定手段は、前記記憶手段により記憶された検
出値の内の前記一定時間前の検出値を前記基準値として
設定するようにしている。
火災現象検出手段により検出された検出値を前記記憶手
段により記憶させる際、該記憶させようとしている検出
値が、前記記憶手段内の一定時間前の検出値より火災発
生側から離れた方の値であった場合に、前記記憶手段に
より記憶されている現時点から前記一定時間前までの検
出値をすべて、該記憶させようとしている検出値に書き
換えるための検出値書き換え手段を含み、これにより前
記基準値設定手段は、前記記憶手段により記憶された検
出値の内の前記一定時間前の検出値を前記基準値として
設定するようにしている。
また、記憶手段により記憶される検出値は、幾つかの
検出値の平均とするのが好ましい。
検出値の平均とするのが好ましい。
[作用] 基準値設定手段は、記憶手段により記憶された検出値
の内の火災発生側から最も離れた側の値を有する検出値
を基準値として設定し、このようにして設定された基準
値により火災判別を行うようにしているので、火災発生
にも拘わらず所定の差が取れないということはなく、確
実な火災監視が行える。
の内の火災発生側から最も離れた側の値を有する検出値
を基準値として設定し、このようにして設定された基準
値により火災判別を行うようにしているので、火災発生
にも拘わらず所定の差が取れないということはなく、確
実な火災監視が行える。
また、具体的な態様によれば、基準値設定手段は検出
値書き換え手段を有しており、該検出値書き換え手段
は、前記火災現象検出手段により検出された検出値を前
記記憶手段により記憶させる際、該記憶させようとして
いる検出値が、前記記憶手段内の一定時間前の検出値よ
り火災発生側から離れた方の値であった場合に、前記記
憶手段により記憶されている現時点から前記一定時間前
までの検出値をすべて、該記憶させようとしている検出
値に書き換えるようにしているので、これにより前記基
準値設定手段が、前記記憶手段により記憶された検出値
の内の前記一定時間前の検出値を前記基準値として設定
したときには、記憶手段により記憶された検出値の内の
火災発生側から最も離れた側の値を有する検出値を基準
値として設定したこととなる。これにより火災発生側か
ら最も離れた側の値を有する検出値を、記憶手段により
記憶されている検出値の中から探索するという動作を、
一定時間前の検出値との一回の比較動作で実現してい
る。
値書き換え手段を有しており、該検出値書き換え手段
は、前記火災現象検出手段により検出された検出値を前
記記憶手段により記憶させる際、該記憶させようとして
いる検出値が、前記記憶手段内の一定時間前の検出値よ
り火災発生側から離れた方の値であった場合に、前記記
憶手段により記憶されている現時点から前記一定時間前
までの検出値をすべて、該記憶させようとしている検出
値に書き換えるようにしているので、これにより前記基
準値設定手段が、前記記憶手段により記憶された検出値
の内の前記一定時間前の検出値を前記基準値として設定
したときには、記憶手段により記憶された検出値の内の
火災発生側から最も離れた側の値を有する検出値を基準
値として設定したこととなる。これにより火災発生側か
ら最も離れた側の値を有する検出値を、記憶手段により
記憶されている検出値の中から探索するという動作を、
一定時間前の検出値との一回の比較動作で実現してい
る。
[実施例] 以下、各火災感知器が火災判別を行って火災と判定し
た場合にのみ火災受信機に対して火災信号を送出すると
いうディジタル式の火災警報装置を例に取って差動式の
熱感知器の場合について本発明を説明するが、勿論、本
発明は、これに限定されるものではなく、各火災感知器
からセンサ・レベルを収集して火災受信機や中継器等が
各火災感知器ごとの火災判別を行っていくといういわゆ
るアナログ式の火災警報装置にも本発明が適用され得る
のはいうまでもない。
た場合にのみ火災受信機に対して火災信号を送出すると
いうディジタル式の火災警報装置を例に取って差動式の
熱感知器の場合について本発明を説明するが、勿論、本
発明は、これに限定されるものではなく、各火災感知器
からセンサ・レベルを収集して火災受信機や中継器等が
各火災感知器ごとの火災判別を行っていくといういわゆ
るアナログ式の火災警報装置にも本発明が適用され得る
のはいうまでもない。
第1図は、本発明の一実施例による差動式の熱感知を
行う火災警報装置を示すブロック回路図であり、図にお
いて、REは火災受信機、SE1〜SENは、火災受信機REに伝
送ラインLを介して複数個が接続された火災感知器であ
る。
行う火災警報装置を示すブロック回路図であり、図にお
いて、REは火災受信機、SE1〜SENは、火災受信機REに伝
送ラインLを介して複数個が接続された火災感知器であ
る。
火災感知器SE1〜SENの各々には、マイクロプロセッサ
MPU1と、プログラムや所定値Nを記憶した記憶領域ROM1
0と、作業用の記憶領域RAM10と、インターフェースI/F1
を介してマイクロプロセッサMPU1に接続される、例えば
サーミスタを有する温度検出部(火災現象検出手段)FS
と、温度検出部FSで検出されたセンサ・レベルすなわち
温度検出値を記憶するための記憶領域RAM1、RAM2及びRA
M3と、センサ・レベル平均値算出用の記憶領域RAM0と、
タイマTMと、カウンタCMと、インターフェースI/F2を介
してマイクロプロセッサMPU1に接続され、かつ伝送ライ
ンLを介して火災受信機REに信号の送出を行うための信
号送信部TX1と、が含まれて示されている。
MPU1と、プログラムや所定値Nを記憶した記憶領域ROM1
0と、作業用の記憶領域RAM10と、インターフェースI/F1
を介してマイクロプロセッサMPU1に接続される、例えば
サーミスタを有する温度検出部(火災現象検出手段)FS
と、温度検出部FSで検出されたセンサ・レベルすなわち
温度検出値を記憶するための記憶領域RAM1、RAM2及びRA
M3と、センサ・レベル平均値算出用の記憶領域RAM0と、
タイマTMと、カウンタCMと、インターフェースI/F2を介
してマイクロプロセッサMPU1に接続され、かつ伝送ライ
ンLを介して火災受信機REに信号の送出を行うための信
号送信部TX1と、が含まれて示されている。
第1図における記憶領域ROM10に格納されているプロ
グラムにより火災感知器SE1の動作を第2図のフローチ
ャートをも用いて説明すると、初期設定(ステップ20
2)の後、まず、温度検出部FSからインターフェースI/F
1を介して温度検出値が読込まれ(ステップ204)、該読
込まれた検出値すなわちセンサ・レベルは、記憶領域RA
M0、RAM1、RAM2及びRAM3に書込まれる(ステップ20
6)。この場合、記憶領域RAM3に書込まれた値は、現在
のセンサ・レベルとの差を取るための、一定時間前の基
準値として働く。
グラムにより火災感知器SE1の動作を第2図のフローチ
ャートをも用いて説明すると、初期設定(ステップ20
2)の後、まず、温度検出部FSからインターフェースI/F
1を介して温度検出値が読込まれ(ステップ204)、該読
込まれた検出値すなわちセンサ・レベルは、記憶領域RA
M0、RAM1、RAM2及びRAM3に書込まれる(ステップ20
6)。この場合、記憶領域RAM3に書込まれた値は、現在
のセンサ・レベルとの差を取るための、一定時間前の基
準値として働く。
タイマTMは、温度検出部FSからセンサ・レベルを読込
むべき時刻になると信号を出力する。従ってタイマTMか
らの出力を確認し(ステップ208)、タイマ出力が有れ
ば(ステップ210のY)、すなわち温度検出部FSからの
センサ・レベルの読込み時刻となったならば、該温度検
出部FSからセンサ・レベルすなわち温度検出値が読込ま
れて(ステップ212)、記憶領域RAM1に格納され(ステ
ップ214)、該記憶領域RAM1に格納されたセンサ・レベ
ルと、記憶領域RAM3に書込まれている基準値としてのセ
ンサ・レベルとの差が取られる(ステップ216)。
むべき時刻になると信号を出力する。従ってタイマTMか
らの出力を確認し(ステップ208)、タイマ出力が有れ
ば(ステップ210のY)、すなわち温度検出部FSからの
センサ・レベルの読込み時刻となったならば、該温度検
出部FSからセンサ・レベルすなわち温度検出値が読込ま
れて(ステップ212)、記憶領域RAM1に格納され(ステ
ップ214)、該記憶領域RAM1に格納されたセンサ・レベ
ルと、記憶領域RAM3に書込まれている基準値としてのセ
ンサ・レベルとの差が取られる(ステップ216)。
その差は、記憶領域ROM10内に格納されている所定値
Nと比較され、記憶領域RAM1内の今読込まれたばかりの
現在のセンサ・レベルが、記憶領域RAM3内の基準値より
も所定値N以上大きければ(ステップ218のY)、イン
ターフェースI/F2を介して信号送信部TX1から伝送ライ
ンLを経て火災受信機REに火災信号が送出される(ステ
ップ220)。
Nと比較され、記憶領域RAM1内の今読込まれたばかりの
現在のセンサ・レベルが、記憶領域RAM3内の基準値より
も所定値N以上大きければ(ステップ218のY)、イン
ターフェースI/F2を介して信号送信部TX1から伝送ライ
ンLを経て火災受信機REに火災信号が送出される(ステ
ップ220)。
比較の結果、差がNよりも小さい場合には(ステップ
218のN)、センサ・レベル平均値算出用の記憶領域RAM
0に格納されていた値に、記憶領域RAM1内のセンサ・レ
ベルの値を加算し、この加算値でもって記憶領域RAM0の
内容を更新し(ステップ224)、カウンタCMを1つ増分
する(ステップ226)。カウンタCMの値が未だMに達し
なければ(ステップ228のN)、次のタイマTMの出力に
より(ステップ210のY)、センサ・レベルが読込まれ
て(ステップ212)、同様の動作が続けられていく。
218のN)、センサ・レベル平均値算出用の記憶領域RAM
0に格納されていた値に、記憶領域RAM1内のセンサ・レ
ベルの値を加算し、この加算値でもって記憶領域RAM0の
内容を更新し(ステップ224)、カウンタCMを1つ増分
する(ステップ226)。カウンタCMの値が未だMに達し
なければ(ステップ228のN)、次のタイマTMの出力に
より(ステップ210のY)、センサ・レベルが読込まれ
て(ステップ212)、同様の動作が続けられていく。
同様の動作が続けられ、その内にカウンタCMの値がM
に達したならば(ステップ228のY)、センサ・レベル
平均値算出用の記憶領域RAM0に加算されてきたM回分の
センサ・レベルの値がMで除算され、該除算値が記憶領
域RAM1内に書込まれ(ステップ230)、次のさらなる平
均動作のために記憶領域RAM0(ステップ232)及びカウ
ンタCM(ステップ234)がリセットされる。
に達したならば(ステップ228のY)、センサ・レベル
平均値算出用の記憶領域RAM0に加算されてきたM回分の
センサ・レベルの値がMで除算され、該除算値が記憶領
域RAM1内に書込まれ(ステップ230)、次のさらなる平
均動作のために記憶領域RAM0(ステップ232)及びカウ
ンタCM(ステップ234)がリセットされる。
次に、このようにして記憶領域RAM1に格納された平均
値は、基準値としての一定時間前のセンサ・レベルを格
納している記憶領域RAM3の内容と比較され、RAM1内の平
均値がRAM3内の基準値以下でなければ(ステップ236の
N)、記憶領域RAM2の内容が記憶領域RAM3に移されると
共に、記憶領域RAM1の内容が記憶領域RAM2に移される
(ステップ238)。このようにして更新された記憶領域R
AM3の内容が次回からM回分の差動動作における差を取
るための基準値となる。
値は、基準値としての一定時間前のセンサ・レベルを格
納している記憶領域RAM3の内容と比較され、RAM1内の平
均値がRAM3内の基準値以下でなければ(ステップ236の
N)、記憶領域RAM2の内容が記憶領域RAM3に移されると
共に、記憶領域RAM1の内容が記憶領域RAM2に移される
(ステップ238)。このようにして更新された記憶領域R
AM3の内容が次回からM回分の差動動作における差を取
るための基準値となる。
もし、RAM1内の平均値が記憶領域RAM3の内容以下であ
れば(ステップ236のY)、記憶領域RAM2及びRAM3の双
方に該記憶領域RAM1の内容が書込まれる(ステップ24
0)。これにより次回から少なくともM回分の基準値
は、このようにして更新された記憶領域RAM3の内容が用
いられる。
れば(ステップ236のY)、記憶領域RAM2及びRAM3の双
方に該記憶領域RAM1の内容が書込まれる(ステップ24
0)。これにより次回から少なくともM回分の基準値
は、このようにして更新された記憶領域RAM3の内容が用
いられる。
このように本発明においては、タイマTMで決定される
所定時間間隔ごとに温度検出部FSからセンサ・レベルが
読込まれ、読込みが行われるごとにセンサ・レベルは記
憶領域RAM3に記憶されている基準値としての一定時間前
のセンサ・レベルと比較されて火災判別が行われる。
所定時間間隔ごとに温度検出部FSからセンサ・レベルが
読込まれ、読込みが行われるごとにセンサ・レベルは記
憶領域RAM3に記憶されている基準値としての一定時間前
のセンサ・レベルと比較されて火災判別が行われる。
一方、基準値を設定するために記憶領域RAM2及びRAM3
の2つの記憶領域が設けられ、記憶領域RAM2には、今回
からM回前までの間に読込まれたセンサ・レベルの平均
値が格納され、記憶領域RAM3にはM回前から2M回値まで
の間に読込まれたセンサ・レベルの平均値が格納され、
従って、M回前から2M回前までのセンサ・レベルの平均
値が基準値として用いられる。このように現在のセンサ
・レベルは、常にM回前から2M回前までのセンサ・レベ
ルの平均値と比較されるので、記憶容量としてはRAM2及
びRAM3の2つだけしか用いていないにも拘わらず、ほぼ
2M回前のセンサ・レベルと比較することができる差動式
の警報装置を実現している。
の2つの記憶領域が設けられ、記憶領域RAM2には、今回
からM回前までの間に読込まれたセンサ・レベルの平均
値が格納され、記憶領域RAM3にはM回前から2M回値まで
の間に読込まれたセンサ・レベルの平均値が格納され、
従って、M回前から2M回前までのセンサ・レベルの平均
値が基準値として用いられる。このように現在のセンサ
・レベルは、常にM回前から2M回前までのセンサ・レベ
ルの平均値と比較されるので、記憶容量としてはRAM2及
びRAM3の2つだけしか用いていないにも拘わらず、ほぼ
2M回前のセンサ・レベルと比較することができる差動式
の警報装置を実現している。
また、センサ・レベルがM回読込まれたことをカウン
タCMが計数するごとに記憶領域RAM2及びRAM3の更新が行
われるが、更新しようとする記憶領域RAM1内のセンサ・
レベル平均値が記憶領域RAM3内のセンサ・レベル以下で
あるならば、記憶領域RAM2及びRAM3の双方をそのセンサ
・レベル平均値でもって書き換えるようにしている。こ
のことは、記憶領域RAM2及びRAM3に記憶されているセン
サ・レベルの内の最も小さいものを常に基準値として設
定することを意味し、従って、冷房中のように室温が下
がりつつある状態においても、失報となることはなく確
実な火災監視を行うことが可能である。
タCMが計数するごとに記憶領域RAM2及びRAM3の更新が行
われるが、更新しようとする記憶領域RAM1内のセンサ・
レベル平均値が記憶領域RAM3内のセンサ・レベル以下で
あるならば、記憶領域RAM2及びRAM3の双方をそのセンサ
・レベル平均値でもって書き換えるようにしている。こ
のことは、記憶領域RAM2及びRAM3に記憶されているセン
サ・レベルの内の最も小さいものを常に基準値として設
定することを意味し、従って、冷房中のように室温が下
がりつつある状態においても、失報となることはなく確
実な火災監視を行うことが可能である。
なお、上記実施例においては、特に説明が為されなか
ったが、センサ・レベルが火災と判別されない程に非常
に緩やかに上昇していく場合には、基準値もその都度更
新されて上昇を続け、ついには実際の火災発生に対して
の基準値としては不適切な値となって失報となってしま
うことも有り得る。従って、従来行われているのと同
様、基準値もしくはセンサ・レベルのいずれかに対し
て、閾値を設ける等して変動幅に制限が与えられている
ものと解釈されたい。
ったが、センサ・レベルが火災と判別されない程に非常
に緩やかに上昇していく場合には、基準値もその都度更
新されて上昇を続け、ついには実際の火災発生に対して
の基準値としては不適切な値となって失報となってしま
うことも有り得る。従って、従来行われているのと同
様、基準値もしくはセンサ・レベルのいずれかに対し
て、閾値を設ける等して変動幅に制限が与えられている
ものと解釈されたい。
また、上記実施例では、センサ・レベルをタイマTMに
より所定時間間隔ごとに読込み、該読込まれたセンサ・
レベルと基準値との比較を所定時間ごとに行うようにし
たものを示したが、センサ・レベルは常時読込み、基準
値を設定するためにセンサ・レベルを記憶させていくと
いう動作は所定の時間間隔で行い、このように所定時間
間隔で記憶されるセンサ・レベルにより設定される基準
値と、常時読込まれるセンサ・レベルとの比較は常時行
って火災判別を行うようにすることもできる。このよう
にした場合の実施例を、火災感知器で火災判別し、その
結果だけを火災受信機に送出するようにしたディジタル
式の火災警報装置の場合を例にとって第3図に示す。勿
論、アナログ式の火災警報装置の場合にも同様に適用可
能であるのはいうまでもない。第3図の場合の動作は、
第2図のフローチャートからステップ216〜222を削除
し、ステップ214をステップ224に続けたものがそのまま
流用され得る。
より所定時間間隔ごとに読込み、該読込まれたセンサ・
レベルと基準値との比較を所定時間ごとに行うようにし
たものを示したが、センサ・レベルは常時読込み、基準
値を設定するためにセンサ・レベルを記憶させていくと
いう動作は所定の時間間隔で行い、このように所定時間
間隔で記憶されるセンサ・レベルにより設定される基準
値と、常時読込まれるセンサ・レベルとの比較は常時行
って火災判別を行うようにすることもできる。このよう
にした場合の実施例を、火災感知器で火災判別し、その
結果だけを火災受信機に送出するようにしたディジタル
式の火災警報装置の場合を例にとって第3図に示す。勿
論、アナログ式の火災警報装置の場合にも同様に適用可
能であるのはいうまでもない。第3図の場合の動作は、
第2図のフローチャートからステップ216〜222を削除
し、ステップ214をステップ224に続けたものがそのまま
流用され得る。
すなわち、第3図において、火災現象検出手段すなわ
ち温度検出部FSからのセンサ・レベルは常時比較器COM
の端子Aに与えられている。マイクロプロセッサMPU
は、タイマTMが計数する所定時間ごとに(ステップ210
のY)、例えばアナログ・スイッチによるスイッチSWを
オンさせて火災現象検出手段FSからのセンサ・レベルを
変換器A/Dによりアナログ・ディジタル変換した後、マ
イクロプロセッサMPU側に読込み(ステップ212)、該読
込まれたセンサ・レベルは記憶領域RAM1に記憶される
(ステップ214)。記憶領域RAM1にセンサ・レベルが読
込まれると前述と同様にステップ224からの動作が行わ
れ、マイクロプロセッサMPUは、ステップ238または240
で最終的に記憶領域RAM3に格納された平均値にROM10に
格納されている所定値もしくは火災閾値Nを加算し、該
加算値を変換器D/Aでディジタル・アナログ変換した
後、比較器COMの端子Bに基準値として与える。比較器C
OMは、火災現象検出手段FSから端子Aに与えられるセン
サ・レベルが端子Bに与えられる基準値以上となったと
きはいつでも、信号送出部TX1を介して火災信号を出力
する。
ち温度検出部FSからのセンサ・レベルは常時比較器COM
の端子Aに与えられている。マイクロプロセッサMPU
は、タイマTMが計数する所定時間ごとに(ステップ210
のY)、例えばアナログ・スイッチによるスイッチSWを
オンさせて火災現象検出手段FSからのセンサ・レベルを
変換器A/Dによりアナログ・ディジタル変換した後、マ
イクロプロセッサMPU側に読込み(ステップ212)、該読
込まれたセンサ・レベルは記憶領域RAM1に記憶される
(ステップ214)。記憶領域RAM1にセンサ・レベルが読
込まれると前述と同様にステップ224からの動作が行わ
れ、マイクロプロセッサMPUは、ステップ238または240
で最終的に記憶領域RAM3に格納された平均値にROM10に
格納されている所定値もしくは火災閾値Nを加算し、該
加算値を変換器D/Aでディジタル・アナログ変換した
後、比較器COMの端子Bに基準値として与える。比較器C
OMは、火災現象検出手段FSから端子Aに与えられるセン
サ・レベルが端子Bに与えられる基準値以上となったと
きはいつでも、信号送出部TX1を介して火災信号を出力
する。
このように第3図の実施例では、タイマTMで決定され
る所定の時間間隔ごとに、基準値を設定するためのセン
サ・レベルの取り込みもしくは記憶が行われ、該取り込
まれたセンサ・レベルのM回分の平均値でもって順次記
憶領域RAM2及びRAM3の更新を行うようにしており、この
ように、取り込まれたセンサ・レベルのM回分ごとに端
子Bに与えられる基準値の変更が行われるが、現在のセ
ンサ・レベルそのものは常時端子Aに与えられているの
で、火災判別は、M回分ごとに変更される基準値に基づ
いて常時行われている。
る所定の時間間隔ごとに、基準値を設定するためのセン
サ・レベルの取り込みもしくは記憶が行われ、該取り込
まれたセンサ・レベルのM回分の平均値でもって順次記
憶領域RAM2及びRAM3の更新を行うようにしており、この
ように、取り込まれたセンサ・レベルのM回分ごとに端
子Bに与えられる基準値の変更が行われるが、現在のセ
ンサ・レベルそのものは常時端子Aに与えられているの
で、火災判別は、M回分ごとに変更される基準値に基づ
いて常時行われている。
なお、火災現象検出手段から検出される火災現象に基
づく物理量の検出値は、熱によるものだけでなく、例え
ば光電式やイオン化式の検出方法で検出される煙による
ものでも良いことは勿論である。
づく物理量の検出値は、熱によるものだけでなく、例え
ば光電式やイオン化式の検出方法で検出される煙による
ものでも良いことは勿論である。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、基準値設定手段は、記憶手段
により記憶された検出値の内の火災発生側から最も離れ
た側の値を有する検出値を基準値として設定し、このよ
うにして設定された基準値により火災判別を行うように
しているので、例えば冷房開始時に火災が発生したよう
な場合にも、所定の差が取れないために失報となるよう
なことはなく、確実な火災監視が行えるという効果があ
る。
により記憶された検出値の内の火災発生側から最も離れ
た側の値を有する検出値を基準値として設定し、このよ
うにして設定された基準値により火災判別を行うように
しているので、例えば冷房開始時に火災が発生したよう
な場合にも、所定の差が取れないために失報となるよう
なことはなく、確実な火災監視が行えるという効果があ
る。
第1図は、本発明の一実施例による差動式火災警報装置
を示すブロック回路図、第2図は、第1図の動作を説明
するためのフローチャート、第3図は、本発明の別の実
施例による差動式火災警報装置を示すブロック回路図、
である。図において、REは火災受信機、SE1〜SENは火災
感知器、FSは温度検出部(火災現象検出手段)、MPU1は
マイクロプロセッサ、ROM10はプログラム用及び各種定
数用の記憶領域、RAM10は作業用領域、RAM0は平均値算
出用の記憶領域、RAM1、RAM2及びRAM3はセンサ・レベル
用記憶領域、TMはタイマ、CMはカウンタ、COMは比較
器、SWはスイッチ、である。
を示すブロック回路図、第2図は、第1図の動作を説明
するためのフローチャート、第3図は、本発明の別の実
施例による差動式火災警報装置を示すブロック回路図、
である。図において、REは火災受信機、SE1〜SENは火災
感知器、FSは温度検出部(火災現象検出手段)、MPU1は
マイクロプロセッサ、ROM10はプログラム用及び各種定
数用の記憶領域、RAM10は作業用領域、RAM0は平均値算
出用の記憶領域、RAM1、RAM2及びRAM3はセンサ・レベル
用記憶領域、TMはタイマ、CMはカウンタ、COMは比較
器、SWはスイッチ、である。
Claims (3)
- 【請求項1】火災現象検出手段から検出される火災現象
に基づく物理量の検出値の、火災発生側への変化率によ
り火災を検出する差動式の火災警報装置において、 前記火災現象検出手段により検出される検出値を周期的
に記憶していくための記憶手段と、 該記憶手段により記憶された検出値の内の火災発生側か
ら最も離れた側の値を有する検出値を基準値として設定
する基準値設定手段と、 前記火災現象検出手段により検出された検出値と、前記
基準値設定手段により設定された基準値との差が火災発
生側の所定値に達したときに火災信号を出力する火災判
別手段と、 を備えたことを特徴とする差動式火災警報装置。 - 【請求項2】前記基準値設定手段は、前記火災現象検出
手段により検出された検出値を前記記憶手段により記憶
させる際、該記憶させようとしている検出値が、前記記
憶手段内の一定時間前の検出値より火災発生側から離れ
た方の値であった場合に、前記記憶手段により記憶され
ている現時点から前記一定時間前までの検出値をすべ
て、該記憶させようとしている検出値に書き換えるため
の検出値書き換え手段を含み、これにより前記基準値設
定手段は、前記記憶手段により記憶された検出値の内の
前記一定時間前の検出値を前記基準値として設定するよ
うにした特許請求の範囲第1項記載の差動式火災警報装
置。 - 【請求項3】前記記憶手段により検出値を記憶させる
際、前記火災現象検出手段により検出される検出値のい
くつかを平均し、この検出値の平均値を前記記憶手段に
より記憶される検出値とする平均手段を備えた特許請求
の範囲第1項または第2項記載の火災警報装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27489589A JP2892402B2 (ja) | 1989-10-24 | 1989-10-24 | 差動式火災警報装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27489589A JP2892402B2 (ja) | 1989-10-24 | 1989-10-24 | 差動式火災警報装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03137785A JPH03137785A (ja) | 1991-06-12 |
JP2892402B2 true JP2892402B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=17548025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27489589A Expired - Fee Related JP2892402B2 (ja) | 1989-10-24 | 1989-10-24 | 差動式火災警報装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2892402B2 (ja) |
-
1989
- 1989-10-24 JP JP27489589A patent/JP2892402B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03137785A (ja) | 1991-06-12 |
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