JP2914684B2 - 差動式火災警報装置 - Google Patents

差動式火災警報装置

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JP2914684B2 JP27489189A JP27489189A JP2914684B2 JP 2914684 B2 JP2914684 B2 JP 2914684B2 JP 27489189 A JP27489189 A JP 27489189A JP 27489189 A JP27489189 A JP 27489189A JP 2914684 B2 JP2914684 B2 JP 2914684B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、差動式の火災警報装置に関するものであ
る。
[従来技術] 火災発生時には、火災現象に基づく物理量の検出値す
なわちセンサ・レベルは時間的に変化していくため、こ
の変化量が或る一定値を超えると火災動作をさせるよう
にした、いわゆる差動式の火災警報装置は知られてい
る。かかる差動式の火災警報装置は、一般に、熱応答性
の異なる2つの感熱素子を用いて温度の上昇率を検出す
るものである。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、マイクロプロセッサを内蔵し、火災
現象検出手段により検出される検出値もしくはセンサ・
レベルを、プログラム動作によりディジタル的に火災の
判別処理をしていくに適した型の差動式の火災警報装置
を提供しようとするものである。
また、本発明の目的は、センサ・レベルを記憶させる
ためのメモリの記憶容量を小さいものとすることがで
き、それにも拘わらず現時点の検出値すなわちセンサ・
レベルと、基準値として設定されるセンサ・レベルとの
間の時間間隔を常に保障することができる、マイクロプ
ロセッサ内蔵のディジタル的に火災の判別処理を行う型
の差動式火災警報装置を提供することにある。
[問題を解決するための手段] これら目的を実現するため、本発明の第1の態様によ
れば、火災現象検出手段から検出される火災現象に基づ
く物理量を第1の所定時間ごとにサンプリングして検出
値とし、該検出値と基準値との差が所定値に達している
か否かにより火災判別を行うために、 前記第1の所定時間ごとにサンプリングされる検出値
のうち、前記第1の所定時間よりも長い第2の所定時間
ごとの検出値を記憶していく記憶手段と、 該記憶手段により記憶された検出値のうちの一定時間
前の検出値を前記基準値として設定する基準値設定手段
と、 該基準値設定手段により設定された基準値と前記検出
値との差が前記所定値を越えるときに火災と判別する火
災判別手段と、 を備えたことを特徴とする差動式火災警報装置が提供
される。。
また、本発明の第2の態様によれば、火災現象検出手
段から検出される火災現象に基づく物理量を第1の所定
時間ごとにサンプリングして検出値とし、該検出値と基
準値との差が所定値に達しているか否かにより火災判別
を行うために、 前記第1の所定時間ごとにサンプリングされる検出値
のうち、前記第1の所定時間よりも長い第2の所定時間
分の検出値の平均値を算出して記憶していく記憶手段
と、 該記憶手段により記憶された平均値のうちの一定時間
前の平均値を前記基準値として設定する基準値設定手段
と、 該基準値設定手段により設定された基準値と前記検出
値との差が前記所定値を越えるときに火災と判別する火
災判別手段と、 を備えたことを特徴とする差動式火災警報装置が提供
される。
また、本発明の第3の態様によれば、火災現象検出手
段から検出される火災現象に基づく物理量を第1の所定
時間ごとにサンプリングして検出値とし、該検出値と基
準値との差が所定値に達しているか否かにより火災判別
を行うために、 前記第1の所定時間ごとにサンプリングされる検出値
のうち、前記第1の所定時間よりも長い第2の所定時間
ごとの検出値を記憶していく第1の記憶手段と、 前記第1の所定時間ごとにサンプリングされる検出値
のうち、前記第1の所定時間よりも長い第3の所定時間
分の検出値の平均値を算出して該平均値を記憶していく
第2の記憶手段と、 該第2記憶手段により記憶された平均値のうちの一定
時間前の平均値を前記基準値として設定する基準値設定
手段と、 該基準値設定手段により設定された基準値と前記検出
値との差が前記所定値を越えるときに火災と判別する火
災判別手段と、 を備えたことを特徴とする差動式火災警報装置が提供
される。
前記記憶手段により記憶される検出値は、前記火災現
象検出手段により所定期間に渡って検出された検出値の
平均値であるようにするのが好ましい。
[作用] この発明によれば、検出値を周期的に記憶していき、
火災現象検出手段により検出された検出値は、一定時間
前に記憶された検出値と常に比較される。このように差
動式の火災警報装置を実現している。
また、火災現象検出手段により検出値が第1の所定時
間間隔ごとにサンプリングされる型のものにおいては、
そのサンプリングの都度、検出値を記憶していき、今
回、火災現象検出手段により検出された検出値は、記憶
されている一定時間前の検出値と比較され、このように
して差動式の火災警報装置を実現している。
また、記憶手段は、第1の所定時間ごとにサンプリン
グされる検出値をその都度記憶するのではなく、第1の
所定時間より長い第2の所定時間ごとに記憶していくよ
うにしている。これにより検出値を記憶するためのメモ
リに記憶容量は小さいものとすることができ、扱うデー
タ数も少ないため処理時間を大幅に短縮できる。
また、基準値設定手段は、記憶手段により記憶された
検出値に基づいて、一定時間前の検出値を基準値として
設定するようにしており、これにより、現時点と、現時
点の検出値と比較されるべき基準値としての検出値の検
出時刻と、の間の時間間隔を常に保障することができ
る。
また、記憶手段により記憶される検出値は平均するよ
うにしている。これにより記憶手段により記憶される検
出値の信頼性は高められる。
[実施例] 最初に、火災受信機に複数個の火災感知器が接続さ
れ、火災受信機が各火災感知器からサンプリング周期
(第1の所定時間:本実施例では3秒とする)ごとに検
出値もしくはセンサ・レベルを収集し、各火災感知器ご
との火災検出を行っていくという、いわゆるアナログ式
の場合を例にとって、本発明を説明するが、もちろん、
本発明はこれに限定されるものではなく、各火災感知器
がセンサ・レベルに基づいて火災判別を行い、その結果
だけを火災受信機REに送出するという、いわゆるオン・
オフ式もしくはディジタル式の火災警報装置にも適用可
能である。
第1図は、本発明の実施例による差動式火災警報装置
を示すブロック回路図であり、図において、REは火災受
信機、SE1〜SENは、火災受信機REに伝送ラインLを介し
て複数個が接続された火災感知器である。
火災受信機REには、 マイクロプロセッサMPU11と、各火災感知器から収集
されるセンサ・レベルを第2の所定時間(本実施例では
30秒とする)ごとに第3の所定時間分(本実施例では3
分とする)に渡って格納していくセンサ・レベル用記憶
領域RAM11と、作業用の記憶領域RAM12と、プログラム用
の記憶領域ROM11と、各種定数用の記憶領域ROM12と、イ
ンターフェオースIF11を介してマイクロプロセッサMPU1
1に接続されかつ伝送ラインLを介して火災感知器SE1
SENとの間で信号の送受信を行うための信号送受信部TX1
1と、インターフェースIF12を介してマイクロプロセッ
サMPU11に接続される表示器DPと、が含まれて示されて
いる。なお、点線で示されている記憶領域RAM13は、第
3図で後述する別の実施例の場合に必要となるものであ
る。
また、火災感知器SE1〜SENの各々には、 マイクロプロセッサMPU21と、プログラム用の記憶領
域ROM21と、作業用の記憶領域RAM21と、インターフェー
スIF21を介してマイクロプロセッサMPU21に接続され
る、例えば熱を検出する場合にはサーミスタ等を用いた
物理量変換器(火災現象検出手段)FSと、インターフェ
ースIF22を介してマイクロプロセッサMPU21に接続さ
れ、かつ伝送ラインLを介して火災受信機REとの間で信
号の送受信を行うための信号送受信部TX21と、が含まれ
て示されている。
第1図における火災受信機RE内の記憶領域ROM11に格
納されているプログラムによる火災受信機REの動作を第
2図のフローチャートをも用いて説明すると、まず、初
期設定時に(ステップ101)、1番からN番までの火災
感知器SE1〜SENに対するそれぞれの基準値STA1〜STAN
して、すべて一定値が、各種定数用の記憶領域ROM12か
ら取出されて作業用記憶領域RAM12内の基準値用領域に
セットされる。これは、センサ・レベル用の記憶領域RA
M11内には最初はデータが入っておらず、基準値を設定
する動作を行うことができないための処置である。その
後、1番からN番までの火災感知器SE1〜SENに対して順
番に以下の動作が取られる。
すなわち、n番センサすなわちn番火災感知器SE
n(n=1〜N)に対する動作について説明すると、ま
ず、n番センサSEnに対するデータ返送命令が、インタ
ーフェースIF11を介して信号送受信部TX11から伝送ライ
ンL上に送出される(ステップ104)。
当該n番センサSEnで、火災受信機REからのデータ返
送命令が、信号送受信部TX21及びインターフェースIF22
を介して取り込まれ、それが当該n番センサSEnに対す
るデータ返送命令であることが判別されると、火災現像
に基づく物理量を検出する物理量変換器FSからセン・レ
ベルSLVを取込み、それをインターフェースIF22を介し
て信号送受信部TX21から伝送ラインL上に送出する。
このようにして当該火災センサSEnから伝送ラインL
上を返送されてきたセンサ・データが、信号送受信部TX
11及びインターフェースIF11を介して火災受信機REで受
信されると(ステップ105のY)、該センサ・データす
なわちセンサ・レベルは作業用領域RAM12内のセンサ・
レベル用領域に格納され(ステップ106)、格納された
センサ・レベルSLVは基準値STAnと比較される(ステッ
プ107)。比較の結果、センサ・レベルSLVが基準値STAn
よりもK以上大きいと判別されたならば(ステップ107
のY)、インターフェースIF12を介して表示器DPに火災
表示を行う等の適当な火災動作が取られる(ステップ10
8)。
比較の結果、センサ・レベルSLV及び基準値STAn間の
差がKよりも小さい場合には(ステップ107のN)、基
準値設定用のセンサ・レベルを記憶領域RAM11に記憶さ
せる時刻であるか否か、すなわち、前回にセンサ・レベ
ル用の記憶領域RAM11にセンサ・レベルを記憶してから
第2の所定時間、30秒が経過したか否かについて判定さ
れ(ステップ109)、前回から未だ30秒が経過していな
いと判定されたならば(ステップ109のN)、ステップ1
12を介して次ぎの火災センサに対する処理にいく。
前回にセンサ・レベル用の記憶領域RAM11にセンサ・
レベルを記憶してから30秒が経過したと判定されたなら
ば(ステップ109のY)、今回、n番センサSEnから収集
されたセンサ・レベルSLVを記憶領域RAM11に格納する動
作が取られる(ステップ110)。すなわち、記憶領域RAM
11には、各火災センサごとに割当られる第2A図に示され
たセンサ領域SR1〜SRNが含まれており、第2A図にはその
内の1つのセンサ領域SRnが示されている。第2A図に示
される通り、各センサ領域には、先頭アドレスAからア
ドレスA+6までに、各火災センサごとに30秒に一度ず
つ3分間に渡るセンサ・レベルを格納される。n番火災
センサSEnのためのセンサ領域SRnに新しいセンサ・レベ
ルSLVを格納するときは、第2A図のセンサ領域SRnの各ア
ドレスに格納されているセンサ・レベルを1つずつ下に
ずらし、最後のアドレスA+6に格納されていたセンサ
・レベルは捨てられ、そして空きとなった先頭アドレス
Aに、n番火災センサSEnから今回収集された新しいセ
ンサ・レベルSLVが格納される。
ステップ110にて、このようにして、センサ・レベル
用の記憶領域RAM11内のセンサ領域SRnの先頭アドレスA
に、n番火災センサSEnから収集された一番新しいセン
サ・レベルSLVが格納されてしまうと、次に、センサ領
域SRnの中の空でない最後のアドレスからの一番古いセ
ンサ・レベルが取り出され、この取り出された一番古い
センサ・レベルは、次に記憶領域RAM11に新しいセンサ
・レベルが記憶されるまでの基準値STAnとして使用する
ため、作業用の記憶領域RAM12の基準値用領域に格納さ
れる(ステップ111)。ここで、センサ領域SRnの最後の
アドレスA+6からのセンサ・レベルではなく、空でな
い最後のアドレスからの一番古いセンサ・レベルを取り
出すようにしているのは、電源投入後、もしくは初期設
定を行った後、3分を経過していない場合は、センサ領
域SRnの最後のアドレスには未だセンサ・レベルが記憶
されておらず、このような場合にもステップ111におい
て基準値を設定することができるようにするためであ
る。
基準値が設定された後、ステップ112を介して次の火
災センサに対し同等の処理が行われていく。
このように本発明においては、センサ・レベルが3秒
(第1の所定時間:T1とする)ごとに収集されて火災監
視が行われ、基準値設定のためには10倍の30秒(第2の
所定時間:T2とする)ごとに3分間(第3の所定時間:T3
とする)に渡ってセンサ・レベルが格納されていき、3
分間に渡って格納されたセンサ・レベル内の一番古いも
のを基準値として設定するようにしているので、現在の
センサ・レベルに対して常にほぼ3分前(正確には3分
から3分30秒前まで)のセンサ・レベルが基準値として
設定され得、このように動作は通常の差動式の火災警報
装置とほぼ同様であり、しかも、基準値を設定するため
には必要な記憶領域の容量は、従来のものがT3/T1=60
個のセンサ・レベルを格納しなければならなかったのに
対し、本願発明によればT3/T2=6個のセンサ・レベル
を格納すれば良く、従来の10分の1となっているのが分
かる。
なお、上記実施例においては、特に説明が為されなか
ったが、センサ・レベルが火災と判別されない程に非常
に緩やかに上昇していく場合には、基準値もその都度更
新されて上昇を続け、ついには実際の火災発生に対して
の基準値としては不適切な値となって失報となってしま
うことも有り得る。従って、従来行われているのと同
様、基準値もしくはセンサ・レベルのいずれかに対し
て、閾値を設ける等して変動大幅に制限が与えられてい
るものと解釈されたい。
また、センサ・レベル用記憶領域RAM11に30秒ごとに
格納されるセンサ・レベルが、何等かの理由で一時的に
落ち込んだときの値であると、その落ち込んだときのセ
ンサ・レベルが基準値となったときには、現在のセンサ
・レベルが火災発生と判断される程充分に高くない場合
でも、現在のセンサ・レベルと基準値との間の差が大き
くなりすぎ、誤報となってしまうこともあり得る。この
問題を解決するためには、30秒ごとのセンサ・レベルを
センサ・レベル用記憶領域RAM11に直接的かつ機械的に
記憶させるのではなく、記憶させる前に、記憶領域RAM1
1に記憶させようとしているセンサ・レベルの信憑性を
確認するようにすれば良い。センサ・レベルの信憑性を
確認する方法としては、記憶領域RAM11に記憶させよう
としているセンサ・レベルを含めその近辺のセンサ・レ
ベルの数個分を格納するための別のRAMを設け、該別のR
AMに格納された数個分のセンサ・レベルの平均値を記憶
領域RAM11に記憶させる方法、また、記憶領域RAM11に前
回記憶されたセンサ・レベルと、今回記憶させようとし
ているセンサ・レベルとの差を取り、その差が一定値以
上あると、記憶させないようにする方法、等が挙げられ
る。
上記した平均用の別のRAMを設ける場合の実施例を第
3図のフローチャートに示す。この第3図を実施するた
めの回路構成は、第1図がそのまま用いられるが、た
だ、第1図の火災受信機RE内に点線で示されている平均
用の記憶領域RAM13が、先に第2図で説明した実施例の
ものに対して追加される。平均用の記憶領域RAM13は、
最新のセンサ・レベルを数個分に渡って記憶させるため
の領域を各火災センサごとに有しており、各火災センサ
からのセンサ・レベルが収集されるごとに、記憶領域RA
M13の、その火災センサのための領域の一番古いセンサ
・レベルは捨てられ、今回収集されたセンサ・レベルが
記憶される。
また、第3図のフローチャートにおいて、第2図と異
なっている部分は、収集されたセンサ・レベルをステッ
プ106で作業用領域RAM12に格納した後、該センサ・レベ
ルは平均用の記憶領域RAM13にも記憶させるステップ10
6′が新たに追加されていること、そして、ステップ110
では、ステップ106で取り込まれたセンサ・レベルをそ
のまま記憶領域RAM11に格納するのではなく、平均用の
記憶領域13内に格納されている数個分のセンサ・レベル
の平均を取り、その平均値を記憶領域RAM11の先頭アド
レスに格納するようにしていることであり、他の動作は
第2図のものと同様である。
なお、上記実施例では、第1の所定時間ごとにサンプ
リングされるセンサ・レベルを、サンプリング時間より
長い所定時間ごとに記憶していくようにした場合につい
て説明したが、サンプリングと同時に記憶するようにし
た実施例を、火災感知器側で火災判別を行ってその結果
だけを火災受信機に送出するようにしたディジタル式の
火災警報装置を例にとって第4図を用いて説明する。も
ちろん、第2図及び第3図の実施例と同様に、火災受信
機側で火災判別を行うようにしたアナログ式の火災警報
装置にも適用可能であるのはいうまでもない。
第4図において、第1図に示した構成に加えるに、所
定値Kを格納した記憶領域ROM22、並びにセンサ・レベ
ルSLVを記憶していくための記憶領域RAM22、が設けられ
て示されている。第5図のフローチャートに示されるよ
うに、インターフェースIF21からセンサ・レベルが読込
まれるごとに記憶領域RAM22に記憶されていき、一番古
いデータは捨てられ(ステップ506)、該記憶領域RAM22
内の一番古いデータが基準値STAとして設定され(ステ
ップ507)、次のサンプリング時の火災監視に用いられ
る。この第4図においても、第3図に示したように記憶
する前に平均値をとるようにすることができるのはもち
ろんである。
さらに、上記実施例では、火災現像検出手段すなわち
物理量変換器からのセンサ・レベルの読込みを、所定時
間間隔ごとにサンプリングにより行う場合を示したが、
センサ・レベルの読込みは常時読込むようにした連続火
災監視方式とし、基準値を設定するためにだけセンサ・
レベルを間隔的に記憶させていくようにすることもでき
る。この場合の実施例を、火災感知器で火災判別し、そ
の結果だけを火災受信機に送出するようにしたディジタ
ル式の火災警報装置の場合を例にとって第6図に示す。
もちろん、第2図及び第3図の実施例に示したアナログ
式の火災警報装置の場合にも同様に適用可能であるのは
いうまでもない。火災現象検出手段FSからのセンサ・レ
ベルは常時比較器COMの端子Aに与えられている。マイ
クロプロセッサMPUは、タイマTMが計数する所定時間ご
とにスイッチSWをオンさせて火災現象検出手段FSからの
センサ・レベルを変換器A/Dによりアナログ・ディジタ
ル変換した後、マイクロプロセッサMPU側に読込み、該
読込まれたセンサ・レベルは記憶領域RAMに記憶され
る。マイクロプロセッサMPUはさらに、記憶領域RAMに記
憶されたセンサ・レベルの内の一定時間前のものを取り
出し、該一定時間前のセンサ・レベルに、記憶領域ROM
に格納されている火災閾値を加算し、この加算値を変換
器D/Aを介して比較器COMの端子Bに基準値として与え
る。比較器COMは端子Aに与えられたセンサ・レベルが
端子Bに与えられた基準値以上となったときに、信号送
出部TXより火災受信機REに対して火災信号を送出する。
この第6図に実施例でも記憶領域RAMに記憶する前にセ
ンサ・レベルの平均値を取るようにすることができるの
は勿論である。
なお、上記実施例では、火災現象検出手段としてサー
ミスタ等の感熱素子を使用した熱式の場合について説明
したが、光電式やイオン化式等の煙を検出する煙式とし
ても良いことはもちろんである。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、センサ・レベルを所定数記憶
していき、記憶されたセンサ・レベルに基づいて一定時
間前のセンサ・レベルを基準値として設定し、該設定さ
れた基準値と現在のセンサ・レベルとの比較により火災
判別を行うようにしたので、マイクロプロセッサを用い
てセンサ・レベルをディジタル的に取り扱うものにおい
て、信頼性の高い理想的な差動式の火災警報装置が実現
されている。また、センサ・レベルをサンプリングによ
り収集するようにしたものにおいて、基準値設定のため
のセンサ・レベルの記憶周期を、サンプリング周期より
も遅くするようにした場合には、センサ・レベルを記憶
するためのメモリの記憶容量は小さいものとすることが
できると共に、扱うデータ数も少なくなるため処理時間
を大幅に短縮でき、それにも拘わらず、現時点のセンサ
・レベルと、基準値として設定されるセンサ・レベルと
の間の時間間隔を常に保障することができるという効果
がある。
また、検出値を周期的に記憶していき、基準値(一定
時間前の検出値)と常に比較することにより、現検出値
の変動成分を含まない基準値に基づいて信頼性の高い理
想的な差動式火災警報装置が得られる。さらに、現在の
センサ・レベルを含まない過去のセンサ・レベルから平
均値をとることにより、現在の変動成分を含まない信頼
性の高い平均値を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による差動式火災警報装置
を示すブロック回路図、第2図は、第1図の動作を説明
するためのフローチャート、第2A図は、第1図のセンサ
・レベル用記憶領域RAM11の詳細を示す図、第3図は、
本発明の別の実施例による差動式火災警報装置を示すブ
ロック回路図、第4図及び第5図は、本発明のさらに別
の実施例を示す図、第6図は、またさらに別の実施例を
示すブロック回路図、である。 図において、REは火災受信機、SE1〜SENは火災感知器、
Lは伝送ライン、FSは火災現象検出手段、MPU11はマイ
クロプロセッサ、ROM11はプログラム用記憶領域、ROM12
は各種定数用記憶領域、RAM11はセンサ・レベル用記憶
領域、RAM12は作業用記憶領域、RAM13は平均用の記憶領
域、DPは表示器、である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災現象検出手段から検出される火災現象
    に基づく物理量を第1の所定時間ごとにサンプリングし
    て検出値とし、該検出値と基準値との差が所定値に達し
    ているか否かにより火災判別を行うために、 前記第1の所定時間ごとにサンプリングされる検出値の
    うち、前記第1の所定時間よりも長い第2の所定時間ご
    との検出値を記憶していく記憶手段と、 該記憶手段により記憶された検出値のうちの一定時間前
    の検出値を前記基準値として設定する基準値設定手段
    と、 該基準値設定手段により設定された基準値と前記検出値
    との差が前記所定値を越えるときに火災と判別する火災
    判別手段と、 を備えたことを特徴とする差動式火災警報装置。
  2. 【請求項2】火災現象検出手段から検出される火災現象
    に基づく物理量を第1の所定時間ごとにサンプリングし
    て検出値とし、該検出値と基準値との差が所定値に達し
    ているか否かにより火災判別を行うために、 前記第1の所定時間ごとにサンプリングされる検出値の
    うち、前記第1の所定時間よりも長い第2の所定時間分
    の検出値の平均値を算出して記憶していく記憶手段と、 該記憶手段により記憶された平均値のうちの一定時間前
    の平均値を前記基準値として設定する基準値設定手段
    と、 該基準値設定手段により設定された基準値と前記検出値
    との差が前記所定値を越えるときに火災と判別する火災
    判別手段と、 を備えたことを特徴とする差動式火災警報装置。
  3. 【請求項3】火災現象検出手段から検出される火災現象
    に基づく物理量を第1の所定時間ごとにサンプリングし
    て検出値とし、該検出値と基準値との差が所定値に達し
    ているか否かにより火災判別を行うために、 前記第1の所定時間ごとにサンプリングされる検出値の
    うち、前記第1の所定時間よりも長い第2の所定時間ご
    との検出値を記憶していく第1の記憶手段と、 前記第1の所定時間ごとにサンプリングされる検出値の
    うち、前記第1の所定時間よりも長い第3の所定時間分
    の検出値から平均値を算出して該平均値を記憶していく
    第2の記憶手段と、 該第2記憶手段により記憶された平均値のうちの一定時
    間前の平均値を前記基準値として設定する基準値設定手
    段と、 該基準値設定手段により設定された基準値と前記検出値
    との差が前記所定値を越えるときに火災と判別する火災
    判別手段と、 を備えたことを特徴とする差動式火災警報装置。
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