JP2858265B2 - 動作試験機能を有した火災報知システム及びこのシステムに使用されるアナログ感知器 - Google Patents

動作試験機能を有した火災報知システム及びこのシステムに使用されるアナログ感知器

Info

Publication number
JP2858265B2
JP2858265B2 JP1736590A JP1736590A JP2858265B2 JP 2858265 B2 JP2858265 B2 JP 2858265B2 JP 1736590 A JP1736590 A JP 1736590A JP 1736590 A JP1736590 A JP 1736590A JP 2858265 B2 JP2858265 B2 JP 2858265B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
signal
test
repeater
address
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1736590A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03222096A (ja
Inventor
仁 藤木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP1736590A priority Critical patent/JP2858265B2/ja
Publication of JPH03222096A publication Critical patent/JPH03222096A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2858265B2 publication Critical patent/JP2858265B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire-Detection Mechanisms (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Fire Alarms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、動作試験機能を有した火災報知システムお
よびこのシステムに使用されるアナログ感知器に係り、
更に詳しくは、アナログ感知器を使用した火災報知シス
テムにおいて各感知器の動作試験を行うようにしたこと
に特徴を有したものに関する。
[従来の技術] アナログ感知器を使用した従来の火災報知システム
は、火災受信機と複数の中継器とを多重信号線で接続
し、各々の中継器からは感知器回線を導出して、この感
知器回線に多数のアナログ感知器を接続して構成されて
いる。
このようなシステムでは、火災受信機から各々の中継
器に順次監視開始信号を出力し、中継器側では、この監
視開始信号を受けて各々の感知器にポーリングアクセス
によって多重信号による監視信号を順次伝送し、各感知
器から返送されるデジタルデータ(周囲温度に対応した
アナログ検知信号をデジタルデータに変換したデータ)
を含んだ返信信号を受信して発報の判別を順次行い、発
報判別結果データを受信機側に伝送して警報報知などの
必要な処理が行われるようになっている。
ところが、このような火災報知システムでは、システ
ムの構築時に動作試験を行う必要があるが、各アナログ
感知器を逐一発報させていかなければならず、大がかり
で手間を要する作業であった。また、システムが稼働さ
れた後には、定期的に同様の動作試験が行われるだけで
あったので、アナログ感知器の故障などを早期に発見す
ることができず改善が望まれていた。
[発明が解決しようとする課題] 上記事情に鑑みて提案される本発明は、各アナログ感
知器の動作試験を簡単な方法で短時間に行えるようにし
て、信頼性を向上させた火災報知システムおよびアナロ
グ感知器を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために提案される請求項1に記載
の本発明は、火災受信機が、中継器との間で多重信号に
よるデータの送、受信を行うための多重伝送制御部と、
上記中継器から導出された感知器回線に接続される各感
知器毎に、接続される回線番号、感知器アドレス、感知
器種別、動作試験時に試験信号に付して伝送する試験基
準データ及び予報、火災報、連動報の各判別レベルなど
の感知器情報を設定入力するための感知器情報設定手段
と、該感知器情報設定手段で設定された上記感知器情報
を少なくとも記憶するメモリ手段と、上記中継器側にお
いて各感知器から返送される返信信号を判別して得られ
る発報判別結果データを受けて警報報知を行うための監
視モードと、上記中継器側において各感知器から返送さ
れる返信信号を判別して得られる試験判別結果データを
受けて各感知器の動作状態の表示、異常報知を行なう試
験モードとを切り換えるためのモード切換スイッチを有
したモード切換手段と、上記監視モード時には、上記各
中継器を介して返送される各感知器の発報判別結果デー
タを受けて発報表示及び警報音の鳴動などを行う一方、
上記試験モード時には、上記各中継器を介して返送され
る各感知器の試験判別結果データを受けて異常表示及び
警報音の鳴動などを行うための警報報知手段と、各部の
信号処理を行うとともに、システムの起動時には上記メ
モリ手段に記憶された感知器情報を上記多重伝送制御部
を介して中継器アドレスを付した多重信号によって上記
中継器側に順次伝送する一方、上記監視モード時には上
記多重伝送制御部を介して中継器アドレスを付した監視
開始信号を多重信号によって順次中継器側に出力し、上
記試験モード時には、上記多重伝送制御部を介して中継
器アドレスを付した試験開始信号を多重信号によって順
次中継器側に出力する信号処理回路とを備えており、上
記中継器は、上記受信機との間で多重信号によるデータ
の送、受信を行うための多重伝送制御部と、中継器固有
の中継器アドレスを設定するためのアドレス設定部と、
感知器回線毎に設けられて、各感知器回線に接続された
複数の感知器との間で多重信号によるデータの送、受信
を行うための感知器回線多重伝送制御部と、システムの
起動時に、上記受信機側の上記メモリ手段に記憶された
上記感知器情報の内、導出された感知器回線に接続され
ている感知器に対応した情報を順次取り込んで記憶する
ためのシステムメモリと、上記監視モード時には、各感
知器から返送された返信信号を判別して得られた発報判
別結果データを一時的に記憶する一方、上記試験モード
時には、各々の感知器から返送された返信信号を判別し
て得られた試験判別結果データを一時的に記憶するため
のテンポラリメモリと、感知器回線毎に設けられて、上
記監視モード時には、各々の感知器回線に接続された各
感知器の発報状態を監視するための監視信号を受けて、
上記感知器回線多重伝送制御部を介して多重信号による
監視信号を各感知器にポーリングによって順次出力する
とともに、これらの感知器から返送される多重信号によ
る返信信号を受信解読する一方、上記試験モード時に
は、各々の感知器回線に接続された各感知器の動作試験
を行うための試験信号を受けて、上記感知器回線多重伝
送制御部を介して多重信号による試験信号を各感知器に
ポーリングによって順次出力するとともに、これらの感
知器から返送される多重信号による返信信号を受信解読
する感知器回線信号処理回路と、上記監視モード時に
は、上記多重伝送制御部を介して受信機側から伝送され
る監視開始信号を受信して、上記システムメモリに記憶
された感知器情報の内、少なくとも回線番号、感知器ア
ドレスを付した監視信号を上記感知器回線信号処理回路
を介して感知器側に順次伝送し、感知器側から返送され
る周囲温度に対応したデジタルデータを含んだ返信信号
を受信して、このジタルデータを上記システムメモリに
記憶された予報、火災報、連動報の各判別レベルと比較
することによって発報状態の判別を行い、判別した発報
判別結果データを上記テンポラリメモリに記憶させ、こ
のようにしてポーリングによる各感知器の監視が一巡し
た後は、上記テンポラリメモリに記憶された各感知器の
発報判別結果データを上記多重信号線を介して上記受信
機側に伝送する動作を繰り返して行う一方、上記試験モ
ード時には、上記多重伝送制御部を介して受信機側から
伝送される試験開始信号を受信して、上記システムメモ
リに記憶された感知器情報の内、少なくとも回線番号、
感知器アドレス、アナログ値に対応した試験基準データ
を付した試験信号を上記感知器回線信号処理回路を介し
て感知器側に順次伝送し、感知器側から返送されるデジ
タルデータを含んだ返信信号を受信して、上記試験信号
に付された試験基準データと返信信号のデジタルデータ
との一致を判別し、判別された試験判別結果データを上
記テンポラリメモリに順次記憶させ、このようにして各
感知器の動作試験が終了した後は、上記テンポラリメモ
リに記憶された各感知器の試験判別結果データを上記多
重信号線を介して上記受信機側に伝送する信号処理回路
とを備えた構成とされている。
このように、本システムでは、中継器の信号処理回路
で感知器の発報の判別などの信号処理が集中して行われ
る構成とされているが、システムの起動時に、システム
メモリに記憶された感知器情報を対応した感知器回線の
伝送メモリに予め転送して記憶させておき、感知器の発
報の判別などの信号処理を各感知器回線信号処理回路で
分散処理することも可能であり、このような構成であれ
ば信号処理回路の負担を軽減できることになる。
請求項2に記載の本発明は、上記中継器が、上記信号
処理回路において、上記試験信号に付された試験基準デ
ータと返信信号のデジタルデータとの一致を判別すると
同時に、上記信号処理回路から試験信号を出力してから
上記感知器回線信号処理回路を介して上記感知器からの
返信信号を受信するまでに要する時間が予め定められた
所定の時間内であるかを判別する構成とされている。
請求項3に記載の本発明は、上記火災受信機の上記モ
ード切換手段が、予め定められた所定の周期毎に自動的
に試験モードに切り換えられる構成とされている。
請求項4に記載の本発明は、上記火災受信機側のモー
ド切換手段が除かれ、代わって、上記中継器の上記信号
処理回路によって予め定められた所定の周期毎に自動的
に試験モードに切り換えられる構成とされている。
また、請求項5に記載の本発明のアナログ感知器は、
感知器回線を介して中継器との間で多重信号によるデー
タの送、受信を行うための多重伝送制御部と、感知器固
有のアドレスを設定するためのアドレス設定部と、周囲
温度に応じて電気抵抗値の変化する感熱素子を有し、周
囲温度に応じたアナログ検知信号を出力する温度検出手
段と、該温度検出手段から出力されるアナログ検知信号
を対応したデジタルデータに変換するA/D変換回路と、
信号処理に必要なデータを少なくとも記憶するためのメ
モリ部と、感知器回線を介して中継器側から伝送される
監視信号に付された感知器アドレスが、上記アドレス設
定部で設定されたアドレスと一致している場合には、少
なくとも上記アナログ検知信号に対応して上記A/D変換
回路から出力されるデジタルデータに上記アドレス設定
部で設定された感知器アドレスを付した返信信号を上記
多重伝送制御部を介して中継器側に返信する一方、感知
器回線を介して中継器側から伝送された試験信号に付さ
れた感知器アドレスが、上記アドレス設定部で設定され
たアドレスと一致している場合には、上記試験信号に付
された試験基準データと同一のデジタルデータに上記ア
ドレス設定部で設定された感知器アドレスを少なくとも
付した返信信号を上記多重伝送制御部を介して中継器側
に返信する信号処理回路とを備えた構成とされている。
[作用] 請求項1に記載の本発明では、中継器から導出された
感知器回線に接続される各感知器毎に、接続される回線
番号は、感知器アドレス、感知器の種別、動作試験時に
試験信号に付して伝送する試験基準データ、および予
報、火災報、連動報の各発報判別レベルの感知器情報を
受信機の感知器情報設定手段によって設定入力し、これ
らの設定された感知器情報を信号処理回路を介してメモ
リ手段に記憶する。システムを起動すると、受信機側の
信号処理回路によって、メモリ手段に記憶された各々の
感知器情報にそれらの感知器が接続された中継器の中継
器アドレスを付した多重信号を多重伝送制御部を介して
各中継器に伝送する。各中継器側では、多重伝送制御部
を介して信号処理回路で感知器情報を受信、解読し、ア
ドレス設定部で設定された中継器アドレスと同一のアド
レスを有する感知器情報をシステムメモリに順次記憶し
て行き、全ての感知器情報が各中継器のシステムメモリ
に転送されると受信機のモード切換手段によって監視モ
ード切換設定する。
監視モードに切り換えられると、受信機の信号処理回
路から多重伝送制御部を介して中継器アドレスを付した
監視開始信号を多重信号によって順次中継器側に出力
し、中継器側ではこの監視開始信号を信号処理回路で受
信して、システムメモリに記憶された感知器情報のう
ち、回線番号、感知器アドレスを付した監視信号を感知
器回線信号処理回路側に伝送し、対応した回線番号の付
された監視信号を受信した感知器回線信号処理回路はこ
の監視信号を感知器回線多重伝送制御部を介して多重信
号によって各感知器側に順次ポーリング方式で伝送す
る。この監視信号に対して、各感知器側から返送される
周囲温度に対応したデジタルデータを含んだ返信信号を
感知器回線多重伝送制御部を介して感知器回線信号処理
回路で受信解読し、この返信信号を信号処理回路に返送
する。信号処理回路では、返送された返信信号のデジタ
ルデータとシステムメモリに記憶された対応した感知器
の予報、火災報、連動報の各発報判別レベルとを比較し
て発報の判別を行い、判別した発報判別結果データをテ
ンポラリメモリに順次記憶させる。このようにして中継
器から導出された各感知器回線に接続された全ての感知
器のポーリングによる監視が終了し、他の中継器につい
ても同様の監視動作が終了すると、各々の中継器の信号
処理回路によってテンポラリメモリに記憶された各感知
器の発報判別結果データを多重信号線を介して受信機側
に伝送し、受信機側では、これらの発報判別結果データ
を信号処理回路で受けてメモリ手段に記憶するとともに
必要な信号処理を行い、警報報知手段を駆動して必要な
警報表示や警報報知を行う。これらの一連の動作は繰り
返して行なわれる。
一方、受信機のモード切換手段によって試験モードに
切り換えられているときには、受信機の信号処理回路か
ら多重伝送制御部を介して中継器アドレスを付した試験
開始信号が多重信号によって順次中継器側に出力され、
中継器側ではこの試験開始信号を信号処理回路で受信し
て、システムメモリに記憶された感知器情報のなかで、
回線番号、感知器アドレス、試験基準データを付した試
験信号を対応した感知器回線信号処理回路に伝送する。
感知器回線信号処理回路では、この試験信号を感知器回
線多重伝送制御部を介して多重信号によって各感知器側
に順次ポーリング方式で伝送する。この試験信号に対し
て感知器側から返送されるデジタルデータを含んだ返信
信号を感知器回線多重伝送制御部を介して感知器回線信
号処理回路で受信解読し、解読した返信信号を信号処理
回路に伝送する。信号処理回路では、返信信号に付され
たデジタルデータと試験信号に付した試験基準データと
の一致を判別し、判別した試験判別結果データをテンポ
ラリメモリに順次記憶させる。このようにして各感知器
の動作試験が終了し、他の中継器においても同様の動作
によって試験判別結果データが記憶されると、各中継器
のテンポラリメモリに記憶された各感知器の試験判別結
果データを多重信号線を介して上記受信機側に順次伝送
し、受信機側では、これらの試験判別結果データを信号
処理回路で受けてメモリ手段に記憶するとともに必要な
信号処理を行い、警報報知手段を駆動して必要な警報表
示や警報報知を行う。そして、モード切換手段が監視モ
ードに切り換えられると、再び上述した監視モードの動
作によって感知器の発報を監視する。
請求項2に記載の本発明では、監視モード時の動作は
請求項1の場合と同一である。また、試験モードの時の
動作についても、信号処理回路から各感知器回線信号処
理回路を介して各感知器に試験信号を伝送するまでの動
作は同一であるが、試験信号を受けた各感知器から感知
器回線信号処理回路を介して信号処理回路に返信信号が
返送された場合に、信号処理回路では、請求項1の場合
と同様に、試験信号に付された試験基準データと返信信
号に付されたデジタルデータとの一致を判別するととも
に、試験信号を出力してから返信信号が返送されるまで
に要した時間が予め定められた所定の時間内であるかど
うかを判別し、これら双方の判別を行った試験判別結果
データをテンポラリメモリに順次記憶させる。そして、
以降は請求項1の場合と同一の動作を行う。
請求項3に記載の本発明では、受信機のモード切換手
段によって、通常は監視モードに切り換えられて請求項
1に記載の動作によって各感知器の監視を行う一方、予
め定められた所定の周期毎に(例えば15日、30日等)自
動的に試験モードに切り換えられて請求項1に記載の動
作によって各感知器の動作試験を行う。そして、動作試
験を行った後は再び監視モードを継続する。
請求項4に記載の本発明では、中継器の信号処理回路
によって、通常は監視モードに切り換えられ、請求項1
に記載の動作によって各感知器の監視を行う一方、予め
定められた所定の周期毎に自動的に試験モードに切り換
えられて請求項1に記載の動作によって各感知器の動作
試験を行う。そして、動作試験を行った後は再び監視モ
ードを継続する。
請求項5に記載の本発明のアナログ感知器では、感知
器回線を介して感知器アドレスの付された監視信号が伝
送されたときには、この監視信号を多重伝送制御部を介
して信号処理回路で受信解読する。一方、温度検出手段
は感熱素子によって周囲温度に対応したアナログ検知信
号を常時A/D変換回路に出力しており、A/D変換回路はア
ナログ検知信号を受けて対応したデジタルデータを常時
信号処理回路に出力している。そして、信号処理回路に
おいて、伝送された監視信号に付された感知器アドレス
とアドレス設定部で設定された感知器アドレスとの一致
が判別されると、信号処理回路はA/D変換回路から出力
されたデジタルデータにアドレス設定部で設定された感
知器アドレスを付した返信信号を多重伝送制御部を介し
て多重信号線に出力する。また、感知器回線を介して感
知器アドレスの付された試験信号が伝送されたときに
は、この試験信号を多重伝送制御部を介して信号処理回
路で受信解読する。そして、信号処理回路において、伝
送された感知器アドレスとアドレス設定部で設定された
感知器アドレスとの一致が判別されると、信号処理回路
は試験信号に付された試験基準データと同一のデジタル
データにアドレス設定部で設定された感知器アドレスを
付した返信信号を多重伝送制御部を介して多重信号線に
出力する。
[実施例] 以下に、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は、本発明の火災報知システムの基本構成を示
したもので、図において、1は火災受信機、2…は中継
器であり、これら火災受信機1と各中継器2…とは多重
信号線lによって渡り接続されている。また、各々の中
継器からは複数の感知器回線lS…が導出され、これらの
感知器回線lSには複数のアナログ感知器3…が接続され
た構成とされている。尚、感知器回線lSの終端には終端
抵抗Rが接続されており、この終端抵抗Rを介して所定
の電流を通電することによって、後述する中継器2の感
知器回線多重伝送制御部で感知器回線lSの断線検出を可
能にしている。
第2図は、本発明のシステムに使用される火災受信機
1の内部構成をブロック図をもって示したもので、図に
おいて、11は多重信号線lと接続されて中継器2との間
で多重信号によるデータの送、受信を行うための多重伝
送制御部、12は各中継器2…から導出された感知器回線
lSに接続される各感知器3…毎に、接続される感知器回
線の回線番号、感知器アドレス、感知器の種別(例え
ば、煙感知器あるいは熱感知器の種別)、動作試験時に
試験信号に付して伝送する試験基準データ及び予報、火
災報、連動報の各判別レベルなどの感知器情報を設定入
力するための感知器情報設定手段、14は感知器情報設定
手段12で設定された感知器情報を少なくとも記憶するメ
モリ手段である。13はモード切換スイッチ13aを有した
モード切換手段で、中継器2側において各感知器3から
返送される返信信号を判別して得られた発報判別結果デ
ータを受けて警報報知を行うための監視モードと、中継
器2側において各感知器3から返送される返信信号を判
別して得られる試験判別結果データを受けて各感知器3
の動作状態の表示、異常報知を行なう試験モードとを切
り換え設定する。15は、監視モード時には各中継器2を
介して返送される各感知器の発報判別結果データを受け
て発報表示及び警報音の鳴動などを行い、試験モード時
には各中継器2を介して返送される各感知器2の試験判
別結果データを受けて動作状態の異常表示及び警報音の
鳴動などを行うための警報報知手段である。また、10は
信号処理回路であり、各部の信号処理を行うとともに、
システムが起動されたときには、メモリ手段14に記憶さ
れた感知器情報を多重伝送制御部11を介して中継器アド
レスを付した多重信号によって中継器2側に順次伝送す
る一方、監視モード時には多重伝送制御部11を介して中
継器アドレスを付した監視開始信号を多重信号によって
順次中継器2側に出力し、試験モード時には多重伝送制
御部11を介して中継器アドレスを付した試験開始信号を
多重信号によって順次中継器2側に出力する動作を行
う。
第3図は、本発明のシステムに使用される中継器2の
内部構成をブロック図をもって示したもので、図におい
て、21は受信機1との間で多重信号によってデータの
送、受信を行うための多重伝送制御部、22は中継器固有
の中継器アドレスを設定するためのアドレス設定部であ
る。27は感知器回線lS毎に設けられて各感知器回線lSに
接続された複数の感知器3との間で多重信号によるデー
タの送、受信を行うための感知器回線多重伝送制御部で
あり、感知器回線lSの終端に接続された終端抵抗Rを介
して所定の電流を通電することによって感知器回線lSの
断線を検出する機能と、感知器回線lSを通じて各感知器
3側に供給される電圧レベルがゼロになった場合を検出
して感知器回線lSの短絡を検知する機能を備えている。
24はシステムが起動されたときに受信機1側のメモリ手
段14に記憶された感知器情報のなかで、その中継器2か
ら導出された感知器回線lS…に接続されている感知器3
…に対応した情報を順次取り込んで記憶するためのシス
テムメモリ、23は監視モード時には、各感知器から返送
された返信信号を判別して得られた発報判別結果データ
を一時的に記憶する一方、試験モード時には、各々の感
知器から返送された返信信号を判別して得られた試験判
別結果データを一時的に記憶するためのテンポラリメモ
リである。26は感知器回線lS毎に設けられた感知器回線
信号処理回路であり、監視モード時には、各々の感知器
回線lSに接続された各感知器3の発報状態を監視するた
めの監視信号を受けて、感知器回線多重伝送制御部27を
介して多重信号による監視信号を各感知器3にポーリン
グによって順次出力するとともに、これらの感知器から
返送される多重信号による返信信号を受信解読する一
方、試験モード時には、各感知器回線lSに接続された各
感知器3の動作試験を行うための試験信号を受けて、感
知器回線多重伝送制御部27を介して多重信号による試験
信号を各感知器3にポーリングによって順次出力すると
ともに、これらの感知器から返送される多重信号による
返信信号を受信解読する。この感知器回線信号処理回路
26は信号処理中のデータなどを記憶する伝送メモリ26a
を各々有しており、各感知器回線lS毎に多重信号伝送の
信号処理を分散することによって後述する信号処理回路
20の負担を軽減している。
20は中継器2の動作の中枢を担う信号処理回路であ
り、監視モード時には、多重信号線lを介し多重伝送制
御部21を通じて受信機側から伝送される監視開始信号を
受信して、システムメモリに記憶された感知器情報のな
かで少なくとも回線番号と感知器アドレスを付した監視
信号を感知器回線信号処理回路26を介して感知器3側に
順次伝送する。そして、感知器3側から返送される周囲
温度に対応したデジタルデータを含んだ返信信号を受信
して、このデジタルデータをシステムメモリ24に記憶さ
れた予報、火災報、連動報の各判別レベルと比較するこ
とによって発報状態の判別を行う。判別された発報判別
結果データをテンポラリメモリ23に記憶させ、このよう
にしてポーリングによる各感知器3の監視が一巡した後
は、テンポラリメモリ23に記憶された各感知器3の発報
判別結果データを多重伝送制御部21を通じ多重信号線l
を介して受信機1側に伝送する動作を繰り返して行う、
また、試験モード時には、多重信号線lを介し多重伝送
制御部21を通じて受信機1側から伝送される試験開始信
号を受信して、システムメモリ24に記憶された感知器情
報の内、少なくとも回線番号、感知器アドレスおよび試
験基準データを付した試験信号を感知器回線信号処理回
路26、感知器回線多重伝送制御部27を介して感知器3側
に順次伝送する。そして、感知器3側から伝送されるデ
ジタルデータを含んだ返信信号を受信して、試験信号に
付された試験基準データと返信信号のデジタルデータと
が一致している場合に正常動作を行っていると判別し、
判別された試験判別結果データをテンポラリメモリ23に
順次記憶させる。このようにして各感知器の動作試験が
終了した後は、上記テンポラリメモリ23に記憶された各
感知器3の試験判別結果データを多重伝送制御部21を通
じ多重信号線lを介して受信機1側に伝送する動作を行
う。
尚、切換接続回路25は、信号処理回路20と感知器回線
信号処理回路26…との間で伝送される信号を切り換える
ためのもので、伝送される信号に付された回線番号を識
別して信号の切換接続を行っている。
また、予報判別レベルは、火災発生時に感知器の取付
場所の温度が少しだけ上昇したときに火災の発生を予報
するための判別レベル、火災報判別レベルは火災が広が
って感知器の取付場所の温度が上昇したときに火災の発
生を報じるための判別レベル、連動報は感知器の取付場
所の温度が更に上昇して火災の広がりを防止するために
防火戸や防排煙シャッターなどを連動させるための判別
レベルである。
第4図は、本発明のシステムに使用されるアナログ感
知器3の内部構成をブロック図をもって示したもので
(請求項5に対応)、図において、31は感知器回線lSを
介して中継器2との間で多重信号によるデータの送、受
信を行うための多重伝送制御部、32は感知器固有の感知
器アドレスを設定するためのアドレス設定部、35は周囲
温度に応じて電気抵抗値の変化する感熱素子(不図示)
を有し、周囲温度に応じたアナログ検知信号を出力する
温度検出手段、34は温度検出手段35から出力されるアナ
ログ検知信号を対応したデジタルデータに変換するA/D
変換回路、33は後述する信号処理回路において信号処理
に必要なデータを少なくとも記憶するためのメモリ部で
ある。
30は信号処理回路であり、監視モード時において、感
知器回線lSを介して中継器2側から伝送される監視信号
に付された感知器アドレスが、アドレス設定部32で設定
されたアドレスと一致している場合には、少なくともア
ドレス検知信号に対応してA/D変換回路34から出力され
るデジタルデータにアドレス設定部32で設定された感知
器アドレスを付した返信信号を多重伝送制御部31を通じ
て多重信号線lを介して中継器2側に返信する動作を行
う。また、試験モード時において、感知器回線lSを介し
て中継器2側から伝送された試験信号に付された感知器
アドレスが、アドレス設定部32で設定されたアドレスと
一致している場合には、試験信号に付された試験基準デ
ータと同一のデジタルデータにアドレス設定部32で設定
された感知器アドレスを少なくとも付した返信信号を多
重伝送制御部31を通じ多重信号線lを介して中継器2側
に返信する動作を行う。
尚、上記説明では、アナログ感知器として熱感知器3
を例にあげて述べているが、温度検出手段35に代えて、
周囲の煙濃度に応じたアナログ検知信号を出力する煙濃
度検出手段を設けた煙感知器とすることも可能である。
このような構成の本発明のシステム動作を以下に説明
する。
システムを起動する前に、中継器2から導出された感
知器回線lSに接続される各感知器2毎に、接続される回
線番号、感知器アドレス、感知器の種別、動作試験時に
試験信号に付して伝送する試験基準データ、および予
報、火災報、連動報の各発報判別レベルなどの感知器情
報を受信機1の感知器情報設定手段12によって設定入力
し、これらの設定された感知器情報は信号処理回路10を
介してメモリ手段14に記憶される。システムを起動する
と、受信機2側の信号処理回路10によって、メモリ手段
14に記憶された各感知器情報にそれらの感知器3が接続
された中継器2の中継器アドレスを付した多重信号を多
重伝送制御部11を介して各中継器2側に伝送する。各中
継器2側では、多重伝送制御部21を介してアドレス設定
部22で設定された中継器アドレスと同一のアドレスを有
する感知器情報を受けてシステムメモリ24に順次記憶し
て行き、全ての感知器情報が各中継器2のシステムメモ
リ24に転送されると、システムが稼働可能状態になる。
まず、受信機のモード切換手段13のモード切換スイッ
チ13aが操作されて監視モードに切換設定された場合の
動作を説明する。
受信機1の信号処理回路10から多重伝送制御部11を通
じ多重信号線lを介して中継器アドレスを付した監視開
始信号を多重信号によって順次中継器2側に出力する。
中継器2側ではこの監視開始信号を多重伝送制御部21
を通じて信号処理回路20で受信解読し、システムメモリ
24に記憶された感知器情報の中で、少なくとも回線番
号、感知器アドレスを付した監視信号を切換接続回路25
を介して感知器回線信号処理回路26側に伝送する。
監視信号を受信した感知器回線信号処理回路26は、こ
の監視信号を感知器回線多重伝送制御部27を通じ感知器
回線lSを介して多重信号によって各感知器3側に順次ポ
ーリング方式で伝送する。
監視信号を受けた感知器3では、監視信号に付された
感知器アドレスとアドレス設定部32で設定されたアドレ
スとの一致を信号処理回路30で判別し、一致が判別され
たときには、A/D変換回路34から出力されている周囲温
度に対応したデジタルデータを信号処理回路30に取り込
んで、アドレス設定部32で設定された感知器アドレスを
付した返信信号を生成し、多重伝送制御部31を通じて感
知器回線lSを出力する。
中継器2側では、感知器回線lSを介して伝送された返
信信号を感知器回線多重伝送制御部27を通じて感知器回
線信号処理回路26で受信解読し、受信解読した返信信号
を切換接続回路25を介して信号処理回路20に伝送する。
信号処理回路20では、伝送された返信信号のデジタル
データとシステムメモリ24に記憶された対応した感知器
の予報、火災報、連動報の各発報判別レベルとを比較し
て発報の判別を行い、判別した発報判別結果データをテ
ンポラリメモリ23に順次記憶させる。
このようにして中継器2から導出された各感知器回線
lSに接続された全ての感知器3のポーリングによる監視
が終了し、他の中継器2について同様の監視動作が終了
すると、信号処理回路20は各中継器2のテンポラリメモ
リ23に記憶された各感知器3の発報判別結果データにア
ドレス設定部22で設定された中継器アドレスを付して多
重伝送制御部21を通じ多重信号線をl介して多重信号に
よって受信機1側に伝送する。
受信機1側では、これらの発報判別結果データを信号
処理回路10で受けてメモリ手段14に記憶するとともに必
要な信号処理を行い、警報報知手段15を駆動して必要な
警報表示や警報報知を行う。これらの一連の動作は繰り
返して行なわれる。
次に、受信機のモード切換手段13のモード切換スイッ
チ13aが操作されて試験モードに切換設定された場合の
動作を説明する。
受信機1の信号処理回路10から多重伝送制御部11を介
して中継器アドレスを付した試験開始信号が多重信号に
よって順次中継器2側に出力される。
中継器側では、多重信号線lを介して伝送された試験
開始信号を多重伝送制御部21を通じて信号処理回路で受
信解読し、システムメモリ24に記憶された感知器情報の
なかで、少なくとも回線番号、感知器アドレスおよび試
験基準データを付した試験信号を切換接続回路25を介し
て感知器回線信号処理回路26側にに伝送する。
試験信号を受信した感知器回線信号処理回路26では、
この試験信号を感知器回線多重伝送制御部27を通じ感知
器回線lSを介して多重信号によって各感知器側に順次ポ
ーリング方式で伝送する。
試験信号を受けた感知器3では、試験信号に付された
感知器アドレスとアドレス設定部32で設定されたアドレ
スとの一致を信号処理回路30で判別し、一致が判別され
たときには、信号処理回路30は、試験信号に付された試
験基準データと同一のデジタルデータにアドレス設定部
32で設定された感知器アドレスを付した返信信号を生成
し、多重伝送制御部31を通じて感知器回線lSに出力す
る。
中継器2側では、感知器回線lSを介して伝送された返
信信号を感知器回線多重伝送制御部27を通じて感知器回
線信号処理回路26で受信解読し、受信解読した返信信号
を切換接続回路25を介して信号処理回路20に伝送する。
信号処理回路20では、伝送された返信信号のデジタル
データとシステムメモリ24に記憶された対応した感知器
の試験基準データとの一致を判別し、判別した試験判別
結果データをテンポラリメモリ23に順次記憶させる。
このようにして中継器2から導出された各感知器回線
lSに接続された全ての感知器3のポーリングによる動作
試験が終了し、他の中継器2について同様の動作試験が
終了すると、信号処理回路20は各中継器2のテンポラリ
メモリ23に記憶された各感知器3の試験判別結果データ
にアドレス設定部22で設定された中継器アドレスを付し
て多重伝送制御部21を通じ多重信号線をl介して多重信
号によって受信機1側に伝送する。
受信機1側では、これらの試験判別結果データを信号
処理回路10で受けてメモリ手段14に記憶するとともに必
要な信号処理を行い、警報報知手段15を駆動して必要な
警報表示や警報報知を行う。そして、モード切換手段13
のモード切換スイッチ13aが操作されて監視モードに切
り換えられると、再び上述した監視モードの動作によっ
て感知器の発報を監視する。
上述した試験モード時の動作では、中継器2の信号処
理回路20において、感知器3側に出力した試験信号に付
された試験基準信号と感知器3側から返送される返信信
号に付されたデジタルデータとの一致を判別して感知器
3の動作状態を判別しているが、このようなデータの一
致に加えて、信号処理回路20から試験信号を出力してか
ら予め定められた所定の時間内に感知器3側から返信信
号が返信されるかどうかを判別することによって、動作
試験の信頼性を一層向上させることができる(請求項2
に対応)。
このように、中継器2の信号処理回路20において、試
験信号の返信から送信信号の受信までの所要時間を規定
した場合のシステム動作を以下に説明するが、監視モー
ド時については同一であるので省略する。
受信機のモード切換手段13のモード切換スイッチ13a
が操作されて試験モードに切換設定された場合。
上記試験モード時の動作工程からと同一の動作が
行われる。
信号処理回路20では、伝送された返信信号のデジタル
データとシステムメモリ24に記憶された対応した感知器
の試験基準データとの一致を判別するとともに、試験信
号を出力してから返信信号が返送されるまでに要した時
間が予め定められた所定の時間内であるかどうかを判別
し、これらの双方の判別を行った試験判別結果データを
テンポラリメモリに順次記憶させる。
上記試験モード時の動作工程,と同一の動作が行
われる。
尚、本実施例では、中継器2の信号処理回路20から各
感知器3側にポーリングによって試験信号を順次伝送し
た時点から、次のポーリング時に感知器3側から返信信
号が返送されるまでの時間を3.5秒に規定している。こ
れは、感知器3の発報が検出された時点から受信機1側
で警報報知を行うまでの時間が検定規格で5秒以内に定
められており、本システムでは、他の中継器2に接続さ
れた感知器3…を含んだ1回のポーリングに約3秒を要
し、各中継器2…から受信機1側に試験判別結果データ
を伝送して必要な表示を行うために約1秒を要すること
から、3.5秒以内に感知器側の試験判別結果データを求
めれば4.5秒以内に受信機1側で警報報知を行うことが
できるために定めた値である。
次に、請求項3に記載した本発明の火災報知システム
について説明するが、この場合の構成は上記請求項1に
記載した本発明の構成と同一である。上記実施例では、
受信機1のモード切換手段13がモード切換スイッチ13a
を備えて手動によってモード切換を行う構成とされてい
たが、本実施例では、モード切換手段13が、予め定めら
れた所定の期間毎に自動的に試験モードに切換設定され
る構成となっている。従って、例えば所定の期間を30日
に設定すれば、30日に1回自動的に試験モードに切り換
えられて各感知器の動作試験が行われるので、感知器の
故障を早期に発見することが可能である。
このように、自動的に試験モードに切り換える構成
は、受信機1側に限らず各中継器2側において行わせる
ことも可能である(請求項4に対応)。つまり、受信機
1側のモード切換手段が省略し、代わって、各中継器2
側の信号処理回路20で予め定められた所定の期間毎に自
動的に試験モードに切り換えることによって行うことが
できる。このようにすれば、受信機1側の信号処理の負
担が軽減され、信頼性を向上させることが可能である。
[発明の効果] 請求項1に記載した本発明によれば、モード切換操作
を行って試験モードに切り換えるだけで、接続されたア
ナログ感知器の動作試験を短時間で効率良く行うことが
できるので、感知器の故障を早期に発見することがで
き、信頼性を向上させた火災報知システムを提供でき
る。
請求項2に記載した本発明によれば、請求項1に記載
の効果に加えて、各感知器に試験信号を送信してから返
信信号を受信するまでの時間が規定されるので動作試験
の信頼性を一層向上させた火災報知システムを提供でき
る。
請求項3、4に記載した本発明によれば、上記請求項
1に記載の効果に加えて、予め定められた期間経過毎に
自動的に動作試験が行われるので、感知器の故障の早期
発見に寄与でき、一層信頼性を向上させた火災報知シス
テムを提供できる。
請求項5に記載した本発明のアナログ感知器によれ
ば、上記請求項1,2に記載したシステムに使用すること
によって、信頼性を向上させた動作試験を効率良く行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のシステム構成図、第2図はその火災受
信機の内部構成を示したブロック図、第3図はその中継
器の内部構成を示したブロック図、第4図は請求項3に
記載したアナログ感知器の内部構成を示したブロック図
である。 [符号の説明] 1……火災受信機 10……信号処理回路 11……多重伝送制御部 12……感知器情報設定手段 13……モード切換手段 13a……モード切換スイッチ 14……メモリ手段 15……警報報知手段 2……中継器 20……信号処理回路 21……多重伝送制御部 22……アドレス設定部 23……テンポラリメモリ 24……システムメモリ 26……感知器回線信号処理回路 27……感知器回線多重伝送制御部 3……アナログ感知器 30……信号処理回路 31……多重伝送制御部 32……アドレス設定部 33……メモリ部 34……A/D変換回路 35……温度検出手段 l……多重信号線 lS……感知器回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 29/00 - 29/14 G08B 17/00 G08B 17/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災受信機と中継器アドレスを有した複数
    の中継器とを多重信号線で接続するとともに、これらの
    中継器からは少なくとも感知器アドレスの割り当てられ
    た複数のアナログ感知器を接続した感知器回線を導出さ
    せて、監視モード時には、これらのアナログ感知器から
    伝送される返信信号を感知器回線を介して中継器側で受
    信して発報判別を行った後、該中継器から上記受信機側
    へ発報判別結果データを中継伝送することによって警報
    報知を行う一方、試験モード時には、受信機側からの指
    令によって各中継器に接続された各感知器の動作試験を
    順次行うようにした動作試験機能を有した火災報知シス
    テムであって、 上記火災受信機は、 上記中継器との間で多重信号によるデータの送、受信を
    行うための多重伝送制御部と、 上記中継器から導出された感知器回線に接続される各感
    知器毎に、接続される回線番号、感知器アドレス、感知
    器種別、動作試験時に試験信号に付して伝送する試験基
    準データ及び予報、火災報、連動報の各判別レベルなど
    の感知器情報を設定入力するための感知器情報設定手段
    と、 該感知器情報設定手段で設定された上記感知器情報を少
    なくとも記憶するメモリ手段と、 上記中継器側において各感知器から返送される返信信号
    を判別して得られる発報判別結果データを受けて警報報
    知を行うための監視モードと、上記中継器側において各
    感知器から返送される返信信号を判別して得られる試験
    判別結果データを受けて各感知器の動作状態の表示、異
    常報知を行なう試験モードとを切り換えるためのモード
    切換スイッチを有したモード切換手段と、 上記監視モード時には、上記各中継器を介して返送され
    る各感知器の発報判別結果データを受けて発報表示及び
    警報音の鳴動などを行う一方、上記試験モード時には、
    上記各中継器を介して返送される各感知器の試験判別結
    果データを受けて異常表示及び警報音の鳴動などを行う
    ための警報報知手段と、 各部の信号処理を行うとともに、システムの起動時には
    上記メモリ手段に記憶された感知器情報を上記多重伝送
    制御部を介して中継器アドレスを付した多重信号によっ
    て上記中継器側に順次伝送する一方、上記監視モード時
    には上記多重伝送制御部を介して中継器アドレスを付し
    た監視開始信号を多重信号によって順次中継器側に出力
    し、上記試験モード時には、上記多重伝送制御部を介し
    て中継器アドレスを付した試験開始信号を多重信号によ
    って順次中継器側に出力する信号処理回路とを備えてお
    り、 上記中継器は、 上記受信機との間で多重信号によるデータの送、受信を
    行うための多重伝送制御部と、 中継器固有の中継器アドレスを設定するためのアドレス
    設定部と、 感知器回線毎に設けられて、各感知器回線に接続された
    複数の感知器との間で多重信号によるデータの送、受信
    を行うための感知器回線多重伝送制御部と、 システムの起動時に、上記受信機側の上記メモリ手段に
    記憶された上記感知器情報の内、導出された感知器回線
    に接続されている感知器に対応した情報を順次取り込ん
    で記憶するためのシステムメモリと、 上記監視モード時には、各感知器から返送された返信信
    号を判別して得られた発報判別結果データを一時的に記
    憶する一方、上記試験モード時には、各々の感知器から
    返送された返信信号を判別して得られた試験判別結果デ
    ータを一時的に記憶するためのテンポラリメモリと、 感知器回線毎に設けられて、上記監視モード時には、各
    々の感知器回線に接続された各感知器の発報状態を監視
    するための監視信号を受けて、上記感知器回線多重伝送
    制御部を介して多重信号による監視信号を各感知器にポ
    ーリングによって順次出力するとともに、これらの感知
    器から返送される多重信号による返信信号を受信解読す
    る一方、上記試験モード時には、各々の感知器回線に接
    続された各感知器の動作試験を行うための試験信号を受
    けて、上記感知器回線多重伝送制御部を介して多重信号
    による試験信号を各感知器にポーリングによって順次出
    力するとともに、これらの感知器から返送される多重信
    号による返信信号を受信解読する感知器回線信号処理回
    路と、 上記監視モード時には、上記多重伝送制御部を介して受
    信機側から伝送される監視開始信号を受信して、上記シ
    ステムメモリに記憶された感知器情報の内、少なくとも
    回線番号、感知器アドレスを付した監視信号を上記感知
    器回線信号処理回路を介して感知器側に順次伝送し、感
    知器側から返送される周囲温度に対応したデジタルデー
    タを含んだ返信信号を受信して、このデジタルデータを
    上記システムメモリに記憶された予報、火災報、連動報
    の各判別レベルと比較することによって発報状態の判別
    を行い、判別した発報判別結果データを上記テンポラリ
    メモリに記憶させ、このようにしてポーリングによる各
    感知器の監視が一巡した後は、上記テンポラリメモリに
    記憶された各感知器の発報判別結果データを上記多重信
    号線を介して上記受信機側に伝送する動作を繰り返して
    行う一方、上記試験モード時には、上記多重伝送制御部
    を介して受信機側から伝送される試験開始信号を受信し
    て、上記システムメモリに記憶された感知器情報の内、
    少なくとも回線番号、感知器アドレス、アナログ値に対
    応した試験基準データを付した試験信号を上記感知器回
    線信号処理回路を介して感知器側に順次伝送し、感知器
    側から返送されるデジタルデータを含んだ返信信号を受
    信して、上記試験信号に付された試験基準データと返信
    信号のデジタルデータとの一致を判別し、判別された試
    験判別結果データを上記テンポラリメモリに順次記憶さ
    せ、このようにして各感知器の動作試験が終了した後
    は、上記テンポラリメモリに記憶された各感知器の試験
    判別結果データを上記多重信号線を介して上記受信機側
    に伝送する信号処理回路とを備えたことを特徴とする、
    動作試験機能を有した火災報知システム。
  2. 【請求項2】上記中継器が、上記信号処理回路におい
    て、上記試験信号に付された試験基準データと返信信号
    のデジタルデータとの一致を判別すると同時に、上記信
    号処理回路から試験信号を出力してから上記感知器回線
    信号処理回路を介して上記感知器からの返信信号を受信
    するまでに要する時間が予め定められた所定の時間内で
    あるかを判別する構成とされたことを特徴とする、請求
    項1に記載の動作試験機能を有した火災報知システム。
  3. 【請求項3】上記火災受信機の上記モード切換手段が、
    予め定められた所定の期間毎に自動的に試験モードに切
    り換えられる構成としたことを特徴とする、請求項1に
    記載の動作試験機能を有した火災報知システム。
  4. 【請求項4】上記火災受信機側のモード切換手段が除か
    れ、代わって、上記中継器の上記信号処理回路によっ
    て、予め定められた所定の期間毎に自動的に試験モード
    に切り換えられる構成にしたことを特徴とする、請求項
    1に記載の動作試験機能を有した火災報知システム。
  5. 【請求項5】感知器回線を介して中継器との間で多重信
    号によるデータの送、受信を行うための多重伝送制御部
    と、 感知器固有のアドレスを設定するためのアドレス設定部
    と、 周囲温度に応じて電気抵抗値の変化する感熱素子を有
    し、周囲温度に応じたアナログ検知信号を出力する温度
    検出手段と、 該温度検出手段から出力されるアナログ検知信号を対応
    したデジタルデータに変換するA/D変換回路と、 信号処理に必要なデータを少なくとも記憶するためのメ
    モリ部と、 感知器回線を介して中継器側から伝送される監視信号に
    付された感知器アドレスが、上記アドレス設定部で設定
    されたアドレスと一致している場合には、少なくとも上
    記アナログ検知信号に対応して上記A/D変換回路から出
    力されるデジタルデータに上記アドレス設定部で設定さ
    れた感知器アドレスを付した返信信号を上記多重伝送制
    御部を介して中継器側に返信する一方、感知器回線を介
    して中継器側から伝送された試験信号に付された感知器
    アドレスが、上記アドレス設定部で設定されたアドレス
    と一致している場合には、上記試験信号に付された試験
    基準データと同一のデジタルデータに上記アドレス設定
    部で設定された感知器アドレスを少なくとも付した返信
    信号を上記多重伝送制御部を介して中継器側に返信する
    信号処理回路とを備えたことを特徴とするアナログ感知
    器。
JP1736590A 1990-01-26 1990-01-26 動作試験機能を有した火災報知システム及びこのシステムに使用されるアナログ感知器 Expired - Fee Related JP2858265B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1736590A JP2858265B2 (ja) 1990-01-26 1990-01-26 動作試験機能を有した火災報知システム及びこのシステムに使用されるアナログ感知器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1736590A JP2858265B2 (ja) 1990-01-26 1990-01-26 動作試験機能を有した火災報知システム及びこのシステムに使用されるアナログ感知器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03222096A JPH03222096A (ja) 1991-10-01
JP2858265B2 true JP2858265B2 (ja) 1999-02-17

Family

ID=11942004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1736590A Expired - Fee Related JP2858265B2 (ja) 1990-01-26 1990-01-26 動作試験機能を有した火災報知システム及びこのシステムに使用されるアナログ感知器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2858265B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4239196B2 (ja) * 2003-05-30 2009-03-18 能美防災株式会社 火災報知設備

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03222096A (ja) 1991-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4692750A (en) Fire alarm system
US4056684A (en) Surveillance system
US5499196A (en) Sensor interface for computer-based notification system
US20080204219A1 (en) Method and system for coupling an alarm system to an external network
JP2858265B2 (ja) 動作試験機能を有した火災報知システム及びこのシステムに使用されるアナログ感知器
JP2825237B2 (ja) 自動通報設備
JP2858266B2 (ja) 発報レベル切換機能を有した火災報知システム
JP2847216B2 (ja) トラブル送信停止機能を有した火災報知システム
JPH09288779A (ja) 火災警報システム
JP3140530B2 (ja) 火災報知設備
JP3210055B2 (ja) 火災報知設備
JPS6019559B2 (ja) 火災報知系の受信機
JPS61133499A (ja) 複数住戸の相互監視装置
JPH07230593A (ja) 火災警報装置の地区音響装置
JP3405554B2 (ja) 警報システム
JP2811014B2 (ja) 自火報システム
JP3050418B2 (ja) ビル遠隔監視装置
JP3261266B2 (ja) 火災感知器
JP3372136B2 (ja) 多重伝送を利用した防災システムにおける交信異常検出システム
JP3135996B2 (ja) 火災感知器
JP2852989B2 (ja) 異常報知システム
JP3539270B2 (ja) 火災監視システム
JP2978756B2 (ja) 警備端末装置
JP2559961B2 (ja) 警報システム
JP2755598B2 (ja) 火災警報装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees