JP2755598B2 - 火災警報装置 - Google Patents

火災警報装置

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JP2755598B2 JP13553988A JP13553988A JP2755598B2 JP 2755598 B2 JP2755598 B2 JP 2755598B2 JP 13553988 A JP13553988 A JP 13553988A JP 13553988 A JP13553988 A JP 13553988A JP 2755598 B2 JP2755598 B2 JP 2755598B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱、煙、あるいはガス等の火災現象に基づ
く物理量を監視することにより火災の検出を行う火災警
報装置に関し、特に、アナログ式火災感知器と受信機と
からなるアナログ式の火災警報装置において、受信機も
しくは中継器とアナログ式火災感知器との間の交信不能
が回復したときに自動的に試験を行うようにしたもので
ある。
[従来の技術及びその問題点] 火災受信機もしくは中継器に複数のアナログ式火災感
知器を接続してなる、いわゆるアナログ式の火災警報装
置を例に取って説明すると、受信機には各火災感知器
の、例えば種別に関する情報が格納されていると共に、
各火災感知器から伝送線を介してセンサ・レベル等を収
集し、該センサ・レベルを種別情報に対応する火災判別
基準と比較する等して火災判別を行っている。
このような火災警報装置において、受信機と感知器と
の交信が不能である場合としては、伝送そのものが不能
である場合と、伝送は可能であっても送受信されるデー
タが0を表示したり伝送フォーマット・エラーであった
り等のセンサ・データ異常である場合とが考えられる。
また、交信不能となる原因としては感知器が交換中すな
わち取り換え中であったり感知器が故障であったりする
ことが考えられる。この場合、交換が完了するか、また
は故障が自然に回復すると、受信機との交信は正常に復
帰して監視態勢に組み込まれてしまうため、従来は、受
信機では「感知器故障回復」を表示する程度にすぎず、
回復後の特別の試験や種別変更の有無等のチェックを自
動的に行うようにはしてはおらず、ましてやチェックの
結果、種別変更が有った場合等に受信機もしくは中継器
側でそれらを自動的に書き換えるようにはしていなかっ
た。
そのため、例えば換気の種別を換えて取り付けた場合
等に受信機もしくは中継器側で当該火災感知器の種別情
報を書き換えようとすると、従来は受信機の管理人は設
定変更を行うためにまず受信機のシステム・リセットを
行い、その上で全感知器からの種別情報を収集しなけれ
ばならなかった。この時、受信機内のメモリに蓄積され
ている全データが失われることとなり、不都合な事態と
なる。
また、感知器が故障から回復した場合は、その感知器
の種別には変更はないが、感度等の機能が異常の場合も
考えられ、そのため機能チェックを行わなければならな
い。従来はそのチェックは人手によって受信機に感知器
のコード番号を入力して行う必要があり、大変面倒なも
のであった。
特に、感知器を交換した場合には、種別により火災判
定基準が異なるため、種別変更を行わずに受信機をその
まま運用していると、思わぬ非火災報が発生する原因と
なっていた。
[問題点を解決するための手段] 従って、本発明によれば、アナログ・センサすなわち
火災感知器と受信機とからなるシステムにおいて、火災
感知器が伝送不能状態から回復したとき、もしくはデー
タ異常から回復したときに、受信機は当該回復した火災
感知器から種別コードを読込み、その種別コードに応じ
た火災判定基準により火災判定を行う。また、当該火災
感知器に対して試験命令を送出して機能チェックを行
い、機能が正常であるか調べるようにしている。
具体的には、本発明によれば、複数のアナログ式火災
感知器の各々から火災受信手段がセンサ・レベルを収集
して火災判定を行っていくアナログ式火災警報装置にお
いて、 前記火災受信手段に設けられ、伝送不能の火災感知器
を故障センサとして登録する故障センサ登録用手段と、 前記故障センサが伝送不能状態から回復したときに、
該回復した故障センサが前記故障センサ登録用手段に登
録されていればそれを消去すると共に、該回復した故障
センサから前記火災受信手段に種別コードを収集させる
センサ種別コード収集手段と、 を備え、これにより前記火災受信手段は、前記回復した
故障センサからのセンサ・レベルの火災判定を行う際に
は、前記収集された種別コードに対応する火災判定基準
を用いるようにしたことを特徴とする火災警報装置が提
供される。
本発明のもう1つの態様によれば、複数のアナログ式
火災感知器の各々から火災受信手段がセンサ・レベルを
収集して火災判定を行っていくアナログ式火災警報装置
において、 前記火災受信手段に設けられ、伝送不能の火災感知器
を故障センサとして登録する故障センサ登録用手段と、 前記故障センサが伝送不能状態から回復したときに、
該回復した故障センサが前記故障センサ登録用手段に登
録されていればそれを消去すると共に、該回復した故障
センサに対して試験もしくは感度補正を行わせる試験命
令手段と、 前記火災受信手段に設けられ、前記試験命令手段によ
って行われた試験もしくは感度補正の結果が不良の場合
に、該不良の回復した故障センサを、試験不良センサと
して登録する試験不良センサ登録用手段と、 を備え、これにより前記火災受信手段は、前記試験不良
センサのセンサ・レベルを無視するようにしたことを特
徴とする火災警報装置が提供される。
本発明のさらにもう1つの態様によれば、複数のアナ
ログ式火災感知器の各々から火災受信手段がセンサ・レ
ベルを収集して火災判定を行っていくアナログ式火災警
報装置において、 前記火災受信手段に設けられ、伝送不能の火災感知器
を故障センサとして登録する故障センサ登録用手段と、 前記故障センサが伝送不能状態から回復したときに、
該回復した故障センサが前記故障センサ登録用手段に登
録されていればそれを消去すると共に、該回復した故障
センサから前記火災受信手段に種別コードを収集させる
センサ種別コード収集手段と、 前記故障センサが伝送不能状態から回復したときに、
前記故障センサ登録用手段に登録されていた前記回復し
た故障センサに対して試験もしくは感度補正を行わせる
試験命令手段と、 前記火災受信手段に設けられ、前記試験命令手段によ
って行われた試験もしくは感度補正の結果が不良の場合
に、該不良の回復した故障センサを、試験不良センサと
して登録する試験不良センサ登録用手段と、 を備え、これにより前記火災受信手段は、前記回復した
故障センサからのセンサ・レベルの火災判定を行う際に
は、前記収集された種別コードに対応する火災判定基準
を用いると共に、前記試験不良センサ登録用手段に格納
されている前記試験不良センサのセンサ・レベルを無視
するようにしたことを特徴とする火災警報装置が提供さ
れる。
なお、ここで、「センサ・レベルを無視する」という
表現は、センサ・レベルに基づいて火災判定を行わない
場合や、火災判定を行って火災と判定されてもそれを表
示しない場合や、さらには火災受信手段が試験不良セン
サに対してポーリングすなわちデータ収集そのものを行
わない場合等、これらすべてを含む広い意味で用いられ
ている。
[作用] 受信機は感知器が故障から回復した場合、該当感知器
の種別コードを読込み、その種別コードに応じた火災判
定基準により火災判定を行う。また、該当感知器に対し
て機能チェックを行い、感知器の機能が正常であるか否
かを調査する。
1) 感知器が伝送不能から回復した場合: 受信機と感知器との交信が不能となり、その後、回復
した場合、受信機は該当感知器に対して種別コードの返
送命令を出力する。
感知器は命令に従って自己アドレスと種別コードとを
受信機に返送する。受信機はこの種別コードをメモリ上
のセンサ・アドレスすなわち感知器アドレスに対応する
場所に記憶させる。以後、受信機は感知器のデータを読
込むと、メモリ上の種別コードを参照し、それによる火
災判定基準により火災判定を行う。
2) センサ・データ異常から回復したとき(異常とは
火災異常以外のセンサ・データそのものの異常を示
す): 受信機がポーリングした感知器のデータが異常で、そ
の後、正常に戻った場合、受信機は感知器に対して機能
チェック命令すなわち試験命令を送出する。
例えば、熱センサの場合には火災試験命令となり、感
知器は受信機の命令に基づいて火災試験を行い、その結
果を受信機に送出する。
受信機は試験結果を見て、感知器が正常か否かを判定
し、その結果を表示する。
また、光電式煙センサでは、火災試験を行うと、火災
判定のためのいわゆる煙検出用発光素子とは別に設けら
れている試験用もしくは汚れ補正用発光素子が点灯し、
そのときの信号レベルが受信機に送出される。
受信機はこのセンサ・データからセンサの状態を判定
し表示し、かつこのセンサ・データにより汚れ補正を行
うようにしても良い。
3) また、必要により上記1)及び2)の双方を行わ
せるようにし、種別コードを読込んだ後、直ちに機能チ
ェック命令を感知器に送出し、感知器はその結果のデー
タを受信機に返送するようにしても良い。
[実施例] 以下、本発明の一実施例について説明する。
第1図は、本発明の一実施例による火災警報装置を示
すブロック回路図であり、図において、REは火災受信
機、SE1〜SEnは、一対の電源兼信号線Lを介して受信機
REに接続される複数個の火災感知器である。なお、第1
図では火災感知器SE1ついてのみ内部回路を詳細に示し
ているが、他の火災感知器も同様の回路構成を有してい
る。
火災受信機REにおいて、 MPU1は、マイクロプロセッサ、 ROM1、ROM2、RAM1〜RAM4は、マイクロプロセッサMPU1
に関連した主メモリ内の、本願に関係した動作記憶領域
部分を象徴的に示すもので、 ROM1は、第2図及び第3図のフローチャートで示すプ
ログラム等の記憶領域、 ROM2は、火災判定基準の記憶領域、 RAM1は、故障センサ登録用の記憶領域、 RAM2は、センサ種別コードの記憶領域、 RAM3は、試験不良センサ登録用の記憶領域、 RAM4は、作業領域、 TRX1は、伝送用インターフェースIF1を介して接続あ
れる信号送受信部、 DPは、表示用インターフェースIF2を介してマイクロ
プロセッサMPU側に接続される表示部、 OPは、操作用インターフェースIF3を介してマイクロ
プロセッサMPU側に接続される操作部、 である。
また、火災感知器SE1において、 MPU2は、マイクロプロセッサ、 ROM21は、第4図のフローチャートで示すプログラム
の記憶領域、 RAM21は、作業領域、 TRX21は、伝送用インターフェースIF21を介して接続
される信号送受信部、 FSは、火災現象に基づく物理量を読込む火災現象検出
手段、 ADは、火災現象検出手段FSから出力されるアナログ信
号をディジタル信号に変換し、インターフェースIF22を
介してマイクロプロセッサMPU2側に与えるアナログ・デ
ィジタル変換器、 IF23は、火災受信機REから送出されてきた試験命令を
火災現象検出手段FSに与えるための試験用インターフェ
ース、 SSは、インターフェースIF24を介して接続される種別
設定部、 ASは、インターフェースIF25を介して接続されるアド
レス設定部、 である。
以下、第1図の動作を第2図〜第4図のフローチャー
トにより説明する。
最初に、第2図により、感知器すなわちセンサが伝送
不能から回復した場合の受信機REの動作について説明す
る。
受信機REは1番からN番までの各センサすなわち感知
器に対して順番にデータすなわちセンサ・レベルの返送
命令を送出し、送出するごとに各センサすなわち感知器
ごとに以下の動作を行う。n番センサ(1≦n≦N)に
対してデータ返送命令を送出すると(ステップ203)、
所定時間間隔ごとにTを1つづつ増分していくことによ
り当該センサからのデータ返送(センサ・レベルの返
送)を待ち(ステップ205、206、207)、増分回数が所
定回数となっても返送の無い場合(ステップ207の
Y)、交信不能として故障センサ登録用の記憶領域RAM1
に当該センサのアドレスを記憶させ(ステップ208)、
そしてステップ209を介してステップ202でnの値を1つ
増分して次のセンサに行く。
伝送不能であった当該センサの故障が回復し、当該セ
ンサからのデータ返送が有った場合には(ステップ206
のY)、該データすなわちセンサ・レベルをSLVとして
作業領域RAM4に登録する(ステップ210)。そして次
に、故障センサ登録用の記憶領域RAM1に当該n番センサ
・アドレスが登録されているか否かについて判定し(ス
テップ211)、故障から回復したばかりであれば未だ登
録されているので(ステップ211のY)、記憶領域RAM1
内のn番センサ・アドレスを消して(ステップ212)、
表示器DPにn番センサ復旧表示を行う(ステップ21
3)。その後、当該n番センサの種別を調べるために種
別コード返送命令を送出して(ステップ214)、該セン
サからの返送を待ち、返送されてくると(ステップ215
のY)、センサ種別コード用記憶領域RAM2に、返送され
てきた当該n番センサの種別コードを記憶させる(ステ
ップ216)。この際、当該センサの種別コードが変更さ
れた旨を表示器DPに表示するようにしても良い。
ステップ216が終了した後、またはステップ211で記憶
領域RAM1にn番センサ・アドレスが登録されていないと
判定された場合には、火災判定を行うために、まず、記
憶領域RAM2から当該n番センサの種別コードを読込み
(ステップ217)、該種別に対応する火災判定基準を、
各センサごとの火災判定基準を格納している記憶領域RO
M2から読込み(ステップ218)、そして作業領域RAM4に
読込まれている当該n番センサのセンサ・レベルSLVが
火災判定基準を満足しているか、すなわち火災判定基準
に達しているか否かが判定され、達していれば(ステッ
プ219のY)、表示部DPに火災表示が行われた後(ステ
ップ220)、また、達していなければ(ステップ219の
N)、そのまま次のセンサの処理に行く。
次に、第3図により、センサ・データ異常から回復し
た場合の受信機REの動作について説明する。
第2図のステップ200〜210と同様、ステップ300〜310
では受信機REはまず、n番センサにデータ返送命令を送
出し(ステップ303)、Tの増分の所定回数待ってもセ
ンサ・レベルの返送の無い場合(ステップ307のY)、
交信不能として故障センサ登録用記憶領域RAM1にセンサ
・アドレスを記憶させて(ステップ308)、ステップ309
を介して次のセンサの処理に行く。
センサ・レベルの返送が有った場合(ステップ306の
Y)、それをSLVとして作用領域RAM4に格納し、該格納
されたセンサ・レベルSLVが異常か否かを判定する(ス
テップ311)。この場合の異常とは、センサ・レベルが
0を示したり、伝送フォーマット・エラーであったり
等、いわゆるセンサ・データそのものに信頼性が無い場
合である。センサ・データ異常と判定された場合には
(ステップ311のY)、故障センサ登録用の記憶領域RAM
1に、当該n番センサのセンサ・アドレスを記憶させる
(ステップ308)。
センサ・データ異常から回復しており、センサ・デー
タが正常であると判定された場合には(ステップ311の
N)、記憶領域RAM1にn番センサ・アドレスが無ければ
(ステップ312のN)、試験不良のセンサ・アドレスが
登録してある記憶領域RAM3を見て、n番センサ・アドレ
スが無いとき(ステップ313のN)、前述と同様に記憶
領域RAM2のn番センサの種別コードに対応する火災判定
基準を記憶領域ROM2から読込んで、作業領域RAM4内のセ
ンサ・レベルを該火災判定基準と比較し(ステップ31
4)、一致している場合には(ステップ314のY)、火災
表示が行われる(ステップ315)。
センサ・データが正常であると判定され(ステップ31
1のN)、かつ故障センサ登録用の記憶領域RAM1に当該
n番のセンサが登録されていると判定された場合には
(ステップ312のY)、記憶領域RAM1内の当該アドレス
すなわちn番センサ・アドレスを消去し(ステップ31
6)、n番センサが復旧した旨を表示部DPに表示する
(ステップ317)。その後、該n番センサに試験命令を
送出して機能チェックを行う(ステップ318)。当該n
番センサから試験結果データが返送されたならば(ステ
ップ319のY)、それを作業領域RAM4に読込み(ステッ
プ320)、該試験結果データに基づいてn番センサの試
験結果が良好であったか否かについて判定する(ステッ
プ321)。もし試験結果が良好ならば(ステップ321の
Y)、n番センサの試験が合格した旨を表示部DPに表示
し(ステップ322)、次のセンサの処理に向かう。
試験結果が不良の場合は(ステップ321のN)、当該
n番センサの試験が不良であった旨を表示器DPに表示し
(ステップ323)、試験不良センサ登録用RAM3にセンサ
・アドレスを記憶する(ステップ324)。
このような一連のステップにより、試験不良のセンサ
は記憶領域RAM3に登録され、かつ該記憶領域RAM3に登録
されたセンサ・レベルは、ステップ314で火災判定が行
われる前にステップ313で火災判定の対象から外される
ので、試験不良のセンサからのセンサ・レベルがたとえ
火災判定基準を満足していても火災表示は行われず、こ
のようにして非火災報等が防止されるのが分かる。
次に、第4図により、各センサの動作について説明す
る。
最初に、火災受信機REからの伝送割込が有れば(ステ
ップ401のY)、すなわち該火災受信機REからの伝送デ
ータが当該火災感知器に対して送出されたデータである
ならば、その伝送データを読込んで(ステップ402)、
データの解読を行う(ステップ403)。
データ解析の結果、第2図のステップ203もしくは第
3図のステップ303で受信機REから送出された、当該n
番センサに対するデータ返送命令であれば(ステップ40
3のD)、火災現象検出手段FSから、当該火災感知器SEn
の設置場所の火災現象に基づく物理量のセンサ・レベル
を読込み(ステップ404)、該センサ・レベルに、アド
レス設定部ASに設定されている自己のアドレスを付して
信号送受信部TRX21から送出する(ステップ405)。
データ解読の結果が、第2図のステップ214で受信機R
Eから送出された、当該n番センサに対する種別コード
返送命令であれば(ステップ403のS)、種別設定部SS
から自己のセンサの種別コードを読込み(ステップ40
6)、該種別コードに自己のアドレスを付して信号送受
信部TRX21から送出する(ステップ405)。
もし、データ解読の結果が、第3図のステップ318で
受信機REから送出された当該n番センサに対する試験命
令(機能チェック命令や感度補正命令も含む)であれば
(ステップ403のT)、試験用インターフェースIF23を
介して火災現象検出手段FSに対して試験や機能チェック
もしくは感度補正を行い(ステップ407)、時間待ち
(ステップ408)の後、センサ・データを読込み(ステ
ップ409)、試験を終了させる(ステップ410)。そして
試験結果としてのセンサ・データに自己のアドレスを付
して信号送受信部TRX21から送出する(ステップ405)。
試験命令や機能チェック命令もしくは感度補正命令と
しては、例えば、熱センサの場合には火災試験命令が行
われ、当該感知器もしくはセンサは受信機REの命令に基
づいて火災試験を行い、その結果を受信機REに返送する
こととなる。また、光電式煙センサでは火災試験を行う
と、火災検出のための煙検出用発光素子に加えて設けら
れている試験用もしくは補正用の発光素子が点灯され、
その時の信号レベルが受信機REに送出されることとな
る。受信機REはこの信号レベルからセンサの状態を判定
し表示し、また該信号レベルからそのときの汚れの程度
をも判定して汚れ補正を行うようにしても良い。
なお、上記実施例において、第3図のフローチャート
のステップ313では、試験不良センサ登録用の記憶領域R
AM3に記憶されているセンサに対しては火災判別を行わ
せないようにしたものを示したが、これに限定されるも
のではなく、例えば、試験不良センサに対して火災判定
は行い、判定結果が火災の場合でもステップ315での火
災表示を行わせないようにすることもできる(この場合
火災判定結果のデータは保存可能である)、また、試験
不良センサに対してはポーリングすなわちステップ303
でのデータ返送命令そのものを送出させないようにする
ことも可能である。これらすべてを含めた表現として特
許請求の範囲では、「試験不良センサのセンサ・レベル
を無視する」という記載を代表して用いた。
また、上記実施例では、第2図では種別コードの返送
命令の場合についてのみ、第3図では試験命令の送出の
場合についてのみ、それぞれ別々に説明したが、必要に
応じ、例えば、第3図のステップ317と318との間に、第
2図のステップ214〜216に挿入する等の適当な方法によ
り、1つのフローで両方を実現するようにすることも可
能である。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、アナログ式火災感知器と受信
機とからなるアナログ式の火災警報装置において、受信
機もしくは中継器とアナログ式火災感知器との間の交信
不能が回復したときに、受信機は、該交信が回復した火
災感知器から自動的に種別情報を収集するようにすると
共に、該交信が回復した火災感知器に対して自動的に試
験を行わせるようにしたので、誤報の発生を防ぐことが
できると共に、受信機の管理人に対して操作の繁雑さを
かなり軽減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による火災警報装置を示す
ブロック回路図、第2図〜第4図は、第1図の動作を説
明するためのフローチャートである。図において、REは
火災受信機、SE1〜SEnは複数個の火災感知器、MPU1はマ
イクロプロセッサ、ROM1は、第2図及び第3図のフロー
チャートで示すプログラム等の記憶領域、ROM2は火災判
定基準の記憶領域、RAM1は故障センサ登録用の記憶領
域、RAM2はセンサ種別コードの記憶領域、RAM3は試験不
良センサ登録用の記憶領域、RAM4は作業領域、DPは表示
器、MPU2はマイクロプロセッサ,ROM21は第4図のフロー
チャートで示すプログラムの記憶領域、RAM21は作業領
域、FSは火災現象検出手段、ADはアナログ・ディジタル
変換器、IF23は試験用インターフェース、SSは種別設定
部、ASはアドレス設定部である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のアナログ式火災感知器の各々から火
    災受信手段がセンサ・レベルを収集して火災判定を行っ
    ていくアナログ式火災警報装置において、 前記火災受信手段に設けられ、伝送不能の火災感知器を
    故障センサとして登録する故障センサ登録用手段と、 前記故障センサが伝送不能状態から回復したときに、該
    回復した故障センサが前記故障センサ登録用手段に登録
    されていればそれを消去すると共に、該回復した故障セ
    ンサから前記火災受信手段に種別コードを収集させるセ
    ンサ種別コード収集手段と、 を備え、これにより前記火災受信手段は、前記回復した
    故障センサからのセンサ・レベルの火災判定を行う際に
    は、前記収集された種別コードに対応する火災判定基準
    を用いるようにしたことを特徴とする火災警報装置。
  2. 【請求項2】複数のアナログ式火災感知器の各々から火
    災受信手段がセンサ・レベルを収集して火災判定を行っ
    ていくアナログ式火災警報装置において、 前記火災受信手段に設けられ、伝送不能の火災感知器を
    故障センサとして登録する故障センサ登録用手段と、 前記故障センサが伝送不能状態から回復したときに、該
    回復した故障センサが前記故障センサ登録用手段に登録
    されていればそれを消去すると共に、該回復した故障セ
    ンサに対して試験もしくは感度補正を行わせる試験命令
    手段と、 前記火災受信手段に設けられ、前記試験命令手段によっ
    て行われた試験もしくは感度補正の結果が不良の場合
    に、該不良の回復した故障センサを、試験不良センサと
    して登録する試験不良センサ登録用手段と、 を備え、これにより前記火災受信手段は、前記試験不良
    センサのセンサ・レベルを無視するようにしたことを特
    徴とする火災警報装置。
  3. 【請求項3】複数のアナログ式火災感知器の各々から火
    災受信手段がセンサ・レベルを収集して火災判定を行っ
    ていくアナログ式火災警報装置において、 前記火災受信手段に設けられ、伝送不能の火災感知器を
    故障センサとして登録する故障センサ登録用手段と、 前記故障センサが伝送不能状態から回復したときに、該
    回復した故障センサが前記故障センサ登録用手段に登録
    されていればそれを消去すると共に、該回復した故障セ
    ンサから前記火災受信手段に種別コードを収集させるセ
    ンサ種別コード収集手段と、 前記故障センサが伝送不能状態から回復したときに、前
    記故障センサ登録用手段に登録されていた前記回復した
    故障センサに対して試験もしくは感度補正を行わせる試
    験命令手段と、 前記火災受信手段に設けられ、前記試験命令手段によっ
    て行われた試験もしくは感度補正の結果が不良の場合
    に、該不良の回復した故障センサを、試験不良センサと
    して登録する試験不良センサ登録用手段と、 を備え、これにより前記火災受信手段は、前記回復した
    故障センサからのセンサ・レベルの火災判定を行う際に
    は、前記収集された種別コードに対応する火災判定基準
    を用いると共に、前記試験不良センサ登録用手段に格納
    されている前記試験不良センサのセンサ・レベルを無視
    するようにしたことを特徴とする火災警報装置。
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