JP2847216B2 - トラブル送信停止機能を有した火災報知システム - Google Patents

トラブル送信停止機能を有した火災報知システム

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JP2847216B2
JP2847216B2 JP1736690A JP1736690A JP2847216B2 JP 2847216 B2 JP2847216 B2 JP 2847216B2 JP 1736690 A JP1736690 A JP 1736690A JP 1736690 A JP1736690 A JP 1736690A JP 2847216 B2 JP2847216 B2 JP 2847216B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、トラブル送信停止機能を有した火災報知シ
ステムに係り、更に詳しくは、中継器から受信機に伝送
されるトラブル判別結果データを一時的に停止させるよ
うにしたことに特徴を有したものに関する。
[従来の技術] 従来の火災報知システムは、火災受信機と複数の中継
器とを多重信号線で接続し、各々の中継器からは感知器
回線を導出して、この感知器回線に多数の感知器を接続
して構成されている。
このようなシステムでは、火災受信機から各々の中継
器に順次監視開始信号を出力し、中継器側では、この監
視開始信号を受けて各感知器にポーリングアクセスによ
って多重信号による監視信号を順次伝送し、各感知器か
ら返送される周囲温度に対応した検知信号を含んだ返信
信号を受信して発報の判別を順次行い、これらの発報判
別結果データを受信機側に伝送して警報報知などの必要
な処理が行われるようになっている。
また、このような火災報知システムでは、システムの
起動時や、何れかの感知器が発報した後に火災復旧操作
を行ったときには、感知器の監視動作を開始するが、こ
の監視動作中に、例えば、感知器回線が断線、短絡して
いる場合や、予め中継器側で設定した感知器回線に対応
した感知器アドレスの設定された感知器が接続されてい
ない場合、感知器アドレスを間違って設定した場合、あ
るいは、感知器ヘッドが外れていたり(故意に取り外さ
れたような場合)誤った種類の感知器ヘッドが接続され
ているような場合に、中継器からのポーリングアクセス
に対して返信信号が返送されなかったり、あるいは返信
信号が中継器側で設定したデータと食い違うことにな
る。従って、中継器では、応答信号が無い場合や、予め
中継器側で設定したデータと異なるデータが返信された
ような場合に、トラブル発生と判断して各中継器から受
信機側にトラブル判別結果データを返信するようにして
いるので、例えば、システムの構築時に誤った感知器ア
ドレスの設定をしたり、あるいは、異なった種類の感知
器を誤って接続したような場合でも直ちに発見できるの
で、システム構築か容易になるとともに、監視動作中は
感知器や感知器回線の不具合を直ちに報知するのでシス
テムの信頼性を向上させている。
ところで、通常この種のシステムをビルなどに構築す
る場合には、各フロアー毎に1台あるいは複数のフロア
ー毎に1台の中継器を設置し、これらの各中継器と火災
受信機とを多重信号線で接続する構成とされることが多
い。従って、感知器の配線工事や感知器の取り付けは各
フロアー毎に順次進められ、一つのフロアーの配線工事
が完了する毎に逐一動作試験を行うことによって、配線
施工の能率を上げる方法が取られている。
ところが、システム全体の施工が完了していない状態
で試験的に起動したり、火災復旧操作を行うと、中継器
側では、感知器がまだ取り付けられていないフロアーの
全ての感知器についてトラブルが発生したと判別してし
まい、これらのトラブル判別結果データが受信機側に逐
一伝送されることになる。従って、配線工事の完了した
フロアーの感知器の発報試験を順次行う場合には、火災
復旧操作を行う毎に工事の終了していないフロアーの中
継器から受信機側にトラブル判別結果データが返信され
るため、次の感知器の発報試験を行うまでに時間がかか
り、システムの信頼性を向上させるために設けたトラブ
ル検出の機能が、逆にシステム構築時には試験作業の能
率を低下させることになり改善が望まれていた。
[発明が解決しようとする課題] 上記事情に鑑みて提案される本発明は、中継器で検出
された感知器あるいは感知器回線のトラブル判別結果デ
ータを受信機側に返信することを一時的に停止させるこ
とによって、システム構築時の動作試験の能率を向上さ
せるとともに、監視時にはトラブル判別結果データを伝
送してシステムの信頼性を向上させることのできるトラ
ブル送信停止機能を有した火災報知システムを提供する
ことを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために提案される本発明(請求項
1に記載)は、火災受信機が、多重信号線を介して各中
継器との間で多重信号によるデータの送、受信を行うた
めの多重伝送制御部と、各中継器から導出された感知器
回線に接続される各感知器毎に、接続される回線番号、
感知器アドレス、感知器種別、および予報、火災報、連
動報の各判別レベルなどの感知器情報を設定入力するた
めの感知器情報設定手段と、該感知器情報設定手段で設
定された上記感知器情報を少なくとも記憶するメモリ手
段と、各中継器側で検出された感知器及び感知器回線の
トラブル判別結果データの送信を停止するためのトラブ
ル送信停止信号を制御信号線を介して各中継器に出力す
るトラブル送信停止手段と、各中継器を介して伝送され
る各感知器及び感知器回線の発報判別結果データ、トラ
ブル判別結果データなどを受けて発報表示及び警報音の
鳴動などを行うための警報報知手段と、各部の信号処理
を行うとともに、システムの起動時には、上記メモリ手
段に記憶された感知器情報を上記多重伝送制御部を介し
て中継器アドレスを付した多重信号によって上記中継器
側に順次伝送し、この後、各感知器の発報状態の監視を
行うために上記多重伝送制御部を介して中継器アドレス
を付した監視開始信号を多重信号によって各中継器側に
順次出力する信号処理回路とを備えており、中継器が、
上記受信機との間で多重信号によるデータの送、受信を
行うための多重伝送制御部と、中継器固有の中継器アド
レスを設定するためのアドレス設定部と、上記受信機の
トラブル送信停止手段から出力されるトラブル送信停止
信号を受けるI/Oポートと、感知器回線毎に設けられ
て、各感知器回線に接続された複数の感知器との間で多
重信号によるデータの送、受信を行うとともに、感知器
回線の断線、短絡を検知して検知信号を出力するための
感知器回線多重伝送制御部と、システムの起動時に、上
記受信機側のメモリ手段に記憶された感知器情報の内、
導出された感知器回線に接続されている感知器に対応し
た情報を順次取り込んで記憶するためのシステムメモリ
と、上記受信機側から上記トラブル送信停止信号を受け
ていないときには、少なくとも各感知器及び感知器回線
側から伝送される返信信号及びトラブル信号を判別して
得られる発報判別結果データ及びトラブル判別結果デー
タなどのデータを一時的に記憶する一方、トラブル送信
停止信号を受けているときには、少なくとも上記発報判
別結果データを一時的に記憶するテンポラリメモリと、
感知器回線毎に設けられて、各々の感知器回線に接続さ
れている感知器の感知器情報を記憶するための感知器情
報メモリと、感知器回線毎に設けられて、システムの起
動時には、上記システムメモリに記憶された感知器情報
のうち、各々の感知器回線に接続されている感知器の情
報を上記感知器情報メモリに転送し、この後、各感知器
回線に接続された各感知器の発報状態を監視するための
監視信号を受けて上記感知器回線多重伝送制御部を介し
て多重信号による監視信号をポーリングによって各感知
器に順次出力するとともに、これらの感知器から返送さ
れる多重信号による返信信号あるいはトラブル信号を受
信して、上記感知器情報メモリに記憶された感知器情報
と比較判別することによって発報判別結果データ、トラ
ブル判別結果データを処理出力する感知器回線信号処理
回路と、システムの起動時には、上記システムメモリに
記憶された感知器情報を回線番号に対応した上記感知器
情報メモリに記憶させるために対応した感知器回線信号
処理回路に順次転送し、この後、上記受信機から上記I/
Oポートを介してトラブル送信停止信号を受けていない
ときには、上記受信機側から伝送される監視開始信号を
受けて、回線番号を付した監視信号を対応した上記感知
器回線信号処理回路に順次伝送して感知器のポーリング
を行ない、これらの感知器回線信号処理回路から返信さ
れる発報判別結果データ、トラブル判別結果データを上
記テンポラリメモリに記憶させ、このようにして各々の
感知器回線信号処理回路からのデータの返信が一巡した
後は、上記テンポラリメモリに記憶された発報判別結果
データ及びトラブル判別結果データを上記多重信号線を
介して上記受信機側に伝送する動作を繰り返して行う一
方、上記受信機から上記I/Oポートを介してトラブル送
信停止信号が入力されているときには、上記感知器回線
信号処理回路から返信される発報判別結果データのみを
上記テンポラリメモリに記憶させ、各々の感知器回線信
号処理回路からのデータの返信が一巡した後は、上記テ
ンポラリメモリに記憶された発報判別結果データを上記
多重信号線を介して上記受信機側に伝送する動作を繰り
返して行う信号処理回路とを備えた構成とされている。
このように、本システムでは、中継器の各感知器回線
信号処理回路で感知器の発報の判別などの信号処理を行
うことによって信号処理回路の負担を軽減しているが、
信号処理回路で各感知器の発報の判別を集中して行う構
成にすることも可能である。
また、同時に提案される本発明(請求項2に対応)
は、上記火災受信機と各中継器との間に設けられた制御
信号線が除かれ、上記火災受信機の上記トラブル送信停
止手段が上記各中継器のI/Oポートに直接トラブル送信
停止信号を出力するのに代えて、上記火災受信機の信号
処理回路から多重伝送制御部を介して多重信号によって
各中継器側にトラブル送信停止信号を伝送する構成とさ
れている。
[作用] 請求項1に記載の本発明では、中継器から導出された
感知器回線に接続される各感知器毎に、接続される回線
番号、感知器アドレス、感知器の種別、および予報、火
災報、連動報の各発報判別レベルなどの感知器情報を受
信機の感知器情報設定手段によって順次設定入力し、こ
れらの設定された感知器情報を信号処理回路を介してメ
モリ手段に記憶する。システムが起動されると、受信機
側の信号処理回路はメモリ手段に記憶された各感知器情
報にそれらの感知器が接続された中継器の中継器アドレ
スを付した多重信号によって多重伝送制御部を介して各
中継器に伝送する。各中継器側では、多重伝送制御部を
介してアドレス設定部で設定された中継器アドレスと同
一のアドレスを有する感知器情報を受けてシステムメモ
リに順次記憶し、このようにして全ての感知器情報が各
中継器のシステムメモリに転送される。
この後、各中継器側では、システムメモリに記憶され
た感知器情報を、回線番号に従って対応した感知器回線
信号処理回路に順次転送し、感知器回線信号処理回路で
はこの感知器情報を感知器情報メモリに順次記憶する。
各々の感知器回線において感知器情報の転送が終了する
と、各感知器の発報状態の監視動作を開始する。
監視動作に入ると、受信機の信号処理回路から多重伝
送制御部を介して中継器アドレスを付した監視開始信号
を多重信号によって順次中継器側に出力する。中継器側
ではこの監視開始信号を信号処理回路で受信解読し、回
線番号を付した監視信号を対応した感知器回線信号処理
回路に順次出力し、対応した感知器回線信号処理回路で
は感知器情報メモリに記憶された感知器情報の内、少な
くとも回線番号、感知器アドレスを付した監視信号を感
知器回線多重伝送制御部を介して多重信号によって各感
知器側に順次出力する。各感知器では多重信号に付され
た感知器アドレスが感知器側で設定されたアドレスと一
致した場合には、周囲温度に対応した温度検知信号に感
知器アドレスを付した返信信号を中継器側に返送し、中
継器側では、この返信信号を感知器回線多重伝送制御部
を介して感知器回線信号処理回路で受信解読する。そし
て、感知器情報メモリに記憶された感知器情報に従って
返信された温度検知信号を発報判別レベルと比較して発
報判別を行うとともに、返信された温度検知信号が設定
された感知器種別に一致しているかなどの判別を行い、
更に、感知器回線の断線、短絡などの有無を判別する。
そして、これらの発報判別結果データとトラブル判別結
果データとを信号処理回路に順次伝送する。信号処理回
路では、これらの判別結果データを受信したときに、制
御信号線を介しI/Oポートを通じて受信機側からトラブ
ル送信停止信号を受けていないときには、これらの発報
判別結果データおよびトラブル判別結果データの双方を
テンポラリメモリに順次記憶させる。しかし、信号処理
回路でこれらの判別結果データを受信したときに、制御
信号線を介しI/Oポートを通じて受信機側からトラブル
送信停止信号を受けているときには、これらの発報判別
結果データおよびトラブル判別結果データのうち発報判
別結果データのみをテンポラリメモリに順次記憶させ
る。このようにして、各感知器回線信号処理回路から信
号処理回路に判別結果データが伝送されると、信号処理
回路はテンポラリメモリに記憶された発報判別結果デー
タおよびトラブル判別結果データを多重信号線を介して
受信機側に伝送し、受信機側は信号処理回路によってこ
れらの判別結果データをメモリ手段に記憶するととも
に、必要な信号処理を行い、警報報知手段を駆動して必
要な警報表示、警報報知を行う。
しかし、中継器側で受信機から伝送された監視開始信
号を受信したときに、制御信号線を介して受信機側から
I/Oポートにトラブル送信停止信号が入力されていると
きには、感知器回線信号処理回路から信号処理回路に返
信される発報判別結果データおよびトラブル判別結果デ
ータの内、発報判別結果データのみがテンポラリメモリ
に順次記憶され、全ての感知器の発報判別結果データが
記憶されると、信号処理回路はテンポラリメモリに記憶
された発報判別結果データを多重信号線を介して受信機
側に伝送し、受信機側は信号処理回路によって発報判別
結果データをメモリ手段に記憶するとともに、必要な信
号処理を行い、警報報知手段を駆動して必要な警報表
示、警報報知を行う。
請求項2に記載の本発明では、受信機側のトラブル送
信停止手段からトラブル送信停止信号が信号処理回路回
路に出力されると、信号処理回路から多重伝送制御部を
介して中継器側に中継器アドレスを付したトラブル送信
停止信号を多重信号によってが出力し、中継器アドレス
の一致した中継器では伝送されたトラブル送信停止信号
を信号処理回路で受信解読して、トラブル判別結果デー
タを受信機側に伝送することを停止する。
[実施例] 以下に、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は、本発明の火災報知システムの基本構成を示
したもので、図において、1は火災受信機、2…は中継
器であり、これら火災受信機1と各中継器2…とは多重
信号線lおよび制御信号線lCによって渡り接続されてい
る。また、各々の中継器からは複数の感知器回線lS…が
導出され、これらの感知器回線lSには複数のアナログ感
知器3…が接続された構成とされている。尚、感知器回
線lSの終端には終端抵抗Rが接続されており、この終端
抵抗Rを介して所定の電流を通電することによって、後
述する中継器2の感知器回線多重伝送制御部で感知器回
線lSの断線検出を可能にしている。
第2図は、本発明のシステムに使用される火災受信機
1の内部構成をブロック図をもって示したもので、図に
おいて、11は多重信号線lを介して各中継器2との間で
多重信号によるデータの送、受信を行うための多重伝送
制御部、12は中継器2から導出された感知器回線lSに接
続される各感知器3毎に、接続される回線番号、感知器
アドレス、感知器種別、予報、火災報、連動報の各判別
レベルおよび後述する試験モードにおいて試験信号に付
される試験基準信号などの感知器情報を設定入力するた
めの感知器情報設定手段、14は感知器情報設定手段12で
設定された感知器情報を少なくとも記憶するメモリ手
段、16は中継器側で検出された感知器3及び感知器回線
lSのトラブル判別結果データが返信されることを停止す
るためのトラブル送信停止信号を制御信号線lCを介して
各中継器3側に出力するトラブル送信停止手段、15は各
中継器2を介して伝送される各感知器3及び感知器回線
lSの発報判別結果データ、トラブル判別結果データなど
によって発報表示及び警報音の鳴動などの必要な警報報
知を行うための警報報知手段である。また、10は各部の
信号処理を行うとともに、システムが起動されたときに
は、メモリ手段14に記憶された感知器情報を多重伝送制
御部11を通じ多重信号線lを介して中継器アドレスを付
した多重信号によって中継器2側に順次伝送し、この
後、各感知器3の発報状態の監視を行うために多重伝送
制御部11を通じ多重信号線lを介して中継器アドレスを
付した監視開始信号を多重信号によって各中継器2側に
順次出力する。
尚、13は後述するように、システムの動作モードを監
視モードと試験モードに切換設定するためのモード切換
スイッチ13aを有したモード切換手段である。
第3図は、本発明のシステムに使用される中継器2の
内部構成をブロック図をもって示したもので、図におい
て、21は受信機1との間で多重信号によるデータの送、
受信を行うための多重伝送制御部、22は中継器固有の中
継器アドレスを設定するためのアドレス設定部、28は受
信機1側のトラブル送信停止手段16から制御信号線lCを
介して伝送されるトラブル送信停止信号を受けるI/Oポ
ートである。27は導出された各感知器回線lS毎に設けら
れて、各感知器回線lSに接続された複数の感知器3との
間で多重信号によるデータの送、受信を行うための感知
器回線多重伝送制御部であり、感知器回線lSの終端に接
続された終端抵抗Rを介して所定の電流を通電すること
によって感知器回線lSの断線を検出する機能と、感知器
回線lSを通じて各感知器3側に供給される電圧レベルが
ゼロになった場合を検出して感知器回線lSの短絡を検知
する機能を備えている。24はシステムが起動されたとき
に、受信機1側のメモリ手段14に記憶された感知器情報
の内、導出された感知器回線lSに接続されている各感知
器3に対応した情報を順次取り込んで記憶するためのシ
ステムメモリ、23は受信機1側からトラブル送信停止信
号を受けていないときには、少なくとも各感知器3及び
感知器回線lSから伝送される返信信号及びトラブル信号
を判別して得られる発報判別結果データ及びトラブル判
別結果データなどのデータを一時的に記憶する一方、受
信機側からトラブル送信停止信号を受けているときに
は、少なくとも発報判別結果データを一時的に記憶する
テンポラリメモリ、26aは感知器回線毎に設けられて、
感知器回線lSに接続されている各感知器3の感知器情報
を記憶するための感知器情報メモリである。26は感知器
回線lS毎に設けられた感知器回線信号処理回路であり、
システムが起動されたときには、システムメモリ24に記
憶された感知器情報のうち、各感知器回線lSに接続され
ている各感知器3の情報を感知器情報メモリ26aに順次
転送し、この後、各感知器回線lSに接続された各感知器
3の発報状態を監視するための監視信号を受けて感知器
回線多重伝送制御部27を介して回線番号、感知器アドレ
スを少なくとも付した多重信号による監視信号をポーリ
ングによって各感知器3に順次出力するとともに、これ
らの感知器から返送される多重信号による返信信号ある
いはトラブル信号を受信して、感知器情報メモリ26aに
記憶された感知器情報と比較判別することによって発報
判別結果データ、トラブル判別結果データを処理出力す
る。この感知器回線信号処理回路26は感知器情報メモリ
26aとともに、各感知器回線lS毎に多重信号伝送および
判別処理を分散することによって後述する信号処理回路
20の負担を軽減している。20は中継器2の動作の中枢を
担う信号処理回路であり、システムが起動されたときに
は、システムメモリ24に記憶された感知器情報を回線番
号に対応した感知器情報メモリ26aに記憶させるために
対応した感知器回線信号処理回路26に順次転送し、この
後、受信機1側から制御信号線lCを介してI/Oポート28
にトラブル送信停止信号が伝送されていないときには、
受信機1側から伝送される監視開始信号を受けて、回線
番号を付した監視信号を対応した感知器回線信号処理回
路26に順次伝送して感知器のポーリングを行ない、これ
らの感知器回線信号処理回路26から返信される発報判別
結果データ、トラブル判別結果データをテンポラリメモ
リ23に記憶させ、このようにして各々の感知器回線信号
処理回路26からの判別結果データの返信が一巡した後
は、テンポラリメモリ23に記憶された発報判別結果デー
タ及びトラブル判別結果データを多重信号線lを介して
受信機1側に伝送する動作を繰り返して行う。また、受
信機1側から制御信号線lCを介してI/Oポート28にトラ
ブル送信停止信号が伝送されているときには、感知器回
線信号処理回路26から返信される発報判別結果データの
みをテンポラリメモリ23に記憶させ、各感知器回線信号
処理回路26からのデータの返信が一巡した後は、テンポ
ラリメモリ23に記憶された発報判別結果データを多重信
号線lを介して受信機1側に伝送する動作を繰り返して
行う。
尚、切換接続回路25は、信号処理回路20と感知器回線
信号処理回路26…との間で伝送される信号を切り換える
ためのもので、伝送される信号に付された回線番号を識
別して信号の切換接続を行うものであり、中継器異常検
出手段29は中継器2に供給される交流電圧の遮断、各内
部回路に供給される直流電圧の遮断あるいはヒューズ切
れなどの中継器2のトラブルを検出するもので、この中
継器トラブルデータは上述したトラブル判別結果データ
と区別してテンポラリメモリ23に記憶されており、中継
器2が受信機1側からトラブル送信停止信号を受けてい
る場合であってもこの中継器トラブルデータは受信機1
側に伝送される。
また、予報判別レベルは、火災発生時に感知器の取付
場所の温度が少しだけ上昇したときに火災の発生を予報
するための判別レベル、火災報判別レベルは火災が広が
って感知器の取付場所の温度が上昇したときに火災の発
生を報じるための判別レベル、連動報は感知器の取付場
所の温度が更に上昇して火災の広がりを防止するために
防火戸や防排煙シャッターなどを連動させるための判別
レベルである。
第4図は、本発明のシステムに使用される感知器3
(本実施例では、アナログ感知器を使用している)の内
部構成をブロック図をもって示したもので、図におい
て、31は感知器回線lSを介して中継器2との間で多重信
号によるデータの送、受信を行うための多重伝送制御
部、32は感知器固有の感知器アドレスを設定するための
アドレス設定部、34は周囲温度に応じて電気抵抗値の変
化する感熱素子(不図示)を有し、周囲温度に応じたア
ナログ検知信号を出力する温度検出回路34aと、温度検
出手段34aから出力されるアナログ検知信号を対応した
デジタルデータに変換するA/D変換回路34bで成る温度検
出手段、33は後述する信号処理回路において信号処理に
必要なデータを少なくとも記憶するためのメモリ部であ
る。また、30は信号処理回路であり、感知器回線lSを介
して中継器2側から伝送される監視信号に付された感知
器アドレスが、アドレス設定部32で設定されたアドレス
と一致している場合には、少なくとも温度検出手段34か
ら出力される周囲温度に対応したデジタルデータにアド
レス設定部32で設定された感知器アドレスを付した返信
信号を多重伝送制御部31を通じ多重信号線lを介して中
継器2側に返信する動作を行う。
また、後述するように、感知器回線lSを介して中継器
2側から試験信号が伝送されたときには、試験信号に付
された感知器アドレスが、アドレス設定部32で設定され
たアドレスと一致している場合には、試験信号に付され
た試験基準データと同一のデジタルデータにアドレス設
定部32で設定された感知器アドレスを少なくとも付した
返信信号を多重伝送制御部31を通じ多重信号線lを介し
て中継器2側に返信する動作を行う。
このような構成の本発明のシステム動作を以下に説明
する。
システムを起動する前に、中継器2から導出された各
感知器回線lSに接続される各感知器3毎に、接続される
回線番号、感知器アドレス、感知器の種別、予想、火災
報、連動報の各発報判別レベル及び後述する試験モード
において使用する試験基準信号などの感知器情報を受信
機1の感知器情報設定手段12によって順次設定入力し、
これらの設定された感知器情報は信号処理回路10を介し
てメモリ手段14に順次記憶される。
システムが起動されると、受信機1側の信号処理回路
10はメモリ手段14に記憶された各感知器情報にそれらの
感知器3が接続された中継器2の中継器アドレスを付し
た多重信号によって多重伝送制御部11を通じ多重信号線
lを介して各中継器2側に伝送する。
各中継器2側では、多重伝送制御部21を介して伝送さ
れた多重信号を信号処理回路20で受信解読し、アドレス
設定部22で設定された中継器アドレスと同一のアドレス
を有する感知器情報を受けてシステムメモリ24に順次記
憶する。このようにして全ての感知器情報が各中継器2
側のシステムメモリに転送される。
各中継器2側では、システムメモリ24に記憶された感
知器情報を切換接続回路25を介して感知器情報の回線番
号に対応した感知器回線信号処理回路26に順次伝送し、
感知器回線信号処理回路26ではこの感知器情報を感知器
情報メモリ26aに順次転送して記憶する。各々の感知器
回線lSについて感知器情報の転送が終了すると、各感知
器の発報情報を判別する監視モードに入る。
監視モードに入ると、受信機1の信号処理回路10から
多重伝送制御部11を通じ多重信号線lを介して中継器ア
ドレスを付した監視開始信号を多重信号によって順次中
継器2側に出力する。
中継器2側では、この監視開始信号を多重伝送制御部
21を介して信号処理回路20で受信解読し、信号処理回路
20は、回線番号を付した監視信号を対応した感知器回線
信号処理回路26に順次出力する。
監視信号を受信した感知器回線信号処理回路26では、
感知器情報メモリ26aに記憶された感知器情報の内、少
なくとも回線番号、感知器アドレスを付した監視信号を
感知器回線多重伝送制御部27を介して多重信号によって
各感知器3側に順次出力する。
各感知器3では、多重伝送制御部31を介して信号処理
回路30で多重信号を受信解読し、多重信号に付された感
知器アドレスが感知器3側のアドレス設定部32で設定さ
れたアドレスと一致した場合には、温度検出手段34から
出力される周囲温度に対応したデジタルデータに感知器
アドレスを付した返信信号を多重伝送制御部31を介して
感知器回線lSに返信出力する。
中継器2側では、この返信信号を感知器回線多重伝送
制御部27を介して感知器回線信号処理回路26で受信解読
する。感知器回線信号処理回路26は、感知器情報メモリ
26aに記憶された感知器情報に従って返信されたデジタ
ルデータを発報判別レベルと比較して発報判別を行うと
ともに、返信されたデジタルデータが設定された感知器
種別に一致しているかなどの判別を行い、更に、感知器
回線lSの断線、短絡などの有無を判別する。そして、こ
れらの発報判別結果データとトラブル判別結果データと
を信号処理回路に順次伝送する。
信号処理回路20では、これらの判別結果データを受け
たときに、制御信号線lCを介して受信機1側からトラブ
ル送信停止信号がI/Oポート28に伝送されていないとき
には、これらの発報判別結果データおよびトラブル判別
結果データの双方をテンポラリメモリ23に順次記憶させ
る。しかし、信号処理回路20でこれらの判別結果データ
を受けたときに、制御信号線lCを介して受信機1側から
トラブル送信停止信号がI/Oポート28に伝送されている
ときには、これらの発報判別結果データおよびトラブル
判別結果データの内、発報判別データのみをテンポラリ
メモリ23に順次記憶させる。
このようにして、各感知器回線信号処理回路26から信
号処理回路20に判別結果データが伝送されると、信号処
理回路20はテンポラリメモリ23に記憶された発報判別結
果データ、トラブル判別結果データを多重信号線を介し
て受信機2側に伝送する。
受信機2側では、多重伝送制御部11を介して信号処理
回路20でこれらの判別結果データを受信解読し、メモリ
手段14に記憶するとともに必要な信号処理を行い、警報
報知手段15を駆動して必要な警報表示、警報報知を行
う。
このように、本発明のシステムでは、中継器2毎にト
ラブル判別結果データが受信機1側に返信されることを
一次的に停止させることができるので、システムの施工
時に発報動作試験を行う場合でも、未施工の部分から返
信されるトラブル判別結果データが返信されないので効
率良く動作試験を行うことができる。
上述したシステムでは、受信機1側のトラブル送信停
止手段16から制御信号線lCを介して各中継器2側のI/O
ポート28に直接トラブル送信停止信号を伝送する構成と
して説明している。しかし、このような構成とは異なっ
て、受信機1と各中継器2との間に設けられた制御信号
線lCを取り除き、受信機1のトラブル送信停止手段16か
ら信号処理回路10にトラブル送信停止信号を出力し、信
号処理回路10でこのトラブル送信停止信号に対応した中
継器アドレスを付して多重伝送制御部11を介して多重信
号によって各中継器2側に伝送し、中継器2側の信号処
理回路20でこのトラブル送信停止信号を受信解読するこ
とも可能である(請求項2に対応)。
尚、本実施例では、上述した監視モードに加えて、各
感知器の動作試験を行うための試験モードを切換設定で
きるようにされており、以下に、受信機1のモード切換
手段13のモード切換スイッチ13aを操作して試験モード
に切換られた場合の動作を説明する。
受信機1の信号処理回路10から多重伝送制御部11を介
して中継器アドレスを付した試験開始信号が多重信号に
よって順次中継器2側に出力される。
中継器側では、多重信号線lを介して伝送された試験
開始信号を多重伝送制御部21を通じて信号処理回路で受
信解読し、システムメモリ24に記憶された感知器情報の
なかで、少なくとも回線番号を付した試験信号を切換接
続回路25を介して対応した感知器回線信号処理回路26側
にに伝送する。
試験信号を受信した感知器回線信号処理回路26では、
この試験信号を受けて、感知器情報メモリ26aに記憶さ
れている感知器情報の内、少なくとも回線番号、感知器
アドレスおよび試験基準データを付した試験信号を感知
器回線多重伝送制御部27を通じ感知器回線lSを介して多
重信号によって各感知器3側に順次ポーリング方式で伝
送する。
試験信号を受けた感知器3では、試験信号に付された
感知器アドレスとアドレス設定部32で設定されたアドレ
スとの一致を信号処理回路30で判別し、一致が判別され
たときには、信号処理回路30は、試験信号に付された試
験基準データと同一のデジタルデータにアドレス設定部
32で設定された感知器アドレスを付した返信信号を生成
し、多重伝送制御部31を通じて感知器回線lSに出力す
る。
中継器2側では、感知器回線lSを介して伝送された返
信信号を感知器回線多重伝送制御部27を通じて感知器回
線信号処理回路26で受信解読し、受信解読し、返信信号
のデジタルデータと感知器情報メモリ26aに記憶された
対応した感知器の試験基準データとの一致を判別し、判
別した試験判別結果データを切換接続回路25を介して信
号処理回路20に伝送する。
信号処理回路20では、伝送された試験判別結果データ
をテンポラリメモリ23に順次記憶させる。
このようにして中継器2から導出された各感知器回線
lSに接続された全ての感知器3のポーリングによる動作
試験が終了し、他の中継器2について同様の動作試験が
終了すると、信号処理回路20は各中継器2のテンポラリ
メモリ23に記憶された各感知器3の試験判別結果データ
にアドレス設定部22で設定された中継器アドレスを付し
て多重伝送制御部21を通じ多重信号線をl介して多重信
号によって受信機1側に伝送する。
受信機1側では、これらの試験判別結果データを信号
処理回路10で受けてメモリ手段14に記憶するとともに必
要な信号処理を行い、警報報知手段15を駆動して必要な
警報表示や警報報知を行う。そして、モード切換手段13
のモード切換スイッチ13aが操作されて監視モードに切
り換えられると、再び上述した監視モードの動作によっ
て感知器の発報を監視する。
このように、システム全体の感知器の動作試験を短時
間で効率良く行うことが可能である。
また、上述した試験モード時の動作では、中継器2の
信号処理回路20において、感知器3側に出力した試験信
号に付された試験基準信号と感知器3側から返送される
返信信号に付されたデジタルデータとの一致を判別して
感知器3の動作状態を判別しているが、このようなデー
タの一致に加えて、信号処理回路20から試験信号を出力
してから予め定められた所定の時間内に感知器3側から
返信信号が返送されるかどうかを判別することによっ
て、動作試験の信頼性を向上させることができる。
[発明の効果] 請求項1に記載した本発明によれば、感知器あるいは
感知器回線のトラブル判別結果データが中継器から受信
機側に返信されることを中継器毎に一次的に停止させる
ことができるので、施工時に感知器の発報動作試験を行
うときでも、施工の済んでいない箇所からのトラブル判
別結果データの返信を阻止できるので、効率の良い動作
試験を行うことができ、また、監視時にはトラブル判別
結果データを返信させることによって故障を直ちに報知
できるので信頼性を向上させた火災報知システムを提供
できる。
請求項2に記載した本発明によれば、請求項1に記載
したシステムから制御信号線を取り除き、多重伝送系を
そのまま利用した構成によって、同様の効果を奏する火
災報知システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のシステム構成図、第2図はその火災受
信機の内部構成を示したブロック図、第3図はその中継
器の内部構成を示したブロック図、第4図はアナログ感
知器の内部構成を示したブロック図である。 [符号の説明] 1……火災受信機 10……信号処理回路 11……多重伝送制御部 12……感知器情報設定手段 14……メモリ手段 15……警報報知手段 2……中継器 20……信号処理回路 21……多重伝送制御部 22……アドレス設定部 23……テンポラリメモリ 24……システムメモリ 26……感知器回線信号処理回路 26a……感知器情報メモリ 27……感知器回線多重伝送制御部 l……多重信号線 lS……感知器回線 lC……制御信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 29/02 - 29/10 G08B 26/00 G08B 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災受信機と中継器アドレスを有した複数
    の中継器とを多重信号線及び制御信号線で接続するとと
    もに、これらの中継器からは少なくとも感知器アドレス
    の割り当てられた複数の感知器を接続した感知器回線を
    導出させ、これらの感知器から返信信号が返送された場
    合および感知器あるいは感知器回線にトラブルが発生し
    てトラブル信号が伝送された場合には中継器側でこれら
    を判別し、該中継器から上記受信機側へ発報判別結果デ
    ータあるいはトラブル判別結果データを中継伝送するこ
    とによって警報報知を行う一方、上記制御信号線を介し
    て上記受信機側からトラブル送信停止信号を受けている
    中継器は、発報判別結果データのみを受信機側に伝送す
    るようにしたトラブル送信停止機能を有した火災報知シ
    ステムであって、 上記火災受信機は、 上記多重信号線を介して上記各中継器との間で多重信号
    によるデータの送、受信を行うための多重伝送制御部
    と、 上記中継器から導出された感知器回線に接続される各感
    知器毎に、接続される回線番号、感知器アドレス、感知
    器種別、および予報、火災報、連動報の各判別レベルな
    どの感知器情報を設定入力するための感知器情報設定手
    段と、 該感知器情報設定手段で設定された上記感知器情報を少
    なくとも記憶するメモリ手段と、 上記中継器側で検出された上記感知器及び感知器回線の
    トラブル判別結果データの送信を停止するためのトラブ
    ル送信停止信号を上記制御信号線を介して各中継器に出
    力するトラブル送信停止手段と、 上記各中継器を介して伝送される各感知器及び感知器回
    線の発報判別結果データ、トラブル判別結果データなど
    を受けて発報表示及び警報音の鳴動などを行うための警
    報報知手段と、 各部の信号処理を行うとともに、システムの起動時に
    は、上記メモリ手段に記憶された感知器情報を上記多重
    伝送制御部を介して中継器アドレスを付した多重信号に
    よって上記中継器側に順次伝送し、この後、各感知器の
    発報状態の監視を行うために上記多重伝送制御部を介し
    て中継器アドレスを付した監視開始信号を多重信号によ
    って各中継器側に順次出力する信号処理回路とを備えて
    おり、 上記中継器は、 上記受信機との間で多重信号によるデータの送、受信を
    行うための多重伝送制御部と、 中継器固有の中継器アドレスを設定するためのアドレス
    設定部と、 上記受信機のトラブル送信停止手段から出力されるトラ
    ブル送信停止信号を受けるI/Oポートと、 感知器回線毎に設けられて、各感知器回線に接続された
    複数の感知器との間で多重信号によるデータの送、受信
    を行うとともに、感知器回線の断線、短絡を検知して検
    知信号を出力するための感知器回線多重伝送制御部と、 システムの起動時に、上記受信機側のメモリ手段に記憶
    された感知器情報の内、導出された感知器回線に接続さ
    れている感知器に対応した情報を順次取り込んで記憶す
    るためのシステムメモリと、 上記受信機側から上記トラブル送信停止信号を受けてい
    ないときには、少なくとも各感知器及び感知器回線側か
    ら伝送される返信信号及びトラブル信号を判別して得ら
    れる発報判別結果データ及びトラブル判別結果データな
    どのデータを一時的に記憶する一方、トラブル送信停止
    信号を受けているときには、上記少なくとも上記発報判
    別結果データを一時的に記憶するテンポラリメモリと、 感知器回線毎に設けられて、各々の感知器回線に接続さ
    れている感知器の感知器情報を記憶するための感知器情
    報メモリと、 感知器回線毎に設けられて、システムの起動時には、上
    記システムメモリに記憶された感知器情報のうち、各々
    の感知器回線に接続されている感知器の情報を上記感知
    器情報メモリに転送し、この後、各感知器回線に接続さ
    れた各感知器の発報状態を監視するための監視信号を受
    けて上記感知器回線多重伝送制御部を介して多重信号に
    よる監視信号をポーリングによって各感知器に順次出力
    するとともに、これらの感知器から返送される多重信号
    による返信信号あるいはトラブル信号を受信して、上記
    感知器情報メモリに記憶された感知器情報と比較判別す
    ることによって発報判別結果データ、トラブル判別結果
    データを処理出力する感知器回線信号処理回路と、 システムの起動時には、上記システムメモリに記憶され
    た感知器情報を回線番号に対応した上記感知器情報メモ
    リに記憶させるために対応した感知器回線信号処理回路
    に順次転送し、この後、上記受信機から上記I/Oポート
    を介してトラブル送信停止信号を受けていないときに
    は、上記受信機側から伝送される監視開始信号を受け
    て、回線番号を付した監視信号を対応した上記感知器回
    線信号処理回路に順次伝送して感知器のポーリングを行
    ない、これらの感知器回線信号処理回路から返信される
    発報判別結果データ、トラブル判別結果データを上記テ
    ンポラリメモリに記憶させ、このようにして各々の感知
    器回線信号処理回路からのデータの返信が一巡した後
    は、上記テンポラリメモリに記憶された発報判別結果デ
    ータ及びトラブル判別結果データを上記多重信号線を介
    して上記受信機側に伝送する動作を繰り返して行う一
    方、上記受信機から上記I/Oポートを介してトラブル送
    信停止信号が入力されているときには、上記感知器回線
    信号処理回路から返信される発報判別結果データのみを
    上記テンポラリメモリに記憶させ、各々の感知器回線信
    号処理回路からのデータの返信が一巡した後は、上記テ
    ンポラリメモリに記憶された発報判別結果データを上記
    多重信号線を介して上記受信機側に伝送する動作を繰り
    返して行う信号処理回路とを備えたことを特徴とする、
    トラブル送信停止機能を有した火災報知システム。
  2. 【請求項2】上記火災受信機と各中継器との間に設けら
    れた制御信号線が除かれ、上記火災受信機の上記トラブ
    ル送信停止手段が、上記各中継器のI/Oポートに直接ト
    ラブル送信停止信号を出力するのに代えて、上記火災受
    信機の信号処理回路から多重伝送制御部を介して多重信
    号によって各中継器側にトラブル送信停止信号を伝送す
    る構成としたことを特徴とする、請求項1に記載のトラ
    ブル送信停止機能を有した火災報知システム。
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