JPH11213274A - 多重伝送中継増幅器及びこれを用いた集合住宅警報監視システム - Google Patents

多重伝送中継増幅器及びこれを用いた集合住宅警報監視システム

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JPH11213274A
JPH11213274A JP1236898A JP1236898A JPH11213274A JP H11213274 A JPH11213274 A JP H11213274A JP 1236898 A JP1236898 A JP 1236898A JP 1236898 A JP1236898 A JP 1236898A JP H11213274 A JPH11213274 A JP H11213274A
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将広 川口
Shoichi Akiyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】停電や配線の短絡などの異常を検出し、この情
報を警報監視盤や統合盤に通知できるようにした多重伝
送中継増幅器を提供する。 【解決手段】外部より供給された商用電源を降圧整流し
て、駆動電源を取り出す電源回路1と、停電時に駆動電
源となるバックアップ電源21と、電源回路1に外部よ
り供給される商用電源が停電遮断したことを検出したと
きには、電源回路1をバックアップ電源21に切替える
停電補償回路2とを備える。また、中継増幅器Aの内部
において生じるおそれのある各種の異常を検出する異常
検出回路13,31c,22,20を設けて、その異常
が生じたときには、多重伝送制御部50は、返信信号を
警報監視盤あるいは統合盤に返信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多重伝送線に伝送
される信号を増幅する多重伝送中継増幅器及びこれを用
いた集合住宅警報監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】集合住宅の警報監視システムは、管理人
室等に設置された警報監視盤あるいは統合盤と、各住戸
に設置された住宅情報盤とを多重伝送線を介して接続し
て、管理人室等において、各住戸の異常を集中的に監視
している。ここに、警報監視盤とは、各住戸の住宅情報
盤に接続された火災感知器やガス漏れ警報器などのセキ
ュリティセンサが発報したときに、各住宅情報盤に接続
されたアラームユニットから多重伝送線を通じて発報信
号を受けて、警報を出力するとともに、発報した住戸を
表示するものであるが、この警報監視盤では、近隣住戸
への警報出力ができないため、管理人室などには、更に
住棟受信機を設置して、この住棟受信機と各住戸の住宅
情報盤を他の信号線を介して接続して、住宅情報盤に接
続された火災感知器などが発報し、火災が確定したとき
には、住棟受信機が、近隣住戸の住宅情報盤や近くの火
災受信機などに自動的に警報制御信号を送出し、火災の
発生を報知させるようにしている。
【0003】一方の統合盤は、警報監視盤と住棟受信機
の機能を一体化させた装置として開発されたものであ
り、各住戸の住宅情報盤を多重伝送線を介して接続し
て、集合住宅全体を統合的に監視制御できるようにして
いる。このような警報監視システムでは、システム規模
が大きくなって、配線距離が長くなったり、接続する住
宅情報盤(端末器)の数が多くなった場合は、伝送され
る多重信号が減衰することを防ぐために、伝送線の途中
で信号を増幅させる中継増幅器を介在させるようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の警報
監視システムでは、多重伝送線に中継増幅器を介在させ
た場合、何等かの異常が発生し、警報監視盤や統合盤が
伝送異常を検出したとしても、その異常が、多重伝送
線、中継増幅器、住宅情報盤のいずれで発生したのかが
区別できなかった。
【0005】また、中継増幅器において、増幅器自身の
異常が発生、例えば、供給されている駆動電源が遮断さ
れたときでも、警報監視盤側にその増幅器の異常を検出
し、特定する機能が備わっていないため、その増幅器に
接続された住宅情報盤に対する伝送が中断し、通常の監
視状態に戻るまで、時間を要する場合があった。本発明
は、このような事情に鑑みてなされたものであり、停電
や配線の短絡などの異常を検出して、この情報を警報監
視盤側に通知できるようにした多重伝送中継増幅器及び
これを用いた集合住宅警報監視システムを提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の多重伝送中継増幅器は、以下の手段を備え
ている。請求項1では、外部より供給された商用電源を
降圧整流して、駆動電源を取り出す電源回路と、停電時
に駆動電源となるバックアップ電源と、電源回路に外部
より供給される商用電源が停電遮断したことを検出する
停電検出回路を有し、停電を検出したときには、電源回
路をバックアップ電源に切替える停電補償回路とを備え
る。これによって、停電により伝送が中断することがな
くなる。
【0007】請求項2では、請求項1において、バック
アップ電源の電圧値をチェックするために操作する操作
ボタンと、バックアップ電源の電圧値のチェック結果を
表示する表示部と、操作ボタンが操作されたときに、バ
ックアップ電源の電圧値を検出して基準電圧値と比較
し、検出した電圧値が基準電圧値を超えれば、表示部に
正常表示を行い、検出した電圧値が基準電圧値以下であ
れば、表示部に異常表示を行うチェック回路とを更に備
える。これによって、予めバックアップ電源の電源容量
をチェックしておけば、停電時に伝送ができなくなるこ
とを防ぐことができる。
【0008】請求項3では、請求項1,2のいずれかに
おいて、アドレス設定手段を備え、警報監視盤あるいは
統合盤から送信されて来る多重信号からアドレスを取り
出し、そのアドレスがアドレス設定手段によって予め設
定されているアドレスと一致したときには、返信信号を
返信する多重伝送制御部を更に備える。すなわち、この
中継増幅器自身が警報監視盤などの端末器となって、多
重伝送を行う。
【0009】請求項4では、請求項3において、中継増
幅器の内部において生じるおそれのある各種の異常を検
出する異常検出回路を設けて、その異常が生じたときに
は、多重伝送制御部は、返信信号を警報監視盤あるいは
統合盤に返信する機能を備える。請求項5〜8は、請求
項4の異常検出回路が検出する異常を具体的に示してお
り、異常検出回路は、請求項5では外部電源の供給遮断
を、請求項6では中継増幅器より導出させた多重伝送線
における短絡を、請求項7ではバックアップ電源、つま
り電池などの未接続を、請求項8では内部電源から供給
される電圧低下を、それぞれ検出する。
【0010】請求項9では、請求項4において、異常検
出回路は、フォトカプラを介して、多重伝送制御部に接
続されている。また、請求項10では、多重伝送制御部
は、警報監視盤あるいは統合盤に、多重伝送線を通じ
て、予め割り当てられたアドレスを付加した、異常の種
別を示す信号を送信する。請求項11では、請求項1に
おいて、各住戸の住宅情報盤から返信信号として流れる
電流を検出し、その電流の継続時間が所定時間を超えた
とき、あるいは、その電流の所定期間当りの検出回数が
所定回数を超えたときに、返信信号を無効とする保護回
路を備える。これによって、中継増幅器内部の回路が、
大電流によって破壊される事態を防ぐことが出来る。
【0011】請求項12,13は、集合住宅警報監視シ
ステムについて提案しており、請求項12では、警報監
視盤と各住戸の住宅情報盤は、請求項1〜11のいずれ
かに記載の多重伝送中継増幅器を介して接続され、請求
項13では、統合盤と各住戸の住宅情報盤は、請求項1
〜11のいずれかに記載の多重伝送中継増幅器を介して
接続される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面とともに説明する。図1は、多重伝送中継増
幅器の内部構成の一例を示す図である。この多重伝送中
継増幅器Aは、多重伝送線L(L1,L2)上に、警報
監視盤あるいは統合盤側を1次側L1とし、端末器であ
る各住戸の住宅情報盤側を2次側L2として接続されて
いる。
【0013】図において、1は外部より供給された商用
電源(AC100V)を降圧整流して、駆動電源を取り
出す電源回路、2は停電を検出したときに、電源回路1
をバックアップ電源に切替える停電補償回路、3は多重
信号の中継増幅回路、4はこの中継増幅器Aの内部にお
いて生じた各種の異常を判断する自己異常検出回路、5
はこの中継増幅器A自身を警報監視盤などの端末器とし
て、多重伝送を行うための自己送受信回路である。
【0014】電源回路1では、外部から電源の供給を受
け、中継増幅回路3の駆動電源を取り出している。ロー
カルで供給されるAC100Vの商用交流電源を、トラ
ンス11で降圧し、整流回路12で整流した後、定電圧
回路14によってDC24Vの定電圧電源として、中継
増幅回路3の多重伝送ドライバ31bに供給する。な
お、10は電源スイッチであり、13は交流電源の遮断
を検出する交流電源検出部である。
【0015】停電補償回路2は、停電時に駆動電源とな
る電池21をバックアップ電源として備え、電源回路1
に外部より供給される商用電源が停電遮断したことを検
出する停電検出回路として機能し、また、停電を検出し
たときに、電源回路1を電池21側に切り替える電圧チ
ェック/電源切替部20を備える。また、電池21の接
続を電圧によって検出する電池接続検出部22と、長期
停電時に電池21を過放電による故障から保護する過放
電防止回路23、電源回路1からの電源供給時に、電池
21への充電を行うとともに、電池21の電圧値をテス
ト(チェック)するチェック回路を構成する電池充電/
テスト部24と、電池テストボタン25と、1又は複数
のLEDランプなどで構成され、チェック結果を表示す
る表示部26とを備える。
【0016】停電補償回路2は、停電を検出すれば、バ
ックアップ電源(電池21)から電源を供給するように
切り替え制御するので、停電時に、中継増幅器Aが作動
不能となって、伝送が中断してしまうことがなく、シス
テムの信頼性を保つことが出来る。また、停電補償回路
2は、バックアップ電源である電池21の電圧値チェッ
ク機能を有しているので、電池テストボタン25が操作
されると、電池充電/テスト部24が電池21の電圧値
を検出して基準電圧値と比較し、検出した電圧値が基準
電圧値を超えれば、表示部26に正常表示(例えば、正
常ランプを点灯)を行い、検出した電圧値が基準電圧値
以下であれば、表示部26に異常表示(例えば、異常ラ
ンプを点滅)を行う。このようにして、予めバックアッ
プ電源の容量をチェックしておけば、停電が発生したと
きに、この中継増幅器Aに接続された端末器に対し、伝
送ができなくなることを前もって防いでおくことができ
る。
【0017】中継増幅回路3は、多重伝送線Lの1次側
L1に接続される信号中継部30と、2次側L2に接続
される伝送制御部31に分かれており、警報監視盤側か
ら電源供給を受ける信号中継部30と、電源供給源が異
なり、内部の電源回路1から電源供給を受ける伝送制御
部31とは、フォトカプラPC(R),PC(T)によ
って相互に影響を受けないように絶縁分離されて構成さ
れている。
【0018】電源回路1から供給されるDC24Vの安
定化電源は、伝送制御部31の多重伝送ドライバ31b
の駆動電源となり、更に、定電圧変換回路31dによっ
てDC5Vに変換され、信号処理部31aや返信回路保
護CPU31eの駆動電源になる。多重伝送ドライバ3
1bは、スイッチング素子をオン、オフする構成とし
て、多重信号線Lの2次側L2に、+24Vと−24V
の電圧を交互に供給する。例えば、互いに相補な2つの
トランジスタを組み合わせてブリッジ回路を構成して、
このブリッジ回路のトランジスタを交互にオン、オフさ
せる。このようにすれば、この中継増幅器Aに接続され
る端末器には、減衰のない多重信号が送出されるので、
この中継増幅器Aには、多重伝送ドライバ31bの電流
容量に見合った数までの端末器が接続できる。なお、多
重伝送ドライバ31bは、警報監視盤や統合盤に設けら
れている多重伝送ドライバと同じ構成のものである。
【0019】一方、信号中継部30は、警報監視盤側の
多重伝送ドライバが、オン、オフされ、2本の多重伝送
線Lを通じて、+24Vと−24Vが交互に加えられる
と、この送出されて来る多重信号は交流変化をなすの
で、整流回路30aによって整流して正あるは負のいず
れか一方のパルス信号に整形した後、受信回路30bの
トランジスタTR(R)をオン、オフさせ、フォトカプ
ラPC(R)もオン、オフさせる。すると、伝送制御部
31は、そのパルス信号に応じて、多重伝送ドライバ3
1bをオン、オフさせ、上述したように、DC24Vを
+24Vと−24Vに変換させて多重信号線Lの2次側
L2に送り出す。その結果、中継増幅器Aに接続された
端末器に対しては、この中継増幅器Aが新たな電源供給
源となるので、多重信号を減衰のないレベルで復元して
送出することができる。したがって、中継増幅器Aは、
警報監視盤側から送出されて来るのと同じ内容の多重信
号を殆ど遅れることなく送出できる。
【0020】このようにして中継増幅器Aが1次側L1
において警報監視盤などから受信した多重信号が、中継
増幅器Aの2次側L2に送出された後は、返信期間とな
り、警報監視盤から伝送された多重信号が指定している
アドレスと同じアドレスの端末器が存在していれば、そ
の端末器から電流パルスが返信されるので、中継増幅器
Aでは、その返信信号に応じて、多重伝送ドライバ31
bのスイッチング素子をオン、オフさせる。
【0021】このときのフォトカプラPC(T)のオ
ン、オフ動作が、信号中継部30によって検出される
と、返信回路30cは、トランジスタTR(T)をオン
にして多重伝送線Lの1次側L1に、小さい値の抵抗R
を接続して短絡させる。すると、多重伝送線L1には大
きい電流パルスが流れるので、警報監視盤側は、そのと
きの電流パルスを受信して端末器の返信信号を解読す
る。
【0022】次に、自己異常検知回路4は、中継増幅器
Aの内部において生じるおそれのある各種の異常を検出
したときに、異常判別回路40がそれらを判別する。こ
れを、フォトカプラPCを介して、自己送受信回路5の
多重伝送制御部50が検出すれば、警報監視盤あるいは
統合盤に信号を送信する。自己異常検知回路4と自己送
受信回路5は、両者を分離するように、フォトカプラP
Cによって接続されているので、双方が互いに、ノイズ
などの影響をうけることがない。
【0023】自己送受信回路5は、多重伝送制御部50
が、整流回路30aによって変換された正または負のい
ずれかのパルス信号を、受信回路51によって受信する
一方、返信回路52によって信号を返信する。このよう
な多重伝送を実現するため、自己送受信回路5には、こ
の中継増幅器Aに割り当てられたアドレスを設定する手
段として、アドレス設定部53を備えており、多重伝送
制御部50は、警報監視盤あるいは統合盤から送信され
て来る多重信号からアドレスを取り出し、そのアドレス
がアドレス設定部53によって予め設定されているアド
レスと一致したときには、返信信号を返信する。これに
よって、この中継増幅器A自身が警報監視盤などの端末
器として機能する。
【0024】また、上述したように、多重伝送制御部5
0は、自己異常検出回路40と、フォトカプラPCを介
して接続されているので、警報監視盤あるいは統合盤
に、多重伝送線Lを通じて、予め割り当てられたアドレ
スを付加した、異常の種別を示す信号を割り込み送信す
ることができる。なお、この信号は、システムのメンテ
ナンス時に、警報監視盤や統合盤からのポーリングによ
り返信するものであってもよい。
【0025】以上のようにして、伝送路の途中に、警報
監視盤と同じ様な動作をなす多重伝送ドライバ31bを
設けた中継信号増幅器Aを介在させることによって、1
次側L1の受信回路30bで検出した伝送線の電圧変化
を、多重伝送ドライバ31bを作動して、2次側L2に
も新たに供給することができる。したがって、中継増幅
器Aを多重伝送線Lに介在させれば、警報監視盤側の多
重伝送ドライバの電流容量により制限される接続可能な
端末器の数を、増加させることができる。
【0026】つまり、端末器の数が増え、システム規模
が増大したとしても、警報監視盤の多重伝送ドライバを
電流容量の大きいものに取り替えることなく、現場での
後付け施工をするだけで対応がとれる。したがって、端
末器の数が増えた場合にも、既存のシステムを活かせ、
増加した端末器に対しては、中継増幅器Aを多重伝送線
Lに後付け接続するだけで、信号減衰のない信頼性の高
いシステムが構築できる。
【0027】次に、多重伝送線Lにおいて送受される多
重信号について、図2とともに説明する。図2(a)に
示すように、警報監視盤側から送信される多重信号は、
スタートビットS1、エンドビットE0の間に、アドレ
スを付加した制御信号(「送信」)を配置させた電圧信
号となって送信されており、非同期方式で伝送線L上に
伝送されると、これを受けた端末器側では、整流回路で
整流し、正または負のパルス信号に整形して受信する。
【0028】そして、アドレスの一致した端末器は、
(b)に示すような電流パルスを返信信号として返信す
る。この電流パルスは、伝送線Lの電圧が24Vに保持
されている返信期間内に、端末器側の返信回路のスイッ
チング素子を、返信信号に見合った回数だけオンするこ
とによって、伝送線Lに低い抵抗を接続して生成してい
る。このときのオン時間Taは、長くしてしまうと回路
素子を破損してしまうので、短い時間(例えば、200
マイクロ秒)に設定されている。
【0029】中継増幅器Aでは、中継増幅回路3に返信
回路保護CPU31eを設けており、端末器である各住
戸の住宅情報盤から返信信号として流れる電流を検出し
て、その電流の継続時間Taが所定時間を超えたとき、
あるいは、その電流の所定期間当りの検出回数が所定回
数を超えたときには、その返信信号を無効とする。これ
によって、返信回路30cのトランジスタTR(T)な
どの破壊を防ぐ。
【0030】次に、中継増幅器Aの内部において生じる
各種異常の検出機能について説明する。中継増幅器Aに
は、異常検出回路として、交流電源検出部13、短絡検
出部31c、電池接続検出部22、電圧チェック/電源
切替部20を備えており、これらが各々の異常を検出し
たときには、自己異常検出回路4がこれを判別し、自己
送受信回路5の多重伝送制御部50によって、警報監視
盤あるいは統合盤に信号が送信される。
【0031】各異常検出回路は、例えば、図3のような
回路構成になっており、入力電圧レベルが基準電圧Vre
f よりも低下(あるいは上昇)すれば、コンパレータC
MPが異常信号を出力し、フォトカプラPC1がオンし
て、出力信号がHレベルからLレベルになる。交流電源
検出部13は、整流回路12の出力を判別して、外部電
源の供給が遮断されたかどうかを判別している(:交
流電源断)。短絡検出部31cは、2次側L2に接続さ
れる多重伝送線Lの電圧レベルによって短絡を判別して
いる(:2次側信号線短絡)。電池接続検出部22
は、バックアップ用電池21の出力電圧を判別している
(:電池未接続)。電圧チェック/電源切替部20
は、電源回路1の定電圧回路14から供給される電圧の
低下(例えば85%以下に低下)を判別する(:主回
路電圧異常)。
【0032】多重伝送制御部50では、これらの異常の
種別を区別して、異常を示す信号を多重伝送線Lを通じ
て送信しているので、警報監視盤側では、異常の種別が
判別できるとともに、アドレスを基にして、異常が発生
した中継増幅器Aを特定できる。次に、以上に説明した
中継増幅器Aを用いた集合住宅警報監視システムについ
て説明する。
【0033】図4には、管理人室などに統合盤を設置し
たシステムの構成を示している。統合盤Bは、各住戸に
設置された住宅情報盤Cを、多重伝送線Lと通話線La
とを介して接続しており、各住戸の異常を監視するとと
もに、各住戸とロビーインターホンFとの通話を制御し
ている。各住戸の住宅情報盤Cの中には、多重伝送中継
増幅器Aを介して、統合盤Bに接続され、信号減衰のな
い多重伝送を可能にしているものもある。なお、ここで
は、1台の中継増幅器Aに対し、1台の住宅情報盤Cを
接続する場合を示したが、これに限定されることはな
く、中継増幅器Aが供給できる電源容量の範囲内であれ
ば、複数台の住宅情報盤Cを接続する。
【0034】各住宅情報盤Cは、試験端子付ドアホン子
器Dを中継器とし、1又は複数の火災感知器Sなどをセ
キュリティセンサとして接続しており、火災感知器Sな
どからの発報信号を検出する。また、ドアホン子器Dに
戸外試験器Eを接続したときは、住宅情報盤Cは、戸外
試験器Eの操作による疑似的な発報信号を検出し、戸外
試験を可能とする。
【0035】各住宅情報盤2から統合盤1へは、多重伝
送線Lを通じて、インターホン通話等のための制御信号
の他、異常検出信号や火災信号、試験火災信号が送出さ
れ、中継増幅器Aから統合盤1には、中継増幅器Aにお
いて発生した異常を示す信号が送出される。図5には、
管理人室などに警報監視盤と住棟受信機とを設置したシ
ステムの構成を示している。警報監視盤Gは、各住戸に
設置された住宅情報盤Cを、多重伝送線Lと通話線La
とを介して接続しており、住棟受信機Hは、各住戸の住
宅情報盤Cを、監視区域毎に、監視線Lbと警報制御線
Lcを介して接続している。また、各住戸の住宅情報盤
Cには、図4に示したシステムと同様に、多重伝送中継
増幅器Aを介して、警報監視盤Gに接続されるものがあ
る。
【0036】警報監視盤Gは、各住戸の住宅情報盤Cか
ら火災感知器Sの発報信号などを受けると、そのことを
警報音や表示などによって、管理人などに知らせる。一
方、住棟受信機Hは、住宅情報盤Cから監視線Lbを通
じて住戸の火災が通知されると、警報制御線Ldを通じ
て、近隣住戸の住宅情報盤Cに警報制御信号を送出し警
報を出力させる。更に、本発明システムでは、中継増幅
器Aから警報監視盤Gに、中継増幅器Aにおいて発生し
た異常を示す信号が送出されるので、警報監視盤Gにお
いて、この信号が示す異常の内容を表示すれば、管理人
などに中継増幅器Aの交換などの対処を求めることがで
きる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、本
発明の請求項1〜請求項11に記載の多重伝送中継増幅
器を用いれば、以下の効果を奏することができる。請求
項1では、外部より供給された商用電源が停電遮断した
ことを検出すれば、電源をバックアップ電源に自動的に
切替えるようになっているので、停電時でも、この中継
増幅器に接続された住宅情報盤に対する伝送が中断され
ることがない。
【0038】請求項2では、バックアップ電源の電圧値
を簡単にチェックすることができるので、予めこのチェ
ックしておけば、停電になった場合でも、確実に電源の
バックアップがなされ、システムの信頼性を維持でき
る。請求項3では、警報監視盤あるいは統合盤から、こ
の中継増幅器のアドレスを指定した信号を受信すれば、
信号を返信する機能を備えているので、この中継増幅器
自身を警報監視盤、統合盤の端末器とすることができ
る。
【0039】請求項4〜10では、中継増幅器の内部に
おいて異常が発生すれば、これを警報監視盤や統合盤に
通知するので、警報監視盤側では、異常が中継増幅器で
発生したこと及びいずれの中継増幅器で発生したのかが
特定できるとともに、異常の種別も判別できる。なお、
発生する異常には、外部電源の供給遮断、中継増幅器よ
り導出させた多重伝送線における短絡、バックアップ電
源の未接続、内部電源から供給される電圧低下があり、
管理人などは、各々に応じた対処を迅速に採ることが可
能になる。
【0040】請求項11では、住宅情報盤からの返信信
号による大電流を遮断する保護回路を設けているので、
返信回路の回路素子の破壊を防止できる。請求項12、
請求項13に記載の集合住宅警報監視システムでは、請
求項1〜11に記載の中継増幅器を用いれば、システム
規模を容易に拡大できるとともに、警報監視盤、統合盤
において、中継増幅器自身が検出した異常が解るので、
異常原因の解析が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多重伝送中継増幅器の内部構成の
一例を示す図である。
【図2】多重伝送の信号フォーマットの一例である。
【図3】異常検出回路の一例を示す図である。
【図4】本発明に係る集合住宅警報監視システムの構成
の一例を示す図である。
【図5】本発明に係る集合住宅警報監視システムの他の
構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
A・・・多重伝送中継増幅器 1・・・電源回路 13・・・交流電源検出部 2・・・停電補償回路 20・・・電圧チェック/電源切替部 21・・・電池 22・・・電池接続検出部 24・・・電池充電/テスト部 25・・・電池テストボタン 26・・・表示部 3・・・中継増幅回路 30・・・信号中継部 31・・・伝送制御部 31b・・・多重伝送ドライバ 31c・・・短絡検出部 31e・・・返信回路保護CPU 4・・・自己異常検出回路 5・・・自己送受信回路 50・・・多重伝送制御部 53・・・アドレス設定部 B・・・統合盤 C・・・住宅情報盤 G・・・警報監視盤 L(L1,L2)・・・多重伝送線

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】警報監視盤あるいは統合盤から導出された
    多重伝送線を通じて、各住戸の住宅情報盤に送出される
    多重信号を増幅する中継増幅器において、 この中継増幅器の外部より供給された商用電源を降圧整
    流して、駆動電源を取り出す電源回路と、 停電時に駆動電源となるバックアップ電源と、 上記電源回路に外部より供給される商用電源が停電遮断
    したことを検出する停電検出回路を有し、停電を検出し
    たときには、電源回路をバックアップ電源に切替える停
    電補償回路とを備えた多重伝送中継増幅器。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記バックアップ電源の電圧値をチェックするために操
    作する操作ボタンと、 上記バックアップ電源の電圧値のチェック結果を表示す
    る表示部と、 上記ボタンが操作されたときに、バックアップ電源の電
    圧値を検出して基準電圧値と比較し、検出した電圧値が
    基準電圧値を超えれば、上記表示部に正常表示を行い、
    検出した電圧値が基準電圧値以下であれば、上記表示部
    に異常表示を行うチェック回路とを更に備えた多重伝送
    中継増幅器。
  3. 【請求項3】請求項1,2のいずれかにおいて、 アドレス設定手段を備え、上記警報監視盤あるいは統合
    盤から送信されて来る多重信号からアドレスを取り出
    し、そのアドレスが上記アドレス設定手段によって予め
    設定されているアドレスと一致したときには、返信信号
    を返信する多重伝送制御部を更に備えた多重伝送中継増
    幅器。
  4. 【請求項4】請求項3において、 中継増幅器の内部において生じるおそれのある各種の異
    常を検出する異常検出回路を設けて、その異常が生じた
    ときには、上記多重伝送制御部は、返信信号を警報監視
    盤あるいは統合盤に返信する機能を備えた多重伝送中継
    増幅器。
  5. 【請求項5】請求項4において、 上記異常検出回路は、外部電源の供給遮断を検出するも
    のである多重伝送中継増幅器。
  6. 【請求項6】請求項4において、 上記異常検出回路は、この中継増幅器より導出させた多
    重伝送線における短絡を検出するものである多重伝送中
    継増幅器。
  7. 【請求項7】請求項4において、 上記異常検出回路は、バックアップ電源の未接続を検出
    するものである多重伝送中継増幅器。
  8. 【請求項8】請求項4において、 上記異常検出回路は、内部電源から供給される電圧の低
    下を検出するものである多重伝送中継増幅器。
  9. 【請求項9】請求項4において、 上記異常検出回路は、フォトカプラを介して、上記多重
    伝送制御部に接続されている多重伝送中継増幅器。
  10. 【請求項10】請求項4において、 上記多重伝送制御部は、上記警報監視盤あるいは統合盤
    に、上記多重伝送線を通じて、予め割り当てられたアド
    レスを付加した、異常の種別を示す信号を送信すること
    を特徴とする多重伝送中継増幅器。
  11. 【請求項11】請求項1において、 上記各住戸の住宅情報盤から返信信号として流れる電流
    を検出し、その電流の継続時間が所定時間を超えたと
    き、あるいは、その電流の所定期間当りの検出回数が所
    定回数を超えたときに、返信信号を無効とする保護回路
    を更に備えた多重伝送中継増幅器。
  12. 【請求項12】管理人室などに設置された警報監視盤
    と、この警報監視盤と多重伝送線を介して接続された各
    住戸の住宅情報盤とで構成される集合住宅警報監視シス
    テムにおいて、 上記警報監視盤と各住戸の住宅情報盤は、請求項1〜1
    1のいずれかに記載の多重伝送中継増幅器を介して接続
    されることを特徴とする集合住宅警報監視システム。
  13. 【請求項13】管理人室などに設置された統合盤と、こ
    の統合盤と多重伝送線を介して接続された各住戸の住宅
    情報盤とで構成される集合住宅警報監視システムにおい
    て、 上記統合盤と各住戸の住宅情報盤は、請求項1〜11の
    いずれかに記載の多重伝送中継増幅器を介して接続され
    ることを特徴とする集合住宅警報監視システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001126167A (ja) * 1999-10-25 2001-05-11 Matsushita Electric Works Ltd 集合住宅警報監視システム
JP2009245259A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Nohmi Bosai Ltd 火災報知設備

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