JP2014157440A - 火災報知設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】
従来の火災報知設備では、感知器回線の配線の異常は判別できるが、火災感知器の性能の低下や故障した場合に、火災受信機で報知することができなかった。
【解決手段】
火災受信機10に接続された感知器回線20と、感知器回線20に接続され感知器回線20の線間電圧を所定電圧に低下させることで火災を通知する一個または複数の火災感知器30と、を備えた火災報知設備1において、火災感知器30は、火災感知器30の性能低下を検出する異常判定部33と、異常判定部33が火災感知器30の性能低下を検出したときに、感知器回線20の線間電圧を所定電圧だけ低下させて性能低下を通知する状態出力部35を備え、感知器回線20は、感知器回線20を断線させる終端装置40が接続され、終端装置40は、線間電圧が火災感知器異常閾値以下になったときに線間電圧が所定電圧だけ低下したと判断し、感知器回線20を断線させることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、火災感知器の性能低下を警報することができる火災報知設備に関するものである。
従来の火災報知設備には、火災受信機が中央監視室内に配設されて、火災受信機から火災感知器が接続された感知器回線が延設されている。火災感知器は、火災を検知するとスイッチング動作を行い感知器回線の電圧を低下させて感知器回線に流れる電流を増加させる。火災受信機は、感知器回線に流れる電流を監視することにより、正常、火災発生および感知器回線の配線の断線を判定している。(例えば、特許文献1参照)
このような火災受信機は、P型火災受信機と呼ばれ、感知器回線に流れる電流を電圧に変換して、変換した電圧を火災閾値、断線閾値等の各閾値との比較により火災等の判断をしている。
特開平6−176289号公報
特許文献1に記載の火災報知設備では、感知器回線の配線の異常は判別できるが、火災感知器の性能の低下や故障した場合に、火災受信機で報知することができなかった。
火災感知器の性能が低下や故障を報知させるためには、火災感知器の性能の低下を火災受信機にパルス等の信号出力する自己点検機能を備える火災感知器を用いるとともに、火災感知器と通信を行う専用の火災受信機(例えば、R型)に取り替えなければならないという問題があった。
本発明に係る火災報知設備は、火災受信機に接続された感知器回線と、該感知器回線に接続され該感知器回線の線間電圧を所定電圧に低下させることで火災を通知する一個または複数の火災感知器と、を備えた火災報知設備において、前記火災感知器は、火災感知器の性能低下を検出する異常判定部と、前記異常判定部が火災感知器の性能低下を検出したときに、前記感知器回線の線間電圧を所定電圧だけ低下させて性能低下を通知する状態出力部を備え、前記感知器回線は、前記感知器回線を断線させる終端装置が接続され、前記終端装置は、前記線間電圧が火災感知器異常閾値以下になったときに前記線間電圧が所定電圧だけ低下したと判断し、前記感知器回線を断線させることを特徴とする。
本発明に係わる火災報知設備は、前記終端装置は、起動時に前記線間電圧に基づき、火災感知器異常閾値を設定することを特徴とする。
本発明に係わる火災報知設備は、前記終端装置は、所定回数分の線間電圧に基づき、火災感知器異常閾値を設定することを特徴とする。
本発明によれば、既設のP型火災受信機で、火災感知器の性能低下を報知することができる。
本発明の実施の形態1に係る火災報知設備の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る火災感知器の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る終端装置の動作の一例を示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態1に係る火災受信機の動作の一例を示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態2に係る終端装置の動作の一例を示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態3に係る終端装置の動作の一例を示すフローチャート図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係わる火災報知設備1の一例を示す概略構成図である。
火災報知設備1は、建物(例えば、ホテル、マンションなどの集合住宅、オフィスビル、商業施設など)の各部屋や共用部などに設置される火災感知器30と、火災感知器30の検出結果に基づいた警報を行うP型火災受信機10(以下、火災受信機10と呼ぶ)とが、感知器回線20によって接続されている。感知器回線20の末端には終端装置40が接続されている。また、火災受信機10には、音声警報装置50が接続されている。火災感知器30は、スイッチング動作により、感知器回線20の線間電圧を所定電圧に低下させることで火災受信機10に火災を通知するものである。
ここで、図1においては、火災受信機から延設される一対の感知器回線20のみ図示しているが、複数の感知器回線20を火災受信機から延設するようにしても良い。また、2台の災感知器30のみ図示しているが、感知器回線20には所定数以内(例えば30台)の火災感知器30を接続することができる。
(火災受信機の構成)
火災受信機10は、回線電源部11、変換部12、状態判定部13、警報部14、出力部15および電池16を備える。
回線電源部11は、図示しない商用電源から供給された交流電圧を電源電圧として直流12Vに変換して、感知器回線20に通電する。停電時には、回線電源部11は、商用電源から電池16に切り替えて、電池16から供給される電源を直流12Vに変換して感知器回線20に通電する。
変換部12は、感知器回線20に回線電源部11から供給され、コモン線21、各火災感知器30および終端装置40、ライン線22を経由して流れる電流を図示しない受信抵抗に流すことで、受信抵抗の両端に電圧(以下、受信電圧と呼ぶ)を発生させる。
なお、感知器回線20の線間電圧(コモン線21とライン線22間の電圧)と受信電圧は、回線電源部11から供給される電源電圧が、コモン線21−ライン線22間インピーダンス(抵抗値)である[感知器回線20の線間インピーダンス]:[受信抵抗]に分割される。すなわち、電源電圧が線間電圧と受信電圧に分割されるため、受信電圧は、電源電圧から線間電圧を引いた値となる。ここで、感知器回線20の線間インピーダンスは、感知器回線20に接続されている火災感知器20のインピーダンスと終端装置40のインピーダンスとの合成インピーダンスである。
状態判定部13は、感知器回線20の平常、火災、断線を判断するための火災閾値および断線閾値を有している。状態判定部13は、変換部12で変換された受信電圧を各閾値と比較して、感知器回線20の状態を判定することで、火災感知器回線20の異常を検出し、また、火災感知器30からの火災検出および異常検出の通知を受信する。各閾値は、断線閾値<火災閾値の関係となっている。
警報部14は、表示灯およびブザーを有し、火災や異常の発生を表示とブザー音で警報する警報部である。
出力部15は、火災や異常の発生を接続される外部機器に出力する。出力部15は、火災出力接点と異常出力接点を有する。なお、本実施の形態では、接点出力として説明するが、コード信号としても良い。
(火災感知器の構成)
火災感知器には、煙感知器、熱感知器、炎感知器等があるが、ここでは火災時に発生する煙を検知して火災を検出する煙感知器を例に説明する。
火災感知器30は、煙検出部31、火災判定部32、異常判定部33、表示灯34および状態出力部35を備える。
煙検出部31は、火災時に発生する煙を検知するものであり、図示しない暗室と発光素子および受光素子を有している。煙検出部31は、暗室内に煙が流入した際に、煙によって発光素子が発した光が散乱され、その散乱光を受光素子で受光した受光量を電圧信号に変換して火災判定部32および異常判定部33に出力する。暗室内に流入した煙が多いほど散乱光が多くなり、受光量が多くなる。
火災判定部32は、煙検出部31から出力された電圧信号が火災レベルに達しているか否かにより、火災の判定を行い、火災を検出する。
異常判定部33は、煙検出部31から出力された電圧信号に基づき、異常の判定を行って異常を検出する。異常判定部32は、工場出荷時の暗室内が汚れていない、かつ、煙が流入していない状態の電圧信号である初期電圧信号を記憶している。
表示灯34は、火災判定部32や異常判定部33が火災や異常を検出したときに点灯して、火災や異常を報知する。
状態出力部35は、火災判定部32が火災を検出したときに、感知器回線20の電圧を所定の電圧である火災電圧に低下させて、感知器回線20に平常時よりも多くの電流を流し、感知器回線20に火災信号を出力して、火災受信機10に火災が発生したことを通知する。また、状態出力部35は、異常判定部33が異常を検出したときに、感知器回線20に所定の電流を流し、感知器回線20の線間電圧を所定の電圧だけ低下させて、感知器回線20に異常信号を出力して、終端装置40に火災感知器30に異常が発生したことを通知する。
(終端装置の構成)
終端装置40は、感知器異常受信部41、終端抵抗42および接離部43を備える。
感知器異常受信部41は、火災感知器異常閾値を有し、感知器回線20の線間電圧と火災感知器異常閾値を比較することにより、火災感知器30から異常信号を受信しているか否かを判断する。終端抵抗42および接離部43は、終端装置40の内部配線を介して、コモン線21とライン線22との間に直列に接続されている。つまり、コモン線21、接離部43、終端抵抗42、ライン線22の順に直列に接続することで、感知器回線20に終端抵抗42を接続している。なお、終端抵抗42と接離部43の順番は逆でも良い。
終端抵抗42は、微少電流を感知器回線20に流すものである。
接離部43は、平常時に終端抵抗43をコモン線21とライン線22との間にまたがるように接続したり切り離したりして、火災感知器30の何れかに異常が発生しているか否かを火災受信機10に通知する。
(音声警報装置の構成)
音声警報装置50は、入力部51、音声制御部52および音声部53を備える。
入力部51は、火災入力部と異常入力部を有し、火災受信機10の出力部15からの出力を検知する。
音声制御部52は、複数の音声データを記憶しており、入力部51の検知結果に基づき、音声部53に音声データを送信する。
音声部53は、アンプおよびスピーカーを有し、音声制御部52から送信された音声データに基づき、音声を出力する。
(火災感知器の動作)
図2に基づき火災感知器30の一例である煙感知器の動作を説明する。
煙検出部31は、煙量を検出するために発光素子を発光させ、散乱光を受光素子で受光し、受光した受光量を電圧信号に変換する(S301)。火災判定部32は、電圧信号が火災レベル以上であるかを判定する(S302)。火災判定部32は、S302で火災レベル以上である場合には、火災検出し(S303)、表示灯34を点灯させ火災感知器30において火災を警報する。また、火災判定部32は、状態出力部35に火災検出を通知する。状態出力部35は、火災検出の通知を受けると感知器回線20を所定の電圧である火災電圧5Vに低下させ、平常時よりも多い電流を感知器回線20に流す。これにより、火災感知器30は、火災受信機の変換部12で発生する受信電圧を大きくすることで、火災受信機に火災の発生を通知する(S304)。その後、S301に戻る。
異常判定部33は、S302で電圧信号が火災レベル未満である場合には、電圧信号が初期電圧信号よりも所定値以上であるかを判定する(S305)。異常判定部33は、S305の判定結果が所定値未満である場合には、初期電圧信号が電圧信号よりも所定値以上であるかを判定する(S306)。S306の判定結果が所定値未満である場合には、S301に戻る。
異常判定部33は、S305およびS306の判定結果が、所定値以上の場合には、一過性のノイズや実際の煙によるものを除外するために、その状態が所定時間(例えば1時間)継続したかを判定する(S307)。S307で所定時間継続していない場合には、S301に戻る。異常判定部33は、S307で所定時間継続した場合には、異常検出し(S308)、表示灯34を点滅させ火災感知器30において異常を警報し、状態出力部35に異常検出を通知する(S309)。
状態出力部35は、終端装置40に異常を通知済みかつ前回の異常通知が所定時間(例えば24時間)以内かを判定する(S310)。S310で通知済みかつ前回通知が24時間以内である場合には、S301に戻る。状態出力部35は、S310で終端装置40にまだ異常を通知していない、あるいは前回の異常通知から24時間経過していると判断すると、所定時間(例えば3秒)だけ異常インピーダンス状態になり、感知器回線20に平常時流れている電流に加えて所定の電流を異常電流として感知器回線20に流す。これにより、火災受信機10の変換部12の受信抵抗で発生する受信電圧が異常電流分だけ増え、その増えた電圧だけ感知器回線20の線間電圧が低下する。すなわち、状態出力部35は、感知器回線20の線間電圧を所定の電圧である異常電圧3V分だけ低下させて、終端装置40に異常の発生を通知する(S311)。その後、S301に戻る。火災感知器30は、上記の動作により火災および異常の検出を繰り返し行う。
なお、S305では、散乱光の増加を生じる暗室の壁面に埃が付着していることを判定しており、少ない煙量で火災と誤判定することを防ぐことができる。また、S306では、発光素子および受光素子の劣化あるいは故障を判定しており、多くの煙量となるまで火災検出できなくなり警報が遅れることや火災検出できなくなることを防ぐことができる。つまり、火災感知器30は、S305およびS306において、自己の性能低下(異常、不具合とも呼ぶ)を検出している。
(終端装置の動作)
図3に基づき終端装置40の動作を説明する。
感知器異常受信部41は、接離部43を制御して、終端抵抗42を感知器回線20に接続し(S401)、線間電圧の検出を行う(S402)。感知器異常受信部41は、線間電圧が火災感知器異常閾値10V以下かを判定する(S403)。これは、火災感知器20が異常電流を流して火災受信機10の変換部12での受信電圧を上昇させることにより、感知器回線20の線間電圧を異常電圧3V低下させたときに、線間電圧が電源電圧12Vから異常電圧3Vを引いた値である9V以下になるため、線間電圧が火災感知器異常閾値10V以下となったか否かで火災感知器30の異常を判断している。感知器異常受信部41は、閾値以下と判断すると接離部43を制御して感知器回線20への終端抵抗42の切断と接続を所定時間毎に(例えば3秒)繰り返す。これにより、終端抵抗40は、火災受信機10に火災感知器30に異常が発生していることを通知する(S404)。その後、S402に戻り線間電圧の監視を繰り返す。
感知器異常受信部41は、S403で線間電圧が火災感知器異常閾値を超える場合には、それが所定時間(例えば24時間)継続するかを判定する(S405)。継続する場合には、S401に戻り、感知器回線20に終端抵抗42を接続して、火災受信機10に火災感知器30に異常が発生していないことを通知し、再び線間電圧の検出を繰り返す。継続しない場合には、S402に戻り線間電圧の監視を繰り返す。
(火災受信機の動作)
図4に基づき火災受信機10の動作を説明する。
感知器回線20に流れる電流は、断線時<平常時<火災時となっており、火災受信機10は、感知器回線20に流れる電流を判定することにより火災発生や断線発生を判断する。
変換部12は、感知器回線20の状態監視のために、感知器回線20に流れる電流を受信抵抗により受信電圧に変換する(S101)。
状態判定部13は、受信電圧が火災閾値4V以上であるかを判定する(S102)。これは、火災感知器20が感知器回線20の線間電圧を火災電圧5Vにしたときに、受信電圧が電源電圧12Vから火災電圧5Vを引いた値である7Vになるため、受信電圧が火災閾値4Vを超えたか否かで火災を判定している。状態判定部13は、S102の判定結果が火災閾値以上である場合には、火災感知器30から火災の発生が通知されたと判定し、火災が発生していると判断する(S103)。状態判定部13は、火災が発生していると判断すると、警報部14および出力部15に火災発生を通知する。通知を受けると、警報部14は火災警報表示を行い、ブザーを連続的に鳴動させて火災受信機10において火災の発生を警報し、出力部15は、火災出力接点を閉じて外部機器に火災の発生を出力する(S104)。その後、S101に戻る。
状態判定部13は、S102の判定結果が火災閾値未満である場合には、受信電圧が断線閾値以下であるかを判定する(S105)。状態判定部13は、S105の判定結果が断線閾値以下である場合には、終端装置40(終端抵抗)が脱落し、感知器回線30に流れる電流が減少した、つまり、火災感知器30が断線したと判断する(S106)。状態判定部13は、断線が発生していると判断すると、警報部14および出力部15に断線発生を通知する。通知を受けると、警報部14は断線警報表示を行い、ブザーを断続的に鳴動さて火災受信機10において断線の発生を警報し、出力部15は、異常出力接点を閉じて外部機器に異常の発生を出力する(S107)。その後、S101に戻る。
状態判定部13は、S105の判定結果が断線閾値を超える場合には、平常と判断する(S108)。状態判定部13は、平常と判断すると、警報部14および出力部15に平常を通知する。通知を受けると、警報部14および出力部15は、警報を行っている場合には、警報を停止し、出力を停止する(S109)。その後、S101に戻る。火災受信機10は、上記の動作により、火災、平常および断線の判断を繰り返し行う。
(音声警報装置の動作)
音声警報装置50は、火災受信機10の出力部15の出力に応じて音声警報を行う。
入力部51は、火災入力部および異常入力部により、火災受信機10の出力部15の火災出力接点および異常出力接点を監視しており、出力接点が閉じたときに出力を検知する。
入力部51は、火災出力および異常出力の検知結果を音声制御部52に通知する。
音声制御部52は、入力部51から火災出力ありの通知を受信すると、火災警報の音声データを音声部53に送信し、音声部53が「火災が発生しました、現場を確認してください。」と発音して、火災発生を音声で報知する。
音声制御部52は、入力部51から異常出力有りの通知を受信すると、異常の通知が所定時間継続しているか、あるいは所定時間周期で断続的に異常の通知を受信しているかを判定する。音声制御部52は、異常の通知が所定時間継続していると判定した場合には、断線警報の音声データを音声部53に送信し、音声部53が「断線が発生しました、メンテナンス業者に連絡してください。」と発音して、断線の異常発生を音声で報知する。また、音声制御部52は、異常の通知が所定時間周期で断続していると判定した場合には、火災感知器異常警報の音声データを音声部53に送信し、音声部53が「火災感知器の性能が低下しています、メンテナンス業者に連絡してください。」と発音して、火災感知器の異常発生を音声で報知する。
以上のように本実施の形態1に係る火災報知設備1は、火災感知器30が感知器回線のインピーダンスを低下させ異常電流分の電流を増加させて流すことで感知器回線20の電圧を所定電圧だけ低下させて、性能が低下したことを終端装置に通知し、通知を受信した終端装置が感知器回線への終端抵抗の切断、接続を繰り返すため、既設のP型の火災受信機1であっても、火災感知器30の不具合を報知することができる。
(実施の形態2)
上記の実施の形態1においては、終端装置40が感知器回線20の線間電圧が固定の閾値である火災感知器異常閾値10V以下か否かにより、火災感知器30が異常を通知してきているかの判断を行う例について説明した。実施の形態1の終端装置40は、火災受信機10の回線電源部11が変換する電源電圧の電圧値が同じ値である場合には、有効である。しかしながら、変換誤差があり個体毎に電源電圧の電圧値が異なる火災受信機10の機種では、火災感知器30の異常通知を受信できないことがある。
ここで、個体により電源電圧が10〜14Vの何れかに変換される火災受信機について説明する。電源電圧が10Vに変換される個体では、電源電圧が、線間電圧と受信電圧に分圧されるため、線間電圧がいつでも火災感知器異常閾値10V以下となり、終端装置40は、常時異常を受信している状態となる。また、電源電圧が14Vに変換される個体では、火災感知器30が異常を通知するために線間電圧を3V低下させたとしても線間電圧が10V以下にならず、終端装置40は、火災感知器30の異常を受信できなくなる。
実施の形態2では、起動時(イニシャル時)の感知器回線20の線間電圧に基づき火災感知器異常閾値を設定する終端装置40の動作について図5に基づき説明する。
なお、火災報知設備1の構成については、実施の形態1と同様である。
また、終端装置40以外の動作については、実施の形態1と同様である。
感知器異常受信部41は、感知器回線20に電源電圧が通電され起動すると接離部43を制御して、終端抵抗42を感知器回線20に接続し(S421)、線間電圧の検出を行う(S422)。感知器異常受信部41は、火災感知器異常閾値が設定済みかを判定し(S423)、設定済みでない場合には、線間電圧の検出回数が所定回数に達しているかを判定する(S424)。感知器異常受信部41は、S424で所定回数に達していないと判断するとS422に戻り、線間電圧の検出回数が所定回数に達するまでS422〜S424を繰り返す。線間電圧の検出回数が所定回数に達すると、感知器異常受信部41は、所定回数検出した線間電圧の平均値から所定の電圧である2Vを減じた電圧値を火災感知器異常閾値として設定する(S425)。感知器異常受信部41は、S425で火災感知器異常閾値の設定を行うと、S423の判定にてS424およびS425をとばして、以後、火災感知器異常閾値の設定を行わない。
感知器異常受信部41は、線間電圧が火災感知器異常閾値以下かを判定する(S426)。感知器異常受信部41は、閾値以下と判断すると接離部43を制御して感知器回線20への終端抵抗42の切断と接続を所定時間毎に(例えば3秒)繰り返す。これにより、終端抵抗40は、火災受信機10に火災感知器30に異常が発生していることを通知する(S427)。その後、S442に戻り線間電圧の監視を繰り返す。
感知器異常受信部41は、S426で線間電圧が火災感知器異常閾値を超える場合には、それが所定時間(例えば24時間)継続するかを判定する(S428)。継続する場合には、S421に戻り、感知器回線20に終端抵抗42を接続して、火災受信機10に火災感知器30に異常が発生していないことを通知し、再び線間電圧の検出を繰り返す。継続しない場合には、S422に戻り線間電圧の監視を繰り返す。
以上のように本実施の形態2に係る火災報知設備1は、例えば電源が投入された動作初期時において、終端装置40が測定した線間電圧に基づき火災感知器異常閾値を設定するため、火災受信機10の個体差により、回線電源部11が変換する電源電圧が異なる電圧値であったとしても、火災感知器20が感知器回線20を所定電圧だけ低下させる異常の通知を終端装置40が受けとることができる。そのため、既設のP型の火災受信機10であっても、火災感知器30の不具合を報知することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1および2においては、感知器回線20に通電される電源電圧が変動しない例について説明した。しかしながら、火災受信機には、例えば停電による電池動作時には、電池から直接感知器回線20に通電するため、徐々に電圧が低下して感知器回線20に通電される等により、感知器回線20の線間電圧が時間とともに変動するものもある。
このように感知器回線20の線間電圧が時間とともに変動する場合には、終端抵抗40が火災感知器20の線間電圧を火災感知器異常閾値が固定の値で判定すると、火災感知器30の異常の通知を受信できないことがある。
実施の形態3では、所定時間毎の感知器回線20の線間電圧に基づき火災感知器異常閾値を設定する終端装置40の動作について図6に基づき説明する。
なお、火災報知設備1の構成については、実施の形態1と同様である。
また、終端装置40以外の動作については、実施の形態1と同様である。
感知器異常受信部41は、接離部43を制御して、終端抵抗42を感知器回線20に接続し(S441)、線間電圧の検出を行う(S442)。感知器異常受信部41は、所定回数分の線間電圧の平均値を算出する(S423)。感知器異常受信部41は、算出した平均値と火災感知器異常閾値との差が所定範囲以内かを判定し(S444)、所定範囲以内であれば、平均値から所定電圧である2Vを減じた電圧値を火災感知器異常として再設定する(S445)。感知器異常受信部41は、S444で差が所定範囲を超えている場合には、感知器回線20が断線した、あるいは火災感知器30が火災を通知した等で感知器回線20の電圧が大きく変動したものと判断し、火災感知器異常閾値の再設定を行わず、S446へ進む。
感知器異常受信部41は、線間電圧が火災感知器異常閾値以下かを判定する(S446)。感知器異常受信部41は、閾値以下と判断すると接離部43を制御して感知器回線20への終端抵抗42の切断と接続を所定時間毎に(例えば3秒)繰り返す。これにより、終端抵抗40は、火災受信機10に火災感知器30に異常が発生していることを通知する(S447)。その後、S442に戻り線間電圧の監視を繰り返す。
感知器異常受信部41は、S446で線間電圧が火災感知器異常閾値を超える場合には、それが所定時間(例えば24時間)継続するかを判定する(S448)。継続する場合には、S441に戻り、感知器回線20に終端抵抗42を接続して、火災受信機10に火災感知器30に異常が発生していないことを通知し、再び線間電圧の検出を繰り返す。継続しない場合には、S442に戻り線間電圧の監視を繰り返す。
以上のように本実施の形態3に係る火災報知設備1は、終端装置40が測定した所定時間における線間電圧に基づき火災感知器異常閾値を再設定するため、感知器回線20に供給される電源電圧が時間とともに変化する場合であっても、火災感知器20が感知器回線20を所定電圧だけ低下させる異常の通知を終端装置40が受けとることができる。そのため、既設のP型の火災受信機10であっても、火災感知器30の不具合を報知することができる。
10 火災受信機、11 回線電源部、12 変換部、13 状態判定部、14 警報部、15 出力部、16 電池、20 感知器回線、21 コモン線、22 ライン線、30 火災感知器、31 煙検出部、32 火災判定部、33 異常判定部、34 表示灯、35 状態出力部、40 終端装置、41 感知器異常受信部、42 終端抵抗、43 接離部

Claims (3)

  1. 火災受信機に接続された感知器回線と、該感知器回線に接続され該感知器回線の線間電圧を所定電圧に低下させることで火災を通知する一個または複数の火災感知器と、を備えた火災報知設備において、
    前記火災感知器は、火災感知器の性能低下を検出する異常判定部と、前記異常判定部が火災感知器の性能低下を検出したときに、前記感知器回線の線間電圧を所定電圧だけ低下させて性能低下を通知する状態出力部を備え、
    前記感知器回線は、前記感知器回線を断線させる終端装置が接続され、
    前記終端装置は、前記線間電圧が火災感知器異常閾値以下になったときに前記線間電圧が所定電圧だけ低下したと判断し、前記感知器回線を断線させることを特徴とする火災報知設備。
  2. 前記終端装置は、起動時に前記線間電圧に基づき、火災感知器異常閾値を設定することを特徴とする請求項1の火災報知設備。
  3. 前記終端装置は、所定回数分の線間電圧に基づき、火災感知器異常閾値を設定することを特徴とする請求項1の火災報知設備。
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