JP3551743B2 - 多重伝送中継増幅器 - Google Patents

多重伝送中継増幅器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多重伝送線に伝送される信号を増幅する多重伝送中継増幅器及びこれを用いた集合住宅警報監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
集合住宅の警報監視システムは、管理人室等に設置された警報監視盤あるいは統合盤と、各住戸に設置された住宅情報盤とを多重伝送線を介して接続して、管理人室等において、各住戸の異常を集中的に監視している。
ここに、警報監視盤とは、各住戸の住宅情報盤に接続された火災感知器やガス漏れ警報器などのセキュリティセンサが発報したときに、各住宅情報盤に接続されたアラームユニットから多重伝送線を通じて発報信号を受けて、警報を出力するとともに、発報した住戸を表示するものであるが、この警報監視盤では、近隣住戸への警報出力ができないため、管理人室などには、更に住棟受信機を設置して、この住棟受信機と各住戸の住宅情報盤を他の信号線を介して接続して、住宅情報盤に接続された火災感知器などが発報し、火災が確定したときには、住棟受信機が、近隣住戸の住宅情報盤や近くの火災受信機などに自動的に警報制御信号を送出し、火災の発生を報知させるようにしている。
【0003】
一方の統合盤は、警報監視盤と住棟受信機の機能を一体化させた装置として開発されたものであり、各住戸の住宅情報盤を多重伝送線を介して接続して、集合住宅全体を統合的に監視制御できるようにしている。
このような警報監視システムでは、システム規模が大きくなって、配線距離が長くなったり、接続する住宅情報盤(端末器)の数が多くなった場合は、伝送される多重信号が減衰することを防ぐために、伝送線の途中で信号を増幅させる中継増幅器を介在させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、停電や配線の短絡などの異常を検出して、停電により伝送が中断しないようにした多重伝送中継増幅器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の多重伝送中継増幅器は、以下の手段を備えている。請求項1では、外部より供給された商用電源を降圧整流して、駆動電源を取り出す電源回路と、停電時に駆動電源となるバックアップ電源と、電源回路に外部より供給される商用電源が停電遮断したことを検出する停電検出回路を有し、停電を検出したときには、電源回路をバックアップ電源に切替える停電補償回路とを備える。これによって、停電により伝送が中断することがなくなる。
【0010】
また、請求項では、請求項1において、各住戸の住宅情報盤から返信信号として流れる電流を検出し、その電流の継続時間が所定時間を超えたとき、あるいは、その電流の所定期間当りの検出回数が所定回数を超えたときに、返信信号を無効とする保護回路を備える。これによって、中継増幅器内部の回路が、大電流によって破壊される事態を防ぐことが出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面とともに説明する。
図1は、多重伝送中継増幅器の内部構成の一例を示す図である。
この多重伝送中継増幅器Aは、多重伝送線L(L1,L2)上に、警報監視盤あるいは統合盤側を1次側L1とし、端末器である各住戸の住宅情報盤側を2次側L2として接続されている。
【0013】
図において、1は外部より供給された商用電源(AC100V)を降圧整流して、駆動電源を取り出す電源回路、2は停電を検出したときに、電源回路1をバックアップ電源に切替える停電補償回路、3は多重信号の中継増幅回路、4はこの中継増幅器Aの内部において生じた各種の異常を判断する自己異常検出回路、5はこの中継増幅器A自身を警報監視盤などの端末器として、多重伝送を行うための自己送受信回路である。
【0014】
電源回路1では、外部から電源の供給を受け、中継増幅回路3の駆動電源を取り出している。ローカルで供給されるAC100Vの商用交流電源を、トランス11で降圧し、整流回路12で整流した後、定電圧回路14によってDC24Vの定電圧電源として、中継増幅回路3の多重伝送ドライバ31bに供給する。なお、10は電源スイッチであり、13は交流電源の遮断を検出する交流電源検出部である。
【0015】
停電補償回路2は、停電時に駆動電源となる電池21をバックアップ電源として備え、電源回路1に外部より供給される商用電源が停電遮断したことを検出する停電検出回路として機能し、また、停電を検出したときに、電源回路1を電池21側に切り替える電圧チェック/電源切替部20を備える。また、電池21の接続を電圧によって検出する電池接続検出部22と、長期停電時に電池21を過放電による故障から保護する過放電防止回路23、電源回路1からの電源供給時に、電池21への充電を行うとともに、電池21の電圧値をテスト(チェック)するチェック回路を構成する電池充電/テスト部24と、電池テストボタン25と、1又は複数のLEDランプなどで構成され、チェック結果を表示する表示部26とを備える。
【0016】
停電補償回路2は、停電を検出すれば、バックアップ電源(電池21)から電源を供給するように切り替え制御するので、停電時に、中継増幅器Aが作動不能となって、伝送が中断してしまうことがなく、システムの信頼性を保つことが出来る。
また、停電補償回路2は、バックアップ電源である電池21の電圧値チェック機能を有しているので、電池テストボタン25が操作されると、電池充電/テスト部24が電池21の電圧値を検出して基準電圧値と比較し、検出した電圧値が基準電圧値を超えれば、表示部26に正常表示(例えば、正常ランプを点灯)を行い、検出した電圧値が基準電圧値以下であれば、表示部26に異常表示(例えば、異常ランプを点滅)を行う。このようにして、予めバックアップ電源の容量をチェックしておけば、停電が発生したときに、この中継増幅器Aに接続された端末器に対し、伝送ができなくなることを前もって防いでおくことができる。
【0017】
中継増幅回路3は、多重伝送線Lの1次側L1に接続される信号中継部30と、2次側L2に接続される伝送制御部31に分かれており、警報監視盤側から電源供給を受ける信号中継部30と、電源供給源が異なり、内部の電源回路1から電源供給を受ける伝送制御部31とは、フォトカプラPC(R),PC(T)によって相互に影響を受けないように絶縁分離されて構成されている。
【0018】
電源回路1から供給されるDC24Vの安定化電源は、伝送制御部31の多重伝送ドライバ31bの駆動電源となり、更に、定電圧変換回路31dによってDC5Vに変換され、信号処理部31aや返信回路保護CPU31eの駆動電源になる。
多重伝送ドライバ31bは、スイッチング素子をオン、オフする構成として、多重信号線Lの2次側L2に、+24Vと−24Vの電圧を交互に供給する。例えば、互いに相補な2つのトランジスタを組み合わせてブリッジ回路を構成して、このブリッジ回路のトランジスタを交互にオン、オフさせる。このようにすれば、この中継増幅器Aに接続される端末器には、減衰のない多重信号が送出されるので、この中継増幅器Aには、多重伝送ドライバ31bの電流容量に見合った数までの端末器が接続できる。なお、多重伝送ドライバ31bは、警報監視盤や統合盤に設けられている多重伝送ドライバと同じ構成のものである。
【0019】
一方、信号中継部30は、警報監視盤側の多重伝送ドライバが、オン、オフされ、2本の多重伝送線Lを通じて、+24Vと−24Vが交互に加えられると、この送出されて来る多重信号は交流変化をなすので、整流回路30aによって整流して正あるは負のいずれか一方のパルス信号に整形した後、受信回路30bのトランジスタTR(R)をオン、オフさせ、フォトカプラPC(R)もオン、オフさせる。すると、伝送制御部31は、そのパルス信号に応じて、多重伝送ドライバ31bをオン、オフさせ、上述したように、DC24Vを+24Vと−24Vに変換させて多重信号線Lの2次側L2に送り出す。その結果、中継増幅器Aに接続された端末器に対しては、この中継増幅器Aが新たな電源供給源となるので、多重信号を減衰のないレベルで復元して送出することができる。したがって、中継増幅器Aは、警報監視盤側から送出されて来るのと同じ内容の多重信号を殆ど遅れることなく送出できる。
【0020】
このようにして中継増幅器Aが1次側L1において警報監視盤などから受信した多重信号が、中継増幅器Aの2次側L2に送出された後は、返信期間となり、警報監視盤から伝送された多重信号が指定しているアドレスと同じアドレスの端末器が存在していれば、その端末器から電流パルスが返信されるので、中継増幅器Aでは、その返信信号に応じて、多重伝送ドライバ31bのスイッチング素子をオン、オフさせる。
【0021】
このときのフォトカプラPC(T)のオン、オフ動作が、信号中継部30によって検出されると、返信回路30cは、トランジスタTR(T)をオンにして多重伝送線Lの1次側L1に、小さい値の抵抗Rを接続して短絡させる。すると、多重伝送線L1には大きい電流パルスが流れるので、警報監視盤側は、そのときの電流パルスを受信して端末器の返信信号を解読する。
【0022】
次に、自己異常検知回路4は、中継増幅器Aの内部において生じるおそれのある各種の異常を検出したときに、異常判別回路40がそれらを判別する。これを、フォトカプラPCを介して、自己送受信回路5の多重伝送制御部50が検出すれば、警報監視盤あるいは統合盤に信号を送信する。自己異常検知回路4と自己送受信回路5は、両者を分離するように、フォトカプラPCによって接続されているので、双方が互いに、ノイズなどの影響をうけることがない。
【0023】
自己送受信回路5は、多重伝送制御部50が、整流回路30aによって変換された正または負のいずれかのパルス信号を、受信回路51によって受信する一方、返信回路52によって信号を返信する。
このような多重伝送を実現するため、自己送受信回路5には、この中継増幅器Aに割り当てられたアドレスを設定する手段として、アドレス設定部53を備えており、多重伝送制御部50は、警報監視盤あるいは統合盤から送信されて来る多重信号からアドレスを取り出し、そのアドレスがアドレス設定部53によって予め設定されているアドレスと一致したときには、返信信号を返信する。これによって、この中継増幅器A自身が警報監視盤などの端末器として機能する。
【0024】
また、上述したように、多重伝送制御部50は、自己異常検出回路40と、フォトカプラPCを介して接続されているので、警報監視盤あるいは統合盤に、多重伝送線Lを通じて、予め割り当てられたアドレスを付加した、異常の種別を示す信号を割り込み送信することができる。なお、この信号は、システムのメンテナンス時に、警報監視盤や統合盤からのポーリングにより返信するものであってもよい。
【0025】
以上のようにして、伝送路の途中に、警報監視盤と同じ様な動作をなす多重伝送ドライバ31bを設けた中継信号増幅器Aを介在させることによって、1次側L1の受信回路30bで検出した伝送線の電圧変化を、多重伝送ドライバ31bを作動して、2次側L2にも新たに供給することができる。したがって、中継増幅器Aを多重伝送線Lに介在させれば、警報監視盤側の多重伝送ドライバの電流容量により制限される接続可能な端末器の数を、増加させることができる。
【0026】
つまり、端末器の数が増え、システム規模が増大したとしても、警報監視盤の多重伝送ドライバを電流容量の大きいものに取り替えることなく、現場での後付け施工をするだけで対応がとれる。したがって、端末器の数が増えた場合にも、既存のシステムを活かせ、増加した端末器に対しては、中継増幅器Aを多重伝送線Lに後付け接続するだけで、信号減衰のない信頼性の高いシステムが構築できる。
【0027】
次に、多重伝送線Lにおいて送受される多重信号について、図2とともに説明する。
図2(a)に示すように、警報監視盤側から送信される多重信号は、スタートビットS1、エンドビットE0の間に、アドレスを付加した制御信号(「送信」)を配置させた電圧信号となって送信されており、非同期方式で伝送線L上に伝送されると、これを受けた端末器側では、整流回路で整流し、正または負のパルス信号に整形して受信する。
【0028】
そして、アドレスの一致した端末器は、(b)に示すような電流パルスを返信信号として返信する。この電流パルスは、伝送線Lの電圧が24Vに保持されている返信期間内に、端末器側の返信回路のスイッチング素子を、返信信号に見合った回数だけオンすることによって、伝送線Lに低い抵抗を接続して生成している。このときのオン時間Taは、長くしてしまうと回路素子を破損してしまうので、短い時間(例えば、200マイクロ秒)に設定されている。
【0029】
中継増幅器Aでは、中継増幅回路3に返信回路保護CPU31eを設けており、端末器である各住戸の住宅情報盤から返信信号として流れる電流を検出して、その電流の継続時間Taが所定時間を超えたとき、あるいは、その電流の所定期間当りの検出回数が所定回数を超えたときには、その返信信号を無効とする。これによって、返信回路30cのトランジスタTR(T)などの破壊を防ぐ。
【0030】
次に、中継増幅器Aの内部において生じる各種異常の検出機能について説明する。
中継増幅器Aには、異常検出回路として、交流電源検出部13、短絡検出部31c、電池接続検出部22、電圧チェック/電源切替部20を備えており、これらが各々の異常を検出したときには、自己異常検出回路4がこれを判別し、自己送受信回路5の多重伝送制御部50によって、警報監視盤あるいは統合盤に信号が送信される。
【0031】
各異常検出回路は、例えば、図3のような回路構成になっており、入力電圧レベルが基準電圧Vref よりも低下(あるいは上昇)すれば、コンパレータCMPが異常信号を出力し、フォトカプラPC1がオンして、出力信号がHレベルからLレベルになる。
交流電源検出部13は、整流回路12の出力を判別して、外部電源の供給が遮断されたかどうかを判別している(▲1▼:交流電源断)。短絡検出部31cは、2次側L2に接続される多重伝送線Lの電圧レベルによって短絡を判別している(▲2▼:2次側信号線短絡)。電池接続検出部22は、バックアップ用電池21の出力電圧を判別している(▲3▼:電池未接続)。電圧チェック/電源切替部20は、電源回路1の定電圧回路14から供給される電圧の低下(例えば85%以下に低下)を判別する(▲4▼:主回路電圧異常)。
【0032】
多重伝送制御部50では、これらの異常の種別を区別して、異常を示す信号を多重伝送線Lを通じて送信しているので、警報監視盤側では、異常の種別が判別できるとともに、アドレスを基にして、異常が発生した中継増幅器Aを特定できる。
次に、以上に説明した中継増幅器Aを用いた集合住宅警報監視システムについて説明する。
【0033】
図4には、管理人室などに統合盤を設置したシステムの構成を示している。統合盤Bは、各住戸に設置された住宅情報盤Cを、多重伝送線Lと通話線Laとを介して接続しており、各住戸の異常を監視するとともに、各住戸とロビーインターホンFとの通話を制御している。
各住戸の住宅情報盤Cの中には、多重伝送中継増幅器Aを介して、統合盤Bに接続され、信号減衰のない多重伝送を可能にしているものもある。なお、ここでは、1台の中継増幅器Aに対し、1台の住宅情報盤Cを接続する場合を示したが、これに限定されることはなく、中継増幅器Aが供給できる電源容量の範囲内であれば、複数台の住宅情報盤Cを接続する。
【0034】
各住宅情報盤Cは、試験端子付ドアホン子器Dを中継器とし、1又は複数の火災感知器Sなどをセキュリティセンサとして接続しており、火災感知器Sなどからの発報信号を検出する。また、ドアホン子器Dに戸外試験器Eを接続したときは、住宅情報盤Cは、戸外試験器Eの操作による疑似的な発報信号を検出し、戸外試験を可能とする。
【0035】
各住宅情報盤2から統合盤1へは、多重伝送線Lを通じて、インターホン通話等のための制御信号の他、異常検出信号や火災信号、試験火災信号が送出され、中継増幅器Aから統合盤1には、中継増幅器Aにおいて発生した異常を示す信号が送出される。
図5には、管理人室などに警報監視盤と住棟受信機とを設置したシステムの構成を示している。警報監視盤Gは、各住戸に設置された住宅情報盤Cを、多重伝送線Lと通話線Laとを介して接続しており、住棟受信機Hは、各住戸の住宅情報盤Cを、監視区域毎に、監視線Lbと警報制御線Lcを介して接続している。また、各住戸の住宅情報盤Cには、図4に示したシステムと同様に、多重伝送中継増幅器Aを介して、警報監視盤Gに接続されるものがある。
【0036】
警報監視盤Gは、各住戸の住宅情報盤Cから火災感知器Sの発報信号などを受けると、そのことを警報音や表示などによって、管理人などに知らせる。一方、住棟受信機Hは、住宅情報盤Cから監視線Lbを通じて住戸の火災が通知されると、警報制御線Ldを通じて、近隣住戸の住宅情報盤Cに警報制御信号を送出し警報を出力させる。更に、本発明システムでは、中継増幅器Aから警報監視盤Gに、中継増幅器Aにおいて発生した異常を示す信号が送出されるので、警報監視盤Gにおいて、この信号が示す異常の内容を表示すれば、管理人などに中継増幅器Aの交換などの対処を求めることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明からも理解できるように、本発明の請求項1〜請求項に記載の多重伝送中継増幅器を用いれば、以下の効果を奏することができる。請求項1では、外部より供給された商用電源が停電遮断したことを検出すれば、電源をバックアップ電源に自動的に切替えるようになっているので、停電時でも、この中継増幅器に接続された住宅情報盤に対する伝送が中断されることがない。
【0040】
特に請求項では、住宅情報盤からの返信信号による大電流を遮断する保護回路を設けているので、返信回路の回路素子の破壊を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多重伝送中継増幅器の内部構成の一例を示す図である。
【図2】多重伝送の信号フォーマットの一例である。
【図3】異常検出回路の一例を示す図である。
【図4】集合住宅警報監視システムの構成の一例を示す図である。
【図5】集合住宅警報監視システムの他の構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
A・・・多重伝送中継増幅器
1・・・電源回路
13・・・交流電源検出部
2・・・停電補償回路
20・・・電圧チェック/電源切替部
21・・・電池
22・・・電池接続検出部
24・・・電池充電/テスト部
25・・・電池テストボタン
26・・・表示部
3・・・中継増幅回路
30・・・信号中継部
31・・・伝送制御部
31b・・・多重伝送ドライバ
31c・・・短絡検出部
31e・・・返信回路保護CPU
4・・・自己異常検出回路
5・・・自己送受信回路
50・・・多重伝送制御部
53・・・アドレス設定部
B・・・統合盤
C・・・住宅情報盤
G・・・警報監視盤
L(L1,L2)・・・多重伝送線

Claims (2)

  1. 警報監視盤あるいは統合盤から導出された多重伝送線を通じて、各住戸の住宅情報盤に送出される多重信号を増幅する中継増幅器において、この中継増幅器の外部より供給された商用電源を降圧整流して、駆動電源を取り出す電源回路と、停電時に駆動電源となるバックアップ電源と、上記電源回路に外部より供給される商用電源が停電遮断したことを検出する停電検出回路を有し、停電を検出したときには、電源回路をバックアップ電源に切替える停電補償回路とを備えた多重伝送中継増幅器。
  2. 請求項1において、上記各住戸の住宅情報盤から返信信号として流れる電流を検出し、その電流の継続時間が所定時間を超えたとき、あるいは、その電流の所定期間当りの検出回数が所定回数を超えたときに、返信信号を無効とする保護回路を更に備えた多重伝送中継増幅器。
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