JP2889067B2 - 異常監視システム - Google Patents

異常監視システム

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JP2889067B2
JP2889067B2 JP35944692A JP35944692A JP2889067B2 JP 2889067 B2 JP2889067 B2 JP 2889067B2 JP 35944692 A JP35944692 A JP 35944692A JP 35944692 A JP35944692 A JP 35944692A JP 2889067 B2 JP2889067 B2 JP 2889067B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災報知システムや防
犯システムなどの異常を監視する異常監視システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭64−50194号に開示
されているような火災報知機が知られている。この火災
報知機では、異常が発生したときに、異常の種類,異常
の発生場所,異常発生時刻を異常記録バッファに記録
し、異常の復旧後においても、異常記録バッファに記録
された内容を表示することにより、過去にどのような種
類の異常が、どこで、いつ発生したかを知ることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の火災報知機では、異常記録バッファに記録される異
常の種類数が、警報による異常か、または、警報によら
ない異常(機器の故障(例えば線路故障))かの主に2
種類に限られており、警報による異常である場合に、そ
れが真の異常(例えば実際の火災発生)によるものか、
あるいは偽の異常(例えば暖房熱やタバコの煙などの非
火災)によるものかを類別して記録するようにはなって
いなかった。これは、上記の火災報知機をも含めて、一
般に、異常監視システムでは、異常の発生要因が、真の
異常(例えば実際の火災)によるものか、偽の異常(例
えば非火災)によるものかを、システム自身で確定する
ことができないことに帰因している。従って、従来で
は、警報を受けると、オペレータ(例えばシステムの管
理者)は、通常、警報の発生場所を確認して、この警報
が真の異常によるものか偽の異常によるものかを判断
し、この事実を記録したいときには、その要因が例えば
タバコの煙であった旨を日報などに書き留めておくよう
にしていた。なお、日報などに書き留めておくことによ
って、このシステムの保守点検がなされる場合などに、
偽の異常の原因を分析し、偽の異常により発生する警報
に対して適切な措置を講じることができる。
【0004】しかしながら、情報の発生原因の種類を日
報等に書き留める作業は、全てシステムの管理者に任さ
れており、システムの管理者が日報等に書き留めるのを
怠ったり、あるいは、この日報等が紛失したり保守点検
者に渡らなかったりする場合には、保守点検者に正確な
情報が渡らず、いままでの経験がその後の適切な対策に
有効に生かされないという問題があった。
【0005】本発明は、異常が発生したときに、この異
常の発生原因を確実にかつ明瞭な仕方で記録させ、例え
ば保守点検時にこの情報に基づいて適切な対策が容易に
かつ有効になされるようにすることの可能な異常監視シ
ステムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、請求項1記載の発明は、異常の発生要因
を入力可能な要因入力手段と、異常の発生が検知され、
前記要因入力手段から異常の発生要因が入力されたとき
に、該異常の発生要因を履歴情報として記録する記録手
段とを備えており、前記要因入力手段は、システム自身
で確定することができない異常の発生要因についてオペ
レータからの操作入力によって入力可能に構成されて
ることを特徴としている。これにより、異常の発生要因
をシステムに入力しシステム内に履歴情報として記録保
持させることができ、保守点検時などにおいてオペレー
タに正確な情報を与え、いままでの経験をその後の適切
な対策に有効に生かすことができる。また、請求項2記
載の発明では、異常の発生要因を類型化し、類似化した
異常の発生要因のそれぞれにコード番号を付加してお
り、コード番号を入力させることで異常の発生要因を
力可能に構成されていることを特徴としている。これに
より、オペレータは、異常の発生原因を類型化して入力
できるので、要因の入力作業が容易となり、また、保守
点検時等には、類型化されて記録されている異常の発生
要因の履歴情報に基づき、異常の発生要因を容易にかつ
明確に把握することができ、適切な措置を容易にとるこ
とができる。
【0007】また、請求項3記載の発明は、異常の発生
後、システムの復旧処理を行なうための復旧手段がさら
に設けられており、該復旧手段は、該異常の発生に対し
て、入力されるべき異常の発生要因が要因入力手段から
入力されたことを条件として、復旧処理を行なうことを
特徴としている。これにより、入力されるべき異常の発
生要因が入力されなければ、復旧処理ができず、警報が
継続して出力されるので、異常の確認をさせた上で発生
要因をオペレータに確実に入力させることができる。
【0008】また、請求項4記載の発明は、保守点検を
行なうための試験復旧モードにシステムが切替可能とな
っており、試験復旧モードとなっているときには、異常
の発生が検知されると、記録手段は、該異常の発生要因
として、保守点検による旨の内容を一意的に割り当てて
これを記録することを特徴としている。これにより、保
守点検時の入力手続が煩雑になるのを回避するととも
に、保守点検による人為的な入力であることを明確にす
ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明に係る異常監視システムの一実施
例の構成図である。なお、以下では説明の便宜上、この
異常監視システムが火災異常を監視する火災報知システ
ムであるとする。図1の異常監視システムは、受信機1
と、受信機1から各監視地区に延びている伝送線路6
と、各監視地区毎に設けられ、伝送線路6を介して受信
機1に接続されている中継器2と、各中継器2から延び
ている感知器線路7と、感知器線路7に接続され、火災
等の異常を検出する感知器3および発信機4と、各中継
器2から延びている音響制御線路8と、音響制御線路8
に接続され、火災等の異常が検出されたときに鳴動する
地区音響装置(地区ベル)5とを有している。
【0010】図2は受信機1の構成例を示す図である。
図2を参照すると、この受信機1は、システム全体の制
御を行なう中央処理装置(例えばマイクロプロセッサ)
10と、記憶装置11と、各中継器2との間で信号の送
受信を行なう伝送装置14と、火災等の表示や各種の入
力操作等がなされる表示・操作部16と、現在の時刻を
示す信号を中央処理装置10に与える時計部17とを備
えている。ここで、記憶装置11は、中央処理装置10
の制御プログラムや処理データ等が記憶されるととも
に、火災等の異常が検出されたときに、その異常の発生
要因を履歴として記録する履歴イベントバッファ18と
しての機能をも有している。
【0011】また、図3は中継器2の構成例を示す図で
ある。図3を参照すると、この中継器2は、受信機1の
伝送装置14との間で伝送線路6を介して信号の送受信
を行なう伝送装置20と、中継器2の固有アドレスが設
定されるアドレス設定部21と、感知器線路7に接続さ
れ、感知器3および発信機4の動作信号を検出し、また
感知器線路7の線路監視を行なう地区回路22と、音響
制御線路8に接続され地区音響装置5の鳴動制御および
音響制御線路8の線路監視を行なう音響制御回路25
と、伝送装置20からのコマンド信号を識別して地区回
路22または音響制御回路25に制御信号を供給するコ
マンド識別回路23と、地区回路22や音響制御回路2
5の監視信号に基づいて返送データを作成する返送デー
タ作成回路24とを備えている。
【0012】また、図4は受信機1の表示・操作部16
の構成例を示す図であり、この表示・操作部16は、火
災等の異常が検出されたときに鳴動する主音響装置31
と、火災等の異常が検出されたときに点灯する火災代表
灯32と、火災等の異常を検出した中継器の番号(より
詳しくは地区の回線番号)が表示される地区表示窓33
と、オペレータにメッセージを与えたり、オペレータの
作業を支援するためのガイダンスを表示する表示パネル
34と、火災代表灯32,地区表示窓33を消灯させた
り、主音響装置31,地区音響装置5の鳴動を停止させ
たりする復旧処理を行なうための復旧スイッチ35と、
異常の発生要因を例えばコード番号で類型化して入力さ
せたりするためのキーボード36と、記憶装置11の履
歴イベントバッファ18に記録されている異常の発生要
因の履歴を出力させるための履歴出力スイッチ37と、
保守点検のためにシステムを試験復旧モードにするため
のモード切替えスイッチ38とを有している。
【0013】ここで、火災等の異常が検出されたときに
は、表示パネル34には、キーボード36からの異常の
発生要因の入力を促すため、例えば、図5に示すような
ガイダンスが表示されるようになっている。すなわち、
図5の例では、コード番号“01”に対応させて、「実
火災,小火」が表示され、また、コード番号“02”に
対応させて、「暖房熱,調理熱,ボイラー熱」が表示さ
れ、また、コード番号“03”に対応させて、「タバコ
の煙,調理の煙」が表示されるというようになってい
る。
【0014】また、表示・操作部16の上記構成に対応
させて、受信機1の中央処理装置10は、以下のように
構成されている。すなわち、中央処理装置10は、ある
感知器において火災等の異常が検出され、これに関する
情報(例えば、異常が検出された地区の回線番号や異常
の種別(予備警報,火災警報,制御の警報等)など)が
中継器2から通知された場合に、主音響装置31,地区
音響装置5を鳴動させるとともに、火災代表灯32を点
灯させ、また、地区表示窓33に異常が検出された地区
の回線番号を表示させるようになっている。さらに、時
計部17から得られるその異常の発生時刻と中継器2か
ら上記のようにして得られる異常の発生場所(地区の回
線番号などにより特定される)とを履歴イベントバッフ
ァ18に記録し、表示・操作部16のキーボード36か
ら異常の発生要因が入力されたときに、この異常の発生
要因を、先に記録されている異常の発生時刻,発生場所
と対応付けて履歴情報として履歴イベントバッファ18
に記録するようになっている。なお、異常が発生してお
らず、異常の検出が中継器2から通知されていないとき
には、キーボード36から異常の発生要因が入力されて
もこれを受け付けないようになっている。また、異常の
発生要因は1度だけ入力できるようになっており、従っ
て、異常の発生要因を1度入力した後は、誤って入力し
た後の訂正入力のような場合を除き、続けて要因を入力
しても、中央処理装置10は、2度目以後の要因を受け
付けないようになっている。
【0015】また、中央処理装置10は、上記のような
異常検出の表示がなされ、主音響装置31,地区音響装
置5が鳴動しているときに、復旧スイッチ35が操作さ
れると、原則として、火災代表灯32,地区表示窓33
を消灯し、また、主音響装置31,地区音響装置5の鳴
動を停止するようになっている。しかしながら、本実施
例においては、火災代表灯32,地区表示窓33の消灯
と、主音響装置31,地区音響装置5の鳴動の停止と
を、入力されるべき異常の発生要因がキーボード36か
ら入力されたことを条件として行なうようになってい
る。従って、復旧スイッチ35が操作されても、入力さ
れるべき異常の発生要因がキーボード36から入力され
ない限り、復旧処理がなされず、警報の出力、すなわ
ち、火災代表灯32,地区表示窓33の表示、主音響装
置31,地区音響装置5からの鳴動は、継続するように
なっている。
【0016】また、中央処理装置10は、表示・操作部
16のモード切替スイッチ38が試験復旧モードに切り
替わっている場合には、異常の発生時に、異常の発生要
因として、キーボード36からの入力によらずに、保守
点検である旨の内容を一意的に割り当てて、これを記録
するようになっている。従って、この場合には、キーボ
ード36から異常の発生要因が入力されてもこれを受け
付けず、また、キーボード36からの要因入力を条件と
せずに、復旧スイッチ35が操作されていると自動的に
復旧処理を行なうようになっている。
【0017】次に、このような構成の異常監視システム
の処理動作を図6のフローチャートを用いて説明する。
なお、以下では、n個の中継器が設けられているとし、
各中継器2のアドレス設定部21に固有アドレスとして
#1,#2,…,#nがそれぞれ設定されているとす
る。このシステムの初期設定時には、受信機1の中央処
理装置10は、異常の発生時に異常の発生要因が入力さ
れたか否かを判定するためのフラグFを“0”に初期化
し、また、記憶装置11の履歴イベントバッファ等の初
期化を行なう(ステップS1)。次いで、中継器2を特
定するためのカウンタiを“1”に初期設定する(ステ
ップS2)。
【0018】しかる後、中央処置装置10は、カウンタ
iに対応した中継器2(#i)を呼び出し、この中継器
2からの情報を取り込む(ステップS3)。すなわち、
中央処置装置10は、先ず、アドレス部とコマンド部に
より構成された呼び出し信号を各中継器2に送出する。
この際、アドレス部には、カウンタiに対応したアドレ
ス“#i”が設定される。また、コマンド部には、通
常、返送データ収集コマンドが設定される。従って、こ
の呼び出し信号によって、固有アドレスが#iの中継器
2が呼び出され、この中継器2(#i)では、コマンド
識別回路23において、コマンドが返送データ収集であ
ると識別され、地区回路22および音響制御回路25に
おいて既知の仕方で検出された火災等の異常発生状態、
あるいは機器や線路などの故障状態、あるいは正常状態
を示すデータを返送データ作成回路24により既知の仕
方で作成し、受信機1の中央処置装置10に返送する。
例えば、火災等の異常発生状態は、単に地区回路22の
作動状態に応じて検出されたり、あるいは、一旦感知器
を強制的に復旧させ、再度決められた時間(蓄積時間)
に地区回路22が再作動する場合などに検出される。
【0019】中継器(#i)から返送データを受ける
と、中央処置装置10では、この中継器(#i)からの
返送データに基づき、この中継器(#i)の地区の回線
で火災等の異常が発生したか、あるいはこの地区の回線
が故障状態となっているか、またはこの地区の回線が正
常状態であるかを判断する(ステップS4)。
【0020】この結果、火災等の異常が発生したと判断
したとき、あるいは機器や線路などが故障状態であると
判断したときには、先ず、中継器(#i)から情報とし
て得られる異常または故障の発生場所(例えば地区の回
線番号など)、および時計部17から得られる発生時刻
を履歴イベントバッファ18に記録する(ステップS
5)。次いで、火災等の異常の発生である場合には(ス
テップS6)、表示・操作部16の火災代表灯32を点
灯させ、また、この中継器(#i)に対応した地区の回
線番号を地区表示窓33に表示させるとともに、主音響
装置31およびこの異常が発生した場所の地区音響装置
5を鳴動させる(ステップS7)。すなわち、警報を出
力する。また、この際、中央処置装置10は処理モード
が試験復旧モードに切替られているか否かを判断し(ス
テップS8)、試験復旧モードとなっているときには、
ステップS5において記録された異常の発生場所および
異常の発生時刻に対応付けて、異常の発生要因が保守点
検である旨を記憶装置11の履歴イベントバッファ18
に記録する(ステップS9)。
【0021】また、ステップS6において、火災等の異
常の発生ではなく、機器や線路などの故障状態であると
判断したときには、例えば、地区表示窓33にこの中継
器(#i)に対応した地区の回線番号を地区表示窓33
に表示させ、これとともに、ステップS5において記録
された故障の発生場所および故障の発生時刻と対応付け
て、異常の発生要因が機器や線路などの故障である旨を
記憶装置11の履歴イベントバッファ18に記録する
(ステップS11)。
【0022】また、ステップS8において、処理モード
が試験後旧モードでないときには、保守点検時における
異常発生ではなく、実際の稼働時における異常発生と判
断し、フラグFを“1”にセットする(ステップS1
0)。
【0023】このようにして、ステップS4で異常が発
生したと判断されるか、または故障と判断されて所定の
処理がなされた後、または、ステップS4で正常状態と
判断された後、この中央処理装置10は、入力処理を行
なう(ステップS12)。すなわち、中央処理装置10
は、後述のように、表示・操作部16のキーボード3
6,復旧スイッチ35,履歴出力スイッチ37のいずれ
かが操作されて、何らかの入力があったか否かを判断
し、入力があったときにはその入力に応じた処理を行な
う。なお、この入力処理は、中央処理装置10において
例えば入力割込処理としてなされる。
【0024】ステップS12の入力処理を終了すると、
中央処理装置10は、カウンタiを“1”だけ歩進し
(ステップS13)、iがnよりも大きくなったかを判
断する(ステップS14)。iがnよりも大きくないと
きには、再びステップS3に戻り、固有アドレスの1つ
大きい次の中継器に対して上記と同様に、監視を行な
い、その記憶を識別し、その状態に応じて所定の処理を
行なう。
【0025】このようにして、中央処理装置10は、i
を“1”ずつ歩進させて、ステップS1乃至ステップS
14の処理を繰り返し行なう。すなわち、中継器2(#
1〜#n)を順次に監視し、その都度、その状態に応じ
て所定の処理を行なう。そして、ステップS14におい
て、iがnよりも大きくなつたときには、再びステップ
S2に戻り、再度、中継器2(#1)から同様の処理を
繰り返し行なう。
【0026】上記の一連の繰り返し処理において、中央
処理装置10がある中継器(#i)からの返送データに
基づき、この中継器(#i)の回線で火災等の異常が発
生したと判断し、ステップS7において、表示・操作部
16の火災代表灯32を点灯させ、またこの中継器(#
i)の地区回線番号を地区表示窓33に表示させ、主音
響装置31,地区音響装置5を鳴動させると、すなわ
ち、警報を発すると、オペレータ(システムの管理者)
は、通常、異常検出のなされた感知器が設置されている
現場に直行し、異常の発生要因を直ちに確認する。異常
の発生要因としては、前述のように、真の異常(実火
災)によるものと、偽の異常(タバコの煙などの非火
災)によるものとがあり、上記確認の結果、真の異常で
あれば、オペレータは、通常、この現場近くの発信機4
を操作したり、あるいは防災センターに戻って、適切な
火災抑制制御をしたり、あるいは、館内にいる不特定多
数の者に火災である旨を知らせるために、火災が発生し
た場所の地区音響装置のみならず、全ての地区音響装置
を鳴動させる。一方、上記確認の結果、偽の異常であれ
ば、オペレータは、通常、火災代表灯32,地区表示窓
33を消灯させたり、主音響装置31,地区音響装置5
の鳴動を停止させたりする所謂復旧処理を行なう。
【0027】ところで、本実施例の異常監視システムで
は、上記のような異常(真の異常,偽の異常のいずれも
含む)が発生したときに、後で保守点検が容易となるよ
うに、この異常の発生要因をオペレータに入力させ、シ
ステム内に取り込み、記録させることを意図している。
このため、図1のシステムでは、オペレータが現場に直
行して異常の発生要因が何であるかを確認したときに、
オペレータは、図5に示すような表示ガイダンスに従っ
て、その発生要因を表示・操作部16のキーボード36
からコード番号として類型化して入力できるようになっ
ている。例えば、確認の結果、実火災であったときに
は、“01”を入力し、また、タバコの煙によるもので
あった場合には、“03”を入力することができる。
【0028】図7はステップS11の入力処理の詳細を
示すフローチャートである。図7を参照すると、この入
力処理では、先ず、表示・操作部16のキーボード3
6,復旧スイッチ35,履歴出力スイッチ37のいずれ
かからの入力があったか否かを判別する(ステップT
1)。上記いずれかからの入力があったときには、この
入力がキーボード36からの異常の発生要因の入力であ
るか否かを判断する(ステップT2)。この入力がキー
ボード36からの異常の発生要因の入力であるときに
は、フラグFが“1”となっているか否かを判断し(ス
テップT3)、フラグFが“1”となっているときに
は、入力された異常の発生要因(例えばそのコード番
号)を、履歴イベントバッファ18にすでに記録されて
いる異常の発生場所,発生時刻と対応付けて、履歴イベ
ントバッファ18に記録する(ステップT4)。そし
て、この記録が完了すると、フラグFを“0”にクリア
する(ステップT5)。
【0029】これに対し、ステップT2で異常の発生要
因の入力があったと判別されても、ステップT3におい
て、フラグFが“1”となっていないときには(フラグ
Fが“0”のときには)、中継器2からの異常の発生の
通知を受けていないか、あるいは、すでに要因の入力が
あり今回の要因の入力が2度目以後であると判断し、誤
って入力した後の訂正入力のような場合を除き、この入
力を受け付けない。
【0030】また、ステップT2において、異常の発生
要因の入力ではないと判別されると、次に、この入力が
復旧スイッチ35の操作によるものであるか否かを判別
する(ステップT6)。復旧スイッチ35の操作による
入力である場合には、先ず、フラグFが“1”となって
いるか否かを調べる(ステップT7)。フラグFが
“1”となっているときには、入力されるべき異常の発
生要因がキーボード36から未だ入力されていないの
で、この場合にはオペレータに異常の発生要因の入力を
促すため、復旧処理を行なわない。
【0031】これに対し、ステップT7において、フラ
グFが“1”でないときには(フラグFが“0”のとき
には)、異常の発生要因がキーボード36からすでに入
力されているか、あるいは、モードが試験復旧モードに
なっていて異常の発生要因として保守点検である旨の内
容が一意的に割り当てられて履歴イベントバッファ18
にすでに記録されているか、あるいは、機器や線路など
の故障であって、異常の発生要因として故障である旨の
内容が履歴イベントバッファ18にすでに記録されてい
ると判断し、復旧処理を行なう(ステップT8)。すな
わち、火災代表灯32,地区表示窓33を消灯したり、
また、主音響装置31,地区音響装置5の鳴動を停止
し、警報の出力を止める。
【0032】また、ステップT2,ステップT6におい
て、キーボード36からの入力でもなく、また、復旧ス
イッチ35の操作による入力でもないと判別されると、
この入力が履歴出力スイッチ37の操作によるものであ
るか否かを判別する(ステップT9)。この結果、履歴
出力スイッチ37の操作による入力であるときには、履
歴イベントバッファ18に記録されている履歴情報をプ
リンタあるいはディスプレイなどに出力したり、あるい
はシリアル通信で送信出力したりする(ステップT1
0)。
【0033】このように、本実施例では、オペレータ
(例えばシステムの管理者)は、異常発生現場で、この
異常の発生要因を確認したときに、この異常の発生要因
をキーボード36から例えばコード番号で類型化して入
力することができ、異常の発生要因が類型化されて入力
されると、この異常の発生要因(例えばそのコード番
号)を、異常の発生時刻,発生場所と対応付けて記憶装
置11の履歴イベントバッファ18に履歴情報として記
録させることができる。
【0034】従って、例えば、後の保守点検時に、保守
点検者が履歴出力スイッチ37を操作すると、記憶装置
11の履歴イベントバッファ18に類型化されて記録さ
れている履歴情報をプリンタやデイスプレイなどに出力
することができる。類型化されて記録されている履歴情
報を見ることによって、保守点検者は、異常,特に非火
災報がいつ、どこで、どのような要因で発生したかを任
意の時点で簡単に知ることができ、定期保守点検時等
に、非火災報の要因を容易にかつ明瞭に把握することが
できて、これら非火災報に対し適切な措置をとることが
可能となる。
【0035】また、本実施例では、異常が発生したとき
に、異常の発生要因がオペレータによって確実に入力さ
れるように構成されている。すなわち、復旧操作がなさ
れると、従来では、表示や音響装置を強制的にクリア
し、復旧処理を強制的に行なっていたが、本実施例で
は、入力されるべき異常の発生要因が未だ入力されてい
ない場合には、復旧処理を行なわず、そのまま、表示,
音響装置の警報出力を継続させている。従って、何らか
の要因を入力しなければ復旧処理を行なうことができな
いようになっており、これによって、オペレータに異常
の発生要因を確実に入力させ、これを確実に記録するこ
とができる。
【0036】但し、保守のように人為的に多数の警報の
作動試験を行なうときには、要因を入力しなければ復旧
できないとすると、入力手続が煩わしいので、特に、試
験復旧モードの場合には、保守時であることを考慮し、
このときには、異常の発生要因として、キーボード36
からの入力によらずに、保守点検である旨の内容が一意
的に割り当てられ記録される。従って、入力がなされな
い場合でも、上記のように異常の発生要因が記録される
場合には、復旧処理を行なうことができる。勿論、保守
点検である旨をキーボード36から入力させるよう構成
することも可能である。
【0037】なお、上述の実施例では、異常の発生要因
をキーボード36からコード番号により入力させたが、
コード番号以外の情報で(例えば言葉で)、これを入力
することも可能である。また、受信機1内に音声認識装
置が内蔵されている場合には、オペレータは、異常の発
生要因(例えばそのコード番号や言葉)を音声でマイク
ロフォン等から入力することも可能である。また、上記
コード番号や言葉を類型化しないで入力することも可能
であるが、これを類型化して入力可能にすることで、入
力作業が極めて容易となり、また、記録の管理,把握が
極めて容易となる。
【0038】また、上述の実施例では、機器や線路など
の故障状態であるときには、異常の発生要因が線路故障
である旨、履歴イベントバッファ18に自動的に記録さ
れるようになっており、これにより、オペレータの負担
を軽減することができるが、この故障の要因を他の異常
の発生要因と同様にオペレータにより入力させることも
可能である。
【0039】また、上述の実施例では、異常監視システ
ムが、図1に示すように従来のR型の火災報知システム
である場合について述べたが、例えば、図8に示すよう
なR型の火災報知システム(すなわち、伝送路106に
接続されたアナログセンサ107を順次周期的に呼び出
し、各センサ107から収集されたアナログデータを評
価し、例えば、アナログデータのレベルが個々のセンサ
に予め定められた警報レベルよりも高かったりアナログ
データの時間上昇率が個々のセンサに予め定められた値
よりも大きかったりして、火災と判断した場合には、そ
れぞれのアナログセンサ107に割り当てられた表示デ
ータを地区表示窓に表示するとともに、火災灯を点灯
し、主音響装置,地区音響装置を鳴動させるように構成
されているシステム)である場合にも、また、図1の中
継器2を受信機内部に組込んだP型の火災報知システム
の場合にも、本発明を全く同様に適用することができ
る。さらには、火災報知システムのみならず防犯システ
ムなどにも本発明を適用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
発明によれば、異常の発生要因を要因入力手段から入力
させ、これを履歴情報として記録するようになっている
ので、異常の発生要因をシステム内に履歴情報として記
録保持することができて、保守点検時などにおいてこの
履歴情報をプリンタやディスプレイなどに出力すること
で、オペレータに正確な情報を与え、いままでの経験を
その後の適切な対策に有効に生かすことができる。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、異常
の発生要因を類型化して入力可能となっているので、入
力作業を容易に行なうことができ、また、類型化して記
録された履歴情報に基づき、保守点検時等に、過去に生
起した異常の発生要因(真の異常,偽の異常の両方を含
ませることができるが、特に偽の異常の発生要因)を容
易にかつ明確に把握することができ、適切な措置を迅速
にとることができる。
【0042】また、請求項3記載の発明によれば、入力
されるべき異常の発生要因が入力されなければ、復旧処
理ができず、警報が継続して出力されるので、異常の発
生要因をオペレータに確実に入力させることができる。
【0043】また、請求項4記載の発明によれば、シス
テムは、保守点検を行なうための試験復旧モードに切替
可能となっており、システムが試験復旧モードとなって
いるときには、異常の発生が検知されると、記録手段
は、該異常の発生要因として、保守点検による旨の内容
を一意的に割り当ててこれを記録するようになっている
ので、保守点検時の入力手続が煩雑になるのを回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る異常監視システムの一実施例の構
成図である。
【図2】受信機の構成例を示す図である。
【図3】中継器の構成例を示す図である。
【図4】受信機の表示・操作部の構成例を示す図であ
る。
【図5】異常の発生要因の入力を促すための表示ガイダ
ンスの一例を示す図である。
【図6】図1の異常監視システムの処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図7】入力処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】異常監視システムの他の構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 受信機 2 中継器 3 感知器 4 発信機 5 地区音響装置 6 伝送線路 7 感知器線露 8 音響制御線路 10 中央処理装置 11 記憶装置 14 伝送装置 16 表示・操作部 17 時計部 18 履歴イベントバッファ 31 主音響装置 32 火災代表灯 33 地区表示窓 34 表示パネル 35 復旧スイッチ 36 キーボード 37 履歴出力スイッチ 38 モード切替スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 雨宮 秀人 東京都渋谷区幡ケ谷1丁目11番6号 ニ ッタン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−50194(JP,A) 特開 平1−319827(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 23/00 - 31/00 G08B 17/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異常の発生を監視する異常監視システム
    において、異常の発生要因を入力可能な要因入力手段
    と、異常の発生が検知され、前記要因入力手段から異常
    の発生要因が入力されたときに、該異常の発生要因を履
    歴情報として記録する記録手段とを備えており、前記要
    因入力手段は、システム自身で確定することができない
    異常の発生要因についてオペレータからの操作入力によ
    って入力可能に構成されていることを特徴とする異常監
    視システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の異常監視システムにおい
    て、前記要因入力手段は、異常の発生要因を類型化し
    類似化した異常の発生要因のそれぞれにコード番号を付
    加しており、コード番号を入力させることで異常の発生
    要因を入力可能に構成されていることを特徴とする異常
    監視システム。
  3. 【請求項3】 異常の発生要因を入力可能な要因入力手
    段と、異常の発生が検知され、前記要因入力手段から異
    常の発生要因が入力されたときに、該異常の発生要因を
    履歴情報として記録する記録手段とを備えている異常監
    視システムであって、異常の発生後、システムの復旧処
    理を行なうための復旧手段がさらに設けられており、該
    復旧手段は、入力されるべき異常の発生要因が前記要因
    入力手段から入力されたことを条件として、復旧処理を
    行なうことを特徴とする異常監視システム。
  4. 【請求項4】 異常の発生要因を入力可能な要因入力手
    段と、異常の発生が検知され、前記要因入力手段から異
    常の発生要因が入力されたときに、該異常の発生要因を
    履歴情報として記録する記録手段とを備えている異常監
    視システムであって、該システムは、保守点検を行なう
    ための試験復旧モードに切替可能となっており、システ
    ムが試験復旧モードとなっているときには、異常の発生
    が検知されると、前記記録手段は、該異常の発生要因と
    して、保守点検による旨の内容を一意的に割り当ててこ
    れを記録するようになっていることを特徴とする異常監
    視システム。
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