JPH0573781A - 火災感知装置 - Google Patents

火災感知装置

Info

Publication number
JPH0573781A
JPH0573781A JP4990992A JP4990992A JPH0573781A JP H0573781 A JPH0573781 A JP H0573781A JP 4990992 A JP4990992 A JP 4990992A JP 4990992 A JP4990992 A JP 4990992A JP H0573781 A JPH0573781 A JP H0573781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
average value
time zone
fire
sensitivity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4990992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0792873B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Okayama
義昭 岡山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nohmi Bosai Ltd filed Critical Nohmi Bosai Ltd
Priority to JP4990992A priority Critical patent/JPH0792873B2/ja
Publication of JPH0573781A publication Critical patent/JPH0573781A/ja
Publication of JPH0792873B2 publication Critical patent/JPH0792873B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置場所の環境条件の変化に対応して感度の
設定レベルを変更可能とすることにより、常に一定の火
災検出感度で火災を検出できる火災感知装置を得ること
を目的とする。 【構成】 演算手段によって計算された、時間帯別、も
しくは曜日別で時間帯別の過去の検出物理量の累積平均
値を、記憶手段の該当時間帯に更新記憶させ、感度設定
手段は、該記憶手段に記憶された該当時間帯の累積平均
値から該当時間帯の火災判別用設定感度を決定する。こ
のように火災判別用設定感度は、時間帯別に、もしくは
曜日別で時間帯別に、過去の検出物理量から決定される
ので、各時間帯ごとに最も環境状態に即した設定感度が
決定される。これにより、現時点の物理量測定手段の検
出物理量と、感度設定手段によって決定された現時点に
相当する時間帯の設定感度とを比較判別することによ
り、火災判別手段により行われる火災発生の検出は、常
に一定の火災検出感度で行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は火災感知装置に係り特
に火災感知装置にマイクロコンピュータを設けて設置場
所の環境条件の変化に対応して火災検出レベルが変化し
常に一定の火災検出感度で火災を検出できるようにした
ものである。
【0002】
【従来技術及び問題点】火災感知器が設置される場所の
環境条件は時間帯、曜日あるいは季節によって異なる。
これを或る事務所の部屋で考えてみると、日中は人の出
入りがあって室内には塵埃が浮遊しているのに対し、夜
間は人が不在であるので室内には塵埃はほとんど浮遊し
ていないし、同じ一日でも、出勤、退社、昼食時等人の
出入りの追い時間はそれ以外の時間に比べて当然浮遊塵
埃の量もより多くなる。また、月曜日から土曜日に至る
勤務時間帯は通勤領域では浮遊塵埃が多く存在するのに
対し、日曜日は行楽地を除いて人の出入りが少ないので
浮遊塵埃の量は大幅に減少する。このような通勤領域の
場所に従来のように例えば10%の煙濃度で動作するイ
オン化式あるいは散乱光式などの煙式火災感知器を設置
すると、この火災感知器は夜間あるいは日曜日には浮遊
塵埃がほとんど存在しないのでほぼ10%の濃度の煙で
動作するのに対し、月曜日から土曜日にかけての日中で
は浮遊塵埃が大量に存在し、この浮遊塵埃の量は数%の
煙濃度に相当するので、火災感知器は10%−数%の濃
度の煙で実際に動作することとなり、日中と夜間とでは
火災感知器が動作する煙濃度が異なることとなる。
【0003】また室温を季節的に考えると、夏期では日
中は冷房装置の運転で室温は25℃前後であるのに対
し、夜間には冷房装置が停止され室温は30℃前後に高
まり、冬期では日中は暖房装置の運転で室温は20℃前
後であるのに対し、夜間には暖房装置の停止により0℃
近くまで低下する。このような室に70℃で動作する定
温式火災感知器を設置した場合、この火災感知器が動作
するまでに夏期の夜間では室温が40℃前後上昇すれば
よいのに対し、冬期の夜間では70℃前後の上昇を要す
る。
【0004】このように、従来の火災検出感度が固定さ
れている火災感知器は、その設置場所の時間帯、曜日、
季節によって変化する環境条件のため、その相対的な火
災検出感度は時々刻々変化し常に一定の感度で火災を検
出することができず、その結果、誤報や遅報あるいは失
報を生じることとなる。なお、煙や熱以外の火災時に生
じる光やガスなどを捕捉する火災感知器についても同様
である。又従来の火災感知器では2乃至3程度の測定レ
ベルをもち切換え使用するものもあるが、この場合受信
機にタイマ装置をつけておいて例えば日中と夜間のよう
に予めスケジュールされた時間帯にあわせておき、受信
機からの指令信号により感度を自動的に切換えて常に同
じ感度をもたせようとするものもあるが、火災感知器の
設置される環境は種々雑多で予め感度を設定してもその
感度レベルが最良とはかならずしもならず、設置場所の
使用目的の変更や室の区隔の変更等或いは季節等環境の
大きな変化が行われれば、そのつど感度レベルの設定の
修正を行う等問題は非常に多い。このような点を考慮し
て、この発明は、設置場所の環境条件の変化に対応して
CPUで計算して火災検出レベルが変化し、常に一定の
火災検出感度で火災を検出できる火災感知装置を得よう
とするものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】このため、この発明の
火災感知装置はマイクロコンピュータを有し、このマイ
クロコンピュータによって定期的にノイズ成分である火
災現象に類似した現象の物理量を測定して累積データと
して記憶し、この過去の記憶データに基づいて時間帯別
あるいは曜日の時間帯別に現在の予想される環境ノイズ
量、すなわち、ノイズ成分の平均を求め、このノイズ成
分の平均値に見合う設定感度を決定して時間帯別に火災
検出レベルを変化させ、火災検出感度の変動をなくすよ
うにしたものである。
【0006】具体的には、この発明によれば、煙・熱・
光等の火災現象の物理量を検出して出力する物理量測定
手段と、時間帯別に、もしくは、曜日別で時間帯別に、
各時間帯における過去の前記検出物理量の累積平均値を
記憶する電気的に書込み読出し自在な記憶手段と、前記
物理量測定手段によって現時間帯に検出された複数の物
理量のうち1または複数の物理量と、前記記憶手段の前
記現時間帯に該当する時間帯の累積平均値とから新累積
平均値を計算する演算手段と、前記演算手段で計算され
た前記新累積平均値を累積平均値として前記記憶手段の
該当時間帯に更新記憶させる記憶更新手段と、前記記憶
手段に記憶された該当時間帯の累積平均値から該当時間
帯の火災判別用設定感度を決定する感度設定手段と、現
時点の前記物理量測定手段の検出物理量と、前記感度設
定手段によって決定された現時点の相当する時間帯の設
定感度とを比較判別して火災の発生の有無を判別する火
災判別手段と、前記判別手段の比較判別した結果を出力
する出力手段と、を有することを特徴とする火災感知装
置が提供される。
【0007】
【作用】演算手段によって計算された、時間帯別、もし
くは曜日別で時間帯別の過去の検出物理量の累積平均値
を、記憶更新手段が記憶手段の該当時間帯に更新記憶さ
せ、感度設定手段は、該記憶手段に記憶された該当時間
帯の累積平均値から該当時間帯の火災判別用設定感度を
決定するようにしている。このように感度設定手段によ
り決定される火災判別用設定感度は、時間帯別に、もし
くは曜日別で時間帯別に、過去の検出物理量から決定さ
れるので、各時間帯ごとに最も環境状態に即した設定感
度が決定される。これにより、火災発生の検出は、現時
点の物理量測定手段の検出物理量と、感度設定手段によ
って決定された現時点に相当する時間帯の環境状態に即
した設定感度とを比較判別することにより、火災判別手
段により行われるので、常に一定の火災検出感度で行わ
れる。
【0008】
【実施例】次にこの発明を図の実施例について具体的に
説明する。
【0009】まず図1はこの発明による火災感知装置の
1例である火災感知器の基本的な構成を示すブロック図
で火災感知器そのものの構成については既に市販のもの
を任意に使用できるので図では省略しそのセンサ部1な
らびに出力を適宜増幅する増幅器1’を記載するものと
する。図1で1は熱、煙、光あるいはガスなどの火災現
象或いは火災現象と類似の温度変化や塵埃変化を検出し
てアナログ出力を生じるセンサ部、1’はセンサの出力
を適宜増幅する増幅器、2は増幅器1’の出力値である
アナログ出力を所定時間間隔毎、例えば2秒毎にサンプ
ルホールドするサンプルホールド回路、3はサンプルホ
ールドしたアナログ信号をデジタル信号に変換してCP
U5に読みとらせるA−D変換器、4は時計部、5はマ
イクロコンピュータの心臓部であるCPU、6〜9は第
1〜第4メモリ、10はCPU5よりの制御により火災
信号を出力する信号送出回路である。ここで一実施例と
しての4つのメモリの割り当てについて説明すると第1
メモリ6と第2メモリ7はROMで構成し、第1メモリ
6には制御プログラムを記憶させ、第2メモリ7にはノ
イズ成分が存在しない時の火災判別レベルつまりスター
ト時の仮の基準レベルを標準値として記憶させるととも
にデータ記憶時刻や基準値変更時刻を記憶させるものと
する。又第3メモリ8と第4メモリ9とはRAMで構成
し夫々一時的なストア用メモリとして用い、第3メモリ
8は火災判別レベルである基準値格納用メモリとして用
い、第4メモリ9は図3で夫々の格納位置を示すように
曜日別、時間別のデータ格納用メモリとして使用するも
のとする。
【0010】なお、この実施例では、センサ部1と増幅
器1’とサンプルホールド回路2とA−D変換器3とが
物理量測定手段を構成し、時計部4が時計手段を構成
し、第4メモリ9が記憶手段を構成し、CPU5と第2
メモリ7とが物理量記憶更新手段を構成し、CPU5が
演算手段を構成し、CPU5と第2メモリ7と第3メモ
リ8とが感度設定手段を構成し、CPU5と第3メモリ
8とが火災判別手段を構成し、信号送出回路10が出力
手段を構成している。また、感度設定手段において、第
2メモリ7が標準値記憶部を、CPU5が基準値設定部
をそれぞれ構成している。
【0011】次に、図2は図1の動作説明を示すフロー
チャートで、火災感知器に電源線あるいは信号兼電源線
を通じて受信機や中継器などから電源電圧が供給される
と、マイクロコンピュータを内蔵する火災感知器はその
機能を開始する。
【0012】CPU5は第1メモリ6の制御プログラム
により図2のステップで動作を開始するもので、CPU
5は第1のステップS1で、第3メモリ8と第4メモリ
9の内容をクリアするとともに、CPU5内のレジスタ
などの初期値を設定する。
【0013】次に、第2のステップS2で、第2メモリ
7から標準値を読出し、この標準値を基準値用の第3メ
モリ8に格納して基準値にする。これにより火災感知器
の初期の基準値つまり初期の火災検出レベルが定まる。
なお、この火災感知器が煙式でそのセンサ部1がイオン
化式あるいは散乱光式で構成されている場合には、例え
ば塵埃が0%の状態で煙が10%となった時に火災感知
器が火災と判断するように標準値は、10%に設定され
ている。
【0014】更に、第3のステップS3で、CPU5は
センサ1の出力データの読込みを行うもので、このため
CPU5はサンプルホールド回路2に保持命令を出力
し、サンプルホールド回路2はこの保持命令によりセン
サ部1の出力をサンプリングしてホールドし、ホールド
が完了すると保持信号をCPU5に出力する。ついで、
CPU5はA−D変換器3に変換命令を出力し、これに
よりA−D変換器3は、サンプルホールド回路2がホー
ルドしているセンサ部1のアナログ出力信号をデジタル
信号に変換し、変換が終了するとCPU5に変換終了信
号を出力する。変換終了信号の入力によりCPU5はA
−D変換器3からデジタル信号に変換されたセンサ部1
の出力データを読込む。
【0015】更に進んで第4のステップS4で、CPU
5は第3メモリ8より基準値を読込み、この基準値と先
の第3のステップS3で読込んだ出力データとの比較を
行い火災かどうかを判断し、データ≧基準値であれば火
災状態として第5のステップB5に移行し、データ<基
準値であれば正常状態と判断して第6のステップS6に
移行する。
【0016】かくて第5のステップに移行する場合はC
PU5は信号送出回路10に火災信号送出命令を出力
し、信号送出回路10は火災信号を受信機や中継器など
に出力する。
【0017】又第6のステップS6に移行する場合は、
CPU5は時計部4より曜日、時刻等を読込み、その時
刻が第2メモリ7に記憶されているデータ記憶時刻と一
致するか否かを判別する。たまたまその時刻と一致すれ
ば第7のステップS7で、CPU5は第6のステップS
6で読込んだ曜日ならびに時刻のデータにより、第3の
ステップS3で読込んだセンサ部1の出力データを第4
メモリ9の所定位置に格納する。なお第4メモリ9への
記憶例は図3に示す通りで、この第4メモリ9は各曜日
の2時間毎に4週間分のデータが格納できるように構成
されていて、現時点が月曜日の3時であるとすると、セ
ンサ部1のデータは月曜日の3時の記憶領域の1週目の
部分に格納され、この時にこの記憶領域の1週目から4
週目まで全部がうまっていると4週目のデータがクリア
されて1週目から3週目のデータが1週ずつシフトされ
最新データが1週目の部分に格納されてデータの更新が
行われる。このように、第4メモリ9の各曜日の各時間
帯には常に最新の4週間分である4日分、すなわち複数
日分のセンサ部1の出力データが格納されている。
【0018】引き続き第8のステップS8で、CPU5
は時計部4から曜日、時刻を読込み、その時刻が第2メ
モリ7に記憶されている基準値変更時刻に達しているか
否かを判別する。なお第2メモリ7には基準値変更時刻
として例えば2時間毎の偶数時刻が記憶されている。つ
まり感度の切換えを偶数時間で行い0〜2時は1時のデ
ータをもとにして計算し、2〜4時は3時のデータをも
とにして計算している。
【0019】かくて基準値変更時刻に達していれば第9
のステップS9で、CPU5は第8のステップS8で読
込んだ曜日、時刻に対応する過去の累積データを第4メ
モリ9から読出し新しい基準値を計算する。例えば月曜
日の4時であれば第4メモリ9の月曜日の5時の記憶領
域から過去の4週間分のデータを読出し、次に読出した
4週間分のデータから4週間の平均値を計算する。この
平均値は必要に応じ単純平均計算や加重平均計算で求め
ることができ、この計算結果が過去4週間のノイズ成分
の平均値となる。次に第2メモリ7より標準値を読込
み、この標準値に平均値を加えてその時間帯の火災を判
別すべき基準値を求める。
【0020】最後に第10のステップS10で、CPU
5は先の第9のステップS9で求めた前述の基準値を第
3メモリ8に格納して新しい基準値として先の第3ステ
ップS3に戻してやる。こういうループで作動させるの
である。
【0021】なおこの火災感知器は、電源線あるいは信
号兼電源線からの電源供給が停止した時にはCPU5が
動作を停止して機能が停止する。
【0022】また前述の説明において、基準値として第
3メモリ8に最初に格納する値をノイズ分が0の時の火
災検出レベルである標準値(例えば10%)としたが、
標準値とは異なる予めノイズ分を見込んだ初期設定値
(例えば12%)を定めておき、この初期設定値を第3
メモリ8に格納するようにしてもよい。またセンサ部1
が温度センサである場合には、初期設定値として例えば
70℃、標準値として例えば50℃を選ぶことができ
る。
【0023】又、データの記憶時刻と基準値変更時刻は
同時刻としてもよい。
【0024】更に、平均値としては、単純平均、加重平
均のほか、平均値を求めるための累積データのうち最小
値と最大値のデータを除外したデータによって平均値を
求めてもよく、また単純平均または加重平均の値に最大
値から最小値を引いた値のα倍の値を加えて平均値とし
てもよい(αは定数でα>0)。
【0025】又、設定感度の基準値を定めるのに、後述
のように基準値の上限設定値と下限設定値を定めて例え
ば第2メモリ7に記憶させておき、ステップS9で求め
た基準値が上限設定値を上回った時、もしくは下限設定
値を下回った時は、上限設定値もしくは下限設定値を第
3メモリ8に格納してその時間帯の基準値とするように
してもよい。
【0026】次に図4は他の実施例構成図で図1相当部
分は同一符号で示す。この場合火災感知器は電源が投入
されるとROM1に記憶されている制御プログラムによ
り動作を開始し、まず火災感知器としての設定感度をR
AMにメモリする。すなわち、上限設定値、初期基準設
定値、下限設定値は抵抗15の分割電圧によって作られ
ているため、CPU5はマルチプレクサー16の入力を
順次切換え、このアナログ信号をA−D変換器3によっ
てデジタル信号に変換し各々RAM1、RAM2、RA
M3にメモリする。
【0027】又、過去の累積データが入っているRAM
8のメモリをすべてクリアし過去の累積データの最大
値、最小値並びに平均値の入っているRAM4、RAM
5、RAM6のメモリもクリアする。
【0028】メモリのセットとクリアが終了したら感知
器は所定のインターバルでセンサ部1よりの出力読取り
を開始するのである。更に説明を続けるとセンサ部1よ
りの出力は増幅器を通して増幅されサンプルホールド回
路2で出力値が保持される。この出力を前述の設定値を
切換えるマルチプレクサ16を介してA−D変換器3に
よりアナログ信号からデジタル信号に変換する。変換が
終了したらCPU5に変換終了信号を出す。CPU5は
A−D変換器3のデジタル信号をデータとして受取り、
一時保存用のメモリRAM9に入れる。尚、この場合は
CPU5はRAM1〜RAM9のRAM9個と1個のR
OM1の10メモリを使うものとする。CPU5は現時
刻、曜日を時計部4から読取り、累積データ用のメモリ
RAM8の現時刻、曜日に対応するアドレスよりデータ
をデータ8として読取る。データ8に累積データのない
場合はRAM2より初期基準設定値をデジタルコンパレ
ータ12へ信号として送る。データ8に累積データがあ
る場合、RAM1、RAM3より動作レベルの上限値、
下限値を各々データ1、データ3として読取る。また、
RAM4、RAM5より環境のノイズレベルの最大値と
最小値を各々データ4、データ5として読み取る。そし
てデータ4=データ5の場合はRAM2より初期基準設
定値をデジタルコンパレータ12へ信号として送る。ま
たデータ4≠データ5の場合は、まず累積した環境ノイ
ズの最大値(データ4)と最小値(データ5)とによる
最大ノイズ幅に対する動作レベルの上限値(データ1)
と下限値(データ3)とによって決まる動作レベル許容
幅との比を
【0029】
【数2】 (データ1−データ3)/(データ4−データ5) により計算する。この結果をデータ10とする。次にR
AM2、RAM6より初期基準設定値と過去累積データ
の平均値を各々データ2とデータ6として読取り、
【0030】
【数3】 データ2+β×データ10×(データ8−データ6) の計算式で現在の設定動作レベルを求める。この結果を
データ11とする。なおβは定数(0<β≦1)であ
る。これにより過去の累積データより予想される環境ノ
イズによって現在の動作レベルが得られる。
【0031】そこで、CPU5よりデータ11をデジタ
ルコンパレータ12へ信号として与える。一方A−D変
換器3の出力はラッチされてCPU5が処理している間
も一定値を保持するため、ここでデジタルコンパレータ
12が数の大小を比較する。A−D変換器3のデータの
方がCPU5よりの計算出力であるデータ11より大の
場合、デジタルコンパレータ12の出力はレベルHより
レベルLとなり、それによりラッチ回路13が働きレベ
ルLを保持する。なお、ラッチ回路13はスイッチング
回路、ブザー14は受信機と考えてもよく、ここではブ
ザー14を鳴らしてその異常を知らせる。CPU5はデ
ジタルコンパレータ12の出力がレベルHよりレベルL
に変わったため、動作レベルを超えたものと判断し、デ
ータの平均化や累積データの処理は行わないがセンサ部
1よりのデータの読取りは継続する。リセットスイッチ
RSWがオンになるとラッチ回路13をリセットしてラ
ッチを解除する。なお、A−D変換器3の出力が感度レ
ベル以下になるとデジタルコンパレータ12の出力はレ
ベルHに復帰するため、CPU5は通常のメモリ内の処
理を開始する。
【0032】デジタルコンパレータ12がレベルHのま
ま変化ない場合、CPU5は動作レベルに達していない
と判断し、現在のデータが入っているRAM9のデータ
を平均用バッファRAM7に入れ、時計部4よりもらっ
たデータからCPU5は時間帯のデータの集計をする時
刻かを判断する。集計時刻であると、RAM7のその時
間帯の例えば10分毎に収集された複数のデータを平均
してデータ7とし、今の曜日、時刻に相当する過去の累
積データの入っているRAM8の所定のアドレスのデー
タを読取り、このデータ8とデータ7を例えば1:2の
割合で加重平均を行い、この結果がRAM3にメモリさ
れている下限設定値を超えていない場合のみ、RAM8
の該当するアドレスに新しい累積データとしてメモリす
る。超えている場合は、RAM3のデータをメモリす
る。
【0033】そして、RAM8の全データを調べて、最
大値、最小値をRAM4、RAM5に各々メモリする。
なお、ROM1は制御プログラムや初期設定値、データ
集計時刻等を記憶している。この様にすれば時間が経過
するごとに過去の累積データの内容が変わり、環境ノイ
ズの最大値、最小値が変動するために感知器の設置され
ている環境に応じ、曜日、時間帯ごとに感度レベルを適
切に変更することが可能となる。なお、図5は図4にお
けるCPU5のメモリマップを示している。又、図6は
ソフトのメインフローチャート、図7〜図13はサブル
ーチンのフローチャートで、同図7は初期設定プログラ
ム例、図8はセンサ入力読込プログラム例、図9は時刻
読込プログラム、図10は火災動作プログラム例、図1
1は火災復旧プログラム例、図12は設定感度計算プロ
グラム例、図13は過去累積データ書換えプログラム例
である。最後に図14は設定レベルの時間経過例で図1
4のaは従来感知器、図14のbは図4の実施例の場合
を示している。
【0034】ところで、平均用バッファRAM7のその
時間帯における複数のデータの平均値を求める際に、前
述のように最大値と最小値を除いたデータから平均値を
求めるようにしてもよい。
【0035】更に、現在の設定動作レベル、すなわち設
定感度を求めるのに、前述のように、例えば煙濃度10
%、温度50℃のような標準値を定めて例えばROM1
に予め記憶させておき、この標準値にその時間帯の累積
データであるRAM8を加えて現在の設定動作レベルと
するようにしてもよい。
【0036】又、その時間帯の新たな累積データを作成
するのに、その時間帯で新たに検出した複数のデータの
平均値と過去の累積データとで平均値を得るようにして
いるが、その時間帯で複数のデータを収集せずに、前述
のように、その時間帯の特定時刻でのみデータを読込
み、その1つのデータと過去の累積データとで平均値を
得るようにしてもよい。
【0037】なお、この実施例では、センサ部1と、サ
ンプルホールド回路2とA−D変換器3とが物理量測定
手段を構成し、時計部4が時計手段を構成し、RAM8
が記憶手段を構成し、CPU5とRAM7とが演算手段
を構成し、CPU5が記憶更新手段を構成し、CPU5
と抵抗15(RAM1〜RAM3)とが感度設定手段を
構成し、デジタルコンパレータ12が火災判別手段を構
成し、ラッチ13(スイッチング回路)が出力手段を構
成している。また、演算手段において、CPU5とRA
M7とが第1の平均手段を構成し、CPU5が第2の平
均手段を構成し、感度設定手段において、抵抗15(R
AM1〜RAM3)が上限設定値と下限設定値と基準設
定値とを与える手段を構成し、CPU5が最大値と最小
値と平均値を求める手段ならびに設定感度を求める手段
を構成し、ROM1が標準値記憶手段を構成し、CPU
5が基準値設定手段を構成している。
【0038】以上によりこの発明による火災感知装置で
はセンサ部が設置された環境ノイズの過去の累積データ
を記憶させておいてこれに基づいて現時点の設定感度を
決定するので環境ノイズが時刻により変動した場合、ノ
イズレベルが高ければ感度を鈍くしノイズレベルが低け
れば感度を高くして自己感度を自動調整するため季節や
周囲温度による影響を除去して常に適切な火災検出感度
を維持することができる。
【0039】
【発明の効果】以上、この発明によれば、時間帯別、も
しくは曜日別で時間帯別の過去の検出物理量の累積平均
値を、記憶手段の該当時間帯に更新記憶し、該記憶手段
に記憶された該当時間帯の累積平均値から該当時間帯の
火災判別用設定感度を決定するようにしており、このよ
うに火災判別用設定感度は、時間帯別に、もしくは曜日
別で時間帯別に、過去の検出物理量から決定されるの
で、各時間帯ごとに最も環境状態に即した設定感度が決
定されることとなり、これにより、現時点の物理量測定
手段の検出物理量と、感度設定手段によって決定された
現時点に相当する環境状態に即した時間帯の設定感度と
を比較判別することにより行われる火災発生の検出は、
常に一定の火災検出感度で行うことができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による火災感知装置の基本的な構成を
示すブロック回路図である。
【図2】図1の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図3】図1の第4メモリ9の格納位置を示す簡略図で
ある。
【図4】この発明による火災感知装置の別の実施例を示
す回路構成図である。
【図5】図4におけるCPU5のメモリ・マップを示す
図である。
【図6】図4の動作を説明するためのソフトの一例を示
すメイン・フローチャートである。
【図7】図6のサブルーチンである初期設定プログラム
の一例を示すフローチャートである。
【図8】図6のサブルーチンであるセンサ入力読込プロ
グラムの一例を示すフローチャートである。
【図9】図6のサブルーチンである時刻読込プログラム
の一例を示すフローチャートである。
【図10】図6のサブルーチンである火災動作プログラ
ムの一例を示すフローチャートである。
【図11】図6のサブルーチンである火災復旧プログラ
ムの一例を示すフローチャートである。
【図12】図6のサブルーチンである設定感度計算プロ
グラムの一例を示すフローチャートである。
【図13】図6のサブルーチンである過去累積データ書
換えプログラムの一例を示すフローチャートである。
【図14】設定レベルの時間経過例を示す波形図であ
り、aは従来感知器の例を示し、bは図4の実施例の場
合を示している。
【符号の説明】
1 センサ部 2 サンプルホールド回路 3 A−D変換器 4 時計部 5 CPU 6、7 ROM 8、9 RAM 10 信号送出回路 12 デジタルコンパレータ 13 ラッチ 15 分割電圧用抵抗 16 マルチプレクサ RAM1〜RAM9、ROM1 メモリ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 煙・熱・光等の火災現象の物理量を検出
    して出力する物理量測定手段と、 時間帯別に、もしくは、曜日別で時間帯別に、各時間帯
    における過去の前記検出物理量の累積平均値を記憶する
    電気的に書込み読出し自在な記憶手段と、 前記物理量測定手段によって現時間帯に検出された複数
    の物理量のうち1または複数の物理量と、前記記憶手段
    の前記現時間帯に該当する時間帯の累積平均値とから新
    累積平均値を計算する演算手段と、 前記演算手段で計算された前記新累積平均値を累積平均
    値として前記記憶手段の該当時間帯に更新記憶させる記
    憶更新手段と、 前記記憶手段に記憶された該当時間帯の累積平均値から
    該当時間帯の火災判別用設定感度を決定する感度設定手
    段と、 現時点の前記物理量測定手段の検出物理量と、前記感度
    設定手段によって決定された現時点の相当する時間帯の
    設定感度とを比較判別して火災の発生の有無を判別する
    火災判別手段と、 前記判別手段の比較判別した結果を出力する出力手段
    と、を有することを特徴とする火災感知装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、単純平均や加重平均に
    より累積平均値を求めることを特徴とする請求項1記載
    の火災感知装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段は、現時間帯に前記物理量
    測定手段から得られる複数の検出物理量の平均値を求め
    る第1の平均手段と、前記第1の平均手段によって得ら
    れた現時間帯の平均値と前記記憶手段の前記現時間帯に
    該当する時間帯の累積平均値とから新累積平均値を求め
    る第2の平均手段とで構成されることを特徴とする請求
    項1又は2記載の火災感知装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の平均手段は、複数の検出物理
    量のうち最大の検出物理量と最小の検出物理量とを除い
    た検出物理量から平均値を求めるものである請求項3記
    載の火災感知装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の平均手段は、加重平均により
    累積平均値を求めることを特徴とする請求項3記載の火
    災感知装置。
  6. 【請求項6】 設定感度を決定する前記感度設定手段
    は、設定感度の上限設定値と下限設定値と上限・下限値
    間の基準設定値とを与える手段と、前記記憶手段に記憶
    されている複数の累積平均値の最大値と最小値並びに平
    均値を求める手段と、前記各手段より得られる上限設定
    値A、基準設定値B、下限設定値C、累積平均値の最大
    値D、全時間帯の累積平均値の平均値E、累積平均値の
    最小値F並びに前記記憶手段に記憶されている現時間帯
    に対応する累積平均値Xとから、 【数1】 B+〔{β(A−C)}/(D−F)〕(X−E) (但しβは定数) の演算を行って現時点の感度設定を求める手段とを含む
    請求項1記載の火災感知装置。
  7. 【請求項7】 設定感度を決定する前記感度設定手段
    は、火災現象でのみ生じる物理量の変化量を火災判別レ
    ベルの標準値として記憶している標準値記憶手段と、前
    記標準値に前記記憶手段に記憶されている該当時間帯の
    累積平均値を加えてその時間帯の火災を判別すべき基準
    値として設定感度を決定する基準値設定手段とを含む請
    求項1記載の火災感知装置。
JP4990992A 1992-03-06 1992-03-06 火災感知装置 Expired - Lifetime JPH0792873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4990992A JPH0792873B2 (ja) 1992-03-06 1992-03-06 火災感知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4990992A JPH0792873B2 (ja) 1992-03-06 1992-03-06 火災感知装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58053900A Division JPH0610837B2 (ja) 1983-03-31 1983-03-31 火災感知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0573781A true JPH0573781A (ja) 1993-03-26
JPH0792873B2 JPH0792873B2 (ja) 1995-10-09

Family

ID=12844143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4990992A Expired - Lifetime JPH0792873B2 (ja) 1992-03-06 1992-03-06 火災感知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0792873B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0844972A (ja) * 1994-08-01 1996-02-16 Nohmi Bosai Ltd 光電式煙火災感知器の感度調整方法およびその装置
JP2006350855A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Yupiteru Ind Co Ltd セキュリティ装置
KR101294992B1 (ko) * 2012-02-10 2013-08-14 (주)파슨텍 화재 감지 센서
JP2013196266A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Hochiki Corp 炎監視装置
US8681011B2 (en) 2011-02-21 2014-03-25 Fred Conforti Apparatus and method for detecting fires
US9117360B1 (en) 2014-06-06 2015-08-25 Fred Conforti Low battery trouble signal delay in smoke detectors
KR102341076B1 (ko) * 2021-06-15 2021-12-20 주식회사 에너지코리아 함체 내부 발열 감지 시스템

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0844972A (ja) * 1994-08-01 1996-02-16 Nohmi Bosai Ltd 光電式煙火災感知器の感度調整方法およびその装置
JP2006350855A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Yupiteru Ind Co Ltd セキュリティ装置
US8681011B2 (en) 2011-02-21 2014-03-25 Fred Conforti Apparatus and method for detecting fires
KR101294992B1 (ko) * 2012-02-10 2013-08-14 (주)파슨텍 화재 감지 센서
JP2013196266A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Hochiki Corp 炎監視装置
US9117360B1 (en) 2014-06-06 2015-08-25 Fred Conforti Low battery trouble signal delay in smoke detectors
KR102341076B1 (ko) * 2021-06-15 2021-12-20 주식회사 에너지코리아 함체 내부 발열 감지 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0792873B2 (ja) 1995-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5267180A (en) Fire alarm system having prestored fire likelihood ratio functions for respective fire related phenomena
JPH0610837B2 (ja) 火災感知装置
EP0342513B1 (en) Gas detecting method and system
US5483222A (en) Multiple sensor apparatus and method
US5818326A (en) Early fire detection using temperature and smoke sensing
GB2301921A (en) Fire alarm system
US6195011B1 (en) Early fire detection using temperature and smoke sensing
JPH0573781A (ja) 火災感知装置
JP2839407B2 (ja) 炭酸ガス濃度検知装置
JP2507114B2 (ja) 炭酸ガス濃度検知装置
JPH055150B2 (ja)
JPH0554271A (ja) 火災警報システム
JP3761142B2 (ja) 火災感知器
JP2735567B2 (ja) 汚れ度合表示装置
JP2565910B2 (ja) 火災警報装置
JP3093867B2 (ja) 火災警報システム
JPH0444795B2 (ja)
JP2583271B2 (ja) 火災警報装置
JP2505220B2 (ja) 火災警報装置
JPS63317899A (ja) 火災警報装置
JP2566242B2 (ja) 火災警報装置
JPH0353350Y2 (ja)
JPH021661Y2 (ja)
JPH10334363A (ja) 光電式煙感知器
JPH0224797A (ja) 差動式火災警報装置