JP2839407B2 - 炭酸ガス濃度検知装置 - Google Patents

炭酸ガス濃度検知装置

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JP2839407B2
JP2839407B2 JP4049244A JP4924492A JP2839407B2 JP 2839407 B2 JP2839407 B2 JP 2839407B2 JP 4049244 A JP4049244 A JP 4049244A JP 4924492 A JP4924492 A JP 4924492A JP 2839407 B2 JP2839407 B2 JP 2839407B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、施設園芸、環境衛生、
防災用、工業用などの炭酸ガス濃度を計測し制御する場
所に使用する固体電解質型の炭酸ガスセンサを用いた炭
酸ガス濃度検知器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炭酸ガス濃度を検知するセンサとして、
固体電解質を用い電気化学的に雰囲気中の炭酸ガス濃度
を検知する固体電解質の炭酸ガスセンサがある。
【0003】しかしながら、このセンサには多少の欠点
があり、図10のように経時変化により出力が徐々に低
下していく傾向がある。従って、センサの出力を処理す
る過程で出力の経時変化分について補正する必要があ
る。
【0004】そのため、一般に清浄な大気(炭酸ガス濃
度約350ppm)が一定であることを利用し大気での
センサ出力を利用し経時変化の補正を行っていた。
【0005】以下、従来の炭酸ガス濃度検知装置につい
て図9、図11を参照しながら説明する。
【0006】固体電解質型炭酸ガスセンサは、図11に
示す特性のようにセンサ出力は炭酸ガス濃度の対数に比
例し、濃度が低いほど出力は大きくなる。この特性を利
用し通常の環境で最も炭酸ガス濃度が低い清浄大気での
出力すなわち出力の最大値を基準値として出力の補正を
行っていた。図8に従来の炭酸ガス濃度検知器のブロッ
ク図の一例を示す。
【0007】図において炭酸ガスセンサ101は、最大
出力値記憶手段102に信号を送るとともに濃度演算手
段103に送る。最大出力値記憶手段102は、炭酸ガ
スセンサ101からの信号を受けて所定の時間内での最
大値を更新・記憶し、最大値を濃度演算手段103に送
る。濃度演算手段103は、炭酸ガスセンサ101の信
号と最大出力値記憶手段102の最大値とを取り込み炭
酸ガス濃度を演算し、濃度出力手段104に炭酸ガス濃
度を送る。濃度出力手段104は炭酸ガス濃度を外部に
出力する。ここで、濃度演算手段103における炭酸ガ
ス濃度算出法は、図11の特性より炭酸ガスセンサの出
力と炭酸ガス濃度の関係は、 V=A+BLOG(CO2) ここで、Vはセンサ出力、Aは基準値、Bはセンサの感
度、CO2は炭酸ガス濃度(ppm)となる。
【0008】この中で、Bはセンサ固有の値であり定数
である。最大出力値記憶手段2で得られた最大値は、C
O2=350ppmでのセンサ出力Vと炭酸ガス濃度C
2の関係が一義的に決められる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最大出
力値記憶手段において最大出力値を更新・記憶する際
に、図12に示すように炭酸ガス濃度が濃度算出の基準
としている350ppmに達しない時の出力値が最大出
力値であった場合や、図13に示すようにノイズのよう
な極端なセンサ出力値が最大出力値であった場合、図1
4に示すように干渉ガス等の影響によりセンサの出力値
が不正な動きをしたときの出力値が最大出力値となった
場合でも、その値を最大出力値として記憶してしまうた
め、所定の時間が経過するとその最大出力値を基準値と
して更新してしまうという問題があった。
【0010】本発明は、このような課題を解決するもの
で、所定の時間内に雰囲気の炭酸ガス濃度が基準の35
0ppmに達しない時でも誤差をおさえた基準値の更新
ができる炭酸ガス検知装置を提供することを第1の目的
とする。
【0011】第2の目的は、ノイズ等の不正な信号によ
る誤った基準値の更新を防止しセンサ出力の安定度が監
視できる炭酸ガス検知装置を提供することにある。
【0012】第3の目的は、センサの出力変化から空気
の状態を監視し、炭酸ガス高濃度時の誤った基準値の更
新を防止する炭酸ガス検知装置を提供することにある。
【0013】第4の目的は、基準値の更新を監視する事
によりセンサの安定度が監視できる炭酸ガス検知装置を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するための第1の手段は、炭酸ガスを検知する炭酸ガ
スセンサと、前記炭酸ガスセンサの信号を常に受け所定
の時間a内での最大値を記憶する最大出力値記憶手段a
と、前記最大出力値記憶手段aにより得られた前記最大
値を所定の時間b分だけ記憶できる最大出力値記憶手段
bと、前記最大出力値記憶手段bに記憶された最大値群
から炭酸ガス濃度を求めるために必要な基準値を前記最
大値記憶手段bに記憶していたそれぞれの最大値に、そ
の分散値から求まる分散重み付け値、および基準値とそ
れぞれの最大値との差から求まる差の重み付け値を付加
して算出する基準値算出手段と、前記基準値算出手段に
より算出された基準値を更新および記憶する基準値記憶
手段と、炭酸ガス検出中の前記炭酸ガスセンサの信号と
前記基準値記憶手段により記憶された基準値とを受け前
記信号と前記基準値とから炭酸ガス濃度を算出する濃度
演算手段と、前記濃度演算手段から受けた炭酸ガス濃度
を外部に出力する濃度出力手段とで構成したものであ
る。
【0015】また、第2の目的を達成するための第2の
手段は、本発明の第1の手段の最大出力値記憶手段a
に、前記炭酸ガスセンサの信号を常に過去数分間記憶す
る過去出力値記憶手段と、前記過去出力値記憶手段に記
憶されたセンサ出力値の安定度を検出するセンサ出力値
安定度検出手段と、前記センサ出力値安定度検出手段の
信号と前記炭酸ガスセンサの信号とを受け前記炭酸ガス
センサの信号と前記センサ出力値安定度検出手段の信号
から、安定なら最大値を更新し、安定でないなら最大値
は更新しないことを判定する最大値更新判定手段を備え
て、構成したものである。
【0016】また、第3の目的を達成するための第3の
手段は、本発明の第1の手段の最大出力値記憶手段a
に、前記過去出力値記憶手段に記憶されたセンサ出力値
のばらつきを監視するセンサ出力値ばらつき度監視手段
と、前記センサ出力値ばらつき度監視手段の信号と前記
炭酸ガスセンサの信号とを受け前記炭酸ガスセンサの信
号と前記センサ出力値ばらつき度監視手段の信号から、
ばらつき度が大きければ最大値を更新せず、ばらつき度
が小さければ最大値を更新させる判定をする最大値更新
判定手段を備えて、構成したものである。
【0017】また、第4の目的を達成するための第4の
手段は、本発明の第2の手段または本発明の第3の手段
に記載した前記最大出力値記憶手段cまたは最大出力値
記憶手段dに、前記センサ出力値安定度検出手段の信号
または前記センサ出力値ばらつき度監視手段の信号から
最大値の更新許可回数を前記所定の時間a分だけカウン
トし最大値の更新割合を算出し、さらに、前記最大出力
値記憶手段aからの信号を取り込み、前記最大出力値記
憶手段aから送られた最大値の記憶の判定を前記最大値
更新割合から判定し、前記最大出力値記憶手段eからの
信号を所定の時間b分だけ記憶する最大値記憶監視手段
を備えて、構成したものである。
【0018】
【作用】本発明は上記した第1の手段の構成により、基
準値算出手段で最大出力値記憶手段bに記憶されている
最大値群から基準値を算出する際に、最大出力値記憶手
段bに記憶していたそれぞれの最大値に、その分散値か
ら求まる分散重み付け値、および基準値とそれぞれの最
大値との差から求まる差の重み付け値を付加する。すな
わち、最大値がばらついている時、および基準値から大
きく離れている時は基準値の演算に使用しないように処
理することで、炭酸ガス濃度が基準の濃度350ppm
に達していない時の出力値が最大値として記憶された場
合でもその影響を低減する事ができるものである。
【0019】また、第2の手段の構成により、最大出力
値記憶手段aに最大出力値を記憶する際、過去数分間の
炭酸ガスセンサの出力値の安定度をセンサ出力値安定度
判定手段により検出することができ、センサ出力または
雰囲気の炭酸ガス濃度の安定を知ることができるため、
安定した基準値の更新を行うことができるものである。
【0020】また、第3の手段の構成により、最大出力
値記憶手段aに最大出力値を記憶する際、過去数分間の
炭酸ガスセンサの出力値のばらつき度をセンサ出力ばら
つき度検出手段により検出することができ、センサ出力
のばらつきにより空気の状態を知ることができるため、
空気がきれいでない時の最大出力値を取らないようにす
ることができ、安定した基準値の更新を行うことができ
るものである。
【0021】また、第4の手段の構成により、第2の手
段の最大出力値記憶手段cまたは第3の手段の最大出力
値記憶手段dに最大値更新監視手段を設け、最大出力値
記憶手段fに最大値を記憶させる際、記憶させる最大値
を監視することにより一時的なセンサ出力の安定による
基準値の誤った更新を防ぎ、安定した基準値の更新を行
うことができるものである。
【0022】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について、図1、
図2を参照しながら説明する。なお、従来例と同一の部
分には同一番号をつけて説明は省略する。
【0023】図に示すように炭酸ガスセンサ101は、
最大出力値記憶手段a102に信号を送る。および濃度
演算手段103に信号を送る。最大出力値記憶手段a1
02は、炭酸ガスセンサ101からの信号を受けて所定
の時間a内での最大値を更新・記憶し、最大出力値記憶
手段b1に送る。最大出力値記憶手段b1は、最大出力
値記憶手段a1からの信号を所定の時間b分だけ記憶し
所定の時間bが経過した後、基準値算出手段2に送る。
基準値算出手段2は最大出力値記憶手段b1からの信号
を取り込み、最大出力値記憶手段b1に記憶していたそ
れぞれの最大値に、その分散値から求まる分散重み付け
値、および基準値とそれぞれの最大値との差から求まる
差の重み付け値を、すなわち、最大値がばらついている
時、および基準値から大きく離れている時は、基準値の
演算に使用しないように処理し、基準値を演算し基準値
記憶手段3に送る。基準値記憶手段3は基準値算出手段
2から送られた基準値を取り込み、基準値を更新・記憶
し、基準値を濃度演算手段103に送る。濃度演算手段
103は、炭酸ガスセンサ101の信号と基準値記憶手
段3の基準値を取り込み炭酸ガス濃度を演算し、濃度出
力手段104に炭酸ガス濃度を送る。濃度出力手段10
4は炭酸ガス濃度を外部に送る。
【0024】次に動作について説明する。図2におい
て、炭酸ガス検知装置の電源を入れ、炭酸ガスセンサの
暖気運転を行った後、通常の計測雰囲気内に炭酸ガス検
知装置を置くとステップ401からステップ408まで
の動作が、電源が絶たれるまで繰り返される。このステ
ップ401から408までの動作を説明すると、まず最
大出力値記憶手段a102でステップ401の一定時間
a(30分間)が経過しているかどうかの判断をし、経
過していればステップ403にすすむ。また、経過して
いなければステップ402へすすみ、最大出力値記憶手
段a102内で記憶している最大値と炭酸ガスセンサか
ら受けた信号とを比べ大きい方が新たな最大値として記
憶される。ステップ403へ進んだ場合は、最大出力値
記憶手段a102に記憶されている最大値を最大出力値
記憶手段b1に記憶し、ステップ404で一定時間b
(4時間)が経過しているかどうかの判断をし、経過し
ていればステップ405に進み、基準値算出手段2によ
り、最大出力値記憶手段b1にたくわえ記憶されている
最大値(30分に1つの最大値を記憶した、それの4時
間分)に、前記最大値群から求まる分散値からそれぞれ
最大値のの分散重み付け値を算出し、それぞれの最大値
と現在の基準値との差により求まるそれぞれの差の重み
付け値を算出し、前記それぞれの最大値に前記それぞれ
の分散重み付け値と前記それぞれの差の重み付け値を付
加して基準値を算出し、ステップ406で基準値記憶手
段3により基準値を更新・記憶する。経過していなけれ
ば基準値算出のための最大値の数がそろっていないので
基準値の更新は行わない。ステップ402・404・4
06を終えるといずれの場合もステップ407の動作に
移り、濃度演算手段103内で基準値と炭酸ガスセンサ
101から受けた信号との差から炭酸ガス濃度が算出さ
れ、ステップ408で濃度出力手段104から前記炭酸
ガス濃度が外部に出力される。
【0025】以後は、ステップ401の処理に戻る。以
下、図3から図8を用いて、本発明の第2、第3および
第4の炭酸ガス濃度検知装置の実施例を説明するが、前
記本発明の第1の炭酸ガス濃度検知装置の説明に用いた
図1および図2と同一の部分については、同一の番号を
つけて説明は省略する。
【0026】次に本発明の第2実施例について、図3、
図4を参照しながら説明する。図に示すように炭酸ガス
センサ101は、過去出力値記憶手段4に信号を送ると
ともに最大値更新判定手段5および濃度演算手段103
に信号を送る。過去出力値記憶手段4は、炭酸ガスセン
サ101の信号を受けて過去数時間分の信号を更新・記
憶し、過去数時間分の信号をセンサ出力値安定度検出手
段6に送る。センサ出力値安定度検出手段6は、図15
に示すように過去出力値記憶手段4から過去数時間分の
信号を受け、その中の最大値と最小値の差から炭酸ガス
センサ101の出力信号が安定しているか検出し最大値
更新判定手段5に安定度信号を送る。最大値更新判定手
段5は、炭酸ガスセンサ101の信号とセンサ出力値安
定度検出手段6の安定度信号を取り込み、安定度信号の
値が安定なら炭酸ガスセンサ101の信号を最大出力値
記憶手段a102に送り安定度信号の値が不安定なら炭
酸ガスセンサ101の信号を最大出力値記憶手段a10
2に送らない判定をする。最大出力値記憶手段a102
は、最大値更新判定手段5を通過した炭酸ガスセンサ1
01からの信号を受けて所定の時間a内での最大値を更
新・記憶し、最大出力値記憶手段b1に送る。
【0027】次に動作について説明する。図4におい
て、まず最大出力値記憶手段a2でステップ401の一
定時間a(30分間)が経過しているかどうかの判断を
し、経過していればステップ403に進む。また、経過
していなければステップ601に進み、過去出力値記憶
手段4に炭酸ガスセンサ101の信号が取り込まれ過去
数時間(16分間)の信号が更新・記憶される。過去出
力値記憶手段4に取り込まれた過去数時間の信号はセン
サ出力値安定度検出手段6により過去16分間の炭酸ガ
スセンサの信号の安定度を検出し、検出結果が不安定な
らステップ407にすすむ。また、安定ならステップ4
02に進み、最大出力値記憶手段a102により最大値
の記憶処理を行う。以降、ステップ403から408ま
での動作は本発明の第1の炭酸ガス検知装置と同様であ
る。
【0028】次に本発明の第3実施例について、図5、
図6を参照しながら説明する。図に示すように炭酸ガス
センサ101は、過去出力値記憶手段4に信号を送ると
ともに最大値更新判定手段5および濃度演算手段103
に信号を送る。過去出力値記憶手段4は、炭酸ガスセン
サ101の信号を受けて過去数時間分の信号を更新・記
憶し、過去数時間分の信号をセンサ出力値ばらつき度監
視手段7に送る。センサ出力値ばらつき度監視手段7
は、過去出力値記憶手段4から過去数時間分の信号を受
け、炭酸ガスセンサ101の出力信号のばらつき具合い
を監視し、図16に示すように空気が汚くなるとセンサ
の出力信号が比例してばらつくことから、空気の状態を
ばらつき度信号として最大値更新判定手段5に送る。最
大値更新判定手段5は、炭酸ガスセンサ101の信号と
センサ出力値ばらつき度監視手段7のばらつき度信号を
取り込み、ばらつき度信号が小さければ炭酸ガスセンサ
101の信号を最大出力値記憶手段a102に送り、ま
たばらつき度信号が大きければ炭酸ガスセンサ101の
信号を最大出力値記憶手段a102に送らない判定をす
る。最大出力値記憶手段a102は、最大値更新判定手
段5を通過した炭酸ガスセンサ101からの信号を受け
て所定の時間a内での最大値を更新・記憶し、最大出力
値記憶手段b1に送る。
【0029】次に動作について説明する。図6におい
て、まず最大出力値記憶手段a2でステップ401の一
定時間a(30分間)が経過しているかどうかの判断を
し、経過していればステップ403に進む。また、経過
していなければステップ701に進み、過去出力値記憶
手段4に炭酸ガスセンサ101の信号が取り込まれ過去
数時間(16分間)の信号が更新・記憶される。過去出
力値記憶手段4に取り込まれた過去数時間の信号はセン
サ出力値ばらつき度検出手段7により過去16分間の炭
酸ガスセンサの信号のばらつき具合を監視し、信号が人
の在室や燃焼等の影響によりばらついていたらステップ
407にすすむ。また、安定ならステップ402に進
み、最大出力値記憶手段a102により最大値の記憶処
理を行う。以降、ステップ403から408までの動作
は本発明の第1の炭酸ガス検知装置と同様である。
【0030】次に本発明の第4実施例について、図7、
図8を参照しながら説明する。図に示すように炭酸ガス
センサ101は、過去出力値記憶手段4に信号を送ると
ともに最大値更新判定手段5および濃度演算手段103
に信号を送る。過去出力値記憶手段4は、炭酸ガスセン
サ101の信号を受けて過去数時間分の信号を更新・記
憶し、過去数時間分の信号をセンサ出力値ばらつき度監
視手段7に送る。センサ出力値ばらつき度監視手段7
は、図16に示すように過去出力値記憶手段4から過去
数時間分の信号を受け炭酸ガスセンサ101の出力信号
のばらつき具合いを監視し、最大値更新判定手段5にば
らつき度信号を送るとともに最大値記憶監視手段8にば
らつき度信号を送る。最大値更新判定手段5は、炭酸ガ
スセンサ101の信号とセンサ出力値ばらつき度監視手
段7のばらつき度信号を取り込み、ばらつき度信号の値
により炭酸ガスセンサ101の信号を最大出力値記憶手
段a102に送るか判定する。最大出力値記憶手段a1
02は、最大値更新判定手段5を通過した炭酸ガスセン
サ101からの信号を受けて所定の時間a内での最大値
を更新・記憶し、最大値を最大値記憶監視手段8に送
る。最大値記憶監視手段8は、基準値記憶手段3が基準
値を更新・記憶した時、基準値記憶手段3から送られる
基準値を取り込み更新・記憶するとともに、最大出力値
記憶手段a102の最大値とセンサ出力値ばらつき度監
視手段7のばらつき度信号を取り込み、ばらつき度信号
を積算し、積算値により所定の時間aの最大値を決定す
る。最大出力値記憶手段b1は、最大値記憶監視手段8
からの信号を所定の時間b分だけ記憶し所定の時間bが
経ったら基準値算出手段2に送る。また、基準値記憶手
段3は基準値算出手段2から送られた基準値を取り込
み、基準値を更新・記憶し、基準値を濃度演算手段10
3および最大値記憶監視手段8に送る。
【0031】次に動作について説明する。図8におい
て、まず最大出力値記憶手段a2でステップ401の一
定時間a(30分間)が経過しているかどうかの判断を
し、経過していればステップ1002に進む。また、経
過していなければステップ701に進み、過去出力値記
憶手段4に炭酸ガスセンサ101の信号が取り込まれ過
去数時間(16分間)の信号が更新・記憶される。過去
出力値記憶手段4に取り込まれた過去数時間の信号はセ
ンサ出力値ばらつき度検出手段7により過去16分間の
炭酸ガスセンサの信号のばらつき具合を監視し、信号が
人の在室や燃焼等の影響によりばらついていたらステッ
プ1001に進む。また、安定ならステップ402に進
み、最大出力値記憶手段a102により最大値の記憶処
理を行い、ステップ1001に進む。ステップ1001
は最大値更新監視手段8により、センサ出力値ばらつき
度監視手段701の信号により所定時間a(30分間)
の間の、炭酸ガスセンサ101の信号が安定しているか
監視する。ステップ1002へ進んだ場合は、ステップ
1001の最大値記憶監視手段8で得られた所定時間a
の間の、炭酸ガスセンサ101の信号の安定度から、最
大値記憶監視手段8により最大値更新の監視を行う。こ
こで、安定度が安定を示していればその時の最大出力値
記憶手段a102に取り込まれている最大値を最大出力
値記憶手段b1に送る。また安定度が不安定を示してい
るときは、現在最大値記憶監視手段8に記憶されている
基準値の値を最大出力値記憶手段b1に送る。さらに、
最大値記憶監視手段8は、基準値記憶手段3が基準値を
更新・記憶したら、その値を取り込み更新・記憶する。
また、ステップ406の基準値記憶手段3において基準
値を更新記憶したら、その値を最大値更新監視手段8に
送る。
【0032】以降、ステップ403から408までの動
作は本発明の第1の炭酸ガス検知装置と同様である。
【0033】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、基準値算出手段で最大出力値記憶手段bに
記憶されている最大値群から基準値を算出する際に、前
記最大値群のそれぞれの最大値に前記最大値群から求ま
る分散値より算出するそれぞれの分散重み付け値、及び
現在の基準値とそれぞれの最大値との差により求まるそ
れぞれの差の重み付け値を前記それぞれの最大値に付加
することで炭酸ガス濃度が基準の濃度350ppmに達
していない時の出力値が最大値として記憶された場合で
もその影響を低減する事ができる効果のある炭酸ガス検
知装置が提供できる。
【0034】また、最大出力値記憶手段aに最大出力値
を記憶する際、過去数分間の炭酸ガスセンサの出力値の
安定度をセンサ出力値安定度判定手段により検出するこ
とができ、センサ出力および雰囲気の炭酸ガス濃度の安
定を知ることができるため、安定した基準値の更新を行
うことができる効果のある炭酸ガス検知装置が提供でき
る。
【0035】また、最大出力値記憶手段aに最大出力値
を記憶する際、過去数分間の炭酸ガスセンサの出力値の
ばらつき度を、センサ出力ばらつき度検出手段により検
出することができ、空気の状態をセンサ出力のばらつき
から知ることができるため、炭酸ガス高濃度時の最大出
力値を取らないようにすることにより、安定した基準値
の更新を行うことができる効果のある炭酸ガス検知装置
が提供できる。
【0036】さらに、第4の手段の構成により、第2の
手段の最大出力値記憶手段cまたは第3の手段の最大出
力値記憶手段dに最大値記憶監視手段を設け、最大出力
値記憶手段fに最大値を記憶させる際、記憶させる最大
値を監視することにより一時的なセンサ出力の安定によ
る基準値の誤った更新を防ぎ、安定した基準値の更新を
行うことができる効果のある炭酸ガス検知装置が提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の炭酸ガス濃度検知装置のブロッ
ク図
【図2】本発明の第1の炭酸ガス濃度検知装置の動作を
示すチャート
【図3】本発明の第2の炭酸ガス濃度検知装置のブロッ
ク図
【図4】本発明の第2の炭酸ガス濃度検知装置の動作を
示すチャート
【図5】本発明の第3の炭酸ガス濃度検知装置のブロッ
ク図
【図6】本発明の第3の炭酸ガス濃度検知装置の動作を
示すチャート
【図7】本発明の第4の炭酸ガス濃度検知装置のブロッ
ク図
【図8】本発明の第4の炭酸ガス濃度検知装置の動作を
示すチャート
【図9】従来の炭酸ガス濃度検知装置のブロック図
【図10】炭酸ガスセンサの経時変化を表す図
【図11】炭酸ガス濃度の算出法を説明するための図
【図12】炭酸ガス濃度の経時変化を表す図
【図13】炭酸ガスセンサの信号のノイズを表す図
【図14】炭酸ガスセンサの信号の干渉ガスの影響を表
した図
【図15】炭酸ガスセンサの信号の安定度を説明するた
めの図
【図16】炭酸ガスセンサの信号のばらつき度による空
気の状態を説明するための図
【符号の説明】
1 最大出力値記憶手段b 2 基準値算出手段 3 基準値記憶手段 4 過去出力値記憶手段 5 最大値更新判定手段 6 センサ出力値安定度検出手段 7 センサ出力値ばらつき度監視手段 8 最大値記憶監視手段 101 炭酸ガスセンサ 102 最大出力値記憶手段a 103 濃度演算手段 104 濃度出力手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭酸ガスを検知する炭酸ガスセンサと、前
    記炭酸ガスセンサの信号を常に受け、所定の時間a内で
    の最大値を記憶する最大値記憶手段aと、前記最大値記
    憶手段aにより得られた最大値を所定の時間b分だけ記
    憶できる最大出力値記憶手段bと、前記最大出力値記憶
    手段bに記憶された最大値群から炭酸ガス濃度を求める
    ために必要な基準値を前記最大値記憶手段bに記憶して
    いたそれぞれの最大値に、その分散値から求まる分散重
    み付け値、および基準値とそれぞれの最大値との差から
    求まる差の重み付け値を付加して算出する基準値算出手
    段と前記基準値算出手段により算出された前記基準値を
    更新および記憶する基準値記憶手段と、炭酸ガス濃度検
    出中の前記炭酸ガスセンサの信号と前記基準値記憶手段
    により記憶された前記基準値とを受け、前記信号と前記
    基準値とから炭酸ガス濃度を算出する濃度演算手段と、
    前記濃度演算手段から受けた前記炭酸ガス濃度を外部に
    出力する濃度出力手段とからなる炭酸ガス濃度検知装
    置。
  2. 【請求項2】最大出力値記憶手段aに、炭酸ガスセンサ
    の信号を常に過去数分間記憶する過去出力値記憶手段
    と、前記過去出力値記憶手段に記憶されたセンサ出力値
    の安定度を検出するセンサ出力値安定度検出手段と、前
    記センサ出力値安定度検出手段の信号と前記炭酸ガスセ
    ンサの信号とを受け前記炭酸ガスセンサの信号と前記セ
    ンサ出力値安定度検出手段の信号から安定なら最大値を
    更新し、不安定なら最大値の未更新を判定する最大値更
    新判定手段を備えて構成した請求項1記載の炭酸ガス濃
    度検知装置。
  3. 【請求項3】最大出力値記憶手段aに、過去出力値記憶
    手段と前記過去出力値記憶手段に記憶されたセンサ出力
    値のばらつき度を監視するセンサ出力値ばらつき度監視
    手段と、前記センサ出力値ばらつき度監視手段の信号と
    前記炭酸ガスセンサの信号とを受け前記炭酸ガスセンサ
    の信号と前記センサ出力値ばらつき度監視手段の信号か
    らばらつき度が大きければ最大値の更新をせず、ばらつ
    き度が小さければ最大値を更新させる判定をする最大値
    更新判定手段を備えて構成した請求項1記載の炭酸ガス
    濃度検知装置。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3に記載した、前記
    センサ出力値安定度検出手段の信号またはセンサ出力値
    ばらつき度監視手段の信号から最大値の更新回数を所定
    の時間a分だけカウントし最大値の更新割合を算出し、
    さらに、所定の時間aが経った後、最大出力値記憶手段
    aから送られた最大値を取り込み、前記最大出力値記憶
    手段aから送られた最大値の記憶の判定を前記最大値更
    新割合から判定し、前記最大出力値記憶手段aからの信
    号を所定時間b分だけ記憶する最大出力値記憶手段bへ
    送る最大値記憶監視手段を備え構成する請求項1記載の
    炭酸ガス濃度検知装置。
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