JPH0332836B2 - - Google Patents

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JPH0332836B2
JPH0332836B2 JP60069390A JP6939085A JPH0332836B2 JP H0332836 B2 JPH0332836 B2 JP H0332836B2 JP 60069390 A JP60069390 A JP 60069390A JP 6939085 A JP6939085 A JP 6939085A JP H0332836 B2 JPH0332836 B2 JP H0332836B2
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light
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light reception
circuit
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JP60069390A
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Hiroshi Honma
Junichi Narumya
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Hochiki Corp
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Hochiki Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、発光ユニツトと受光ユニツトを一定
距離離して対向配置し、ユニツト設置間に流入し
た煙による光の減衰から火災を検出する光電式煙
感知器に関し、特に、光学系の汚れによる受光信
号の変動を補償するようにした光電式煙感知器に
関する。
(従来技術) 従来、発光ユニツトと受光ユニツトを分離配置
した光電式煙感知器では、長い間使用している
と、発光ユニツト及び受光ユニツトの窓にホコリ
が付着して受光信号レベルが低下し、ホコリによ
り低下した受光信号の信号レベルが火災判断の閾
値以下に下がると誤つた火災信号を出力してしま
う。そこで、一定期間毎にホコリを除去する清掃
作業が必要であつた。
しかし、ホコリを除去するための清掃作業が大
変であることから、ホコリの付着度合に応じて受
光信号を自動的に補償する装置が考えられ、例え
は特開昭56−31625号の光電式煙感知器が知られ
ている。
この光電式煙感知器では、受光信号を増幅する
オペアンプの利得をホコリの付着による信号減衰
の度合に応じて段階的に可変するようにしてお
り、ホコリの付着で受光信号が減衰したら、その
分だけ増幅利得を増やすことでホコリが付着して
いないと同じ状態の受光信号を得ることができ
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、オペアンプの利得制御による汚
れ補償には次の問題があつた。
第1の問題は、増幅利得の可変方法として、複
数のアナログスイツチのオン、オフ制御によりオ
ペアンプの帰還回路に設けた抵抗回路網のインピ
ーダンスを変えているが、アナログスイツチは通
常100〜300オーム程度のオン抵抗がバラ付きをも
つて存在しており、このオン抵抗のバラ付きの存
在により帰還インピーダンスの正確な設定ができ
ず、スイツチ切換えによる直線的な利得制御がむ
ずかしかつた。
第2の問題は、スイツチ切換えによる利得制御
の直線性を実現するためには、多数の可変抵抗を
設けてインピーダンス調整を行なわなければなら
ず、回路が複雑になると共に調整作業が繁雑であ
つた。
第3の問題は、複数のアナログスイツチのオ
ン、オフ制御にアツプダウンカウンタを必要と
し、利得制御回路が複雑になるという問題があつ
た。
一方、利得制御による汚れ補償の方法は、一定
周期毎にイニシヤル受光データと現在の受光デー
タとを比較し、その差に基づいて差を打ち消すよ
うにオペアンプの利得を変えている。しかし、く
ん焼火災のように徐々に煙濃度が上昇する場合、
その信号低下も増幅利得の制御で補償してしま
い、火災を検出できないと恐れがあつた。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、このような従来の問題点に鑑みてな
されたもので、受光データを修正せずにそのまま
入力し、そのときの補償係数に基づく計算処理か
ら補償受光データを求めるようにした光電式煙感
知器を提供することを目的とする。
即ち、本発明にあつては、最初の電源オンで得
たイニシヤル受光データを記憶し、所定周期毎に
行なわれる汚れ補償の際には、イニシヤル受光デ
ータと現在受光データとの差に応じて補償割合を
修正し、この補償割合と現在受光データとの乗算
で補償受光データを求めるため、発光ユニツトと
受光ユニツトを所定距離を離して対向配置し、前
記発光ユニツトから発射されたパルス光の煙によ
る減衰光を前記受光ユニツトで受光して火災を検
出する光電式煙感知器に於いて、 電源投入時の受光データをイニシヤル受光デー
タとして記憶する記憶手段と、所定の汚れ補償周
期毎に、そのときの受光データと前記イニシヤル
受光データとを比較し、両者の間に差が生じたと
きには該差に応じて補償割合を修正する補償割合
修正手段と、前記補償周期より短い所定周期毎に
得られる受光データをそのまま入力し、そのとき
の補償割合との乗剰により補償受光データを求め
る補償演算手段と、該補償受光データに基づいて
火災を判断する火災判断手段とを備えたことを特
徴とする光電式煙感知器を提供するものである。
(実施例) 第1図は本発明の全体的な構成の一実施例を減
光式分離型の光電式煙感知器として示した説明図
である。
第1図において、10は中央監視室等に設置さ
れる受信機であり、光電式煙感知器からの火災検
出信号を受信して火災警報を火災発生地区の表示
と共に行なう。また、光電式煙感知器にトラブル
が発生したときの点検警報信号を受信して光電式
煙感知器を点検させるための警報表示を行なう。
受信機10からは電源兼用信号線16、点検信号
線18及びコモン線20が引き出され、これらの
信号線16,18,20に複数の光電式煙感知器
における受光ユニツト12a,…12nが接続さ
れている。
本発明の光電式煙感知器は、受光ユニツト12
aと発光ユニツト14a、または受光ユニツト1
2nと発光ユニツト14nの組合せでそれぞれ1
台の光電式煙感知器を構成している。
例えば、受光ユニツト12aと発光ユニツト1
4aでなる1台の光電式煙感知器を例にとると、
受光ユニツト12aに対し発光ユニツト14aが
5〜100mの範囲となる所定の距離、例えば15m
の距離をおいて対向して配置される。受光ユニツ
ト12aからは一対の信号線22,24が引き出
され、発光ユニツト14aに接続されている。こ
の信号線22,24の接続は、受光ユニツト12
nと発光ユニツト14nについても同じである。
更に、光電式煙感知器を構成する各ユニツト12
a,…12n及び発光ユニツト14a,…,14
nのそれぞれは取付ベース15によつて天井面等
に取り付けられる。
第2図は第1図の装置構成をブロツクダイヤグ
ラムで示したもので、受光ユニツト12aと発光
ユニツト14a及び受光ユニツト12nと発光ユ
ニツト14nは所定の距離をおいて対向配置され
ており、発光ユニツト14a,14nには発光素
子26が設けられ、電源供給線を兼ねた信号線2
2,24を介して受光ユニツト12a,12nか
ら与えられる発光制御信号を受けて発光素子26
が発光駆動され、発光素子26からの光は検煙領
域30を介して受光ユニツト12a,12nに設
けた発光素子28に入射される。従つて、受光ユ
ニツト12aと発光ユニツト14aまたは受光ユ
ニツト12nと発光ユニツト14nを天井面等に
取り付ける際には、発光素子26からの光が発光
素子28に正確に入射するように光軸調整を行な
う。また、発光素子26から発射され検煙領域3
0を通過して発光素子28に入射する光は、検煙
領域30に存在する煙により減衰を受け、煙濃度
に応じた減衰した強さの光が発光素子28に入射
するようになる。
ここで、受光ユニツト12a,12nのそれぞ
れはマイクロコンピユータを用いた制御部を内蔵
しており、光軸等の据付け調整後の最初の電源投
入時に得られる受光データをイニシヤル受光デー
タとしてマイクロコンピユータのメモリに記憶
し、メモリに記憶したイニシヤル受光データに基
づいて火災判断の閾値を演算し、受光データが得
られる毎に閾値と比較して火災判断を行ない、火
災と判断したときには電源兼用信号線16を介し
て火災信号を受信機10に送出する。また、マイ
クロコンピユータのメモリに記憶されたイニシヤ
ル受光データは後の説明で明らかにするように汚
れ補償のための制御処理に使用され、汚れ補償の
制御処理で補償限界を越えたときには、点検信号
線18を介して受信機10に汚れ補償が限界に達
したことを表示するための点検警報信号を出力す
る。また、点検信号線18は最初の電源投入時に
メモリに記憶されるイニシヤル受光データが異常
な場合にも、受信機10に対し点検のための警報
信号を送出する。
第3図は制御部としてマイクロコンピユータを
使用した本発明の光電式煙感知器に用いる受光ユ
ニツトの回路構成を示したブロツク図である。
第3図において、32は定電圧回路であり、受
信機からの電源供給を受けて、例えば16Vの電源
電圧を出力する。定電圧回路32の出力には大容
量のコンデンサ34が接続され、停電等により一
時的に受信機からの電源供給が断たれても、コン
デンサ34に充電した電圧によつて一定時間のあ
いだ制御部としてのマイクロコンピユータに電源
を供給して、マイクロコンピユータのメモリに記
憶されるイニシヤル受光データDiの記憶を保持
する。従つて、一時的に受信機からの電源供給が
遮断しても、イニシヤル受光データDiは消去さ
れない。
また、コンデンサ34は定電圧回路32からの
出力電圧を平滑する機能ももつている。
36はマイクロコンピユータを使用した制御部
であり、例えば8ビツトのマイクロコンピユータ
が用いられる。マイクロコンピユータを使用した
制御部36に対する電源供給は定電圧回路38に
より行なわれ、定電圧回路38は定電圧回路32
からの出力電圧16Vを5Vの一定電圧に変換して
制御部36に供給している。
40はパワーオンリセツト回路であり、電源を
投入したときに所定時間動作して制御部36のマ
イクロコンピユータをスタートさせるまでの間、
リセツト信号を出力する。尚、上記所定時間は制
御部36が電源投入から正常に動作できる電圧が
確保されるまでの間の時間とする。このリセツト
信号を受けた後、マスタクロツク回路44の出力
により制御部36は、発光制御及び受光制御を行
なう。制御部36は電源電圧監視回路56の監視
電圧が所定電圧以下から以上になつたことを検出
してイニシヤルと判断し、発光制御と受光制御で
得られたイニシヤル受光データをメモリ42に記
憶する。勿論、イニシヤル受光データをメモリ4
2に記憶する際には、イニシヤル受光データが予
め定めた範囲内にあるか否かのデータチエツクを
行ない、範囲内にあるときはメモリ42に記憶
し、範囲を外れているときには点検のための警報
信号を受信機に出力する。
電源投入によるパワーオンリセツト回路40の
リセツト信号出力後に行なわれるイニシヤル受光
データの記憶処理が終了すると、制御部36のマ
イクロコンピユータはプログラム制御を停止し、
スタンバイ状態に戻る。それ以後の制御部36の
動作はマスタクロツク回路44からのクロツクパ
ルスに基づいて間欠的に行なわれる。マスタクロ
ツク回路44は2〜4秒の範囲となる一定周期毎
にクロツクパルスを制御部36に出力し、このク
ロツクパルスを受けた制御部36は発光制御及び
受光制御を行ない、このとき得られる受光データ
をそのまま入力して汚れ補償の演算処理により補
償受光データを求め、補償受光データと閾値との
比較により火災を判断する。
46は発光制御回路であり、マスタクロツクに
基づく制御部36の動作で出力される発光制御信
号を受けて発光ユニツトに制御信号を出力し、発
光ユニツトに設けた発光素子をコンデンサの放電
を利用してパルス駆動し、受光ユニツトに対し煙
を検出するための光を発射させる。48は受光制
御回路であり、発光制御回路46と同様にマスタ
クロツク回路44のクロツクパルスで動作した制
御部36からの受光制御信号を受けて動作する。
即ち、受光制御回路48は定電圧回路50を動作
して受光回路52に電源電圧10Vを供給し、また
A/D変換のための基準電圧、例えば2.5Vを出
力する基準電圧発生回路54を動作し、更に定電
圧回路32の出力電圧を監視している電源電圧監
視回路56を動作させる。
受光回路52は発光素子28、増幅回路及びピ
ークホールド回路を内蔵しており、発光素子28
で発光ユニツトからの発射光を受光して電気信号
に変換し、この受光信号を増幅回路で規定レベル
の増幅すると共にピークホールド回路により受光
信号のピークレベルをホールドして出力する。受
光回路52から出力された受光信号はA/D変換
回路58に供給され、例えば8ビツトのデジタル
信号に変換されて受光データとして制御部36に
入力される。A/D変換回路58は基準電圧発生
回路54からの基準電圧2.5Vに基づいて、受光
回路52からの受光信号をデジタル信号に変換す
る。またA/D変換回路58には感度設定回路6
0による感度設定信号も入力されており、感度設
定回路60は基準電圧発生回路54の出力電圧を
ロータリスイツチ等の切換えで異なつた分圧電圧
として取り出すことにより、制御部36における
火災判断の閾値を可変設定する。この感度設定回
路60からの感度設定信号もA/D変換回路50
でデジタル信号に変換されて制御部36に与えら
れる。更に、電源電圧監視回路56は受光制御回
路48からの信号に基づいて定電圧回路32の出
力電圧16Vを監視しており、16V以上であるか以
下であるかをA/D変換回路58を介して制御部
36に出力する。尚、電源投入直後であれば定電
圧回路32はすぐには16Vとならず、徐々に上昇
するので、制御部36は電源電圧監視回路56が
16V以下から以上になつたことを判断してイニシ
ヤルであることを判断する。
62は火災信号出力回路であり、制御部36で
火災が判断されたときの出力を受けてスイツチン
グ動作を行ない、受信機10から引き出された電
源兼用信号線16とコモン線20の間に火災信号
電流を流すことで火災信号を送出する。また64
は点検信号出力回路であり、制御部36で受光ユ
ニツトの異常が判別されたとき、受信機10から
引き出された点検信号線18とコモン線20の間
に点検電流を流すことで点検信号を送出する。こ
こで、火災信号出力回路62による火災信号電流
及び点検信号出力回路64による点検信号電流
は、例えば最大で30ミリアンペアとする。これに
対し、火災信号または点検信号の出力されない状
態では250マイクロアンペア程度の平均監視電流
に抑えている。
第4図は第3図の制御部36のマイクロコンピ
ユータによる受光ユニツトの制御処理を示したフ
ローチヤートである。
まず電流を投入すると、パワーオンリセツト回
路40が所定時間リセツト信号を出力し、リセツ
ト信号終了後、最初に出力されたマスタクロツク
回路44からの信号を入力すると制御部36のマ
イクロコンピユータが動作を開始する。動作を開
始したマイクロコンピユータは、まずブロツク6
6で発光及び受光制御を行なう。この発光及び受
光制御により、受光ユニツトの受光回路52によ
り受光信号が得られることから、ブロツク68で
A/D変換された受光データDnを入力する。次
の判別ブロツク70ではイニシヤルか否かをチエ
ツクしており、電源投入により電源電圧監視回路
56が所定電圧(16V)になつたことを判断して
判別ブロツク72に進み、最初に得られた受光デ
ータDnが所定の範囲にあるか否かチエツクする。
最初の受光データDnがこの範囲を外れたときに
は、ブロツク74に進んで点検警報のための信号
を受信機に出力する。即ち、電源投入直後に得ら
れた受光データDnは、所定の範囲を外れている
ときは、例えば受光ユニツトと発光ユニツトの間
の光軸がずれて、受光信号レベルが極端に低くな
つている場合である。従つて、光軸を再調整させ
るために点検警報を行なう。また、受光データ
Dnが所定の範囲を越えている場合には、受光回
路52に設けた増幅器等の利得調整が適切でない
ことが考えられる。この場合にも同様に、再調整
のための点検警報を行なう。
一方、受光データDnが所定の範囲内に収まつ
ているときには、ブロツク76に進んで受光デー
タDnをイニシヤル受光データDiとしてマイクロ
コンピユータのメモリ42に記憶する。このよう
に、メモリ42に記憶されたイニシヤル受光デー
タDiは受信機からの電源供給が完全に停止され
ても、内部に設けられたコンデンサ34の電荷に
より所定時間記憶保持され、一時的な電源遮断等
で消去されることはない。
イニシヤル受光データDiの記憶が終了すると、
ブロツク78の汚れ補償処理に進み、この汚れ補
償処理は第5図のブロツク図及び第6図のフロー
チヤートによつて更に詳細に説明される。
ブロツク78の汚れ補償処理では、受光データ
Dnに受光ユニツト及び発光ユニツトの窓の汚れ
による光の減衰を補償する補償割合Nを掛け合
せ、汚れかないと同じ状態の補償受光データDa
を求める。
ブロツク80では汚れ補償処理78で得られた
補償受光データDaと、イニシヤル受光データDi
に基づいて演算された閾値との比較により火災を
判断する。具体的には、マスタクロツクに基づい
た一定の検出周期毎に得られる複数の補償受光デ
ータを移動平均法により火災判断のための受光デ
ータとして求め、この受光データが予め定めた閾
値以下となつている時間が一定時間継続したとき
に火災と判断する。ブロツク80の火災判断処理
の結果、判別ブロツク82で火災と判断されたと
きにはブロツク84に進んで、受信機に対し火災
信号を出力する。また、火災と判断しなかつたと
きにはブロツク84の火災信号出力処理は行なわ
ず、そのままブロツク86に進んで制御を停止
し、マイクロコンピユータをスタンバイ状態に戻
し、次のクロツクパルスの入力を待つ。
第5図は第4図の制御処理を実行するマイクロ
コンピユータの機能をブロツクダイヤグラムで示
したもので、イニシヤル受光データ記憶手段8
8、補償割合修正手段90、補償カウンタ92、
補償演算手段94及び火災判断手段96で構成さ
れる。
即ち、イニシヤル受光データ記憶手段88は、
電源投入により電源電圧監視回路56が所定電圧
以上になつたことを判断したときにのみ受光デー
タDmをイニシヤル受光データDiとして記憶す
る。勿論、イニシヤル受光データの記憶に際して
は、受光データが所定の範囲内にあることを条件
とする。補償割合修正手段90、補償カウンタ9
2、補償演算手段94の機能は、第6図のフロー
チヤートによる汚れ補償処理によつてその作用が
更に明らかにされる。また、補償演算手段94は
マスタクロツクに基づく受光及び受光制御で得ら
れた受光データDnに汚れ補償を施し、補償デー
タDaを演算出力し、火災判断手段96に与える。
第6図は本発明の光電式煙感知器における受光
ユニツトで行なわれる汚れ補償処理を示したフロ
ーチヤートであり、制御部を構成するマイクロコ
ンピユータのプログラム制御、もしくは第5図に
示した補償割合修正手段90、補償カウンタ92
及び補償演算手段94でなる汚れ補償処理のため
のフアンクシヨンブロツクで実行される。
そこで、第6図の汚れ補償処理を説明すると、
まずブロツク100で補償カウンタをインクリメ
ントする。この補償カウンタはプログラムカウン
タで実現することができる。補償カウンタは、例
えば2〜4秒の範囲となる一定周期で出力される
マスタクロツクを計数し、約50分のカウント時間
でフルカウントに達し、汚れ補償処理を実行する
ためのカウンタ出力を生ずる。即ち、補償カウン
タの計数値は判別ブロツク102で監視されてお
り、カウンタの計数時間が補償周期となる50分に
達するとブロツク104以後の補償処理を開始す
る。
このブロツク104以後の処理で行なう汚れ補
償処理の原理は次のとうりである。
いまクロツクパルスに基づく受光及び受光制御
により得られた現在受光データをDn、このとき
の補償割合をNとすると、補償受光データDaは、 Da=Dn×N …(1) で求められる。
この第(1)式における補償割合Nは、 N=1/(1−K/100) …(2) と定義される。ここでKは補償係数であり、初期
状態でK=Oとなり、汚れにより受光データが減
少するとK=1,2,3,…と補償周期毎に順次
増加し、また受光データが増加すると、同じく補
償周期毎にK=−1,−2,−3,…と順次減少す
る値をとる。即ち、イニシヤル受光データDiと
現在の受光データDnが一致しなかつた場合には、
補償係数Kを±1だけ補償周期ごと増減すること
により、補償割合Nを修正する。
そこで、ブロツク104以後の汚れ補償処理を
具体的に説明すると、まずブロツク104で補償
カウンタをクリアする。続いてブロツク106で
前回の補償割合Nn−1と現在の受光データDnに
より前記第(1)(2)式より補償受光データDaを算出
する。
ブロツク106で補償受光データDaを算出し
たならば、判別ブロツク108に進んで補償受光
データDaがイニシヤル受光データDiに等しいか
否かをチエツクする。このとき、汚れがなければ
Da=Diとなるが、汚れがあれば補償受光データ
Daはより小さくなり、次の判別ブロツク110
に進んで補償受光データDaとイニシヤル受光デ
ータDiの大小関数を判別する。この判別ブロツ
ク110の比較判別で補償受光データDaがイニ
シヤル受光データDiより大きかつたときにはブ
ロツク112に進んで補償割合Nを減少するた
め、補償係数Knを小さい値に修正する補償係数
の修正処理を行なう。即ち、Da>Diのときには
ブロツク106における補償受光データDaの演
算に使用した前回の補償割合Nn−1が大きすぎ
ることで、イニシヤル受光データDiより大きい
補償受光データDaを算出しているため、ブロツ
ク112において、 Kn=Kn−1−1 …(3) として、新たな修正された補正係数Knを演算す
る。
一方、判別ブロツク110でDa>Diと判別さ
れたときには、ブロツク114に進み、 Kn=Kn−1+1 …(4) により修正された新たな補償係数Knを算出する。
このブロツク114における補償係数の修正は、
ブロツク106における補償受光データDaの算
出に使用した前回の補償割合Nn−1が小さすぎ
るために、Da<Diとなつており、汚れ補償の不
足状態にある。そこで、前記第(4)式により補償係
数Kn−1を+1だけ増加させた新たな補償係数
Knを求め、Knの増加で前記第(2)式で与えられる
補償割合Nの値も増加する。
このようなブロツク112及び114における
1回の修正による補償係数Kの変化量は±1であ
り、従つて補償割合の変化も微小値に抑えられて
いる。
ブロツク112または114で新たな補償係数
Knを算出したならば、次のブロツク116に進
み、修正後の補償係数Knを使用して再度、補償
受光データDaを前記第(1)(2)式に従つて算出する。
即ち、Da<DiでKn=Kn−1+1と修正した
ときには、補償割合Nも増加し、イニシヤル受光
データDiに更に近い補償受光データDaが算出さ
れる。また、Da>DiでKn=Kn−1−1と修正
したときには補償割合Nも減少し、同じくイニシ
ヤル受光データDiにより近づいた補償受光デー
タが算出される。
続いて、判別ブロツク118においてブロツク
112または114で修正された新たな補償係数
Knが予め定めた限界内にあるか否かをチエツク
する。
一実施例として、補償係数Knの変化する範囲
は、 +50>Kn>−20 …(5) の範囲に制限している。従つて補償周期毎の補償
係数Knの修正でKn=50またはKn=−20に達し
た場合、前記第(5)式の範囲を外れることから、も
はや信号処理による汚れ補償はできないものと判
断し、ブロツク120に進んで点検警報のための
信号出力を受信機に対して行ない、発光ユニツト
及び受光ユニツトの窓に付着した汚れの清掃を促
す。
この第6図のフローチヤートに示す汚れ補償を
具体的数値で説明すると次のようになる。
まずイニシヤル受光データDiがDi=100であ
り、現在の補償周期で得られた受光データDnが
Dn=95であり、前回の補償係数Kn−1がKn−
1=0であつたとする。
ブロツク106で算出される補償データDaは
補償係数Kn−1=Oであるから、前記第(1)(2)よ
りDa=Dn=95となる。
補償受光データDaはイニシヤル受光データDi
より小さいので、ブロツク114に進む。ブロツ
ク114では、Kn=Kn−1+1=0+1=1と
して補償係数を修正する。
次にブロツク116で修正後の補償係数Kn=
1を使用して補償受光データDaを、 Da=95×{1/(1−1/100)} =95.95 として算出する。
次の補償周期で同じく現在受光データDn=95
が得られたとすると、ブロツク114で補償係数
はKn=2に修正され、ブロツク116で Da=95×{(1−2/100)} =96.9 が算出される。
以下、同様に補償周期毎に補償係数KnはKn=
3,4,5,…と増加する。
即ち、現在受光データDn=95をイニシヤル受
光データDiに近づけるために、補償周期毎に補
償係数は、Kn=0,1,2,3,4,5と増加
し、このため前記第(2)式で与えられる補償割合N
はN=1.00,1.01,1.02.1.03,1.04,1.05と増加す
る。従つて、現在受光データDn=95と変化しな
くとも、補償受光データDaはDa=95.00,95.95,
96.94,97.94,98.96,100.00と増加する。このよ
うに5回目の補償周期で補償受光データはイニシ
ヤル受光データに一致し、Da=Diの関係が維持
される限り、補償係数Kn=5で定まる補償割合
N=1.05を使用して汚れ補償が行なわれる。
逆に現在受光データDnがイニシヤル受光デー
タを上回つたときには、ブロツク112によつて
補償係数Knは、Kn=0,−1,−2,−3,…と
補償周期毎に減少し、そのため補償割合NはN=
1.00,0.99,0.98,0.97,…と減少し、補償受光
データDaをイニシヤル受光データDiに近づける
ようになる。
実際のプログラム処理における補償処理の演算
では、例えばデータが8ビツトであつたとする
と、 256Da= 256{Dn×1/(1−Kn/100)}として演算処
理を実行する。
尚、第6図のフローチヤートでは、1回の補償
周期毎に補修係数KnをKn=±1け増減させてい
るが、補償割合Nの変化が微小値であれば、補償
係数を±2,±3,…のように変化させても良い。
この補償係数の変化値は、くん焼火災における受
光データの変化を越えない範囲で任意に定めるこ
とができる。
また、本発明は減光式分離型の光電式煙感知器
について述べたが、本発明の発光ユニツトと受光
ユニツトを1つのチヤンバーの中に一体的に設け
た一体型の光電式煙感知器にもそのまま適用でき
る。
(発明の効果) 以上説明してきたように本発明によれば、増幅
利得の可変などのハードウエア的な汚れ補償によ
らず、受光データを修正せずにそのまま入力し、
そのときの補償係数に基づく計算処理から補償受
光データを求めるようにしているため、光学系の
汚れ具合に応じた正確な受光データの汚れ補償を
行なうことができ、長期間に亘つて信頼性の高い
火災監視を継続することができる。
また、1回に行なう補償割合の修正は予め定め
た微小値であることから、くん焼火災のように
徐々に煙濃度が増加しても、このような煙濃度の
増加に追従した補償割合の修正を確実に防ぎ、く
ん焼火災についても汚れ補償による影響を受ける
ことなく確実に火災を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置構成の一実施例を示した
説明図、第2図は本発明の装置構成を示したブロ
ツク図、第3図は本発明の受信ユニツトの一実施
例を示したブロツク図、第4図は受光ユニツトの
プログラム制御処理を示したジエネラルフローチ
ヤート、第5図は本発明による汚れ補償の処理回
路を示したブロツク図、第6図は本発明の受光ユ
ニツトのプログラム制御により実行される汚れ補
償処理を示したフローチヤートである。 10:受信機、12a〜12n:受光ユニツ
ト、14a〜14n:発光ユニツト、16:電源
兼用信号線、18:点検信号線、20:コモン
線、22,24:信号線、26:発光素子、2
8:受光素子、30:検煙領域、32,38,5
0:定電圧回路、34:コンデンサ、36:制御
部、40:パワーオンリセツト回路、42:メモ
リ、44:マスタクロツク回路、46:発光制御
回路、48:受光制御回路、52:受光回路、5
4:基準電圧発生回路、56:電源電圧監視回
路、58:A/D変換回路、60:感度設定回
路、62:火災信号出力回路、64:点検信号出
力回路、88:イニシヤル受光データ記憶手段、
90:補償係数修正手段、92:補償カウンタ、
94:補償演算手段、96:火災判断手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 発光ユニツトと受光ユニツトを所定距離を離
    して対向配置し、前記発光ユニツトから発射され
    たパルス光の煙による減衰光を前記受光ユニツト
    で受光して火災を検出する光電式煙感知器に於い
    て、 電源投入時の受光データをイニシヤル受光デー
    タとして記憶する記憶手段と、 所定の汚れ補償周期毎に、そのときの受光デー
    タと前記イニシヤル受光データとを比較し、両者
    の間に差が生じたときには該差に応じて補償割合
    を修正する補償割合修正手段と、 前記補償周期より短い所定周期に得られる受光
    データをそのまま入力し、そのときの補償割合と
    の乗算により補償受光データを求める補償演算手
    段と、 該補償受光データに基づて火災を判断する火災
    判断手段とを備えたことを特徴とする光電式煙感
    知器。
JP60069390A 1985-04-02 1985-04-02 光電式煙感知器 Granted JPS61228597A (ja)

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