JPH11238185A - 減光式煙感知器 - Google Patents

減光式煙感知器

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JPH11238185A
JPH11238185A JP4203298A JP4203298A JPH11238185A JP H11238185 A JPH11238185 A JP H11238185A JP 4203298 A JP4203298 A JP 4203298A JP 4203298 A JP4203298 A JP 4203298A JP H11238185 A JPH11238185 A JP H11238185A
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JP
Japan
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light
level
operation mode
light receiving
emission control
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JP4203298A
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English (en)
Inventor
Isao Asano
功 浅野
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Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外来光に影響されずに火災判定ができる減光
式煙感知器を提供する。 【解決手段】 動作モード指定信号MODで“警戒レベ
ル設定モード”が指定されると、制御部52から駆動部
20に、火災判定時の減衰量を見込んだ低レベルの発光
制御信号CTLが与えられる。LED30から警戒区域
の空間を通して到達した光L1の他、外来光L2が受光
回路40に入射され、A/D51から火災発生時の受光
レベル信号RLVが出力される。制御部52によって、
警戒レベル設定モードでの受光レベル信号RLVが警戒
レベルALVとしてレジスタ53に格納される。“通常
動作モード”が指定されると、制御部52から駆動部2
0に、通常レベルの発光制御信号CTLが与えられる。
LED30の光L1が警戒区域内の煙で減衰され、受光
レベル信号RLVが警戒レベルALV以下に低下する
と、煙検出部54から警報信号ALMが出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光部から警戒区
域の空間を通して到達した光の減衰を検出して、火災等
による煙の存在を感知する減光式煙感知器(以下、単に
「感知器」という)、特にその試験機能に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の感知器の構成図である。
この感知器は、図示しない感知器回線を介して受信機や
中継器に接続するための2つの端子1a,1bを有して
おり、この感知器回線を介して受信機や中継器から直流
24Vの電源の供給を受けるようになっている。端子1
a,1bには、発報回路2と定電圧回路3が接続されて
いる。発報回路2は、警報信号ALMに基づいて端子1
a,1b間を短絡し、感知器回線に一定値以上の電流を
流すものである。定電圧回路3は、感知器回線から供給
される直流24Vの電源から、感知器内部の各回路に必
要な直流10Vの安定した電源電圧VPを生成するもの
である。
【0003】定電圧回路3の出力側には、発光回路4、
受光回路5、及び煙検出処理回路6が接続されている。
発光回路4は、発光ダイオード(以下、「LED」とい
う)等で構成され、一定の輝度の光L1を発するもので
ある。一方、受光回路5はフォトトランジスタ等で構成
され、警戒区域の空間を通して到達した発光回路4の光
L1を受け、その受光レベルに応じたアナログ電圧を出
力するものである。煙検出処理回路6は、アナログ/デ
ィジタル変換器(以下、「A/D」という)6aとマイ
クロプロセッサ(以下、「MPU」という)6bで構成
されており、このA/D6aの入力側には受光回路5か
ら受光レベルに応じたアナログ電圧が与えられるように
なっている。A/D6aは、入力されたアナログ電圧を
ディジタル値に変換して出力するものであり、この出力
側がMPU6bに接続されている。MPU6bは、受光
回路5の受光レベルの変化を監視するとともに、この受
光レベルが予め設定された許容変動幅を越えて低下した
時には、警報信号ALMを出力する機能を有している。
MPU6bから出力された警報信号ALMは、発報回路
2に与えられるようになっている。
【0004】このような感知器では、感知器回線を介し
て供給された直流24Vから、定電圧回路3で安定した
10Vの電源電圧VPが生成され、発光回路4、受光回
路5、及び煙検出処理回路6に与えられる。これによ
り、発光回路4から一定のレベルの光L1が出力され、
警戒区域の空間を通して受光回路5のフォトトランジス
タに入射される。発光回路4と受光回路5間の光路上
に、煙等の遮蔽物が存在しなければ、この受光回路5で
所定のレベルのアナログ電圧が得られる。受光回路5で
得られたアナログ電圧は、A/D6aでディジタル値に
変換されてMPU6bに与えられる。
【0005】MPU6bにおいて、周期的にA/D6a
から与えられた受光レベルのデータが監視され、このデ
ータと過去数回のデータの平均値による基準値との比較
が行われる。新たなデータと基準値との差が、一定の許
容変動幅以下であれば、火災とは判定されず、その新た
なデータによって基準値が補正される。もしも新たなデ
ータが許容変動幅を越えて低下したときには、火災発生
と判定され、MPU6bから発報回路2に対して警報信
号ALMが出力される。発報回路2に警報信号ALMが
与えられると、この発報回路2によって端子1a,1b
間が所定のインピーダンスで短絡される。これにより、
感知器回線に所定の短絡電流が流れ、電源供給側の受信
機や中継器で警報を検出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
感知器では、次のような課題があった。発光回路4のL
EDは、定電圧回路3から供給される直流10Vの電源
電圧VPで駆動されるので、一定の光量の光L1が出力
される。このため、この感知器の動作確認試験を行う場
合、例えば図2に示すように、受光回路5の前に所定の
減衰率を有する減光フィルタ7を挿入し、入射光を減衰
させて疑似的に煙等で減衰した光を生成して受光回路5
に入射させるようにしている。そして、この状態で煙検
出処理回路6から警報信号ALMが出力されれば、この
感知器は正常であると判断していた。
【0007】このような試験方法では、発光回路4から
警戒区域の空間を通して受光回路5に入射される光L1
の他、部屋の照明や窓からの外来光L2も減光フィルタ
7によって減衰されてこの受光回路5に与えられる。と
ころが、実際の監視状態で火災による煙が発生したと
き、発光回路4からの光L1は減衰して受光回路5に入
射されるが、外来光L2は減光フィルタ7を用いた場合
と異なる減光レベルでされる。このため、火災発生時の
受光回路5の受光レベルは、減光フィルタ7を用いた試
験時の受光レベルよりも大きくなる傾向があり、警報信
号ALMが出力されなかったり、火災発生検出のタイミ
ングが遅れたりするという課題があった。本発明は、発
光回路4の発光レベルを低下させて動作確認試験を行う
とともに、この試験時の受光レベルを火災判定用の基準
レベルとして用いることにより前記従来技術が持ってい
た課題を解決し、外来光による影響のない火災判定が可
能な感知器を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の内の第1の発明は、感知器において、輝度
調節用の発光制御信号が与えられ、該発光制御信号に対
応する駆動電流を出力する駆動手段と、前記駆動電流に
応じた輝度の光を出力する発光手段と、前記発光手段か
ら出力されて警戒区域の空間を通って到達した光を受光
し、その受光レベルを出力する受光手段と、通常動作モ
ードまたは試験モードのいずれか一方を指定するための
動作モード指定信号によって通常動作モードが指定され
たときには前記発光制御信号を通常動作時の通常レベル
に設定して出力し、試験モードが指定されたときには該
発光制御信号を該通常レベルよりも低い試験レベルに設
定して出力する制御手段とを備えている。更に、この感
知器は、前記動作モード指定信号によって前記試験モー
ドが指定されたときには、前記該受光レベルが警戒レベ
ル以下に低下しているか否かに基づいて試験結果を出力
する試験手段と、前記動作モード指定信号によって前記
通常動作モードが指定されたときには、前記受光レベル
に基づいて前記発光手段と前記受光手段の間の光路上の
煙を検出し、該受光レベルが前記警戒レベル以下に低下
したときに警報信号を出力する煙検出手段とを有してい
る。
【0009】第1の発明によれば、以上のように感知器
を構成したので、次のような作用が行われる。動作モー
ド指定信号によって通常動作モードが指定されると、制
御手段から通常動作時のレベルに設定された発光制御信
号が駆動手段に与えられる。これにより、発光手段から
通常動作時のレベルの輝度の光が出力される。発光手段
から出力された光は、警戒区域の空間を通って受光手段
に到達し、この受光手段からその受光レベルが出力され
る。煙検出手段において、受光レベルと警戒レベルとが
比較され、この受光レベルが警戒レベル以下に低下して
いる場合には警報信号が出力される。
【0010】一方、動作モード指定信号によって試験モ
ードが指定されると、制御手段から試験レベルに設定さ
れた発光制御信号が駆動手段に与えられ、この駆動手段
から発光制御信号に対応する駆動電流が発光手段に出力
される。これにより、発光手段から通常動作時のレベル
よりも低い輝度の光が出力される。発光手段から出力さ
れた光は、警戒区域の空間を通って受光手段に到達し、
この受光手段からその受光レベルが出力される。試験手
段において、受光レベルが警戒レベル以下に低下してい
るか否かに基づいて試験結果が出力される。
【0011】第2の発明は、感知器において、第1の発
明と同様の駆動手段と、発光手段と、受光手段と、煙検
出手段と、通常動作モードまたはレベル設定モードのい
ずれか一方を指定するための動作モード指定信号によっ
て通常動作モードが指定されたときには前記発光制御信
号を通常動作時の通常レベルに設定して出力し、レベル
設定モードが指定されたときには該発光制御信号を火災
発生時の減光率に対応したレベルに設定して出力すると
ともに、前記受光手段から出力された受光レベルを測定
して警戒レベルまたは換算式として設定する制御手段と
を備えている。第2の発明によれば、次のような作用が
行われる。動作モード指定信号によって通常動作モード
が指定された場合の作用は、第1の発明と同様である。
一方、動作モード指定信号によってレベル設定モードが
指定されると、制御手段から火災発生時の減光率に対応
したレベルの発光制御信号が駆動手段に与えられ、この
駆動手段から発光制御信号に対応する駆動電流が発光手
段に出力される。これにより、発光手段から減光率に対
応した低い輝度の光が出力される。発光手段から出力さ
れた光は、警戒区域の空間を通って受光手段に到達し、
この受光手段からその受光レベルが出力される。この時
の受光レベルが制御手段によって測定されて警戒レベル
または減光率の換算式として設定さる。
【0012】第3の発明は、感知器において、第1の発
明と同様の駆動手段と、発光手段と、受光手段と、試験
手段と、煙検出手段と、通常動作モード、試験モード、
またはレベル設定モードの内のいずれかを指定するため
の動作モード指定信号によって通常動作モードが指定さ
れたときには前記発光制御信号を通常動作時の通常レベ
ルに設定して出力し、試験モードが指定されたときには
該発光制御信号を該通常レベルよりも低い試験レベルに
設定して出力し、レベル設定モードが指定されたときに
は該発光制御信号を火災発生時の減光率に対応したレベ
ルに設定して出力するとともに、前記受光手段から出力
された受光レベルを警戒レベルとして設定する制御手段
とを備えている。
【0013】第3の発明によれば、動作モード指定信号
によって通常動作モード、及び試験モードが指定された
場合、第1の発明と同様の作用が行われる。また、レベ
ル設定モードが指定された場合は、第2の発明と同様の
作用が行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
感知器の構成図である。この感知器は、図2の感知器と
同様に、図示しない1対の感知器回線を介して受信機や
中継器に接続するための2つの端子11a,11bを有
しており、この感知器回線を介して受信機や中継器から
直流24Vの電源の供給を受けるようになっている。端
子11a,11bには、発報回路12及び定電圧回路1
3が接続されている。発報回路12は、警報信号ALM
に基づいて端子11a,11b間を所定のインピーダン
スで短絡し、感知器回線に一定値以上の電流を流すこと
により受信機や中継器に警報を伝達するものである。定
電圧回路13は、感知器回線を介して供給される直流2
4Vの電源から、感知器内部に必要な、例えば直流10
Vの安定した電源電圧VPを生成するものである。定電
圧回路13は、入力端子I1,I2に印加される直流2
4Vの電圧の極性に拘らず、出力端子Gに接地電圧GN
D、出力端子Vに10Vの電源電圧VPを出力するよう
になっている。
【0015】定電圧回路13の出力端子G,Vには、駆
動手段(例えば、駆動部)20、発光手段(例えば、L
ED)30、受光手段(例えば、受光回路)40、及び
検出制御回路50が接続されている。駆動部20は、輝
度調節用の発光制御信号CTLに応じたレベルでLED
30を駆動するものであり、ディジタル/アナログ変換
器(以下、「D/A」という)21、演算増幅器22、
NPNトランジスタ23、及び抵抗器24,25で構成
されている。
【0016】D/A21は、例えば8ビットのディジタ
ル値(0〜255)で与えられる発光制御信号CTLを
アナログ電圧に変換するものであり、その出力側に演算
増幅器22の+入力端子が接続されている。演算増幅器
22の出力側は、トランジスタ23のベースに接続され
ている。トランジスタ23のベースとエミッタ間にはバ
イアス用の抵抗器24が接続されている。また、トラン
ジスタ23のエミッタは、演算増幅器22の−入力端子
に接続されるとともに、駆動電流制限用の抵抗器25を
介して接地電圧GNDに接続されている。トランジスタ
23のコレクタには、LED30の陰極が接続され、こ
のLED30の陽極が電源電圧VPに接続されている。
受光回路40はフォトトランジスタ等で構成されてお
り、LED30から発せられて警戒区域の空間を通して
到達した光を受け、その受光レベルに応じたアナログ電
圧を出力するものである。
【0017】検出制御回路50は、A/D51、制御手
段(例えば、制御部)52、レジスタ53、及び煙検出
手段(例えば、煙検出部)54で構成されており、この
A/D51に受光回路40からのアナログ電圧が与えら
れるようになっている。更に、A/D51で変換された
8ビットのディジタル値(0〜255)の受光レベル信
号RLVは、制御部52と煙検出部54とに与えられる
ようになっている。制御部52には、端子55から“警
戒レベル設定モード”、“試験モード”、または“通常
動作モード”の動作モードを指定するための動作モード
指定信号MODが与えられるようになっている。
【0018】制御部52は、“警戒レベル設定モード”
が指定されると、図示しない読出し専用メモリ(以下、
「PROM]という)等に予め設定された感度に応じた
レベル設定用の発光制御信号CTLのディジタル値(例
えば、100)を出力するとともに、その時、受光回路
40で受光されてA/D51で変換された光の受光レベ
ル信号RLVを、警戒レベルALVとしてレジスタ53
に格納する。また、“試験モード”が指定された場合に
は、制御部52は前記レベル設定用の発光制御信号CT
Lのディジタル値を出力するとともに、受光回路40で
受光されてA/D51で変換された光の受光レベル信号
RLVが、レジスタ53に格納された警戒レベルALV
と比較する。そして、受光レベル信号RLVが警戒レベ
ルALV以下であれば、警報信号ALMを出力するよう
になっている。これにより、この感知器の機能を試験す
ることができるようになっている。
【0019】更に、“通常動作モード”が指定された場
合には、制御部52は発光制御信号CTLのディジタル
値を通常時の値、例えば200に設定して出力するよう
になっている。煙検出部54は、“通常動作モード”時
に、例えば3秒周期で受光レベル信号RLVを監視し、
この受光レベル信号RLVがレジスタ53に格納された
警戒レベルALVL以下に低下したときには、LED3
0と受光回路40間の光路上に火災に相当する煙が存在
すると判定して、発報回路12に警報信号ALMを出力
する機能を有している。
【0020】次に、図1の感知器の動作を、(1)警戒
レベル設定モード、(2)試験モード、及び(3)通常
動作モードに分けて説明する。 (1) 警戒レベル設定モード 制御部52のPROMには、感知器の感度に応じて、減
光率と発光制御信号CTLの値が、例えば次のように設
定されている。 感度:正常、減光率:0%、発光制御信号CTL:20
0 感度:1種、減光率:50%、発光制御信号CTL:1
00 感度:2種、減光率:70%、発光制御信号CTL:6
0 端子11a,11bを感知器回線に接続するとともに、
端子55に印加する動作モード指定信号MODを“警戒
レベル設定モード”に設定した後、感度を例えば1種に
指定する。これにより、感知器回線を介して供給された
直流24Vから、定電圧回路13で安定した10Vの電
源電圧VPが生成され、駆動部20、LED30、受光
回路40、及び検出制御回路50に供給されて警戒レベ
ル設定モードの動作が開始される。警戒レベル設定モー
ドが動作すると、制御部52において指定された感度
(この場合、1種)に対応する発光制御信号CTL(=
100)がPROMから読出され、駆動部20のD/A
21に出力される。発光制御信号CTLは、D/A21
でアナログ電圧に変換され、演算増幅器22に与えられ
る。演算増幅器22の出力信号はトランジスタ23のベ
ースに与えられ、このトランジスタ23で制御された駆
動電流によってLED30が駆動される。
【0021】これにより、LED30から減光率50%
に対応する輝度の光が出力される。これは、警戒区域の
空間に煙が全く存在しないときに、感度を正常に指定し
て発光制御信号CTL=200でLED30を発光させ
た場合に、受光回路40へ到達した光の受光レベルを基
準にして、受光レベルがその基準の50%に減衰するよ
うな輝度の光である。LED30から出力された光L1
は、警戒区域の空間を通って受光回路40に到達する。
この場合の光L1は、煙による実際の減衰を受けていな
いが、LED30から出力される時に、既に火災に相当
する煙による減衰量が与えられて出力されているので、
受光回路4に入射された光L1のレベルは火災の判定基
準と同一のレベルになっている。
【0022】一方、受光回路40には、LED30から
の光L1に加えて、外来光L2も入射され、これらの光
L1,L2が加算されたアナログ電圧が、この受光回路
40から出力される。受光回路40から出力されたアナ
ログ電圧はA/D51に与えられ、ディジタルの受光レ
ベル信号RLVに変換される。受光レベル信号RLVの
ディジタル値(例えば、120)は、制御部52に与え
られる。そして、制御部52に与えられた受光レベル信
号RLVの値が、火災判定用の警戒レベルALVとして
レジスタ53に格納される。
【0023】(2) 試験モード 試験モードは、既に設置されている感知器が、所定の機
能通りに作動するか否かを擬似的にチェックするもので
ある。即ち、警戒区域に煙が存在しないときに、通常時
の発光制御信号CTLの値よりも小さい値を設定して、
受光レベルを低下させることによって火災発報状態を作
り出し、その機能に異常が無いことを確認するものであ
る。試験モードでは、端子55に印加する動作モード指
定信号MODを“試験モード”に設定するとともに、感
度の指定(例えば、1種)を行う。これにより、制御部
52のPROMに設定されている発光制御信号CTL
(=100)よりも小さい値(例えば、90)が発光制
御信号CTLとして、駆動部20のD/A21へ出力さ
れる。発光制御信号CTLは、D/A21でアナログ電
圧に変換され、演算増幅器22を介してトランジスタ2
3を制御し、これによってLED30が駆動される。L
ED30から出力された光L1は、警戒区域の空間を通
って受光回路40に到達する。
【0024】一方、受光回路40には、LED30から
の光L1に加えて、外来光L2も入射され、これらの光
L1,L2が加算されたアナログ電圧が、この受光回路
40から出力される。受光回路40から出力されたアナ
ログ電圧はA/D51に与えられ、ディジタルの受光レ
ベル信号RLVに変換される。受光レベル信号RLVの
ディジタル値は制御部52に与えられ、レジスタに格納
されている警戒レベルALVと比較される。そして、受
光レベル信号RLVの値が、警戒レベルALV以下であ
れば、煙検出部54から発報回路12に対して警報信号
ALMが出力される。発報回路12に警報信号ALMが
与えられると、この発報回路12によって端子11a,
11b間が所定のインピーダンスで短絡される。感知器
回線に所定の短絡電流が流れると、電源供給側の受信機
や中継器で警報が検出され、感知器の機能が正常である
ことが確認できる。
【0025】(3) 通常動作モード 端子55に印加する動作モード指定信号MODを“通常
動作モード”に切り替えると、検出制御回路50は通常
の火災検出動作となる。これにより、試験部52から、
通常動作時のディジタル値200の発光制御信号CTL
が駆動部20へ出力される。駆動部20から出力された
駆動電流によってLED30が駆動され、このLED3
0から出力された光L1は、警戒区域の空間を通って受
光回路40に到達する。そして、受光回路40におい
て、例えば3秒間隔で周期的に受光レベル信号RLVの
監視が行われる。
【0026】警戒区域に煙が存在しない時、LED30
から出力された光L1は煙による減衰を受けずに受光回
路4に入射される。受光回路40にはLED30からの
光L1に加えて、外来光L2も入射されるので、これら
の光L1,L2が加算されたアナログ電圧が、この受光
回路40から出力される。受光回路40から出力された
アナログ電圧はA/D51に与えられ、ディジタル値
(例えば、220)の受光レベル信号RLVに変換され
る。受光レベル信号RLVは、煙検出部54に与えら
れ、この煙検出部54においてレジスタ53に格納され
た警戒レベルALVと比較される。この場合は、警戒区
域に煙が存在せず、受光レベル信号RLVの値は220
であり、警戒レベルALV(=120)以上の値である
ので、警報信号ALMは出力されない。
【0027】火災発生により、警戒区域に煙が充満して
LED30の光L1が減衰すると、A/D51から出力
される受光レベル信号RLVの値が低下する。そして、
受光レベル信号RLVの値が、レジスタ53に格納され
た警戒レベルALV以下になると、煙検出部54から発
報回路12に対して警報信号ALMが出力される。発報
回路12に警報信号ALMが与えられると、この発報回
路12によって端子11a,11b間が所定のインピー
ダンスで短絡される。これにより、感知器回線に所定の
短絡電流が流れ、電源供給側の受信機や中継器で警報を
検出することができる。
【0028】このように、本実施形態の感知器は、“警
戒レベル設定モード”時にLED30から所定の減衰率
で低下させた輝度の光を発光させるための制御部52及
び駆動部20を有し、更にこの“警戒レベル設定モー
ド”時の受光回路40の受光レベル信号RLVを、火災
判定用の警戒レベルALVとして格納するためのレジス
タ53を有している。これにより、動作確認試験時に減
光フィルタ等の調整用の治具が不要であり、かつ警戒レ
ベルALVの設定を自動的に行うことができるという利
点を有する。しかも、外来光L2を含んだ警戒レベルA
LVを設定することができるので、この外来光L2によ
る影響のない火災判定ができるという利点を有する。更
に、制御部52は、“試験モード”を指定することによ
り、発光制御信号CTLの値を小さくして疑似的に火災
発報状態を発生させる機能を有しているので、簡単に感
知器の機能試験を行うことができるという利点を有す
る。
【0029】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次の(a)〜(j)のようなものがある。 (a) 発光制御信号CTL及び受光レベル信号RLV
は、ディジタル値となっているが、アナログ電圧を用い
てもよい。 (b) 駆動部20の回路構成は図1の回路に限定され
ず、発光制御信号CTLに応じた駆動電流を出力するも
のであれば、どのような回路でも良い。 (c) 発光手段はLED30に限定されず、レーザダ
イオード等の発光素子を用いても良い。 (d) 制御部52、レジスタ53、及び煙検出部54
を個別に構成しているが、1つのMPUを用いてこれら
の機能を有するように構成しても良い。また、A/D機
能を有するMPUを用いても良い。
【0030】(e) 制御部52に対する動作モード指
定信号MODは、外部から与えられるようになっている
が、例えば、タイマ等を用いて周期的に内部で生成する
ようにしても良い。これにより、外来光L2の変化を周
期的に警戒レベルALVに反映させることができるの
で、より正確に火災判定を行うことが可能になる。 (f) 煙検出部54による受光レベルの監視は3秒周
期で行う必要はなく、適切なタイミングで行うことがで
きるものであれば良い。 (g) “警戒レベル設定モード”、“試験モード”、
及び“通常動作モード”における発光制御信号CTLの
値は、実施形態で例示した値に限定されず、回路構成等
にあわせて適宜設定することができる。
【0031】(h) “試験モード”において、発光制
御信号CTLの値を徐々に下げてLED30の輝度を低
下させ、それに対応して受光レベル信号RLVが警戒レ
ベルALVに達したときに、警報表示または警報音を出
力するようにしても良い。 (i) 制御部52は、“警戒レベル設定モード”、
“試験モード”、及び“通常動作モード”に対応可能な
3種類の機能を有しているが、“警戒レベル設定モー
ド”と“通常動作モード”の機能に限定しても良い。ま
た、“試験モード”と“通常動作モード”の機能に限定
しても良い。 (j) 制御部52は、“警戒レベル設定モード”にお
いて、感度(1種)に対応する発光制御信号CTL(=
100)に基づく受光レベル信号RLVを、警戒レベル
ALVとして設定しているが、発光制御信号CTLの値
を複数の値(例えば、200,100)に変化させて各
値毎に受光レベル信号RLVを測定し、CTL/RLV
換算式を求めるようにしても良い。そして、“通常動作
モード”において、受光レベル信号RLVの値を前記C
TL/RLV換算式に代入し、LED30と受光回路4
0との間の煙によって減衰された発光制御信号CTLの
値に換算して、これと実際の発光制御信号CTLの値
(=200)の比率から減光率を求めることができる。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、試験モード時に通常レベルよりも低い試験レ
ベルで発光手段を駆動する制御手段と、この時の受光手
段の受光レベルを警戒レベルと比較して試験結果を出力
する試験手段を有している。このため、減光フィルタ等
の試験用の治具を必要とせず、かつ外来光に影響されな
い機能試験ができるという効果がある。
【0033】第2の発明によれば、レベル設定モード時
に、予め火災に相当する煙による減衰を考慮した輝度で
発光手段を駆動し、この時の受光手段の受光レベルを警
戒レベルとして設定する制御手段を有している。このた
め、外来光等の影響を加味した警報レベルが設定される
ので、この外来光に影響されない火災判定ができるとい
う効果がある。更に、減光フィルタ等の試験調整用の治
具が不要となり、かつ警報レベルの設定を自動的に行う
ことができるという効果がある。
【0034】第3の発明によれば、試験モード及びレベ
ル設定モードにも対応可能な制御手段を有している。こ
れにより、第1及び第2の発明の効果を具備する感知器
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す感知器の構成図であ
る。
【図2】従来の感知器の構成図である。
【符号の説明】
12 発報回路 13 定電圧回路 20 駆動部 30 LED 40 受光回路 50 検出制御回路 52 制御部 53 レジスタ 54 煙検出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輝度調節用の発光制御信号が与えられ、
    該発光制御信号に対応する駆動電流を出力する駆動手段
    と、 前記駆動電流に応じた輝度の光を出力する発光手段と、 前記発光手段から出力されて警戒区域の空間を通って到
    達した光を受光し、その受光レベルを出力する受光手段
    と、 通常動作モードまたは試験モードのいずれか一方を指定
    するための動作モード指定信号によって通常動作モード
    が指定されたときには前記発光制御信号を通常動作時の
    通常レベルに設定して出力し、試験モードが指定された
    ときには該発光制御信号を該通常レベルよりも低い試験
    レベルに設定して出力する制御手段と、 前記動作モード指定信号によって前記試験モードが指定
    されたときには、前記該受光レベルが警戒レベル以下に
    低下しているか否かに基づいて試験結果を出力する試験
    手段と、 前記動作モード指定信号によって前記通常動作モードが
    指定されたときには、前記受光レベルに基づいて前記発
    光手段と前記受光手段の間の光路上の煙を検出し、該受
    光レベルが前記警戒レベル以下に低下したときに警報信
    号を出力する煙検出手段とを、 備えたことを特徴とする減光式煙感知器。
  2. 【請求項2】 輝度調節用の発光制御信号が与えられ、
    該発光制御信号に対応する駆動電流を出力する駆動手段
    と、 前記駆動電流に応じた輝度の光を出力する発光手段と、 前記発光手段から出力されて警戒区域の空間を通って到
    達した光を受光し、その受光レベルを出力する受光手段
    と、 通常動作モードまたはレベル設定モードのいずれか一方
    を指定するための動作モード指定信号によって通常動作
    モードが指定されたときには前記発光制御信号を通常動
    作時の通常レベルに設定して出力し、レベル設定モード
    が指定されたときには該発光制御信号を火災発生時の減
    光率に対応したレベルに設定して出力するとともに、前
    記受光手段から出力された受光レベルを測定して警戒レ
    ベルまたは換算式として設定する制御手段と、 前記動作モード指定信号によって前記通常動作モードが
    指定されたときには、前記受光レベルに基づいて前記発
    光手段と前記受光手段の間の光路上の煙を検出し、該受
    光レベルが前記警戒レベル以下に低下したときに警報信
    号を出力する煙検出手段とを、 備えたことを特徴とする減光式煙感知器。
  3. 【請求項3】 輝度調節用の発光制御信号が与えられ、
    該発光制御信号に対応する駆動電流を出力する駆動手段
    と、 前記駆動電流に応じた輝度の光を出力する発光手段と、 前記発光手段から出力されて警戒区域の空間を通って到
    達した光を受光し、その受光レベルを出力する受光手段
    と、 通常動作モード、試験モード、またはレベル設定モード
    の内のいずれかを指定するための動作モード指定信号に
    よって通常動作モードが指定されたときには前記発光制
    御信号を通常動作時の通常レベルに設定して出力し、試
    験モードが指定されたときには該発光制御信号を該通常
    レベルよりも低い試験レベルに設定して出力し、レベル
    設定モードが指定されたときには該発光制御信号を火災
    発生時の減光率に対応したレベルに設定して出力すると
    ともに、前記受光手段から出力された受光レベルを警戒
    レベルとして設定する制御手段と、 前記動作モード指定信号によって前記試験モードが指定
    されたときには、前記該受光レベルが前記警戒レベル以
    下に低下しているか否かに基づいて試験結果を出力する
    試験手段と、 前記動作モード指定信号によって前記通常動作モードが
    指定されたときには、前記受光レベルに基づいて前記発
    光手段と前記受光手段の間の光路上の煙を検出し、該受
    光レベルが前記警戒レベル以下に低下したときに警報信
    号を出力する煙検出手段とを、 備えたことを特徴とする減光式煙感知器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7944723B2 (en) 2004-12-16 2011-05-17 Converteam Uk Ltd Matrix converters
CN113534847A (zh) * 2021-08-23 2021-10-22 哈尔滨工业大学 一种有动力可重复使用飞行器能量管理轨迹设计方法

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US7944723B2 (en) 2004-12-16 2011-05-17 Converteam Uk Ltd Matrix converters
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