JP2002352348A - 煙感知器の感度試験方法 - Google Patents
煙感知器の感度試験方法Info
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Abstract
を抑え、確実な煙感知器の感度試験が行える煙感知器の
感度試験方法を提供することにある。 【解決手段】作動試験指令若しくは不作動試験指令を火
災受信機6より被試験対象の煙感知器に送ると、マイク
ロコンピュータ4がこの作動試験指令若しくは不作動試
験指令に基づいて作動試験信号SG1又は不作動試験信
号SG2を投光・受光回路3の感度調整制御回路13を
介して駆動制御回路12の発光電流制御回路12及び増
幅部9のゲイン切り替え回路90に送る。駆動制御回路
12の発光電流制御回路121は発光素子1の発光量を
増大ささせ、ゲイン切り替え回路Aは受光信号を増幅す
る演算増幅器のゲインを作動試験又は不作動試験帰に対
応した値に切り替えて増大させる。マイクロコンピュー
タ4は投光・受光回路3から出力される出力信号OSの
レベルを予め設定している発報閾値と比較する。
Description
験方法に関するものである。
バックグランド信号を増幅部のゲインを増加させ、その
ときの増幅された受光信号のレベルと、予め設定してい
る警告閾値とを比較することで警告回路が感度範囲外で
動作しているか、否かを試験する方法がある。
光素子の受光信号を増幅する増幅部のゲインを所定の第
1のゲイン分増加させ、そのとき増幅部より増幅されて
出力される出力信号を第1の試験信号とし、また上記第
1のゲインよりも小さい第2のゲイン分で増幅部のゲイ
ンを増加させ、そのときの増幅部より増幅されて出力さ
れる出力信号を第2の試験信号として用い、第1の試験
信号のレベルが上記警告閾値よりも小さいか、或いは第
2の試験信号のレベルが警告閾値を越えている場合に、
警告回路が感度範囲外で動作していると判断する方法で
ある。
増幅部のゲインを増加させて受光信号に含まれるバック
グランド信号のレベルを高めることで、実際に煙を煙検
出室に流入させて試験を行うことなく、擬似的に感度試
験用に必要な煙濃度を検出したときの受光信号を発生さ
せ、感度試験を可能とした方法であるが、この従来方法
では、増幅部のゲインだけを増加させるため、回路ノイ
ズも同時に増幅されることになり、そのため増幅された
ノイズにより、警告閾値に引っかかるレベルの受光信号
も現れることになり、実際には感度範囲外であっても感
度範囲内として良品と判断されてしまうという問題があ
った。
もので、その目的とするところは、実際の煙を用いず、
しかも回路のノイズの発生を抑え、確実な煙感知器の感
度試験が行える煙感知器の感度試験方法を提供すること
にある。
めに、請求項1の発明では、煙が外部より内部に流入す
る煙検出室と、この煙検出室内に臨み光を煙検出室内に
放射する発光素子と、発光素子が放出する光が直接受光
しないように受光面を煙検出室内に臨ませ、暗室内に流
入した煙による上記発光素子の放射光の反射光を受光す
る受光素子とで構成される光学系部を有し、上記受光素
子が出力するバックグランド信号を含む受光信号を増幅
部で増幅してその出力信号のレベルで煙濃度を計測する
煙感知器の感度試験に当たり、上記増幅のゲインを通常
監視時のゲインより大きな第1のゲインで設定すると同
時に上記発光素子の発光電流を増加させて通常監視時の
光量より大きな第1の発光量を設定した状態で作動試験
用の上記出力信号を得、上記増幅部のゲインを通常監視
時のゲインより大きく且つ第1のゲインより小さな第2
のゲインで設定すると同時に上記発光素子の発光電流を
増加させて通常監視時の光量より大きく且つ上記第1の
光量より小さな上記発光素子の第2の光量を設定した状
態で上記増幅部より不作動試験用の上記出力信号を得、
作動試験用、不作動試験用の出力信号のレベルと予め設
定した閾値とを比較して作動試験用の出力信号のレベル
が上記閾値よりも小さいか、不作動試験用の出力信号の
レベルが上記閾値よりも大きいときに煙感知器が感度範
囲外で動作していることを検出することを特徴とする。
いて、上記第1のゲイン、第2のゲインを切り替えるゲ
イン切り替え回路を上記増幅部に備え、上記発光素子の
発光電流を切り替えて発光量を切り替える発光量切り替
え回路を上記発光素子の駆動制御回路内に備えているこ
とを特徴とする。
明において、バックグランド信号の大きさによって、第
1のゲインと、第2のゲインの値を調整することを特徴
とする。
いて、上記ゲイン切り替え及び発光量切り替えの切り替
え指示を煙感知器外部からの切り替え信号により行うこ
とを特徴とする。
する。
めに構成された煙感知器のシステム構成を示しており、
煙検出室X内に配置され、煙検出室X内に光Lを放射す
るLEDからなる発光素子1と、煙検出室X内に配置さ
れ、発光素子1の光Lが煙検出室内に流入する煙の粒子
Yによって散乱された散乱光L’を受光し、その受光量
に応じたレベルの電流信号を受光信号として出力するフ
ォトダイオードからなる受光素子2とを備えた光学系部
と、発光素子1の発光制御と、受光素子2の受光信号の
処理を行う投光・受光回路3と、投光・受光回路3の制
御と、本発明の感度試験方法を実行するための後述する
処理を行う機能と、増幅され、オフセット調整された受
光信号、つまり投光・受光回路3からの出力信号の処理
を行う機能とを備えたマイクロコンピュータ4と、火災
受信機6に対して所定の信号形式により煙感知情報を回
線7を介して伝送したり、火災受信機6からの操作情報
を受信するための伝送回路5とで構成される。
タ4からの制御信号CSによって制御されるもので、受
光素子2から電流信号として出力される受光信号を電圧
信号に変換するためのI/V変換回路8と、このI/V
変換回路8で電圧信号に変換された受光信号を増幅する
増幅部9と、感度調整回路10と、オフセット調整回路
11と、発光素子1の駆動を制御する駆動制御回路12
と、感度調整制御回路13とから構成される。
しており、駆動制御回路12は、電源Vccとグランド
との間に駆動用トランジスタQ1とLEDからなる発光
素子1と抵抗R0との直列回路を接続し、定電圧回路1
22を非反転入力端に接続した演算増幅器OP1の出力
端より入力するベース電流に応じたエミッタ電流を駆動
用トランジスタQ1を介して発光素子1と抵抗R0の直
列回路に流して発光させるようになっている。
まり発光電流を切り替えて発光量を切り替えるのが演算
増幅器OP1の帰還回路に挿入された発光電流制御回路
121である。この発光電流制御回路121は図3に示
すように発光素子1のカソードと抵抗R0の接続点と、
演算増幅器OP1の反転入力端との間に挿入された抵抗
R1及びグランドと演算増幅器OP1の反転入力端との
間に挿入された抵抗R20とMOSFETからなるスイ
ッチ素子Q2との直列回路及び、抵抗R21とMOSF
ETからなるスイッチ素子Q3との直列回路と、MOS
FETQ2、Q3のオンオフを制御する制御回路123
とで構成される。
ータ4から感度調整制御回路13を介して後述する感度
試験を行う際に、作動試験信号SG1が入力すると、一
方のスイッチング素子Q2をオンさせ、また不作動試験
信号SG2が入力すると、両スイッチング素子Q2,Q
3をオンさせることで演算増幅器OP1の帰還抵抗値を
切り替え、この切り替えにより演算増幅器OP1のゲイ
ンを切り替えるようになっている。
0kΩ、R1の抵抗値を5kΩとし、スイッチ素子Q
2、Q3が共にオフとしている通常監視時の発光電流を
Iとした場合、作動試験時にはI×(50kΩ+5k
Ω)/50kΩとなって、通常時の発光電流Iに対して
10%増加することになる。また不作動試験時にはI×
(100kΩ+5kΩ)/100kΩとなって、通常時
の発光電流Iに対して5%増加することになる。
変換回路8から出力される電流信号からなる受光信号を
抵抗R3を介して反転入力端に入力して増幅する演算増
幅器OP2と、この演算増幅器OP2の反転入力端と出
力端との間にスイッチ素子S1〜S5を介して接続され
ている帰還抵抗R11〜R15と、上記スイッチ素子S
1〜S5をオンオフして演算増幅器OP2に接続する帰
還抵抗を選択して、演算増幅器OP2のゲインを切り替
え設定するゲイン設定回路91から構成され、ゲイン設
定回路91と、スイッチ素子S1〜S5と、複数の帰還
抵抗R11〜R15とで演算増幅器OP2のゲイン切り
替え回路90を構成している。
2と同様に感度調整制御回路13からの作動試験信号S
G1又は不作動試験信号SG2に基づいて予めメモリ3
9に記憶させているゲイン設定内容に応じてスイッチ素
子S1〜S5を制御するようになっている。演算増幅器
OP2は反転入力端に基準電圧源ref2が接続されて
いる。
と、演算増幅器OP3の反転入力端と演算増幅器OP2
の出力端との間に挿入された可変抵抗器VRと、帰還抵
抗R4と、基準電圧源ref1とで構成され、可変抵抗
器VRにより演算増幅器OP3のゲイン調整を行うこと
で感度調整が行えるようになっている。
と、D/Aコンバータ111とバッファアンプ112と
で構成され、外部からの調整用のデジタルデータで示さ
れる電圧をD/Aコンバータ11でアナログ電圧に変換
してその電圧をオフセット電圧として演算増幅器OP2
の出力電圧に加算しオフセット調整を行い、オフ調整後
の信号を、投光・受光回路3の出力信号OSとしてバッ
ファアンプ112を通じてマイクロコンピュータ4のA
/D変換ポートへ出力するようなっている。
た煙感知器を用いて行う本発明の感度試験方法について
説明する。
煙検出室X内に臨ませた発光素子1から煙検出室X内に
光Lを放射し、発光素子1と同様に暗室内に臨ませると
ともに発光素子1の光軸から離れた位置に受光面を配置
した受光素子2とで光学系部を構成し、この受光素子2
の受光信号のレベルにより煙の濃度を検知するようにな
っている。
入していない状態では、発光素子1からの光Lは受光素
子2に入らないが、煙が煙検出室X内に流入すると、煙
の粒子Sにより発光素子1の放射する光Lが散乱し、そ
の散乱光L’が受光素子2に受光される。これによりフ
ォトダイオードを用いる受光素子2の受光信号は、投光
・受光回路3内のI/V変換回路8により電圧信号に変
換された後、さらに増幅部9で増幅され、感度調整回路
10.オフセット調整回路11を介してマイクロコンピ
ュータ4へ出力され、この出力信号OSのレベルと予め
設定している発報閾値とがマイクロコンピュータ4で比
較され、出力信号OSのレベルが発報閾値を越えている
場合に発報されるのである。
ていない場合でも、発光素子1から放射された光Lが煙
検出室X内の内壁面で反射してある程度の光が受光素子
2に受光される。この光を通常迷光と言う。
するため、ここでは光学S/Nという値を定義する。
トル換算10%/m)時の受光素子2からの電流出力信
号量をPs(nA)、煙が全くない場合の受光素子2の
出力である迷光信号(バックグランド信号)をPn(n
A)とすると、例えば煙濃度3.16(%/foot)
時の光学SN値Rは以下のように示される。
(電流出力信号量)との関係を示す。
ように行われる。受光素子2から出力される受光信号は
上述のようにI/V変換回路8によりI/V変換され且
つ増幅されるが、この時のゲインをGiとする。
号は一旦I/V変換回路8内でピークホールドされた
後、さらに増幅するために増幅部9の演算増幅器OP2
に入力する。通常監視時においては、演算増幅器OP2
のゲインはゲイン切り替え回路90によってゲインの最
低値が設定される。図2ではスイッチ素子S1がオンさ
れて帰還抵抗R11が演算増幅器OP2に接続されて通
常監視時のゲインが設定される。ここでの演算増幅器O
P2のゲインをGfとする。
2の次段に回路ゲインを調整するための感度調整回路1
0が設けられており、ここでの演算増幅器OP3のゲイ
ンをGvとする。
る出力信号の電圧レベルE1(X)〔V〕は以下のよう
に表される。
1が設けられており、このオフセット調整回路11で出
力電圧E1(x)をEoff(V)だけオフセット調整
したときの煙濃度x(%/foot)時の出力電圧E2
(x)は以下のように表される。図4(b)はその関係
を示す。
度で発報出力を出すように設定する。
光によるバックグラウンド信号を増幅し、擬似的に試験
用に必要な煙の出力を発生させる方法である。
せると、回路ノイズも同時に増幅されることになり、増
幅されたノイズのために、感度試験用に設けた閾値に引
っかかる受光信号も現れ、問題となる。
の感度試験方法では、バックグランド信号成分のレベル
を上げる際に、発光素子1に流す発光電流を増加させる
ことにより発光光量を上げることで、ゲイン増加による
増幅量を低減させ、回路ノイズ成分の発生を抑えるので
ある。
は増幅部9内のゲイン切り替え回路90により受光信号
を増幅する演算増幅器OP2のゲイン切り替え設定を行
うとともに、駆動制御回路12により発光素子1の発光
量を切り替えることで、感度切り替えを行うようになっ
ている。
2に示すように感度試験用のゲインを4種類用意してい
る。勿論ボリュームなどや電子ボリュームを用いて、さ
らに多段階のボリューム設定も可能である。
インの場合について説明する。
90により演算増幅器OP2の増幅量を増大させるため
のゲインをGfulとしたときの煙濃度x(%/F00
T)時の出力電圧E1ul〔V〕は以下のように表され
る。
OP1のゲインをL1とすると、 E1ul(x)=(Ps+Pn)×Gi×Gful×Gv×10-9×(x/3.16)×L1 …(4) となる。
でに調整されており、感度試験中もまったく関係なく、
感度試験中のオフセット電圧E2ul(x)は E2ul(x)=E1ul(x)+Eoff …(5) となる。この(5)式より、煙濃度がゼロの時のオフセ
ット電圧E2ul(0)は E2ul(0)=E1ul(0)+Eoff …(6) となる。
的なゲイン設定について説明する。
値を、仮に1.4%/foot〜3.4%/footの
範囲と設定する。この閾値の範囲は、さらに狭くてもよ
いが、一般的に米国ではこの値近辺に設定するのが普通
である。そして、煙感知器の発報閾値が上記閾値内にあ
るかを確認するため、試験時に実際の煙が無いにもかか
わらず擬似的に3.4%/foot〜5.5%/foo
tに相当する電圧を持つ出力信号OSを発生させ、煙感
知器が発報信号を出すかどうかを試験する。
し、試験することを作動試験と言うことにする。逆に試
験時に実際の煙が無いにもかかわらず擬似的に0.5%
/foot〜1,4%/footの信号を発生させ、煙
感知器が発報信号を出さないかどうかをどうかを試験す
るのを、不作動試験と言うことにする。
せる疑似信号のレベルの値は、上記の閾値の設定の範囲
と関係あり、この閾値の範囲によって疑似信号のレベル
を再設定されるのは言うまでもない。
フセット電圧E2ul(0)と、作動試験における煙濃
度範囲3.4%/foot〜5.5%/F00Tにおけ
る疑似の出力信号OSの電圧E2(3.4)、E2
(5.5)が以下の関係になるように、ゲイン切り替え
回路90で演算増幅器OP2のゲインを切り替え設定す
ればよい。
(5.5) このときの作動試験のゲインを第1のゲインとし、この
ときの発光素子1の発光量を第1の発光量とする。図5
(a)はこの動作時のゲイン設定条件の関係を示し、縦
軸は出力される信号の電圧を、横軸は煙濃度(%/fo
ot)を示す。
オフセット電圧E2ul(0)と、不作動試験における
煙濃度範囲0.5%/foot〜1.4%/footに
おける疑似の出力電圧E2(0.5)、E2(1.4)
が以下の関係になるように、ゲイン切り替え回路90で
演算増幅器OP2のゲインを切り替え設定すればよい。
(1.4) このときの不作動試験のゲインを第2のゲインとし、こ
のときの発光素子1の発光量を第2の発光量とする。図
5(b)はこの不動作時のゲイン設定条件の関係を示
し、縦軸は出力される信号の電圧を、横軸は煙濃度(%
/foot)を示す。
定は、可変抵抗器などによりその都度変更する方法など
が考えられるが、本実施形態の方法を用いる煙感知器に
は、図2に示すように複数の帰還抵抗R11〜R15を
ゲイン切り替えるゲイン切り替え回路90を備え、切り
替えを簡単にできるようにしてある。
記のゲインを切り替え設定することで不作動試験、作動
試験を行えば、感度試験がうまく行われる。
の関係を説明する。
率との関係を知ることで、特別な調整を行うことなく、
感度調整ができるようになっており、本実施形態に対応
する図2の煙感知器では、ゲインを5段に切り替えるこ
とができるようにしている。
倍)、第1の不作動試験用ゲインUL1(8倍)、
第2の不作動試験用ゲインUL2(10倍)、第1の
作動試験用ゲインUL3(26倍)、第2の作動試験
用ゲインUL4(33倍)の5段を切り替えることがで
きる。
ゲインUL1,UL2が上述の第2のゲイン、第1,第
2の作動試験時のゲインUL3,UL4を上述の第1の
ゲインに相当する。
6の発光制御回路123を動作させて発光素子1に流れ
る電流を増大させ、例えば通常時の発光量に対して5%
増大させ、作動試験時には、通常時の発光量に対して1
0%増大させるようになっている。上記の不作動試験時
の発光素子1の発光量を上述の第2の発光量、作動試験
時の発光素子1の発光量を上述の第1の発光量に相当す
る。
時に切り替え設定できる上記ゲインUL2〜UL4にお
ける光学SNとオフセット電圧煙濃度換算値(%/fo
ot)との関係を、発光素子1の光量が通常時の場合
と、光量が例えば58%低下時の場合とについて図6
(a)(b)のグラフにより示す。
光量が通常時の場合において、2種類のゲイン設定では
光学SNが4〜8までの作動試験条件を満足できないこ
とから、光学SN3〜SN6に対応することができるよ
うにゲインを設定することで、作動試験に対応させる。
で光学SN3〜SN6に対応することができる値に設定
する。
SN5.0の時にオフセット電圧煙濃度感度値が作動試
験範囲のほぼ中心になるように設定する。
きない低い光学SN3〜SN4.5をカバーするように
設定する。UL1ゲインは作動試験時に低い光学SN3
付近をカバーできるように設定する。
0.42倍まで低下したときにはゲインを変化させ、オ
フセット電圧煙濃度換算値が作動試験範囲に入らないこ
とが合格基準であり、この場合は図6(b)に示すよう
に上記UL3,UL4のゲイン設定で作動試験に対応さ
せる。
である工場での調整時や、設置現場での試験時により簡
単な調整が可能となる。
ばらつきにより迷光成分すなわち光学SNがサンプル毎
に変動するため、それ毎の精密な感度調整が必要であ
り、また感度試験機能を付加することで、感度試験用の
調整も必要になり、工程が増えることによりコストアッ
プ要因になる。
ことと、光学SNと、ゲイン切り替え回路90によって
切り替え設定される演算増幅器OP2のゲインの関係を
用いることで、工程での調整が不要になる。
より煙検出室内の迷光分が増えた場合は、光SNが変化
することが想定される。しかし通常監視時はほとんど煙
がない場合なので、このときの迷光量(バックグランド
信号のレベル)を計測して、マイクロコンピュータ4内
のメモリにその履歴を記録させておけば、迷光が増えた
場合、ゲイン切り替え回路90によって感度試験時に切
り替え設定するゲインを迷光に応じて変更させればよ
い。例えば、光学SNが6の場合、作動試験が行える第
1のゲインは33倍のUL4であり、不作動試験が行え
る第2のゲインは10倍のUL2となる。
動試験が行える第1のゲインは26倍のUL3であり、
不作動試験が行える第2のゲインは8倍のUL1又は1
0倍のゲインUL2を設定すればよい。
では光学系部内に煙がないことを確認する。
り被試験対象の煙感知器に送ると、煙感知器内では伝送
回路5をマイクロコンピュータ4がこの作動試験指令を
受け取り、この指令に基づいて作動試験信号SG1を感
度調整制御回路13に出力する。感度調整制御回路13
は、駆動制御回路12及びゲイン切り替え回路90は作
動試験信号SG1に基づいてスイッチ素子Q2をオンさ
せ、これにより演算増幅器OP1のゲインを増加させて
発光素子1に流す発光電流を通常時に比べて10%増加
させる。一方ゲイン切り替え回路90内ではゲイン設定
回路91が作動試験信号SG1に基づいてスイッチ素子
S0をオフし、スイッチ素子S3又はS4をオンさせる
ことにより、帰還抵抗をR11からR14又はR15に
切り替え、演算増幅器OP2のゲインを26倍若しくは
33倍に増加させる。これにより電圧信号にI/V変換
回路8で変換されている受光信号を設定ゲインにより増
幅し、この増幅された信号を感度調整回路10、オフセ
ット調整回路11を介してマイクロコンピュータ4へ送
り、マイクロコンピュータ4は予め設定されている発報
閾値と比較し、入力された出力信号のレベルが閾値を越
えている場合には発報情報を火災受信機6へ伝送回路5
を介して送る。これにより火災受信機6で警報が発すれ
ば作動試験が合格と判断できる。
試験対象の煙感知器に送ると、煙感知器内では伝送回路
5をマイクロコンピュータ4がこの不作動試験指令を受
け取り、この指令に基づいて不作動試験信号SG2を感
度調整制御回路13に出力する。感度調整制御回路13
は、駆動制御回路12及びゲイン切り替え回路90は不
作動試験信号SG2に基づいてスイッチ素子Q2,Q3
をオンさせ、これにより演算増幅器OP1のゲインを更
に増加させて発光素子1に流す発光電流を通常時に比べ
て5%増加させる。
設定回路91が不作動試験信号SG2に基づいてオン状
態のスイッチ素子S3又はS4をオフし、スイッチ素子
S1又はS2をオンさせることにより、帰還抵抗をR1
4又はR15からR12又はR13に切り替え、演算増
幅器OP2のゲインを8倍若しくは10倍に増加させ
る。これにより電圧信号にI/V変換回路8で変換され
ている受光信号を設定ゲインにより増幅し、この増幅さ
れた信号を感度調整回路10、オフセット調整回路11
を介してマイクロコンピュータ4へ送り、マイクロコン
ピュータ4は予め設定されている警報を発する閾値と比
較し、入力する信号が閾値未満であればマイクロコンピ
ュータ4は警報情報を火災受信機6へ送出しない。従っ
て警報が火災受信機6で発せられなければ不作動試験は
合格と判断できる。
の構成は図1〜図3の構成に特定限定されるものではな
く、作動試験信号SG1、不作動試験信号SG2を外部
より直接煙感知器内のマイクロコンピュータ4の入力ポ
ートに入れることができるようにしても良い。また回路
構成をIC化することでコストダウンや部品点数削減、
回路の小型化などを図ることもできる。
流入する煙検出室と、この煙検出室内に臨み光を煙検出
室内に放射する発光素子と、発光素子が放出する光が直
接受光しないように受光面を煙検出室内に臨ませ、暗室
内に流入した煙による上記発光素子の放射光の反射光を
受光する受光素子とで構成される光学系部を有し、上記
受光素子が出力するバックグランド信号を含む受光信号
を増幅部で増幅してその出力信号のレベルで煙濃度を計
測する煙感知器の感度試験に当たり、上記増幅のゲイン
を通常監視時のゲインより大きな第1のゲインで設定す
ると同時に上記発光素子の発光電流を増加させて通常監
視時の光量より大きな第1の発光量を設定した状態で作
動試験用の上記出力信号を得、上記増幅部のゲインを通
常監視時のゲインより大きく且つ第1のゲインより小さ
な第2のゲインで設定すると同時に上記発光素子の発光
電流を増加させて通常監視時の光量より大きく且つ上記
第1の光量より小さな上記発光素子の第2の光量を設定
した状態で上記増幅部より不作動試験用の上記出力信号
を得、作動試験用、不作動試験用の出力信号のレベルと
予め設定した閾値とを比較して作動試験用の出力信号の
レベルが上記閾値よりも小さいか、不作動試験用の出力
信号のレベルが上記閾値よりも大きいときに煙感知器が
感度範囲外で動作していることを検出するので、煙感知
器の感度試験を実際の煙を用いることなく、煙感知器の
感度試験を行うことができ、しかもゲインの増加量を低
減させて回路のノイズ成分の発生を抑え、結果回路ノイ
ズの影響を少なくして確実な試験ができるという効果あ
る。
て、上記第1のゲイン、第2のゲインを切り替えるゲイ
ン切り替え回路を上記増幅部に備え、上記発光素子の発
光電流を切り替えて発光量を切り替える発光量切り替え
回路を上記発光素子の発光制御回路内に備えているの
で、ゲインと発光素子の発光量可変抵抗器を用いた面倒
な調整を行うことなく、感度試験ができるという効果が
ある。
において、バックグランド信号の大きさによって、第1
のゲインと、第2のゲインの値を調整するので、光学系
の素子や構造のばらつきなど光学的なSNが変動して
も、簡単に感度試験が実施できるという効果がある。
て、上記第1のゲインと第2のゲインの切り替え及び発
光量の切り替えの切り替え指示を煙感知器外部からの信
号により行うので、外部からの信号で自動的に感度試験
を実施することができるという効果がある。
為される煙感知器のシステム構成図である。
である。
制御回路の具体回路図である。
の関係説明図である。(b)は煙感知器のオフセット調
整後の煙濃度と出力信号の電圧レベルとの関係説明図で
ある。
である。(b)は不作動試験時のゲイン設定条件の説明
図である。
にあるときの感度試験時のゲイン設定説明図である。
(b)は煙検知器の発光素子の光量が低下しているとき
の感度試験時のゲイン設定説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】煙が外部より内部に流入する煙検出室と、
この煙検出室内に臨み光を煙検出室内に放射する発光素
子と、発光素子が放出する光が直接受光しないように受
光面を煙検出室内に臨ませ、暗室内に流入した煙による
上記発光素子の放射光の反射光を受光する受光素子とで
構成される光学系部を有し、上記受光素子が出力するバ
ックグランド信号を含む受光信号を増幅部で増幅してそ
の出力信号のレベルにより警報を発する煙感知器の感度
試験に当たり、 上記増幅のゲインを通常監視時のゲインより大きな第1
のゲインで設定すると同時に上記発光素子の発光電流を
増加させて通常監視時の光量より大きな第1の発光量を
設定した状態で作動試験用の上記出力信号を得、 上記増幅部のゲインを通常監視時のゲインより大きく且
つ第1のゲインより小さな第2のゲインで設定すると同
時に上記発光素子の発光電流を増加させて通常監視時の
光量より大きく且つ上記第1の光量より小さな上記発光
素子の第2の光量を設定した状態で上記増幅部より不作
動試験用の上記出力信号を得、 作動試験用、不作動試験用の出力信号のレベルと予め設
定した閾値とを比較して作動試験用の出力信号のレベル
が上記閾値よりも小さいか、不作動試験用の出力信号の
レベルが上記閾値よりも大きいときに煙感知器が感度範
囲外で動作していることを検出することを特徴とする煙
検知器の感度試験方法。 - 【請求項2】上記第1のゲイン、第2のゲインを切り替
えるゲイン切り替え回路を上記増幅部に備え、上記発光
素子の発光電流を切り替えて発光量を切り替える発光電
流制御回路を上記発光素子の駆動制御回路内に備えてい
ることを特徴とする請求項1記載の煙感知器の感度試験
方法。 - 【請求項3】バックグランド信号の大きさによって、第
1のゲインと、第2のゲインの値を調整することを特徴
とする請求項1又は2記載の煙感知器の感度試験方法。 - 【請求項4】上記第1のゲインと第2のゲインの切り替
え及び発光量の切り替えの切り替え指示を煙感知器外部
からの信号により行うことを特徴とする請求項2記載の
煙感知器の感度試験方法。
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CN109448304A (zh) * | 2018-12-18 | 2019-03-08 | 上海贝岭股份有限公司 | 烟雾报警器的阈值的标定方法和系统 |
-
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- 2001-05-28 JP JP2001158304A patent/JP4089176B2/ja not_active Expired - Fee Related
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