JP6749717B1 - センサ制御回路及びセンサ組み込み機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のセンサ制御回路では、被検出物の有無によらず送信素子の送信強度が一定になり、被検出物の検出に用いる送信素子の消費電力が高い問題がある。【解決手段】本発明にかかるセンサ制御回路10は、被検出物100に対して照射する検出信号を送信する送信素子21に検出信号の送信強度を制御する送信素子制御信号Voutを出力する出力端子Toと、検出信号を受信する受信素子22が検出信号の受信強度の大きさに応じて信号レベルを変動させるモニタ信号Vrecが入力される入力端子Tiと、モニタ信号Vrecにより取得される送信素子21から受信素子22への検出信号の伝達率βsenの変化量に基づき送信素子制御信号Voutを生成する送信素子制御回路11と、を有し、送信素子制御回路11は、伝達率βsenの変化を打ち消す方向に送信素子制御信号Voutを変化させる。【選択図】図1

Description

本発明はセンサ制御回路及びセンサ組み込み機器に関し、例えば、検出信号を送信する送信素子と検出信号を受信する受信素子とを有するセンサ制御回路及びセンサ組み込み機器に関する。
送信素子と受信素子との間で検出信号を送受信し、検出信号により設定される検出範囲に被検出物が入ったことを検出するセンサシステムがある。このようなセンサシステムでは、送信素子の出力強度の制御が行われることがある。そこで、センサシステムにおける送信素子の出力強度の制御方法の一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の半導体レーザ駆動回路は、互いのカソードが共通接続された半導体レーザダイオードとモニタ用フォトダイオードとを備えてなる半導体レーザ素子のための半導体レーザ駆動回路であって、前記半導体レーザダイオードのアノードが電源ライン側に接続され、前記モニタ用フォトダイオードのアノードが、当該モニタ用フォトダイオードに流れる電流量に応じた電圧を発生させる電圧発生手段を介してグランドライン側に接続され、前記電源ラインと半導体レーザダイオードのアノードとの間、または、前記半導体レーザダイオード及び前記モニタ用フォトダイオードのカソードと前記グランドラインとの間に配されて、前記半導体レーザダイオードに供給される電流量を調整する電流制御素子と、前記電圧発生手段で発生した電圧信号を受けて、その電圧信号レベルに応じた制御信号を前記電流制御素子の制御端子に与えて前記半導体レーザダイオードのレーザ光出力が所定レベルになるようフィードバック制御するフィードバック制御手段と、前記半導体レーザダイオード及び前記モニタ用フォトダイオードのカソードと前記グランドラインとの間に配されて、前記モニタ用フォトダイオードに逆バイアス電圧を印加するバイアス手段と、を備えてなる。
特開2005−26371号公報
しかしながら、特許文献1に記載の半導体レーザー駆動回路は、発光素子となる半導体レーザダイオードの発光出力を一定に保つ制御を行うものであり、被検出物の有無によらず半導体レーザダイオードの発光出力量が一定になり、被検出物の検出に用いる発光素子の消費電力が高い問題がある。
本発明にかかるセンサ制御回路の一態様は、被検出物に対して照射する検出信号を送信する送信素子に前記検出信号の送信強度を制御する送信素子制御信号を出力する出力端子と、前記検出信号を受信する受信素子が前記検出信号の受信強度の大きさに応じて信号レベルを変動させるモニタ信号が入力される入力端子と、前記モニタ信号により取得される前記送信素子から前記受信素子への前記検出信号の伝達率の変化量に基づき前記送信素子制御信号を生成する送信素子制御回路と、を有し、前記送信素子制御回路は、前記伝達率の変化を打ち消す方向に前記送信素子制御信号を変化させる。
本発明にかかるセンサ組み込み機器の一態様は、上記センサ制御回路、前記送信素子及び前記受信素子を有する。
本発明にかかるセンサ制御回路及びセンサ組み込み機器によれば、検出信号の伝達率が高い場合における送信素子の送信強度を抑制して消費電力を抑制することができる。
実施の形態1にかかるセンサ制御回路が適用されるセンサシステムのブロック図である。 センサシステムにおけるセンサ検出型を説明する図である。 実施の形態1にかかるセンサ制御回路において反射型のセンサ回路部を適用したセンサシステムのブロック図である。 実施の形態1にかかるセンサ制御回路の詳細な構成を説明するセンサシステムのブロック図である。 実施の形態1にかかるセンサ制御回路の動作特性を説明するグラフである。 実施の形態2にかかるセンサ制御回路において反射型のセンサ回路部を適用したセンサシステムのブロック図とその出力特性グラフである。 実施の形態3にかかるセンサ制御回路において反射型のセンサ回路部を適用したセンサシステムのブロック図とその出力特性グラフである。 実施の形態4にかかるセンサ制御回路において反射型のセンサ回路部を適用したセンサシステムのブロック図である。 実施の形態4にかかるセンサ制御回路の出力特性グラフである。 実施の形態5にかかるセンサ制御回路において反射型のセンサ回路部を適用したセンサシステムのブロック図である。 実施の形態6にかかるセンサ組み込み機器のブロック図である。 実施の形態7にかかるセンサ組み込み機器のブロック図である。
実施の形態1
説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、その他の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、又は、それらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
以下の説明では、センサ制御回路と、センサ制御回路により制御されるセンサ素子である送信素子と受信素子を含むセンサシステム、当該センサシステムの出力信号を用いて様々な制御を行うセンサ組み込み機器について説明する。
以下、実施の形態について説明する。図1に実施の形態1にかかるセンサ制御回路10が適用されるセンサシステム1のブロック図を示す。図1に示すように、実施の形態1にかかるセンサシステム1は、センサ制御回路10と、センサ回路部20とを有する。
センサ制御回路10は、送信素子制御回路11、入力端子Ti、出力端子Toを有する。出力端子Toは、被検出物100に対して照射する検出信号を送信する送信素子21に検出信号の送信強度を制御する送信素子制御信号Voutを出力する。入力端子Tiは、検出信号を受信する受信素子22が検出信号の受信強度の大きさに応じて信号レベルを変動させるモニタ信号Vrecが入力される。送信素子制御回路11は、モニタ信号Vrecにより取得される送信素子21から受信素子22への前記検出信号の伝達率βsenの変化量に基づき送信素子制御信号Voutを生成する。より具体的には、送信素子制御回路11は、伝達率βsenの変化を打ち消す方向に送信素子制御信号Voutを変化させる。
ここで、検出信号の伝達率βsenは、送信素子21から出力される検出信号と、受信素子22が受信する受信信号と、の割合を示すもので有る。伝達率βsenは、送信素子21と受信素子22の距離、検出信号を被検出物が遮る割合、被検出物による検出信号の反射率、送信素子21または受信素子22と被検出物との距離等によって変動する。以下で説明するセンサシステム1では、伝達率βsenの絶対値ではなく、伝達率βsenの変化量に基づき送信素子制御信号Voutの信号レベルの制御を行うことに特徴の1つを有する。
また、センサ回路部20は、送信素子21及び受信素子22を有する。送信素子21は、センサ制御回路10において生成される送信素子制御信号Voutの信号レベルに応じて出力強度が増減する検出信号を出力する。この検出信号の照射範囲がセンサシステム1における被検出物100の検出範囲となる。受信素子22は、送信素子21が出力した検出信号を受信し、その受信量に応じて信号レベルが増減するモニタ信号Vrecを出力する。なお、送信素子制御回路11の詳細については後述する。
実施の形態1にかかるセンサシステム1では、検出信号により形成される検出範囲に被検出物100が侵入すると送信素子21から受信素子22に伝達される検出信号の量が減少するため、検出信号の伝達率βsenが変化する。そして、実施の形態1にかかるセンサシステム1では、伝達率βsenが変化した場合、センサ制御回路10がモニタ信号Vrecにより伝達率βsenの変化量を取得し、伝達率βsenの変化を打ち消す方向に送信素子制御信号Voutを変化させる。このような制御を行うことで、実施の形態1にかかるセンサシステム1では、被検出物100によって、伝達率βsenが低下した場合には送信素子21に検出信号の出力強度を高め、伝達率βsenが上昇した場合には送信素子21に検出信号の出力強度を弱める、制御を行う。
ここで、伝達率βsenの変化を打ち消すために送信素子制御信号Voutを変化させると、変化率βsenの変化が次第に無くなる、つまり収束する。この変化率βsenの変化が収束したことに応じて送信素子制御信号Voutの変化が止まる。その結果、送信素子制御信号Voutには、変化率βsenの変化に従った変化が生じることになる。つまり、伝達率βsenの変化は、送信素子制御信号Voutの変化に反映されており、この送信素子制御信号Voutは、伝達率βsenの大きさを検出していることに相当することになる。
ここで、図1に示すセンサ回路部20では、送信素子21、受信素子22の配置方法と被検出物100との位置関係に複数のバリエーションがある。そこで、図2にセンサシステムにおけるセンサ検出型を説明する図を示す。送信素子21及び受信素子22が対となって機能するセンサには、送信素子と受信素子との配置に関して様々な形式があるが、図2では代表的な形式として、透過型、反射型及び回帰反射型の3つのセンサ検出型を示した。
透過型は、送信素子21と受信素子22とを互いに対向する位置に配置し、送信素子21から受信素子22に向かって検出信号を送信する。そして、透過型では、検出信号により形成される検出範囲に被検出物100が侵入することで伝達率βsenが変化する。具体的には、検出範囲への被検出物100の侵入量が大きくなると受信素子22で受信すべき検出信号の量が少なくなるため伝達率βsenが小さくなる。つまり、受信素子22における受信量が減る。このとき、センサ制御回路10は、送信素子21の送信量を増加させるように送信素子制御信号Voutを変化させる。一方、検出範囲への被検出物100の侵入量が小さくなると受信素子22で受信すべき検出信号の量が多くなるため伝達率βsenが大きくなる。つまり、受信素子22における受信量が増える。このとき、センサ制御回路10は、送信素子21の送信量を減少させるように送信素子制御信号Voutを変化させる。
なお、透過型では、被検出物100の検出範囲への侵入量だけではなく、送信素子21と受信素子22との距離によっても受信素子22の受信量が変化する。このとき、受信量の変化と送信素子制御信号Voutの変化との関係は、上述した変化と同じである。
反射型は、送信素子21の送信面と受信素子22の受信面を同一方向に向けるように配置する。そして、反射型では、送信素子21が出力する検出信号が被検出物100により反射され、受信素子22が被検出物100で反射された検出信号を受信する。そして、反射型では、受信素子22(あるいは送信素子21)と被検出物100との距離が変化することで伝達率βsenが変化する。具体的には、受信素子22と被検出物100との距離が大きくなると被検出物100で反射され受信素子22に届く検出信号の量が少なくなるため伝達率βsenが小さくなる。つまり、受信素子22における受信量が減る。このとき、センサ制御回路10は、送信素子21の送信量を増加させるように送信素子制御信号Voutを変化させる。一方、受信素子22と被検出物100との距離が小さくなると被検出物100で反射され受信素子22に届く検出信号の量が多くなるため伝達率βsenが大きくなる。つまり、受信素子22における受信量が増える。このとき、センサ制御回路10は、送信素子21の送信量を減少させるように送信素子制御信号Voutを変化させる。
なお、反射型では、被検出物100を検出範囲に対して図面上下方向へ移動させた場合も受信素子22の受信量が変化する。このとき、受信量の変化と送信素子制御信号Voutの変化との関係は、上述した変化と同じである。
回帰反射型は、送信素子21の送信面と受信素子22の受信面を同一方向に向け、かつ、リフレクタで検出信号を反射させることで受信素子22が検出信号を受信する。そして、回帰型では、リフレクタよりも反射率が十分に低い被検出物100がリフレクタで反射される検出信号を遮る(つまり、被検出物100が検出範囲への侵入する)ことで、伝達率βsenが変化する。また、回帰反射型では、受信素子22(あるいは送信素子21)とリフレクタとの距離が変化することで伝達率βsenが変化する。具体的には、被検出物100が検出範囲への侵入量が大きくなる、又は、受信素子22とリフレクタとの距離が大きくなるとリフレクタで反射され受信素子22に届く検出信号の量が少なくなるため伝達率βsenが小さくなる。つまり、受信素子22における受信量が減る。このとき、センサ制御回路10は、送信素子21の送信量を増加させるように送信素子制御信号Voutを変化させる。一方、被検出物100が検出範囲への侵入量が小さくなる、または、受信素子22とリフレクタとの距離が小さくなるとリフレクタで反射され受信素子22に届く検出信号の量が多くなるため伝達率βsenが大きくなる。つまり、受信素子22における受信量が増える。このとき、センサ制御回路10は、送信素子21の送信量を減少させるように送信素子制御信号Voutを変化させる。
なお、回帰反射型では、リフレクタ以外では反射の影響が無い事が前提であり、被検出物100も反射の程度が少ない物を選ぶ必要がある。
続いて、センサ制御回路10についてさらに詳細に説明する。まず、センサ制御回路10で利用する送信素子21及び受信素子22としては、空間を伝搬する媒体を検出信号として送受信する素子を利用する。空間を伝搬する媒体としては、可視光、非可視光、音、超音波、熱、水圧、電波等が考えられる。そこで、以下では、送信素子21及び受信素子22として、可視光信号を送受信する発光部23及び受光部24を用いたセンサシステム1の例について説明する。また、以下の説明では、センサ回路部20として反射型のセンサ検出型を有するセンサを利用するセンサシステム1を例に説明を行う。
そこで、図3に実施の形態1にかかるセンサ制御回路10において反射型のセンサ回路部20を適用したセンサシステム1のブロック図を示す。図3に示す例では、センサ回路部20として、発光部23及び受光部24が上述した反射型の構成で設けられる。また、センサ制御回路10は、発光部23に送信素子制御信号Voutを与えるとともに、受光部24からモニタ信号Vrecを受信する。そして、センサ制御回路10では、送信素子制御回路11において、制御の基準となる基準信号Vrefとモニタ信号Vrecの差分信号の大きさに基づき送信素子制御信号Voutを出力する。また、この送信素子制御信号Voutは、差分信号増幅器12により生成される。そして、センサ制御回路10は、被検出物100がセンサ回路部20に近いほど発光部23が発する光が弱くなる制御を行う。言い換えると、実施の形態1にかかるセンサ制御回路10は、被検出物100とセンサ回路部20との距離に対する受光部24の受光量の変動を抑制するように発光部23が発する光の強弱を制御するとも言える。
続いて、図3に示した実施の形態1にかかるセンサシステム1の詳細な回路構成について説明する。そこで、図4に実施の形態1にかかるセンサ制御回路10の詳細な構成を説明するセンサシステム1のブロック図を示す。なお、図4では、図3に示した被検出物100に関する記載を省略したが、図4においても送信素子21が送信する検出信号は被検出物100により反射されて、受信素子22により受信される。
図4に示すように、センサ制御回路10は、送信素子制御回路11を有する。この送信素子制御回路11は、モニタ信号Vrecにより発光部23から受光部24への検出信号の伝達率βsenの変化量を取得し、基準信号Vrefの値と伝達率βsenの変化量とを用いて、伝達率βsenの変化を打ち消す方向に送信素子制御信号Voutを変化させる。この送信素子制御回路11の動作を実現するために、図4に示す例では、差分信号増幅器12を用いる。なお、以下で説明する差分信号増幅器12の構成は、差分信号増幅器12を実現するための一例であり、他の形式、或いは、回路構成の様々な増幅回路を用いることができる。
差分信号増幅器12は、増幅器OP、第1のインピーダンス素子(例えば、抵抗R1)、第2のインピーダンス素子(例えば、抵抗R2)を有する。なお、インピーダンス素子は、抵抗単体のみに限られず、コンデンサ、抵抗とコンデンサを含む回路、或いは、その他様々な形態のインピーダンスを有する素子及び回路を含む。増幅器OPは、入力される2つの信号の電圧差を増幅して出力する増幅器である。定電圧源は、基準信号Vrefを出力する。この基準信号Vrefは、増幅器OPの正転入力端子に与えられる。抵抗R2は、増幅器OPの出力端子と反転入力端子との間に接続される。また、抵抗R1は、一端にモニタ信号Vrecが与えられ、他端が増幅器OPの反転入力端子に接続される。センサ制御回路10における増幅器OPを用いた差分信号増幅器12のゲインは、抵抗R1及び抵抗R2の抵抗値を調整することで変更することができる。また、増幅器OPの出力信号が送信素子制御信号Voutとなる。
ここで、差分信号増幅器12における送信素子制御信号Voutの信号レベルの決定式について説明する。送信素子制御信号Voutは、(1)式により算出される。
Vout≒Vref×(R1+R2)/R1−Vrec×(R2/R1)
=Vref+(Vref−Vrec)×(R2/R1) ・・・ (1)
つまり、差分信号増幅器12は、基準信号Vrefの値と、モニタ信号Vrecの値との差分を抵抗R1、R2との比を乗じた値を基準信号Vrefの値に加算した値を送信素子制御信号Voutの信号レベルとする。
発光部23は、発光素子Dtran、抵抗R4を有する。発光素子Dtranは、アノードに送信素子制御信号Voutが与えられ、カソードが抵抗R4を介して接地ノードに接続される。発光素子Dtranは、流れる電流により発光量が変化する。発光部23では、発光素子Dtranに流れる電流を抵抗R4を用いて設定する。なお、図4で示した発光部23の回路構成は一例で有り他の回路構成であっても構わない。
受光部24は、受光素子Trec、抵抗R5を有する。受光素子Trecは、コレクタに電源電圧VCCが与えられ、エミッタが抵抗R5を介して接地ノードに接続される。受光素子Trecは、受光量の大きさに応じた大きさの電流をエミッタから出力する。この受光素子Trecのエミッタから出力される電流を抵抗R5を用いて電圧に変換することでモニタ信号Vrecの信号レベルが決定される。つまり、モニタ信号Vrecの信号レベルは、検出信号の伝達率βsenが変動して、受光量が変動することに応じて変動するため、このモニタ信号Vrecによりセンサ制御回路10は伝達率βsenの変動量を把握することができる。なお、図4で示した受光部24の回路構成は、フォトトランジスタを使用した一例であり、他の回路構成(例えば、フォトダイオードを使用した構成)であっても構わない。
実施の形態1にかかる差分信号増幅器12では、増幅器OPの正転入力端子と反転入力端子は、仮想短絡により同電位になる。つまり、増幅器OPは、モニタ信号Vrecの値によらず、正転入力端子に与えられる基準信号Vrefの値に反転入力端子の反転入力電圧Vmが一致するように動作する。より具体的には、差分信号増幅器12は、モニタ信号Vrecが変化した場合、反転入力電圧Vmが基準信号Vrefの値に一致するように送信素子制御信号Voutを変動させる。このような動作により、送信素子制御回路11は、モニタ信号Vrecにより発光部23から受信素子22への検出信号の伝達率βsenの変化量を取得し、基準信号Vrefの値と伝達率βsenの変化量とを用いて、伝達率βsenの変化を打ち消す方向に送信素子制御信号Voutを変化させるという機能を実現する。
続いて、実施の形態1にかかるセンサシステム1の動作特性について説明する。そこで、図5に実施の形態1にかかるセンサ制御回路10の動作特性を説明するグラフを示す。図5で示したグラフは、横軸に受光部24及び発光部23と被検出物100との距離を示し、縦軸に送信素子制御信号Voutの大きさを示したものである。また、図5に示すグラフでは、抵抗R1を一定にした状態で抵抗R2の値を4通りに変化させた曲線を示した。
図5に示すように、実施の形態1にかかるセンサシステム1では、受光部24及び発光部23と被検出物100との距離が大きくなるに従って送信素子制御信号Voutが大きくなることがわかる。また、送信素子制御信号Voutの大きさは、受光部24及び発光部23と被検出物100との距離が大きくなると上限値(例えば、電源電圧)に達する。そして、図5に示すように、抵抗R2を変化させると、送信素子制御信号Voutが線形で変化する範囲及び送信素子制御信号Voutの変化の傾きを、変えることができることがわかる。
図1から図5を参照した説明より、実施の形態1にかかるセンサシステム1では、被検出物100が検出信号を遮る量或いは被検出物100と受信素子22又は送信素子21との距離が変化した場合、検出信号の伝達率βsenが変化する。そして、実施の形態1にかかるセンサ制御回路10は、送信素子制御回路11において、モニタ信号Vrecにより検出信号の伝達率βsenの変化量を取得し、基準信号Vrefの値と伝達率βsenの変化量とを用いて、伝達率βsenの変化を打ち消す方向に送信素子制御信号Voutを変化させる。これにより、実施の形態1にかかるセンサシステム1では、例えば、被検出物100により受信素子22における受信量が低下した場合には、当該受信量の低下を補うように送信素子21の送信強度を増加させる制御を行うことができる。つまり、実施の形態1にかかるセンサシステム1では、被検出物100の検出を待機する待機状態における送信素子21の消費電力を抑制しながら、被検出物100の検出を行うことができる。
また、実施の形態1にかかるセンサシステム1では、例えば、センサ回路部20として反射型のセンサを用いる場合において、センサ回路部20と被検出物100との距離に応じて、送信素子制御信号Voutを変化させることができる。実施の形態1にかかるセンサシステム1のこの特性を利用することで、定常状態では距離が近く、検出すべきタイミングでは距離が遠くなるような被検出物100の変化を検出する距離センサの消費電力を低減することができる。具体的には、実施の形態1にかかるセンサシステム1を利用した前述の距離センサでは、間欠的に発生する被検出物100とセンサ回路部20との距離が遠いときは消費電力の低減効果は少ないが、長い時間継続して定常的に発生する被検出物100とセンサ回路部20との距離が近いときは消費電力が低減されるため、センサシステム1の利用される時間全体を見ると消費電力が大幅に低減できる。このような距離センサは、例えば、ピアノの鍵盤の押下げ量を検出するセンサ等への利用が考えられる。
また、実施の形態1にかかるセンサシステム1では、受信素子22における受信量が低下した場合に、その低下量を補うように送信素子21の送信強度を高める。これにより、実施の形態1にかかるセンサシステム1では、被検出物100と受信素子22との距離が近くなっても受信量が飽和することを防止する。また、距離が離れた場合には送信側の出力が飽和しない範囲で受信レベルを保つ事ができ、受信信号が小さくなりすぎて検出出来ない事をも防止する。つまり、実施の形態1にかかるセンサシステム1では、検出範囲を従来のセンサシステムよりも広くすることができる。
実施の形態2
実施の形態2では、実施の形態1にかかるセンサ制御回路10の変形例となるセンサ制御回路30について説明する。そこで、図6に実施の形態2にかかるセンサ制御回路30において反射型のセンサ回路部20を適用したセンサシステム2のブロック図とその出力特性グラフを示す。
図6に示すように、実施の形態2にかかるセンサ制御回路30は、実施の形態1にかかるセンサ制御回路10における基準信号Vrefを直流成分と交流成分とを含む基準信号Vrefに置き換えたものである。このように基準信号として直流成分と交流信号とを含む基準信号を用いることで、実施の形態2にかかるセンサシステム2では、直流成分と交流成分とを含む信号を帰還させる系となる。
また、図6の下図に示すように、実施の形態2にかかるセンサ制御回路30の出力特性は、発光部23及び受光部24と被検出物100との距離が遠くなるほど直流成分と交流成分の両方が大きくなる。
図5に示す例では、センサ回路部20として可視光信号を検出信号として直流成分のみを用いる例を示したが、センサ回路部20の送信素子或いは受信素子として直流成分と交流成分とを含む信号により駆動することが可能な素子を利用する場合は、図6に示すように基準信号に交流成分と直流成分とを含める信号を用いることが可能である。
なお、図6では、直流成分と交流成分とを含む基準信号を利用したが、直流を伝送しない媒体の場合は交流成分のみを含む基準信号を用いることも可能である。つまり、基準信号として、どのような成分を含めるかは、検出信号を伝送する媒体及びセンサ回路部20として利用するセンサの特性により決定することができる。
このように、交流成分が直流成分に重畳された基準信号を用いることで、直流成分による出力と、交流成分による出力(交流信号の振幅、実効値、Peak to peak値等の大きさ)の2つ得られる。例えば、防犯用途として、侵入を検知したことを、照明を点灯させて侵入者に知らせることで侵入を思い止まらせるセンサーライトの様な用途への応用が考えられる。本案を使うことで、侵入を思いとどまらせる検知状況を侵入者に知らせるのに直流での検知(照明の明るさ変化で侵入者へ通知)を、複数の照明のどこで検知したかの防犯システムへの通知を周波数の異なる交流成分での検知を使う応用が考えられる。
このような照明機能とセンサ機能を併せ持つ「センサ付き防犯照明機器」を複数台使用する場合、送信部である照明は、交流信号と直流信号の両方の信号で駆動される。このとき、直流成分による明るさの変化で侵入検出を知らせることで、検出されていることを意識され、侵入を思い止まらせることができる。一方、侵入抑止(防犯)目的で侵入者の有無を照明機器を用いて上位システムに通知するには、交流信号について、複数の「センサ付き防犯照明機器」で機器毎に異なる周波数としておき、それぞれの出力の交流成分のみをミキシングして、ミキシング後の交流成分をFDM(Frequency Division Multiplexing)で多重化して1本の伝送路でCPU等の上位システムへ通知する等の用途が考えられる。
なお、基準信号Vrefに含ませる交流成分としては、振幅と周波数が一定の信号のみならず、音楽信号のように振幅も周波数も変動する信号も利用することができる。また、この交流成分の振幅と周波数についてはどちらか一方のみが一定であっても構わない。
実施の形態3
実施の形態3では、実施の形態1にかかるセンサ制御回路10の変形例となるセンサ制御回路40について説明する。そこで、図7に実施の形態3にかかるセンサ制御回路40において反射型のセンサ回路部20を適用したセンサシステム3のブロック図とその出力特性グラフを示す。
図7に示すように、実施の形態3にかかるセンサ制御回路40は、実施の形態1にかかるセンサ制御回路10における基準信号Vrefとして直流成分(図中のDC)と交流成分(図中のAC)とを含む信号を用いる。また、センサ制御回路40は、送信素子制御回路11を送信素子制御回路41に置き換える。そして、送信素子制御回路41は、差分信号増幅器12に加えて直流成分除去回路42を追加したものである。直流成分除去回路42は、受光部24から得られる信号の直流成分を除去して、差分信号増幅器12に与えるモニタ信号Vrecを生成する。
このように基準信号として直流成分と交流成分とが合成された信号を用い、かつ、モニタ信号Vrecの交流成分のみを帰還させることで、実施の形態3にかかるセンサシステム3では、送信素子制御信号Voutに含まれる交流成分のみが変動する系を構成できる。例えば、交流信号だけを伝送する事が出来ずに直流信号と交流信号とで伝送した場合であっても、あたかも交流信号だけを伝送したのと同等の効果がある、また、実施の形態3では、実施の形態2の「センサ付き防犯照明」との比較で言えば、侵入者を捕まえる目的で侵入者に通知せずに侵入を検知させる為に、照明の明るさを変化させる事なくセンシング出来る点が異なる。
図7の下図に示した出力特性グラフを参照すると、実施の形態3にかかるセンサシステム3の送信素子制御信号Voutの直流成分は、発光部23、受光部24と被検出物100との距離よらず一定である。一方、実施の形態3にかかるセンサシステム3の送信素子制御信号Voutの交流成分は、発光部23、受光部24と被検出物100との距離が離れるほど大きくなる。これは、直流成分除去回路42により、送信素子制御信号Voutの交流成分のみが帰還されるためである。
図7に示す例では、センサ回路部20として可視光信号を検出信号として用いる例を示したが、センサ回路部20の送信素子或いは受信素子として交流成分のみを含む信号により駆動することが可能な素子(例えば、音を検出信号として使う場合のスピーカーとマイク等)を利用する場合は、図7に示すような直流成分除去回路42を用いることなく、基準信号に含まれる交流成分のみを含む信号を用い、差分信号増幅器12は、±電源で出力が接地ノードを基準に±両方向に変化する構成とする。つまり、基準信号には、直流信号のみ、直流信号と交流信号を合成した信号、交流信号のみと、センサシステムの用途と仕様に応じて様々な信号源を用いることができる。
実施の形態4
実施の形態4では、実施の形態3にかかるセンサ制御回路40の変形例となるセンサ制御回路50について説明する。そこで、図8に実施の形態4にかかるセンサ制御回路50において反射型のセンサ回路部20を適用したセンサシステム4のブロック図を示す。
図8に示すように、実施の形態4にかかるセンサ制御回路50は、実施の形態1にかかる送信素子制御回路11に代えて送信素子制御回路51を有する。送信素子制御回路51は、差分信号増幅器12に直接フィードバック回路52を加えたものである。また、実施の形態4にかかるセンサ制御回路50では、出力信号として他の実施の形態の送信素子制御信号Voutに相当する送信素子制御信号Vout1と、送信素子制御信号Vout1の交流成分の大きさに比例して信号レベルが変化する検出結果信号Vout2を出力する。また、実施の形態4にかかる直接フィードバック回路52は、送信素子制御信号Vout1の交流成分の大きさに比例して信号レベルが変化する帰還信号を生成して、差分信号増幅器12の反転入力端子側にフィードバックする。
直接フィードバック回路52は、フィルタ回路53、振幅検出回路54、増幅器55を有する。フィルタ回路53は、送信素子制御信号Vout1の交流成分を抽出する。なお、フィルタ回路53は、送信素子制御信号Vout1の交流成分を抽出する場合には、ハイパスフィルタ、バンドパスフィルタ等を利用することができる。一方、送信素子制御信号Vout1の直流成分を抽出する場合には、フィルタ回路53としてローパスフィルタを利用する。図8に示す例では、交流成分を抽出するため、フィルタ回路53として、ハイパスフィルタ或いはバンドパスフィルタを利用する。
振幅検出回路54は、フィルタ回路53で抽出された交流成分の振幅の大きさに応じた直流成分を有する検出結果信号Vout2を生成する。増幅器55は、検出結果信号Vout2を予め設定されたゲインkにより増幅又は減衰させて帰還信号Vfbを生成する。このVfbは、直流成分除去回路42が出力するモニタ信号Vrecと合成され、差分信号増幅器12の反転入力端子に入力される。
ここで、実施の形態4にかかるセンサ制御回路50の動作について説明する。そこで、図9に実施の形態4にかかるセンサ制御回路50の出力特性グラフを示す。図9に示すグラフでは、送信素子制御信号Voutの交流成分の信号の振れ幅の範囲を斜線のハッチングで示した。図9に示すように、実施の形態4にかかるセンサ制御回路50では、交流成分に関しては、発光部23及び受光部24と被検出物100との距離に応じて振れ幅が大きくなる。これは、センサ制御回路50が発光部23及び受光部24を介して基準信号の交流成分を帰還させる信号経路を有するためである。
そして、実施の形態4にかかるセンサ制御回路50では、送信素子制御信号Voutの交流成分の大きさの変化に応じて検出結果信号Vout2を直接フィードバック回路52で生成する。つまり、検出結果信号Vout2は、発光部23及び受光部24と被検出物100との距離に応じて信号レベルが高くなる。そして、センサ制御回路50では、増幅器55のゲインkを1とした場合、検出結果信号Vout2と基準信号Vrefとの差分値を反転増幅することで送信素子制御信号Vout1の直流成分が生成される。なお、増幅器55のゲインkは、フィードバックする検出結果信号Vout2の帰還量及び直接フィードバック回路52全体のゲインを考慮して1以外の値の適切な値を選ぶことができる。
このような制御を行うことで、実施の形態4にかかるセンサシステム4では、発光部23及び受光部24と被検出物100との距離に応じて振幅を大きくしたとしても、発光部23の交流信号に基づく発光強度が飽和することを防止することができる。一方、実施の形態4にかかるセンサシステム4では、送信素子制御信号Vout1の直流成分については、発光部23及び受光部24と被検出物100との距離に応じて信号レベルが低下するため、例えば、送信素子21として発光部23を利用した場合は被検出物100とセンサ回路部20との距離が近づくにつれて目視できる発光量が増加することになる。
さらに、実施の形態4では、直接フィードバック回路52で生成した帰還信号Vfbを差分信号増幅器12の反転入力端子にフィードバックしたが、帰還信号Vfbを与える先は、差分信号増幅器12の正転入力端子とすることも出来るし、送信素子制御信号Vout1とすることも出来る。この場合、与える先に応じて、帰還信号Vfbの極性を調整するための構成は当業者であれば容易に想到することが出来る範囲の改良であるため、ここでは説明を省略する。また、実施の形態4の直接フィードバック回路52により構成される直接フィードバック系は、交流成分を直流に変換後に負帰還としているため、直流出力の変化方向が交流出力と逆方向になるが、正帰還で戻す事で直流の変化方向を交流出力と同方向にすることも出来る。
実施の形態5
実施の形態5では、実施の形態1にかかるセンサ制御回路10の変形例となるセンサ制御回路60について説明する。そこで、図10に実施の形態5にかかるセンサ制御回路60において反射型のセンサ回路部20を適用したセンサシステム5のブロック図を示す。
図10に示すように、実施の形態5にかかるセンサ制御回路60では、実施の形態1にかかる送信素子制御回路11としてデジタル演算回路61を用いる。また、デジタル演算回路61は、アナログデジタル変換回路62、レジスタ63、信号処理部64、デジタルアナログ変換回路65を有する。図10に示す例では、デジタル演算回路61がアナログデジタル変換回路62、レジスタ63、信号処理部64、デジタルアナログ変換回路65を全てパッケージ内に含む形態としたが、アナログデジタル変換回路62、レジスタ63、信号処理部64、デジタルアナログ変換回路65はそれぞれ別個の部品として組み込まれていても良いし、発光部23及び受光部24にデジタルIO(例えば、デジタルアンプにより駆動されるスピーカー及びMEMSマイクなど)を有する場合は、アナログデジタル変換回路62及びデジタルアナログ変換回路65を含めずに直接信号処理部64に接続する事もできる。またデジタル演算回路61では、信号処理部64においてセンサ回路部20を制御するセンサ制御プログラムが実行されるものとする。また、レジスタ63には、基準値が含まれるが、この基準値はレジスタ63を用いずに外部から与えることもできる。さらに、基準値そのものを用いずに実施の形態1にかかる送信素子制御回路11と同等の機能を有するデジタル演算回路61を構成することができる。
アナログデジタル変換回路62は、アナログ値を有するモニタ信号Vrecをデジタル値に変換する。レジスタ63は、基準信号の信号レベルであった基準信号Vrefの値となる基準値を保持する。信号処理部64は、実施の形態1にかかる増幅器OP、抵抗R1及び抵抗R2により構成される差分信号増幅器12で行われる制御を行う。具体的には、受信レベル信号Vrecと基準信号Vrefとの電圧差を実施の形態1にかかる差分信号増幅器12のゲインAで増幅した値を送信素子制御信号Voutの値として演算する。デジタルアナログ変換回路65は、信号処理部64で算出された送信素子制御信号Voutのデジタル値をアナログ値に変換し、当該アナログ値に対応する電圧値を有する送信素子制御信号Voutとして出力する。
上記説明より、実施の形態5にかかるセンサシステム5では、デジタル回路によって実施の形態1にかかるセンサ制御回路10と同等の機能を果たすセンサ制御回路60を構成することができることがわかる。また、信号処理部64内の処理を改良することで、実施の形態2〜4で説明した制御を実現することも可能である。
実施の形態6
実施の形態6では、実施の形態1にかかるセンサシステム1を用いた応用機器となるセンサ組み込み機器について説明する。そこで、図11に実施の形態6にかかるセンサ組み込み機器6のブロック図を示す。図11に示すように、実施の形態6にかかるセンサ組み込み機器6では、発光部23が検出信号を出力する出力素子(例えば、発光素子Dtran)を含み、当該発光素子Dtranに流れる電流の変動に応じて変動するセンサ出力信号を取り出し、センサ出力信号を用いて送信素子以外の他の装置或いは他の素子の制御を行う。
より具体的には、図11に示すように、発光素子Dtranに流れる電流は、抵抗R4により電圧値に変換されセンサ出力信号となる。そして、図11に示す例では、センサ出力信号をデジタル値に変換するアナログデジタル変換回路を含む信号処理回路70に取り込む。そして、信号処理回路70により様々な制御に当該センサ出力信号を利用する。
抵抗R4により電圧値に変換されたセンサ出力信号は、0Vから電源電圧VCCに近い電圧値(より具体的には、電源電圧VCCから発光素子Dtranのダイオード電圧を引いた電圧)までのダイナミックレンジを有するためアナログデジタル変換回路で変換して利用することに適している。
また、図11に示す例では、実施の形態6にかかるセンサ組み込み機器6ではセンサ制御回路10の送信素子制御信号Voutを用いて送信素子以外の他の装置或いは他の素子の制御を行う。
より具体的には、図11に示す例では、送信素子制御信号Voutをモーター駆動回路71に与えてモーター72を駆動する。これにより、センサ組み込み機器6は、例えば、被検出物100の検出結果に応じてアクチュエータを動作させるような応用例を考える事ができる。
実施の形態7
実施の形態7では、実施の形態2にかかるセンサシステム2において上位システムに出力する検出結果に関する信号を出力するための別の構成について説明する。そこで、図12に実施の形態7にかかるセンサ組み込み機器7のブロック図を示す。
図12に示すように、実施の形態7にかかるセンサ組み込み機器7では、実施の形態2にかかるセンサ回路部20に代えてセンサ回路部80を有する。そして、センサ回路部80は、発光部23、受光部24に、受光部81が追加されている。センサ回路部80では、受光部81により発光部23の発光量を被検出物100の位置の変化によらずに検出して、検出した受光量に応じて信号レベルが変化する送信モニタ信号を出力する。そして、この受光部81が出力する送信モニタ信号をハイパスフィルタ82或いはローパスフィルタ84を介して出力する。
より具体的には、実施の形態7にかかるセンサ組み込み機器7では、ハイパスフィルタ82により送信モニタ信号の交流成分を抽出し、抽出した交流成分の振幅に応じた信号レベルを有する直流信号である交流成分送信モニタ信号Vout_ACを出力する。また、実施の形態7にかかるセンサ組み込み機器7では、ローパスフィルタ84により送信モニタ信号の直流成分を抽出し、抽出した直流成分の信号レベルを有する直流信号である直流成分送信モニタ信号Vout_DCを出力する。
図12に示すような方法でセンサシステムからの出力結果を得ることで、発光部23の温度特性、或いは、経時変化に起因する特性変化(以下、これらの特性変化を、単に特性変化と称す)の影響を受けることのない出力結果を得ることができる。発光部23に特性変化が生じた場合、センサシステムを構成するセンサ制御回路10、発光部23、受光部24から構成される系の中では、伝達率βsenに発光部23の特性変化に起因する変化成分が含まれるため、センサ制御回路10の出力信号には発光部23の特性変動に起因する変化成分が含まれることになる。しかしながら、実施の形態7にかかるセンサ組み込み機器7では、発光部23の発光量を直接モニタする受光部81を設けることで、この特性変化の影響を受けない出力結果を得ることができる。
また、受光部81が出力する送信モニタ信号の直流成分のみを送信素子制御回路11に帰還させることで発光部23の発光量の経時変化を抑制するAPC制御を行いながら、交流成分によって被検出物を検出することもできる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1〜5 センサシステム
6、7 センサ組み込み機器
10、30、40、50、60 センサ制御回路
11 送信素子制御回路
12 差分信号増幅器
20 センサ回路部
21 送信素子
22 受信素子
23 発光部
24 受光部
41 送信素子制御回路
42 直流成分除去回路
51 送信素子制御回路
52 直接フィードバック回路
53 フィルタ回路
54 振幅検出回路
55 増幅器
61 デジタル演算回路
62 アナログデジタル変換回路
63 レジスタ
64 信号処理部
65 デジタルアナログ変換回路
70 信号処理回路
71 モーター駆動回路
72 モーター
80 センサ回路部
81 受光部
82 ハイパスフィルタ
83 振幅検出回路
84 ローパスフィルタ
100 被検出物
OP 増幅器
Vref 基準信号
Vrec モニタ信号
Vm 反転入力電圧
Vfb 帰還信号
Vout 送信素子制御信号
R1、R2、R4、R5 抵抗
Dtran 発光素子
Trec 受光素子
Ti 入力端子
To 出力端子

Claims (9)

  1. 被検出物に対して照射する検出信号を送信する送信素子に前記検出信号の送信強度を制御する送信素子制御信号を出力する出力端子と、
    前記検出信号を受信する受信素子が前記検出信号の受信強度の大きさに応じて信号レベルを変動させるモニタ信号が入力される入力端子と、
    前記モニタ信号により取得される前記送信素子から前記受信素子への前記検出信号の伝達率の変化量の大きさを、信号レベルが予め決められた基準信号と前記モニタ信号との差により検出し、前記変化量の大きさに応じて大きさが変化する前記送信素子制御信号を生成する送信素子制御回路と、を有し、
    前記送信素子制御回路は、前記伝達率の変化を打ち消す方向に前記送信素子制御信号を変化させるセンサ制御回路。
  2. 前記送信素子制御回路は、前記送信素子制御信号を出力する差分信号増幅器を有する請求項1に記載のセンサ制御回路。
  3. 前記差分信号増幅器は、
    一端に前記モニタ信号が入力される第1のインピーダンス素子と、
    正転入力端子に前記基準信号が入力され、反転入力端子に前記第1のインピーダンス素子の他端が接続され、出力端子から前記送信素子制御信号を出力する増幅器と、
    前記増幅器の前記出力端子と前記反転入力端子との間に接続される第2のインピーダンス素子と、
    を有する請求項2に記載のセンサ制御回路。
  4. 前記基準信号及び前記モニタ信号は、少なくとも交流成分を含み、
    前記差分信号増幅器は、前記送信素子制御信号に含まれる前記交流成分について、前記基準信号と前記モニタ信号との差分成分の大きさが小さくなるように前記送信素子制御信号を変動させる請求項2又は3に記載のセンサ制御回路。
  5. 前記送信素子制御回路は、
    前記差分信号増幅器が出力する前記送信素子制御信号の前記交流成分を抽出して、抽出した前記交流成分の大きさに応じた直流成分を有する振幅レベル信号を生成し、前記振幅レベル信号を前記差分信号増幅器に帰還信号として与える直接フィードバック回路をさらに有する請求項4に記載のセンサ制御回路。
  6. 前記送信素子制御回路は、デジタル信号処理により、前記モニタ信号から前記伝達率の変化を取得し、前記伝達率の変化を打ち消す方向に前記送信素子制御信号を変化させる信号処理部である請求項1、2、4または5のいずれか1項に記載のセンサ制御回路。
  7. 前記送信素子及び前記受信素子は、空間を伝搬する媒体を前記検出信号として送受信する請求項1乃至6のいずれか1項に記載のセンサ制御回路。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の前記センサ制御回路、前記送信素子及び前記受信素子を有するセンサ組み込み機器。
  9. 前記センサ制御回路の前記送信素子制御信号、前記送信素子において前記検出信号を出力する出力素子に流れる電流の変動に応じて変動するセンサ出力信号、或いは、前記送信素子から前記被検出物の影響を受けずに前記送信素子が出力する検出信号をモニタするモニタ用受信素子の出力の、少なくとも1つを用いて、前記送信素子以外の他の装置或いは他の素子、に対して前記被検出物に起因する前記伝達率の変化に応じた制御を行う請求項8に記載のセンサ組み込み機器。
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