JP2558645Y2 - 光電スイッチ - Google Patents

光電スイッチ

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JP2558645Y2
JP2558645Y2 JP1991082466U JP8246691U JP2558645Y2 JP 2558645 Y2 JP2558645 Y2 JP 2558645Y2 JP 1991082466 U JP1991082466 U JP 1991082466U JP 8246691 U JP8246691 U JP 8246691U JP 2558645 Y2 JP2558645 Y2 JP 2558645Y2
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健司 松尾
博之 田口
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サンクス 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、検出面部に設けられた
投光素子及び受光素子により検出エリアに対して投光を
してその反射光を受け、その受光信号に基づいて物体の
有無を検出するようにした光電スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の光電スイッチは、検出エリア内
に投光素子から光を投射し、受光素子により検出エリア
内からの反射光を検出し、比較器等によりその受光信号
のレベルが所定の検出レベル以上あるか否かを比較して
その結果に基づいて検出エリア内の物体を検出するよう
にしたものである。
【0003】このような光電スイッチは、例えば、壁や
装置に組み込んで物体を検出したり、或は無人搬送車等
に組み込んでその進行方向の障害物を検出するための衝
突防止センサとして使用される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、光電スイッ
チを上述のように壁や装置に組み込んで使用する場合に
は、一般に、投光素子及び受光素子を配設した検出面部
のみを露出させて他の部分を埋め込むようにして配置す
るので、検出距離等の感度調整を行なうための設定スイ
ッチは検出面部に配設しておく必要がある。
【0005】通常、感度調整は、検出エリア内の検出す
べき位置に物体を配置してそのときの受光レベルを記憶
し、その受光レベルに基づいて検出レベルを設定するよ
うになっている。
【0006】しかしながら、設定スイッチを検出面部に
配設していると、感度調整作業を行なうために設定スイ
ッチを操作する場合、作業者自身或は手等が検出エリア
内に入ってしまうことがあり、光電スイッチにより物体
ではなく作業者自身が検出されてしまう虞がある。つま
り、このような場合には、確実な感度調整を行なうこと
ができないため、誤検出等の不具合を生ずることがあ
る。
【0007】本考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、検出感度の設定を行なう作業を簡単に
行なうことができ、しかもその場合でも、作業者が邪魔
をすることがないようにした使い勝手の良い光電スイッ
チを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、検出面部に設
けられ検出エリア内に向けて投光する投光素子と、前記
検出面部に設けられ前記検出エリア内からの入射光を受
ける受光素子とを備え、予め設定された検出感度に基づ
いて前記検出エリア内の物体の有無を判断するようにし
た光電スイッチを対象としたものであり、前記検出面部
外部操作可能に設けられた検出感度設定スイッチと、
この検出感度設定スイッチの操作後に所定時間が経過し
たときに前記受光信号のレベルを検出して記憶すると共
にその値に基づいて前記検出感度を設定する設定手段と
を具備したところに特徴を有する。
【0009】
【作用】本考案の光電スイッチによれば、検出エリア内
の物体の検出感度を設定するために検出感度設定スイッ
が外部から操作されると、設定手段はその操作の後所
定時間が経過したときに受光素子からの受光信号を検出
し、その受光信号に基づいて検出感度を設定する。この
とき、所定時間が経過するまでの期間中に、作業者は検
出感度設定スイッチを操作した後検出エリア内から退避
することができるので、受光信号の検出を行うときに作
業者自身を検出してしまう不具合を避けることができ
る。
【0010】尚、この場合、検出感度は、例えば、検出
した受光信号と比較する基準レベルを設定したり、受光
信号の増幅率を変動させたり、或は投光信号のレベルを
変動させたりすることにより設定するようになってい
る。
【0011】
【実施例】以下、本考案を無人搬送車に組み込む衝突防
止センサに適用した場合の第1の実施例について図1乃
至図4を参照しながら説明する。
【0012】全体の外観を示す図2において、無人搬送
車本体1は、例えば工場内等で床面に描かれた軌道2を
検出しながら目的地に移動すべく駆動制御するように構
成されたもので、上面部には載置台3が設けられ、搬送
物4等が載置されるようになっている。
【0013】本体1の前面部には、進行方向の障害物を
検出するための光電スイッチ5が配設されている。そし
て光電スイッチ5は、その検出面部5aのみが露出し他
の部分は本体1内部に埋め込まれるようにして配設され
ている。検出面部5aは、図3に示すように、投光素子
たる発光ダイオード6,受光素子たるフォトダイオード
7が配設されると共に、検出感度設定スイッチたる検出
時設定スイッチ8,非検出時設定スイッチ9及びタイマ
表示ランプ10が配設されている。
【0014】次に、図1を参照して光電スイッチ5の電
気的構成について述べる。即ち、判断手段及び設定手段
としての機能を兼ね備えたマイクロコンピュータ11
は、CPU,ROM,RAM,A/D変換回路等が内蔵
された所謂ワンチップマイクロコンピュータと呼ばれる
もので、後述する物体検出及び検出感度設定プログラム
が予め記憶されている。
【0015】発光ダイオード6のアノードは抵抗12を
介して直流電源端子13に接続され、カソードはトラン
ジスタ14を介してアースされている。トランジスタ1
4のベースはマイクロコンピュータ11の出力端子Aに
接続されている。フォトダイオード7のカソードは直流
電源端子13に接続され、アノードは増幅回路15を介
してマイクロコンピュータ11のアナログ入力端子Bに
接続されている。
【0016】発光ダイオードからなるタイマ表示ランプ
10のアノードは抵抗16を介して直流電源端子13に
接続され、カソードはトランジスタ17を介してアース
されている。トランジスタ17のベースはマイクロコン
ピュータ11の出力端子Cに接続されている。検出時設
定スイッチ8及び非検出時設定スイッチ9の各一方の端
子はマイクロコンピュータ11の入力端子D及びEに夫
々接続され、各他方の端子はアースされている。
【0017】マイクロコンピュータ11の入出力端子F
はEEPROM(書換え可能な不揮発性メモリ)18に
接続されており、マイクロコンピュータ11はこのEE
PROM18から随時後述する必要なデータを読出した
り或は書き込んだりするようになっている。マイクロコ
ンピュータ11の出力端子Gは抵抗19を介して出力ト
ランジスタ20のベースに接続されている。出力トラン
ジスタ20のコレクタは出力端子21に接続され、エミ
ッタは出力端子22に接続されると共にアースされてい
る。電源入力端子23は直流電源端子13に接続されて
いる。
【0018】次に、本実施例の作用について図4に示す
検出プログラムのフローチャートをも参照しながら説明
する。
【0019】電源入力端子23を介して直流電源が与え
られると、マイクロコンピュータ11は、図4に示す検
出プログラムに従って検出動作を開始する。即ち、マイ
クロコンピュータ11は、まず、ステップS1において
所定の初期化動作を実施し、続いてステップS2で検出
時設定スイッチ8がオンされているかどうかを判断す
る。
【0020】ここで、検出レベルRのデータがまだEE
PROM18内に格納記憶されていない場合には、これ
を設定するために、まず、検出エリア内に検出すべき物
体を設置し、この状態で検出時設定スイッチ8をオンす
る。これにより、マイクロコンピュータ11は、検出時
設定スイッチ8がオンされたことをもって、ステップS
2で「YES」と判断してステップS3に移行する。
【0021】ステップS3において、マイクロコンピュ
ータ11は、所定時間(例えば数秒間)が経過するまで
検出動作を行なわない待機状態となる。マイクロコンピ
ュータ11は、この待機状態の期間中に出力端子Cから
表示信号を出力してトランジスタ17をオンさせ、タイ
マ表示ランプ10を点灯させる。作業者は、このタイマ
表示ランプ10が点灯されている間に検出エリアから外
に退避する。この後、所定時間が経過すると、マイクロ
コンピュータ11は表示信号の出力を停止してステップ
S4に移行する。
【0022】マイクロコンピュータ11は、ステップS
4でフォトダイオード7から増幅回路15を介して入力
される受光信号Xを入力し、これを内部でA/D変換し
て検出時受光信号レベルYpとしてEEPROM18に
記憶する。これにより、発光ダイオード6からの光が物
体に当たって反射した光のレベルが検出できたことにな
る。マイクロコンピュータ11は、続くステップS5で
検出時受光信号レベルYpと仮の値として記憶されてい
る非検出時受光信号レベルYaとの平均値を演算してそ
の結果を検出レベルRとして記憶する。
【0023】尚、実際には上記演算における非検出時受
光信号レベルYaは仮の値であるので、続くステップS
6以降で実測して設定する。即ち、次は、先に検出エリ
ア内に設置した検出すべき物体を検出エリア外に除去
し、この状態で非検出時設定スイッチ9をオンする。こ
れにより、マイクロコンピュータ11は、非検出時設定
スイッチ9がオンされたことをもって、ステップS6で
「YES」と判断してステップS7に移行する。
【0024】ステップS7において、マイクロコンピュ
ータ11は、前述同様にして所定時間が経過するまで検
出動作を行なわない待機状態となる。マイクロコンピュ
ータ11は、この待機状態の期間中に出力端子Cから表
示信号を出力してトランジスタ17をオンさせてタイマ
表示ランプ10を点灯させる。作業者は、このタイマ表
示ランプ10が点灯されている間に検出エリアから外に
退避する。この後、所定時間が経過すると、マイクロコ
ンピュータ11は表示信号の出力を停止してステップS
8に移行する。
【0025】マイクロコンピュータ11は、ステップS
8でフォトダイオード7から増幅回路15を介して入力
される受光信号Xを入力し、これを内部でA/D変換し
て非検出時受光信号レベルYaとしてEEPROM18
に記憶する。これにより、物体が検出エリア内にない状
態でのフォトダイオード8に入射する光のレベルが検出
できたことになる。尚、このように、物体が無い状態の
入射光レベルを検出するのは、物体が無い状態とした状
況であっても、周囲の状況により、多少の反射光が入射
される場合があり、そのような場合に誤検出を防止する
ために行なうものである。
【0026】続いてマイクロコンピュータ11は、ステ
ップS9で、いま得られた非検出時受光信号レベルYa
とステップS4でEEPROM18に記憶した検出時受
光レベルYpとの平均値を演算してその結果を検出レベ
ルRとして記憶する。これにより、検出レベルRの値が
設定されたことになる。
【0027】この後、マイクロコンピュータ11は、ス
テップS10に移行し、フォトダイオード7から増幅回
路15を介して入力される受光信号Xをいま設定した検
出レベルRと比較する。そして、マイクロコンピュータ
11は、受光信号Xのレベルが検出レベルRよりも大き
いときには、「NO」と判断してステップS11に移行
し、出力トランジスタ20をオンさせるべく「H」レベ
ルの信号を出力端子Gから出力する。一方、マイクロコ
ンピュータ11は受光信号Xの大きさが検出レベルRよ
りも小さいときには、「YES」と判断してステップS
12に移行し、出力トランジスタ20をオフ状態に保持
すべく「L」レベルの信号を出力端子Gから出力する。
【0028】そして、ステップS11或はS12を終了
すると、マイクロコンピュータ11は、再びステップS
2に戻り、上述の動作を繰り返すが、このときには既に
検出レベルRの設定が終了しているので、設定をする必
要がなく、従って、検出時設定スイッチ8及び非検出時
設定スイッチ9は共に操作されない。つまり、マイクロ
コンピュータ11は、ステップS2及びS6で共に「N
O」と判断してステップS10に移行し、物体の検出動
作を行なうようになっている。
【0029】また、検出レベルRを変更する必要がある
ときには、適宜検出時設定スイッチ8及び非検出時設定
スイッチ9を操作して前述同様の手順で感度調整作業を
行なえば、新たに検出レベルRを設定することができ
る。
【0030】このような本実施例によれば、検出レベル
Rを設定する際に、マイクロコンピュータ11により、
所定時間が経過するまでタイマ表示ランプ10による表
示状態で待機した後に検出動作を行なうようにしたの
で、検出面部5aに検出時設定スイッチ8或は非検出時
設定スイッチ9の操作後に作業者が検出エリアから外に
退避する時間が確保でき、誤って作業者を検出すること
がなくなり、従って、操作が行ないやすい検出面部5a
に設定スイッチ8,9を配設しながら検出レベルRの設
定を容易且つ確実に行なうことができる。
【0031】尚、上記実施例においては、検出時設定ス
イッチ8或は非検出時設定スイッチ9の操作後の待機状
態にある期間中、タイマ表示ランプ10により表示する
ようにしたが、このような表示は必要に応じて行なえば
良く、また、ランプによる表示に限らず、例えば、ブザ
ーなどを設けて音により作業者に報知するように構成し
ても良い。
【0032】また、上記実施例においては、検出レベル
Rの値を検出時受光信号レベルYpと非検出時受光信号
レベルYaとの平均値としたが、これに限らず、必要に
応じてこれらの値から一定の関係を満たすように決定す
るようにしても良い。
【0033】さらに、上記実施例においては、検出感度
設定スイッチとして、検出時設定スイッチ8と非検出時
設定スイッチ9とを別々のスイッチとして設ける構成と
したが、これに限らず、一つのスイッチで同様の機能を
有する構成としても良い。即ち、例えば、マイクロコン
ピュータ11に記憶される検出プログラムを、最初にス
イッチが操作されたときには検出時設定スイッチとして
機能し、次にスイッチが操作されたときには非検出時設
定スイッチとして機能するように構成してもよい。
【0034】加えて、上記実施例においては、検出感度
設定スイッチとして、検出時設定スイッチ8及び非検出
時設定スイッチ9を設ける構成としたが、これに限ら
ず、以下に述べるように、どちらか一方のみを用いる構
成としても良い。
【0035】即ち、例えば、検出時設定スイッチのみを
設ける場合には、検出状態に設定した状態でスイッチを
操作し、このときの受光信号Xのレベルを検出してその
レベルから所定レベルを差し引いた値を検出レベルRと
して設定しても良い。
【0036】また、非検出時設定スイッチのみを設ける
場合には、非検出状態に設定した状態でスイッチを操作
し、このときの受光信号Xのレベルを検出してそのレベ
ルから所定レベルを加えた値を検出レベルRとして設定
しても良い。尚、この場合に、非検出状態に設定すると
いうことは、被検出物が存在しない状態を言うのではな
く、非検出時の背景が明るく被検出物の存在状態で暗く
なる場合の検出を行なう場合を想定している。
【0037】図5乃至図7は本考案の第2の実施例を示
すもので、以下、第1の実施例と異なる部分についての
み説明する。尚、この第2の実施例の場合には、第1の
実施例において検出レベルRを設定したのに対して、検
出レベルRを一定の値とし、受光信号の増幅度つまりゲ
インを調整することにより物体の検出感度を調整する構
成としている。
【0038】図5は電気的構成を示しており、これは、
第1の実施例における増幅回路15に代えて受光ゲイン
可変回路24を用いており、マイクロコンピュータ11
の出力端子Hはこの受光ゲイン可変回路24の制御端子
に接続されている。また、検出時設定スイッチ8及び非
検出時設定スイッチ9に代えて、検出感度設定スイッチ
たる設定スイッチ25が接続されている。
【0039】図6は受光ゲイン可変回路24の内部構成
を示すもので、増幅回路24aと電子ボリューム24b
とから構成されており、電子ボリューム24bの抵抗値
はマイクロコンピュータ11の出力端子Hから与えられ
る制御信号により変化されるようになっている。
【0040】次に、本実施例の作用について図7をも参
照して説明する。
【0041】電源入力端子23を介して直流電源が与え
られると、マイクロコンピュータ11は、図7に示す検
出プログラムに従って検出動作を開始する。即ち、マイ
クロコンピュータ11は、まず、所定の初期化動作を実
施し(ステップT1)、続いてステップT2で設定スイ
ッチ25がオンされているかどうかを判断する。
【0042】ここで、受光ゲインGが適正に設定されて
いないときには、これを設定するために、検出エリア内
に検出すべき物体を設置し、この状態で設定スイッチ2
5をオン操作する。そして、マイクロコンピュータ11
は、この設定スイッチ25がオンされたことをもって、
ステップT2で「YES」と判断してステップT3に移
行する。
【0043】ステップT3において、マイクロコンピュ
ータ11は、所定時間(例えば数秒間)が経過するまで
検出動作を行なわない待機状態となる。マイクロコンピ
ュータ11は、この待機状態の期間中に出力端子Cから
表示信号を出力してトランジスタ17をオンさせ、タイ
マ表示ランプ10を点灯させる。作業者は、このタイマ
表示ランプ10が点灯されている間に検出エリアから外
に退避する。この後、所定時間が経過すると、マイクロ
コンピュータ11は表示信号の出力を停止してステップ
T4に移行する。
【0044】マイクロコンピュータ11は、ステップT
4で出力端子Hから受光ゲイン可変回路24の制御端子
に制御信号を出力してゲインGの値を最大値Gmaxに
設定する。つまり、フォトダイオード7からの受光電流
を、受光ゲイン可変回路24によりゲインGmaxで増
幅し受光信号Xとしてマイクロコンピュータ11に与え
るように設定するのである。
【0045】次に、マイクロコンピュータ11は、ステ
ップT5でフォトダイオード7から受光ゲイン可変回路
24を介して受光信号Xとして入力し、そのときの受光
信号Xの値が予め設定されている検出レベルRよりも小
さいかどうかを判断する。つまり発光ダイオード6から
の投光により物体に当たって戻ってきた反射光がフォト
ダイオード7に入射されたときの受光レベルを判断する
のであるが、ステップT4でゲインGを最大値のGma
xに設定しているので、正常に動作している場合には、
マイクロコンピュータ11はここで「NO」と判断して
ステップT6に移行する。尚、ステップT5で「YE
S」と判断される場合には、明らかに異常状態であるの
で、マイクロコンピュータ11はステップT7に移行し
てエラー処理Aを行なうようになっている。
【0046】ステップT6において、マイクロコンピュ
ータ11は、設定しているゲインGがGmin以上であ
るかを判断する。ここでは、ステップT4でゲインGを
Gmaxに設定していることから、「YES」と判断し
てステップT8に移行する。尚、ここで「NO」と判断
される場合には、後述するように、異常状態であるの
で、マイクロコンピュータ11はステップT9に移行し
てエラー処理Bを実施する。
【0047】さて、ステップT8において、マイクロコ
ンピュータ11は前述のように設定したゲインGを一定
量ΔGだけわずかに減少させて再設定する。そして、マ
イクロコンピュータ11は、再び受光信号Xを入力して
そのときのレベルが検出レベルRよりも小さくなったか
どうかを判断する。ここで、受光信号Xのレベルがまだ
検出レベルRよりも大きいときには、マイクロコンピュ
ータ11は、「NO」と判断してステップT6に戻り、
以下ステップT6,T8及びT10を繰り返すようにな
る。
【0048】そして、このようにステップT6,T8及
びT10を繰り返していくと、設定されるゲインGの値
は徐々に小さくなり、正常に動作している場合には、い
ずれステップT10でマイクロコンピュータ11は「Y
ES」と判断するようになる。尚、ステップT10で
「YES」と判断されないまま、ゲインGの設定値がG
minを下回るときには、前述のように、検出が正常に
行なわれていないとして、マイクロコンピュータ11は
ステップT6で「NO」と判断してステップT9に移行
するのである。
【0049】マイクロコンピュータ11は、ステップT
10で「YES」と判断すると、続くステップT11で
いま設定されているゲインGに所定のマージンMを加え
て最終的な設定ゲインGとして記憶する。
【0050】この後、マイクロコンピュータ11は、ス
テップT12に移行し、フォトダイオード7から受光ゲ
イン可変回路24を介して入力される受光信号Xを検出
レベルRと比較する。そして、マイクロコンピュータ1
1は、受光信号Xのレベルが検出レベルRよりも大きい
ときには、「NO」と判断して出力トランジスタ20を
オンさせるべく「H」レベルの信号を出力端子Gから出
力し(ステップT13)、「YES」と判断されたとき
には出力トランジスタ20をオフ状態に保持すべく
「L」レベルの信号を出力端子Gから出力する(ステッ
プT14)。
【0051】そして、ステップT13或はT14を終了
すると、マイクロコンピュータ11は再びステップT2
に戻り、上述の動作を繰り返すが、このときには既に受
光ゲインGが適正に設定されているので、設定スイッチ
25はオン操作されない。つまり、マイクロコンピュー
タ11は、ステップT2で「NO」と判断してステップ
T12に移行し、上述の物体検出動作を実施する。
【0052】尚、検出感度を変更する必要があるときに
は、設定スイッチ25を適宜操作して前述同様の手順で
設定作業を行なえば、検出動作中であっても簡単且つ確
実に実施することができる。従って、このような本実施
例によっても、第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0053】尚、上記実施例においては、背景の明るさ
に対して検出物体の反射光の明るさのほうが明るい場合
の検出感度設定について述べたが、逆に、背景が検出物
体の反射光よりも明るい場合には、次のようにすれば良
い。
【0054】即ち、上述の図7に示した検出プログラム
において、ステップT4で受光ゲインGを最小値のGm
inに設定し、徐々にゲインGを増加させてゆき、受光
信号Xのレベルが検出レベルRよりも小さくなるときの
ゲインGを求め、そのときの受光ゲインGの値から所定
のマージンMを減算するようにして最終的な受光ゲイン
Gを設定すれば良い。
【0055】図8乃至図10は本考案の第3の実施例を
示すもので、以下第1の実施例と異なる部分についての
み説明する。
【0056】図8は電気的構成を示しており、これは、
第1の実施例における発光ダイオード6の投光量を投光
量可変回路26により調整可能に設けたところが異な
る。即ち、電子ボリュームからなる投光量可変回路26
は、マイクロコンピュータ11の出力端子Aとトランジ
スタ14のベースとの間に接続されており、その制御端
子はマイクロコンピュータ11の制御出力端子Iに接続
されている。
【0057】また、トランジスタ14のベース電流を制
御可能とするために、第1の実施例における抵抗12を
トランジスタ14のエミッタとアースとの間に接続した
構成としている。これにより、マイクロコンピュータ1
1の出力端子Aから与えられたトランジスタ14の駆動
信号に対して、制御出力端子Iからの制御信号により電
子ボリュームの抵抗値を変化させてベース電流を調整す
るようにしている。
【0058】次に、本実施例の作用について図10をも
参照して説明する。
【0059】電源入力端子23を介して直流電源が与え
られると、マイクロコンピュータ11は、図10に示す
検出プログラムに従って検出動作を開始する。即ち、マ
イクロコンピュータ11は、まず、所定の初期化動作を
実施し(ステップP1)、続いてステップP2で設定ス
イッチ25がオンされているかどうかを判断する。
【0060】ここで、投光量Tが適正に設定されていな
いときには、これを設定するために、検出エリア内に検
出すべき物体を設置し、この状態で設定スイッチ25を
オン操作する。そして、マイクロコンピュータ11は、
この設定スイッチ25がオンされたことをもって、ステ
ップP2で「YES」と判断してステップP3に移行す
る。
【0061】ステップP3において、マイクロコンピュ
ータ11は、所定時間(例えば数秒間)が経過するまで
検出動作を行なわない待機状態となる。マイクロコンピ
ュータ11は、この待機状態の期間中に出力端子Cから
表示信号を出力してトランジスタ17をオンさせ、タイ
マ表示ランプ10を点灯させる。作業者は、このタイマ
表示ランプ10が点灯されている間に検出エリアから外
に退避する。この後、所定時間が経過すると、マイクロ
コンピュータ11は表示信号の出力を停止してステップ
P4に移行する。
【0062】マイクロコンピュータ11は、ステップP
4で出力端子Iから投光量可変回路26の制御端子に制
御信号を出力して投光量Tの値を最大値Tmaxに設定
する。つまり、投光量可変回路26の電子ボリュームに
よりトランジスタ14に与えるベース電流を調整し、こ
れにより発光ダイオード6の投光電流を設定しているの
である。
【0063】次に、マイクロコンピュータ11は、ステ
ップP5でフォトダイオード7から増幅器15を介して
入力される受光信号Xを入力し、そのときの受光信号X
のレベルが予め設定されている検出レベルRよりも小さ
いかどうかを判断する。このとき、ステップP4で投光
量Tを最大値のTmaxに設定しているので、正常に動
作している場合には、マイクロコンピュータ11はここ
で「NO」と判断してステップP6に移行する。尚、ス
テップP5で「YES」と判断される場合には、明らか
に異常状態であるので、マイクロコンピュータ11はス
テップP7に移行してエラー処理Aを行なうようになっ
ている。
【0064】さて、ステップP8において、マイクロコ
ンピュータ11は前述のように設定した投光量Tを一定
量ΔTだけ減少させて再設定する。そして、マイクロコ
ンピュータ11は、再び受光信号Xを入力してそのとき
のレベルが検出レベルRよりも小さくなったかどうかを
判断する。ここで、まだ受光信号Xのレベルが検出レベ
ルRよりも大きいときには、マイクロコンピュータ11
は「NO」と判断してステップP6に戻り、以下ステッ
プP6,P8及びP10を繰り返す。
【0065】そして、このようにステップP6,P8及
びP10を繰り返していくと、設定される投光量Tの値
は徐々に小さくなり、正常に動作している場合には、い
ずれステップP10でマイクロコンピュータ11は「Y
ES」と判断するようになる。尚、ステップP10で
「YES」と判断されないまま、投光量Tの設定値がT
minを下回るときには、前述のように、検出が正常に
行なわれていないとして、マイクロコンピュータ11は
ステップP6で「NO」と判断してステップP9に移行
するのである。
【0066】マイクロコンピュータ11は、ステップP
10で「YES」と判断すると、続くステップP11で
いま設定されている投光量Tに所定のマージンKを加え
て最終的な設定投光量Tとして記憶する。
【0067】この後、マイクロコンピュータ11は、ス
テップP11に移行し、フォトダイオード7から増幅器
15を介して入力される受光信号Xを検出レベルRと比
較する。そして、マイクロコンピュータ11は、受光信
号Xのレベルが検出レベルRよりも大きいときには、
「NO」と判断して出力トランジスタ20をオンさせる
べく「H」レベルの信号を出力端子Gから出力し(ステ
ップP13)、「YES」と判断されたときには出力ト
ランジスタ20をオフ状態に保持すべく「L」レベルの
信号を出力端子Gから出力する(ステップP14)。
【0068】そして、ステップP13或はP14を終了
すると、マイクロコンピュータ11は再びステップP2
に戻り、上述の動作を繰り返すが、このときには既に投
光量Tが適正に設定されているので、設定スイッチ25
はオン操作されない。つまり、マイクロコンピュータ1
1はステップP2で「NO」と判断してステップP12
に移行し、上述の物体検出動作を実施する。
【0069】尚、検出感度を変更する必要があるときに
は、設定スイッチ25を適宜操作して前述同様の手順で
設定作業を行なえば、検出動作中であっても簡単且つ確
実に実施することができる。従って、このような本実施
例によっても、第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0070】尚、上記実施例においても、背景の明るさ
に対して検出物体からの反射光の明るさのほうが暗い場
合の検出感度設定については、第2の実施例と同様に、
受光ゲインGの代わりに投光量Tと置き換えた検出プロ
グラムを用いれば実施することができる。
【0071】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の光電スイ
ッチによれば、検出感度設定スイッチが作業者により外
部から操作されると、設定手段により所定時間が経過し
た後に受光素子からの受光信号を検出するようにしたの
で、その間に作業者が検出エリアの外に退避する時間が
確保でき、従って、検出面部に検出感度設定スイッチを
配設する機能的な構成としても、検出感度の調整作業を
容易且つ確実に行なうことができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す電気的構成図
【図2】全体の外観斜視図
【図3】検出面部の平面図
【図4】検出プログラムのフローチャート
【図5】本考案の第2の実施例を示す図1相当図
【図6】受光ゲイン可変回路の部分を示す電気的構成図
【図7】図4相当図
【図8】本考案の第3の実施例を示す図1相当図
【図9】投光量可変回路の部分を示す電気的構成図
【図10】図4相当図
【符号の説明】
1は無人搬送車本体、5は光電スイッチ、5aは検出面
部、6は発光ダイオード(投光素子)、7はフォトダイ
オード(受光素子)、8は検出時設定スイッチ(検出感
度設定スイッチ)、9は非検出時設定スイッチ(検出感
度設定スイッチ)、10はタイマ表示ランプ、11はマ
イクロコンピュータ(判断手段、設定手段)、15は増
幅回路、18はEEPROM、20は出力トランジス
タ、21,22は出力端子、24は受光ゲイン可変回
路、25は設定スイッチ(検出感度設定スイッチ)、2
6は投光量可変回路である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出面部に設けられ検出エリア内に向け
    て投光する投光素子と、前記検出面部に設けられ前記検
    出エリア内からの入射光を受ける受光素子とを備え、予
    め設定された検出感度に基づいて前記検出エリア内の物
    体の有無を判断するようにした光電スイッチにおいて、 前記検出面部に外部操作可能に設けられた検出感度設定
    スイッチと、 この検出感度設定スイッチの操作後に所定時間が経過し
    たときに前記受光信号のレベルを検出して記憶すると共
    にその値に基づいて前記検出感度を設定する設定手段と
    を具備したことを特徴とする光電スイッチ。
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