JP2974499B2 - 同時給排型換気扇の自動運転装置 - Google Patents

同時給排型換気扇の自動運転装置

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JP2974499B2 JP4144674A JP14467492A JP2974499B2 JP 2974499 B2 JP2974499 B2 JP 2974499B2 JP 4144674 A JP4144674 A JP 4144674A JP 14467492 A JP14467492 A JP 14467492A JP 2974499 B2 JP2974499 B2 JP 2974499B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同時給排型換気扇を自
動運転する自動運転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅の高気密化が進んでおり、室
内換気なとで室内が負圧になるのを防止するために同時
給排型換気扇が普及しつつあり、また、室内の湿度に対
応して自動運転するなどのエネルギー効率の高い自動運
転装置の要望が高まってきている。
【0003】このようなことから、従来の同時給排型換
気扇の自動運転装置は図3の作動説明図に示すように、
自動運転の場合は室内側に設けた湿度感知素子の感知信
号が所定値以上になると、一定時間、同時給排型換気扇
を運転し、その後停止させて室内の湿度の上昇を防止し
ている。なお、手動運転の場合は、運転スイッチを
「切」に設定すれば同時給排型換気扇を停止するように
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の同時
給排型換気扇の自動運転装置では、室内の湿度が所定値
以上の場合、給気する外気の温湿度に関係なく運転する
ため、冬期で暖房された室内への湿度の高い外気を給気
し続けると、室外と面した壁面で結露するという課題が
あった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、冬期
で暖房された室内の壁面で結露するのを防止することの
できる同時給排型換気扇の自動運転装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ための課題解決手段は、室内気の温度を感知する室内側
温度感知手段と、室内気の湿度を感知する室内側湿度感
知手段と、室外気の温度を感知する室外側温度感知手段
と、前記室内側湿度感知手段の感知信号により、同時給
排型換気扇を運転させる運転開始手段と、同時給排型換
気扇運転開始後、前記室内側温度感知手段の感知信号と
前記室内側湿度感知手段の感知信号とにより、室内気の
絶対湿度を算出する室内絶対湿度算出手段と、前記室内
側温度感知手段の感知信号と前記室外側温度感知手段の
感知信号とにより、室外に面した壁面の温度を算出する
壁面温度算出手段と、この壁面温度算出手段の算出信号
と前記室内絶対湿度算出手段の算出信号とにより、室内
気が前記壁面で結露するかどうかを判断する結露判断手
段と、この結露判断手段の判断信号にもとづいて前記同
時給排型換気扇の運転は継続し、その給排気量を調節す
る給排気量調節手段とを備えた同時給排型換気扇の自動
運転装置の構成としたものである。
【0007】
【作用】本発明は上記した課題解決手段の構成におい
て、室内側湿度感知手段で室内の湿度を測定し、その値
が所定値以上のときは、運転開始手段が同時給排型換気
扇を運転させる。そして、室内側温度感知手段と室内側
湿度感知手段とで室内の温度と湿度とを測定し、その値
から室内絶対湿度算出手段が室内気の絶対湿度を算出す
る。また、室外側温度感知手段で室外気の温度を測定
し、その値と室内側温度感知手段で室内の温度を測定し
た値とから、壁面温度算出手段が壁面の温度を算出し、
その値と絶対湿度算出手段が算出した値とから、結露判
断手段が外気を室内に給気し続けても室内気が壁面で結
露しないと判断したときは、この判断信号を受けた給排
気量調節手段が同時給排型換気扇の給排気量を通常のま
ま保持させる。また、結露すると判断したときには、給
排気量を減少させる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1および
図2を参照しながら構成と動作を説明する。図1に示す
ように、室壁1に設置した同時給排型換気扇2の室内3
側には、室内側湿度感知手段である室内側湿度感知素子
4と、室内側温度感知手段である室内側温度感知素子5
とが設けてある。また、同時給排型換気扇2の室外6側
には、室外側温度感知手段である室外側温度感知素子7
が設けてある。そして、室内側湿度感知素子4の感知信
号を運転開始手段8に入力している。運転開始手段8で
は、室内側湿度感知素子4の感知信号が所定値以上のと
きは、同時給排型換気扇2の運転、所定値以下のときに
は停止を行う。一方、同時給排型換気扇2の運転後、室
内側湿度感知素子4の感知信号と、室内側温度感知素子
5の感知信号とを室内絶対湿度算出手段9に入力してい
る。室内絶対湿度算出手段9では、室内側湿度感知素子
4の感知信号と、室内側温度感知素子5の感知信号とに
より室内の絶対湿度を算出し、その算出信号を結露判断
手段10へ出力している。さらに、室内側温度感知素子
5の感知信号と、室外側温度感知素子7の感知信号とを
壁面温度算出手段11が受信して室外6に面した壁面1
2の温度を算出し、その算出信号を結露判断手段10へ
出力している。そして、室内絶対湿度算出手段9の算出
信号と壁面温度算出手段11の算出信号とを入力する結
露判断手段10では、室内気が壁面12で結露するかし
ないかを判断し、その判断信号を給排気量調節手段13
へ出力している。結露判断手段10の判断信号を入力す
る給排気量調節手段13では、結露判断手段10が、室
内気が壁面12で結露しないと判断した場合は、同時給
排型換気扇2の給排気量を通常のまま保持させる。ま
た、結露すると判断した場合には、給排気量を減少させ
る。なお、運転開始手段8と、室内絶対湿度算出手段9
と、結露判断手段10と、壁面温度算出手段11と、給
排気量調節手段13とをマイクロコンピュータ14で実
現している。
【0009】上記構成における同時給排型換気扇の自動
運転装置のさらに詳しい動作を図1および図2を参照し
ながら説明する。まず、ステップ21でマイクロコンピ
ュータ14に室内気の湿度「RH1」を入力し、あらか
じめ設定されている所定値以上であるかをステップ22
で判断し、所定値以上であればステップ23で同時給排
型換気扇2を強運転させる。ステップ22で所定値未満
であればステップ21に戻る。つぎに、室内気の湿度
「RH2」と室内気の温度「T1」をステップ24、ス
テップ25によってマイクロコンピュータ14に入力
し、マイクロコンピュータ14に記憶しておいた温度と
湿度と絶対湿度の関係を示す湿り空気線図のデータから
室内の絶対湿度「H1」をステップ26により算出す
る。さらに、ステップ27で室外気の温度「T2」をマ
イクロコンピュータ14に入力し、ステップ28におい
て室内温度「T1」と室外温度「T2」より室内の壁面
温度T3を予測(室内温度「T1」と室外温度「T2」
の平均値)し、ステップ29でその予測値「T3」と室
内の絶対湿度「H1」によりあらかじめマイクロコンピ
ュータ14に記憶しておいた絶対湿度と結露温度との関
係を示す湿り空気線図のデータから室内の壁面が結露す
るかどうかを判断する。つぎに、結露しないと判断した
場合は、ステップ30に進み室内の湿度データが所定値
未満かどうか判断し、所定値未満であれば、同時給排型
換気扇2をステップ32で停止させ、ステップ21に戻
る。また、所定値以上であれば、ステップ24に戻る。
ステップ29で結露すると判断した場合は、ステップ3
1で同時給排型換気扇2を弱運転させ、ステップ33で
再び室内気の湿度「RH3」を入力し、ステップ34で
所定値未満であるかを判断し、所定値未満の場合は、ス
テップ32で同時給排型換気扇2を停止させる。また、
所定値以上の場合は、ステップ31に戻る。
【0010】このように本発明の実施例の同時給排型換
気扇の自動運転装置によれば、冬期で暖房された室内3
へ外気を給気し続けても結露しない場合は、同時給排型
換気扇2の給排気量を通常のまま保持させ、また、結露
する場合には、運転は継続して換気を続け、その給排気
量を減少させて結露を防止することができる。
【0011】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明は室内側温度感知手段、室内側湿度感知手段、室外側
温度感知手段ならびに、これらの信号を受けて作動する
運転開始手段、室内絶対湿度算出手段、結露判断手段、
給排気量調節手段を備え、冬期で暖房された室内に給気
する外気で変化する室内気の絶対湿度と壁面の温度とに
応じて、同時給排型換気扇の運転は継続し、その給排気
量を調節することができるので、換気機能は維持したう
えで、壁面で室内気が結露するのを防止することのでき
る同時給排型換気扇の自動運転装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の同時給排型換気扇の自動運
転装置のブロック図
【図2】同プログラムのフローチャート
【図3】従来の同時給排型換気扇の自動運転装置のブロ
ック図
【符号の説明】
2 同時給排型換気扇 4 室内側湿度感知手段 5 室内側温度感知手段 7 室外側温度感知手段 8 運転開始手段 9 室内絶対湿度算出手段 10 結露判断手段 11 壁面温度算出手段 13 給排量調節手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 7/007 F24F 7/013 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内気の温度を感知する室内側温度感知
    手段と、室内気の湿度を感知する室内側湿度感知手段
    と、室外気の温度を感知する室外側温度感知手段と、前
    記室内側湿度感知手段の感知信号により、同時給排型換
    気扇を運転させる運転開始手段と、同時給排型換気扇運
    転開始後、前記室内側温度感知手段の感知信号と前記室
    内側湿度感知手段の感知信号とにより、室内気の絶対湿
    度を算出する室内絶対湿度算出手段と、前記室内側温度
    感知手段の感知信号と前記室外側温度感知手段の感知信
    号とにより、室外に面した壁面の温度を算出する壁面温
    度算出手段と、この壁面温度算出手段の算出信号と前記
    室内絶対湿度算出手段の算出信号とにより、室内気が前
    記壁面で結露するかどうかを判断する結露判断手段と、
    この結露判断手段の判断信号にもとづいて前記同時給排
    型換気扇の運転は継続し、その給排気量を調節する給排
    気量調節手段とを備えた同時給排型換気扇の自動運転装
    置。
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JPH03144238A (ja) * 1989-10-30 1991-06-19 Matsushita Seiko Co Ltd レンジフードの自動運転装置

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