JP3114133B2 - 光電式分離型煙感知器 - Google Patents
光電式分離型煙感知器Info
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- JP3114133B2 JP3114133B2 JP04039450A JP3945092A JP3114133B2 JP 3114133 B2 JP3114133 B2 JP 3114133B2 JP 04039450 A JP04039450 A JP 04039450A JP 3945092 A JP3945092 A JP 3945092A JP 3114133 B2 JP3114133 B2 JP 3114133B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の煙監視空間に光
を発して火災を監視する光電式分離型煙感知器に係わ
り、さらに詳しくは、その光の減光率を算出するための
基準値を設定する回路に関するものである。
を発して火災を監視する光電式分離型煙感知器に係わ
り、さらに詳しくは、その光の減光率を算出するための
基準値を設定する回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光電式分離型煙感知器は、送光部の発光
素子から発せられ煙監視空間を通過した光を受光部の受
光素子が受け、その光の減光率から火災の発生の有無を
判別している。この減光率は、起動時に受光した初期受
光出力から火災監視時の受光出力を減算して得られる値
を、その初期受光出力で割ったものである。この火災監
視時の受光出力は、例えば、送光部及び受光部にそれぞ
れ取り付けられているレンズに空気中の塵埃が付着する
などして汚れたり、送光部の発光素子や受光部の受光素
子の劣化によって減少する。このため、初期受光出力
(各レンズが汚れていず、発光素子や受光素子が劣化し
ていないときの受光出力)を基準値として長い間に亘っ
て設定した場合には、正確な減光率を得ることができな
かった。
素子から発せられ煙監視空間を通過した光を受光部の受
光素子が受け、その光の減光率から火災の発生の有無を
判別している。この減光率は、起動時に受光した初期受
光出力から火災監視時の受光出力を減算して得られる値
を、その初期受光出力で割ったものである。この火災監
視時の受光出力は、例えば、送光部及び受光部にそれぞ
れ取り付けられているレンズに空気中の塵埃が付着する
などして汚れたり、送光部の発光素子や受光部の受光素
子の劣化によって減少する。このため、初期受光出力
(各レンズが汚れていず、発光素子や受光素子が劣化し
ていないときの受光出力)を基準値として長い間に亘っ
て設定した場合には、正確な減光率を得ることができな
かった。
【0003】従来、この欠点を解決するために、例え
ば、所定時間(1日又は1週間)毎に火災監視時の受光
出力を監視し、その時の受光出力が基準値より所定値以
下ずれていたときは、その時点の受光出力を基準値とし
て変更するようにしていた。
ば、所定時間(1日又は1週間)毎に火災監視時の受光
出力を監視し、その時の受光出力が基準値より所定値以
下ずれていたときは、その時点の受光出力を基準値とし
て変更するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基準値
の変更を行うときに、火災監視時の受光出力がその時の
基準値より大幅にずれてしまった場合、また、送光部と
受光出力との間の煙監視空間に大掃除などで塵埃が一時
的に多量に発生していた場合には、図9に示すように変
更前と変更後の基準値の差が大きく生じるということが
あった。この様なときには、煙検出感度が大幅に狂って
しまい誤動作を起こしやすいという問題があった。ま
た、得られた減光率を受信機などへ出力するアナログ式
の光電式分離型煙感知器の場合は、火災や故障でもない
のに出力される減光率が大幅に変動してしまう問題があ
った。
の変更を行うときに、火災監視時の受光出力がその時の
基準値より大幅にずれてしまった場合、また、送光部と
受光出力との間の煙監視空間に大掃除などで塵埃が一時
的に多量に発生していた場合には、図9に示すように変
更前と変更後の基準値の差が大きく生じるということが
あった。この様なときには、煙検出感度が大幅に狂って
しまい誤動作を起こしやすいという問題があった。ま
た、得られた減光率を受信機などへ出力するアナログ式
の光電式分離型煙感知器の場合は、火災や故障でもない
のに出力される減光率が大幅に変動してしまう問題があ
った。
【0005】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、基準値を大幅に変更する状態であって
も、その基準値を段階的に変更して煙検出感度を狂わす
ことのない光電式分離型煙感知器を得ることを目的とす
る。
されたもので、基準値を大幅に変更する状態であって
も、その基準値を段階的に変更して煙検出感度を狂わす
ことのない光電式分離型煙感知器を得ることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光電式分離
型煙感知器は、送光部から発せられ煙監視空間を通過し
た光の光量に応じて受光出力を発生する受光出力発生手
段と、起動時に前記受光出力に基づいて基準値を設定す
る基準値設定手段と、前記受光出力が入力され、所定時
間の間に受光出力が連続して前記基準値を下回っている
ときのみ、その間の受光出力に基づいて仮の基準値を求
める仮基準値演算手段と、基準値の変更量が予め設定さ
れ、前記基準値と前記仮基準値との差がその変更量に入
っているかどうかを判定し、その基準値と仮基準値との
差が変更量内のときは仮基準値を新規の基準値とし、基
準値と仮基準値との差が変更量外のときはその基準値と
仮基準値との差が変更量から大きくずれないように補正
して新規の基準値とし、前記基準値設定手段の基準値を
書き換える基準値変更手段と、前記基準値を基に光の減
光率を算出すると共にその減光率が予め設定されている
火災判別値に達したかどうかを判定し、その減光率が火
災判別値に達したときのみ火災の発生を知らせる火災判
定手段とを備えたものである。
型煙感知器は、送光部から発せられ煙監視空間を通過し
た光の光量に応じて受光出力を発生する受光出力発生手
段と、起動時に前記受光出力に基づいて基準値を設定す
る基準値設定手段と、前記受光出力が入力され、所定時
間の間に受光出力が連続して前記基準値を下回っている
ときのみ、その間の受光出力に基づいて仮の基準値を求
める仮基準値演算手段と、基準値の変更量が予め設定さ
れ、前記基準値と前記仮基準値との差がその変更量に入
っているかどうかを判定し、その基準値と仮基準値との
差が変更量内のときは仮基準値を新規の基準値とし、基
準値と仮基準値との差が変更量外のときはその基準値と
仮基準値との差が変更量から大きくずれないように補正
して新規の基準値とし、前記基準値設定手段の基準値を
書き換える基準値変更手段と、前記基準値を基に光の減
光率を算出すると共にその減光率が予め設定されている
火災判別値に達したかどうかを判定し、その減光率が火
災判別値に達したときのみ火災の発生を知らせる火災判
定手段とを備えたものである。
【0007】また、前記基準値を基に光の減光率を算出
する減光率算出手段と、該減光率算出手段によって算出
された減光率を受信機などへ送出する送出手段とを備え
たものである。
する減光率算出手段と、該減光率算出手段によって算出
された減光率を受信機などへ送出する送出手段とを備え
たものである。
【0008】
【作用】本発明においては、図1に示すブロック構成か
らなり、受光出力が所定時間の間に連続して基準値を下
回ったときのみ、その基準値を変更するようにしたもの
である。送光部が光を発すると、受光出力発生手段は光
の光量に応じて受光出力を発生し、基準値設定手段はそ
の受光出力に基づいて基準値を設定してそれを火災判定
手段に送出する。その基準値が入力された火災判定手段
はその基準値を基に減光率を算出して火災の発生の有無
を監視する。火災監視中に、仮基準値演算手段が、入力
される受光出力が所定時間の間に連続して基準値を下回
ったことを検知したときは、その間の受光出力に基づい
て仮の基準値を求め基準値変更手段に送出する。仮基準
値が入力された基準値変更手段は、基準値とその仮基準
値との差で得られた値が基準値の変更量内にあるかどう
かを判定する。その値が変更量内のときは仮基準値を新
規の基準値とし、算出された値が変更量外のときは仮基
準値がその変更量内に入るように補正して新規の基準値
とし、基準値設定手段の基準値を書き換える。火災判定
手段は、基準値が書き換えられたことを知ると、その基
準値を基に光の減光率を算出してその減光率が予め設定
されている火災判別値に達したかどうかを判定する。減
光率が火災判別値に達していないときは火災の監視を継
続し、減光率が火災判別値に達したときは火災の発生を
知らせる。 また、減光率算出手段は、書き換えられた
基準値を基に光の減光率を算出し、送出手段は、算出さ
れた減光率を受信機や中継機などへ送出する。
らなり、受光出力が所定時間の間に連続して基準値を下
回ったときのみ、その基準値を変更するようにしたもの
である。送光部が光を発すると、受光出力発生手段は光
の光量に応じて受光出力を発生し、基準値設定手段はそ
の受光出力に基づいて基準値を設定してそれを火災判定
手段に送出する。その基準値が入力された火災判定手段
はその基準値を基に減光率を算出して火災の発生の有無
を監視する。火災監視中に、仮基準値演算手段が、入力
される受光出力が所定時間の間に連続して基準値を下回
ったことを検知したときは、その間の受光出力に基づい
て仮の基準値を求め基準値変更手段に送出する。仮基準
値が入力された基準値変更手段は、基準値とその仮基準
値との差で得られた値が基準値の変更量内にあるかどう
かを判定する。その値が変更量内のときは仮基準値を新
規の基準値とし、算出された値が変更量外のときは仮基
準値がその変更量内に入るように補正して新規の基準値
とし、基準値設定手段の基準値を書き換える。火災判定
手段は、基準値が書き換えられたことを知ると、その基
準値を基に光の減光率を算出してその減光率が予め設定
されている火災判別値に達したかどうかを判定する。減
光率が火災判別値に達していないときは火災の監視を継
続し、減光率が火災判別値に達したときは火災の発生を
知らせる。 また、減光率算出手段は、書き換えられた
基準値を基に光の減光率を算出し、送出手段は、算出さ
れた減光率を受信機や中継機などへ送出する。
【0009】
【実施例】図2は本発明の一実施例を示すブロック図、
図3はRAM6の説明図、図4乃至図6は実施例の動作
を説明するためのフローチャート、図7は本発明による
減光率の基準値の変化を示す図、図8は図2のブロック
図をハード化して示す回路図である。
図3はRAM6の説明図、図4乃至図6は実施例の動作
を説明するためのフローチャート、図7は本発明による
減光率の基準値の変化を示す図、図8は図2のブロック
図をハード化して示す回路図である。
【0010】図2において、10は光電式分離型煙感知
器の送光部、11は発光制御回路で、例えば後述する受
光部20からの電源供給によって充電されるコンデン
サ、受光部20からの発光命令(例えばパルス信号)に
よってコンデンサの充電電荷を発光素子12(例えば発
光ダイオード)に供給するスイッチング回路等を有して
いる。発光命令は信号線L2を経て発光制御回路11に
送出され、電源は電源線(図示せず)を介して発光制御
回路11に供給される。なお、送光部10と受光部20
との間の接続を電源線のみとし発光命令をその電源線に
のせて伝送するようにしてもよい。
器の送光部、11は発光制御回路で、例えば後述する受
光部20からの電源供給によって充電されるコンデン
サ、受光部20からの発光命令(例えばパルス信号)に
よってコンデンサの充電電荷を発光素子12(例えば発
光ダイオード)に供給するスイッチング回路等を有して
いる。発光命令は信号線L2を経て発光制御回路11に
送出され、電源は電源線(図示せず)を介して発光制御
回路11に供給される。なお、送光部10と受光部20
との間の接続を電源線のみとし発光命令をその電源線に
のせて伝送するようにしてもよい。
【0011】20は光電式分離型煙感知器の受光部で、
所定の煙監視距離を有して送光部10と対向配置され
て、1対の電源兼信号線L1を介して火災受信機30に
接続されている。21は受光素子で、例えばフォトダイ
オードからなり、送光部10から発光された近赤外光の
光量に応じた受光出力を受光増幅回路23にアナログス
イッチ22を介して送出する。24はアナログ・デジタ
ル変換器(以下、「A/D変換器」という)で、受光増
幅回路23によって増幅された受光出力をデジタル量に
変換しそれを受光出力SLVとしてIF2(インターフ
ェース)に送出する。25は送光部10と受光部20と
の間の煙監視距離を設定するディップスイッチ、26は
並直列変換器、直並列変換器等を有する送受信回路であ
る。
所定の煙監視距離を有して送光部10と対向配置され
て、1対の電源兼信号線L1を介して火災受信機30に
接続されている。21は受光素子で、例えばフォトダイ
オードからなり、送光部10から発光された近赤外光の
光量に応じた受光出力を受光増幅回路23にアナログス
イッチ22を介して送出する。24はアナログ・デジタ
ル変換器(以下、「A/D変換器」という)で、受光増
幅回路23によって増幅された受光出力をデジタル量に
変換しそれを受光出力SLVとしてIF2(インターフ
ェース)に送出する。25は送光部10と受光部20と
の間の煙監視距離を設定するディップスイッチ、26は
並直列変換器、直並列変換器等を有する送受信回路であ
る。
【0012】なお、受光素子21、アナログスイッチ2
2、受光増幅回路23及び「A/D変換器24で本発明
の受光出力発生手段2を構成している。
2、受光増幅回路23及び「A/D変換器24で本発明
の受光出力発生手段2を構成している。
【0013】マイクロプロセッサであるMPUは、本発
明の基準値設定手段3、仮基準値演算手段4、基準値変
更手段5及び火災判定手段6の機能を有しており、1回
目の発光命令を出したときはA/D変換器24のオフセ
ット値を受光出力SLVとして入力すると共にそれを受
光出力V1とし、2回目又は3回目の発光命令を出した
ときはA/D変換器24から送出された受光出力SLV
を受光出力V2と設定し、4回目以降の発光命令を出し
たときはA/D変換器24から送出された受光出力SL
Vを入力する。
明の基準値設定手段3、仮基準値演算手段4、基準値変
更手段5及び火災判定手段6の機能を有しており、1回
目の発光命令を出したときはA/D変換器24のオフセ
ット値を受光出力SLVとして入力すると共にそれを受
光出力V1とし、2回目又は3回目の発光命令を出した
ときはA/D変換器24から送出された受光出力SLV
を受光出力V2と設定し、4回目以降の発光命令を出し
たときはA/D変換器24から送出された受光出力SL
Vを入力する。
【0014】記憶部であるROM1には図4乃至図6の
フローで示すプログラムが格納され、ROM2には各種
定数、例えば煙監視距離に応じた火災判別値F、送光部
10及び受光部20にそれぞれ取り付けられたレンズの
汚れによる受光量out(受光出力SLVにほぼ対応し
た値)の低下度合を判別するための汚れ判別値D、受光
出力V2(2回目又は3回目の発光命令を出したときの
受光出力SLVに対応したもの)として有効かどうかを
判別するための受光出力上限値VH及び受光出力下限値
VLが格納されていると共に、基準値Vstを更新する
時期が設定されている設定値K、後述するVmidが更
新用の基準値Vstとして有効かどうかを判別するため
の基準値変更許容値Bがそれぞれ格納されている。ま
た、ROM3にはこの光電式分離型煙感知器が火災を監
視している火災監視区域を知らせるための自己アドレス
が格納されている。なお、前述した設定値Kには例えば
1300の定数が設定されている。
フローで示すプログラムが格納され、ROM2には各種
定数、例えば煙監視距離に応じた火災判別値F、送光部
10及び受光部20にそれぞれ取り付けられたレンズの
汚れによる受光量out(受光出力SLVにほぼ対応し
た値)の低下度合を判別するための汚れ判別値D、受光
出力V2(2回目又は3回目の発光命令を出したときの
受光出力SLVに対応したもの)として有効かどうかを
判別するための受光出力上限値VH及び受光出力下限値
VLが格納されていると共に、基準値Vstを更新する
時期が設定されている設定値K、後述するVmidが更
新用の基準値Vstとして有効かどうかを判別するため
の基準値変更許容値Bがそれぞれ格納されている。ま
た、ROM3にはこの光電式分離型煙感知器が火災を監
視している火災監視区域を知らせるための自己アドレス
が格納されている。なお、前述した設定値Kには例えば
1300の定数が設定されている。
【0015】RAM1は1回目の発光命令を出したとき
の受光出力V1を格納するために、RAM2は2回目又
は3回目の発光命令を出したときに入力される受光出力
V2を格納するために、RAM3は基準値Vstを格納
するために設けられたものである。このRAM3には、
当初、受光出力V2から受光出力V1を減算して得られ
る最初の基準値Vstが格納されるが、新たな基準値V
stが得られたときはその基準値Vstに書き換えられ
る。RAM4は受光量Voutを格納するために設けら
れたもので、4回目以上の発光命令を出す度に入力され
る受光出力SLVから前記受光出力V1を減算して得ら
れる受光量Voutがその都度更新された格納される。
RAM5はディップスイッチ25により設定された煙監
視距離に対応する火災判別値Fを格納するために設けら
れている。
の受光出力V1を格納するために、RAM2は2回目又
は3回目の発光命令を出したときに入力される受光出力
V2を格納するために、RAM3は基準値Vstを格納
するために設けられたものである。このRAM3には、
当初、受光出力V2から受光出力V1を減算して得られ
る最初の基準値Vstが格納されるが、新たな基準値V
stが得られたときはその基準値Vstに書き換えられ
る。RAM4は受光量Voutを格納するために設けら
れたもので、4回目以上の発光命令を出す度に入力され
る受光出力SLVから前記受光出力V1を減算して得ら
れる受光量Voutがその都度更新された格納される。
RAM5はディップスイッチ25により設定された煙監
視距離に対応する火災判別値Fを格納するために設けら
れている。
【0016】また、RAM6は、例えば図3に示すよう
にアドレス1〜アドレス9の格納領域を有し、RAM4
に格納されている受光量Voutを値の大きい順に格納
するためのものである。RAM4に格納されている受光
量VoutがRAM3に格納されている基準値Vstよ
り下回ったときその受光量Voutが格納される。最大
値の受光量VoutをVmaxとしてアドレス1に、中
間値の受光量VoutをVmidとしてアドレス5に、
そして、最小値の受光量VoutをVminとしてアド
レス9に格納される。但し、アドレス1〜アドレス9に
受光量Voutが格納されていないときはVminを0
とし、アドレス1のみに受光量Voutが格納されてい
るときはそれをVminとし、アドレス1,2に受光量
Voutが格納されているときは、アドレス1の受光量
VoutをVmaxとし、アドレス2の受光量Vout
をVminとする。
にアドレス1〜アドレス9の格納領域を有し、RAM4
に格納されている受光量Voutを値の大きい順に格納
するためのものである。RAM4に格納されている受光
量VoutがRAM3に格納されている基準値Vstよ
り下回ったときその受光量Voutが格納される。最大
値の受光量VoutをVmaxとしてアドレス1に、中
間値の受光量VoutをVmidとしてアドレス5に、
そして、最小値の受光量VoutをVminとしてアド
レス9に格納される。但し、アドレス1〜アドレス9に
受光量Voutが格納されていないときはVminを0
とし、アドレス1のみに受光量Voutが格納されてい
るときはそれをVminとし、アドレス1,2に受光量
Voutが格納されているときは、アドレス1の受光量
VoutをVmaxとし、アドレス2の受光量Vout
をVminとする。
【0017】RAM7はカウント値kを格納するために
設けられたもので、RAM4内の受光量VoutがRA
M3内の基準値Vstより下回る度に加算される。この
カウント値kが設定値Kに達したときに基準値Vstが
更新されるようになっている。インターフェースである
IF1はMPUとアナログスイッチ22との間に、IF
2はMPUとA/D変換器24との間に、IF3はMP
Uとディップスイッチ25との間に、また、IF4は信
号線L2に接続された端子(図示せず)とMPUとの間
に、IF5はMPUと送受信回路26との間にそれぞれ
設けられている。
設けられたもので、RAM4内の受光量VoutがRA
M3内の基準値Vstより下回る度に加算される。この
カウント値kが設定値Kに達したときに基準値Vstが
更新されるようになっている。インターフェースである
IF1はMPUとアナログスイッチ22との間に、IF
2はMPUとA/D変換器24との間に、IF3はMP
Uとディップスイッチ25との間に、また、IF4は信
号線L2に接続された端子(図示せず)とMPUとの間
に、IF5はMPUと送受信回路26との間にそれぞれ
設けられている。
【0018】前記のように構成されたものにおいて動作
を図4乃至図6に基づいて説明する。受光部20のMP
Uは、まず初期設定を行い(S1)、次いでディップス
イッチ25により設定された煙監視距離をIF3を介し
て入力して、その距離に対応した火災判別値FをROM
2から読み出しRAM5に格納する(S2)。その後
は、IF1を通してアナログスイッチ22をオフさせる
と共に1回目の発光命令をIF4から信号線L2を経て
送光部10に送出する(S3,S4)。この時は、送光
部10の発光制御回路11はその命令に基づいて発光素
子12から近赤外光を発光させるが、MPUは、アナロ
グスイッチ22をオフにしているため、A/D変換器2
4のオフセット値を受光出力SLVとしてIF2から入
力し、それをRAM1に受光出力V1として格納する
(S5)。
を図4乃至図6に基づいて説明する。受光部20のMP
Uは、まず初期設定を行い(S1)、次いでディップス
イッチ25により設定された煙監視距離をIF3を介し
て入力して、その距離に対応した火災判別値FをROM
2から読み出しRAM5に格納する(S2)。その後
は、IF1を通してアナログスイッチ22をオフさせる
と共に1回目の発光命令をIF4から信号線L2を経て
送光部10に送出する(S3,S4)。この時は、送光
部10の発光制御回路11はその命令に基づいて発光素
子12から近赤外光を発光させるが、MPUは、アナロ
グスイッチ22をオフにしているため、A/D変換器2
4のオフセット値を受光出力SLVとしてIF2から入
力し、それをRAM1に受光出力V1として格納する
(S5)。
【0019】受光出力V1の格納後は、オフのアナログ
スイッチ22をオンにすると共に2回目の発光命令を送
光部10に送出して(S6,S7)、その命令による受
光出力SLVをA/D変換器24から入力し、それをR
AM2に受光出力V2として格納する(S8)。そし
て、その受光出力V2がROM2に格納されている受光
出力上限値VHと受光出力下限値VLとの範囲内にある
かどうかを判定する(S9)。受光出力V2がその範囲
外のときは、受光出力異常信号をIF5及び送受信回路
26を介して火災受信機30に送出すると共に、自己ア
ドレスをROM3から読み込んでそれに対応する自己ア
ドレス信号を前記と同様の経路でその火災受信機30に
送出する(S10)。受光出力V2がその範囲内にある
ときは、受光出力V2から受光出力V1を減算し、その
値を最初の基準値VstとしてRAM3に格納する(S
11)。
スイッチ22をオンにすると共に2回目の発光命令を送
光部10に送出して(S6,S7)、その命令による受
光出力SLVをA/D変換器24から入力し、それをR
AM2に受光出力V2として格納する(S8)。そし
て、その受光出力V2がROM2に格納されている受光
出力上限値VHと受光出力下限値VLとの範囲内にある
かどうかを判定する(S9)。受光出力V2がその範囲
外のときは、受光出力異常信号をIF5及び送受信回路
26を介して火災受信機30に送出すると共に、自己ア
ドレスをROM3から読み込んでそれに対応する自己ア
ドレス信号を前記と同様の経路でその火災受信機30に
送出する(S10)。受光出力V2がその範囲内にある
ときは、受光出力V2から受光出力V1を減算し、その
値を最初の基準値VstとしてRAM3に格納する(S
11)。
【0020】その後は、3回目の発光命令を送光部10
に送出して(S12)、その命令による受光出力SLV
をA/D変換器24から入力し(S13)、前記受光出
力V2と比較する(S14)。比較の結果、受光出力S
LVの方が小さいときはその受光出力V2を書き換える
ことなくステップ18に進んで4回目の発光命令を出す
が、受光出力SLVの方が大きいときはその受光出力S
LVを受光出力V2としRAM2内の値(ステップ8に
おいて格納した受光出力V2)を書き換える(S1
5)。そして、書き換えた受光出力V2がROM2に格
納されている受光出力上限値VHと受光出力下限値VL
との範囲内にあるかどうかを判定する(S16)。受光
出力V2がその範囲外のときは前記と同様に受光出力異
常信号と自己アドレス信号とを火災受信機30に送出す
るが(S10)、受光出力V2がその範囲内にあるとき
は受光出力V2から前記受光出力V1を減算し、その値
を基準値VstとしてRAM3内の値(ステップ11に
おいて格納した最初の基準値Vst)を書き換える(S
17)。
に送出して(S12)、その命令による受光出力SLV
をA/D変換器24から入力し(S13)、前記受光出
力V2と比較する(S14)。比較の結果、受光出力S
LVの方が小さいときはその受光出力V2を書き換える
ことなくステップ18に進んで4回目の発光命令を出す
が、受光出力SLVの方が大きいときはその受光出力S
LVを受光出力V2としRAM2内の値(ステップ8に
おいて格納した受光出力V2)を書き換える(S1
5)。そして、書き換えた受光出力V2がROM2に格
納されている受光出力上限値VHと受光出力下限値VL
との範囲内にあるかどうかを判定する(S16)。受光
出力V2がその範囲外のときは前記と同様に受光出力異
常信号と自己アドレス信号とを火災受信機30に送出す
るが(S10)、受光出力V2がその範囲内にあるとき
は受光出力V2から前記受光出力V1を減算し、その値
を基準値VstとしてRAM3内の値(ステップ11に
おいて格納した最初の基準値Vst)を書き換える(S
17)。
【0021】次に、4回目の発光命令を送光部10に送
出し(S18)、その命令によって受光された受光出力
SLVをA/D変換器24から入力して(S19)、受
光量Voutを算出しその値をRAM4に格納する(S
20)。受光量Vout算出後は、RAM3に格納され
ている基準値Vstを基に減光率Aを算出して、(S2
1)。その減光率AとRAM5に格納されている火災判
別値Fとを比較する(S22)。比較の結果、減光率A
の方が大きいときは、火災信号と自己アドレス信号とを
火災受信機30に送出して(S23)、ステップ18〜
ステップ23の動作を繰り返す。減光率Aの方が小さい
ときはステップ20で算出したRAM4内の受光量Vo
utとROM2に格納されている汚れ判別値Dとを比較
する(S24)。汚れ判別値Dより受光量Voutの方
が小さいときは汚れ信号と自己アドレス信号とを火災受
信機30に送出してステップ26に進むが(S25)、
汚れ判別値Dより受光量Voutの方が大きいときはそ
の受光量VoutとRAM3内の基準値Vstとを比較
する(S26)。
出し(S18)、その命令によって受光された受光出力
SLVをA/D変換器24から入力して(S19)、受
光量Voutを算出しその値をRAM4に格納する(S
20)。受光量Vout算出後は、RAM3に格納され
ている基準値Vstを基に減光率Aを算出して、(S2
1)。その減光率AとRAM5に格納されている火災判
別値Fとを比較する(S22)。比較の結果、減光率A
の方が大きいときは、火災信号と自己アドレス信号とを
火災受信機30に送出して(S23)、ステップ18〜
ステップ23の動作を繰り返す。減光率Aの方が小さい
ときはステップ20で算出したRAM4内の受光量Vo
utとROM2に格納されている汚れ判別値Dとを比較
する(S24)。汚れ判別値Dより受光量Voutの方
が小さいときは汚れ信号と自己アドレス信号とを火災受
信機30に送出してステップ26に進むが(S25)、
汚れ判別値Dより受光量Voutの方が大きいときはそ
の受光量VoutとRAM3内の基準値Vstとを比較
する(S26)。
【0022】これらを比較した結果、前記受光量Vou
tが基準値Vstより下回ったときはRAM7内のカウ
ント値kを1に設定すると共に受光量VoutとRAM
6内の受光量Vminとを比較するが(S27,S2
9)、しばらくの間は、レンズの汚れ、発光素子12及
び受光素子21の劣化による受光量Voutの低下はな
いので、ステップ28に進んでカウント値kを0に設定
し、ステップ31を経由してステップ18に戻り、次の
発光命令を送光部10に発する。このステップ18〜ス
テップ26及びステップ28、31の動作は、火災の発
生又は前述した理由による受光量Voutの低下がない
限り繰り返し行われる。
tが基準値Vstより下回ったときはRAM7内のカウ
ント値kを1に設定すると共に受光量VoutとRAM
6内の受光量Vminとを比較するが(S27,S2
9)、しばらくの間は、レンズの汚れ、発光素子12及
び受光素子21の劣化による受光量Voutの低下はな
いので、ステップ28に進んでカウント値kを0に設定
し、ステップ31を経由してステップ18に戻り、次の
発光命令を送光部10に発する。このステップ18〜ス
テップ26及びステップ28、31の動作は、火災の発
生又は前述した理由による受光量Voutの低下がない
限り繰り返し行われる。
【0023】MPUがこの動作を繰り返しているとき
に、つまり、火災の発生の有無の監視及びRAM3に格
納されている基準値Vstが有効かどうかを監視してい
るときに、発光命令を出す度に書き換えられるRAM4
内の受光量Voutが基準値Vstより下回ったとき
は、RAM7内のカウント値kを1に設定し(S26,
S27)、その受光量VoutとRAM6内のVmin
とを比較する(S29)。この時点では、Vminが0
であるためステップ30に進んでRAM6のアドレス1
にその受光量VoutをVminとして格納し、ステッ
プ31を介してステップ18に進み次の発光命令を出
す。この命令により書き換えられたRAM4内の受光量
Voutが基準値Vstより下回っていると(S18〜
S26)、カウント値kを2に設定してRAM6内のV
minと比較する(S27,S29)。この時、Vmi
nの方が大きいときはステップ31に進むが、受光量V
outの方が大きいときはそのVminと比較して値の
大きい方をアドレス1にVmaxとして格納すると共に
小さい方をアドレス2にVminとして格納し(S3
0)、ステップ31を介してステップ18に進む。
に、つまり、火災の発生の有無の監視及びRAM3に格
納されている基準値Vstが有効かどうかを監視してい
るときに、発光命令を出す度に書き換えられるRAM4
内の受光量Voutが基準値Vstより下回ったとき
は、RAM7内のカウント値kを1に設定し(S26,
S27)、その受光量VoutとRAM6内のVmin
とを比較する(S29)。この時点では、Vminが0
であるためステップ30に進んでRAM6のアドレス1
にその受光量VoutをVminとして格納し、ステッ
プ31を介してステップ18に進み次の発光命令を出
す。この命令により書き換えられたRAM4内の受光量
Voutが基準値Vstより下回っていると(S18〜
S26)、カウント値kを2に設定してRAM6内のV
minと比較する(S27,S29)。この時、Vmi
nの方が大きいときはステップ31に進むが、受光量V
outの方が大きいときはそのVminと比較して値の
大きい方をアドレス1にVmaxとして格納すると共に
小さい方をアドレス2にVminとして格納し(S3
0)、ステップ31を介してステップ18に進む。
【0024】この動作は、発光命令を出す度に書き換え
られる受光量Voutが基準値Vstより下回っている
間繰り返し行われるので、RAM6には、その都度、V
minより大きい値の受光量Voutが格納されてアド
レス1から大きい順に並び変えられる。また、この動作
を繰り返しているときに、ステップ26において受光量
Voutが基準値Vst以上になると、いままでカウン
トしていたカウント値をクリアにしてステップ31に進
むため、この時の基準値Vstを基に火災の監視を継続
する。
られる受光量Voutが基準値Vstより下回っている
間繰り返し行われるので、RAM6には、その都度、V
minより大きい値の受光量Voutが格納されてアド
レス1から大きい順に並び変えられる。また、この動作
を繰り返しているときに、ステップ26において受光量
Voutが基準値Vst以上になると、いままでカウン
トしていたカウント値をクリアにしてステップ31に進
むため、この時の基準値Vstを基に火災の監視を継続
する。
【0025】ステップ31において、カウント値kがR
OM2に格納されている設定値Kに達したときは、RA
M6のアドレス5に格納されているVmidを読み出し
て(S32)、そのVmidが新しい基準値Vstとし
て有効かどうかを判別する(S33)。有効のときはそ
のVmidを基準値VstとしてRAM3内の値(ステ
ップ17において格納した基準値Vst)を書き換える
(S34)。また、Vmidが新しい基準値Vstとし
て適当でないときは、基準値変更許容値Bの範囲から大
きくずれないように、基準値Vst(ステップ17にお
いて格納した基準値Vst)にVmidを加算して2で
割った値を新しい基準値VstとしRAM3内の値を書
き換える(S35)。そして、RAM6に格納されてい
る複数の受光量Vout、及びRAM7に格納されてい
るカウント値kをそれぞれクリアし、ステップ18に戻
る。この一連の動作を繰り返すことにより基準値Vst
が図7に示すように段階的に設定されるようになる。
OM2に格納されている設定値Kに達したときは、RA
M6のアドレス5に格納されているVmidを読み出し
て(S32)、そのVmidが新しい基準値Vstとし
て有効かどうかを判別する(S33)。有効のときはそ
のVmidを基準値VstとしてRAM3内の値(ステ
ップ17において格納した基準値Vst)を書き換える
(S34)。また、Vmidが新しい基準値Vstとし
て適当でないときは、基準値変更許容値Bの範囲から大
きくずれないように、基準値Vst(ステップ17にお
いて格納した基準値Vst)にVmidを加算して2で
割った値を新しい基準値VstとしRAM3内の値を書
き換える(S35)。そして、RAM6に格納されてい
る複数の受光量Vout、及びRAM7に格納されてい
るカウント値kをそれぞれクリアし、ステップ18に戻
る。この一連の動作を繰り返すことにより基準値Vst
が図7に示すように段階的に設定されるようになる。
【0026】なお、前記の実施例では、新しい基準値V
stを設定する場合、RAM6に格納した複数の受光量
Voutのうち、アドレス5に格納されているVmid
を基に決定していたるが、中央アドレスでなくアドレス
1から何番目かの受光量Voutを基に決定してもよい
し、格納された複数の受光量Vuotの平均受光量を基
に基準値Vstを決定するようにしてもよい。また、ス
テップ33において、Vmidが新しい基準値Vstと
して適当でない場合は、基準値VstにVmidを加算
して2で割った値を新しい基準値Vstとしていたが、
そのVmidに所定の係数を掛けて新しい基準値Vst
としてもよいし、Vmidに所定値を加えて新しい基準
値Vstとしてもよい。さらに、RAM6内の複数の受
光量Voutは、アドレス1から大きい順番に格納され
るようにしたが、その順番を不揃いにしてもよい。この
場合には、RAM6内の複数の受光量Voutを使用す
るときにMPUがその大小を判断するようにすればよ
い。
stを設定する場合、RAM6に格納した複数の受光量
Voutのうち、アドレス5に格納されているVmid
を基に決定していたるが、中央アドレスでなくアドレス
1から何番目かの受光量Voutを基に決定してもよい
し、格納された複数の受光量Vuotの平均受光量を基
に基準値Vstを決定するようにしてもよい。また、ス
テップ33において、Vmidが新しい基準値Vstと
して適当でない場合は、基準値VstにVmidを加算
して2で割った値を新しい基準値Vstとしていたが、
そのVmidに所定の係数を掛けて新しい基準値Vst
としてもよいし、Vmidに所定値を加えて新しい基準
値Vstとしてもよい。さらに、RAM6内の複数の受
光量Voutは、アドレス1から大きい順番に格納され
るようにしたが、その順番を不揃いにしてもよい。この
場合には、RAM6内の複数の受光量Voutを使用す
るときにMPUがその大小を判断するようにすればよ
い。
【0027】また、受光部20のMPUが火災か否かを
判断し、火災の場合には火災信号を火災受信機30に送
出するようにしたが、火災か否かの判断を火災受信機3
0もしくは中継器等の受信部(図示せず)で行うように
してもよい。この場合には、受光部20は火災信号でな
く減光率Aを、火災受信機30(又は受信部)から要求
があったときに送受信回路26から送出するようにすれ
ばよい。なお、この場合、受光部20のMPUが減光率
算出手段と減光率の送出手段とを構成する。
判断し、火災の場合には火災信号を火災受信機30に送
出するようにしたが、火災か否かの判断を火災受信機3
0もしくは中継器等の受信部(図示せず)で行うように
してもよい。この場合には、受光部20は火災信号でな
く減光率Aを、火災受信機30(又は受信部)から要求
があったときに送受信回路26から送出するようにすれ
ばよい。なお、この場合、受光部20のMPUが減光率
算出手段と減光率の送出手段とを構成する。
【0028】次に、図8に基づいて構成及び動作を説明
する。なお、図2で説明した実施例と同一又は相当部分
には同じ符号を付し説明を省略する。
する。なお、図2で説明した実施例と同一又は相当部分
には同じ符号を付し説明を省略する。
【0029】図8において、41はRAM1に相当し、
A/D変換器24のオフセット値を受光出力SLVとし
て入力すると共にそれを受光出力V1として設定するV
1設定回路、42はRAM2に相当し、比較手段を有
し、2回目と3回目の発光命令による受光出力SLVが
それぞれ入力され、それらを比較して大きい方の受光出
力SLVを受光出力V2として設定するV2設定回路、
43は基準値Vstを算出するVst演算回路で、V2
設定回路42の受光出力V2からV1設定回路41の受
光出力V1を減算する。
A/D変換器24のオフセット値を受光出力SLVとし
て入力すると共にそれを受光出力V1として設定するV
1設定回路、42はRAM2に相当し、比較手段を有
し、2回目と3回目の発光命令による受光出力SLVが
それぞれ入力され、それらを比較して大きい方の受光出
力SLVを受光出力V2として設定するV2設定回路、
43は基準値Vstを算出するVst演算回路で、V2
設定回路42の受光出力V2からV1設定回路41の受
光出力V1を減算する。
【0030】44はROM2の一部に相当し、受光出力
上限値VHが設定されているVH設定回路、45は前記
と同様にROM2の一部に相当し、受光出力下限値VL
が設定されているVL設定回路、46は受光出力V2が
受光出力上限値VHを越えたかどうかを判別する第1デ
ジタル比較器、47はその受光出力V2が受光出力下限
値VLを下回ったかどうかを判別する第2デジタル比較
器、48はオアゲート、49は受光出力異常信号を送出
する異常信号出力回路である。
上限値VHが設定されているVH設定回路、45は前記
と同様にROM2の一部に相当し、受光出力下限値VL
が設定されているVL設定回路、46は受光出力V2が
受光出力上限値VHを越えたかどうかを判別する第1デ
ジタル比較器、47はその受光出力V2が受光出力下限
値VLを下回ったかどうかを判別する第2デジタル比較
器、48はオアゲート、49は受光出力異常信号を送出
する異常信号出力回路である。
【0031】50はRAM4の機能を有し、受光量Vo
utを算出するVout演算回路で、4回目以上の発光
命令による受光出力SLVが入力され、その受光出力S
LVから受光出力V1を減算する。51は減光率A(A
=(Vst−Vout)/Vst)を算出するA演算回
路、52はROM2の一部とRAM5に相当し、火災判
別値Fが設定されているF設定回路、53は減光率Aが
火災判別値Fに達しているか否かを判別する第3デジタ
ル比較器、54は火災信号を出力する火災信号出力回路
である。
utを算出するVout演算回路で、4回目以上の発光
命令による受光出力SLVが入力され、その受光出力S
LVから受光出力V1を減算する。51は減光率A(A
=(Vst−Vout)/Vst)を算出するA演算回
路、52はROM2の一部とRAM5に相当し、火災判
別値Fが設定されているF設定回路、53は減光率Aが
火災判別値Fに達しているか否かを判別する第3デジタ
ル比較器、54は火災信号を出力する火災信号出力回路
である。
【0032】55はROM2の一部に相当し、汚れ判別
値Dが設定されているD設定回路、56はVout演算
回路50の受光量Voutが汚れ判別値Dを越えたかど
うかを判別する第4デジタル比較器、57は汚れ信号を
送出する汚れ信号出力回路である。
値Dが設定されているD設定回路、56はVout演算
回路50の受光量Voutが汚れ判別値Dを越えたかど
うかを判別する第4デジタル比較器、57は汚れ信号を
送出する汚れ信号出力回路である。
【0033】58はRAM6に相当し、複数(例えば9
個)の受光量Voutを大きい順に設定するVout設
定回路(入力する受光量Voutを大きい順に並び変え
る回路も有している)で、設定された複数の受光量Vo
utのうち最大値をVmaxとし、中間値をVmidと
し、最小値をVminとする。59はVout演算回路
50の受光量VoutがVout設定回路58に設定さ
れているVminより大きいかどうかを判別する第5デ
ジタル比較器である。
個)の受光量Voutを大きい順に設定するVout設
定回路(入力する受光量Voutを大きい順に並び変え
る回路も有している)で、設定された複数の受光量Vo
utのうち最大値をVmaxとし、中間値をVmidと
し、最小値をVminとする。59はVout演算回路
50の受光量VoutがVout設定回路58に設定さ
れているVminより大きいかどうかを判別する第5デ
ジタル比較器である。
【0034】60はRAM3に相当し、基準値Vstが
設定されるVst設定回路、61AはVst設定回路6
0に設定されている基準値VstからVout設定回路
58に設定されているVmidを減算する第1演算回
路、61BはROM2の一部に相当し、基準値変更限界
値Bが設定されているB設定回路、62は第1演算回路
61Aで求められた値(Vst−Vmid)がB設定回
路61Bの基準値変更限界値B以下かどうかを判別する
第6デジタル比較器である。
設定されるVst設定回路、61AはVst設定回路6
0に設定されている基準値VstからVout設定回路
58に設定されているVmidを減算する第1演算回
路、61BはROM2の一部に相当し、基準値変更限界
値Bが設定されているB設定回路、62は第1演算回路
61Aで求められた値(Vst−Vmid)がB設定回
路61Bの基準値変更限界値B以下かどうかを判別する
第6デジタル比較器である。
【0035】63は新しい基準値Vst(新Vst=
(Vst設定回路60の基準値Vst+Vout設定回
路58の受光量Vmid)/2)を算出する第2演算回
路、64はVout演算回路50の受光量VoutとV
st設定回路60の基準値Vstとを比較し、受光量V
outが基準値Vstより下回ったときパルスを送出す
る第7デジタル比較器、65は設定値K(1300)が
予め設定されており、第7デジタル比較器64のパルス
が入力される毎にカウントし、そのカウント値kが設定
値Kに達したときスイッチング回路S7をオンするカウ
ンタである。
(Vst設定回路60の基準値Vst+Vout設定回
路58の受光量Vmid)/2)を算出する第2演算回
路、64はVout演算回路50の受光量VoutとV
st設定回路60の基準値Vstとを比較し、受光量V
outが基準値Vstより下回ったときパルスを送出す
る第7デジタル比較器、65は設定値K(1300)が
予め設定されており、第7デジタル比較器64のパルス
が入力される毎にカウントし、そのカウント値kが設定
値Kに達したときスイッチング回路S7をオンするカウ
ンタである。
【0036】66はVout演算回路50の受光量Vo
utとVst設定回路60の基準値Vstとを第7デジ
タル比較器64と同期して比較し、受光量Voutが基
準値Vst以上となったときにパルスをカウンタ65に
送出してカウント値kをクリアにする第8デジタル比較
器である。なお、この第8デジタル比較器66を設ける
代わりに、第7デジタル比較器64の出力によってトリ
ガされ、トリガされなくなったときにクリア信号をカウ
ンタ65に送出する再トリガ型モノマルチを設けるよう
にしてもよい。この場合、モノマルチの再トリガ時間
は、例えば第7デジタル比較器64が3秒毎に比較動作
を行うものとすると、例えば4秒間に設定されている。
utとVst設定回路60の基準値Vstとを第7デジ
タル比較器64と同期して比較し、受光量Voutが基
準値Vst以上となったときにパルスをカウンタ65に
送出してカウント値kをクリアにする第8デジタル比較
器である。なお、この第8デジタル比較器66を設ける
代わりに、第7デジタル比較器64の出力によってトリ
ガされ、トリガされなくなったときにクリア信号をカウ
ンタ65に送出する再トリガ型モノマルチを設けるよう
にしてもよい。この場合、モノマルチの再トリガ時間
は、例えば第7デジタル比較器64が3秒毎に比較動作
を行うものとすると、例えば4秒間に設定されている。
【0037】S1は1回目の受光出力V1(A/D変換
器24のオフセット値に対応した出力)をV1設定回路
41に送出するためにオンされるスイッチング回路で、
このスイッチング回路S1がオンしているときはアナロ
グスイッチ22はオフとなっている。S2は2回目と3
回目の発光命令による受光出力V2をV2設定回路42
に送出するときにオンされるスイッチング回路、S2a
はスイッチング回路S2がオフされた後にオンされるス
イッチング回路、S2bは第3デジタル比較器53の出
力が0のときオンされるスイッチング回路である。
器24のオフセット値に対応した出力)をV1設定回路
41に送出するためにオンされるスイッチング回路で、
このスイッチング回路S1がオンしているときはアナロ
グスイッチ22はオフとなっている。S2は2回目と3
回目の発光命令による受光出力V2をV2設定回路42
に送出するときにオンされるスイッチング回路、S2a
はスイッチング回路S2がオフされた後にオンされるス
イッチング回路、S2bは第3デジタル比較器53の出
力が0のときオンされるスイッチング回路である。
【0038】S3は第7デジタル比較器64が出力を生
じたとき、Vout演算回路50の受光量Voutを第
5デジタル比較器59に送出してVout設定回路58
のVminより大きいかどうかを判別させるためにオン
するスイッチング回路、S4は第5デジタル比較器59
が出力を生じたとき、Vout演算回路50の受光量V
outをVout設定回路58に設定させるためにオン
するスイッチング回路である。
じたとき、Vout演算回路50の受光量Voutを第
5デジタル比較器59に送出してVout設定回路58
のVminより大きいかどうかを判別させるためにオン
するスイッチング回路、S4は第5デジタル比較器59
が出力を生じたとき、Vout演算回路50の受光量V
outをVout設定回路58に設定させるためにオン
するスイッチング回路である。
【0039】S5はVout設定回路58に設定されて
いる複数の受光量Voutのうち、どの受光量Vout
を基準値として選択するかを指定する選択スイッチで、
この場合、中間値であるVmidが得られるように設定
されている。S6は電源投入時もしくは初期化時にはV
st演算回路43の基準値VstをVst設定回路60
に設定させるためにそのVst演算回路43とVst設
定回路60とを接続し、その後はVout設定回路58
側に接続する切換スイッチ回路である。
いる複数の受光量Voutのうち、どの受光量Vout
を基準値として選択するかを指定する選択スイッチで、
この場合、中間値であるVmidが得られるように設定
されている。S6は電源投入時もしくは初期化時にはV
st演算回路43の基準値VstをVst設定回路60
に設定させるためにそのVst演算回路43とVst設
定回路60とを接続し、その後はVout設定回路58
側に接続する切換スイッチ回路である。
【0040】S7はカウンタ65が出力を生じたとき、
Vout設定回路58のVmidを第1演算回路61A
及び第2演算回路63にそれぞれ送出するためにオンす
るスイッチング回路、S8は第6デジタル比較器62
が、Vst−Vmidの値が基準値変更限界値B以下と
判別したときは第2演算回路63の基準値Vstを、そ
うでないときはVout設定回路58のVmidを基準
値VstとしてVst設定回路60に設定するようにす
る切換スイッチ回路である。
Vout設定回路58のVmidを第1演算回路61A
及び第2演算回路63にそれぞれ送出するためにオンす
るスイッチング回路、S8は第6デジタル比較器62
が、Vst−Vmidの値が基準値変更限界値B以下と
判別したときは第2演算回路63の基準値Vstを、そ
うでないときはVout設定回路58のVmidを基準
値VstとしてVst設定回路60に設定するようにす
る切換スイッチ回路である。
【0041】制御回路100は、送光部10の発光制御
回路11に発光命令を送出すると共にA/D変換器24
に受光出力の変換命令を出力する。電源投入時や初期化
時は、アナログスイッチ22を一時的にオフにすると共
にスイッチング回路S1をオンにし、次いで、スイッチ
ング回路S2を一時的にオンにして2つの受光出力SL
VをV2設定回路42に入力させる。その後は、スイッ
チング回路S2aをオンにし、第3デジタル比較器53
の信号が0のときスイッチング回路S2bをオンにす
る。また、基準値VstをVst設定回路60に設定さ
せるためにVst演算回路43とそのVst設定回路6
0とを接続するように切換スイッチ回路S6を制御し、
次に、Vout設定回路58に設定されているVmid
に基づく新たな基準値VstをVst設定回路60に設
定させるように切換スイッチ回路S6を制御する。
回路11に発光命令を送出すると共にA/D変換器24
に受光出力の変換命令を出力する。電源投入時や初期化
時は、アナログスイッチ22を一時的にオフにすると共
にスイッチング回路S1をオンにし、次いで、スイッチ
ング回路S2を一時的にオンにして2つの受光出力SL
VをV2設定回路42に入力させる。その後は、スイッ
チング回路S2aをオンにし、第3デジタル比較器53
の信号が0のときスイッチング回路S2bをオンにす
る。また、基準値VstをVst設定回路60に設定さ
せるためにVst演算回路43とそのVst設定回路6
0とを接続するように切換スイッチ回路S6を制御し、
次に、Vout設定回路58に設定されているVmid
に基づく新たな基準値VstをVst設定回路60に設
定させるように切換スイッチ回路S6を制御する。
【0042】次に動作説明をする。制御回路部100
が、まずアナログスイッチ22をオフにすると共にスイ
ッチング回路S1をオンにして、送光部10の発光制御
回路11に1回目の発光命令を送出すると、V1設定回
路41は、A/D変換器24のオフセット値を受光出力
SLVとして入力し、それを受光出力V1としてVst
演算回路43に送出する。次いで、制御回路部100
が、オフのアナログスイッチ22をオンにすると共にス
イッチング回路S1をオフにし、かつ、2回目の発光命
令を送光部10に送出してスイッチング回路S2をオン
にすると、V2設定回路42はその受光出力SLVを入
力して受光出力V2とする。また、3回目の発光命令を
制御回路部100が出すと、そのV2設定回路は3回目
の受光出力SLVを入力して受光出力V2と比較する。
そして、値の大きい方を受光出力V2とし第1及び第2
デジタル比較器46,47に送出すると共にVst演算
回路43に送出する。
が、まずアナログスイッチ22をオフにすると共にスイ
ッチング回路S1をオンにして、送光部10の発光制御
回路11に1回目の発光命令を送出すると、V1設定回
路41は、A/D変換器24のオフセット値を受光出力
SLVとして入力し、それを受光出力V1としてVst
演算回路43に送出する。次いで、制御回路部100
が、オフのアナログスイッチ22をオンにすると共にス
イッチング回路S1をオフにし、かつ、2回目の発光命
令を送光部10に送出してスイッチング回路S2をオン
にすると、V2設定回路42はその受光出力SLVを入
力して受光出力V2とする。また、3回目の発光命令を
制御回路部100が出すと、そのV2設定回路は3回目
の受光出力SLVを入力して受光出力V2と比較する。
そして、値の大きい方を受光出力V2とし第1及び第2
デジタル比較器46,47に送出すると共にVst演算
回路43に送出する。
【0043】受光出力V2が入力されたVst演算回路
43はその受光出力V2からV1設定回路41の受光出
力V1を減算して基準値Vstを算出する。また、この
時、第1デジタル比較器46は受光出力V2がVH設定
回路44の受光出力上限値VHを越えたかどうかを判別
し、第2デジタル比較器47はその受光出力V2がVL
設定回路45の受光出力下限値VLを下回ったかどうか
を判別する。比較の結果、受光出力V2が受光出力上限
値VHを越えていたときは第1デジタル比較器46が、
また、その受光出力V2が受光出力下限値VLを下回っ
ていたときは第2デジタル比較器47がオアゲートを介
して異常信号出力回路49を起動させるが、そうでない
ときは、制御回路100はスイッチング回路S6をオン
にしVst演算回路43によって算出された基準値Vs
tをVst設定回路60に設定させる。
43はその受光出力V2からV1設定回路41の受光出
力V1を減算して基準値Vstを算出する。また、この
時、第1デジタル比較器46は受光出力V2がVH設定
回路44の受光出力上限値VHを越えたかどうかを判別
し、第2デジタル比較器47はその受光出力V2がVL
設定回路45の受光出力下限値VLを下回ったかどうか
を判別する。比較の結果、受光出力V2が受光出力上限
値VHを越えていたときは第1デジタル比較器46が、
また、その受光出力V2が受光出力下限値VLを下回っ
ていたときは第2デジタル比較器47がオアゲートを介
して異常信号出力回路49を起動させるが、そうでない
ときは、制御回路100はスイッチング回路S6をオン
にしVst演算回路43によって算出された基準値Vs
tをVst設定回路60に設定させる。
【0044】その後、制御回路100は、4回目の発光
命令を出すと共にスイッチング回路S2をオフにしてス
イッチング回路S2aをオンにすると、Vout演算回
路50は、その発光命令で得られた受光出力SLVをス
イッチング回路S2aを介して入力して受光出力V1で
減算し受光量Voutを算出する。
命令を出すと共にスイッチング回路S2をオフにしてス
イッチング回路S2aをオンにすると、Vout演算回
路50は、その発光命令で得られた受光出力SLVをス
イッチング回路S2aを介して入力して受光出力V1で
減算し受光量Voutを算出する。
【0045】A演算回路51は、その受光量Voutと
Vst設定回路60に設定されている基準値Vstとに
基づいて減光率A(A=(Vst−Vout)/Vs
t)を算出する。第3デジタル比較器53は、A演算回
路51の減光率Aを入力しF設定回路52に設定されて
いる火災判別値Fと比較する。減光率Aが火災判別値F
に達しているときは火災信号出力回路54を起動して火
災信号を送出させるが、減光率Aが火災判別値Fに達し
ていないときは、制御回路100はスイッチング回路S
2bをオンにするので、第4デジタル比較器56は、V
out演算回路50の受光量Voutを入力してD設定
回路55の汚れ判別値Dと比較する。受光量Voutが
汚れ判別値Dを越えているときは汚れ信号出力回路57
を起動して汚れ信号を送出させる。
Vst設定回路60に設定されている基準値Vstとに
基づいて減光率A(A=(Vst−Vout)/Vs
t)を算出する。第3デジタル比較器53は、A演算回
路51の減光率Aを入力しF設定回路52に設定されて
いる火災判別値Fと比較する。減光率Aが火災判別値F
に達しているときは火災信号出力回路54を起動して火
災信号を送出させるが、減光率Aが火災判別値Fに達し
ていないときは、制御回路100はスイッチング回路S
2bをオンにするので、第4デジタル比較器56は、V
out演算回路50の受光量Voutを入力してD設定
回路55の汚れ判別値Dと比較する。受光量Voutが
汚れ判別値Dを越えているときは汚れ信号出力回路57
を起動して汚れ信号を送出させる。
【0046】この時、第7デジタル比較器64は、最初
に設定されたVst設定回路60の基準値VstとVo
ut演算回路50の受光量Voutとを比較し、受光量
Voutが基準値Vstより下回ったときにパルスをカ
ウンタ65に送出してカウント値kを加算し、また、こ
の時、第8デジタル比較器66は、Vout演算回路5
0の受光量VoutとVst設定回路60の基準値Vs
tとを第7デジタル比較器64と同期して比較し、受光
量Voutが基準値Vst以上となったときパルスをカ
ウンタ65に送出してカウント値kをクリアにするが、
前述した第7デジタル比較器64がパルスを送出したと
きはスイッチング回路S3がオンになるので、第5デジ
タル比較器59は、Vout演算回路50の受光量Vo
utがVout設定回路58に設定されているVmin
より大きいかどうかを判別する。最初はVminが0で
あるため、第5デジタル比較器59はスイッチング回路
S4をオンにしてそのVout演算回路50の受光量V
outをVout設定回路58に設定させる。
に設定されたVst設定回路60の基準値VstとVo
ut演算回路50の受光量Voutとを比較し、受光量
Voutが基準値Vstより下回ったときにパルスをカ
ウンタ65に送出してカウント値kを加算し、また、こ
の時、第8デジタル比較器66は、Vout演算回路5
0の受光量VoutとVst設定回路60の基準値Vs
tとを第7デジタル比較器64と同期して比較し、受光
量Voutが基準値Vst以上となったときパルスをカ
ウンタ65に送出してカウント値kをクリアにするが、
前述した第7デジタル比較器64がパルスを送出したと
きはスイッチング回路S3がオンになるので、第5デジ
タル比較器59は、Vout演算回路50の受光量Vo
utがVout設定回路58に設定されているVmin
より大きいかどうかを判別する。最初はVminが0で
あるため、第5デジタル比較器59はスイッチング回路
S4をオンにしてそのVout演算回路50の受光量V
outをVout設定回路58に設定させる。
【0047】なお、制御回路100は、所定の周期で発
光命令を出しているので、Vout演算回路50はその
度に受光量Voutを算出し、A演算回路51はそれに
伴って減光率Aを算出し、第3デジタル比較器53は減
光率Aが火災判別値Fに達したどうかを判別し、また、
第4デジタル比較器56は制御回路100の制御に基づ
いて受光量Voutが汚れ判別値Dに達したどうかを判
別し、第7デジタル比較器64は最初の基準値Vstよ
り受光量Voutの方が大きい間パルスをカウンタ65
に送出してカウント値kを加算し、第5デジタル比較器
59は、第7デジタル比較器64がパルスを送出する度
にVout演算回路50の受光量VoutとVout設
定回路58のVminとを比較して、受光量Voutの
方が大きいときのみVout設定回路58にVout設
定回路58の受光量Voutを設定させている。
光命令を出しているので、Vout演算回路50はその
度に受光量Voutを算出し、A演算回路51はそれに
伴って減光率Aを算出し、第3デジタル比較器53は減
光率Aが火災判別値Fに達したどうかを判別し、また、
第4デジタル比較器56は制御回路100の制御に基づ
いて受光量Voutが汚れ判別値Dに達したどうかを判
別し、第7デジタル比較器64は最初の基準値Vstよ
り受光量Voutの方が大きい間パルスをカウンタ65
に送出してカウント値kを加算し、第5デジタル比較器
59は、第7デジタル比較器64がパルスを送出する度
にVout演算回路50の受光量VoutとVout設
定回路58のVminとを比較して、受光量Voutの
方が大きいときのみVout設定回路58にVout設
定回路58の受光量Voutを設定させている。
【0048】制御回路100の発光命令数に伴ってカン
ト値kがカウンタ65の設定値Kに達すると、そのカウ
ンタ65は、制御回路100にその旨を知らせると共
に、スイッチング回路S7をオンにしてVout設定回
路58のVmidを第1演算回路61Aと第2演算回路
63とに送出させる。この時、制御回路100は切換ス
イッチS8とVst設定回路60とを接続させるために
切換スイッチS6を切り換える。第1演算回路61Aは
Vst設定回路60に設定されている最初の基準値Vs
tからその中間値のVmidを減算する。第6デジタル
比較器62は、第1演算回路61Aで求められた値(V
st−Vmid)がB設定回路61Bの基準値変更限界
値B以下かどうかを判別し、Vst−Vmidの値の方
が大きいときは、切換スイッチS8を第2演算回路63
側に切り換えてその第2演算回路63によって求められ
た新しい基準値VstをVst設定回路60に設定させ
る。また、基準値変更限界値Bの方が大きいときは、切
換スイッチS8をVout設定回路58側に切り換えて
そのVout設定回路58のVmidを基準値Vstと
してVst設定回路60に新たに設定させる。
ト値kがカウンタ65の設定値Kに達すると、そのカウ
ンタ65は、制御回路100にその旨を知らせると共
に、スイッチング回路S7をオンにしてVout設定回
路58のVmidを第1演算回路61Aと第2演算回路
63とに送出させる。この時、制御回路100は切換ス
イッチS8とVst設定回路60とを接続させるために
切換スイッチS6を切り換える。第1演算回路61Aは
Vst設定回路60に設定されている最初の基準値Vs
tからその中間値のVmidを減算する。第6デジタル
比較器62は、第1演算回路61Aで求められた値(V
st−Vmid)がB設定回路61Bの基準値変更限界
値B以下かどうかを判別し、Vst−Vmidの値の方
が大きいときは、切換スイッチS8を第2演算回路63
側に切り換えてその第2演算回路63によって求められ
た新しい基準値VstをVst設定回路60に設定させ
る。また、基準値変更限界値Bの方が大きいときは、切
換スイッチS8をVout設定回路58側に切り換えて
そのVout設定回路58のVmidを基準値Vstと
してVst設定回路60に新たに設定させる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、入力され
る受光出力が所定時間の間に連続して基準値を下回った
ときだけ基準値を更新するようにしたので、塵埃等によ
る受光出力の一時的な低下や、一時的な火災の煙による
受光出力の低下に対して影響を受けず、さらに、レンズ
の汚れや発光素子及び受光素子の劣化の状態に十分追従
できるという効果が得られている。また、所定時間の間
に入力した受光出力に基づいて仮基準値を求め、その仮
基準値が基準値の変更量内のときはその仮基準値を新規
基準値とし、仮基準値が変更量外のときはその仮基準値
が変更量内に入るように補正して新規基準値としたの
で、従来のように基準値が大幅に変化するということが
なくなり感度の急変による誤動作がなくなるという効果
が得られている。
る受光出力が所定時間の間に連続して基準値を下回った
ときだけ基準値を更新するようにしたので、塵埃等によ
る受光出力の一時的な低下や、一時的な火災の煙による
受光出力の低下に対して影響を受けず、さらに、レンズ
の汚れや発光素子及び受光素子の劣化の状態に十分追従
できるという効果が得られている。また、所定時間の間
に入力した受光出力に基づいて仮基準値を求め、その仮
基準値が基準値の変更量内のときはその仮基準値を新規
基準値とし、仮基準値が変更量外のときはその仮基準値
が変更量内に入るように補正して新規基準値としたの
で、従来のように基準値が大幅に変化するということが
なくなり感度の急変による誤動作がなくなるという効果
が得られている。
【図1】本発明の概要を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図3】RAM6の説明図である。
【図4】実施例の動作を説明するためのフローチャート
である。
である。
【図5】図4に続くフローチャートである。
【図6】図5に続くフローチャートである。
【図7】本発明による減光率の基準値の変化を示す図で
ある。
ある。
【図8】図2のブロック図をハード化して示す回路図で
ある。
ある。
【図9】従来の減光率の基準値の変化を説明するための
図である。
図である。
10 送光部 11 発光制御回路 12 発光素子 20 受光部 21 受光素子 22 アナログスイッチ 23 受光増幅回路 24 A/D変換器 25 ディップスイッチ 26 送受信回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 - 17/12
Claims (2)
- 【請求項1】 所定の煙監視空間に光を発して火災の発
生の有無を監視する光電式分離型煙感知器において、 送光部から発せられ前記煙監視空間を通過した光の光量
に応じて受光出力を発生する受光出力発生手段と、 起動時に前記受光出力に基づいて基準値を設定する基準
値設定手段と、 前記受光出力が入力され、所定時間の間に受光出力が連
続して前記基準値を下回っているときのみ、その間の受
光出力に基づいて仮の基準値を求める仮基準値演算手段
と、 基準値の変更量が予め設定され、前記基準値と前記仮基
準値との差がその変更量に入っているかどうかを判定
し、その基準値と仮基準値との差が変更量内のときは仮
基準値を新規の基準値とし、基準値と仮基準値との差が
変更量外のときはその基準値と仮基準値との差が変更量
から大きくずれないように補正して新規の基準値とし、
前記基準値設定手段の基準値を書き換える基準値変更手
段と、 前記基準値を基に光の減光率を算出すると共にその減光
率が予め設定されている火災判別値に達したかどうかを
判定し、その減光率が火災判別値に達したときのみ火災
の発生を知らせる火災判定手段とを備えたことを特徴と
する光電式分離型煙感知器。 - 【請求項2】 所定の煙監視空間に光を発して火災の発
生の有無を監視する光電式分離型煙感知器において、 送光部から発せられ前記煙監視空間を通過した光の光量
に応じて受光出力を発生する受光出力発生手段と、 起動時に前記受光出力に基づいて基準値を設定する基準
値設定手段と、 前記受光出力が入力され、所定時間の間に受光出力が連
続して前記基準値を下回っているときのみ、その間の受
光出力に基づいて仮の基準値を求める仮基準値演算手段
と、 基準値の変更量が予め設定され、前記基準値と前記仮基
準値との差がその変更量に入っているかどうかを判定
し、その基準値と仮基準値との差が変更量内のときは仮
基準値を新規の基準値とし、基準値と仮基準値との差が
変更量外のときはその基準値と仮基準値との差が変更量
から大きくずれないように補正して新規の基準値とし、
前記基準値設定手段の基準値を書き換える基準値変更手
段と、 前記基準値を基に光の減光率を算出する減光率算出手段
と、 該減光率算出手段によって算出された減光率を受信機な
どへ送出する送出手段とを備えたことを特徴とする光電
式分離型煙感知器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04039450A JP3114133B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 光電式分離型煙感知器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04039450A JP3114133B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 光電式分離型煙感知器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05242377A JPH05242377A (ja) | 1993-09-21 |
JP3114133B2 true JP3114133B2 (ja) | 2000-12-04 |
Family
ID=12553373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04039450A Expired - Fee Related JP3114133B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 光電式分離型煙感知器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3114133B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4559664B2 (ja) * | 2001-06-29 | 2010-10-13 | ニッタン株式会社 | 光電分離型煙感知器および防災システム |
JP2008083938A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Matsushita Electric Works Ltd | 火災受信機 |
JP5717440B2 (ja) * | 2010-12-28 | 2015-05-13 | 能美防災株式会社 | 減光式煙感知器 |
US8681011B2 (en) | 2011-02-21 | 2014-03-25 | Fred Conforti | Apparatus and method for detecting fires |
US9117360B1 (en) | 2014-06-06 | 2015-08-25 | Fred Conforti | Low battery trouble signal delay in smoke detectors |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP04039450A patent/JP3114133B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05242377A (ja) | 1993-09-21 |
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