JP2000251168A - 光電式分離型感知器 - Google Patents

光電式分離型感知器

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JP2000251168A
JP2000251168A JP11048302A JP4830299A JP2000251168A JP 2000251168 A JP2000251168 A JP 2000251168A JP 11048302 A JP11048302 A JP 11048302A JP 4830299 A JP4830299 A JP 4830299A JP 2000251168 A JP2000251168 A JP 2000251168A
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JP
Japan
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light
abnormality
light receiving
fire
transmitting unit
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JP11048302A
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English (en)
Inventor
Hidenori Miyamoto
英範 宮本
Hiroshi Hashiguchi
寛 橋口
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Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
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Publication date
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Fire-Detection Mechanisms (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 故障表示灯の点滅の仕方で、その故障内容を
容易に且つ迅速に確認することができる光電式分離型感
知器を得る。 【解決手段】 送光部と、検煙空間を挟んで前記送光部
に対向して設けられる受光部とを有し、送光部の発光と
受光部の受光とを同期させるための同期線が接続され
て、送光部の発光に対する受光部による受光量が煙の存
在により変化することに基づいて火災情報を出力する光
電式分離型感知器において、受光部は、送光部からの光
の受光量に基づいて異常状態を判別する複数種別の異常
判別手段を備え、また、受光部および送光部の少なくと
も一つにトラブル灯19を設けてこのトラブル灯の点滅
回数によって複数種別の異常のうちのいずれであるかを
選択的に表示する異常表示手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、送光部と受光部
を分離して配置し、その間の煙による光の減衰を検出し
て火災を感知する光電式分離型感知器に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、設置の際に光軸調整・受光量調整
を必要とする従来の光電式分離型感知器においては、感
知器を取り付けた後、感知器光学台に設けられた視準孔
を覗き、送光部側・受光部側とも相手の筐体が視準孔の
中にはいるよう光学台を向け、そのあと受光部側で受光
量調整を受光部本体のボリウムを回す形で行っている。
【0003】ところで、光軸調整や受光量調整を実施す
る際も、調整終了後の火災監視時でも受信機側から感知
器に電源を供給して送光部を発光させる必要がある。し
かし、受信機から電源が供給された時点で、感知器はそ
の受光量を元に火災判断を行い、火災と判断すると火災
信号を受信機に伝送してしまい、受信機が火災判断をし
てしまうことになる。特にP型火災報知システムでは火
災信号は感知器に供給される電源を感知器の側で短絡
し、受信機は電流が増加することを検出して火災信号を
出しているため、感知器側としては、火災信号送出中は
自らの電源を断つことになるので、機能停止状態とな
る。
【0004】よって、光軸調整・受光量調整を行う際に
は、受光量が大きく上下しても火災信号を送出しないよ
う、単に送光部発光→受光→受光量表示のルーチンのみ
実行し火災表示は行わない調整モードを、実際に火災監
視まで行う監視モードと切り換えるようにする必要があ
る。よって、このモードを切り換えるためのスイッチ
が、通常、感知器・受光部側にのみ装備され、送光部側
には装備されない。
【0005】また、光軸調整や受光量調整を実施する際
も、調整終了後の火災監視時でも受信機側から感知器に
電源を供給して送光部を発光させる必要があるが、工事
の日程の都合など、受信機から電源が供給できない状態
で、感知器の光軸調整・受光量調整を行わなくてはいけ
ない場合がある。よってこのような場合に備え、光軸調
整・受光量調整を受信機なしでも行えるよう予備電源端
子を受光部側に装備している。
【0006】また、通常光電式分離型感知器には、上記
のような監視/調整の2つのモードがある。監視モード
は火災検出を行う通常モ一ドである。調整モードは光軸
調整時に用いるモードで、光軸・受光量の調整時に、誤
って受光部前面を手で遮ってしまうことなどで火災信号
や故障信号を受信機に送出しないようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の光電式分離型感知器の場合、故障時(火災監視不
能時)故障信号(故障信号線を短絡することにより行
う)を受信機に送出し、受信機の盤面表示および光電式
分離型感知器自身も故障灯の点灯により故障状態である
ことを示していた。故障内容としては、光路遮断(例え
ば、受光部が遮光等されることにより、減光率95%以
上減少した場合)、受光電圧過小(例えば汚損等によ
り、受光電圧が所定の電圧より所定時間以上継続して下
がった場合)、受光電圧過大(例えば、光軸ずれなど
で、受光電圧が所定の電圧より上がった場合)等があ
る。しかしながら従来の方法だと、どの様な故障が生じ
ているのか、実際に光電式分離型感知器の受光電圧を確
認するなどしないと分からず、その故障内容の確認に時
間がかかる等の問題点があった。
【0008】この発明は、このような従来の問題点を解
決するためになされたもので、受信機の盤面で光電式分
離型感知器故障を確認した場合、故障した光電式分離型
感知器の故障表示灯の点滅の仕方を見ることで、その故
障内容を容易に且つ迅速に確認することができる光電式
分離型感知器を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光電式分
離型感知器は、送光部と、検煙空間を挟んで前記送光部
に対向して設けられる受光部とを有し、前記送光部の発
光と前記受光部の受光とを同期させるための同期線が接
続されて、前記送光部の発光に対する前記受光部による
受光量が煙の存在により変化することに基づいて火災情
報を出力する光電式分離型感知器において、前記受光部
は、前記送光部からの光の受光量に基づいて異常状態を
判別する複数種別の異常判別手段を備え、また、前記受
光部および前記送光部の少なくとも一つにトラブル灯を
設けて該トラブル灯の点滅回数によって前記複数種別の
異常のうちのいずれであるかを選択的に表示する異常表
示手段を備えるものである。
【0010】また、複数種別の異常は、遮光、受光量飽
和、汚損を含むいずれか複数の組み合わせであり、異常
表示手段には、前記複数種別の異常に対してトラブル灯
の点滅回数が予め決められているものである。
【0011】また、複数種別の異常判別手段が受光部ま
たは送光部に設けられるときに、同期線を介して異常情
報を送光部または受光部に出力して、該送光部または受
光部の異常表示手段によって異常を表示するものであ
る。
【0012】また、複数種別の異常判別手段は、信号線
を介して接続される火災受信部に異常情報を送出するも
のである。
【0013】また、異常表示手段は、信号線を介して接
続される火災受信部からの点灯命令によって異常を表示
するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図を参照しながら説明する。図1はこの発明の実施の形
態による光電式分離型感知器の受光部側を示す構成図で
ある。図において、1は実質的に電源の極性をなくし、
有極による配線の不便さを解消する無極性化回路であっ
て、ブリッジ接続された複数のダイオード1a〜1dか
らなり、ダイオード1aのアノードおよびダイオード1
cのカソードの接続点とダイオード1bのアノードおよ
びダイオード1dのカソードの接続点がそれぞれ電源端
子兼火災信号出力端子T1およびT2に接続される。こ
の電源端子兼火災信号出力端子T1およびT2は、図示
しない火災受信機または中継器(以下、単に受信機とい
う)に火災信号線(電源線兼信号線)により接続されて
いる。
【0015】また、ダイオード1aのカソードおよびダ
イオード1bのカソードの接続点が復旧パルス検出回路
2および定電圧回路6の入力側に接続され、ダイオード
1cのアノードとダイオード1dのアノードの接続点が
予備電源端子の一方の端子(−側)T6に接続される。
定電圧回路6は受信機側からの電源電圧を送光部側内部
回路の動作に適した電圧に変換するための回路である。
予備電源端子T5(+側)が逆流防止用ダイオード22
および抵抗器23を介して無極性化回路1の出力側に接
続される。3はマイクロコンピュータ(マイクロプロセ
ッサ)からなる受光部制御回路であって、その電源+側
入力端子に定電圧回路6の出力側が接続され、その復旧
信号検出入力端子に復旧パルス検出回路2の出力側が接
続される。
【0016】また、無極性化回路1の出力側即ちダイオ
ード1aのカソードおよびダイオード1bのカソードの
接続点とダイオード1cのアノードおよびダイオード1
dのアノードの接続点の間に例えば赤色のLEDを用い
た火災表示灯5と火災信号出力スイッチング素子4が接
続され、このスイッチング素子4は受光部制御回路3か
らの火災信号出力でその開閉を制御される。
【0017】定電圧回路6の出力側と送光部電源兼同期
信号出力端子T7(+側)の間に送光部電源スイッチン
グ素子7と第1の逆流防止素子としての逆流防止用ダイ
オード8が接続され、また、送光部電源兼同期信号出力
端子T7と無極性化回路1の出力側の間に予備電源供給
のための配線PLが第2の逆流防止素子としての逆流防
止用ダイオード9を介して接続される。
【0018】送光部電源兼同期信号出力端子T7および
T8(−側)間には監視/調整切換パルス受信回路10
と同期線短絡スイッチング素子11が並列接続され、監
視/調整切換パルス受信回路10の出力は受光部制御回
路3の監視/調整モード切換入力端子に供給され、同期
線短絡スイッチング素子11は受光部制御回路3からの
同期線短絡スイッチング操作信号によりその開閉を制御
される。受光部制御回路3および監視/調整切換パルス
受信回路10は実質的にモード設定手段を構成する。ま
た、この受光部側には調整モードであることを表示する
表示灯を設けるようにしてもよい。
【0019】12は例えばフォトダイオードPDを用い
た受光素子、13はこの受光素子12に並列接続された
受光素子負荷抵抗であって、この受光素子負荷抵抗13
の摺動端子が受光増幅回路14およびサンプル/ホール
ド(S/H)回路15を介して受光部制御回路3の受光
増幅回路入力端子に接続される。受光増幅回路14とサ
ンプル/ホールド回路15は定電圧回路6より電源を受
けるようになされている。
【0020】受光部制御回路3の監視距離切換スイッチ
端子、監視/調整切換スイッチ端子および発光周期切換
スイッチ端子と電源−側端子入力端子の間にそれぞれ双
方向スイッチ16、モード選択スイッチとしての単方向
スイッチ17および周期選択スイッチとしての単方向ス
イッチ18が設けられ、また、トラブル表示灯端子と電
源−側端子入力端子の間に例えば黄色のLEDを用いた
異常表示手段としてのトラブル表示灯19が設けられ
る。
【0021】20はトラブル信号出力スイッチング素
子、21は無極性化回路であって、ブリッジ接続された
複数のダイオード21a〜21dからなり、ダイオード
21aのアノードおよびダイオード21cのカソードの
接続点とダイオード21bのアノードおよびダイオード
21dのカソードの接続点がそれぞれトラブル信号出力
端子T3およびT4に接続される。
【0022】また、ダイオード21aのカソードおよび
ダイオード21bのカソードの接続点とダイオード21
cのアノードおよびダイオード21dのアノードの接続
点にトラブル信号出力スイッチング素子20が接続さ
れ、その開閉を受光部制御回路3からのトラブル信号出
力により制御される。
【0023】図2はこの発明の実施の形態による光電式
分離型感知器の送光部側を示す構成図である。図におい
て、31は無極性化回路であって、ブリッジ接続された
複数のダイオード31a〜31dからなり、ダイオード
31aのアノードおよびダイオード31cのカソードの
接続点とダイオード31bのアノードおよびダイオード
31dのカソードの接続点がそれぞれ電源端子兼同期信
号入力端子T11およびT12に接続される。
【0024】この電源端子兼同期信号入力端子T11お
よびT12は電源線兼信号線としての送光・受光同期線
(以下、同期線という)を介して受光部側の送光部電源
兼同期信号出力端子T7およびT8に接続されている。
また、ダイオード31aのカソードおよびダイオード3
1bのカソードの接続点が起動・同期・受光電圧用のパ
ルス検出回路32および定電圧回路37の入力側に接続
される。
【0025】33はマイクロコンピュータからなる送光
部制御回路であって、その電源+側入力端子に定電圧回
路37の出力側が接続され、そのパルス信号検出入力端
子にパルス検出回路32の出力側が接続される。また、
無極性化回路31の出力側即ちダイオード31aのカソ
ードおよびダイオード31bのカソードの接続点とダイ
オード31cのアノードおよびダイオード31dのアノ
ードの接続点の間に例えば監視/調整モード切換要求パ
ルス出力用スイッチング素子34が接続され、送光部制
御回路33からの監視/調整モード切換出力でその開閉
を制御される。
【0026】35は無極性化回路、36は火災試験信号
入力回路であって、無極性化回路35はブリッジ接続さ
れた複数のダイオード35a〜35dからなり、ダイオ
ード35aのアノードおよびダイオード35cのカソー
ドの接続点とダイオード35bのアノードおよびダイオ
ード35dのカソードの接続点がそれぞれ火災試験信号
入力端子T13およびT14に接続される。
【0027】また、ダイオード35aのカソードおよび
ダイオード35bのカソードの接続点とダイオード35
cのアノードとダイオード35dのアノードの接続点の
間に火災試験信号入力回路36が設けられ、その出力が
送光部制御回路33の火災試験信号入力端子に供給され
るようになされている。
【0028】定電圧回路37の出力側即ち送光部制御回
路33の電源+側入力端子と電源−側入力端子の間に発
光素子電流切換スイッチ38、発光素子スイッチング素
子39および例えば近赤外線LEDを用いた発光素子4
0が直列接続される。発光素子電流切換スイッチ38は
並列に設けられた切換可能な複数の発光電流設定用抵抗
からなり、また、発光素子スイッチング素子39は送光
部制御回路33からの発光素子スイッチング出力でその
開閉を制御される。
【0029】また、送光部制御回路33の電源+側入力
端子と電源−側入力端子の間に、限流用抵抗41、通電
表示灯スイッチング素子42および例えば緑色のLED
を用いた通電表示灯43が直列接続され、同様に、限流
用抵抗44、試験表示灯スイッチング素子45および例
えば赤色のLEDを用いた試験表示灯46が直列接続さ
れ、これらの直列回路に発光電流充電用電解コンデンサ
47が並列接続される。
【0030】なお、通電表示灯スイッチング素子42お
よび通電表示灯43は、同期線を介して送光部側に選択
されている周期を示す周期信号が受光部側から出力され
た際に、実質的にその周期信号を受信して発光の周期を
区別する投光側表示手段を構成する。なお、この選択さ
れている周期を区別するための表示手段を受光部側にも
設けてもよい。
【0031】そして、通電表示灯スイッチング素子42
と試験表示灯スイッチング素子45は、それぞれ送光部
制御回路33からの通電表示灯スイッチング素子出力お
よび試験表示灯スイッチング素子出力でその開閉を制御
される。48はモード変更スイッチ即ち監視/調整モー
ド切換スイッチであって、このスイッチが例えばオフの
時はモードを変更しない定位状態、オンの時はモードを
変更する状態(監視→調整モードまたはその逆)であ
る。
【0032】49は定電圧回路37の出力側即ち送光部
制御回路33の電源+側入力端子と電源−側入力端子の
間に設けられ、送光部制御回路33からの受光レベル出
力を受ける受光レベル出力回路、50は受光レベル出力
回路49の出力側に端子T17とT18を介して着脱可
能に接続された受光量表示用電圧計である。予備電源端
子T15(+側)が逆流防止用ダイオード51および抵
抗器52を介して電源端子兼同期信号入力端子T11に
接続され、予備電源端子T16(−側)が直接電源端子
兼同期信号入力端子T12に接続される。
【0033】次に、動作について説明する。先ず、光電
式分離型感知器の全体的な動作について説明する。通常
監視時においては、火災信号出力スイッチング素子4が
オフの状態で受信機より受光部側に火災信号線を介して
電源電圧が供給されており、受光部側はそれを無極性化
回路1を介して受け、定電圧回路6でその電源電圧を送
光部側内部回路の動作に適した電圧に変換し、同期線を
介して送光部側に電源として供給している。このとき、
送光部電源スイッチング素子7はオン、同期線短絡スイ
ッチング素子11はオフとなっている。
【0034】そして、受光部制御回路3は図示しない内
部のタイマ手段としての監視周期タイマの出力を受けて
その指令を受けると、一定時間例えばば5ms間だけス
イッチング素子7および11の状態を反転し、電源が断
たれ、線間が短絡されるため同期線の電圧が0となり、
送光部側へ5ms幅の同期パルスを確実に送ることがで
きる。
【0035】以後受光部側は、監視周期タイマの出力ご
とに上記動作を繰り返す。そして、受光部制御回路3は
上記の同期パルスに同期して受光素子12で受光され、
受光増幅回路14およびサンプル/ホールド回路15を
介して入力された受光量に基づき火災と判断すれば、火
災信号出力スイッチング素子4をオンさせ、火災表示灯
5を点灯すると共に、端子T1、T2に図示しない火災
信号線を介して接続される図示しない受信機に火災であ
る旨を伝える。
【0036】また、送光部側は受光部側より供給される
電圧を定電圧回路37で安定化させている。しかし、通
電表示灯スイッチング素子42は通常オフ、即ち遮断状
態となっており、通電表示灯43は消灯状態である。同
期パルスが受光部側より送られると、電圧検出回路37
でそれを検出して送光部制御回路33が所定のパターン
で通電表示灯スイッチング素子42をオンし、通電表示
灯43に電源を供給するのでこの通電表示灯43が点滅
し、よって送光部側が発光することになる。
【0037】ここで、同期パルスを受けた後における送
光部の発光時間は約100μ秒間であり、複数用意され
る異なる同期信号の発信周期間の差が、該送光部の発光
から受光部が受光するまでに少なくとも20m秒程度必
要とされ、各発信周期の精度が±1%である。そして、
各発信周期は、約3秒近辺である例えば、発光周期の公
称値が2.9秒と3.0秒の2通りがある場合、この同
期パルス発信時間の精度は土1%なので、公称2.9秒
とは2.87〜2.93秒の間、公称3.0秒は2.9
7〜3.03秒の間に送光部に同期パルスが送られ、送
光部は所要時間100μ秒の幅の発光を開始する。ま
た、対向する受光部側は同期パルスを送光部に送り始め
てから20m秒間を送光部からの発光を受光して火災判
断を行うのに要する時間となる。つまり受光部側は同期
パルスを発してから20m秒間が、対向する送光部から
の受光から火災判断までの所要時間であるため、この間
他の送光部からの光を受光してはならない時間である。
この20m秒間を除いた1周期残りの時間は待機時間で
受光を行わないので、対向する送光部以外の光を受けた
としても何ら問題ない時間である。
【0038】また、受光部は確実な火災判断のために、
1度だけの受光量だけでは火災判断を行わず、その前後
で数回分の受光量平均値を火災判断に用いる。隣接する
2台の感知器が1度でも発光が重なってしまうことは防
止できないが、1度だけの発光の重なりは、火災判断の
ための受光量平均値にはさほど大きく影響せず、その次
の周期から数回以上連続して重ならなければ、正常な火
災判断を継続して監視が続けられることになる。
【0039】公称値が2.9秒側に設定された感知器は
誤差のため処理が後ろに移動しても2.93秒から2.
95秒まで20m秒間が受光を行う時間であり、一方公
称値3.0秒に設定した側は誤差のための同期パルス送
出が前に移動したとしても2.97秒となる。これによ
り、発光が重なった周期があってもその次の周期では必
ず公称2.9秒設定の感知器は2.95秒までに受光を
終わり、公称3.0秒設定の感知器は少なくとも2.9
7秒後にならないと送光部が発光しないので2回以上連
続して隣り合った感知器の発光が重なり、他方側の受光
部に受光されてその火災判断を誤らせることを防止でき
ることになる。1度重なった発光が次に重なるのは理論
上2.9秒と、3.0秒との最小公倍数である87秒
後、すなわち1.5分後であり、これは火災監視のため
の数周期分の平均を求めるに必要な数10秒程度の時間
に比べ十分長いので全く問題は生じない。
【0040】また、基準を2秒とすれば、発光周期の公
称値の差が50m秒でも重ならない。そして、この場合
精度が±1%で、1.93〜1.97秒の間と、1.9
8〜2.02秒の間とで100μ秒の幅で発光する。か
くして、感知器取付後隣接する感知器と異なる発光周期
・発光タイミング等になるように設定となっているのを
確認する場合、隣接する感知器で表示灯の点灯の仕方が
異なるかどうかを確認することで、分かるようになる。
つまり、隣接する光電式分離型感知器の送光部・受光部
をそれぞれ同一方向に並べて設置できるようにするため
に、発光周期や発光タイミングを何通りか設定し、設定
内容を表示灯の点滅のさせ方で表示することができる。
【0041】なお、設定内容を示す表示灯は、本実施の
形態では通電表示灯43に兼用させているが、設定表示
専用のものを用いても、その他の通電表示灯等の既存の
表示灯と兼用させても良い。送光部側を発した光は監視
空間(検煙空間)を経て対向する受光部側に受光され
る。受光部側では、送光部側の光を受光素子12を介し
て受け、その出力を受光増幅回路14で増幅し、光った
時間のパルスのみサンプル/ホールド回路15でサンプ
ル/ホールドして受光部制御回路3に入力する。
【0042】受光部制御回路3はサンプル/ホールド回
路15の出力を受光増幅回路入力端子により取り込んで
A/D変換し、6ビツトの2進化符号に変換してそのコ
ードに基づき、送光部電源スイッチング素子7をオフ、
同期線短絡スイッチング素子11をオンしてパルスを形
成し、送光部ヘ受光量情報を伝達する。このときの受光
量情報を表すパルスは図5に示すように同期信号を表す
パルス(同期パルス)とパルス幅で区別できるよう例え
ば1msとしている。
【0043】送光部側ではこのコード化されたパルスを
受けるとパルス検出回路32がそのパルスをとらえて送
光部制御回路33へ伝達し、送光部制御回路33はその
情報量に基づいた電圧を出力できるようD/A変換を行
い、その電圧を受光レベル出力回路49を介して電圧計
接続端子T17およびT18に出力する。よって、受光
量表示用電圧計50を接続端子T17およびT18に接
続すれば送光部側で受光量が確認できることになる。な
お、受光量は電圧以外の物理量(例えば電流・周波数・
パルス幅・位相など)と関連づけて表示させてもよく、
また送光部自体にLEDを内蔵させてその点灯状態で示
してもよい。
【0044】この機能によって、送光部側の作業者は受
光部側作業者に受光量を尋ねたり、電線を改めて敷設し
たりしなくとも、手元で受光量を知ることができるた
め、より正確で確実な光軸調整が行えることになる。
【0045】通常、受光部側は受光部制御回路3内の監
視周期タイマの出力に基づいて、送光部へ図5のような
負極性の同期パルスを送っている。送光部側は同期パル
スの立ち下がりを、パルス検出回路32でとらえて、送
光部制御回路33に受光部側より発光指令がきたことを
通知する。送光部制御回路33はこれを受け、発光素子
スイッチング素子39をオンし、発光素子40に定電圧
回路37の電圧を発光素子電流切換スイッチ38を介し
て供給することによって、感知空間を挟んだ受光部側へ
向け、発光を行う。
【0046】この発光を受け、受光部側は受光素子12
でこの発光を電気信号に変換する。そして受光増幅回路
14にてこの電気信号を増幅し、サンプル/ホールド回
路15でサンプル/ホールドして受光部制御回路3でA
/D変換して受光量をデジタル量に変換し、内部のメモ
リ(図示せず)に記憶する。また、このデジタル量を例
えば図5のような形で複数のパルスP1〜P6からなる
受光量情報として送光部側へ送信する。ここでは、一例
としてパルスP1〜P5は受光電圧、P6は周期・モー
ドをそれぞれ表している。
【0047】送光部側はこれらのパルスを起動・同期・
受光電圧パルス検出回路32で検出し、送光部制御回路
33を経由してDA変換を行い、電圧計接続端子T17
およびT18に接続した受光量表示用電圧計50に電圧
の形で受光量を表示し、送光部側の作業者に通知する。
このとき常閉型の監視/調整スイッチ48を切り換えな
ければそのまま次の発光周期時間まで待機となる。
【0048】送光部側の作業者が監視調整スイッチ48
をオフからオンへ切り換えることにより、送光部側制御
回路33の監視/調整切換スイッチ端子によってスイッ
チ48の操作による電圧変化を検出し、スイツチが切り
換えられたことを認識する。送光部制御回路33は同期
線上の受光量パルスを受けた後、監視/調整モード切換
要求パルス出力用スイッチング素子34をオンして同期
線間を低インピーダンスで短絡することにより、図6に
示すような負極性の監視調整モード切換要求パルスを送
る。
【0049】受光部側では受光量情報を送光部側へ送っ
た後、同期線間に流れる電流が増えたことを監視/調整
切換パルス受信回路10で検出し、受光部制御回路3の
モード切換入力端子に入力されて送光部側よりモード切
換要求がきたことを認識でき、次の監視からモードを切
り換えることが可能である。
【0050】この機能によって、送光部側の作業者は、
送光部光軸調整・受光量調整作業終了後は、受光部側へ
行かなくとも、調整モードから監視モードヘ切換可能と
なり、作業時間の短縮化が図れる。
【0051】また、もし誤って光軸調整後、監視モード
に切り換えるのを忘れると、光電式分離型感知器は火災
検出を行わないので、当該感知器の監視エリアが未警戒
となる。よって、調整モードを選択してからある一定の
時間(例えば1時間)を経過した場合、自動的に監視モ
ードに切り換えることで、斯かる不都合を解消できる。
このため、監視/調整切換スイッチ48は、定位/モー
ド変更のモード変更スイッチとする。感知器光軸調整時
に作業者は、感知器が監視モードになっている場合に
は、モード変更スイツチをモード変更側に操作すること
により調整モードにする。
【0052】そして、感知器が調整モードとなった時点
で、本実施の形態ではソフト上で計数しているが、感知
器内蔵マイコンのタイマ等により、調整モードを実行し
ている時間を計測する。光軸調整終了後作業者はモード
変更スイツチにより監視モードに戻して光軸調整終了と
なるが、もし監視モードに戻すことを、誤って忘れてし
まっても、調整モード実行時間が例えば1時間経過した
ら自動的に監視モードに切り換わることで、モードの切
り換え忘れを防ぐことができる。また、光軸調整が不完
全な状態で、監視モードになってしまった場合は、感知
器側から受信機に障害信号(トラブル信号)が送出され
ることで、未監視状態であることがわかる。
【0053】従って、調整モードから監視モードヘ切り
換えることを誤って忘れた場合でも、火災検出を確実に
行うことができる。また、光軸調整が不完全な状態であ
った場合、障害信号を送出することにより、光軸調整の
不良を示すことができる。
【0054】上述の如く、送光部側は受光部側からの受
光量情報としてのパルスを検出し、送光部制御回路33
でD/A変換して電圧計50に電圧の形で受光量として
表示するが、この電圧は受光部側の定電圧回路6と送光
部電源スイッチング素子7を通っており、通常6V〜8
V程度となる。一方、予備電源の電圧は通常24Vあ
り、18V近い電圧差がある。そこで、上述の如く送光
部側に設けた予備電源端子T15およびT16から少な
くとも一方この場合T15側を逆流防止用ダイオード5
1および電流制限抵抗52を介して同期線に結線してい
る。
【0055】また、受光部側には同期線から定電圧回路
6へ逆流防止用ダイオード9を挿入すると共に送光部電
源スイッチング素子7から定電圧回路6へ電圧が逆流し
ないよう逆流防止用ダイオード8を挿入している。これ
により、送光部側の予備電源端子T15およびT16に
予備電源が接続された場合、同期線を通じて受光部側に
も電源が供給され、かつ受光部側の同期線短絡スイッチ
ング素子11や送光部側の監視/調整モード切換要求パ
ルス出力用スイッチング素子34が同期線間を低インピ
ーダンスで短絡した際も、線間電圧は予備電源端子T1
5のすぐ近傍につけた電流制限抵抗52のために低下す
るので、図7に破線で示すように平常時の電圧(負極性
パルス以外の部分)だけが高い同様のパルス波形が形成
される。
【0056】また、送光部側のパルス検出回路32も3
V程度以下に下がった場合を検出するので、やはり受信
機から電源供給したのと同じ動作となる。よって、送光
部側に接続した予備電源で火災信号出力以外の光電式分
離型感知器の機能全てを行わせることが可能となる。
【0057】この機能によって、送光部側の作業者は、
送光部光軸調整・受光量調整作業終了後は、すぐ手元で
予備電源をはずせるので受光部側へ行く必要がなくな
り、作業時間の短縮化が図れる。
【0058】また、本実施の形態では、送光部側よりの
監視/調整モード切換要求を確実に把握できると共に消
費電流の低減を図るために、図5に示すようなパルスP
7を用いる。このパルスP7は、受光部側の同期線短絡
スイッチング素子11はオフのままとして、常閉型の送
光部電源スイッチング素子7を所定時間だけオフして作
る。つまり、図5において、送光部電源スイッチング素
子7を時間t1でオフ、時間t3でオンさせて作るもの
で、このパルスP7の時間帯は電源が供給されないの
で、このパルスの間は実質的に送光部側と受光部側を繋
いでいるケーブル(電源線兼信号線)の線間容量の電荷
に充電されていた電荷のみが残る形になる。即ち、この
パルスP7のパルス幅期間中はケーブルの線間容量の電
荷は、出力端子17→監視/調整切換パルス受信回路1
0→出力端子18の経路で、監視/調整切換パルス受信
回路10の感知電流が流れて電荷を消費するので、実質
的に図5に示すような波形となる。
【0059】このとき、仮に送光部側で監視/調整切換
スイッチ48が操作され、監視/調整モード切換要求パ
ルス出力用スイッチング素子34がオンすれば、同期線
が短絡され、その短絡した時間だけ線間電圧が0Vとな
り、パルスP7は図5に破線で示すように時間t2〜t
3の間0Vとなるような波形となる。
【0060】受光部側は監視/調整切換パルス受信回路
10で0V近くまでの電圧降下を検知し、これにより、
送光部側よりモードの切換要求があったことを知ること
が出来る。また、送光部電源スイッチング素子7がオフ
なので、受信機側より供給される電流を消費しないで済
む。
【0061】因みに、送光部電源スイッチング素子7が
オンで、送光部側が同様のパルスP7を送った場合、そ
のパルスを送る間に受光部側の定電圧回路6からも送光
部側の監視/調整モード切換要求パルス出力用スイッチ
ング素子34に電流が流れるので、受信機側から供給さ
れる電源をより多く消費してしまい、また、定電圧回路
6から電圧が供給され続けるため、このスイッチング素
子34のみでは電圧を0Vまで落としにくい。
【0062】従って、受光量情報を受光部側が送り終わ
った後の一定時間後受光部側で送光部電源スイッチング
素子7のみを一時的にオフすることで、受光部側で送光
部側より送られてくる監視/調整モード切換要求パルス
をより確実に受信することが出来、また、送光部側に電
源を供給したまま、同期線間を短絡することで、消費電
流を抑えることができる。
【0063】次に、受光部側の受光部制御回路3の動作
を図3を参照して詳しく説明する。マイコン初期化およ
び予め内部のメモリに格納されている発光周期に関する
周期設定の読み込みを行い(ステップS1)、発光制御
即ち図5に示すような同期パルスを送光部側に送出する
(ステップS2)。
【0064】すると送光部側で発光素子40が発光し、
その発光が受光素子12で受光され、受光増幅回路14
およびサンプル/ホールド回路15を介して受光部制御
回路3に入力され、ここで受光電圧を測定し(ステップ
S3)、図5に示すような受光電圧および周期・モード
情報の送出を行う(ステップS4)。これらの情報は同
期信号を基準としたタイミングで出力される。
【0065】次いで、モード変更スイッチ即ち監視/調
整モード切換スイッチ17の確認を行い(ステップS
5)、変更であればモードを変更して(ステップS6)
ステップS7に進み、定位状態であればそのままステッ
プS7に進む。ステップS7ではモードの確認を行い、
調整モードであればトラブル表示灯19を点灯し(ステ
ップS8)、調整モードに設定されてからの経過時間を
測定し(ステップS9)、規定の時間例えば1時間が経
過したか否かを見て(ステップS10)、規定の時間が
経過していれば調整後切り換えを誤って忘れたり、或い
は光軸調整が不完全な状態等ということでトラブル灯が
点灯し続けていると思われるので、監視モードへ強制的
に変更(ステップS11)してステップS31に進み、
規定の時間が経過してなければそのままステップS31
に進む。一方、ステップS7で監視モードであれば、減
光率の計算を、次式に従って行う(ステップS12)。
【0066】 減光率=(基準値−受光電圧)/基準値 (1)
【0067】この式(1)における基準値は電源投入か
ら所定の更新時間例えば1時間毎に更新されるが、その
電源投入後または更新後に最初に受光した受光量(受光
電圧)の値であり、受光電圧は現在の受光量の値であ
る。
【0068】次いで、予め監視距離切換スイッチ16の
操作により内部のメモリに設定されている火災感度とス
テップS12で算出された減光率から火災判定を行い、
減光率が所定の火災感度以上であれば火災、火災感度未
満であれば火災でないと判断する(ステップS13,1
4)。そして、火災であれば火災信号出力を発生して火
災信号出力スイッチング素子4をオンし、火災表示灯5
を点灯させると共に、そのことを受信機に通報して(ス
テップS15)ステップS16へ進み、火災でなければ
そのままステップS16へ進む。
【0069】ステップS16において基準値の更新時間
を経過したか否かを判別し、経過していなければステッ
プS20へ進んで待機し、経過していれば新しい基準値
を算出し(ステップS17)、その新しい基準値が正常
か否かを判別し(ステップS18)、正常であれば基準
値の更新を行い、その値をメモリに格納し(ステップS
19)、正常でなければその基準値を更新することなく
ステップS20へ進む。
【0070】そして、異常判定を行い(ステップS2
0)、基準値または受光量が異常か否かどうかを判定し
(ステップS21)、異常でなければ、次回発光時間ま
で待機し(ステップS31)、異常であれば異常信号を
出力し(ステップS22)、異常の種別として受光量が
過大か否かを判別し(ステップS23)、過大であれ
ば、即ち受光量が基準値を越える(受光量飽和)ときは
トラブル灯19を点灯し(ステップS24)、所定時間
例えば200ms待って(ステップS25)再びトラブ
ル灯19を点灯し(ステップS26)、以下同様にトラ
ブル灯19の点灯(ステップS28、S30)および2
00ms待機(ステップS27、S29)を繰り返し、
次回発光時間まで待機する(ステップS31)。つま
り、受光量飽和の場合はトラブル灯19を4回点滅する
ことになる。
【0071】また、ステップS23で受光量が過大でな
い場合は、異常の種別として汚損か否かを受光量の大き
さ等から判別し(ステップS32)、汚損であればトラ
ブル灯19を点灯し(ステップS26)、200ms待
ち(ステップS27)、以下同様にトラブル灯19の点
灯(ステップS28、S30)および200ms待機
(ステップS29)を繰り返し、次回発光時間まで待機
する(ステップS31)。つまり、汚損の場合はトラブ
ル灯19を3回点滅することになる。
【0072】一方、ステップS32で汚損でなければ即
ち遮光状態であると判別し、トラブル灯19を点灯し
(ステップS28)、200ms待ち(ステップS2
8)、そして再びトラブル灯19を点灯(ステップS3
0)した後次回発光時間まで待機する(ステップS3
1)。つまり、遮光の場合はトラブル灯19を2回点滅
することになる。そして、ステップS31の後は監視モ
ードに入り、ステップS2へ戻って、上述の動作を繰り
返す。
【0073】これらの動作は異常の種別をトラブル灯の
回数で表しているものであり、その回数と種別との対応
は本実施の形態のものに限らない。そして、異常の種別
は追加してもよい。
【0074】なお、上述は受光部側で異常判別し、受光
側でトラブル灯を点灯する場合であるが、同期線を介し
て送光部側へ異常情報を出力すれば、送光部側にもトラ
ブル灯を設けることができる。また、送光部側は受光部
側から同期線を介して受光情報を受信しているので、異
常判別を送光部側で行うこともでき、送光部側にトラブ
ル灯を設けるとともに、同期線を介して受光部側のトラ
ブル灯を制御してもよい。
【0075】次に、送光部側の送光部制御回路33の動
作を図4を参照して詳しく説明する。マイコン初期化を
行い(ステップS41)、ストップ解除信号即ち図5に
示すような負極性の起動パルスを受光部側から受信した
か否かを判別し(ステップS42)、受信していなけれ
ば受信するまで待機し、起動パルスを受信すると、クロ
ックパルスの発生を停止していた送光部制御回路33即
ちマイクロコンピュータのクロックパルス停止が解除さ
れ、クロックパルスが発生されるようになる。
【0076】次いで、上述のステップS2(図3)で受
光部側から送出された同期パルスを受信したか否かを判
別し(ステップS43)、受信していなければ受信する
まで待機し、受信すると、受信機側から無極性化回路3
5および火災試験信号入力回路36を介して火災試験信
号を受信したか否かを判別し(ステップS44)、火災
試験信号の受信であれば発光素子スイッチング素子39
および試験表示灯スイッチング素子45をオンしてそれ
ぞれ発光素子40および試験表示灯46の発光を行い
(ステップS45)、更に通電表示灯スイッチング素子
42をオンして通電表示灯43を発光する(ステップS
47)。
【0077】一方、ステップS44における受信が火災
試験信号でなければ通常モードの発光と云うことで、発
光素子スイッチング素子39をオンして発光素子40の
発光を行い(ステップS46)、更に通電表示灯スイッ
チング素子42をオンして通電表示灯43を発光する
(ステップS47)。
【0078】次いで、上述のステップS4(図3)で受
光部側から送出された受光電圧データを受信したか否か
を判別し(ステップS48)、受信していなければ受信
するまで待機し、受信すると、その受光電圧データをセ
ンサ出力端子即ち受光レベル出力回路49を介して接続
端子T17およびT18に出力し(ステップS49)、
これらの端子に受光量表示用電圧計50を接続すれば送
光部側で受光量が確認できることになる。この電圧計5
0における受光量の表示はレベルまたは数字のいずれで
もよい。
【0079】同様に、上述のステップS4(図3)で受
光部側から送出された周期・モード情報を受信したか否
かを判別し(ステップS50)、受信していなければ受
信するまで待機し、受信すると、これらの周期・モード
情報をデータとして内部のメモリに格納する(ステップ
S51)。
【0080】次いで、モード変更スイッチ即ち監視/調
整切換スイッチ48の確認を行い(ステップS52)、
この監視/調整モード切換スイッチ48がオフであれば
モードを変更しない定位状態(監視モード)であるの
で、そのままステップS54に進んで所定時間例えば2
00ms経過するのを待ち、監視/調整モード切換スイ
ッチ48がオンであればモードを変更する状態(調整モ
ード)であるので、モード変更要求信号即ち図7に示す
ような監視/調整モード切換要求パルスを送出し(ステ
ップS53)、その後所定時間例えば200m秒経過す
るのを待つ。
【0081】次いでモードの確認を行い(ステップS5
5)、監視モードであれば、監視モードの発光周期の確
認を行い(ステップS56)、その周期が第1の設定周
期例えば3.0秒の場合は、或いはステップS55で調
整モードであれば、共に通電表示灯スイッチング素子4
2をオンして通電表示灯43を発光し(ステップS5
7)、その後200m秒の経過時間待機状態に入り(ス
テップS58)、また、ステップS56でその周期が第
2の設定周期例えば2.9秒の場合は、そのままステッ
プS58の200m秒の経過時間待機状態に入る。
【0082】同様に、再度モードの確認を行い(ステッ
プS59)、調整モードであれば、通電表示灯スイッチ
ング素子42をオンして通電表示灯43を発光し(ステ
ップS60)、その後ステップS61に進み、監視モー
ドであれば、そのままステップS61へ進む。
【0083】つまり、通電表示灯43の発光回数は、監
視モードで発光周期が2.9秒の場合発光周期毎に1回
発光し、発光周期が3.0秒の場合発光周期毎に2回発
光し、調整モードの場合は発光周期毎に3回発光するこ
とになる。そして、発光制御を含む必要な処理が終了す
ると、ステップS61でストップモードの実行に入り、
クロックパルスの発生を停止する。つまり、発光制御を
含む必要な処理をすべて行える処理時間を同期信号受信
を基準に計測してストッブモードとなる。これにより、
常時クロックパルス発生時に消費している電流を節約で
きる。なお、このストップモードは受光部側の受光部制
御回路3にも設けるようにしてもよい。
【0084】図8は光電式分離型感知器の遠隔作動試験
を行う場合の具体例を示す回路図である。図において、
T19は送光部制御回路33から通常時発光素子スイッ
チング出力が印加される入力端子、T20は送光部制御
回路33から試験時発光素子スイッチング出力が印加さ
れる入力端子、60はオア回路、61はアンド回路であ
ってある。オア回路の一方の入力端子は入力端子T19
に接続され、他方の入力端子はアンド回路61の出力端
子に接続され、その出力が発光素子スイッチング素子3
9にスイッチング信号として印加される。
【0085】また、アンド回路61の一方の入力端子は
入力端子T20に接続され、その他方の入力端子は過電
圧保護用抵抗器62およびコンデンサ63を介して接地
される。また、入力端子T20がインバータ64および
抵抗器65を介して抵抗器62およびコンデンサ63の
接続点に接続される。なお、抵抗器65およびコンデン
サ63は時定数回路を構成している。また、構成要素6
1〜65は実質的にパルス短縮回路を構成する。
【0086】次に、この回路の動作について図9を参照
して説明する。通常動作時は、送光部制御回路33から
の通常時発光素子スイッチング出力として所定幅のパル
ス信号が入力端子T19に印加され、このパルス信号が
オア回路60を介して発光素子スイッチング素子39に
スイッチング信号として供給される。
【0087】一方、試験動作時には送光部制御回路33
からの試験時発光素子スイッチング出力として通常時の
パルス信号とほぼ同じパルス幅を有する例えば図9Aに
示すような試験用パルス信号P11が入力端子T20に
印加され、このパルス信号P11がアンド回路61の一
方の入力端子に直接印加されると共にインバータ64で
反転され、抵抗器65およびコンデンサ63の時定数で
決まる立ち下がりの傾きを持つ図9Bに示すようなパル
ス信号P12として抵抗器62を介してアンド回路61
の他方の入力端子に印加される。
【0088】この結果、アンド回路61の出力側には実
質的にその閾値で決まるパルス信号P11のパルス幅に
対してほぼ約70%にそのパルス幅が短縮された図9C
に示すようなパルス信号P13が出力され、このパルス
幅の短縮されたパルス信号P13が試験用パルス信号と
してオア回路60を介して発光素子スイッチング素子3
9に供給される。
【0089】なお、この場合の試験用パルス信号として
のパルス信号P13のパルス幅は、時定数回路を構成し
ている抵抗器65およびコンデンサ63の値を変えるこ
とにより任意に設定できるものである。また、このパル
ス幅はマイコンを用いれば、ソフトの作成だけで変更可
能である。
【0090】このようにして試験動作時はパルス幅の短
縮された試験用パルス信号で図2の発光素子スイッチン
グ素子39がオンし、発光素子40が発光すると、その
発光は受光部側の受光素子46で受光され、受光増幅回
路14で増幅され、サンプル/ホールド回路15でサン
プリングされて受光部制御回路3に供給されるが、通常
受光部増幅回路14は、外光等のノイズの影響をなくす
ため、送光部側からの光信号のパルス幅(例えば100
μ秒)の周波数帯を中心に増幅するようなフィルタアン
プとなっている。
【0091】そこで、上述の如く試験動作時には試験用
パルス信号のパルス幅を変えれば(例えば10μ秒また
は1m秒等)とすれば、発光電流を一定でも、受光増幅
回路14の出力はフィルタの効果により減少する。かく
して、送光部側からの光信号つまり試験用パルス信号の
パルス幅を変えることにより、発光電流が一定であって
も、フィルタの効果により、受光増幅回路の出力を減少
させ、擬似的な火災状態とすることが可能であり、容易
に光電式分離型感知器の遠隔作動試験を行うことが出来
る。上記実施に形態では、火災受信機等へ受光部の火災
信号出力スイッチング素子4をオンすることで火災信号
を送出するようになっているが、火災信号をコード信号
で出力する場合には、そのスイッチング素子4の部分を
伝送回路に置き換えればよく、また、出力される信号は
アナログシステムの場合、アナログ値を表す信号を送出
すればよい。
【0092】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、受光部
は、送光部からの光の受光量に基づいて異常状態を判別
する複数種別の異常判別手段を備え、また、前記受光部
および前記送光部の少なくとも一つにトラブル灯を設け
て該トラブル灯の点滅回数によって前記複数種別の異常
のうちのいずれであるかを選択的に表示する異常表示手
段を備えるので、受信機の盤面で光電式分離型感知器故
障を確認した場合、故障した光電式分離型感知器の故障
表示灯の点滅の仕方を見ることで、その故障内容を容易
に且つ迅速に確認することができ、その故障に即座に対
処できるという効果がある。
【0093】また、複数種別の異常は、遮光、受光量飽
和、汚損を含むいずれか複数の組み合わせであり、それ
ぞれ対策等異なることから種別の認識がなければ対処で
きず異常表示手段には、複数種別の異常に対してトラブ
ル灯の点滅回数が予め決められているので、視覚的に容
易にその故障内容を把握できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態の受光部側の一例を
示す構成図である。
【図2】 この発明の一実施の形態の送光部側の一例を
示す構成図である。
【図3】 この発明の一実施の形態における受光部側の
動作説明に供するためのフローチャートである。
【図4】 この発明の一実施の形態における送光部側の
動作説明に供するためのフローチャートである。
【図5】 この発明の一実施の形態における信号波形を
示す図である。
【図6】 この発明の一実施の形態における信号波形を
示す図である。
【図7】 この発明の一実施の形態における信号波形を
示す図である。
【図8】 この発明の一実施の形態における要部の一例
を示す回路構成図図である。
【図9】 図8の動作説明に供するための図である。
【符号の説明】
1,21,31,35 無極性回路、 3 受光部制御
回路、 4 火災信号出力スイッチング素子、 5 火
災表示灯、 6,37 定電圧回路、 7 送光部電源
スイッチング素子、 8,9,22 逆流防止用ダイオ
ード、 10監視/調整切換パルス受信回路、 11
同期線短絡スイッチング素子、 12受光素子、 14
受光増幅回路、 15 サンプル/ホールド回路、
17監視/調整切換スイッチ、 18 発光周期切換ス
イッチ、 19 トラブル灯、 32 パルス検出回
路、 33 送光部制御回路、 34 監視/調整モー
ド切換要求パルス出力用スイッチング素子、 39 発
光素子スイッチング素子、 40 発光素子、 42
通常表示灯スイッチング素子、 43 通常表示灯、
45 試験表示灯スイッチング素子、 46 試験表示
灯、 50 受光量表示用電圧計。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G059 AA05 BB01 CC19 CC20 FF06 GG02 HH01 KK01 MM03 MM05 MM06 MM09 MM10 MM11 PP04 2G065 AA04 AB02 AB14 AB23 AB28 BA09 BB44 BC04 BC08 BC17 BC20 BC22 BC28 BC33 BC35 CA11 DA06 DA15 5C085 AA03 AB03 AC03 BA32 DA07 DA08 DA16 EA38 EA39 FA40 5C087 AA02 AA23 BB72 CC02 CC22 DD04 EE05 FF04 GG10 GG66 GG79 GG84

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送光部と、検煙空間を挟んで前記送光部
    に対向して設けられる受光部とを有し、前記送光部の発
    光と前記受光部の受光とを同期させるための同期線が接
    続されて、前記送光部の発光に対する前記受光部による
    受光量が煙の存在により変化することに基づいて火災情
    報を出力する光電式分離型感知器において、 前記受光部は、前記送光部からの光の受光量に基づいて
    異常状態を判別する複数種別の異常判別手段を備え、ま
    た、前記受光部および前記送光部の少なくとも一つにト
    ラブル灯を設けて該トラブル灯の点滅回数によって前記
    複数種別の異常のうちのいずれであるかを選択的に表示
    する異常表示手段を備えることを特徴とする光電式分離
    型感知器。
  2. 【請求項2】 複数種別の異常は、遮光、受光量飽和、
    汚損を含むいずれか複数の組み合わせであり、異常表示
    手段には、前記複数種別の異常に対してトラブル灯の点
    滅回数が予め決められている請求項1記載の光電式分離
    型感知器。
  3. 【請求項3】 複数種別の異常判別手段が受光部または
    送光部に設けられるときに、同期線を介して異常情報を
    送光部または受光部に出力して、該送光部または受光部
    の異常表示手段によって異常を表示する請求項1または
    2記載の光電式分離型感知器。
  4. 【請求項4】 複数種別の異常判別手段は、信号線を介
    して接続される火災受信部に異常情報を送出する請求項
    1〜3のいずれかに記載の光電式分離型感知器。
  5. 【請求項5】 異常表示手段は、信号線を介して接続さ
    れる火災受信部からの点灯命令によって異常を表示する
    請求項4記載の光電式分離型感知器。
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