JPH06107624A - スルホン誘導体の製造方法 - Google Patents
スルホン誘導体の製造方法Info
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- JPH06107624A JPH06107624A JP4262562A JP26256292A JPH06107624A JP H06107624 A JPH06107624 A JP H06107624A JP 4262562 A JP4262562 A JP 4262562A JP 26256292 A JP26256292 A JP 26256292A JP H06107624 A JPH06107624 A JP H06107624A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】4,4′−ジアミノジフェニルメチル−アリー
ル−スルホン誘導体を合成する方法を提供する。 【構成】式(1)の4−ジアルキルアミノベンズアルデ
ヒド誘導体と、式(2)のm−置換アニリン誘導体と、
置換基を有してもよいアリールスルフィン酸またはその
塩を、尿素の存在下で酸性水溶液中にて縮合させ、式
(3)を製造する。 [式中、R1,R2,R4,R5はそれぞれC1〜C8
のアルキル基を示し、R3,Xは水素原子(R3の
み)、C1〜C4のアルキル基、C1〜C4のアルコキ
シル基、またはハロゲン原子を示す。] [式中、R1〜R5,Xは上記と同じ意味を、Arはア
リール基を示す。]
ル−スルホン誘導体を合成する方法を提供する。 【構成】式(1)の4−ジアルキルアミノベンズアルデ
ヒド誘導体と、式(2)のm−置換アニリン誘導体と、
置換基を有してもよいアリールスルフィン酸またはその
塩を、尿素の存在下で酸性水溶液中にて縮合させ、式
(3)を製造する。 [式中、R1,R2,R4,R5はそれぞれC1〜C8
のアルキル基を示し、R3,Xは水素原子(R3の
み)、C1〜C4のアルキル基、C1〜C4のアルコキ
シル基、またはハロゲン原子を示す。] [式中、R1〜R5,Xは上記と同じ意味を、Arはア
リール基を示す。]
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スルホン誘導体の製造
方法に関し、特に、感圧記録体や感熱記録体用のロイコ
染料として有用な2位に置換基を有する4,4′−ジア
ミノジフェニルメチル−アリール−スルホン誘導体の製
造方法に関するものである。
方法に関し、特に、感圧記録体や感熱記録体用のロイコ
染料として有用な2位に置換基を有する4,4′−ジア
ミノジフェニルメチル−アリール−スルホン誘導体の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、4,4′−ジアミノジフェニルメ
チル−アリール−スルホン誘導体は、一般的に、アニリ
ン誘導体とホルムアルデヒドとの反応により4,4′−
ジアミノジフェニルメタン誘導体を合成し、次いでこれ
を酸化鉛により4,4′−ジアミノベンズヒドロール誘
導体に酸化した後、これにアリールスルフィン酸を作用
させて製造されるが、収率や酸化鉛の安全性等の点で必
ずしも満足し得るものではない。又、この方法では、例
えば、4,4′−ジアミノジフェニルメタンの一方のベ
ンゼン環にのみ2位−置換基を有するような非対称の
4,4′−ジアミノベンズヒドロール誘導体および対応
するスルホン誘導体の合成は極めて困難である。
チル−アリール−スルホン誘導体は、一般的に、アニリ
ン誘導体とホルムアルデヒドとの反応により4,4′−
ジアミノジフェニルメタン誘導体を合成し、次いでこれ
を酸化鉛により4,4′−ジアミノベンズヒドロール誘
導体に酸化した後、これにアリールスルフィン酸を作用
させて製造されるが、収率や酸化鉛の安全性等の点で必
ずしも満足し得るものではない。又、この方法では、例
えば、4,4′−ジアミノジフェニルメタンの一方のベ
ンゼン環にのみ2位−置換基を有するような非対称の
4,4′−ジアミノベンズヒドロール誘導体および対応
するスルホン誘導体の合成は極めて困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の如き非対称の4,4′−ジアミノジフェニルメチル−
アリール−スルホン誘導体を含む種々のスルホン誘導体
を、高収率でかつ安全に合成しうる方法を提供するとこ
ろにある。
の如き非対称の4,4′−ジアミノジフェニルメチル−
アリール−スルホン誘導体を含む種々のスルホン誘導体
を、高収率でかつ安全に合成しうる方法を提供するとこ
ろにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
〔化1〕で表される4−ジアルキルアミノベンズアルデ
ヒド誘導体と、下記一般式〔化2〕で表されるm−置換
アニリン誘導体と、置換基を有してもよいアリールスル
フィン酸またはその塩を、尿素の存在下で酸性水溶液中
にて縮合させることを特徴とする下記一般式〔化3〕で
表されるスルホン誘導体の製造方法である。
〔化1〕で表される4−ジアルキルアミノベンズアルデ
ヒド誘導体と、下記一般式〔化2〕で表されるm−置換
アニリン誘導体と、置換基を有してもよいアリールスル
フィン酸またはその塩を、尿素の存在下で酸性水溶液中
にて縮合させることを特徴とする下記一般式〔化3〕で
表されるスルホン誘導体の製造方法である。
【0005】
【化1】
【0006】〔式中、R1 ,R2 はそれぞれC1 〜C8
のアルキル基を示し、R3 は水素原子,C1 〜C4 のア
ルキル基,C1 〜C4 のアルコキシル基,またはハロゲ
ン原子を示す。〕
のアルキル基を示し、R3 は水素原子,C1 〜C4 のア
ルキル基,C1 〜C4 のアルコキシル基,またはハロゲ
ン原子を示す。〕
【0007】
【化2】
【0008】〔式中、R4 ,R5 はそれぞれC1 〜C8
のアルキル基を示し、XはC1 〜C4のアルキル基,C
1 〜C4 のアルコキシル基,またはハロゲン原子を示
す。〕
のアルキル基を示し、XはC1 〜C4のアルキル基,C
1 〜C4 のアルコキシル基,またはハロゲン原子を示
す。〕
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、R1 ,R2 ,R4 ,R5 はそれぞ
れC1 〜C8 のアルキル基を示し、R 3 は水素原子,C
1 〜C4 のアルキル基,C1 〜C4 のアルコキシル基,
またはハロゲン原子を示す。また、XはC1 〜C4 のア
ルキル基,C1 〜C4 のアルコキシル基,またはハロゲ
ン原子を示し、Arは置換基を有してもよいアリール基
を示す。〕
れC1 〜C8 のアルキル基を示し、R 3 は水素原子,C
1 〜C4 のアルキル基,C1 〜C4 のアルコキシル基,
またはハロゲン原子を示す。また、XはC1 〜C4 のア
ルキル基,C1 〜C4 のアルコキシル基,またはハロゲ
ン原子を示し、Arは置換基を有してもよいアリール基
を示す。〕
【0011】
【作用】本発明で使用する一般式〔化1〕で表される4
−ジアルキルアミノベンズアルデヒド誘導体の具体例と
しては、例えば4−ジメチルアミノベンズアルデヒド、
4−ジエチルアミノベンズアルデヒド、2−メチル−4
−ジメチルアミノベンズアルデヒド、2−エトキシ−4
−ジメチルアミノベンズアルデヒド、2−エトキシ−4
−ジエチルアミノベンズアルデヒド、2−メトキシ−4
−ジメチルアミノベンズアルデヒド、2−メチル−4−
ジエチルアミノベンズアルデヒド、2−クロロ−4−ジ
メチルアミノベンズアルデヒド、2−クロロ−4−ジエ
チルアミノベンズアルデヒド、4−ジブチルアミノベン
ズアルデヒド、4−ジオクチルアミノベンズアルデヒド
等が挙げられるが、勿論これらに限定されるものではな
い。
−ジアルキルアミノベンズアルデヒド誘導体の具体例と
しては、例えば4−ジメチルアミノベンズアルデヒド、
4−ジエチルアミノベンズアルデヒド、2−メチル−4
−ジメチルアミノベンズアルデヒド、2−エトキシ−4
−ジメチルアミノベンズアルデヒド、2−エトキシ−4
−ジエチルアミノベンズアルデヒド、2−メトキシ−4
−ジメチルアミノベンズアルデヒド、2−メチル−4−
ジエチルアミノベンズアルデヒド、2−クロロ−4−ジ
メチルアミノベンズアルデヒド、2−クロロ−4−ジエ
チルアミノベンズアルデヒド、4−ジブチルアミノベン
ズアルデヒド、4−ジオクチルアミノベンズアルデヒド
等が挙げられるが、勿論これらに限定されるものではな
い。
【0012】また、一般式〔化2〕で表されるm−置換
アニリン誘導体の具体例としては、例えばN,N−ジメ
チル−m−トルイジン、N,N−ジエチル−m−トルイ
ジン、N,N−ジメチル−m−アニシジン、N,N−ジ
エチル−m−アニシジン、N,N−ジメチル−3−エチ
ルアニリン、N,N−ジエチル−3−エチルアニリン、
N,N−ジメチル−3−エトキシアニリン、N,N−ジ
エチル−3−エトキシアニリン、N,N−ジメチル−3
−プロポキシアニリン、N,N−ジエチル−3−ブトキ
シアニリン、N,N−ジメチル−3−クロロアニリン、
N,N−ジエチル−3−ブロモアニリン、N,N−ジブ
チル−m−トルイジン、N,N−ジブチル−3−エトキ
シアニリン、N,N−ジオクチル−m−トルイジン、
N,N−ジオクチル−3−エトキシアニリン等が挙げら
れるが、勿論これらに限定されるものではない。
アニリン誘導体の具体例としては、例えばN,N−ジメ
チル−m−トルイジン、N,N−ジエチル−m−トルイ
ジン、N,N−ジメチル−m−アニシジン、N,N−ジ
エチル−m−アニシジン、N,N−ジメチル−3−エチ
ルアニリン、N,N−ジエチル−3−エチルアニリン、
N,N−ジメチル−3−エトキシアニリン、N,N−ジ
エチル−3−エトキシアニリン、N,N−ジメチル−3
−プロポキシアニリン、N,N−ジエチル−3−ブトキ
シアニリン、N,N−ジメチル−3−クロロアニリン、
N,N−ジエチル−3−ブロモアニリン、N,N−ジブ
チル−m−トルイジン、N,N−ジブチル−3−エトキ
シアニリン、N,N−ジオクチル−m−トルイジン、
N,N−ジオクチル−3−エトキシアニリン等が挙げら
れるが、勿論これらに限定されるものではない。
【0013】又、アリールスルフィン酸およびその塩の
具体例としては、例えばp−トルエンスルフィン酸、p
−トルエンスルフィン酸ナトリウム、p−トルエンスル
フィン酸カリウム、p−トルエンスルフィン酸リチウ
ム、p−トルエンスルフィン酸カルシウム、p−トルエ
ンスルフィン酸マグネシウム、m−トルエンスルフィン
酸、m−トルエンスルフィン酸ナトリウム、m−トルエ
ンスルフィン酸カリウム、o−トルエンスルフィン酸、
o−トルエンスルフィン酸ナトリウム、o−トルエンス
ルフィン酸カリウム、ベンゼンスルフィン酸、ベンゼン
スルフィン酸ナトリウム、ベンゼンスルフィン酸カリウ
ム、ナフタレンスルフィン酸ナトリウム、ナフタレンス
ルフィン酸カリウム、p−アセトアミノベンゼンスルフ
ィン酸ナトリウム、p−アセトアミノベンゼンスルフィ
ン酸カリウム等が挙げられるが、勿論これらに限定され
るものではない。
具体例としては、例えばp−トルエンスルフィン酸、p
−トルエンスルフィン酸ナトリウム、p−トルエンスル
フィン酸カリウム、p−トルエンスルフィン酸リチウ
ム、p−トルエンスルフィン酸カルシウム、p−トルエ
ンスルフィン酸マグネシウム、m−トルエンスルフィン
酸、m−トルエンスルフィン酸ナトリウム、m−トルエ
ンスルフィン酸カリウム、o−トルエンスルフィン酸、
o−トルエンスルフィン酸ナトリウム、o−トルエンス
ルフィン酸カリウム、ベンゼンスルフィン酸、ベンゼン
スルフィン酸ナトリウム、ベンゼンスルフィン酸カリウ
ム、ナフタレンスルフィン酸ナトリウム、ナフタレンス
ルフィン酸カリウム、p−アセトアミノベンゼンスルフ
ィン酸ナトリウム、p−アセトアミノベンゼンスルフィ
ン酸カリウム等が挙げられるが、勿論これらに限定され
るものではない。
【0014】本発明の製造方法においては、一般式〔化
1〕で表される4−ジアルキルアミノベンズアルデヒド
誘導体と、一般式〔化2〕で表されるm−置換アニリン
誘導体と、アリールスルフィン酸またはその塩と、尿素
とを、ほぼ等モルずつ混合して反応させるのが一般的で
あるが、何れかの成分が過剰に存在しても反応が阻害さ
れることはない。
1〕で表される4−ジアルキルアミノベンズアルデヒド
誘導体と、一般式〔化2〕で表されるm−置換アニリン
誘導体と、アリールスルフィン酸またはその塩と、尿素
とを、ほぼ等モルずつ混合して反応させるのが一般的で
あるが、何れかの成分が過剰に存在しても反応が阻害さ
れることはない。
【0015】本発明で使用する酸性水溶液としては、塩
酸、硫酸、硝酸等の水溶液が挙げられるが、特に塩酸水
溶液が好ましく用いられる。なお、酸性水溶液の濃度は
酸の種類に応じて適宜調節すべきものであるが、一般に
1〜90重量%の範囲で調節するのが望ましい。また、
かかる酸性水溶液の使用量は、反応系が酸性雰囲気とな
るような量を用いればよく、一般にはpH6以下、好ま
しくはpH4以下となるように使用するのが望ましい。
酸、硫酸、硝酸等の水溶液が挙げられるが、特に塩酸水
溶液が好ましく用いられる。なお、酸性水溶液の濃度は
酸の種類に応じて適宜調節すべきものであるが、一般に
1〜90重量%の範囲で調節するのが望ましい。また、
かかる酸性水溶液の使用量は、反応系が酸性雰囲気とな
るような量を用いればよく、一般にはpH6以下、好ま
しくはpH4以下となるように使用するのが望ましい。
【0016】さらに、縮合反応の温度としては、一般に
50〜200℃、好ましくは80〜120℃程度の範囲
で調節すればよく、反応時間については10分間〜30
時間、好ましくは30分間〜10時間程度の範囲で適宜
選択すればよい。反応終了後は、反応系を水酸化ナトリ
ウム等の塩基で中和することにより、目的とする2位に
置換基を有する4,4′−ジアミノジフェニルメチルア
リールスルホン誘導体を簡単に得ることができる。な
お、必要に応じて、再結晶法などで精製することも可能
である。
50〜200℃、好ましくは80〜120℃程度の範囲
で調節すればよく、反応時間については10分間〜30
時間、好ましくは30分間〜10時間程度の範囲で適宜
選択すればよい。反応終了後は、反応系を水酸化ナトリ
ウム等の塩基で中和することにより、目的とする2位に
置換基を有する4,4′−ジアミノジフェニルメチルア
リールスルホン誘導体を簡単に得ることができる。な
お、必要に応じて、再結晶法などで精製することも可能
である。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例を記載するが、勿論こ
れらに限定されるものではない。なお、例中の%は重量
%を示す。
れらに限定されるものではない。なお、例中の%は重量
%を示す。
【0018】実施例1 4−ジメチルアミノベンズアルデヒド14.9g、N,
N−ジメチル−m−トルイジン13.5g、p−トルエ
ンスルフィン酸ナトリウム20g、および尿素6gを、
15%塩酸水溶液100ml中に加え、攪拌下90〜10
0℃で1時間加熱した。反応終了後、系を水酸化ナトリ
ウムで中和し、得られた結晶をベンゼン−シクロヘキサ
ン混合溶媒で再結晶して、融点135〜136℃の白色
結晶として(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジ
メチルアミノ−2−メチルフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン35.2gを得た。この化合物は、シリカ
ゲルによって青色に発色した。
N−ジメチル−m−トルイジン13.5g、p−トルエ
ンスルフィン酸ナトリウム20g、および尿素6gを、
15%塩酸水溶液100ml中に加え、攪拌下90〜10
0℃で1時間加熱した。反応終了後、系を水酸化ナトリ
ウムで中和し、得られた結晶をベンゼン−シクロヘキサ
ン混合溶媒で再結晶して、融点135〜136℃の白色
結晶として(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジ
メチルアミノ−2−メチルフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン35.2gを得た。この化合物は、シリカ
ゲルによって青色に発色した。
【0019】実施例2 4−ジメチルアミノベンズアルデヒド10.3g、N,
N−ジエチル−3−エトキシアニリン10g、p−トル
エンスルフィン酸ナトリウム13.5g、及び尿素6g
を、15%塩酸水溶液100ml中に加え、攪拌下90〜
100℃で2時間加熱した。反応終了後、水酸化ナトリ
ウムで中和し、得られた結晶をベンゼン−シクロヘキサ
ン混合溶媒で再結晶して、融点134〜135℃の白色
結晶として(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジ
エチルアミノ−2−エトキシフェニル)−p−トリルス
ルホニルメタン22.0gを得た。この化合物は、シリ
カゲルによって青色に発色した。
N−ジエチル−3−エトキシアニリン10g、p−トル
エンスルフィン酸ナトリウム13.5g、及び尿素6g
を、15%塩酸水溶液100ml中に加え、攪拌下90〜
100℃で2時間加熱した。反応終了後、水酸化ナトリ
ウムで中和し、得られた結晶をベンゼン−シクロヘキサ
ン混合溶媒で再結晶して、融点134〜135℃の白色
結晶として(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジ
エチルアミノ−2−エトキシフェニル)−p−トリルス
ルホニルメタン22.0gを得た。この化合物は、シリ
カゲルによって青色に発色した。
【0020】実施例3 4−ジメチルアミノベンズアルデヒド14.9g、N,
N−ジエチル−m−トルイジン16.3g、p−トルエ
ンスルフィン酸ナトリウム20g、および尿素6gを2
0%塩酸水溶液100ml中に加え、攪拌下90〜100
℃で1時間加熱した。反応終了後、系を水酸化ナトリウ
ムで中和し、得られた結晶をベンゼン−シクロヘキサン
混合溶媒で再結晶して、融点135〜136℃の白色結
晶として(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエ
チルアミノ−2−メチルフェニル)−p−トリルスルホ
ニルメタン37.0gを得た。この化合物は、シリカゲ
ルによって青色に発色した。
N−ジエチル−m−トルイジン16.3g、p−トルエ
ンスルフィン酸ナトリウム20g、および尿素6gを2
0%塩酸水溶液100ml中に加え、攪拌下90〜100
℃で1時間加熱した。反応終了後、系を水酸化ナトリウ
ムで中和し、得られた結晶をベンゼン−シクロヘキサン
混合溶媒で再結晶して、融点135〜136℃の白色結
晶として(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジエ
チルアミノ−2−メチルフェニル)−p−トリルスルホ
ニルメタン37.0gを得た。この化合物は、シリカゲ
ルによって青色に発色した。
【0021】実施例4 4−ジメチルアミノベンズアルデヒド14.9g、N,
N−ジメチル−m−トルイジン13.5g、ベンゼンス
ルフィン酸ナトリウム20g、及び尿素10gを15%
塩酸水溶液100ml中に加え、攪拌下90〜100℃で
2時間加熱した。系を水酸化ナトリウムで中和し、得ら
れた結晶をベンゼン−シクロヘキサン混合溶媒で再結晶
して、融点115〜120℃の白色結晶として(4−ジ
メチルアミノフェニル)−(4−ジメチルアミノ−2−
メチルフェニル)−フェニルスルホニルメタン38.4
gを得た。この化合物は、シリカゲルによって青色に発
色した。
N−ジメチル−m−トルイジン13.5g、ベンゼンス
ルフィン酸ナトリウム20g、及び尿素10gを15%
塩酸水溶液100ml中に加え、攪拌下90〜100℃で
2時間加熱した。系を水酸化ナトリウムで中和し、得ら
れた結晶をベンゼン−シクロヘキサン混合溶媒で再結晶
して、融点115〜120℃の白色結晶として(4−ジ
メチルアミノフェニル)−(4−ジメチルアミノ−2−
メチルフェニル)−フェニルスルホニルメタン38.4
gを得た。この化合物は、シリカゲルによって青色に発
色した。
【0022】実施例5 4−ジエチルアミノベンズアルデヒド17.7g、N,
N−ジメチル−m−トルイジン13.5g、p−トルエ
ンスルフィン酸ナトリウム20g、および尿素8gを、
15%塩酸水溶液100ml中に加えて攪拌下90〜10
0℃で1時間加熱した。反応終了後、系を水酸化ナトリ
ウムで中和し、得られた結晶をベンゼン−シクロヘキサ
ン混合溶媒で再結晶して、融点118〜123℃の白色
結晶として(4−ジエチルアミノフェニル)−(4−ジ
メチルアミノ−2−メチルフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン36.2gを得た。この化合物はシリカゲ
ルで青色に発色した。
N−ジメチル−m−トルイジン13.5g、p−トルエ
ンスルフィン酸ナトリウム20g、および尿素8gを、
15%塩酸水溶液100ml中に加えて攪拌下90〜10
0℃で1時間加熱した。反応終了後、系を水酸化ナトリ
ウムで中和し、得られた結晶をベンゼン−シクロヘキサ
ン混合溶媒で再結晶して、融点118〜123℃の白色
結晶として(4−ジエチルアミノフェニル)−(4−ジ
メチルアミノ−2−メチルフェニル)−p−トリルスル
ホニルメタン36.2gを得た。この化合物はシリカゲ
ルで青色に発色した。
【0023】実施例6 4−ジメチルアミノベンズアルデヒド14.9g、N,
N−ジメチル−m−トルイジン13.5g、p−トルエ
ンスルフィン酸ナトリウム20g、及び尿素6gを20
%硫酸水溶液100ml中に加え、攪拌下90〜100℃
で1時間加熱した。反応終了後、水酸化ナトリウムで中
和し、得られた結晶をベンゼン−シクロヘキサン混合溶
媒で再結晶して、融点135〜136℃の白色結晶とし
て(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジメチルア
ミノ−2−メチルフェニル)−p−トリルスルホニルメ
タン27.3gを得た。この化合物は、シリカゲルによ
って青色に発色した。
N−ジメチル−m−トルイジン13.5g、p−トルエ
ンスルフィン酸ナトリウム20g、及び尿素6gを20
%硫酸水溶液100ml中に加え、攪拌下90〜100℃
で1時間加熱した。反応終了後、水酸化ナトリウムで中
和し、得られた結晶をベンゼン−シクロヘキサン混合溶
媒で再結晶して、融点135〜136℃の白色結晶とし
て(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ジメチルア
ミノ−2−メチルフェニル)−p−トリルスルホニルメ
タン27.3gを得た。この化合物は、シリカゲルによ
って青色に発色した。
【0024】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来法では合成
が困難であった非対称の4,4′−ジアミノジフェニル
メチル−アリール−スルホン誘導体を含む種々のスルホ
ン誘導体を容易にかつ高収率で、しかも安全に合成する
ことができ、得られた各種のスルホン誘導体は、感圧記
録体や感熱記録体用のロイコ染料として極めて有用であ
る。
が困難であった非対称の4,4′−ジアミノジフェニル
メチル−アリール−スルホン誘導体を含む種々のスルホ
ン誘導体を容易にかつ高収率で、しかも安全に合成する
ことができ、得られた各種のスルホン誘導体は、感圧記
録体や感熱記録体用のロイコ染料として極めて有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土田 哲夫 兵庫県尼崎市常光寺4丁目3番1号 神崎 製紙株式会社神崎工場内
Claims (1)
- 【請求項1】下記一般式〔化1〕で表される4−ジアル
キルアミノベンズアルデヒド誘導体と、下記一般式〔化
2〕で表されるm−置換アニリン誘導体と、置換基を有
してもよいアリールスルフィン酸またはその塩を、尿素
の存在下で酸性水溶液中にて縮合させることを特徴とす
る下記一般式〔化3〕で表されるスルホン誘導体の製造
方法。 【化1】 〔式中、R1 ,R2 はそれぞれC1 〜C8 のアルキル基
を示し、R3 は水素原子,C1 〜C4 のアルキル基,C
1 〜C4 のアルコキシル基,またはハロゲン原子を示
す。〕 【化2】 〔式中、R4 ,R5 はそれぞれC1 〜C8 のアルキル基
を示し、XはC1 〜C4のアルキル基,C1 〜C4 のア
ルコキシル基,またはハロゲン原子を示す。〕 【化3】 〔式中、R1 ,R2 ,R4 ,R5 はそれぞれC1 〜C8
のアルキル基を示し、R 3 は水素原子,C1 〜C4 のア
ルキル基,C1 〜C4 のアルコキシル基,またはハロゲ
ン原子を示す。また、XはC1 〜C4 のアルキル基,C
1 〜C4 のアルコキシル基,またはハロゲン原子を示
し、Arは置換基を有してもよいアリール基を示す。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4262562A JPH06107624A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | スルホン誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4262562A JPH06107624A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | スルホン誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06107624A true JPH06107624A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17377533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4262562A Pending JPH06107624A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | スルホン誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06107624A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110511166A (zh) * | 2019-09-25 | 2019-11-29 | 成都理工大学 | 一种二芳甲基烃基砜的合成方法 |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP4262562A patent/JPH06107624A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110511166A (zh) * | 2019-09-25 | 2019-11-29 | 成都理工大学 | 一种二芳甲基烃基砜的合成方法 |
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