JPH0610433U - 棚付き壁パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁パネル施工後の棚の取付作業を不要とす
る。 【構成】 下地板２に凹部又は凸部よりなる棚部４を設
け、この棚部４にもタイル３を張り付ける。 【効果】 予め下地板に棚部が設けられているため、壁
パネル施工後の棚の取付作業が不要である。棚部にもタ
イルが張り付けられているため、周囲のパネル表面との
一体感に優れ、見栄えが良い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は棚付き壁パネルに係り、特に、トイレルーム用壁パネル等として好適 な棚付き壁パネルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、下地板の表面にタイルを張り付けた壁パネルは、現場におけるタイル施 工が不要で工期の短縮に有効であることから、トイレルーム用壁パネル等として 広く利用されている。

【０００３】 ところで、トイレルームの壁には、使用時に手荷物を載置することができるよ うに、棚を設ける場合がある。この場合、壁パネルを用いてトイレルームの壁面 を形成した際には、壁パネル施工後、更に棚の取付作業を要していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、壁パネル施工後、更に棚の取り付けを行なうのでは、現場作業 工数が多く、壁パネル使用の利点が損なわれる。しかも、別途、棚を取り付けた 場合には、壁と棚との一体感に乏しく、見栄えが良くないという不具合もある。

【０００５】 本考案は上記従来の問題点を解決し、現場での棚取付作業が不要な棚付き壁パ ネルを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の棚付き壁パネルは、下地板の表面にタイルを張り付けた壁パネルにお いて、該下地板に凹部又は凸部よりなる棚部が設けられ、該棚部にタイルが張り 付けられていることを特徴とする。

【０００７】

【作用】 本考案の棚付き壁パネルは、予め下地板に棚部が設けられているため、壁パネ ル施工後の棚の取付作業が不要である。

【０００８】 しかも、この棚部にもタイルが張り付けられているため、周囲のパネル表面と の一体感に優れ、見栄えが良い。

【０００９】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の実施例について詳細に説明する。

【００１０】 第１図は本考案の棚付き壁パネルの一実施例を示す斜視図、第２図は第１図 −線に沿う断面図、第３図は第１図−線に沿う断面図である。

【００１１】 本実施例の棚付き壁パネル１０は、アルミ角材等のフレーム１で補強された下 地板２の表面に複数のタイル３が張り付けられたものであって、下地板２の所定 位置には、パネル１０の表面から裏側へ棚部４が凹設されている。そして、この 棚部４の全面にもタイル３が張り付けられている。図中、５は目地である。

【００１２】 このような棚付き壁パネル１０であれば、壁パネルを現場施工するのみで、壁 及び棚を形成することができ、従来の壁パネル施工後、更に棚を取り付ける場合 に比べ、現場作業工数は大幅に軽減される。

【００１３】 しかも、棚部４の内面はすべてタイル３で構成されるため、壁パネル１０の表 面との一体感に優れ、見栄えが良い。

【００１４】 なお、図示はしないが、棚部４の天井面部分などにダウンライトを設けても良 い。

【００１５】 本実施例の棚付き壁パネルは、パネルの表面に、棚部４の側面のタイル３の端 面が表出するようなタイルの張り付け構成とされているが、第４図に示す如く、 この棚部４の側面のタイル３Ｂは、パネル表面のタイル３Ａとのつき合せ部分を ４５°のつき合せとし（図においては、棚部４の側面のタイル３Ｂと正面のタイ ル３Ｃとのつき合せも４５°としている。）、タイルの端面が見えないようにす ることもできる。この場合には、より一層見栄えを良くすることができる。

【００１６】 また、第５図に示す如く、パネル表面のタイル３Ｄが、棚部４の側面のタイル ３Ｅの端面を覆うように張り付けても、見栄えを良くすることができる。

【００１７】 第６図は本発明の棚付き壁パネルの別の実施例を示す断面図であり、本実施例 の壁パネル２０は、下地板２の所定箇所に棚部４Ａが凸設されている点が第１〜 ３図に示す棚付き壁パネルと異なり、他は同様の構成とされているので、同一機 能を奏する部材に同一符号を付して、その説明を省略する。

【００１８】 本実施例の棚付き壁パネル２０であっても壁パネル施工と同時に棚を形成する ことができ、施工作業は大幅に軽減される。

【００１９】 なお、第１〜６図に示す棚付き壁パネルは、本考案の一実施例であって、本考 案はその要旨を超えない限り、何ら図示のものに限定されない。

【００２０】 例えば、棚部の形成位置や形成個数についても制限はなく、また、棚部は下地 板に凹部と凸部とを組み合せて形成することにより構成されたものであっても良 い。

【００２１】 棚部に張り付けるタイルは、パネル表面のタイルと同一の色及び模様のものと することにより、棚部とパネル表面との一体感を高めることができるが、例えば 、同系色で濃淡をつけたり、同様の模様で模様に大小をつけたり、パネル表面の タイルと棚部のタイルとに変化をつけることにより、趣のある、意匠性に優れた 壁面を形成することができる。

【００２２】 このような本考案の棚付き壁パネルは、トイレルーム用壁パネルとして好適で あるが、その他、キッチンやバスルーム等の壁パネルとしても極めて有効である 。

【００２３】

【考案の効果】

以上詳述した通り、本考案の棚付き壁パネルによれば、下地板にタイルを張り 付けた壁パネルであって、壁パネル施工と同時に棚を形成することができ、現場 での棚取付作業が不要で、施工性に優れた壁パネルが提供される。

【００２４】 しかも、本考案の壁パネルは、棚部もタイル表面とされているため周囲との一 体感に優れ、非常に見栄えが良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の棚付き壁パネルの一実施例を示す斜視
図である。

【図２】第１図−線に沿う断面図である。

【図３】第１図−線に沿う断面図である。

【図４】本考案の他の実施例を示す要部拡大断面図であ
る。

【図５】本考案の別の実施例を示す要部拡大断面図であ
る。

【図６】本考案の更に別の実施例を示す縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１ フレーム ２ 下地板 ３ タイル ４ 棚部 ５ 目地

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下地板の表面にタイルを張り付けた壁パ
   ネルにおいて、該下地板に凹部又は凸部よりなる棚部が
   設けられ、該棚部にタイルが張り付けられていることを
   特徴とする棚付き壁パネル。