JPH06102460B2 - Ｈ貼ダンボールケースの開封方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、外蓋の長手方向及び短手方向をテープにより
封函してしてなるＨ貼ダンボールケースの開封方法に関
するものである。

［従来技術］ 従来技術より、再使用されないＨ貼ダンボールケースの
開封方法としては、開封に際しダンボールケースを破損
させてもよいため数多くあった。しかしながら、Ｈ貼ダ
ンボールケースが通いで使用される場合等、開封後も数
回使用できる開封方法については、未だに良好な方法が
ないのが現状である。

［本発明が解決しようとする課題］ そこで、本発明は、Ｈ貼ダンボールケースを破損させる
ことなく、且つ内容物も破損させずにテープのみを切断
し開封する方法を提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明の構成要旨とするところは、外蓋の長手方向及び
短手方向をテープにより封函してなるＨ貼ダンボールケ
ースの開封方法に於いて、外蓋の長手方向合わせ目周縁
部を吸引装置にて吸い上げ、内蓋及び内容物との間に間
隙を設けた後、該外蓋の長手方向合わせ目に沿って前記
間隙よりも浅い深度にてカッターを垂直に挿入し該カッ
ターをスライドさせることにより、長手方向のテープを
切断する第１工程、次いで一方の外蓋の長手方向周縁部
を吸引装置にて吸い上げ、該外蓋と内蓋との間に間隙を
設けた後、該間隙からカッターを水平に挿入しスライド
させることにより、当該一方の外蓋短手方向のテープを
切断する第２工程、更に前記他方の外蓋の短手方向のテ
ープを前記第２工程と同様の方法により切断する第３工
程、とよりなることを特徴とするＨ貼ダンボールケース
の開封方法である。

以下、本発明を添付図面による実施例に基づきより具体
的に説明する。

第１図は、本発明により開封されるＨ貼ダンボールケー
スであり、外蓋（２），（２′）はテープ（４）により
長手方向（Ｌ）及び短手方向（Ｓ）を封函されている。
第２図は、長手方向（Ｌ）に貼布されたテープの切断方
法を示す説明図、第３図は短手方向（Ｓ）に貼布された
切断方法を示す説明図、第４−ａ〜ｅ図は本発明による
開封方法を示す説明図、第４−ｆ〜ｊ図は開封されたダ
ンボールケースの開口方法を示す説明図である。

（第１工程） ダンボールケース（１）はまず第４−ａ図の如く、長手
方向（Ｌ）両側から支持具（９）により挾持する。次い
で第４−ｂ図の如く吸引装置（８）により外蓋（２），
（２′）の長手方向（Ｌ）周縁部を吸い上げて上方に湾
曲させ、内蓋及び内容物との間に間隙を設ける。当該状
態にて第４−ｃ図の如くカッター（６）を外蓋（２），
（２′）の長手方向（Ｌ）合わせ目（７）に垂直方向に
挿入しスライドさせることにより、当該長手方向（Ｌ）
のテープのみを切断する。ここで、カッター（６）の合
わせ目（７）への挿入深度は、前記間隙よりも浅くして
おく必要があり、これにより、内蓋及び内容物を破損さ
せることなく、テープのみを容易に且つ確実に切断する
ことができるのである。また、本発明に於いて、第２図
の如く当該ダンボールケースの外蓋の周縁角部が予め切
除されたものであれば、カッター（６）を、その先端部
が水平方向に回転可能となるように上端部を軸支し、且
つ該カッター上端部が外蓋の長手方向合わせ目（７）に
沿って水平スライドするようにしておくことにより、カ
ッター（６）を切り込み部（５）内に挿入すれば後は合
わせ目（７）に沿ってスライドさせればよく、カッター
（６）の合わせ目（７）への挿入及びテープ（４）の切
断がより容易に確実に行える。

（第２〜３工程） 次いで、第４−ｄ図及び第３図の如く、一方の外蓋
（２）のみの合わせ目周縁部を吸引装置（８）にて吸い
上げて外蓋（２）と内蓋（３）との間に間隙を設け、該
間隙にカッター（12）を水平に挿入し、短手方向（Ｓ）
にスライドさせ、一方の外蓋（２）の短手方向（Ｓ）の
テープを切断する。更に、他方の外蓋（２′）の短手方
向（Ｓ）のテープも第４−ｅ図の如く前記外蓋（２）の
場合と同様にして切断する。

以上の操作により、外蓋（２），（２′）の長手方向
（Ｌ）及び短手方向（Ｓ）をテープにより封函されたＨ
貼ダンボールケースは、テープのみを切断され開封され
る。

更に上記第１〜３工程により開封されたＨ貼ダンボール
ケースを、以下の工程により開口する。

（第４工程） 第４−ｆ図の如く、外蓋（２），（２′）を吸引装置
（８）にて吸い上げ上方に開いた後、第４−ｇ図の如く
該外蓋の下方にガイド棒（10）が挿入するように該ダン
ボールケースを移動させて該外蓋を開き、下方に折り返
す。

前記外蓋（２），（２′）と同様に、内蓋（３）を吸込
装置（８）にて吸い上げ上方に開く。

（第５工程） 第４−ｈ図の如く、内容物がビニール袋（11）に収納さ
れている場合は、吸引装置（８）をビニール袋（11）の
各角付近に吸着させ、該吸引装置の吸引力の調整によ
り、該ビニール袋に吸着した状態にてスライドさせなが
ら第４−ｉ図の如くビニール袋（11）周縁部が引き上げ
られ開口するまで当該吸引装置を上昇させる。次いで、
第４−ｊ図の如くＬ字型の枠（13）をビニール袋（11）
の上方部各角内側に挿入し、該ダンボールケース開口部
の対角線外側方向に水平移動させた後下降させることに
より、ビニール袋（11）上方部を内蓋（３）と共に外側
下方へ折り返す。

［効果］ 以上、本発明によれば、Ｈ貼ダンボールケースを破損さ
せることなくテープのみを切断し開封することができる
ので、当該ダンボールケース開封後の再使用が可能とな
る。また、ダンボールケース内の内容物を破損させるこ
ともない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明により開封するＨ貼ダンボールケースの
一例を示す斜視図、第２図は本発明の一実施例に於ける
第１工程を示す説明図、第３図は本発明の一実施例に於
ける第２工程を示す説明図、第４−ａ〜ｊ図は本発明の
一実施例を示す説明図である。 （１）……Ｈ貼ダンボールケース （２），（２′）……外蓋、（３）……内蓋 （４）……テープ、（５）……切り込み （６）……カッター、（７）……合わせ目 （８）……吸引装置、（９）……支持板 （10）……ガイド棒、（11）……ビニール袋 （12）……カッター、（13）……枠

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−9141（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−208337（ＪＰ，Ａ) 特公 昭62−9020（ＪＰ，Ｂ２) 特公 昭57−2578（ＪＰ，Ｂ２)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】外蓋の長手方向及び短手方向をテープによ
   り封函してしてなるＨ貼ダンボールケースの開封方法に
   於いて、 外蓋の長手方向合わせ目周縁部を吸引装置にて吸い上
   げ、内蓋及び内容物との間に間隙を設けた後、該外蓋の
   長手方向合わせ目に沿って前記間隙よりも浅い深度にて
   カッターを垂直に挿入し該カッターをスライドさせるこ
   とにより、該長手方向のテープを切断する第１工程、 一方の外蓋の長手方向周縁部を吸引装置にて吸い上げ、
   該外蓋と内蓋との間に間隙を設けた後、該間隙からカッ
   ターを水平に挿入しスライドさせることにより、当該一
   方の外蓋短手方向のテープを切断する第２工程、 前記他方の外蓋の短手方向のテープを前記第２工程と同
   様の方法により切断する第３工程 とよりなることを特徴とするＨ貼ダンボールケースの開
   封方法。