JP2596844B2 - 箱体の開梱方法及びその装置 - Google Patents

箱体の開梱方法及びその装置

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JP2596844B2 JP2088454A JP8845490A JP2596844B2 JP 2596844 B2 JP2596844 B2 JP 2596844B2 JP 2088454 A JP2088454 A JP 2088454A JP 8845490 A JP8845490 A JP 8845490A JP 2596844 B2 JP2596844 B2 JP 2596844B2
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学 小吹
輝昭 宮本
研司 渡
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西部電機 株式会社
日本たばこ産業 株式会社
ジェイティエンジニアリング 株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、内フラップと外フラップとが糊付けされた
段ボール箱等の箱体を開梱する箱体の開梱方法及びその
装置に関するものであり、特に外フラップの突き合わせ
部の隙間からへらを挿入した後、上記へらを上記外フラ
ップに沿って内フラップ方向に移動することにより、上
記外フラップを上記内フラップから剥離して箱体を開梱
する箱体の開梱方法及びその装置に関するものである。
(従来の技術) 箱体の開梱方法及びその装置に関する従来の技術とし
ては、特公昭57−48452号公報、特公昭59−34576号公
報、特開昭62−168840号公報に記載のもの等が知られて
いる。
上記公報に記載されている従来の技術について説明す
ると、特公昭57−48452号公報には、ダンボール箱を2
つの押圧用ローラーで左右から押さえ両側の外面フラッ
プをわずかに浮き上がらることによって生じた外側フラ
ップと内面フラップとの間隙に突起部材を侵入させてダ
ンボール箱の外面フラップを開放するダンボール箱開封
装置が記載されている。
また、特公昭59−34576号公報には、蓋部分をテープ
により封着したカートンのテープを回転駆動される円板
状のカッタで切断し開蓋する開蓋テープ切断装置が記載
されている。
また、特開昭62−168840号公報には、下端を舟形の広
盤部となし、鋭利さをもたない鈍な刃部が形成されてい
るI貼部カッターを備える自動開梱機が記載されてい
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記の従来の技術は以下のような問題
点を有していた。
即ち、特公昭57−48452号公報に記載されているダン
ボール箱開封装置は、簡易密封されたダンボール箱を開
封することはできるが、糊付けによって封函された箱体
を開封することはできない。
また、特公昭59−34576号公報に記載されている閉蓋
テープ切断装置は、蓋部分を封着したテープをカッタで
切断するようになしてあるため、箱体に変形等があると
箱体内に収納されている物品を切断したり傷付けてしま
うことがある。また、外フラップが内フラップに糊付け
されている場合には外フラップを開放することができな
い。
また、特開昭62−168840号公報に記載されている自動
開梱機は、テープ貼りだけで封函された箱体を開梱する
ことができるが、外フラップが内フラップに糊付けされ
ている箱体を開梱することはできない。
従って、本発明の目的は、内フラップと外フラップと
が糊付けされた箱体を、鋭利なカッタを用いることなく
開梱し得る箱体の開梱方法及びその装置を提供すること
にある。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成した本願発明の構成は、 1)内フラップと外フラップとが糊付けされた箱体を開
梱する箱体の開梱方法において、箱体の一対の対向する
外フラップの中央部分の突き合せ部に内フラップの内側
周端と斜交するように一辺を傾斜させた形状の板状体の
先端部を位置させ、同先端部を箱体内部に押し込むよう
に板状体を箱体方向に揺動させ、同板状体によって一方
の外フラップを変形させて箱体内に押し込んで対向する
外フラップとの間に隙間を形成し、その後板状体の先端
部が押し込まれない側の外フラップの内側になるように
板状体を位置させ、板状体を押し込まれない側の外フラ
ップの内側面に沿って突き合せ部と略直交する方向に進
入させ、進入後に板状体を突き合せ部に沿って内フラッ
プのある方向に移動させ、板状体の傾斜した辺を押し込
まれない側の外フラップと内フラップの間に挿入し、糊
付けされた外フラップと内フラップとを板状体の挿入に
よって剥離させて外フラップと内フラップとを分離して
開梱することを特徴とする箱体の開梱方法 2)内フラップと外フラップとが糊付けされた箱体を開
梱する箱体の開梱方法において、箱体の一対の対向する
外フラップの中央部分の突き合せ部に内フラップの内側
周端と斜交するように一辺を傾斜させた形状の板状体の
先端部を位置させ、同先端部を箱体内部に押し込むよう
に板状体を箱体方向に揺動させ、同板状体によって一方
の外フラップを変形させて箱体内に押し込んで対向する
外フラップとの間に隙間を形成するとともに、押し込ま
れない側の外フラップの中央部を外側から吸引して外方
向に拡げ、同外フラップの内側面と箱体に収納された物
品との間に隙間を広く形成し、その後板状体を戻してか
ら突き合せ部と略直交する方向に上記広く形成した隙間
から進入させ、進入後に板状体を突き合せ部に沿って内
フラップのある方向に移動させ、板状体の傾斜した辺を
押し込まれない側の外フラップと内フラップの間に挿入
し、糊付けされた外フラップと内フラップとを板状体の
挿入によって剥離させて外フラップと内フラップとを分
離して開梱することを特徴とする箱体の開梱方法 3)使用する板状体が略三角形状で、しかもその傾斜し
た三角形の一辺にエッジ部を形成した構造のものである
前記1)又は2)記載の箱体の開梱方法 4)内フラップと外フラップとが糊付けされた箱体を開
梱する箱体の開梱装置において、上記箱体を保持する保
持装置と、外フラップを内フラップから剥離する一辺を
傾斜させた板状体と、箱体の対向する一対の外フラップ
の中央部の突き合せ部の位置で板状体の先端部が箱体内
に押し込まれるように板状体を箱体内部へ揺動して戻す
板状体揺動装置と、板状体を押し込まれない側の外フラ
ップの内側面に沿ってその外フラップ突き合せ部と略直
交する方向に進入させる第1の移動装置と、該板状体を
上記内フラップと上記外フラップとの間を通過させるよ
うに水平方向に移動させる第2の移動装置とを備えるこ
とを特徴とする箱体の開梱装置 5)使用する板状体が略三角形状で、しかもその傾斜し
た三角形の一辺にエッジ部を形成した構造のものである
前記4)記載の箱体の開梱装置 にある。
(作用) 本発明の箱体の開梱装置を用いた本発明の箱体の開梱
方法によれば、一対の外フラップの突き合せ部に板状体
の先端部を位置させ、同板状体を箱体方向に板状体揺動
装置によって揺動させることで、板状体を箱体内方向へ
傾動させ、板状体で外フラップの中央部を変形させて箱
体内に押し込む。これによって、対向する外フラップ間
に隙間を形成する。その後板状体を押し込まない側の外
フラップの内側面のやや内側となる位置に戻す。
このとき、板状体の形状を略三角形状にすることで、
外フラップ間にテープが貼着していてもこのテープを揺
動時に先端部で破ることができ、又外フラップの変形変
位を容易とする。
この際、押し込まない側の外フラップを吸引装置で外
側へ広げて隙間を大きくすることにより確実に板状体の
先端を外フラップの内側面よりやや内側に置くことがで
きる。
その後、第1の移動装置を作動させ、板状体を突き合
せ部と直交する方向に進入させる。進入後第2の移動装
置を作動させて板状体を外フラップの内側面に沿って内
フラップの方向に移動させる。これによって板状体の傾
斜した一辺を外フラップと内フラップとの間に差し込む
ように挿入し、板状体の挿入によって内フラップと外フ
ラップの糊面を剥して内フラップと外フラップとを分離
する。
板状体の一辺を傾斜した辺にしていれば、板状体が内
フラップと外フラップとに挿入する際に、斜辺の一端か
らフラップ間に挿入されるので内フラップと外フラップ
の糊面分離が一端から他端に向って順次なされることと
なり、内外フラップの糊面分離が容易となる。
(実施例) 以下、先ず、本発明の箱体の開梱装置の一実施例につ
いて説明する。
第1図は本発明の箱体の開梱装置の一実施例を示す斜
視図、第2図はこの開梱の動作手順の説明図で、これら
の図面において、(1)は内フラップ(F1)と外フラッ
プ(F2)とが糊付けされた箱体(B)を保持する箱体保
持装置、(2)は外フラップ(F2)を内フラップ(F1)
から剥離する板状体(略三角形状のへら)でローラコン
ベヤを挟んで両側に一対ずつ設けられている。また、
(3)はへら(2)、(2)を内フラップ(F1)と外フ
ラップ(F2)との間を通過させるように水平(左右)方
向に移動する第2の移動装置である左右移動装置であ
り、ローラコンベヤ(7)を挟んで両側に1台ずつ設け
られている。また、(4)はへら(2)を上下方向に移
動する第1の移動装置である上下移動装置であり、ロー
ラコンベヤ(7)を挟んで両側に一対ずつ設けられてい
る。また、(5)はへら(2)を前後方向に移動する前
後移動装置でローラコンベヤ(7)を挟んで両側に一台
ずつ設けられている。また、(6)はへら(2)を揺動
する揺動装置でローラコンベヤ(7)を挟んで両側に一
対ずつ設けられている。尚、第1図では奥側の左右移動
装置(3)及び前後移動装置(5)が図示省略されてい
る。而して、一方(下側)の外フラップ(F2)をへら
(2)、(2)で押圧することによって形成される一対
の外フラップ(F2)、(F2)の隙間からへら(2)、
(2)を外フラップ(F2)に沿って挿入した後、へら
(2)、(2)を外フラップ(F2)に沿ってそれぞれ内
フラップ(F1)、(F1)方向に移動することにより、外
フラップ(F2)を内フラップ(F1)、(F1)から剥離し
て箱体(B)を開梱するようになしてある。
上記実施例における各部について説明すると、箱体保
持装置(1)は保持板(11)とエアーシリンダ(12)と
で構成され、エアーシリンダ(12)の作動によって保持
板(11)が上下方向に移動するようになしてある。
また、略三角形状のへら(2)は、第3図に示す如
く、そのエッジ部(21)が鋭利さをもたない程度に刃状
に形成されており、それぞれの揺動装置(6)の揺動ア
ーム(61)の先端部に取り付けられている。
また、左右移動装置(3)は前後移動台(51)上に設
けられたリニアレール(31)に沿って左右に移動する一
対の左右移動台(32)、(32)、左右移動台(32)、
(32)を移動するためのエアーシリンダ(33)、一方の
左右移動台(32)に取り付けられたラック(34)、他方
の左右移動台(32)に取り付けられたラック(35)、ラ
ック(34)の運動をラック(35)に伝達するためのピニ
オン(36)等で構成され、一対の左右移動台(32)、
(32)を左右に移動することによって、上下移動装置
(4)及び揺動装置(6)を介して、一対のへら
(2)、(2)を内フラップ(F1)、(F1)と外フラッ
プ(F2)との間を通過させるようになしてある。即ち、
エアーシリンダ(33)によって一方の左右移動台(32)
をリニアレール(31)に沿って移動すると共に、その左
右移動台(32)に取り付けられたラック(34)の運動
を、前後移動台(51)に取り付けられたピニオン(36)
を介して他方の左右移動台(32)に取り付けられたラッ
ク(35)に伝達して、他方の左右移動台(32)をリニア
レール(31)に沿って一方の左右移動台(32)と反対の
方向に移動するようになしてある。
また、上下移動装置(4)は上下移動台(41)、直径
に配設された2個のエアーシリンダ(42)、(43)、左
右移動台(32)に立設された2本のガイド(44)、(4
4)等で構成され、上下移動台(41)を上下に移動する
ことによって、揺動装置(6)を介して、へら(2)を
上下方向に移動するようになしてある。即ち、エアーシ
リンダ(42)、(43)によって上下移動台(41)をガイ
ド(44)、(44)に沿って移動するようになしてある。
また、前後移動装置(5)は、前後移動台(51)、2
本のリニアレール(52)、(52)等で構成され、リニア
レール(52)、(52)に沿って前後移動台(51)を前後
に移動することによって、左右移動装置(3)、上下移
動装置(4)及び揺動装置(6)を介して、へら(2)
を前後方向に移動するようになしてある。
また、揺動装置(6)は揺動アーム(61)、直列に配
設された2個のエアーシリンダ(62)、(63)、支点
(64)等で構成され、エアーシリンダ(62)、(63)に
よって、支点(64)を中心として揺動アーム(61)を揺
動し、へら(2)を揺動するようになしてある。
次に、本発明の箱体の開梱方法を、上述の実施例の箱
体の開梱装置を用いた場合の一実施態様に基づいて説明
する。
先ず、デパレタイザ等によってデパレタイズされ、1
個ずつに分離された箱体(B)は、内フラップ(F1)と
外フラップ(F2)とが糊付けされた面が進行方向に対し
て側面に位置するようにしてローラコンベヤ上を搬送さ
れ、所定の位置において停止する(第2図(a)参
照)。停止した箱体(B)は箱体保持装置(1)のエア
ーシリンダ(12)の作動により下降する保持板(11)に
よって保持される(第2図(b)参照)。
箱体(B)が保持板(11)によって保持されると、前
後移動装置(5)の前後移動台(51)をリニアレール
(52)、(52)に沿って前進することによって、左右移
動装置(3)、上下移動装置(4)及び揺動装置(6)
を介して、へら(2)が箱体(B)の外フラップ(F2)
の位置まで前進する(第2図(c)参照)。尚、この
時、へら(2)は内フラップ(F1)が外フラップ(F2)
に重なっている位置より内側(中央側)に位置するよう
に位置決めされている。
へら(2)が外フラップ(F2)の位置まで前進する
と、揺動装置(6)のエアーシリンダ(62)、(63)に
よって、支点(64)を中心として揺動アーム(61)とへ
ら(2)とが大きく(約21゜)傾斜し、へら(2)が下
側の外フラップ(F2)を押圧することによって、上下の
外フラップ(F2)、(F2)の突き合わせ部の上をシール
しているクラフトテープ(図示省略)を剪断すると共
に、箱体(B)内に収納されている下から1段目から3
段目までの物品(W)を押し込み、上下の外フラップ
(F2)、(F2)に隙間(G)を形成する。隙間(G)を
形成した後エアーシリンダ(62)のみを戻し揺動アーム
(61)とへら(2)との傾斜を小さく(約6゜)する
(第2図(d)参照)。
上下の外フラップ(F2)、(F2)に隙間(G)が形成
されると、へら(2)を小さく(約6゜)傾斜した状態
のまま、上下移動装置(4)のエアーシリンダ(43)を
作動し、上下移動台(41)をガイド(44)、(44)に沿
って、僅か(約20mm)上昇することによって、へら
(2)が揺動装置(6)を介して、隙間(G)から上側
の外フラップ(F2)の内側に僅か(へら(2)の先端部
が下から4段目の物品(W)の底面には到達しない)だ
け挿入される(第2図(e)参照)。
へら(2)が隙間(G)から僅かだけ挿入されると、
揺動装置(6)のエアーシリンダ(63)が戻され、へら
(2)の先端部が上側の外フラップ(F2)の内側と密着
すると共に、へら(2)と外フラップ(F2)とが略平行
となる(第2図(f)参照)。
へら(2)が上側の外フラップ(F2)の内側と密着す
ると、上下移動装置(4)のエアーシリンダ(42)が作
動し、ガイド(44)、(44)に沿って上下移動台(41)
を上昇することによって、へら(2)が揺動装置(6)
を介して、外フラップ(F2)に沿って所定の位置まで挿
入(上昇)する(第2図(g)及び第2図(h)参
照)。尚、へら(2)はその先端部が内フラップ(F1)
と外フラップ(F2)とが糊付けされている最上部の高さ
のやや上の位置まで挿入される。
へら(2)が所定の位置まで挿入されると、左右移動
装置(3)のエアーシリンダ(33)を作動し、左右移動
台(32)、(32)をリニアレール(31)に沿って内フラ
ップ(F1)、(F1)方向に移動することによって、上下
移動装置(4)及び揺動装置(6)を介して、へら
(2)が外フラップ(F2)に沿って内フラップ(F1)方
向に移動し、外フラップ(F2)を内フラップ(F1)から
剥離する(第2図(i)参照)。
外フラップ(F2)が内フラップ(F1)から剥離される
と、へら(2)は第2図(a)で示す起動開始位置に復
帰する。
へら(2)が起動開始位置に復帰すると、エアーシリ
ンダ(12)の作動により保持板(11)が上昇し、箱体
(B)は箱体保持装置(1)から開放され、ローラコン
ベヤ(7)によって、下側の外フラップ(F2)、(F2)
を内フラップ(F1)、(F1)、(F1)、(F1)から剥離
するための工程に搬送され、上側の外フラップ(F2)、
(F2)と同様にして下側の外フラップ(F2)、(F2)が
内フラップ(F1)、(F1)、(F1)、(F1)から剥離さ
れる。
また、第4図は、本発明の箱体の開梱方法の他の実施
態様に基づいた開梱の動作手順の説明図で、一対の外フ
ラップの隙間が、一方の外フラップを吸引することによ
って形成されるようになしてある以外は第1図〜第3図
に示す実施態様と同様であり、第1図に示す箱体の開梱
装置の一実施例の一対の上下移動台(41)、(41)の間
に吸引装置(8)を更に設けた箱体の開梱装置の他の実
施例(図示省略)によって好適に実施することができ
る。
即ち、箱体(B)が保持板によって保持されると、前
後移動台(51)を前進することによって、へら(2)が
下側の外フラップ(F2)の位置まで前進すると共に、一
対の上下移動台(41)、(41)の間に配設された吸引装
置(8)がエアーシリンダ(図示省略)の作動によって
上側の外フラップ(F2)の位置まで前進し、上側の外フ
ラップ(F2)を吸引する(第4図(c)参照)。
へら(2)及び吸引装置(8)が外フラップ(F2)の
位置まで前進し、吸引装置(8)が上側の外フラップ
(F2)を吸引すると、揺動アーム(61)とへら(2)と
が傾斜し、へら(2)が下側の外フラップ(F2)を押圧
し、下から1段目と2段目の物品(W)を押し込むと共
に、吸引装置(8)が後退することによって上側の外フ
ラップ(F2)を引き上げ、上下の外フラップ(F2)、
(F2)の突き合わせ部の上をシールしているクラフトテ
ープ(図示省略)を剪断し、上下の外フラップ(F2)、
(F2)に隙間(G)を形成する。(第4図(d)参
照)。
上下の外フラップ(F2)、(F2)に隙間(G)が形成
されると、揺動アーム(61)とへら(2)とが戻され、
へら(2)が下から3段目の物品(W)を突き破らない
位置で上下移動装置(4)のエアーシリンダ(43)を作
動し、上下移動台(41)を僅か(約20mm)上昇すること
によって、へら(2)が隙間(G)から上側の外フラッ
プ(F2)の内側に僅かだけ挿入された後(第4図(e)
参照)、更にへら(2)が外フラップ(F2)に沿って所
定の位置まで挿入(上昇)された後、吸引装置(8)の
吸引が解除される(第4図(f)参照)。
へら(2)が所定の位置まで挿入されると共に、吸引
装置(8)の吸引が解除されると、へら(2)が外フラ
ップ(F2)に沿って内フラップ(F1)方向に移動し、外
フラップ(F2)を内フラップ(F1)から剥離する(第4
図(g)及び第4図(h)参照)。
以上、本発明の箱体の開梱装置の実施例及び本発明の
箱体の開梱方法の実施態様について説明したが、これら
に制限されるものではない。例えば、本発明は内フラッ
プ(F1)と外フラップ(F2)とが重合わされた面が1面
だけ或いは3面以上ある箱体にも適用でき、へら(2)
は内フラップ(F1)と外フラップ(F2)の重合わせに応
じて、必要の数量だけ設置すればよい。
また、外フラップ(F2)、(F2)の突き合わせ部がク
ラフトテープによってシールされていない箱体にも本発
明を適用できる。
(発明の効果) 本発明の箱体の開梱方法及びその装置は、上述の如
く、一辺を傾斜した板状体を揺動させて外フラップの一
方を変形させて外フラップ間に隙間を発生させその後一
対の外フラップの隙間から板状体を上記外フラップに沿
って挿入した後、上記板状体を上記外フラップに沿って
内フラップ方向に移動するようになしてあるので、上記
箱体内に収納されている物品を傷付けることなく、上記
外フラップを上記内フラップから容易に剥離して上記箱
体を開梱することができる。
また、左右移動装置、上下移動装置、前後移動装置等
を設けることによって、種々の大きさの箱体を開梱する
ことができる。
又、押し込まない側の外フラップを吸引で外方向に拡
げることで確実に板状体をその外フラップ内側面に進入
させることができる。
又、板状体を三角形とし且つその傾斜辺にエッジ部を
設けることで、板状体の揺動と外フラップの一方の中央
部の変形変位を容易にして板状体の挿入、進入を容易な
らしめ、更に傾斜辺のエッジ部で内フラップと外フラッ
プの糊面の剥離を容易ならしめている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の箱体の開梱装置の一実施例を示す斜視
図、第2図はその開梱の動作手順の説明図、第3図はそ
のへらの拡大正面図、第4図は本発明の箱体の開梱方法
の他の実施態様に基づいた開梱の動作手順の説明図であ
る。 (1):箱体保持装置、(2):板状体(へら) (3):左右移動装置、(4):上下移動装置 (5):前後移動装置、(6):揺動装置 (B):箱体、(F1):内フラップ (F2):外フラップ、(G):隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小吹 学 福岡県粕屋郡古賀町大字久保868番地の 1 西部電機株式会社内 (72)発明者 宮本 輝昭 福岡県粕屋郡古賀町大字久保868番地の 1 西部電機株式会社内 (72)発明者 渡 研司 福岡県粕屋郡古賀町大字久保868番地の 1 西部電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−205539(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内フラップと外フラップとが糊付けされた
    箱体を開梱する箱体の開梱方法において、箱体の一対の
    対向する外フラップの中央部分の突き合せ部に内フラッ
    プの内側周端と斜交するように一辺を傾斜させた形状の
    板状体の先端部を位置させ、同先端部を箱体内部に押し
    込むように板状体を箱体方向に揺動させ、同板状体によ
    って一方の外フラップを変形させて箱体内に押し込んで
    対向する外フラップとの間に隙間を形成し、その後板状
    体の先端部が押し込まれない側の外フラップの内側にな
    るように板状体を位置させ、板状体を押し込まれない側
    の外フラップの内側面に沿って突き合せ部と略直交する
    方向に進入させ、進入後に板状体を突き合せ部に沿って
    内フラップのある方向に移動させ、板状体の傾斜した辺
    を押し込まれない側の外フラップと内フラップの間に挿
    入し、糊付けされた外フラップと内フラップとを板状体
    の挿入によって剥離させて外フラップと内フラップとを
    分離して開梱することを特徴とする箱体の開梱方法。
  2. 【請求項2】内フラップと外フラップとが糊付けされた
    箱体を開梱する箱体の開梱方法において、箱体の一対の
    対向する外フラップの中央部分の突き合せ部に内フラッ
    プの内側周端と斜交するように一辺を傾斜させた形状の
    板状体の先端部を位置させ、同先端部を箱体内部に押し
    込むように板状体を箱体方向に揺動させ、同板状体によ
    って一方の外フラップを変形させて箱体内に押し込んで
    対向する外フラップとの間に隙間を形成するとともに、
    押し込まれない側の外フラップの中央部を外側から吸引
    して外方向に拡げ、同外フラップの内側面と箱体に収納
    された物品との間に隙間を広く形成し、その後板状体を
    戻してから突き合せ部と略直交する方向に上記広く形成
    した隙間から進入させ、進入後に板状体を突き合せ部に
    沿って内フラップのある方向に移動させ、板状体の傾斜
    した辺を押し込まれない側の外フラップと内フラップの
    間に挿入し、糊付けされた外フラップと内フラップとを
    板状体の挿入によって剥離させて外フラップと内フラッ
    プとを分離して開梱することを特徴とする箱体の開梱方
    法。
  3. 【請求項3】使用する板状体が略三角形状で、しかもそ
    の傾斜した三角形の一辺にエッジ部を形成した構造のも
    のである請求項1又は2記載の箱体の開梱方法。
  4. 【請求項4】内フラップと外フラップとが糊付けされた
    箱体を開梱する箱体の開梱装置において、上記箱体を保
    持する保持装置と、外フラップを内フラップから剥離す
    る一辺を傾斜させた板状体と、箱体の対向する一対の外
    フラップの中央部の突き合せ部の位置で板状体の先端部
    が箱体内に押し込まれるように板状体を箱体内部へ揺動
    して戻す板状体揺動装置と、板状体を押し込まれない側
    の外フラップの内側面に沿ってその外フラップ突き合せ
    部と略直交する方向に進入させる第1の移動装置と、該
    板状体を上記内フラップと上記外フラップとの間を通過
    させるように水平方向に移動させる第2の移動装置とを
    備えることを特徴とする箱体の開梱装置。
  5. 【請求項5】使用する板状体が略三角形状で、しかもそ
    の傾斜した三角形の一辺にエッジ部を形成した構造のも
    のである請求項4記載の箱体の開梱装置。
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