JP2803761B2 - ラップラウンドカートンオープナー - Google Patents

ラップラウンドカートンオープナー

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JP2803761B2
JP2803761B2 JP2171977A JP17197790A JP2803761B2 JP 2803761 B2 JP2803761 B2 JP 2803761B2 JP 2171977 A JP2171977 A JP 2171977A JP 17197790 A JP17197790 A JP 17197790A JP 2803761 B2 JP2803761 B2 JP 2803761B2
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flap
carton
flaps
peeling
conveyor
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功 浜崎
和巳 花沢
正寛 小高
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麒麟麦酒 株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ラップラウンドカートンの側面に形成され
たフラップ封止部分を開けるためのラップラウンドカー
トンオープナーに関する。
〔従来の技術〕
缶ビール等の内容物を収容するためのカートンとし
て、長手側両側面の高さのほぼ中央位置に両端部まで伸
びるミシン目を設け、その両側面の中心にミシン目の幅
を大きくして指を挿入出来るように縦方向にスリットが
設けてあり、この開封作業は人手によるもので、スリッ
ト部に指を挿入して、これにより、ミシン目が少し切れ
て開封されて、帯状の一部を把持し、ミシン目に沿って
切り開くことによりカートンを上下に分割し、内容物を
カートンより取り出す、所謂ラップラウンド型のカート
ンがある。
このラップラウンド型のカートンの短手側両側面は、
前記両側面より伸びた横フラップを内側壁とし、上面及
び下面より伸びた上フラップ及び下フラップを外側壁と
して、上フラップ及び下フラップの両端部で横フラップ
に接着した構造となっている。
従来、特にカートンの形式にこだわらず、カートンを
機械的に開封してその中の内容物を取り出す装置とし
て、特開昭53−39492号に記載されているものがある。
このカートンオープナーにおいてはカートンの種類を特
定しないことから、一側面の近傍を回転する丸型のナイ
フで切断するとともに、この側面の反対側の側面に小さ
い穴を開け、その穴からプッシャーを挿入し、内容物を
押し出すようにしたものがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、従来のオープナーにおいては、カートンを
切断するためのナイフおよびカートン端面に穴を開ける
ための穴開け用のナイフが必要であり、したがって、こ
れら両ナイフの作動機構等が必要となり、全体として構
造が大掛かりとなる。また、処理すべきカートンは切断
されるので、その切断された部分のカートン切断片の処
理も煩雑であり、この切断されたカートン切断片が装置
の回りを汚すという欠点もあった。
本発明はラップラウンド型の短手側両側面が上フラッ
プと下フラップの間に隙間があるようにフラップを接着
していることに注目して、カートンを切断することな
く、このフラップの接着面を剥がすことにより、カート
ンを開放する事が出来るラップラウンドオープナーを提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、請求項1の発明は、ラップラウンドカートン
(10)を搬送するためのコンベア(20)と、該ラップラ
ウンドカートン(10)の横フラップ(f3)に接着された
上フラップ(f1)又は下フラップ(f2)を夫々吸着し外
方に湾曲させて両フラップ(f1,f2)間に隙間(S)を
形成する上記コンベア(20)に沿って配置された吸着カ
ップ(34a,34b)と、上記各吸着カップ(34a,34b)によ
り形成された上記隙間(S)に挿入され、所定の枢着点
(P)を支点にして該隙間(S)内でカートン(10)の
進行方向前後向きに回動することによって上下のフラッ
プ(f1,f2)を横フラップ(f3)から剥離させる上記コ
ンベア(20)に沿って配置された挿入体(25)とを有し
たことを特徴とするラップラウンドカートンオープナー
の構成を採用し、請求項2の発明は、ラップラウンドカ
ートン(10)を搬送するためのコンベア(20)と、この
コンベア(20)の一側面に配置され上下フラップ(f1,f
2)を横フラップ(f3)から剥離させるフラップ剥離装
置(3)と、該フラップ剥離装置(3)の下流側に設け
られた上下フラップ(f1,f2)と横フラップ(f3)との
剥離を助長する剥離補助装置(4)とを有し、該剥離補
助装置(4)は、上記コンベア(20)上を走行するラッ
プラウンドカートン(10)の上下フラップ(f1,f2)の
一方をラップラウンドカートン(10)の内側に押圧して
他方を横フラップ(f3)から剥離させる凸条のフラップ
押圧部(50a)と、横フラップ(f3)をラップラウンド
カートン(10)の内側に押圧して上記上下フラップ
(f1,f2)の他方を横フラップ(f3)から剥離させる他
の凸条のフラップ押圧部(50b)とを有したことを特徴
とするラップラウンドカートンオープナーの構成を採用
し、請求項3の発明は、上記剥離補助装置(4)に、上
記剥離した上下フラップ(f1,f2)に夫々当接しつつ外
方に折曲げる上下の傾斜面(53a,53b)を有したフラッ
プ折曲げ部(53)が設けられ、該上下の傾斜面(53a,53
b)は上記他のフラップ押圧部(50b)に繋げられたこと
を特徴とする請求項2記載のラップラウンドカートンオ
ープナーの構成を採用し、請求項4の発明は、ラップラ
ウンドカートン(10)を搬送するためのコンベア(20)
と、このコンベア(20)の一側面に配置され上下フラッ
プ(f1,f2)を横フラップ(f3)から剥離させるフラッ
プ剥離装置(3)と、カートン(10)のフラップ(f1,f
2,f3)が開放された開放口の反対側端部を持上げてカー
トン(10)を傾斜せしめカートン(10)内の内容物
(C)を排出する内容物排出装置(5,201)とを有し、
前記内容物排出装置(5,201)は、傾斜させたカートン
(10)内に挿入されカートン(10)の上下面を押広げる
カートン拡開部材(72)を有することを特徴とするラッ
プラウンドカートンオープナーの構成を採用し、請求項
5の発明は、ラップラウンドカートン(10)を搬送する
ためのコンベア(20)と、このコンベア(20)の一側面
に配置され上下フラップ(f1,f2)を横フラップ(f3
から剥離させるフラップ剥離装置(78,79)とを有し、
前記フラップ剥離装置は、上フラップを剥離するための
上フラップ剥離部(78)と下フラップを剥離するための
下フラップ剥離部(79)とからなり、各剥離部(78,7
9)は上下各フラップ(f1,f2)の基部の近傍に突き刺さ
った後に傾斜し上下各フラップ(f1,f2)を外側に付勢
する突刺体(82,92)と、1つのカートン(10)に対し
て対向配置された1対の挿入体(91,94)とを有し、こ
の挿入体(91,94)は突刺体(82,92)により生じた隙間
(S)に挿入され、互いに開閉するように移動自在に形
成されていることを特徴とするラップラウンドカートン
オープナーの構成を採用した。
〔作用〕
コンベアが作動してラップラウンドカートンを一方向
に搬送し、最初にコンベア下流側のフラップ剥離装置に
送られる。
このフラップ剥離装置は上下のフラップの中央部をそ
れぞれ吸着カップで吸引して引っ張ることにより、又は
突刺体をフラップの基部に突き刺した後外側に傾斜させ
ることにより、該フラップを外方に湾曲させ、上および
下フラップと内容物との間に隙間を形成する。そして、
隙間内に挿入体を挿入後、該挿入体を移動させて上下フ
ラップを横フラップから剥離させる。
これにより、ラップラウンドカートンの側面に形成さ
れたフラップを切断することなく単に剥離させるのみで
内容物を取出すことができる。
また、場合により、前記フラップ剥離装置の下流側に
は上下フラップと横フラップとの剥離を助長するような
剥離補助装置を設け、この剥離補助装置によって各フラ
ップを大きく剥離させ、確実に内容物の排出口を形成す
ることもできる。
更に、フラップ剥離装置の下流側に内容物排出装置を
設け、この内容物排出装置によって、フラップが開放さ
れたカートンの反対側を持上げ、カートンを傾斜せし
め、カートン内の内容物を自動的に排出することもでき
る。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。
実施例1 このラップラウンドカートンオープナーは同時に2個
のカートンを処理するものであるが、フラップ剥離装置
および排出装置については1個のカートンを処理するも
のとして説明する(除く図面)。
第1図及び第2図において、ラップラウンドカートン
オープナーMは、複数のカートンを送るための水平搬送
コンベア1と、この水平搬送コンベア1に隣接して設け
られ、カートンを斜め上方に搬送するための傾斜搬送コ
ンベア2を有している。この傾斜搬送コンベア2の下流
側には剥離コンベア20が配置され、この剥離コンベア20
上の上流部にカートンの長手方向側面に形成されたフラ
ップを剥離するためのフラップ剥離装置3が設けられて
いる。また、この剥離コンベア20の下流側には、排出コ
ンベア54が配置され、この排出コンベア54上の上流部に
前記フラップ剥離装置3で剥離されたフラップをより大
きく剥離するための剥離補助装置4が、下流部にはこの
剥離補助装置4によって大きく剥離されたカートンの排
出装置5が配置されている。この排出装置5によってカ
ートン内に収納された内容物が横方向に排出される。前
記傾斜搬送コンベア2はカートン10を間隔をあけて前記
フラップ剥離装置3内に送り込んでいる。
前記カートンは、第3図に示すように側面の長辺から
直角方向に折れ曲った上フラップf1および下フラップf2
を有し、これら両フラップf1およびf2の内面は側面の短
辺から直角に横方向内側に折れ曲った横フラップf3,f3
の外面に接着剤によって接着されている。そして、カー
トン10内には例えば内容物としての缶ビールCが収納さ
れている。
次に、前記フラップ剥離装置3の詳細について説明す
る。
前記フラップ剥離装置3は、直列に配置された下フラ
ップ剥離装置21と上フラップ剥離装置22とを有してい
る。
前記下フラップ剥離装置21は、第3図に示す下フラッ
プf2を横フラップf3,f3から剥離するためのものであ
り、前記上フラップ剥離装置22は第3図の上フラップf1
を横フラップf3,f3から剥離するためのものである。
前記下フラップ剥離装置21は、フレーム23を有し、こ
のフレーム23のコンベア20の一側面側にはシリンダ24が
垂直方向に取付けられ、このシリンダ24にはリンク26,2
6を介して1対の挿入体25,25が連結されている。前記リ
ンク26,26と挿入体25,25とは枢着点P,Pにおいて横フレ
ーム29に枢着され、これらリンク26,26および挿入体25,
25の接合端部は所定角度を有するように固定され、前記
シリンダ24の伸長によって前記挿入体25,25の先端は第
3図に示す下フラップf1と内容物の間に形成される隙間
S内に挿入されるとともに前記挿入体25,25はカートン1
0の進行方向前後向きに移動して横フラップf3,f3と、下
フラップf2の両端接着部分の接合を解く。このとき、前
記下フラップf2はそれに対向して設けられた吸着カップ
34aによって下フラップの中央部が外側に湾曲され、こ
れによって前記内容物と下フラップf2間に挿入体25,25
が挿入される間隙Sが形成される。前記両吸着カップ34
aは支持部材100aの内側に取付けられ、この支持部材100
aはシリンダ33aによってカートン10の側面に対して離接
可能とされている。
一方、カートンに対して、吸着カップ34aが設けられ
た反対側には押圧板30が設けられ、押圧板30の中心部分
にはシリンダ31の先端が連結され、このシリンダ31の両
側にはガイド部材32,32が設けられ、このガイド部材32,
32によって案内され押圧板30のカートンの側面に対する
離接運動がなされる。前記押圧板30は、2つの並列した
カートンの側面を第6図に示す位置決め板51に当接させ
るように押圧するためのものであり、この位置決め板51
に前記カートン10を反対側から押圧板30によって押圧す
ることによってカートン10の進行直角方向の位置付けが
なされる。
一方、前記フレーム23の高さ方向ほぼ中央部分には、
互いに千鳥状に水平フレーム40a,40bが設けられ、この
水平フレーム40a,40bにはシリンダ35a,35bが取付けら
れ、このシリンダ35a,35bの先端にはストッパ36a,36bが
それぞれ取付けられている。前記ストッパ36aはストッ
パ36bの下流側に設けられ、剥離コンベア20を停止する
ことなく搬送されたカートン10の先端をまず下流側のス
トッパ36aによって停止し、ついで上流側のストッパ36b
が動作してこれら両ストッパ36a,36b間に2つのカート
ン10,10を挟持する。これら2つのストッパ36a,36b、前
記押圧板30および押圧板30に対向して設けられた位置決
め板51によって2つのカートン10,10が確実に位置決め
され、これによって前記挿入体25,25が内容物と下フラ
ップf2の間に形成された間隙S内に確実に挿入されるこ
ととなる。
前記下フラップ剥離装置21に直列に配設された上フラ
ップ剥離装置22は、前記下フラップ剥離装置21とほぼ同
一の構造を有している。したがって、詳細な説明は省略
するが、この上フラップ剥離装置22においては第3図の
上フラップf1を剥離するために挿入体25,25は下方から
上方に伸び2つのカートン10,10の下流端および上流端
を位置決めするためのストッパ36a,36bはフレーム23の
上端に取付けられたシリンダ35a,35bによって動作す
る。また、上フラップf1を吸着するための吸着カップ34
bの取付位置は前記下フラップ剥離装置21の吸着カップ3
4aの取付位置よりも上方に設けられ、吸着カップ34bは
支持部材100bによって支持されている。前記上下フラッ
プ剥離装置21,22においては各構成部材がその取付位置
関係が異なっている部分が存在するが、それら各構成部
材の作用は全く同一である。
次に、剥離補助装置4の構成について第7図乃至第10
図を参照して詳細に説明する。
この剥離補助装置4は常時運転される排出コンベア54
の上流部に配置される。前記排出コンベア上のフラップ
剥離側の反対側にはカートン10の剥離されない側の側面
をガイドしつつ、剥離板側に押しつけるためのガイド板
151が設けられている。このガイド部材151の反対側には
剥離板50が設けられ、この剥離板50の下流側にはほぼ三
角形状のフラップ折曲板53が設けられている。このフラ
ップ折曲板53ほ内側上部にガイドバー52を設けることに
より、カートンの浮上を防止する。前記剥離板50の内側
は下フラップ押圧部50aと上フラップ押圧部50bが形成さ
れ、前記下フラップ押圧部50aは上流側に、前記上フラ
ップ押圧部50bは下流側に接続段部50cを介して接続され
ている。前記フラップ折曲板53は、ほぼ二等辺三角形を
なし、カートン10の上フラップf1を上方に折曲げるため
の上傾斜面53aと、下フラップf2を下側に折曲げるため
の下傾斜面53bとを有している。
前記カートン10が剥離板50に沿って移動するときに
は、第10図に示すようにして上フラップf1と下フラップ
f2が上下に完全に折曲げられて内容物の出口が形成され
る。すなわち、第10図(a)に示すように、前記カート
ン10のフラップ面が剥離板50に到達すると、カートンは
ガイド板151により剥離板50側に押される。このため、
前記剥離板50の下フラップ押圧部50aの先端が先ず上フ
ラップf1を残して下フラップf2と横フラップf3,f3を内
側に押圧することにより、横フラップf3,f3から上フラ
ップf1を剥離する。更にカートン10が進行してそのフラ
ップ面が接続段部50cを通り上フラップ押圧部50bに到達
すると、第10図(b)に示すように下フラップ押圧部50
aより上方に位置している上フラップ押圧部50bが横フラ
ップf3,f3のみを内側に押圧することにより、横フラッ
プf3,f3から下フラップf2を剥離する。ついで、カート
ン10が前記フラップ折曲板53の取付位置に到達すると、
前記上傾斜面53aは上フラップf1を次第に上方に折曲
げ、前記下傾斜面53bは下フラップf2を次第に下方に折
曲げる。なお、このとき前記横フラップf3,f3はフラッ
プ折曲板53の内面53cに接しつつ、カートン10が搬送さ
れるため横フラップf3,f3は上流の向きに折曲げられ
る。なお、前記上フラップf1が完全に上側に折曲げられ
るときにはカートン10は上方に持上げられようとする
が、このとき前記ガイドバー52がカートン10の上面を押
えてカートン10が持上げられるのを防止している。
次に、前記剥離補助装置4に連設された排出装置5の
詳細について説明する。
第11図乃至第14図において、前記排出装置5は枠フレ
ーム60を有し、この枠フレーム60の上面にはカートン10
の反ラップ剥離側の側部を上方に持上げ出口を下向きに
傾斜させるための傾斜装置200が設けられている。この
傾斜装置200は枠フレーム60の上面に固定された支持フ
レーム69を有し、この支持フレーム69にはシリンダ67が
固定され、そのシリンダの先端には移動支持部材70が取
付けられ、この移動支持部材70には吸着カップ66が取付
けられている。一方、前記支持フレーム69の上端と枠フ
レーム60の上面にはガイドバー68が傾斜して設けられ、
このガイドバー68に前記移動支持部材70が摺動自在に支
持されており、前記シリンダ67を伸縮させることによっ
て吸着カップ66は斜め上下方向に移動可能とされてい
る。
なお、前記枠フレーム60の上面の反剥離側部にはシリ
ンダ76が立設され、このシリンダ76の下端には押え板75
が設けられ、この押え板75は内容物を排出して空になっ
たカートン10の上面を押えてコンベアを停止することな
くカートンを停止させることにより発する空箱の上下振
動を防止するためのものである。前記枠フレーム60に
は、カートン10の搬送方向に対して離間してストッパ6
1,63が設けられ、これらストッパ61,63はシリンダ62,64
によってそれぞれ動作される。なお、前記枠フレーム60
の側面からはシュータ71が斜め下方に設けられ、このシ
ュータ71の中央部分にはカートン拡開板72が移動自在に
設けられている。このカートン拡開板72は、前記傾斜装
置200が、剥離補助装置4によってフラップが折曲げら
れ開口が形成された内容物の出口とは反対側端部近傍の
上面を持上げたときにカートン10内に入り込み、カート
ン10を上下に押し広げ内容物Cが容易にシュータ71上に
排出させるようにする。したがって、前記カートン拡開
板72の高さ方向の幅はカートン10の高さより僅かに大き
く形成されている。前記カートン拡開板72の基部は作動
棒74に固着され、この作動棒74はエアシリンダ73によっ
て摺動される。
次に、この実施例のラップラウンドカートンオープナ
ーの動作について説明する。
前記水平搬送コンベア1の端部からは複数のカートン
10が次々に供給され、この水平搬送コンベア1で搬送さ
れたカートン10はついで傾斜した傾斜搬送コンベア2に
よってその高さ位置をやや上昇させ、この傾斜搬送コン
ベア2からは間隔をおいてカートン10がフラップ剥離装
置3の剥離コンベア20上に送り込まれる。送り込まれた
カートン10は先ず下フラップ剥離装置21内に供給され
る。このとき前記下流側のストッパ36aが下方に向い、
このストッパ36aによって下流側のカートン10の先側面
が停止され、ついで上流側のストッパ36bが下方に向っ
てカートン10の搬送方向における位置決めが行なわれ
る。ついで前記押圧シリンダ31が作動してその押圧板30
が2つのカートン10,10の横側面に当接してその反対側
の側面を位置決め板51に当接させ2つのカートン10,10
の進行直角方向の位置決めが行なわれる。ついで、吸着
シリンダ33aが動作してその吸着カップ34aがカートン10
の下フラップf2の中央部を外方に湾曲させ下フラップf2
と内容物間に空隙Sを形成する。この状態でシリンダ24
を動作させることによって前記間隙S内に挿入体25,25
を挿入せしめるとともに、この挿入体25,25をカートン1
0の搬送前後方向に沿って移動せしめ、下フラップf2
両側とこの両側に接着された横フラップf3,f3とを剥離
せしめる。このように、搬送方向に沿って配置された2
つの隣接するカートン10,10が同時に処理され、このよ
うにして下フラップf2が横フラップf3,f3から剥離させ
ると前記ストッパ36a,36bが作動し下流側のカートン10
の先側面を開放する。次いで、前記押圧シリンダ31を縮
めることによって押圧板30をカートン10の横側面から離
す。したがって、2つのカートンはフリーとなり常時稼
動している剥離コンベア20によって上フラップ剥離装置
22内に供給される。この上フラップ剥離装置22内におい
ては、先ずストッパ36a,36bによってカートンの停止お
よび搬送方向の位置決めがなされるとともに前記押圧シ
リンダ31および押圧板30の作用と位置決め板51によって
進行直角方向の位置決めが行なわれ、ついで吸着カップ
34bが動作して上フラップf1の中央部を外方に湾曲させ
これによって形成された上フラップf1と内容物との間の
空隙S内に前記挿入体25,25を挿入してそれを移動さ
せ、横フラップf3,f3から上フラップf1を剥離せしめ
る。
このようにして上フラップと下フラップがおおよそ剥
離された後に2つのカートン10,10は前記剥離補助装置
4内に送込まれる。この剥離補助装置4内に先ず剥離板
50の下フラップ押圧部50aによって横フラップf3および
下フラップf2が内側に押され上フラップf1の剥離が完全
となり、ついで上フラップ押圧部50bによって横フラッ
プf3,f3が内側に押圧されることにより、下フラップf2
の剥離が完全となり、更に上下フラップf1,f2は続いて
設けられているフラップ折曲板53によってカートン10の
上面をガイドバー52によって押えつつ上下フラップf1,f
2を上下にそれぞれ完全に折り曲げる。このような状態
でカートン10は次の排出装置5内に供給される。この排
出装置5内においては先ずストッパ61,63によってカー
トンの停止および搬送方向における位置決めがなされ、
ついで前記傾斜装置200のシリンダ67が伸びてその吸着
カップ66を水平状態におかれたカートン10のフラップが
折曲げられて形成された出口とは反対側側面近傍の上面
を吸着する。前記吸着カップ66は連結板65を介して4個
設けられ、1つのカートン10は2つの吸着カップ66,66
によって上方に僅かに持上げられることにより、出口側
が下向きに傾斜させられる。これとタイミングを合せて
前記カートン拡開板72が各カートン10内に押込まれカー
トンの上下壁の間隔が押広げられ、カートン内に収納さ
れている内容物Cがシュータ71上に滑り出す。
実施例2 第15図に示されるように、ラップラウンドカートンオ
ープナーNは、複数のカートン10を送るための水平搬送
コンベア77を有している。
この水平搬送コンベア77の上流部から下流部に向っ
て、カートン10の長手方向両側面のフラップのうち上フ
ラップf1,f1を剥離させるための上フラップ剥離装置7
8、下フラップf2,f2を剥離させるための下フラップ剥離
装置79、前記上下フラップ剥離装置78,79で剥離された
上下のフラップf1,f1,f2,f2をより大きく剥離させ拡開
させるためのフラップ折曲板80,80、カートン10から内
容物Cである多数の缶を押し出すための排出装置201が
配置されている。
前記水平搬送コンベア77は、間欠駆動されるようにな
っており、カートン10・・・を一定間隔で一方向に走行
させるようになっている。また、その搬送路に沿った両
側にカートン10を案内するためのガイド棒を備えている
(図示せず)。
なお、カートン10及びその内容物Cは、実施例1にお
けると同様であるからその説明は省略する。
前記上フラップ剥離装置78は、上フラップf1,f1を横
フラップf3,f3,f3,f3から剥離するためのものである。
この上フラップ剥離装置78は、前記水平搬送コンベア
77上のカートン10を挟持するべく該コンベア77の流れ方
向に沿って対向配置された一対のストッパ81,81を備え
ている。両ストッパ81,81は、該上フラップ剥離装置78
のフレームに夫々水平軸83,83を介して枢支され、実施
例1におけると同様にシリンダにより上下方向に回動す
るようになっている。
また、該上フラップ剥離装置78は、前記ストッパ81,8
1により挟持されたカートン10の両側の上フラップf1,f1
の基部の近傍に突き刺すための突刺体82,82を備えてい
る。両突刺体82,82は、水平搬送コンベア77の両側に相
対向するように配置されている。
突刺体82,82は、該上フラップ剥離装置78のフレーム
に垂直に取り付けられたシリンダ84,84のロッド85,85の
下端のブロック86,86に下向きに保持されている。ま
た、該突刺体82,82は、第16図に示すように、ブロック8
6,86に対して上フラップf1,f1の付根の折曲線に平行に
枢支され、上フラップf1,f1が閉じる方向に引張りコイ
ルスプリング87,87により付勢されると共に突起88がブ
ロック86,86に当衝することにより位置規制されたレバ
ー89に固着されている。このレバー89は降下時において
カートン10の近傍のフレーム部分に固定されたドッグ90
に当接して回動するようになっている。
なお、突刺体82,82は、カートン10の中の内容物Cの
列の数に応じて配置され、突き刺し時に内容物Cを傷付
けないように列間の隙間に入り込むようになっている。
また、内容物Cが奇数列のときは、第20図のように2本
の突刺体82a,82aを平行に設けるようにしてもよい。
更に、該上フラップ剥離装置78は、第15図に示される
ように、前記ストッパ81,81により挟持されたカートン1
0の両側の上フラップf1,f1を横フラップf3,f3から剥す
ための挿入体91・・・を備えている。挿入体91・・・は
前記コンベア77の両側に一対ずつ相対向して設置されて
いる。また、これらの挿入体91・・・は、実施例1にお
けると同様な機構により枢軸93・・・を支点にして移動
するようになっており、第15図に示すように、実線位置
から鎖線位置へと移動して上フラップf1,f1と内容物C
の間に形成された隙間S内に侵入し、上フラップf1,f1
と横フラップf3,f3,f3,f3との両端接着部分の接合を解
く。
前記上フラップ剥離装置78に直列に配設された下フラ
ップ剥離装置79は、前記上フラップ剥離装置78とほぼ同
一の構造を有している。従って、詳細な説明は省略する
が、この下フラップ剥離装置79においては突刺体92,92
は下方から上方に向かって移動するようになっており、
また下フラップf2,f2を剥離するための挿入体94,94が枢
軸95・・を支点にして上方から下方に移動するようにな
っている。また、ストッパ104,104も同様にして設けら
れている。
前記上下フラップ剥離装置78,79においては各構成部
材がその取付位置関係が異なっている部分が存在する
が、それら各構成部材の作用は全く同一である。
フラップ折曲板80,80は、実施例1におけるフラップ
折曲板53に相当するもので、コンベア77の両側に配置さ
れている。これらは横倒状の二等辺三角形をなし、カー
トン10の上フラップf1,f1を上方に折曲げるための上傾
斜面と、下フラップf2を下側に折曲げるための下傾斜面
とを有している。
これにより、カートン10が移動すると、第22図に示す
ように、カートン10の両側の上フラップf1,f1と下フラ
ップf2,f2が上下に折曲げられることになる。そして、
カートン10はその状態で排出装置201に至ることとな
る。
排出装置201は、第15図、第21図及び第22図のよう
に、前記水平搬送コンベア77の搬送方向と直交する方向
に伸びるフレーム96を有している。
このフレーム96には、前記上下フラップ剥離装置78,7
9におけると同様にストッパ115,115が設けられている。
前記搬送方向と直角な方向に沿ってロッドレスシリンダ
97が固定され、そのシリンダ97の可動部98にはその移動
に伴ってカートン10をその一方の開口から他方の開口へ
と貫通しうるプッシャ99が固定されている。
また、前記水平搬送コンベア77を挟んでプッシャ99と
反対側には内容物Cを受ける水平板101及びこれに続く
搬出コンベア102が設置されている。
カートン10中の内容物Cは、前記プッシャ99の往動に
よりカートン10の外に押し出され、前記水平板101及び
搬出コンベア102の上に移動することとなる。
このプッシャ99による押出しの際、カートン10の底と
水平板101等とは面一で連なっているので、内容物Cが
転倒することはないが、転倒防止を確実ならしめるため
に、第21図のように、迎え部材103がプッシャ99と反対
側に設けられている。
迎え部材103は、プッシャ99の上に配置されたロッド1
05の先端に該プッシャ99の移動方向に沿ってかつ該プッ
シャ99の先端と対向するように枢支されている。また、
迎え部材103は、ロッド105の先端部に対して枢支される
と共に捩りバネ112によってカートン10側に付勢され、
かつストッパ113によって一定位置に停止せしめられて
いる。
前記ロッド105はプッシャ99の上方からコンベア77上
のカートン10の上方を通過し前記水平板101の上方に至
っており、その後部はプッシャ99に固定されたブラケッ
ト106に、中間部はフレーム96に固定されたブラケット1
07に、前部はフレーム96に固定されたブラケット108に
夫々遊嵌されている。また、ロッド105の後部にはブラ
ケット106を挟むように2個の鍔109a,109bが固着され、
後側の鍔109aとブラケット106との間には圧縮コイルス
プリング110が介装されている。該ロッド105はこの圧縮
コイルスプリング110により常時プッシャ99の後方に付
勢され、そのため迎え部材103は実線位置に停止してい
る。更に、圧縮コイルスプリング110は介装当初から圧
縮状態にあり、プッシャ99の作動当初はロッド105及び
迎え部材103を移動させないようになっている。
前記迎え部材103の上部にはローラ付きレバー111が固
着されており、また、該ローラ付きレバー111の先方に
はフレーム96に固定されたカム部材114が位置してい
る。
これにより、前記ロッドレスシリンダ97が作動してそ
の可動部98が実線位置から鎖線位置の方へと移動する途
中でプッシャ99がカートン10内に侵入して内容物Cをカ
ートン10外に押し出す。そして、その押出しの当初迎え
部材103が停止してプッシャ99と共に内容物Cを挟持
し、内容物Cの転倒を防ぐ。可動部98がその鎖線位置の
方へと更に移動するとプッシャ99のブラケット106が前
側の鍔109bに当たることからロッド105も前進し、ロー
ラ付きレバー111のローラ111aがカム部材114に当接して
迎え部材103を鎖線で示されるように上方向に回動させ
る。従って、内容物Cは転倒することなく水平板101か
ら搬出コンベア102へとプッシャ99により押し出される
こととなる。そして、ロッドレスシリンダ97の逆動作に
よりプッシャ99及び迎え部材103は元の位置へ復帰す
る。
前記プッシャ99の下方には、第21図及び第22図に示す
ように、排出装置201に停止中のカートン10の下フラッ
プf2をフレーム96に対して押し付けるための押え部材11
7及びこれを作動させるためのシリンダ116が設けられて
いる。
次に、この実施例のラップラウンドカートンオープナ
ーNの動作について説明する。
水平搬送コンベア77の端部からは複数のカートン10・
・・が次々に供給され、この水平搬送コンベア77はそれ
らのカートン10・・・を一定間隔で間欠的に搬送する。
水平搬送コンベア77上の各カートン10・・・が上フラ
ップ剥離装置78に至ると、そのストッパ81,81が下方向
へ回動し、当該カートン10の位置決めを行う。
次いで、シリンダ84,84が作動して突刺体82,82を降下
させ、該突刺体82,82は第16図、第18図及び第19図
(a)のように上フラップf1,f1の基部近傍に突き刺さ
り、その後レバー89がドッグ90に当って回動するに伴い
カートン10の外方向に移動して上フラップf1,f1を外方
向に傾斜させる。
このため、上フラップf1,f1は少し押し開かれ、隙間
S,Sを生ずる。
隙間Sが形成されると、挿入体91・・・が移動してそ
の中に入り込み上フラップf1,f1をその両側に接着され
た横フラップf3,f3,f3,f3から剥離せしめる。
この剥離処理が終ると、ストッパ81,81等は元の位置
に復帰し、該カートン10を解放する。解放したところで
水平搬送コンベア77が間欠駆動し、該カートン10を次の
下フラップ剥離装置79に搬送する。
この下フラップ剥離装置79内においても、まずストッ
パ104,104等がカートン10の位置決めを行い、次いで突
刺体92,92が下フラップf2,f2の基部近傍に突き刺さり、
外方向に傾斜し、下フラップf2,f2の箇所に空隙を形成
させる。
そして、挿入体94・・・が下方向に移動して横フラッ
プf3,f3から下フラップf2,f2を剥離せしめる。
このようにして上フラップf1,f1と下フラップf2,f2
剥離されると、再び水平搬送コンベア77が駆動して該カ
ートン10を排出装置201に送込む。この送り込みの際、
フラップ折曲板80,80が上下のフラップf1,f1,f2,f2を夫
々上下に拡開せしめる。
該カートン10が排出装置201内に供給されると、先ず
ストッパ115,115が下方向に回動してカートン10の位置
決めを行う。
位置決め後、押え部材117が突出して下フラップf2
フレーム96に押し付ける。次いで、ロッドレスシリンダ
97が作動して、プッシャ99がカートン10の方に動き内容
物Cを搬出コンベア102上に押し出す。またその際、迎
え部材103が内容物Cの先頭のものを支え、押し出し時
の転倒を防止する。
内容物Cは、搬出コンベア102によって所定の箇所に
送り出され、他方空になったカートン10は第15図のよう
に機外に排出される。
なお、この実施例2において、水平搬送コンベア77の
無端体にカートン10を一定間隔で保持するための突起を
設け、前記ストッパ81,81,104,104,115,115及びそれら
の駆動部を省略することもできる。
〔発明の効果〕
本発明は、カートンの上下のフラップを吸着カップで
吸着して引っ張ることにより又は突刺体をカートンに突
き刺してこれを傾斜させることにより上下のフラップを
外方に湾曲させて挿入体を挿入するための隙間を形成す
るので、カートンの内容物に対し押し潰すような力を加
えることなく開封することができる。従って、内容物を
傷付けることなくカートン外に取り出すことができる。
また、本発明において、二つの凸条のフラップ押圧部
を備える剥離補助装置が設けられる場合は、最初のフラ
ップ押圧部でカートンの上下フラップの一方をカートン
の内側に押圧して他方を横フラップから剥離させ、次に
フラップ押圧部で横フラップをラップラウンドカートン
の内側に押圧して上下フラップの一方を横フラップから
剥離させるので、フラップをより確実に剥離させること
ができる。
また、本発明において、フラップ折曲げ部がフラップ
押圧部に繋げられる場合は、剥離した上下フラップがフ
ラップ押圧部の上下の傾斜面に夫々当接しつつ徐々に外
方に折曲げられるので、カートンの開放口がより適正に
形成されることになる。
また、本発明における内容物排出装置は、カートンの
フラップが開放された開放口の反対側端部を持上げカー
トンを傾斜させるのみであり、内容物を簡易かつ迅速に
排出することができる。
また、本発明において、内容物排出装置にカートン拡
開部材が設けられる場合は、カートンの上下面が押広げ
られるのでカートンからの内容物の取り出しがより円滑
になされることとなる。
また、本発明において、突刺体が設けられる場合は、
突刺体が上下各フラップの基部の近傍に突き刺さった後
に傾斜し上下各フラップを外側に付勢するので、挿入体
を挿入すべき隙間がより確実に形成されることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るラップラウンドカートンオープナ
ーの一実施例の平面図、第2図は同側面図、第3図はラ
ップラウンドカートンの下フラップを吸着した状態の斜
視図、第4図はフラップ剥離装置の平面図、第5図は同
側面図で第1図のV方向から見た図、第6図は第1図の
VI−VI線断面図、第7図は剥離補助装置の平面図、第8
図は第7図中VIII−VIII線断面図、第9図は第1図中IX
−IX線断面図、第10図(a)(b)(c)(d)は夫々
第8図中a−a線、b−b線、c−c線、d−d線の断
面図、第11図は排出装置の平面図、第12図は第1図のXI
I方向から見た排出装置の側面図、第13図は第1図中XII
I−XIII線断面図、第14図はカートン拡開板の作用説明
図、第15図は本発明に係るラップラウンドカートンオー
プナーの他の実施例の斜視図、第16図は上フラップに隙
間Sを形成するための上フラップ剥離装置の要部の側面
図、第17図は同背面図、第18図は突刺体をカートンに突
き刺す操作を説明するための斜視図、第19図は第18図の
XIX−XIX線断面図であり、同図(a)は突き刺し時、同
図(b)は移動時を夫々示す図、第20図は2本の突刺体
を並設した場合の斜視図、第21図は排出装置の垂直断面
図、第22図は排出装置の動作を説明する断面図で、同図
(a)は作動直前を、同図(b)はプッシャによる押出
し開始時を、同図(c)は迎え部材の上方向回動時を、
同図(d)は内容物の排出完了時を、同図(e)はプッ
シャ等の元位置復帰終了時を夫々示す図である。 1……水平搬送コンベア、 2……傾斜搬送コンベア、 3……フラップ剥離装置、 4……剥離補助装置、 5……排出装置、 10……カートン、 21……下フラップ剥離装置、 22……上フラップ剥離装置、 25……挿入体、 50……剥離体、 53……フラッブ折曲板、 66……吸着カップ、 72……カートン拡開板、 200……傾斜装置、 77……水平搬送コンベア、 78……上フラップ剥離装置、 79……下フラップ剥離装置、 80……フラップ折曲板、 81……排出装置、 82……突刺体、 C……内容物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小高 正寛 東京都渋谷区神宮前6丁目26番1号 麒 麟麦酒株式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−26310(JP,U) 特公 昭50−35875(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 69/00 103

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラップラウンドカートンを搬送するための
    コンベアと、該ラップラウンドカートンの横フラップに
    接着された上フラップ又は下フラップを夫々吸着し外方
    に湾曲させて両フラップ間に隙間を形成する上記コンベ
    アに沿って配置された吸着カップと、上記各吸着カップ
    により形成された上記隙間に挿入され、所定の枢着点を
    支点にして該隙間内でカートンの進行方向前後向きに回
    動することによって上下のフラップを横フラップから剥
    離させる上記コンベアに沿って配置された挿入体とを有
    したことを特徴とするラップラウンドカートンオープナ
    ー。
  2. 【請求項2】ラップラウンドカートンを搬送するための
    コンベアと、このコンベアの一側面に配置され上下フラ
    ップを横フラップから剥離させるフラップ剥離装置と、
    該フラップ剥離装置の下流側に設けられた上下フラップ
    と横フラップとの剥離を助長する剥離補助装置とを有
    し、該剥離補助装置は、上記コンベア上を走行するラッ
    プラウンドカートンの上下フラップの一方をラップラウ
    ンドカートンの内側に押圧して他方を横フラップから剥
    離させる凸条のフラップ押圧部と、横フラップをラップ
    ラウンドカートンの内側に押圧して上記上下フラップの
    他方を横フラップから剥離させる他の凸条のフラップ押
    圧部とを有したことを特徴とするラップラウンドカート
    ンオープナー。
  3. 【請求項3】上記剥離補助装置には、上記剥離した上下
    フラップに夫々当接しつつ外方に折曲げる上下の傾斜面
    を有したフラップ折曲げ部が設けられ、該上下の傾斜面
    は上記他のフラップ押圧部に繋げられたことを特徴とす
    る請求項2記載のラップラウンドカートンオープナー。
  4. 【請求項4】ラップラウンドカートンを搬送するための
    コンベアと、このコンベアの一側面に配置され上下フラ
    ップを横フラップから剥離させるフラップ剥離装置と、
    カートンのフラップが開放された開放口の反対側端部を
    持上げてカートンを傾斜せしめカートン内の内容物を排
    出する内容物排出装置とを有し、前記内容物排出装置
    は、傾斜させたカートン内に挿入されカートンの上下面
    を押広げるカートン拡開部材を有することを特徴とする
    ラップラウンドカートンオープナー。
  5. 【請求項5】ラップラウンドカートンを搬送するための
    コンベアと、このコンベアの一側面に配置され上下フラ
    ップを横フラップから剥離させるフラップ剥離装置とを
    有し、前記フラップ剥離装置は、上フラップを剥離する
    ための上フラップ剥離部と下フラップを剥離するための
    下フラップ剥離部とからなり、各剥離部は上下各フラッ
    プの基部の近傍に突き刺さった後に傾斜し上下各フラッ
    プを外側に付勢する突刺体と、1つのカートンに対して
    対向配置された1対の挿入体とを有し、この挿入体は突
    刺体により生じた隙間に挿入され、互いに開閉するよう
    に移動自在に形成されていることを特徴とするラップラ
    ウンドカートンオープナー。
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