JPH06100814B2 - 無地網フィルム作成装置 - Google Patents

無地網フィルム作成装置

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JPH06100814B2
JPH06100814B2 JP33033288A JP33033288A JPH06100814B2 JP H06100814 B2 JPH06100814 B2 JP H06100814B2 JP 33033288 A JP33033288 A JP 33033288A JP 33033288 A JP33033288 A JP 33033288A JP H06100814 B2 JPH06100814 B2 JP H06100814B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は無地網フィルム作成装置、特に印刷物の無地網
部分の製版をコンピュータを用いて行う装置に関する。
〔従来の技術〕
カラー印刷物の中には、色が一定の部分、いわゆる無地
網部分が多数存在する。このような無地網部分の製版工
程は一般のカラー部分の製版工程とは異なった特殊な工
程によって行われる。各無地網部分には、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の4色の混合で表現される色が与えられるが、こ
の混合色は印刷時に各色について用いる分解版における
網点面積率をパーセントで表した数値(以下、網パーセ
ントと呼ぶ)によって決定される。従来は、同一の網パ
ーセント領域を抽出するためのマスクと、所望の網パー
セントで網点が設けられた透明フィルム(平網)とを何
種類も用意し、露光フィルムに露光を繰り返すことによ
り、無地網フィルムを作成する作業を行っていた。
最近では、このような無地網フィルムの作成をコンピュ
ータを利用して行う技術が提案されている。たとえば、
特願昭60-213259号明細書、特願昭60-270501号明細書、
特願昭62-231365号明細書には、コンピュータを用いた
無地網フィルム作成装置が開示されている。これらの装
置では、版下原稿に描画された輪郭線画像をスキャナな
どで読み取り、この読み取った画像データに基づいてコ
ンピュータによる着色を行い、直接各色ごとの無地網フ
ィルムが作成される。
〔発明が解決しようとする課題〕
実際の印刷では、上述のようにして作成された各色ごと
の無地網フィルムを重ね合わせることになるが、この重
ね合わせ作業で合わせずれが生じると、印刷物の線画の
境界線付近にいわゆる白抜けが発生してしまう。このた
め、各無地網フィルムの絵柄領域が境界線付近で互いに
重複するようにする「ダブリ処理」と呼ばれる処理がな
されるのが通常である。ところが、前述のコンピュータ
を用いた従来のシステムでは、効率良いダブリ処理を行
うことができないという問題がある。
そこで本発明は、効率良いダブリ処理を行うことのでき
る無地網フィルム作成装置を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は無地網フィルム作成装置において、 絵柄の輪郭線を形成する画像データを入力する画像デー
タ入力手段と、 この画像データ入力手段により入力された画像データ
を、縦横に配列された画素の集合として記憶する画像デ
ータ記憶手段と、 画像データ記憶手段内の画像データを表示するためのデ
ィスプレイと、 画像データ記憶手段内の画像データに着色処理を施す着
色手段と、 着色処理が施された画像データ内の画素が有する所定の
1色を縮小色として指定する色指定手段と、 画像データを構成する画素の数によって、所定の画素幅
を縮小幅として指定する幅指定手段と、 画像データ記憶手段内の画像データを、横1列に配され
た画素からなるライン単位で読み出すライン読出手段
と、 所定の1ラインを構成する画素の集合について、縮小色
の画素列を認識し、この画素列の両端から縮小幅の範囲
に位置する画素の色を、当該ライン上でこの画素列に隣
接する画素の色に置換し、この画素列の長さを縮小する
横方向ダブリ処理手段と、 所定の1ラインを構成する画素について、縮小色の画素
列を認識し、この画素列の両端から縮小幅の範囲に位置
する画素の色を、当該ラインの上下に位置する別な1ラ
イン上の同じ横方向位置に位置する画素の色に置換し、
この画素列の長さを縮小する縦方向ダブリ処理手段と、 を設け、 ライン読出手段によって読み出された1ラインについ
て、横方向ダブリ処理手段による処理と、縦方向ダブリ
処理手段による処理と、を施し、処理後の1ラインに関
するデータを画像データ記憶手段へ新しいデータとして
記憶させ、この新しい画像データに基づいて、印刷製版
用の色分解版を作成しうるようにしたものである。
〔作用〕
本発明による無地網フィルム作成装置では、着色後の画
像データは1ラインごとにダブリ処理がなされる。この
ダブリ処理は、当該ライン内の画素を参照して行う横方
向ダブリ処理と、上下に位置するライン内の画素を参照
して行う縦方向ダブリ処理と、の2つの処理によってな
される。ダブリ処理済みのデータは画像データ記憶手段
に戻され、ダブリ処理済みの画像がディスプレイに表示
される。オペレータは、このディスプレイの表示を見
て、ダブリ処理が十分なものであったか否かを確認する
ことができ、もし不十分であれば、更に同様のダブリ処
理を繰り返すことができる。このため、非常に効率良い
ダブリ処理を行うことができる。
〔実施例〕
以下本発明を図示する実施例に基づいて説明する。第1
図は本発明の一実施例に係る無地網フィルム作成装置の
ブロック図、第2図は第1図の装置におけるダブリ処理
の手順を示す流れ図である。まず、第1図に示す装置の
構成の概略を説明する。図の左に示す一点鎖線で囲まれ
た部分はレイアウトスキャナ1である。このレイアウト
スキャナ1は、入力ドラム2、出力ドラム3、インター
フェイス4,5、レイアウトコンピュータ6、および磁気
ディスク7によって構成されている。入力ドラム2には
版下原稿Fがセットされ、この版下原稿Fに描かれた輪
郭線画像は走査ヘッド(図示せず)により読み取られ、
画像データとしてインターフェイス4を介してレイアウ
トコンピュータ6に取り込まれる。また、この画像デー
タは磁気ディスク7に記憶される。レイアウトコンピュ
ータ6は、磁気ディスク7に記憶された各種画像データ
を編集する機能を有し、編集後の画像データは、インタ
ーフェイス5を介して出力ドラム3上にセットされた露
光フィルムに出力される。画像データを各色ごとに編集
して出力するようにすれば、Y,M,C,Kの4色の色分解版
Pが作成される。なお、このレイアウトスキャナ1は、
市販の装置として公知であるので、ここでは詳しい説明
は省略する。
レイアウトスキャナ1によって取り込まれた版下原稿F
の画像データは、ディスクドライブ8によって、フロッ
ピーディスク9に書き込むことができる。このフロッピ
ーディスク9に書き込まれた画像データは別なディスク
ドライブ10によって読み出され、これに接続されたコン
ピュータ11に取り込まれる。なお、本実施例ではレイア
ウトスキャナ1とコンピュータ11との間のデータ転送を
上述のようにフロッピーディスク9を介して行っている
が、両者間を直接接続しオンラインでデータ転送をおこ
なってもかまわない。コンピュータ11は、図の破線で囲
まれた部分によって構成され、ディスプレイ12と入力装
置13が接続されている。コンピュータ11内の各構成要素
は、実際には汎用コンピュータ内のメモリおよびソフト
ウェアによって実現される。また、入力装置13として
は、マウスなどのポインティングデバイスやキーボード
などが用いられる。
続いて、コンピュータ11内の各構成要素について説明す
る。ディスクドライブ10で読み出された画像データは、
画像データ入出力手段14を介して画像メモリ15に取り込
まれる。この画像メモリ15内の画像データの一部あるい
は全部が、画像データ抽出手段16によって抽出され表示
用メモリ17に取り込まれる。この表示用メモリ17内の画
像データが、ディスプレイ12によって表示されることに
なる。着色手段18は、入力装置13から与えられた着色指
示に基づいて、画像メモリ15内の画像データに着色処理
を施す。
前述のように、レイアウトスキャナ1から取り込んだ画
像は、輪郭線画像であるため、輪郭線を構成する画素
(たとえば黒)とそれ以外の画素(たとえば白)の2種
類の画素によって構成されたモノクロ画像である。この
モノクロ画像に対して、着色手段18によって着色がなさ
れる。着色に用いる色は、あらかじめカラーテーブルと
して定義されている。カラーテーブルは、色番号とそれ
に対応する色を構成するY,M,C,Kの各網パーセントデー
タとによって構成される。たとえば、色番号nの色につ
いては、各色の網パーセントデータYn,Mn,Cn,Knが定義
されている。オペレータは、入力装置13によって、画像
の所望の閉領域(輪郭線で囲まれた領域)を所望の色番
号の色で着色するような指示を与える。この指示を受け
た着色手段18は、画像メモリ15内の画像データの対応す
る画素に指定された色番号に相当する色値を与える。こ
れによって、オペレータは自分の指定した着色状況をデ
ィスプレイ12で確認することができる。なお、実際には
ディスプレイ表示のための各画素の色値は、赤(R)、
緑(G),青(B)の3色であるので、Y,M,C,Kの4色
成分からR,G,Bへの3色成分への変換が行われる。この
着色手段18による着色処理は、種々の方法が公知である
ため、ここでは説明を省略する。コンピュータ11内の他
の構成要素19〜24は、ダブリ処理を行うための要素であ
り、後に詳述することにする。
さて、本発明の特徴は、ダブリ処理の機能であるが、こ
のダブリ処理の原理を第3図を用いて簡単に説明する。
第3図(a)〜(f)は、画像の部分拡大図である。い
ま、図(a)に示すように、3つの領域A1,A2,A3につい
て、A1とA3はマゼンタで着色されており、A2はもともと
の輪郭線としてブラックの色が与えられていたとする。
この場合、ブラックについては図(b)に示すようなフ
ィルムが、マゼンタについては図(c)に示すようなフ
ィルムが、それぞれ作成されることになる。ところが、
この2枚のフィルムを合わせるときにずれが生じると、
図(d)のように、白抜き領域A4と重複領域A5とが生じ
てしまう。重複領域A5では、マゼンタがブラックに隠れ
て問題は生じないが、白抜き領域A4は印刷の品質を低下
させ好ましくない。このような弊害をなくすための処理
がダブリ処理であり、図(a)の領域A1,A2,A3の代わり
に、図(e)の領域A1′,A2′,A3′を形成し、図(f)
に示すようなフィルムをマゼンタについてのフィルムと
するのである。ブラックについてのフィルムは、前と同
様に図(b)に示すフィルムを用いる。図(b)に示す
フィルムと図(f)に示すフィルムとを合わせると、重
複領域は生じるが、白抜き領域は少々のずれでは生じな
くなる。前述のように、重複領域ではマゼンタがブラッ
クに隠れて問題は生じない。第1図の装置の構成要素19
〜24の行うダブリ処理は、第3図(a)に示す画像を、
同図(e)に示す画像に変換する処理である。別言すれ
ば、ブラックの領域が同図(e)の矢印で示すように縮
小されたことになる。この場合、ブラックを縮小色、矢
印の距離を縮小幅と呼ぶことにする。
それでは本装置によるダブリ処理を第2図の流れ図を参
照して説明する。このダブリ処理は着色手段18による着
色処理が完了してから行う処理である。
まず、ステップS1において、縮小色の指定を行う。これ
はオペレータがキーボードやマウスなどの入力装置13か
ら、所定の色を色指定手段19に入力する作業になる。前
述の原理から明らかなように、この縮小色は他の色と重
複して印刷されても問題の生じない色を選ぶのが普通で
あり、通常は網パーセントが100のブラック(以下、ブ
ラック100と呼ぶ)が縮小色に選ばれることになる。常
にブラック100を縮小色に指定するのであれば、色指定
手段19にこの色を固定しておき、オペレータからの入力
を省略してもよい。
続いて、ステップS2において、縮小幅の指定を行う。こ
れもオペレータがキーボードやマウスなどの入力装置13
から、所定の幅を幅指定手段に入力する作業になる。こ
の縮小幅は画素の数によって定義される。別言すれば、
縮小幅の単位は「画素」である。
次にステップS3において、画像メモリ15から1ライン分
の画像データが読み出される。画像メモリ15には、第4
図に示すように、縦横に配列された画素の集合として画
像データが記憶されている。図の例では、画像はm×n
の画素の集合で構成されており、各画素は着色処理によ
って与えられた色に関する情報をもっている。1ライン
分のデータとは、図の横方向に1列に並んだ画素につい
てのデータである。たとえば、ラインl1,l2,l3,…はそ
れぞれ1ラインを構成する。ライン読出手段21は、この
ような1ラインのデータを画像メモリ15から読出し、こ
れを一時メモリ22にストックするとともに、横方向ダブ
リ処理手段23に与える。
続く、ステップS4において横方向ダブリ処理が行われ
る。この処理は、色指定手段19で指定される縮小色と、
幅指定手段で指定される縮小幅と、を参照して、横方向
ダブリ処理手段23によって行われるが、その処理内容に
ついては後述する。
ステップS5では、縦方向ダブリ処理が行われる。すなわ
ち、横方向ダブリ処理手段23で処理された1ライン分の
データが、縦方向ダブリ処理手段24に与えられ、ここで
別な方法によるダブリ処理がなされる。この処理は、色
指定手段19で指定される縮小色と、幅指定手段で指定さ
れる縮小幅と、を参照するとともに、一時メモリ22およ
び画像メモリ15に記憶されている別なラインのデータを
参照して行われるが、その処理内容については後述す
る。
こうして2段階のダブリ処理が行われた後、ステップS6
において、処理後の1ライン分のデータが画像メモリ15
に保存される。すなわち、縦方向ダブリ処理手段24によ
る処理結果が、画像メモリ15のもともとのライン位置に
戻されることになる。ここで、そのラインについて記憶
されていた旧データは、ダブリ処理後の新データに置き
換わる。
以上の処理が、ステップS7において、全ラインについて
繰り返される。すなわち、ラインl1についてステップS3
〜S6の処理が完了したら、次のラインl2について同様の
処理を行い、これをラインlmまで繰り返すことになる。
全ラインについてダブリ処理が完了したら、ステップS8
において、画像表示がなされる。すなわち、画像メモリ
15内の新しい画像データに基づいて、ディスプレイ12に
画像表示がなされる。
ステップS9では、オペレータがこの画像表示を確認す
る。そして、ダブリ処理が十分であると判断したら、そ
のままステップS10でフィルム出力が行われる。すなわ
ち、画像メモリ15内の最新の画像データが画像データ入
出力手段14を介してレイアウトスキャナ1側へと送ら
れ、出力ドラム3から各色ごとの無地網フィルムが出力
される。この無地網フィルムを重ね合わせて印刷が行わ
れる。ただし、縮小色に指定されたブラック100につい
ては、出力ドラム3から出力されたものを用いることは
できない。これは第3図(b)に示すように、ブラック
100については縮小前のものを用いる必要があるからで
ある。したがって、版下原稿Fに基づいてブラック100
についてのフィルムを別途用意し、これを用いるように
する。
ステップS9で、オペレータがダブリ処理がまだ不十分で
あると判断したら、ステップS2へ戻り、縮小幅を再度設
定し、ダブリ処理を再度行う。ダブリ処理を行った結果
は、ステップS8で再び画像表示される。こうしてオペレ
ータは、縮小幅を設定するたびに、その縮小幅でダブリ
処理が施された画像をディスプレイ12上で確認すること
ができ、十分なダブリ処理がなされるまで、作業を繰り
返すことができる。
以上、第2図の流れ図に基づいて処理の全容を述べた
が、続いて、ステップS4における横方向ダブリ処理およ
びステップS5における縦方向ダブリ処理についての処理
内容を説明する。
(1)横方向ダブリ処理 この処理は、所定の1ラインを構成する画素の集合につ
いて、縮小色の画素列を認識し、この画素列の両端から
縮小幅の範囲に位置する画素の色を、当該ライン上でこ
の画素列に隣接する画素の色に置換し、この画素列の長
さを縮小する処理ということができる。この処理の具体
例を第5図に示す。図でラインlは処理前、ラインl′
は処理後の1ラインの状態を示す。ラインlにおいて、
r1〜r5はそれぞれ同一色の画素の並びからなる画素列で
ある。画素列r1は色B、r2は色A、r3は色C、r4は色
A、r5は色Dが与えられている。いま、ここで縮小色が
色Aであり、縮小幅WはW=2に指定されているものと
する。すると、縮小色の画素列は、画素列r2とr4という
ことになり、これらの画素列に対して長さを縮小する処
理がなされる。すなわち、この画素列の「両端から縮小
幅の範囲に位置する画素」の色が置換される。縮小幅は
2であるから、両端の2画素ずつが別な色に置換され
る。置換色は隣接する画素の色であるから、画素列r2の
左端の2画素は色Bに置換され、右端の2画素は色Cに
置換される。結果はラインl′のようになる。画素列r2
はr2′に縮小し、画素列r4は消滅する。
(2)縦方向ダブリ処理 この処理は、所定の1ラインを構成する画素について、
縮小色の画素列を認識し、この画素列の両端から縮小幅
の範囲に位置する画素の色を、当該ラインの上下に位置
する別な1ライン上の同じ横方向位置に位置する画素の
色に置換し、この画素列の長さを縮小する処理というこ
とができる。この処理の具体例を第6図に示す。図でラ
インliが処理対象となるラインの処理前の状態を示し、
ラインl(i−2)、l(i−1)は、ラインliの上に
位置する2ライン、ラインl(i+1)、l(i+2)
は、ラインliの下に位置する2ライン(これら4ライン
を以下参照ラインと呼ぶ)の状態を示す。さて、前述の
横方向ダブリ処理と同様に、処理対象となるラインli上
の画素列r2の両端の2画素ずつが別な色に置換される。
置換色は横方向ダブリ処理の場合、同じラインli上で隣
接する色B,Cであったが、縦方向ダブリ処理では、上下
の参照ラインの同じ横方向位置にある画素の色が置換色
になる。このとき、4つの参照ラインに第6図に左側に
丸数字で示すような優先度を定義し、置換色に優先順位
をつける。たとえば、画素xは現在のところ色Aである
が、この画素xについての置換色は、画素y1の色である
色A、画素y2の色である色B2、画素y3の色である色B3、
画素y4の色である色B4、という順番に優先順位がつけら
れる。そして、縮小色でない色であって優先順位の最も
高い色が置換色に決定される。この例の場合、画素y1の
色である色Aは縮小色であるから、第2優先順位である
画素y2の色である色B2が置換色となり、画素xは色Aか
ら色B2に置換される。こうして、ラインliは、ラインl
i′のようになる。なお、この実施例では、参照ライン
として上下各2本ずつを用いたが、これは何本の参照ラ
インを用いてもよい。参照ラインについてのデータは、
当該ラインより下の参照ラインについては画像メモリ15
より得るが、当該ラインより上の参照ラインについては
一時メモリ22より得る。これは、上の参照ラインについ
ては、既にステップS6でダブリ処理済みのデータが画像
メモリ15内に保存されてしまっているため、処理前のデ
ータを画像メモリ15から得ることができないためであ
る。この実施例では、一時メモリ22には常に先行する2
ラインl(i−2),l(i−1)のデータが保持される
ようになっており、処理前のデータが得られる。こうし
て参照ラインのデータとしては常に処理前のものが用い
られる。
以上のように、横方向ダブリ処理と縦方向ダブリ処理と
の2つの処理を1つのラインに対して連続して行うこと
により、理想的なダブリ処理が実現できる。最後に、こ
のような処理を行った結果を、一例について示す。第7
図(a)は処理前の画像を示し、ハッチングを施した領
域が縮小色、他の白い領域が別な単一色である。このよ
うな画像に対して、第2図に示す処理を施すと、第7図
(b)に示す結果が得られる。また、第8図(a)に示
すように、縮小色Aと、それ以外の色B,C,Dによって構
成される画像に対して同様の処理を行うと、同図(b)
に示す結果が得られる。いずれも理想的なダブリ処理が
なされている。なお、上述の実施例では、横方向ダブリ
処理を行った後に縦方向ダブリ処理を行っているが、こ
の順序は逆にしてもかまわない。
〔発明の効果〕
以上のとおり本発明によれば、無地網フィルム作成装置
において、着色された画像に対して横方向ダブリ処理お
よび縦方向ダブリ処理を行い、その結果をディスプレイ
に表示するようにしたため、オペレータは十分なダブリ
処理結果が得られるまで処理を繰り返し実行させること
ができるようになり、効率良いダブリ処理を行うことが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る無地網フィルム作成装
置のブロック図、第2図は第1図の装置におけるダブリ
処理の手順を示す流れ図、第3図はダブリ処理の原理
図、第4図は第1図に示す装置の画像メモリ内のデータ
構成図、第5図は第1図の装置による横方向ダブリ処理
の原理図、第6図は第1図の装置による縦方向ダブリ処
理の原理図、第7図は2色画像について第1図の装置に
よるダブリ処理を施した結果を示す図、第8図は4色画
像について第1図の装置によるダブリ処理を施した結果
を示す図である。 1……レイアウトスキャナ、2……入力ドラム、3……
出力ドラム、4,5……インターフェイス、6……レイア
ウトコンピュータ、7……磁気ディスク、8……ディス
クドライブ、9……フロッピーディスク、10……ディス
クドライブ、11……コンピュータ、r1〜r5……画素列、
W……縮小幅、l……ライン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絵柄の輪郭線を形成する画像データを入力
    する画像データ入力手段と、 この画像データ入力手段により入力された画像データ
    を、縦横に配列された画素の集合として記憶する画像デ
    ータ記憶手段と、 前記画像データ記憶手段内の画像データを表示するため
    のディスプレイと、 前記画像データ記憶手段内の画像データに着色処理を施
    す着色手段と、 前記着色処理が施された画像データ内の画素が有する所
    定の1色を縮小色として指定する色指定手段と、 前記画像データを構成する画素の数によって、所定の画
    素幅を縮小幅として指定する幅指定手段と、 前記画像データ記憶手段内の画像データを、横1列に配
    された画素からなるライン単位で読み出すライン読出手
    段と、 所定の1ラインを構成する画素の集合について、前記縮
    小色の画素列を認識し、この画素列の両端から前記縮小
    幅の範囲に位置する画素の色を、当該ライン上でこの画
    素列に隣接する画素の色に置換し、この画素列の長さを
    縮小する横方向ダブリ処理手段と、 所定の1ラインを構成する画素について、前記縮小色の
    画素列を認識し、この画素列の両端から前記縮小幅の範
    囲に位置する画素の色を、当該ラインの上下に位置する
    別な1ライン上の同じ横方向位置に位置する画素の色に
    置換し、この画素列の長さを縮小する縦方向ダブリ処理
    手段と、 を備え、 前記ライン読出手段によって読み出された1ラインにつ
    いて、前記横方向ダブリ処理手段による処理と、前記縦
    方向ダブリ処理手段による処理と、を施し、処理後の1
    ラインに関するデータを前記画像データ記憶手段へ新し
    いデータとして記憶させる機能を有し、 前記画像データ記憶手段内の新しい画像データに基づい
    て、印刷製版用の色分解版を作成しうるようにしたこと
    を特徴とする無地網フィルム作成装置。
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