JPH06100693A - 貯蔵安定な一液型オルガノシロキサン組成物用触媒組成物及び前者の組成物の製造方法 - Google Patents

貯蔵安定な一液型オルガノシロキサン組成物用触媒組成物及び前者の組成物の製造方法

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JPH06100693A
JPH06100693A JP5164476A JP16447693A JPH06100693A JP H06100693 A JPH06100693 A JP H06100693A JP 5164476 A JP5164476 A JP 5164476A JP 16447693 A JP16447693 A JP 16447693A JP H06100693 A JPH06100693 A JP H06100693A
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organosiloxane
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Carol A Hoag
アンヌ ホアグ キャロル
Michael Andrew Lutz
アンドリュー ラッツ マイケル
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    • C08G77/70Siloxanes defined by use of the MDTQ nomenclature

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一定のオルガノシロキサンと組み合わせて種
々の貯蔵安定な、約150℃未満の温度でヒドロシリル
化反応により硬化する一液型オルガノシロキサン組成物
にすることができ、貯蔵の間にその最初の硬化性を失わ
ない触媒組成物を提供する。 【構成】 白金族金属化合物とエチレン性不飽和オルガ
ノシロキサン化合物との液体錯体にアルキレンジアミン
を混合し、次いでアセチレンアルコールを混合する。こ
の際、前記アルキレンジアミンに前記アセチレン性アル
コールを混合する前に又はその時に前記触媒組成物がオ
ルガノ水素シロキサンを含むようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長期間貯蔵でき、且つ
比較的低い温度で硬化する一液型及びオルガノシロキサ
ン組成物を調製するのに有用な白金族金属の抑制された
触媒組成物に関する。本発明はまた、これらの組成物を
調製する為の方法及びそれらを一液型オルガノシロキサ
ン組成物に用いてそれらを貯蔵安定にする方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】米国特許No.4,584,631(Ja
nic and Loに1986年4月22日に発行)
は、白金で触媒されたヒドロシリル化反応により硬化す
る一液型貯蔵安定なオルガノシロキサン組成物を記載し
ている。この組成物は、ジメチルビニルシロキサン単
位、ジメチルシロキサン単位、トリメチルシロキシ単位
及びメチルシルセスキオキサン単位から本質的になる特
殊なビニル含有ポリオルガノシロキサン類、1分子当た
り少なくとも2つのケイ素に結合した水素原子を含むオ
ルガノ水素シロキサン、白金含有ヒドロシリル化触媒並
びに触媒抑制剤としての特殊なモノアルキルアミン及び
N,N,N',N’−テトラアルキルアルキレンジアミン
類から選ばれる一種を含む。
【0003】米国特許No.4,791,186(Jan
ic and Buentelloに1988年12月
13日発行)は、最初に触媒と触媒抑制剤の混合物を周
囲条件下に少なくとも14日熟成し、次いで得られた混
合物をビニル含有ポリオルガノシロキサンと組み合わせ
ることにより上記特許の硬化性組成物の貯蔵安定性を増
す方法を開示している。
【0004】日本特許出願(公開)第3/95267
(1991年4月19日に発行)は、(A)少なくとも
0.05%のケイ素に結合した炭化水素基がアルケニル
基であるポリオルガノシロキサン、(B)式HR2 Si
O(ここにRは置換された、又は非置換の1価の、アル
ケニル基以外の炭化水素基である)で示される少なくと
も2つのシロキシ単位を含むオルガノシロキサン、
(C)周期律表の白金族金属オルガノシロキサン及びこ
れら金属の化合物から選ばれるヒドロシリル化触媒、
(D)前記白金族金属1モル当たり2〜20モルのJa
nic and Loの特許の抑制剤と同じ群れから選
ばれた第1の白金触媒抑制剤、並びに(E)白金族金属
1モル当たり少なくとも50モルの第2の白金族触媒と
してのアセチレン性アルコールを含む貯蔵安定な一液型
オルガノシロキサン組成物を特許請求している。この特
許公開は、この全成分(A〜E)の混合物を均一に配合
して調製される組成物の粘度は室温で6か月を越える期
間増加しなかったことを教えている。
【0005】安定で、特別な製品需要に合うように設計
された種々のオルガノシロキサン組成物に、必要に応じ
て混合しうる触媒マスターバッチを用意しておくことは
しばしば有利である。そのような触媒マスターバッチを
調製しようとして、本発明者らは上述の日本特許出願
(公開)第3/95267に従うと、白金含有触媒の黒
い沈殿又は部分的な失活をもたらしうることを発見し
た。この触媒の失活の通常の効果は硬化速度及び硬化性
組成物の硬化の程度の両方における減少である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の1つの目的
は、一定のオルガノシロキサンと組み合わせて種々の貯
蔵安定な、約150℃未満の温度でヒドロシリル化反応
により硬化する一液型オルガノシロキサン組成物にする
ことができ、貯蔵の間にその最初の硬化性を失わない触
媒組成物を提供することである。本発明の硬化性組成物
は、集積回路オルガノシロキサン及び他の電子装置のよ
うな温度に敏感な材料用の被覆材料及び封入材料として
特に有用である。
【0007】第2の目的は、白金化合物のエチレン性不
飽和オルガノシロキサン化合物との錯体を含む予備混合
した抑制された硬化触媒を含む貯蔵安定な一液型オルガ
ノシロキサン組成物を調製する方法を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは意外にも、
白金で触媒されたヒドロシリル化反応により比較的低温
度で硬化する一液型の貯蔵安定なオルガノシロキサン組
成物に用いるのに適当な抑制された触媒組成物を、最初
に白金族金属化合物の液体錯体とアルキレンジアミンと
を配合し、次いで得られた混合物をオルガノ水素シロキ
サンの存在下にアセチレン性アルコールと組み合わせる
ことにより調製しうる事を見いだした。次いで、貯蔵安
定な硬化性オルガノシロキサン組成物を、これらの触媒
組成物並びに1分子当たり少なくとも2つのビニル又は
他のアルケニル基を含むポリオルガノシロキサン及び触
媒組成物中に存在するオルガノ水素シロキサンでは不足
なときの追加のオルガノ水素シロキサンと組み合わせる
ことにより調製しうる。
【0009】本発明は、白金で触媒されたヒドロシリル
化反応により硬化するオルガノシロキサン組成物に貯蔵
安定性を与えるための抑制された触媒組成物を提供す
る。この触媒組成物は次の方法により得られる:
【0010】I.次の(A)及び(B)を均一に配合
し、(A)白金族金属の化合物及びエチレン性不飽和基
を有する液体オルガノシロキサン化合物を含む錯体から
誘導されるヒドロシリル化触媒、及び(B)前記白金族
金属1モル当たり0.1〜10モルの式R1 2NR3 NR
2 2で示される第1の抑制剤、そして
【0011】II.得られたAとBの均一な混合物を次の
(C)と配合する、(C)前記白金族金属1モル当たり
0.5〜600モルの少なくとも1種のアセチレン性ア
ルコールから本質的になる第2の触媒抑制剤、
【0012】但し、実質的に全ての前記オルガノシロキ
サン化合物及び前記アセチレン性アルコールと反応する
に充分なオルガノ水素シロキサンの添加に続いて又は添
加と共に前記第2触媒抑制剤をヒドロシリル化触媒と組
み合わせ、そしてここに各R 1 及びR2 は独立に水素原
子及び炭素原子数1〜4のアルキル基であり、R3 はア
ルキレン基であり、前記オルガノシロキサン化合物及び
前記オルガノ水素シロキサンは1価の置換された、又は
非置換の炭化水素基である。
【0013】硬化性の貯蔵安定なオルガノシロキサン組
成物は、本発明の触媒組成物を、(D)前記オルガノシ
ロキサン組成物を硬化するに充分な量を提供するに必要
な追加のオルガノ水素シロキサン及び(E)1分子当た
り少なくとも2つのアルケニル基を含むポリオルガノシ
ロキサンと配合することにより調製される。
【0014】成分Dとして区別されるオルガノ水素シロ
キサンの少なくとも一部は、触媒の活性を保持する為に
本発明の触媒組成物中に存在する。このオルガノ水素シ
ロキサンは、ヒドロシリル化触媒及びアルキレンジアミ
ンと組み合わされるか、又はアセチレン性アルコールを
触媒及びアルキレンジアミンと組み合わせて本発明触媒
組成物を形成する前にアセチレン性アルコールと配合さ
れる。
【0015】本発明の触媒組成物のヒドロシリル化触媒
部分は、周期律表の白金族の金属の化合物及びエチレン
性不飽和オルガノシロキサン化合物から誘導される。前
記エチレン性不飽和基は好ましくはビニル基であり、白
金族金属は白金、ロジウム及びパラジウムを含む。
【0016】六塩化白金酸は、その入手の容易さ及びこ
の化合物のヒドロシリル化触媒としての活性の故に好ま
しい。この錯体のオルガノシロキサン部分は、白金族金
属化合物を溶解し、1分子当たり少なくとも2つのビニ
ル又は他のエチレン性不飽和炭化水素基を含む液体オル
ガノシロキサン化合物であれば何でも良い。
【0017】好ましい錯体は、米国特許No.3,41
9,593(David N. Willingに19
68年12月31日に発行)に記載されている。ケイ素
に結合した炭化水素基、例えばビニル、メチル及び随意
に3,3,3−トリフルオロプロピルを含むジシロキサ
ンの様な低分子量オルガノシロキサン類を有する錯体
は、70℃程度の温度でのオルガノシロキサン組成物の
迅速な硬化を触媒する能力の故に特に好ましい。
【0018】本発明の触媒組成物中に存在する白金触媒
抑制剤の2種類の内の1つは式R1 2NR3 NR2 2で示さ
れるアルキレンジアミン類(ここにR1 及びR2 は独立
に同一又は相異なるアルキル基又は水素原子を表し、R
3 はアルキレン基を表す)である。この式において、R
1 及びR2 で表されるアルキル基は好ましくは炭素原子
数1〜4であり、最も好ましくは1であり、R3 で表さ
れるアルキレン基は炭素原子数2〜4であり、最も好ま
しくはエチレンである。
【0019】アルキレンジアミンは比較的強力な触媒抑
制剤なので、このジアミンの濃度は一般に、触媒組成物
中の白金又は他の白金族金属1モル当たり0.1〜約1
0モル、好ましくは0.5〜1モルに等しい。
【0020】本発明触媒組成物のアセチレンアルコール
抑制剤は一般式R4 ≡CR5 CR67 OHで示され、
ここにR4 、R6 及びR7 は独立に水素原子又は1価の
炭化水素基であり、R5 は炭素−炭素単結合又はアルキ
レン基を表す。但し、R4 、R5 、R6 及びR7 はエチ
レン性又はアセチレン性不飽和基を含まない。アセチレ
ン性アルコールの好ましい態様において、R4 は水素又
はフェニルであり、R 5 は単結合であり、R6 はメチル
であり、R7 はメチル又はフェニル基である。好ましい
アセチレン性アルコール型抑制剤は2−メチル−3−ブ
チン−2−オル、2−フェニル−3−ブチン−2−オル
及び1−エチニルシクロヘキサノールである。
【0021】アセチレン性アルコールは一般にアルキレ
ンジアミンよりも弱い抑制剤であるから、このアルコー
ルの濃度は触媒組成物中の白金又は他の白金族金属1モ
ル当たり5〜600モルである。この濃度は好ましく
は、白金1モル当たり10〜100モルに等しい。
【0022】本発明触媒組成物は、1分子当たり少なく
とも2つのケイ素に結合した水素原子を含むオルガノ水
素シロキサンを含む。
【0023】本発明者らはアセチレン性アルコールを、
オルガノ水素シロキサンの不存在下にヒドロシリル化触
媒及びアルキレンジアミン抑制剤の混合物に加えるとき
は、この混合物は黒くなり、最終的なオルガノシロキサ
ン組成物中の活性は実質的に低下することを見いだし
た。この黒い色はフリーの白金金属の形成によるものと
考えられる。このアセチレン性アルコール又は白金含有
触媒及びアルキレンジアミンを、アセチレン性アルコー
ルを触媒と配合する前に、オルガノ水素シロキサンで希
釈すると、この組成物の変色を相当に低減できる。
【0024】最終の硬化性オルガノシロキサン組成物は
1分子当たり異なった数のケイ素に結合した水素原子を
有する2種又はそれ以上のオルガノ水素シロキサンを含
み得る。選ばれるオルガノ水素シロキサンの種類は、少
なくとも部分的には、硬化したエラストマーに望まれる
物性に依存するであろう。
【0025】好ましい組成物は、1分子当たりケイ素に
結合した2つの水素原子を有するオルガノ水素シロキサ
ンを含む。以下これを鎖延長剤と呼ぶ。これらの組成物
は、1分子当たり少なくとも3つのケイ素に結合した水
素原子又は少なくとも3つのケイ素に結合したアルケニ
ル基を含むポリオルガノシロキサンの形をした架橋剤も
含む。
【0026】オルガノ水素シロキサン及びアルケニル置
換ポリオルガノシロキサンのケイ素原子に結合した有機
基はエチレン性不飽和結合の無い1価の炭化水素基であ
る。これらの炭化水素基は未置換であっても良く、又は
本発明組成物の硬化を阻害しない1又はそれ以上の置換
基を有しうる。適当な置換基は、塩素、臭素及びフッ素
のようなハロゲン原子を含み得るが、これらに限られな
い。
【0027】好ましい炭化水素基は炭素原子数1〜約4
のアルキル基、ハロアルキル基、例えばクロロメチル及
び3,3,3−トリフルオロプロピル並びに芳香族基、
例えばフェニル及びトリルを含む。
【0028】最も好ましくは、本発明の硬化性オルガノ
シロキサン組成物を調製するのに用いられるオルガノ水
素シロキサン及びアルケニル置換ポリオルガノシロキサ
ン上に存在する炭化水素基の少なくとも50%はメチル
であり、残りは(もし残っているならば)フェニル及び
/又は3,3,3−トリフルオロプロピルである。これ
が好ましい理由は、このポリオルガノシロキサン類を調
製するのに一般に用いられる反応体の入手の容易さ及び
これらのポリジオルガノシロキサン類から調製される硬
化したエラストマーの性質による。
【0029】本発明触媒組成物を調製するには最初にヒ
ドロシリル化触媒をN,N,N',N’−テトラメチルエ
チレンジアミンの様なアルキレンジアミン(ここに第1
の白金触媒抑制剤と呼ぶ)と配合する。次いで得られた
混合物を、硬化性オルガノシロキサン組成物を調製する
のに必要なオルガノ水素シロキサンの少なくとも一部の
存在下にアセチレン性アルコール(ここに第2の白金触
媒抑制剤と呼ぶ)と配合する。このオルガノ水素シロキ
サンは、アセチレン性アルコールとヒドロシリル化触媒
及びアルキレンジアミン触媒抑制剤の混合物とを配合す
ると同時に又は先立って加えることができる。
【0030】もし、アセチレン性アルコールが2−フェ
ニル−3−ブチン−2−オルのように周囲温度で固体で
あるならば、このアルコールを溶解する為にこのアルコ
ールと少なくとも一部のオルガノ水素シロキサンとの混
合物を加熱する必要があろう。
【0031】本発明の硬化性オルガノシロキサン組成物
は、本発明触媒組成物、少なくとも1種のオルガノ水素
シロキサン及び少なくとも1種の1分子当たり2又はそ
れ以上のアルケニル基を含む液体ポリオルガノシロキサ
ンを含む。これらのポリオルガノシロキサン類は25℃
で0.1〜1000Pa・sを示す液体又はポンプ輸送
可能な物質である。前記アルケニル基は一般には炭素原
子数2〜約20であり、ビニル、アリル及び5−ヘキセ
ニルを含むが、これらに限られない。ビニル及び5−ヘ
キセニルが、対応する中間体のコスト及びこれらの基を
含むポリオルガノシロキサンの反応性を考慮して、好ま
しい。
【0032】アルケニル基に加えてオルガノポリシロキ
サン上に存在しうるケイ素に結合した他の有機基は、オ
ルガノ水素シロキサン成分に関してこの明細書の前の部
分に記載した。
【0033】末端位置にのみビニル基を有する好ましい
アルケニル置換ポリオルガノシロキサン類の代表的な具
体例は、ジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチルシロ
キサン類、ジメチルビニルシロキシ末端ポリメチル−
3,3,3−トリフルオロプロピルシロキサン類、ジメ
チルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサン/3,3,
3−トリフルオロプロピルメチルシロキサンコポリマー
及びジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサン/
メチルフェニルシロキサンコポリマー類である。
【0034】ジメチルシロキサン単位、ジメチルビニル
シロキサン単位、メチルシルセスキオキサン単位及びト
リメチルシロキシ単位も、アルケニル置換ポリオルガノ
シロキサン成分として特に適当である。
【0035】本硬化性組成物は単一のアルケニル置換ポ
リオルガノシロキサンを含み得る。これに代えて、2種
又はそれ以上のこれらポリオルガノシロキサンが存在し
ても良い。このポリオルガノシロキサン類はそれらの分
子量及び/又は1分子当たりケイ素に結合したアルケニ
ル基の数に関して異なる。
【0036】アルケニル置換ポリオルガノシロキサン
(類)及びオルガノ水素シロキサン(類)の相対的濃度
はケイ素に結合した水素原子対アルケニル基が一般に
0.5〜約1.0となるように調節される。好ましい割
合は、硬化性組成物中に存在する前記ポリオルガノシロ
キサン(類)及びオルガノ水素シロキサン(類)の分子
量及びオルガノ水素シロキサンの分子形状に依存する。
【0037】ヒドロシリル化触媒、触媒抑制剤類、オル
ガノ水素シロキサン(類)及びアルケニル置換ポリオル
ガノシロキサン(類)に加えて、本発明の硬化性オルガ
ノシロキサン組成物は硬化したゲル又はエラストマーに
或る種の性質を付与しもしくは高める又は硬化性組成物
の加工性を容易にする追加の成分を含みうる。
【0038】典型的な添加剤は、補強及び非補強充填
材、顔料、染料、接着促進剤、難燃剤、熱及び/又は紫
外線安定剤並びに硬化したオルガノシロキサン材料の物
性を高める樹脂状オルガノシロキサンコポリマーを含む
が、これらに限られない。
【0039】微細に分割されたシリカの成形品はオルガ
ノシロキサン組成物中の補強充填材として一般に使用さ
れる。組成物の時期尚早な硬化、「クレーピング」と言
われているもの、を防ぐ為に、補強充填材は、一般に、
シラノール基を含むか又は容易に加水分解して充填材上
に存在するシラノール基と反応する形になる低分子量の
オルガノシロキサン化合物で処理される。
【0040】本発明の抑制された触媒組成物を含む硬化
性オルガノシロキサン組成物は、触媒組成物にアルケニ
ル置換ポリオルガノシロキサン(類)、触媒組成物の調
製時に加えられなかったオルガノ水素シロキサン(類)
及びこの明細書の前の方に論じた随意の追加の成分を組
み合わせることにより調製される。
【0041】硬化性オルガノシロキサン組成物に用いら
れるときは、ヒドロシリル化触媒は硬化性組成物100
万部当たり白金又は他の白金族金属1重量部という少量
で存在しうる。即ち、硬化性オルガノシロキサン組成物
は本発明の抑制された触媒組成物、オルガノ水素シロキ
サン及び1分子当たり少なくとも2つのアルケニル基を
含むポリオルガノシロキサンをふくむであろう。
【0042】実用的な硬化速度を得るためには、硬化性
組成物の100万部当たり5〜50重量部の白金に等し
い触媒濃度が好ましい。白金濃度をより高くしても硬化
速度が僅かに改善されるのみなので、商業的に魅力がな
い。特に好ましい触媒が用いられるときそうである。
【0043】もし、ヒドロシリル化触媒及びアルキレン
ジアミン抑制剤の第1の混合物と、アセチレン性アルコ
ール及びオルガノ水素シロキサン(類)の第2の混合物
を別々にアルケニル置換ポリオルガノシロキサンと混合
すると幾つかの硬化性オルガノシロキサン組成物の透明
性が改善されることを、本発明者らは見いだした。
【0044】液体の又はポンプ輸送可能なオルガノシロ
キサン組成物を調製するのに従来用いられたどんな装置
も本硬化性組成物を調製するのに用いうる。
【0045】白金で触媒されるヒドロシリル化反応によ
り硬化する液体ポリオルガノシロキサン類を含む液体の
又はポンプ輸送可能なオルガノシロキサン組成物は、周
知であり、例えば米国特許No.4,785,047(J
ansenに1988年11月15日に発行)に記載さ
れている。
【0046】本触媒組成物を含む硬化性オルガノシロキ
サン組成物は周囲条件下に長期間貯蔵安定であるばかり
でなく、貯蔵期間中、それらの最初の硬化の諸特性を保
持する。これらの特性は、与えられた温度での硬化の開
始及び完了に必要な時間並びに最終硬化物質の硬さを含
む。
【0047】
【実施例】以下の例は本発明触媒組成物の好ましい態様
及びこれら触媒組成物を用いて調製される硬化性オルガ
ノシロキサン組成物を記述する。これらの例は特許請求
の範囲に定義された発明の範囲を限定するものと解釈す
べきではない。これらの例中の全ての部及びパーセンテ
ージは重量基準であり、粘度の値は25℃で測定した。
【0048】(例1)(本発明の実施例ではない) この例は、アセチレン性アルコール及びアルキレンジア
ミンを、予めオルガノ水素シロキサンを添加することな
く白金含有ヒドロシリル化触媒と混合するときに生じる
変色及び触媒活性の損失を証明する。
【0049】0.001395部のN,N,N',N’−
テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)及び0.
15部のメチルブチノールを、0.7部の六塩化白金酸
及びsym−テトラメチルジビニルジシロキサンと組み
合わせた。前記錯体は、白金含量が0.7wt%となる
ように希釈した。得られた黒い混合物を、1分子当たり
平均10個のジメチルシロキサン単位を含むジメチル水
素シロキシ末端ポリジメチルシロキサン(以下(1)と
いう)2.625部、及び1分子当たり平均5個のメチ
ル水素シロキサン単位及び3個のジメチルシロキサン単
位を有しケイ素に結合した水素原子含量0.7〜0.8
wt%であるトリメチルシロキシ末端ポリジオルガノシ
ロキサン(以下(2)という)4.375部に配合し
た。
【0050】この触媒組成物を、25℃で粘度0.4P
a・sを有するジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチ
ルシロキサン492部と混合し、得られた硬化性オルガ
ノシロキサン組成物を容器に入れ、100℃で1時間加
熱した。この組成物の表面のみが硬化し、白金触媒の一
部が失活していることを示した。
【0051】TMEDAを白金触媒と混合し、次いで得
られた混合物をメチルブチノールと混合したところ、同
じ黒色の沈殿及び触媒活性の損失が観察された。
【0052】(例2)この例は、アセチレン性アルコー
ル抑制剤をジアミン型触媒抑制剤の添加に先立って加え
ることにより得られるオルガノシロキサン組成物の硬化
性に対する効果を例証する。
【0053】以下の成分の種類及び量を用いて硬化性オ
ルガノシロキサン組成物を調製した:
【0054】成分Iとして、25℃での粘度約0.4P
a・sを有するジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチ
ルシロキサン;
【0055】成分IIAとして、0.525部の例1にお
いて1として識別したオルガノ水素シロキサン;
【0056】成分IIBとして、0.875部の例1にお
いて2として識別したオルガノ水素シロキサン;
【0057】成分III として、0.14部の例1に記載
した白金触媒;
【0058】成分IVとして、0.03部のアセチレン性
アルコールとしての2−メチル−3−ブチン−2−オル
(白金1モル当たり79.25モルの2−メチル−3−
ブチン−2−オルに等しい);及び
【0059】成分Vとして、0.00028部のTME
DA(白金1モル当たり0.53モルのTMEDAに等
しい)。
【0060】これら成分を以下に列挙した順序で加える
ことにより硬化性組成物1〜4を調製した。この中間混
合物を円筒状容器に入れ、各成分を添加した後周囲条件
下で15分間この容器を回転することにより、この中間
混合物を配合した。最終混合物を同様にして同じ時間配
合した。
【0061】1−III 及びVの混合物、次いでIIA、II
B及びIVの混合物、次いでI。
【0062】2−III 及びIVの混合物、次いでIIA、II
B及びVの混合物、次いでI(本発明外の比較例)。
【0063】3−III 、V及びIIAの混合物、次いでIV
及びIIBの混合物、次いでI。並びに
【0064】4−III とVの混合物、次いでIV及びIIB
の混合物、次いでI。
【0065】各組成物(1〜4)を周囲条件下に41日
貯蔵した。各最初の組成物を135℃に加熱することに
より硬化し、この組成物がゲルを形成するに必要な時間
を、分単位で、最高120分迄観測した。
【0066】各ゲルの針入値を、Precision
Scientific,Chicago,Illino
isで製作された針入度計を用いて測定した。この針入
度計は、アルミニウムシャフト及び直径0.32cmの円
柱状先端を有していた。このシャフト及び先端の合計の
重量は20gであった。針入値の測定前に、これらのサ
ンプルを150℃で30分加熱することにより硬化し
た。
【0067】各最初の組成物の粘度も測定した。25℃
での17日及び41日の貯蔵の後各組成物について硬化
時間及び粘度値も測定した。これら測定から得たデータ
を表1に示す。
【0068】
【表1】
【0069】(例3)この例はアセチレン性アルコール
及び鎖延長剤型のオルガノ水素シロキサンの濃度水準の
貯蔵安定性に対する効果を示す。
【0070】以下の成分を以下に示す順序に連続的に組
み合わせることにより調製した:
【0071】0.1部の例1に記載した白金含有ヒドロ
シリル化触媒;
【0072】0.0003部の鎖延長剤としてのTME
DA(白金1モル当たり0.7モルのTMEDAに等し
い);
【0073】0.05部又は1部の、1分子当たり平均
20個のジメチルシロキサン単位を含むジメチル水素シ
ロキシ末端ポリジメチルシロキサン;
【0074】架橋剤として、0.94部の、1分子当た
り平均5個のメチル水素シロキサン単位及び3個のジメ
チルシロキサン単位を有し、ケイ素に結合した水素原子
含量約0.7〜0.8wt%のトリメチルシロキシ末端
ポリジオルガノシロキサン;並びに
【0075】0.05部又は0.1部のアセチレン性ア
ルコールとしての2−フェニル−3−ブチン−2−オル
(PB)(白金1モル当たり19.7モル及び39.4
モルに等しい)。
【0076】得られた触媒組成物を均一に配合し、それ
らを充分な液体ジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチ
ルシロキサンと混合して100重量部の硬化性組成物を
調製することにより硬化性オルガノシロキサン組成物を
調製した。前記ポリジメチルシロキサンは粘度0.4P
a・sを示した。
【0077】各硬化性組成物の一部を容器中に入れ、厚
さ150mmの層を形成し、120℃で30分加熱した。
全ての組成物はこの期間の終点で完全に硬化した。
【0078】各硬化性組成物の第2の部分を50℃に加
熱して、周囲条件下での促進熟成のシミュレーションを
行った。組成物の粘度を周期的に測定し、その結果を以
下の表2に示す。最初の組成物の粘度は0.45Pa・
sであった。
【0079】
【表2】
【0080】表2の結果は、1分子当たり2つのケイ素
に結合した水素原子を含む鎖延長型のオルガノ水素ポリ
シロキサンの濃度が増すに連れて長期貯蔵安定性が増す
ことを証明している。
【0081】(例4)この例は、ビニル−及びヘキセニ
ル−官能性ポリジメチルシロキサンと共に、鎖延長性オ
ルガノ水素シロキサンとしてのsym−テロラメチルジ
シロキサンを用いる硬化性組成物の、貯蔵安定性に対す
る効果を証明する。
【0082】鎖延長性オルガノ水素シロキサンがsym
−テロラメチルジシロキサンであったことを除いて、先
行の例4に述べられた過程を用いて触媒組成物を調製し
た。前記硬化性組成物を調製するのに用いたビニル含有
ポリジメチルシロキサン(IA)は先行の例に用いたの
と同じものであり、ヘキセニル官能性ポリマー(IB)
は粘度450Pa・sを示すジメチル−5−ヘキセニル
シロキシ末端ポリジメチルシロキサンであった。
【0083】組成物全体のPBの量は0.02部であ
り、白金1モル当たり46.7モルに等しく、白金触媒
の量は0.1部であり、RMEDAの量は0.0003
部であり、白金1モル当たり0.83モルに等しく、架
橋性反応体の量は0.95部であり、そしてsym−テ
トラメチルジシロキサンの量は0.01部又は0.02
部であった。全ての組成物は115℃で30分加熱した
とき、硬化して受容しうる製品となった。先行の例に記
載したようにして行った促進貯蔵安定性試験の結果を表
3に示す。この組成物の最初の粘度は0.4Pa・sで
あった。
【0084】
【表3】
【0085】表3のデータは、ヘキセニル官能性ポリジ
メチルシロキサンの反応性の方が高いことを示してい
る。
【0086】(例5)この例は、本触媒組成物を含む硬
化性オルガノシロキサン組成物を調製する好ましい方法
を述べる。
【0087】本発明の触媒組成物を、以下の成分を以下
に述べる順序で系統的に組み合わせることにより調製し
た:
【0088】0.08部の例1に述べた白金含有ヒドロ
シリル化触媒(1);
【0089】3.92部のTMEDA(2)(白金1モ
ル当たりTMEDA4.9モル);
【0090】鎖延長剤(3)として、2又は4部の1分
子当たり平均20個のジメチルシロキサン単位を含むジ
メチル水素シロキシ末端ポリジメチルシロキサン;
【0091】架橋性反応体(4)として、40部の、1
分子当たり平均5個のメチル水素シロキサン単位及び3
個のジメチルシロキサン単位を有し、ケイ素に結合した
水素原子含量約0.7〜0.8wt%のトリメチルシロ
キシ末端ポリジオルガノシロキサン;及び
【0092】アセチレン性アルコールとしての0.4〜
0.8部のPB(5)(白金1モル当たりPB19.9
モル及び39.8モルに等しい)。
【0093】本発明の触媒組成物を、(1)と(2)を
配合し、この混合物に(3)を加え、混合し、(4)を
加え、混合し、次いで(5)を加え、その後約16時間
混合することにより調製した。(3)を2部含む2つの
サンプルは、(3)を加えた後、少量のガス発生及び少
量のゴム状物質の沈殿を示し、最終組成物は淡黄色であ
った。(3)を4部含む2つにサンプルは淡褐色でガス
の発生も沈殿も示さなかった。
【0094】98.9部の例5のジメチルビニルシロキ
シ末端ポリジメチルシロキサンと配合したとき、サンプ
ル1及び3は周囲温度下での促進エージングのシミュレ
ーションである温度50℃での3日又は4日の後に硬化
した。サンプル2及び4はこの温度で6日後に硬化し
た。硬化性組成物の全ては曇っており、曇った硬化物質
を生じた。
【0095】(1)及び(2)の混合物を、次いで
(3)、(4)及び(5)の混合物を、ジメチルビニル
シロキシ末端ポリジメチルシロキサンに加えることによ
り、透明な硬化性の組成物及び硬化生成物を調製するこ
とができた。この方法で調製された硬化性オルガノシロ
キサン組成物及び本発明触媒組成物の全てを単一の混合
物としてビニル末端ポリジメチルシロキサンに加えるこ
とにより調製される組成物の硬化時間及び貯蔵安定性の
間の実質的な差異は無かった。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、一定のオルガノシロキ
サンと組み合わせて種々の貯蔵安定な、約150℃未満
の温度でヒドロシリル化反応により硬化する一液型オル
ガノシロキサン組成物にすることができ、貯蔵の間にそ
の最初の硬化性を失わない触媒組成物が提供される。ま
た、本発明は、白金化合物のエチレン性不飽和オルガノ
シロキサン化合物との錯体を含む予備混合した抑制され
た硬化触媒を含む貯蔵安定な一液型オルガノシロキサン
組成物を調製する方法を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティーブン ウエスト ウィルソン アメリカ合衆国,ミシガン,ミッドラン ド,ラムロス 2911

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白金で触媒されたヒドロシリル化反応に
    より硬化するオルガノシロキサン組成物に長期貯蔵安定
    性を与えるための触媒組成物であって、次の方法により
    得られるもの: I.次の(A)及び(B)を均一に配合し、(A)白金
    族金属の化合物及びエチレン性不飽和基を有する液体オ
    ルガノシロキサン化合物を含む錯体から誘導されるヒド
    ロシリル化触媒、及び(B)前記白金族金属1モル当た
    り0.1〜10モルの式R1 2NR3 NR2 2で示される第
    1の抑制剤、そして II.得られたAとBの均一な混合物を次の(C)と配合
    する、(C)前記白金族金属1モル当たり0.5〜60
    0モルの少なくとも1種のアセチレン性アルコールから
    本質的になる第2の触媒抑制剤、但し、実質的に全ての
    前記オルガノシロキサン化合物及び前記アセチレン性ア
    ルコールと反応するに充分なオルガノ水素シロキサンの
    添加に続いて又は添加と共に前記第2触媒抑制剤をヒド
    ロシリル化触媒と組み合わせ、そしてここに各R1 及び
    2 は独立に水素原子及び炭素原子数1〜4のアルキル
    基であり、R3はアルキレン基であり、前記オルガノシ
    ロキサン化合物及び前記オルガノ水素シロキサンは1価
    の置換された、又は非置換の炭化水素基である。
  2. 【請求項2】 前記第1の抑制剤の量が前記白金族金属
    1モル当たり0.5〜1モルであり;前記第2の抑制剤
    の量が前記白金族金属1モル当たり10〜100モルで
    あり;前記ヒドロシリル化触媒は塩化白金酸及び1分子
    当たり少なくとも2つのビニル基を含むオルガノシロキ
    サンの錯体であり;R1 及びR2 は炭素原子数1〜4の
    アルキル基であり、R3 は2〜4の炭素原子を有し、前
    記アセチレン性アルコールは式R4 ≡CR5 CR6 7
    OHで示され、ここにR4 、R6 及びR7 は水素又は不
    飽和結合を含まない1価の炭化水素基であり、R5 は単
    結合又はアルキレン基を表す、請求項1の組成物。
  3. 【請求項3】 前記オルガノ水素シロキサン上の有機基
    が1〜4の炭素原子を含むアルキル基、フェニル基及び
    3,3,3−トリフルオロプロピル基からなる群れから
    選ばれる請求項1又は2の組成物。
  4. 【請求項4】 前記オルガノ水素シロキサンがsym−
    テトラメチルジシロキサン又はジオルガノ水素シロキシ
    −末端ポリジオルガノシロキサンである請求項3の組成
    物。
  5. 【請求項5】 R1 及びR2 がメチルであり、R3 がエ
    チレンであり、R4がフェニル又は水素であり、R5
    単結合であり、前記有機基がメチルである請求項2の組
    成物。
  6. 【請求項6】 次の連続的ステップI〜III を含む貯蔵
    安定な1液型硬化性オルガノシロキサン組成物の調製方
    法: I.次の(A)〜(B)を均一に混合して第1の混合物
    を形成し、(A)白金族金属の化合物及びエチレン性不
    飽和基を有する液体オルガノシロキサン化合物を含む錯
    体類からなる群れから選ばれるヒドロシリル化触媒、及
    び(B)前記白金族金属1モル当たり0.1〜10モル
    の式R1 2NR3 NR2 2で示される第1の抑制剤、そして II.次の(C)及び(D)を均一に混合して第2の混合
    物を形成し、(C)前記白金族金属1モル当たり0.5
    〜600モルの少なくとも1種のアセチレン性アルコー
    ルから本質的になる第2の触媒抑制剤、(D)実質的に
    全ての前記オルガノシロキサン化合物及び前記アセチレ
    ン性アルコールと反応するに充分なオルガノ水素シロキ
    サン、ここに各R1 及びR2 は独立に水素原子及び炭素
    原子数1〜4のアルキル基であり、R3 はアルキレン基
    であり、前記オルガノシロキサン化合物及び前記オルガ
    ノ水素シロキサンは1価の置換された、又は非置換の炭
    化水素基であり、そして III.前記第1の混合物と第2の混合物を少なくとも2つ
    のアルケニル基を含むポリオルガノシロキサン及び追加
    の前記組成物を硬化するに必要なオルガノ水素シロキサ
    ンと配合する。
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