JPH06100189A - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、受信した画信号を記録する記録紙と
して定形のカット紙を使用する時にその利点を生かし、
受信した画信号を分断することなく、また画信号を切り
捨てや縮小などの処理を施すことなく、これらの処理に
よる弊害の発生を阻止できるファクシミリ装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 定形のカット紙ＴＰおよびロール紙ＲＰを備
え、受信する画信号の長さがカット紙ＴＰ一枚の長さを
越える場合には画信号をロール紙ＲＰに記録してロール
紙を画信号長さの長さに切断し、画信号長さがカット紙
ＴＰ一枚の長さ以内の場合に、画信号長さがカット紙Ｔ
Ｐ一枚の半分の長さまでの時には画信号をロール紙ＲＰ
に記録してロール紙を画信号長さの長さに切断し、画信
号長さがカットＴＰ紙一枚の半分の長さを越える時には
画信号をカット紙ＴＰに記録することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は受信情報を記録する記録
紙として定形のカット紙およびロール紙を使用するファ
クシミリ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ファクシミリ装置は、受信画信号記録用
の記録紙を常時備えておき、外部から電話回線を通して
到来する画信号を受信した時に、この画信号を記録紙に
記録し、画信号を記録した記録紙を外部に送出する。

【０００３】近年、ファクシミリ装置は、普通紙記録技
術の発達に合わせて、受信画信号記録用の記録紙として
普通紙を使用して受信画信号の記録を行う装置が増加し
ている。そして、この普通記録紙には、所定の規格に規
定された定形のカット紙が使用されている。これは記録
紙のサイズが統一されていることにより、記録紙の取扱
いが便利であるためである。

【０００４】ファクシミリ装置において受信する画信号
は大部分が定形のカット紙の一枚の長さに収まる量であ
る。この場合には受信した画信号を一枚のカット紙に記
録して送り出している。

【０００５】しかし、受信する画信号のなかには定形の
カット紙の一枚の長さを越える量のものがある。このよ
うに定形のカット紙の一枚の長さを越える量の画信号を
受信した場合には、画信号を複数枚の定形のカット紙に
分割して記録している。

【０００６】また、画信号の量が定形のカット紙の一枚
の長さを僅かに越えるものである場合には、記録紙を節
約する観点から、一枚のカット紙の長さを越える部分の
画信号については記録紙に記録せずに切り捨ててしま
う、あるいは画信号を縮小して一枚のカット紙に収めて
記録することが行われている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、定形のカット
紙の一枚の長さを越える量の画信号を受信して定形のカ
ット紙に記録するために、前記のように画信号を画信号
を複数枚のカット紙に応じて分割して記録する方法にお
いては、画信号の中で一枚のカット紙と他のカット紙と
の境界にかかる部分に重要な情報が記録されていると、
この重要な情報が分断されているが故に見落としたり、
あるいは見にくかったりして情報の内容が十分伝達でき
ないことがある。

【０００８】また、画信号を切り捨てる方法では、切り
捨てた情報の内容が重要なものである場合には、その情
報が伝達されないことにより重大な問題が発生する。

【０００９】さらに、画信号を定形のカット紙のサイズ
に縮小した場合には、縮小された故に情報の内容が読み
にくくなり、情報の内容が十分伝達できないことや見落
とすことがある。

【００１０】このように従来は定形のカット紙を使用す
る上での画信号の取扱いに問題があり、カット紙を使用
する利点を十分生かすことができなかった。

【００１１】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、受信した画信号を記録する記録紙として定形のカッ
ト紙を使用する時にその利点を生かし、且つ受信した画
信号を分断することなく、また画信号を切り捨てや縮小
などの処理を施すことなく、これらの処理による弊害の
発生を阻止できるファクシミリ装置を提供することを目
的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明のファクシミリ装置は、受信情報を記録する定
形のカット紙およびロール紙を備え、受信画信号の長さ
が前記カット紙一枚の長さを越える場合には受信画信号
を前記ロール紙に記録して該ロール紙を受信画信号長さ
に相当する長さに切断し、且つ前記受信画信号長さが前
記カット紙一枚の長さ以内の場合に、前記受信画信号長
さが前記カット紙一枚の半分の長さまでの時には前記受
信画信号を前記ロール紙に記録して該ロール紙を前記受
信画信号長さに相当する長さに切断し、前記受信画信号
長さが前記カット紙一枚の半分の長さを越える時には前
記受信画信号を前記カット紙に記録することを特徴とす
るものである。

【００１３】

【作用】受信する画信号の長さがカット紙一枚の半分の
長さから一枚の長さまでの範囲にある時に、受信画信号
を前記カット紙に記録することにより、定形のカット紙
を無駄無く使用して画信号を記録するすることができ
る。

【００１４】また、受信画信号の長さがカット紙一枚の
半分の長さから一枚の長さまでの範囲から外れる時に、
受信画信号をロール紙に記録し、記録したロール紙を情
報長さに応じた長さに切断することにより、画信号を切
り捨てや縮小などの処理を施すことなく記録して確実に
内容を伝達することができる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１ないし
図６を参照して説明する。

【００１６】ファクシミリ装置の概略的構成を図１を参
照して説明する。

【００１７】図中１は記録部であり、この記録部１には
次の要素が設けられている。感光体ドラム２の周囲に帯
電装置３、露光装置４、現像装置５、転写装置６が設け
てある。後述する搬送ガイドには定着装置７が設けてあ
る。

【００１８】感光体ドラム２の下方には水平に記録紙用
搬送ガイド８が設けられ、この搬送ガイド８の途中にお
いて記録紙搬送方向上流側に搬送ローラ９およびレジス
トローラ１０が設けられ、下流側には定着装置７が設け
てある。感光体ドラム２は表面に光導電層を有するもの
で、回転駆動装置（図示せず）により回転される。

【００１９】帯電装置３はコロナ放電により感光体ドラ
ム２の表面を帯電するものである。露光装置４は帯電装
置３に対して記録プロセス行程後段側に設けられ、外部
から到来する画信号に応じて感光体ドラム２の表面を選
択的に露光する。

【００２０】現像装置５は露光装置４に対して記録プロ
セス行程後段側に設けられ、トナーを感光体ドラム２に
供給してドラム表面にトナー像を形成する。

【００２１】転写装置６は現像装置５に対して記録プロ
セス行程後段側に設けられ、感光体ドラム２のトナー像
に電圧を印加して該トナー像を記録紙に転写する。定着
装置７は記録紙に転写されたトナー像を定着する。

【００２２】記録部１に隣接して記録紙セット部１１が
設けられている。この記録紙セット部１１には、多数の
定形のカット紙ＴＰを積層して収容したカセット１２、
このカセット１２に収容したカット紙ＴＰを送り出す送
り出しローラ１３、ロール紙ＲＰを巻装したロール軸１
４、ロール軸１４に巻装したロール紙ＲＰを送り出す送
り出しローラ１５および送り出しローラ１５により送り
出されたロール紙ＲＰを切断するカッタ１６が設けてあ
る。

【００２３】なお、各送り出しローラ１３、１５は図示
しない回転装置により回転される。カッタ１６は図示し
ないカッタ駆動装置により駆動される。

【００２４】なお、送信部の構成は省略している。

【００２５】次にファクシミリ装置の電気的構成につい
て図２を参照して説明する。

【００２６】図中２１は読取走査部であり、セットされ
た送信原稿（図示せず）の画信号をイメ―ジセンサ等で
読取り、この読取りで得られた画信号を符号化部２２に
与える。符号化部２２は入力された画信号を符号化し、
画デ―タとする。ここで得られた画デ―タは、制御部２
３を介して送受信部２４に導入されて変復調回路２４ａ
で変調され、網制御回路２４ｂから電話回線２５へと送
出される。

【００２７】一方、電話回線２５を介して到来した画信
号は送受信部２４で受信復調されたのち、制御部２３を
介して画像メモリ２６に格納される。

【００２８】そして、受信画像、すなわち画像メモリ２
６に格納された画信号の記録出力を行なう場合、画像メ
モリ２６に格納された画信号は制御部２３を介して復号
化部２７に入力され、この復号化部２７で画信号に再生
された後、前記露光装置４に入力されて感光体ドラム１
に画像を形成する。

【００２９】なお、同図中において、２８は入力部２８
ａおよび表示部２８ｂからなる操作パネルである。

【００３０】ところで、制御部２３は例えばマイクロコ
ンピュータを主制御回路として有するものであり、ファ
クシミリ装置における周知の一般的な制御手段に加え
て、画信号長さ判定手段２３ａ、記録紙選択制御手段２
３ｂおよびロール紙カット制御手段２３ｃを有してい
る。

【００３１】画信号長さ判定手段２３ａは、電話回線２
５を介して到来した画信号の長さが、カット紙ＴＰ一枚
の長さを越える大きさか、否かを判断し、またカット紙
一枚の半分の長さまでの大きさか、否かを判断し、さら
にはカット紙一枚の半分の長さを越える大きさか、否か
を判断する。

【００３２】記録紙選択制御手段２３ｂは、画信号長さ
判定手段２３ａが判定した画信号長さに応じてカット紙
ＴＰまたはロール紙ＲＰのいずれかを選択し、記録紙セ
ット部１１に設けたカット紙用送り出しローラ１３また
はロール紙用送り出しローラ１５の回転装置のいずれか
に駆動信号を与える。

【００３３】ロール紙カット制御手段２３ｃは、記録紙
選択制御手段２３ｂがロール紙ＲＰを選択してロール紙
ＲＰをロール軸１４から送り出した時に、ロール紙ＲＰ
が画信号長さ判定手段２３ａが判定した画信号長さに応
じた長さで送り出された時点でカッタ用駆動装置に駆動
信号を与えるものである。

【００３４】このように構成されたファクシミリ装置に
おいて、電話回線２５を介して到来した画信号に基づい
て記録紙に記録を行う動作について図３も参照して説明
する。図３は記録動作を示すフローチャートである。

【００３５】電話回線２５を介して画信号が到来したこ
とを確認すると、送受信部２４で受信処理を行い、制御
部２３に送る。制御部２３では画信号長さ判定手段２３
ａが画信号の長さを判定する。

【００３６】次いで、画信号の長さがカット紙ＴＰの長
さ以内か、否かを判断する（ＳＰ１）。画信号の長さが
カット紙ＴＰの長さ以内の場合には、画信号の長さがカ
ット紙ＴＰの長さの半分を以内か、否かを判断する（Ｓ
Ｐ２）。画信号の長さがカット紙ＴＰの長さの半分を越
えている場合には、記録紙選択制御手段２３ｂがカット
紙ＴＰの有無を判断し（ＳＰ３）、カット紙ＴＰがある
場合にはカット紙ＴＰを選択する。

【００３７】これにより記録紙選択制御手段２３ｂが、
記録紙セット部１１に設けたカット紙用送り出しローラ
１３を駆動する回転装置に駆動信号を与え、送り出しロ
ーラ１３を回転してカセット１２に積層したカット紙Ｔ
Ｐを記録部１に一枚送り出す。

【００３８】送り出したカット紙ＴＰは搬送ローラ９お
よびレジストローラ１０により感光体ドラム２と転写装
置６との間に搬送し、転写装置６により感光体ドラム２
のトナー像を転写して記録する。

【００３９】その後、カット紙ＴＰを定着装置７に通し
てトナー像を定着してファクシミリ装置の外部に送り出
す。最後に全部の画信号の受信を確認して記録を終了す
る。

【００４０】なお、図６のフローチャートに示すように
記録紙選択制御手段２３ｂがカット紙ＴＰの有無の判断
をする段階（ＳＰ３）において、カット紙ＴＰが無い場
合にはロール紙ＲＰを選択する。

【００４１】これにより記録紙選択制御手段２３ｂが、
記録紙セット部１１に設けたロール用送り出しローラ１
５を駆動する回転装置に駆動信号を与え、送り出しロー
ラ１５を回転してロール軸１４に巻装したロール紙ＲＰ
を繰り出して記録部１に送り出す。

【００４２】送り出したロール紙ＲＰを搬送ローラ９お
よびレジストローラ１０により感光体ドラム２と転写装
置６との間に搬送し、転写装置６により感光体ドラム２
のトナー像を転写して記録する。

【００４３】画信号全体をロール紙ＲＰに記録した時点
ロール紙カット制御手段２３ｃがカッタ駆動装置に駆動
信号を与えて、カッタ１５を駆動しロール紙ＲＰを一枚
のカット紙の長さで切断する。その後ロール紙ＲＰを定
着装置７に通してトナー像を定着してファクシミリ装置
の外部に送り出す。

【００４４】このように画信号の長さがカット紙ＴＰの
長さの半分を越えている場合には、カット紙ＴＰがある
時は一枚のカット紙ＴＰを記録紙として使用し、カット
紙ＴＰが無い時でもロール紙ＲＰを一枚のカット紙ＴＰ
の長さに切断することにより、カット紙ＴＰを記録紙と
して使用する利点を損なわず、またカット紙ＴＰの半分
の長さにも満たない短い画信号の時に、一枚のカット紙
ＴＰを使用する無駄を回避することができる。

【００４５】一方、図５のフローチャートに示すように
画信号長さ判定手段２３ａが画信号の長さがカット紙Ｔ
Ｐの長さの半分以内か、否かを判定する段階（ＳＰ２）
で、画信号の長さがカット紙ＴＰの長さの半分未満であ
った場合には、記録紙選択制御手段２３ｂがロール紙Ｒ
Ｐがあるか、否かを判断し（ＳＰ５）、ロール紙ＲＰが
ある場合にはロール紙ＲＰを選択する。

【００４６】これにより前述した場合と同様に送り出し
ローラ１５を回転してロール紙ＲＰを記録部１に送り出
し、前述したようにロール紙ＲＰに画信号を記録し、そ
の後これも前述したようにカッタ１５を駆動してロール
ＲＰを画信号に応じた長さ、すなわちカット紙ＴＰの長
さの半分未満の長さで切断する。

【００４７】なお、図５のフローチャートに示すように
記録紙選択制御手段２３ｂがロール紙ＲＰがあるか、否
かを判断する段階（ＳＰ５）において、ロール紙ＲＰが
無い場合には、カット紙を選択して記録を行う。

【００４８】ところで、図４のフローチャートに示すよ
うに画信号の長さがカット紙ＴＰの長さ以内か、否かを
判定する段階（ＳＰ１）において、画信号の長さがカッ
ト紙ＴＰの長さを越えていた場合には、ロール紙がある
か、否かを判断し（ＳＰ４）、ロール紙ＲＰがある場合
にはロール紙ＲＰを選択する。

【００４９】これにより前述した場合と同様に送り出し
ローラ１５を回転してロール紙ＲＰを記録部１に送り出
し、前述したようにロール紙ＲＰに画信号を記録し、そ
の後これも前述したようにカッタ１６を駆動してロール
ＲＰを画信号に応じた長さ、すなわちカット紙ＴＰの長
さの半分未満の長さで切断する。

【００５０】なお、図４のフローチャートに示すように
記録紙選択制御手段２３ｂがロール紙ＲＰがあるか、否
かを判断する段階（ＳＰ４）において、カット紙ＴＰが
無い場合には、カット紙を選択して記録を行う。

【００５１】このように受信画信号の長さがカット紙Ｔ
Ｐ一枚の半分の長さから一枚の長さまでの範囲に入らな
い時には、受信画信号をロール紙ＲＰに記録し、また画
信号を記録したロール紙ＲＰを信画信号長さに応じた長
さに切断することにより、画信号を切り捨てや縮小など
の処理を施すことなく記録して確実に内容を伝達するこ
とができる。

【００５２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、受
信した画信号を記録する記録紙として定形のカット紙を
使用する時に、定形のカット紙を使用する利点を生かし
且つ受信した画信号が分断されたり、また画信号を切り
捨てや縮小などの処理を施すことなく、これらの処理に
よる弊害の発生を阻止して画信号の内容を確実に伝達で
きるファクシミリ装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のファクシミリ装置の一実施例の概略的
構成を示す図。

【図２】同実施例のファクシミリ装置の電気的構成を示
すブロック図。

【図３】同実施例のファクシミリ装置の記録動作を示す
フローチャート。

【図４】同実施例のファクシミリ装置の記録動作を示す
フローチャート。

【図５】同実施例のファクシミリ装置の記録動作を示す
フローチャート。

【図６】同実施例のファクシミリ装置の記録動作を示す
フローチャート。

【符号の説明】 １…記録部、２…感光体ドラム、１１…記録紙セット
部、１２…カセット、１４…ロール軸、２３…制御部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 受信情報を記録する定形のカット紙およ
   びロール紙を備え、受信画信号の量が前記カット紙一枚
   の長さを越える場合には受信画信号を前記ロール紙に記
   録して該ロール紙を受信画信号長さに相当する長さに切
   断し、且つ前記受信画信号長さが前記カット紙一枚の長
   さ以内の場合に、前記受信画信号長さが前記カット紙一
   枚の半分の長さまでの時には前記受信画信号を前記ロー
   ル紙に記録して該ロール紙を前記受信画信号長さに相当
   する長さに切断し、前記受信画信号長さが前記カット紙
   一枚の半分の長さを越える時には前記受信画信号を前記
   カット紙に記録することを特徴とするファクシミリ装
   置。