JPH0597959A - 印刷インキ用樹脂 - Google Patents

印刷インキ用樹脂

Info

Publication number
JPH0597959A
JPH0597959A JP3283915A JP28391591A JPH0597959A JP H0597959 A JPH0597959 A JP H0597959A JP 3283915 A JP3283915 A JP 3283915A JP 28391591 A JP28391591 A JP 28391591A JP H0597959 A JPH0597959 A JP H0597959A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
resin
molecular weight
acid
printing ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3283915A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokichi Ishino
博吉 石野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority to JP3283915A priority Critical patent/JPH0597959A/ja
Publication of JPH0597959A publication Critical patent/JPH0597959A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱処理加工のない包装材用途で、PP、PE
T、NYのいづれに対しても、優れた接着性を有する1
液型印刷インキ用樹脂として使用でき、さらに、熱処理
加工を有するボイル、レトルト用途に対しては、ポリイ
ソシアネートオリゴマー架橋剤を併用する2液型インキ
にて、上記の3種類のフィルムに良好な接着性を有する
汎用ラミネート印刷インキ用樹脂を開発すること。 【構成】 印刷インキ用ポリウレタン系樹脂であって、
二塩基酸または酸無水物とプロピレングリコールから得
られるポリエステルポリオールにおいて、(A)数平均
分子量が1500〜2500のポリエステルポリオー
ル、(B)数平均分子量が300〜500のポリエステ
ルポリオール、(A):(B)の重量比が95:5〜9
9.5:0.5である混合物と、ジイソシアネートを反
応してなる末端にOH基およびアミノ基を有することを
特徴とする印刷インキ用樹脂である。 【効果】 尚、波及効果として残存総アミンモル数/残
存NCOモル数の比を1以下とすることで、未反応3級
窒素化合物の低減を行い白インキの熱時黄変性と価格の
低下に寄与した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷インキ用樹脂に関す
る。更に詳しくは、被印刷体としてポリプロピレンフィ
ルム、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルムのいづ
れに対しても良好な接着性を有する印刷インキ用樹脂に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、印刷インキ用樹脂としては、ポ
リプロピレンフィルム(PP)にはポリアミド樹脂、塩
素化ポリプロピレン樹脂、塩酢ビ樹脂などの極性基を有
している非結晶性の樹脂を用いることにより比較的良好
な接着性を有している。しかし、上記の樹脂では、ポリ
エステルフィルム(PET)やナイロンフィルム(N
Y)に対しては、見掛けの上の接着は可能となるが、ボ
イル・レトルト加工時の耐性で十分でない。一般にPE
Tに対する接着は熱可塑性のポリエステル樹脂がよい
が、ボイル・レトルト耐性はない。このため、ポリイソ
シアネート・プレポリマーとの併用で2液反応型インキ
にして用いるが、ボイル・レトルト加工適性の付与は十
分と言えない。この様に、ラミネートに供する印刷イン
キ用樹脂として、PPとPET、NYへの良好な接着性
を有する単独の樹脂系はなく、開発を要望されていた。
即ち架橋剤成分としてのポリイソシアネートと反応性に
富み、フィルムへの接着性が良好なPP、PET、NY
に亘る印刷インキ用樹脂の開発が待望されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、熱処理加
工のない包装材用途で、PP、PET、NYのいづれに
対しても、優れた接着性を有する1液型印刷インキ用樹
脂として使用でき、さらに、熱処理加工を有するボイ
ル、レトルト用途に対しては、ポリイソシアネートオリ
ゴマー架橋剤を併用する2液型インキにて、上記の3種
類のフィルムに良好な接着性を有する汎用ラミネート印
刷インキ用樹脂の開発を鋭意検討した。先づウレタン樹
脂の分子量分布とラミネート強度の関係把握、主鎖に導
入する3級窒素を有するアミンの未反応物の残留で、熱
時の加工(ボイル、レトルト)の際の熱黄変をさけるこ
とである。
【0004】即ち、熱安定性の優れた高価な3級アミン
を使用せずとも、耐熱変色性が実用上問題のないレベル
に押えたウレタン樹脂を製造する反応過程を、細かく管
理すること、つまり、残存するアミン未反応物を、完全
に反応させる様に工夫したことで従来熱黄変で使用出来
ないと言われた安価な3級アミンを用いても、2液安定
性が優れ、ハイレトルト加工の如き高温(140℃×3
0分)でも熱変色の殆んどないことを見いだし、本発明
に至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、印刷インキ用
ポリウレタン系樹脂であって、二塩基酸または酸無水物
とプロピレングリコールから得られるポリエステルポリ
オールにおいて、(A)数平均分子量が1500〜25
00のポリエステルポリオール、(B)数平均分子量が
300〜500のポリエステルポリオール、(A):
(B)の重量比が95:5〜99.5:0.5である混
合物と、ジイソシアネートを反応してなる末端にOH基
およびアミノ基を有することを特徴とする印刷インキ用
樹脂であり、さらに、二塩基酸または酸無水物が、アジ
ピン酸であることを特徴とする上記の印刷インキ用樹脂
である。
【0006】1液型印刷インキ用樹脂としてPP,N
Y,PETに対し、良好な接着性を有したポリウレタン
樹脂は、PETへは、プロピレングリコールをポリオー
ル成分とするポリエステル型ウレタン樹脂が適してお
り、特に分子量を高めることで良好な接着性が得られ
る。重量平均分子量が55,000〜65,000のも
のが適している。一方ポリエステルフィルムへの接着に
ついては、低分子量の非晶性のものがよい。
【0007】塩酢ビ樹脂が特に添加剤として優れている
が、熱時の加工であるボイル・レトルト適性にポリイソ
シアネート化合物と効果的な架橋を形成せず物性低下を
招く。本発明者は、ポリエステルポリオール主として数
平均分子量が2000位のものを使用する時に少量の5
重量%以下望ましくは0.5重量%の数平均分子が30
0〜500位のポリエステルポリオールを混有させるこ
とで、低分子量ポリエステル型ウレタン樹脂(数平均分
子量(Mw)が4000位)を鎖長反応の時に形成させ
る。このポリマーが高分子量ポリウレタン樹脂(重量平
均分子量(Mw)=55,000〜65,000)を可
塑化させる働きを行って、たとえMw=55,000〜
65,000の高分子量ウレタン樹脂であっても一液使
用でポリプロピレンとポリエステルフィルムの両者に安
定な接着を保持するラミネート印刷インキ用ポリウレタ
ン樹脂を提供することになる。
【0008】又このポリウレタン樹脂は、官能基−O
H、−NH2 を側鎖及び末端導入する様に、アミン類を
選択し合成反応をコントロールすることでボイル・レト
ルト耐性を付与出来る。更にフィルムへの、接着力の安
定化には3級窒素をポリウレタン主鎖に導入する為にジ
オール成分を持つ3級アミンをポリエステルジオールと
共存させ2エチルヘキシル酸錫の触媒の元にジイソシア
ネートと付加反応させプレポリマーのポリウレタン樹脂
を合成する。一般に3級窒素を有するジポリオールのア
ミンを主鎖に導入するのは困難で未反応物が一部残る。
触媒の2エチルヘキシル酸錫を用いても完結化するのは
困難である。これら遊離の3級アミンはインキ化時に併
用する硝化綿と共存した時、熱処理によって黄変するの
で、未反応で残っても耐熱安定性(140℃以上)に優
れた高価な3級アミン、例えばフェニルジイソプロパノ
ール、4−メチルフェニルジイソプロパノールアミン、
4−メチルフェニルイソエタノールアミン等を用いる事
が多い。
【0009】しかしこれらの3級アミンは高価でありメ
チルジエタノールアミン(MDA)の如き熱変色に対し
ては前述の高価なアミンに比べて劣る3級アミンを用い
てもウレタン樹脂の主鎖延長反応の時に未反応のMDA
を消失する様に総ジアミン総モル数/総ジイソシアネー
ト総モル数の比率を調整することにより、熱時の黄変色
を防止できる。すなわち、総ジアミンmol数/総ジイ
ソシアネートmol数の比が0.90〜0.99の範囲
となる様にジイソシアネートを過剰にして鎖長反応する
ことで、プレポリマー中混入している3級アミン化合物
を反応で消失させる様にした。
【0010】高分子ポリエステルポリオールとして使用
するものはプロピレングリコールとアジピン酸のポリエ
ステルジオールは、1950<数平均分子量(MN)<
2050で低分子量ポリエステルジオール、MN=30
0〜500を5重量%をこえない範囲で含むものであ
る。該ポリエステルジオールのMN≒3000のものや
Mw≒1000のものも併用出来るが、前者は分子量が
高くなり、接着の安定幅が消失する。又後者の場合は、
MN≒10,000位、単独使用の場合はどっちつかず
の性質となってしまう。又併用の場合も5重量%以下に
してもMN≒2000のポリエステルポリオールとジイ
ソシアネートから得られるポリウレタン樹脂の可塑剤と
して作用せず、熱時の耐性も低下する。又ポリジイソシ
アネート架橋剤との反応性も低く、ポリマーブレンドし
た時の相溶性も悪くなる。
【0011】MN=300〜500位のポリエステルポ
リオールとジイソシアネートから得られるポリウレタン
低分子量体(Mw<4000位)の場合はポリウレタン
樹脂(MN=2000のポリオール)との相溶性にも優
れ、経時での相分離もなくポリウレタン樹脂の高分子の
可塑剤として働き最終のポリウレタン樹脂(Mw=5
5,000〜66,000)の皮膜の100%モデュラ
ス>20kg/cm2 、破断時の強度150kg/cm
2 と強靱であり、且つポリイソシアネート架橋剤との反
応性も高く、2液使用時のボイル・レトルト耐性の低下
も殆んどない。ポリウレタン樹脂を提供する材料として
次のものがあげられる。先づポリエステルポリオールと
してはプロピレングリコールとアジピン酸のエステル化
合物で両末端にOH基を含有する数平均分子量200
0、3−メチル−1,5−ペタジオールと2塩基酸とか
ら成る両末端にOH基含有の数平均分子量2000のも
のが特によい。
【0012】その他のポリエステルポリオールを得るに
は2塩基酸としてはアジピン酸、無水フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマル酸、コハク
酸、シュウ酸、マロン酸、アゼライン酸などの2塩基酸
又はこれに対応する酸無水物があげられ、プロピレング
リコールや3−メチル−1,5−ペンタジオールとの縮
合で両末端OHの数平均分子量2000のポリエステル
ポリオールを得る。本発明においてはポリエステルポリ
オールは精製反応で純度99.5%以上に分子量200
0のものを揃える必然性はなく、少量の低分子量MN=
300〜500のものを含んでいる方が好適である。混
有量は5重量%以下望ましくは1重量%以下の低分子量
MN=300〜500のポリエステルポリオールの存在
が好ましくプレポリマー及び鎖長反応を経て低分子量ポ
リウレタン樹脂を形成する。
【0013】一般に低分子量ポリウレタンの生成は、ボ
イル・レトルト耐性に好ましくないと言われているが、
混有の量によりその性質は左右され、硬直なポリウレタ
ン主鎖を可塑化して、熱時の歪みを吸収出来る様な可塑
化作用を示す適量の低分子量ポリウレタン樹脂の存在で
は2液化使用時のボイル及びレトルト耐性を逆に向上さ
せる。これら作用について次の様に考えられる。一般に
ボイル(98℃×30分)及びレトルト(120〜14
0℃×30分)加工時裏刷印刷されたPET、NYとC
PPの張合わせは、溶剤含有ポリウレタン樹脂接着剤で
貼り合される。PET、NYに印刷されたインキはドラ
イラミネーションの過程で加熱後、冷却され巻き取られ
る。
【0014】製袋後、ボイル・レトルト加工される時に
熱時の歪みを受けインキとPET、NY界面の熱時接着
力、熱時の耐水性、熱時のインキ皮膜の100%モデュ
ラスの強さなどの相互作用でデラミネーションが生じ
る。インキ塗膜が柔軟で、この時の熱時の歪みが吸収さ
れれば界面の接着力が保持される。更にポリイソシアネ
ート架橋剤配合でインキ塗膜の性能が熱時耐水性及び熱
時歪みによる応力に打ち勝つ接着力が好ましいレベルに
達していればボイル及びレトルト加工時のデラミネーシ
ョンやインキの浮き現象は防止出来る。
【0015】OPPへの接着はポリウレタン樹脂を構成
するポリオールの組成がプロピレングリコールや3−メ
チル−1,5−ペンタジオールと2塩基酸との縮合で得
られたポリエステルポリオールであればこれから得られ
るポリウレタン樹脂のOPPへの接着は良好で分子量も
高い方が接着は安定の傾向がある。Mw=55,000
〜65,000が適している。一方ポリエステルフィル
ムへの接着はこの様な分子量の高いポリウレタン樹脂
(低分子量ポリウレタンMw<4000を高分子可塑剤
として含んでいない)では接着に適さない。そこで塩酢
ビ樹脂の少量併用でポリエステルフィルムへの接着を確
保しても、ボイルやレトルト加工時に架橋していないの
で溶出し、塗膜の熱歪みによる応力緩和作用や熱水耐性
が不足しており接着不良を生じる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例にてさらに詳細に説明
する。なお、部とは重量部を示す。 実施例1 攪拌機、温度計及び窒素ガス導入管を備えた丸底フラス
コ−に数平均分子量=2000のポリ(1,2−プロ
ピレンアジペート)グリコール(ただし、MN=300
〜500のもの3%混入している)221.17部をト
ルエン70部の中で125〜128℃で水分を除去しな
がら2時間還流させる。一定量の水/トルエン混合物3
5部を除き、新しいトルエンを等量補充、水を除去した
該ポリオールにジイソホロンジイソシアネート55.9
2部とMDA0.93部、2エチルヘキシル酸錫を仕込
み90℃で3時間反応を続けプレポリマー0.03部を
得る。残存NCOの測定を行い95%以上を確認した後
冷却する。次に鎖長反応用のフラスコ−(攪拌機、温
度計、窒素ガス導入管を備えたもの)にイソホロンジア
シン19.3部、アミノエチルエタノールアミン1.2
部、ジブチルアミン1.26部をトルエン70部、イソ
プロピルアルコール(IPA)180部の中に精秤して
加える。フラスコ−の温度を50℃に保ちフラスコ−
の内容物を滴下時間30分にて加える。この時反応温
度は50℃に保つ様に冷却を行う。又攪拌スピードも2
00rpmに調整する。滴下終了後、50℃に温度を保
ち1時間攪拌を続ける。その後所定量のIPA40部、
MEK220部を添加して調製を行い固形分30重量
%、粘度=480cps、アミン価=2.5、OH価=
10、Mw=63,000のポリウレタン樹脂溶液
(a)(Mw<1000保有ピーク有り)を得る。
【0017】実施例2 実施例1と同様のプレポリマーを用いイソホロンジアミ
ン19.3部、アミノエチルエタノールアミン1.3
部、ジブチルアミン1.02部を含むトルエン80部、
IPA170部の中に精秤しフラスコに仕込む。反応温
度を50℃に保った後、実施例1で得たポリウレタンプ
レポリマーを滴下する。30分で滴下終了後に50℃で
1時間攪拌を行ってからIPA40部、MEK220部
で希釈し調整し、固形分30重量%、粘度=330cp
s、アミン価=2.6、OH価=10、Mw=56,0
00のポリウレタン樹脂溶液(b)を得た。
【0018】実施例3 攪拌機、温度計及び窒素ガス導入管を備えた丸底フラス
コ−、数平均分子量2000のポリ(3−メチル−
1.5−ペンタジオールアジペート)グリコール(ただ
し、MN=300〜500のもの1重量%混入してい
る)221.17部をトルエン70部の中で125〜1
28℃で2時間還流させる。ポリオール中の水/トルエ
ン乳化物35部を除去、等量の新しいトルエン35部を
補充する。次いでこのポリオールにジイソホロンジイソ
シアネート55.92部とMDA0.93部、2−エチ
ルヘキシル酸錫0.03部を仕込み90℃で3時間反応
させポリウレタン−プレポリマーを得た。残存NCOの
測定を行い95%以上であることを確認した後、フラス
コを冷却する。次に鎖長反応用のフラスコ−(攪拌
機、温度計、窒素ガス導入管を備えたもの)にイソホロ
ンジアミン19.0部、アミノエチルエタノールアミン
1.3部、ジブチルアミン1.18部をトルエン70
部、IPA180部の中に精秤して加える。フラスコ−
の温度を50℃に保ちフラスコ−の内容物を滴下時
間30分にて加える。この時反応温度は50℃に保つ様
に冷却を行う。又攪拌スピードも200rpmに調整す
る。滴下終了後、50℃に温度を保ち1時間攪拌を続け
る。その後、所定量のIPA40部、メチルエチルケト
ン(MEK)220部を添加して調整し、固形分=30
重量%、粘度=520cps、アミン価=2.7、OH
価=10、Mw=66,000のポリウレタン樹脂溶液
(c)を得た。
【0019】比較例1 実施例1と同様の反応装置にポリ(1,2−プロピレン
アジペート)のMw=2000(ただし、MN=300
〜500のポリオールが0.01%以下である)の純度
の高いポリオール221.17部をトルエン70部と仕
込み125〜128℃の還流下に2時間保ち水分の除去
を行う。次にジイソホロンジイソシアネート55.92
部とMDA0.93部、2エチルヘキシル酸錫0.03
gを仕込み90℃で3時間反応を行いプレポリマーを得
る。残存NCOの測定を行い95%以上であることを確
認して冷却する。次に鎖長反応用のフラスコ(実施例1
と同様の反応装置)にイソポンジアミン20部、アミノ
エチルエタノールアミン1.4部、ジブチルアミン1.
02部をトルエン70部、IPA180部の中に精秤し
て加える。フラスコの温度を50℃に保ちプレポリマー
を滴下時間30分にて加える。反応温度は50℃一定に
保つ。攪拌スピード200rpmとする。滴下終了後5
0℃で1時間攪拌を続けてから所定量のIPAにて希釈
調整し、固形分=30重量%、粘度=500cps、ア
ミン価=5.0、OH価=11.0、Mw=65,00
0(Mw<1000のピークは殆んど検出されず)のポ
リウレタン樹脂溶液(d)を得た。
【0020】比較例2 実施例3と同様の反応装置にMN=2000のポリ(3
−メチル−1,5−ペンタジオールアジペート)グリコ
ール(ただし、Mw=300〜500のポリオールが
0.01%以下である)の純度の高いポリオール22
1.17部をトルエン70gと仕込み同様の操作で水分
を除いた後ジイソホロンジイソシアネート55.92部
とMDA1.0部と2−エチルヘキシル酸錫0.03g
を仕込み90℃で3時間反応を行いプレポリマーを得
た。残存NCOの測定を行い95%以上であることを確
認して冷却する。次に鎖長反応用のフラスコ(実施例3
と同様の反応装置)にイソホロンジアミン21.0部、
アミノエチルエタノールアミン1.37部、ジブチルア
ミン1.36gをトルエン40部、MEK220部の中
に精秤して加える。フラスコの温度を50℃に保ちプレ
ポリマーを滴下時間30分で加える。反応温度は50℃
一定に保つ。攪拌スピード200rpmとする。滴下終
了後50℃で1時間攪拌を続けた後所定量のIPAにて
希釈調整し、固形分=30%、粘度=500cps、ア
ミン価=8.6、OH価=12.0、Mw=61,00
0(Mw<1000のピークは殆んど検出されず)のポ
リウレタン樹脂溶液(e)を得た。
【0021】印刷インキの評価 実施例1〜3及び比較例1〜2について下記処方でイン
キ化を行う。 (A)白色のラミネート印刷インキの処方 チタン白(ルチル型) 30部 表1に示すポリウレタン樹脂溶液 50〃 トルエン 10〃 イソプロピルアルコール 10〃 (B)藍色のラミネート印刷インキ処方 フタロシアニンブルー 10部 表1に示すポリウレタン樹脂溶液 40〃 トルエン 20〃 イソプロピルアルコール 10〃
【0021】上記組成の混合物それぞれをボールミルに
て練肉し、白色印刷インキ5点、藍色印刷インキ5点を
調整した。得られた印刷インキそれぞれ、100部に対
して更にトルエン35部及びイソプロピルアルコール
(IPA)15部を加えて粘度を調整し同じポリウレタ
ン樹脂溶液を用いた白色及び藍色インキの組合せそれぞ
れについて版深35μのグラビア版を2基備えた2色グ
ラビア輪転印刷機により藍色インキを第1ユニット、白
色インキを第2ユニットで厚さ20μmのコロナ放電処
理ポリプロピレンパイレン2161(東洋紡績(株)
製、以下OPPと略す)及び厚さ15μmのコロナ放電
処理ナイロンフィルム、エンブレム(ユニチカ、以下N
Yと略す)厚さ11μmのポリエチレンエレフタレート
フィルム、エステル5100(東洋紡績(株)製、以下
PETと略す)の片側に印刷スピード100m/分で2
色(白/藍)の重ね刷を行い40〜50℃で乾燥した印
刷フィルムを得た。
【0022】
【表1】
【0023】(接着性の測定)得られた印刷フィルムの
藍色印刷インキ/白色印刷インキ重ね刷り部に於ける印
刷インキの接着性を試験した。試験はセロハンテープを
重ね刷り部に貼り、角度60°で急激に剥離させ、印刷
インキ面の脱落の程度により評価した。 評価1、70%〜100%でインキが剥離した。 2、50 〜 70 〃 3、20 〜 50 〃 4、 0 〜 20 〃 5、全然剥離しなかった。 実施例1〜3及び比較例1〜2で得られた印刷フィルム
の印刷面上にポリエチレンイミン、EL−420(東洋
モートン(株)製)をアンカーコート剤として塗布し、
塗布面上に更に低密度ポリエチレン、ユカロンLX−3
0(三菱油化(株)製)をエクストルージョンラミネー
トした時の白色印刷インキ及び藍色印刷インキ重ね刷り
部のラミネート強度を測定した。結果を表2に示す。又
アンカーコート剤として「EL−420」の代りに有機
チタネート系アンカーコート剤EL−105(東洋モー
トン(株)製)イソシアネート系アンカーコート剤EL
−433及びB(東洋モートン(株)製)のいづれを用
いた場合もEL−420を用いた場合とほぼ同様のラミ
ネート強度であった。
【0024】
【表2】
【0025】実施例7〜9、比較例5〜6 実施例1〜3、比較例1〜2において得られた白色印刷
インキ及び藍色印刷インキそれぞれ100部に対してポ
リイソシアネート架橋剤2部を添加して2液型印刷イン
キとし、更にトルエン35部及びIPA15部を加えて
粘度を調製した後、実施例1〜3及び比較例1〜2と同
様にしてNY及びPETに2色印刷を施し印刷フィルム
を得た。得られた印刷フィルムの印刷面上にポリウレタ
ン接着剤AD330A及びB(東洋モートン(株)製、
固型分=25%)を版深60μmのグラビア版により印
刷塗布し乾燥した後印刷塗布面に厚さ80μmの中密度
ポリエチレンフィルム、NB−1(タマポリ(株)製)
をドライラミネートした。得られたラミネートフィルム
のラミネート強度及び100℃でのボイル適性を評価し
た。評価結果は表3に示す。ボイル適性は得られたラミ
ネートフィルムのポリエチレンフィルム側を内側にして
ヒートシールして得られた袋体に内容物としてサラダ油
/食酢/水=1:1:1(重量比)の混合物を充填し1
00℃で30分間煮沸した時の外観で評価した。尚、評
価の試験サンプル数は5で行った。
【0026】
【表3】
【0027】
【発明の効果】被印刷体としてポリプロピレンフィル
ム、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルムのいづれ
に対しても良好な接着性を有する黄変を有しない印刷イ
ンキ用樹脂を得ることができた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷インキ用ポリウレタン系樹脂であっ
    て、二塩基酸または酸無水物とプロピレングリコールか
    ら得られるポリエステルポリオールにおいて、 (A)数平均分子量が1500〜2500のポリエステ
    ルポリオール、 (B)数平均分子量が300〜500のポリエステルポ
    リオール、 (A):(B)の重量比が95:5〜99.5:0.5
    である混合物と、ジイソシアネートを反応してなる末端
    にOH基およびアミノ基を有することを特徴とする印刷
    インキ用樹脂。
  2. 【請求項2】 二塩基酸または酸無水物が、アジピン酸
    であることを特徴とする請求項1記載の印刷インキ用樹
    脂。
JP3283915A 1991-10-04 1991-10-04 印刷インキ用樹脂 Pending JPH0597959A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3283915A JPH0597959A (ja) 1991-10-04 1991-10-04 印刷インキ用樹脂

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3283915A JPH0597959A (ja) 1991-10-04 1991-10-04 印刷インキ用樹脂

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0597959A true JPH0597959A (ja) 1993-04-20

Family

ID=17671845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3283915A Pending JPH0597959A (ja) 1991-10-04 1991-10-04 印刷インキ用樹脂

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0597959A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011252122A (ja) * 2010-06-04 2011-12-15 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd インモールド転写用インキ
US10577513B2 (en) 2015-07-31 2020-03-03 Sakata Inx Corporation Printing ink composition for laminates and easily tearable laminate
WO2023054418A1 (ja) 2021-09-29 2023-04-06 サカタインクス株式会社 脱離用プライマー組成物及び印刷物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011252122A (ja) * 2010-06-04 2011-12-15 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd インモールド転写用インキ
US10577513B2 (en) 2015-07-31 2020-03-03 Sakata Inx Corporation Printing ink composition for laminates and easily tearable laminate
WO2023054418A1 (ja) 2021-09-29 2023-04-06 サカタインクス株式会社 脱離用プライマー組成物及び印刷物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019112654A (ja) 印刷インキ用バインダー、軟包装用ラミネートインキ組成物及び印刷物
JP5157594B2 (ja) ポリウレタンウレア樹脂の製造方法及びそれを用いた印刷インキ組成物
JP2003277669A (ja) 印刷インキ用バインダー組成物
JPH0597959A (ja) 印刷インキ用樹脂
JP7156796B2 (ja) 表刷り用リキッド印刷インキ組成物及び印刷物
JPS62153367A (ja) 印刷インキ組成物
JP2004331841A (ja) 表刷り用グラビア印刷インキ組成物
JPH05163452A (ja) 印刷インキ用バインダー及び印刷インキ組成物
JP2003221539A (ja) 印刷インキ用バインダー
JP3050677B2 (ja) ウレタン尿素樹脂及び該樹脂を用いた印刷インキ
JPH10338834A (ja) 印刷インキ用樹脂
JP7118372B2 (ja) 表刷り印刷用リキッド印刷インキ組成物及び印刷物
JP3237506B2 (ja) グラビア印刷インキ用バインダー
JP2640166B2 (ja) 印刷インキ用バインダー
JP2506404B2 (ja) ラミネ―ト加工用印刷インキ組成物及びそれを用いたラミネ―ト加工方法及びラミネ―ト加工物
JPH0264174A (ja) プラスチック用印刷インキ組成物
JPH05222333A (ja) 印刷インキ用バインダーおよび印刷インキ組成物
JPS63317562A (ja) 印刷インキ用樹脂
JP2004307785A (ja) 印刷インキ用バインダー
JP3141536B2 (ja) 印刷インキ用バインダー
JP2503824B2 (ja) 印刷インキ用バインダ―及び印刷インキ組成物
JPH08269152A (ja) 低アルコール含有量ポリウレタン樹脂の製造法及びそれを用いた印刷インキ組成物
JP2507787B2 (ja) プラスチック用印刷インキ
JPH09316156A (ja) 印刷インキ用ポリウレタン樹脂およびそれを用いた印刷インキ
JP4165177B2 (ja) 印刷インキバインダーおよび印刷インキ組成物ならびに積層体