JPH0597630A - 水系美爪料 - Google Patents
水系美爪料Info
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- JPH0597630A JPH0597630A JP29042591A JP29042591A JPH0597630A JP H0597630 A JPH0597630 A JP H0597630A JP 29042591 A JP29042591 A JP 29042591A JP 29042591 A JP29042591 A JP 29042591A JP H0597630 A JPH0597630 A JP H0597630A
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Abstract
能な二重結合を有する単量体とを共重合させたポリマー
エマルジョンを固形分として5〜60重量%を含むこと
を特徴とする水系美爪料。 【効果】 本発明で用いるポリマーエマルジョンは、水
系美爪料の被膜形成成分として用いた場合、特に耐水性
に優れた被膜を与えることができる。 従って、このポ
リマーエマルジョンを用いた本発明の美爪料は、光沢、
密着性、耐水性、塗膜強度等に優れ、しかも引火性、溶
剤臭がない等の優れた性質を備えたものであり、従来の
有機溶剤系の美爪料にかわる新しい水系美爪料として利
用することができるものである。
Description
には、従来の有機溶剤を用いた美爪料とは異なる水系の
美爪料に関するものである。本発明における美爪料と
は、ネイルエナメル、ネイルエナメルベースコート、ネ
イルエナメルオーバーコート等を含むものである。
トロセルロース、アルキッド樹脂等の樹脂、更に可塑
剤、有機溶剤を主基剤としたものがその主流を占めてい
る。しかしながら、これらの有機溶剤系美爪料は、塗膜
形成剤としての諸性能は優れているものの、有機溶剤使
用による引火性、溶剤臭、人体への影響、特に、爪その
ものへの悪影響等において重大な欠点を有している。
り、有機溶剤を使用しない、水性の美爪料が提案されて
いる。例えば、特開昭54−28836号公報や特開昭
54−52736号公報には、アクリル系ポリマーエマ
ルジョンから成る美爪料が開示されているが、本発明者
が追試した限りでは、それらは、筆さばき性、成膜性
(特に低温成膜性)、塗膜の光沢などで劣るものであ
る。
特開昭57−56410号公報には、アクリル系ポリマ
ーマイクロエマルジョンから成る美爪料が開示されてい
るが、これらの美爪料から得られる塗膜は機械的摩擦に
対して全くもろいという欠点を有している。
特開昭62−63507号公報には、剥離型の水系美爪
料が開示されているが、日常の使用状態ですぐに剥がれ
るという欠点があり、実用的とはいえない。
明者らは、光沢、密着性、耐水性、塗膜強度に優れ、し
かも引火性、溶剤臭がない等長所を備えた水系の美爪料
を得るべく鋭意研究を重ねた結果、シリコーンマクロモ
ノマーに他のモノマーを共重合させたポリマーエマルジ
ョンは、特に耐水性が優れ、水系美爪料の被膜形成成分
として極めて有効であることを見出し、本発明に至っ
た。
マーと、これと重合可能な二重結合を有する単量体とを
共重合させたポリマーエマルジョンを固形分として5〜
60重量%を含むことを特徴とする水系美爪料を提供す
るものである。
いられるシリコーンマクロモノマーは、分子鎖中にシロ
キサン結合を有するとともに、その分子鎖末端に重合性
不飽和結合を有するものであり、通常400〜20,0
00程度の重量平均分子量を有するものが好ましく用い
られる。 その代表例としては、下記の一般式で表され
るものが挙げられる。
ル基であり、Xは次の式;
結合するメチル基は、エチル基やフェニル基などであっ
てもよいし、またメトキシ基やエトキシ基などであって
もよく、上記のものに特に限定されない。
が可能な二重結合を有する単量体(以下、この単量体を
「付加型モノマー」ということがある)としては、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸等の不飽和カルボン
酸モノマーまたはそれらの無水物あるいは塩;アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、
アクリル酸ラウリル、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸n−ブチル等の(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル類;スチレンスルホン酸、2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等の不飽
和スルホン酸モノマーまたはそれらの塩;ビニルホスホ
ン酸、アシッドホスホキシエチル(メタ)アクリレート
等の不飽和リン酸モノマー等;N,N−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノ
プロピルアクリルアミド等のジアルキルアミノ基を有す
る(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリルア
ミド類;N,N−ジメチルアミノスチレン、N,N−ジメ
チルアミノメチルスチレンの如きジアルキルアミノ基を
有するスチレン類;4−ビニルピリジン、2−ビニルピ
リジンの如きビニルピリジン類;或いはこれらをハロゲ
ン化アルキル、ハロゲン化ベンジル、アルキル又はアリ
ールスルホン酸、又は硫酸ジアルキルの如き公知の四級
化剤で四級化したもの;N−(3−スルホプロピル)−
N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルア
ンモニウムベタイン、N−カルボキシメチル−N−メタ
クリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウ
ムベタイン等が挙げられる。
コーンマクロモノマーの少なくとも1種以上と付加型モ
ノマーの少なくとも1種以上を適宜組合せ、これらを公
知の手法、例えば公知のラジカル開始剤を用い、反応性
乳化剤を使用したソープフリー重合や、乳化剤を含まな
い水媒体不均一重合等により、無乳化剤重合ポリマーエ
マルジョンとして得ることができる。
たっては、シリコーンマクロモノマーを0.5〜15重
量%(以下、単に「%」で示す)、付加型モノマーを8
5〜99.5%程度の割合で用いることが好ましい。
好ましいものとしては、1〜8%のシリコーンマクロモ
ノマーと、92〜99%の付加型モノマーとをメチルエ
チルケトン、低級アルコール等の水と混和し得る揮発性
の有機溶剤中で共重合させ、得られた共重合体の有機溶
剤溶液に水を加えた後、該有機溶剤を留去させることに
より得られるポリマーエマルジョンを挙げることができ
る。該有機溶剤中で、シリコーンマクロモノマーと付加
型モノマーとを共重合させるには、公知のラジカル開始
剤を用い、溶液重合法、バルク重合法、沈澱重合法等の
公知の重合法により共重合させればよい。
て叙上の如くして得られるポリマーエマルジョンを配合
することにより調製される。本発明の水系美爪料中のポ
リマーエマルジョンの配合量は、5〜60%(固形分と
して)である。 配合量が5%より少ない場合には、実
用上必要な塗膜を得るのに数度の重ね塗りが必要となる
場合があり、また、配合量が60%を越える場合には、
美爪料の粘度が高くなり、筆さばき性等の塗布性の低下
が見られることがある。
としてのポリマーエマルジョンのほかに、顔料、染料、
防腐剤、香料、可塑剤、成膜助剤、増粘剤、湿潤剤、消
泡剤、充填剤等を配合することができる。
6、B−404、Y−401等公知の有機顔料が挙げら
れる。 このような有機着色剤以外に、二酸化チタン、
褐色酸化鉄、ベンガラ、雲母チタンオキシ塩化ビスマス
といった無機物質も使用することができる。
ルブ、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、カルビト
ール、ブチルカルビトール、セロソルブアセテート、ブ
チルセロソルブアセテート、ブチルカルビトールアセテ
ート、ヘキシレングリコール等の公知のものが使用でき
るが、ポリマーエマルジョンの貯蔵安定性、塗膜の耐水
性の面から、その配合量は0〜15%程度とすることが
望ましい。
き、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、メチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、カチオン化グアーガム、カチオ
ン化セルロース等の有機系増粘剤や、無機系のベントナ
イト系増粘剤が使用できる。
は、水系美爪料の被膜形成成分として用いた場合、特に
耐水性に優れた被膜を与えることができる。従って、こ
のポリマーエマルジョンを用いた本発明の美爪料は、光
沢、密着性、耐水性、塗膜強度等に優れ、しかも引火
性、溶剤臭がない等の優れた性質を備えたものであり、
従来の有機溶剤系の美爪料にかわる新しい水系美爪料と
して利用することができるものである。
更に詳しく説明するが、本発明はなんらこれらの実施例
等に制約されるものではない。
のついた反応器にメチルエチルケトン50部を仕込み、
窒素ガスを流し、溶存酸素を除去した。一方、滴下ロー
トにメチルエチルケトン 35部、下式で示されるシリ
コーンマクロモノマー4部、メチルメタクリレート 5
6部、n−ブチルアクリレート36部、アクリル酸4部
及びアゾビスイソブチロニトリル0.2部を仕込んだ。
下ロートより上記モノマー及びラジカル開始剤のメチル
エチルケトン溶液を2.5時間かけて滴下した。 モノマ
ーを滴下終了2時間後、アゾビスイソブチロニトリル
0.2部をメチルエチルケトン10部に溶解した溶液を
加えた。 3時間同じ温度で熟成後、再びアゾビスイソ
ブチロニトリル 0.1部をメチルエチルケトン 5部に
溶解したものを加え、更に5時間反応を続け、共重合体
を得た。
をゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって測
定してところ、その重量平均分子量は75,000であ
った。 尚、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
の検量線はポリスチレンを標準物質として作成した(溶
媒:テトラヒドロフラン)。反応終了後の共重合体溶液
を室温まで冷却し、トリエチルアミン 5.6部を加えて
中和し、更に300rpmで撹拌下イオン交換水400
部を加えた後、減圧下で40℃でメチルエチルケトンを
留去し、更に50℃で水を留去することにより濃縮し、
固形分30%のポリマーエマルジョンを得た。
リコール及びフタル酸ジエチルを加え、これに顔料を分
散させた後、ポリマーエマルジョン、その他の成分を添
加し、均一に撹拌混合を行ない、最後に脱気して水性ネ
イルエナメルを製造した。
クロモノマー4部、メチルメタクリレート52部、エチ
ルアクリレート40部、アクリル酸4部及びアゾビスイ
ソブチロニトリル0.2部をメチルエチルケトン中で重
合させ、共重合体を得た。
00であった。次にこの共重合体にトリエチルアミン
5.6部を加えて中和し、合成例1と同様な方法で水に
転相し、固形分30%のポリマーエマルジョンを得た。
リコール及びフタル酸ジエチルを加え、これに顔料を分
散させた後、ポリマーエマルジョン、その他の成分を添
加し、均一に撹拌混合を行ない、最後に脱気して水性ネ
イルエナメルを製造した。
クロモノマー6部、メチルメタクリレート53部、n−
ブチルアクリレート37部、アクリル酸4部及びアゾビ
スイソブチロニトリル0.2部をメチルエチルケトン中
で重合させ、共重合体を得た。
00であった。次にこの共重合体に、トリエチルアミン
5.6部を加えて中和し、合成例1と同様な方法で水に
転相し、固形分30%のアニオン性ポリマーエマルジョ
ンを得た。
リコール及びフタル酸ジエチルを加え、これに顔料を分
散させた後、ポリマーエマルジョン、その他の成分を添
加し、均一に撹拌混合を行ない、最後に脱気して水性ネ
イルエナメルを製造した。
ロモノマー4部、メチルメタクリレート43部、n−ブ
チルアクリレート45部、N,N−ジメチルアミノエチ
ルメタクリレート8部をメチルエチルケトン中で重合
し、共重合体を得た。 この共重合体の重量平均分子量
は、82,000であった。
和し、合成例1と同様な方法で水に転相し、固形分25
%のカチオン性ポリマーエマルジョンを得た。
リコール及びフタル酸ジエチルを加え、これに顔料を分
散させた後、ポリマーエマルジョン、その他の成分を添
加し、均一に撹拌混合を行ない、最後に脱気して水性ネ
イルエナメルを製造した。
ロモノマー4部、メチルメタクリレート40部、エチル
アクリレート48部、N,N−ジメチルアミノエチルメ
タクリレート8部をメチルエチルケトン中で重合し、共
重合体を得た。この共重合体の重量平均分子量は、8
0,000であった。
和し、合成例1と同様な方法で水に転相し、固形分30
%のカチオン性ポリマーエマルジョンを得た。
リコール及びフタル酸ジエチルを加え、これに顔料を分
散させた後、ポリマーエマルジョン、その他の成分を添
加し、均一に撹拌混合を行ない、最後に脱気して水性ネ
イルエナメルを製造した。
ロモノマー6部、メチルメタクリレート40部、エチル
アクリレート46部、N,N−ジメチルアミノエチルメ
タクリレート8部をメチルエチルケトン中で重合し、共
重合体を得た。この共重合体の重量平均分子量は、7
8,000であった。
和し、合成例1と同様な方法で水に転相し、固形分31
%のカチオン性ポリマーエマルジョンを得た。
リコール及びフタル酸ジエチルを加え、これに顔料を分
散させた後、ポリマーエマルジョン、その他の成分を添
加し、均一に撹拌混合を行ない、最後に脱気して水性ネ
イルエナメルを製造した。
ールLX−125(シリコーンマクロモノマーを構成単
位として含まないアニオン性アクリル系エマルジョン、
固形分35%、三菱レーヨン製)を使用する以外は実施
例1と同一処方で水系ネイルエナメルを製造した。
ルAC−61(シリコーンマクロモノマーを構成単位と
して含まないアニオン性アクリル系エマルジョン、固形
分46.5%、ローム・アンド・ハース・ジャパン製)を使
用する以外は実施例1と同一処方で水系ネイルエナメル
を製造した。
ナメルについて、その乾燥性、光沢、接着性、耐水性、
耐摩耗性および臭いについて評価した。 この結果を第
1表に示す。
ルエナメル筆にて塗布し、指触乾燥時間を測定する。 ○ ; 3分以内 △ ; 3〜6分 × ; 6分以上
評価する。
ロスパチュラにて、皮膜を表面より削り取り評価する
ネイルエナメル筆にて均一に塗布し、温度25℃、相対
湿度60%の条件で1時間乾燥後35℃の水に1時間浸
漬して塗膜の劣化の有無(白濁、膨潤、柔軟化、剥離
等)を評価する。
0回摩擦した後の状態を観察する。
上記評価項目(2)〜(6)については次のように判定
した。 ◎ ; 極めて良好 ○ ; 良好 △ ; 普通 × ; 不良
マーエマルジョンを用いた本発明美爪料は、従来のポリ
マーエマルジョンを用いた比較品に比べ、接着性、耐水
性、耐摩耗性等の点において優れていた。
をゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって測
定したところ、その重量平均分子量は75,000であ
った。尚、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーの
検量線はポリスチレンを標準物質として作成した(溶
媒:テトラヒドロフラン)。反応終了後の共重合体溶液
を室温まで冷却し、トリエチルアミン5.6部を加えて
中和し、更に300rpmで攪拌下イオン交換水400
部を加えた後、減圧下40℃でメチルエチルケトンを留
去し、更に50℃で水を留去することにより濃縮し、固
形分30%のポリマーエマルジョンを得た。
Claims (2)
- 【請求項1】 シリコーンマクロモノマーと、これと重
合可能な二重結合を有する単量体とを共重合させたポリ
マーエマルジョンを固形分として5〜60重量%を含む
ことを特徴とする水系美爪料。 - 【請求項2】 ポリマーエマルジョンが、シリコーンマ
クロモノマー 0.5〜15重量%と、重合可能な二重結
合を有する単量体 85〜99.5重量%とを共重合して
得られたものである請求項第1記載の水系美爪料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3290425A JP3009276B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 水系美爪料 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3290425A JP3009276B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 水系美爪料 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP3290425A Expired - Fee Related JP3009276B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 水系美爪料 |
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---|---|---|---|---|
JPH08143427A (ja) * | 1994-11-24 | 1996-06-04 | Kose Corp | 美爪料 |
JP2006045174A (ja) * | 2004-07-05 | 2006-02-16 | Takashi Nakanishi | 化粧品、およびその製造方法 |
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JP2014070070A (ja) * | 2012-10-02 | 2014-04-21 | Kose Corp | 溶剤系美爪料 |
CN105496816A (zh) * | 2016-01-20 | 2016-04-20 | 上海应用技术学院 | 可剥离荧光甲油胶及其制备工艺 |
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CN105534742A (zh) * | 2016-01-20 | 2016-05-04 | 上海应用技术学院 | 一种可剥离甲油胶以及制备工艺 |
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-
1991
- 1991-10-11 JP JP3290425A patent/JP3009276B2/ja not_active Expired - Fee Related
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